復刻版ミニゲーム機

登録日:2019/08/17(土)02:01:18
更新日:2024/01/28 Sun 04:41:43
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復刻版ミニゲーム機とは、名前の通り、本体サイズを手の平サイズまで小型化しつつ復刻されたゲーム機の総称。



【共通概要】

「ATARI2600」以降、ゲーム機といえばカセットやディスクを取り換えてゲームソフトをプレイするものが主流だが、復刻版ミニゲーム機はソフトの交換機能を実装せず、20本以上のソフトが内蔵されている。
この本体に映像プラグとコンセントを指すだけですぐに遊べるプラグ&プレイ方式(以下PnP式)で、2000年代半ばに流行った体感ゲーム機*1とほぼ同じ仕様である。
ちなみにこの仕様のためか、CEROレーディングは収録ソフト毎ではなく、収録全ソフト一括での設定となっている(一本でもソフトがD判定だと、ゲーム機そのものもCERO:Dとなる)。

映像・音声出力はHDMI端子一本に統合、RCA端子はない。電源はマイクロUSBないしUSB Type-C端子から。この辺りだけでも時代の流れを感じる。
コンセントに挿すためのACアダプターは基本的に別売りとなっている。但しどの機種も「5V/1A」以上(PCエンジンmini・メガドライブミニ2・アストロシティミニは2A以上)の出力のアダプターを使う事が推奨されている。
一昔前の0.5Aのアダプターだと電力不足で動かない可能性があるので注意しよう。
現在市場に出回っているアダプターなら、ほとんどが2A以上なので恐らく問題無いと思われるが、購入する前にスペックを確認しておくように。特にワゴンセールなどで格安で販売されているアダプターは要注意。
一応、機種によってはテレビなどのUSB端子から給電可能。

また、収録ソフトの中にはアーカイブス化が一切されていない作品や未発売のゲームが含まれる事もあるなど、独自の魅力もある。
更に日本国内版と海外版でも違いがあり、それぞれ該当国におけるオリジナル本体を模したデザインとなっている他、収録タイトルにも差異が見られる。


【機種紹介】


ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

2016年11月10日発売。収録ソフトは30本。CEROはB(12歳以上対象)。
その名の通りファミコンの復刻版であり、復刻版ミニゲーム機の嚆矢にして、後述するクラシックミニ スーパーファミコンとの合計で1000万台販売という数字を2年で成し遂げたヒット作。
発売早々に各店舗で完売となり2017年4月に一旦生産終了となったため、2018年6月28日に大規模な再販がかかるまでは長らく幻のゲーム機となっていた。テレビコマーシャルも制作されたが、そういった事情を踏まえてほとんど放送されなかった。
海外では海外版ファミコンことNESの復刻版として"Nintendo Classic Mini"(欧州)"NES Classic Edition"(北米)を一日遅れで発売。
2018年7月7日には週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念し、ジャンプのキャラゲーを詰め合わせた「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン」も発売。
版権の都合上、バーチャルコンソールで他ハードに移植されてなかった作品が多数収録されているのも特徴。

オリジナルがセーブ機能が無いのが当たり前だった時代に発売されており、収録ソフトもセーブ無しが大半を占めているためか、新たに「いつでもセーブ」機能が搭載されており、本体リセットボタンを押す事によって中断ポイントを最大4つまで作成可能となっている。
また、映像サイズも解像度に忠実な「ピクセルパーフェクト」や液晶テレビにニューファミコンを繋げた時に見ることが出来る「4:3」、当時のテレビを再現した「アナログテレビ」と至れり尽くせりである。

本体サイズはオリジナルの約60%にまで縮小されている。
但し本体に格納する必要があるためコントローラーも小型化されている。手の大きい人は操作に戸惑う事も。しかも、コントローラーと本体との有線直付けも再現しているため、交換も出来ない。
*2
ちなみにIIコンのマイク機能はダミー。たけしの挑戦状が遊べない?そもそも入ってないから大丈夫だ

