ウミガメのスープ

登録日:2012/07/12 Thu 20:54:52
更新日:2022/09/15 Thu 19:15:54
所要時間:約 3 分で読めます





ウミガメのスープとは、クイズの一種である。
ポール・スローンが出した本に載っているのが有名だが、問題作成者は不明である。


問題文

ある男が、とあるの見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すいません、これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。

何故でしょう?



●答え

これだけで答えを出せだなんて、どんな無理ゲーだ……となるわけだが、
このゲームでは、出題者に対して、「YES」か「NO」かで答えられる質問をすることが出来る。


※例

「彼は店に来た時から自殺しようと思っていましたか」
→NO

「彼はウミガメのスープを食べるためにレストランに入ったのですか」
→YES


この問題と同種のものを、「ウミガメのスープ問題」「水平思考パズル」「シチュエーションパズル」「Yes/Noパズル」などと呼ぶ。
元々は「シチュエーションパズル」と呼ばれるジャンルで、海外では「LTP」と呼ばれる。
問題文からは答えが確定できず、質問することで答えを導き出すという問題となっている*1

アニヲタ的には常識であろうが、日本では某巨大掲示板のオカルト板から爆発的に広まる。
この際、この「ウミガメのスープ」が一番印象的だったのか、「ウミガメのスープ問題」という呼ばれ方が日本では一般的になる。
このほかでは「男とバーテンダー」などの問題が有名か。

質問数を制限する、登場人物になりきって質問に答えるといった、アレンジ版も多く存在する。



ウミガメのスープネタバレ










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_

「彼は昔ウミガメのスープを食べましたか」
→NO

_


男は以前海で遭難して、仲間が何人か餓死をした。
生き残った仲間から、「これはウミガメのスープだ」と渡され、それで生き延びた。
なかなかに美味だったのでレストランで注文してみたが、それはまったく別の味をしていた。
その時、仲間の遺体を1度も見なかったことから、自分があの時食べたものは「ウミガメのスープ」ではなく「仲間の肉のスープ」であることに気付く。
絶望した彼は、自殺に至った。

シチュエーションパズルや水平思考パズルが、
基本的には問題文から答えを導き出せないというスタイルのパズルであるため、バリエーションはかなり多く、
中には男が食べたスープの肉が家族の物だったり、男は実はウミガメのスープではなかったと思っていたり、男の素性により細かく突っ込んだりするバージョンもある。

まあ、どの問題にせよ「ウミガメのスープ」というくくりであれば、
過去に自分も含めて最低3人の誰かと共に海で遭難し、生き残った誰かからウミガメのスープとして死んだ者の肉を使ったスープを飲み、
後日レストランでウミガメのスープを頼んで飲んで味の違いに驚き、真実を確信して自殺。
というこの問題の骨格となる部分は変えていない場合が多い。



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このクイズは、後に『世にも奇妙な物語』で「海亀のスープ」というタイトルでドラマ化されている。


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最終更新:2022年09月15日 19:15

*1 YesとNoだけでなく、関係ないという返答が返ってくるバージョンもある。あまりにぶっ飛んだ考え方をされてしまうとYesやNoで答えにくいためだろう