なお、略称に「ファミコンミニ」も使われているが、それだとゲームボーイアドバンスで発売されたファミコンソフトの復刻ラインナップと被ってしまう事もあり、区別の為「ミニファミコン」と呼ばれる事もある。

なおNESのミニ版も出ていると書いたが、
実のところ海外任天堂の子会社からの提案で ミニNESのみを海外で小規模に売るだけ の予定だったのが、
任天堂本社が「 これ日本版を出してもそれなりに売れるんじゃね? 」となり後から日本でミニファミコンも作る事になった。
それが急激なヒットを飛ばしたのが、当項目の商品群の始まりという事になる。


+ 「収録作品 全30+20タイトル」
週刊少年ジャンプ50周年記念版20タイトル

ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン

2017年10月5日発売。収録ソフトは21本。CEROはB。
2018年9月15日には上記のミニファミコンとセットにしたダブルパックも発売。

スーファミの復刻版で、ミニファミコンの成功に任天堂が放った二の矢。
新たにセーブポイントから時間を巻き戻してやり直せる「リプレイ」機能が追加された。
更に、目玉として当時完成していたにもかかわらず、様々な事情から未発売に終わったソフト『スターフォックス2』が収録されている(ミニスーファミのようなPnP式ゲーム機はオリジナル版とは別物なため、ゲーム機最後のソフト扱いにはならない)。

ヨッシーアイランド』『スターフォックス』といった「スーパーFXチップ」使用ソフトはバーチャルコンソールへの移植が困難だった*3のだが、これらのタイトルも手軽に遊べるようになったのも特徴である。
『スターフォックス2』が収録されたのも、この仕様での発売が絶好の機会だったからのようだ。*4

コントローラーは元々取り外し可能ということもあってか、サイズは当時と同じものとなっている。ちなみに接続端子はWiiリモコンの拡張端子の流用となっているため、Wii用のクラシックコントローラーなど互いのコントローラーが使用可能*5。それ故、そのままだと端子形状の違いから本体外観の再現クオリティが下がる為、当時のコントローラ差し込み口を模した差し込み口カバーが設けられている。
Wii用のクラシックコントローラを使用した場合、HOMEボタンはリセットボタンと同じ機能となり、ゲームを終了するたびにわざわざ本体のリセットボタンを押す手間が省けるので地味に有り難い。

+ 「収録作品 全21タイトル」

ネオジオミニ

2018年7月24日発売。収録ソフトは40本。CEROはC(15歳以上対象)。

任天堂の後追い対抗にいち早く名乗りを上げたのは折しもブランド40周年を迎えるSNKであった。
そこ、一度潰れてるとか言わない
本体デザインは家庭用ネオジオではなく業務用のアーケードネオジオ(正式名称・MVS)を模している。
このため、小型液晶ディスプレイとスティック・各ボタンを搭載しておりテレビに繋げなくても遊ぶことが出来る。リセットボタンは当然無いので中断はスタートとセレクトの同時押しである。
但し2人プレイをするときは別売りのネオジオミニパッドが必須。ちなみにパッドのデザインはネオジオCD準拠。

なお、ネオジオはその仕様上本体だけでなくソフトもべらぼうに高い価格(1本3万円以上が当たり前!*6)だった事で有名であり、ぶっちゃけ中古で買う場合すらネオジオのソフトを買うよりもミニを買った方が遥かに安価で済む。

収録ソフトが微妙に異なる本体バリエーションがさり気に多く、インターナショナル版の他、クリスマス限定版、シリーズ最新作発売に連動した『サムライスピリッツ』シリーズ6作を収録したサムスピ限定セットなどもある。
またSNKブランド40周年記念という名目なので、オリジナル版とインターナショナル版は1年間の限定生産だった。

+ 「収録作品 全40タイトル」
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '94
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '95
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '96
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '97
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '98
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ '99
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ 2000
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ 2001
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ 2003
  • サムライスピリッツ 覇王丸地獄変
  • サムライスピリッツ 天草降臨
  • サムライスピリッツ零SPECIAL
  • 餓狼伝説SPECIAL
  • リアルバウト餓狼伝説
  • リアルバウト餓狼伝説2 THE NEWCOMERS
  • 餓狼-MARK OF THE WOLVES-
  • ワールドヒーローズパーフェクト
  • 風雲スーパータッグバトル
  • 龍虎の拳
  • 幕末浪漫 月華の剣士
  • 幕末浪漫第二幕 月華の剣士 ~月に咲く華、散りゆく花~
  • NINJA MASTER'S~覇王忍法帖~
  • 痛快GANGAN行進曲
  • キング・オブ・ザ・モンスターズ2
  • サイバーリップ
  • ショックトルーパーズ セカンドスカッド
  • トップハンター ~ロディー&キャシー~
  • ニンジャコマンドー
  • バーニングファイト
  • メタルスラッグ
  • メタルスラッグ 2
  • メタルスラッグ 3
  • 戦国伝承2001
  • ASO II −ラストガーディアン−
  • ティンクルスタースプライツ
  • ブレイジングスター
  • トッププレイヤーズゴルフ
  • 得点王
  • ジョイジョイキッド

PlayStation Classic

2018年12月3日発売。収録ソフトは20本。CEROはD(17才以上対象)。
発売日は初代PlayStationと同じ日であり、パッケージのデザインも最初期型と同じ。
メモリーカードは当然挿せないのでソフト毎に仮想メモリーカードが用意されている。
PSoneを小型化していたらどこまで小さくなっていたのだろうか

しかし残念な要素が多く国内外共に評価は微妙。
具体的には
  • 20本と少なめなラインナップに名作を詰め込んだが故か「あの作品が収録されていない」「ほとんどのゲームがゲームアーカイブスで配信されてるので、それでもよくね?」とユーザーから若干賛否がある*7
  • デュアルショックやポケットステーション対応タイトルも収録されているのに、コントローラーは最初期のスティック・振動無し準拠*8でポケステ機能も無し。
  • エミュレーターが専用のものではなくオープンソースのものであるため、高解像度を選択する機能が無い。
  • 操作遅延が酷い。
  • 中断セーブは全タイトル共通で一つのみ。
そのためか、発売から短期間で値崩れを起こし、価格がどんどん値下げされていった。そんなところまで復刻しなくていい気はする

一方でエミュレーターがオープンソースである事を良い事に、解析して自分好みのソフトを収録するなどの改造を楽しむユーザーも見られている。
発売後数日で「特定のキーボードを挿して、キー一つ叩くだけでエミュレーター本体のシステムメニューに到達してしまった」というのが発覚したのがその遊びに拍車をかけたという説も…。

ちなみにコントローラー端子はUSBとなっている。これは後述のメガドライブミニとPCエンジン miniも同様。
当然というべきか、互いのコントローラを差し替えても認識はしてくれない。

+ 「収録作品 全20タイトル」

メガドライブミニ

2019年9月19日発売。収録ソフトは42本。CEROはB(12歳以上対象)。
令和時代最初のゲーム機でもある。
当初は2018年内に日本国内のみで発売する予定だったが、国内外の熱心なセガファンの反響の大きさから仕様見直しと再設計を敢行。結果うまいこと「令和最初」の座を射止めたのは内緒だ。
また、復刻とはいえドリームキャスト以来となるセガの家庭用ゲーム機となる。
コントローラーの付属数が異なる2種類がラインナップされている。
関連商品としてメガCDとスーパー32Xを装着状態を再現できるデコレーションアクセサリーキット「メガドラタワーミニ」も発売される。付けてもCDや32X用ソフトは遊べないのが残念。
後からもっと悪ノリで「メガアタプタ+マイカード+MKIIIカートリッジ」のセットである「メガドラタワーミニZERO」まで出ることに。

コントローラー3個以上を必要とするソフトもあるが、これは対応品のUSBハブを使う事で再現可能。
なお、コントローラーは後期に発売された格闘ゲームの操作に向いた6ボタンタイプ「ファイティング6Bパッド」準拠。
ちなみに海外版のGENESIS Miniは初期の3ボタンタイプの方が付属している。
このジェネミニも日本で限定販売されることとなったが、日本で販売するジェネシスミニは概ね北米版と同じだが6ボタンタイプのコントローラーが付属している。
日本と欧米でコントローラーを変えた理由は「当時の子供に馴染み深い方に合わせた」とのことだが
6ボタンを使いたいスト2が入っているのに それが別売りになっている外人にとっては不満の声が上がった。*9
コントローラーの単独販売は3ボタンタイプ含めてセガストア・エビテン限定となる。

目玉として復刻困難(ぷよぷよの項目参照)なソフト『魔導物語Ⅰ』の他*10
キャラゲーということで復刻が絶望視されていた『幽☆遊☆白書 魔強統一戦』や『アイラブ ミッキー&ドナルド ふしぎなマジックボックス』も収録されている。
また、複数のゲームによるオムニバスタイトルである『ロックマンメガワールド』や『ゲームのかんづめ お徳用』もそれぞれ1本カウントで収録されている。
更に、『バンパイアキラー』や『魂斗羅ザ・ハードコア』といった、中古市場でプレミアがつき、VCで配信されていない*11作品まで収録されている。

収録ソフト42本中40本はフルエミュレーションでの移植だが、残り2本である『テトリス』と『ダライアス』は完全新作
テトリスは以前テトリスコレクションに収録された、幻のMD版ではなく、AC版を目コピで再現した物。
ダライアスはPCE版スーパーダライアスや、MD版ダライアスIIのように、独自のアレンジを入れた「当時MDにもダライアスが移植されていたら」というifを再現した物である。
元々は個人が作っちゃった物だったらしく、更に驚きである*12
これらの移植含め制作は3D復刻プロジェクトやSEGAAGESでセガとの関係が深い変態移植技術者集団である有限会社M2が担当している。
後にダライアスはOld/New/Extraとバランス切り替えが可能なMD互換機用の実ROMとして発売が決定した。
単品販売の他、2021年2月発売のダライアスコズミックリベレーション特装版DXパックにも付いてくる。
実ROMでなくDL版もリリースされる、こちらはいつものようにアマプラ限定版のみに付属。

更に本体の言語設定を変えれば収録ソフトも北米版・ヨーロッパ版仕様に変わるというかなりお得な仕様となっている。*13

なお、MD史上最凶のクソゲーと呼ばれている『ソード・オブ・ソダン』の収録も「負の遺産を黒歴史にしてはいけない」という理由で検討されていたのだが、CERO:Zでも足りない可能性がある上に、無理に収録すると当機自身のCEROが引き上げられ購入年齢層を削るため宜しくないという理由で断念されたとか。

その後、2022年10月27日に第2弾かつ廉価版をモチーフとした初の機種である『メガドライブミニ2』が発売。CEROはC(15歳以上対象)。
こちらでもメガCD2をモチーフとしたデコレーションキット『メガドラタワーミニ2』が発売する。
メガドラミニ2においては海外版も6ボタンパッドが付属したので格闘ゲームが増えているが操作は問題なくできる仕様になっている。

+ 「収録作品 全42タイトル」
  • スペースハリアーII
  • 大魔界村
  • ザ・スーパー忍
  • ゴールデンアックス
  • 重装機兵レイノス
  • サンダーフォースⅢ
  • コラムス
  • 武者アレスタ
  • レッスルボール
  • レンタヒーロー
  • スーパーファンタジーゾーン
  • シャイニング・フォース ~神々の遺産~
  • アリシアドラグーン
  • ランドストーカー ~皇帝の財宝~
  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
  • アイラブ ミッキー&ドナルド ふしぎなマジックボックス
  • ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌
  • スノーブラザーズ
  • スラップファイト
  • ロード・ラッシュII
  • ガンスターヒーローズ
  • ストリートファイターⅡダッシュプラス
  • パーティークイズ MEGA Q
  • ダイナブラザーズ2
  • ファンタシースター ~千年紀の終りに~
  • VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)
  • タントアール
  • モンスターワールドIV
  • ロードモナーク とことん戦闘伝説
  • ハイブリッド・フロント
  • ダイナマイトヘッディー
  • ラングリッサーII
  • 魂斗羅 ザ・ハードコア
  • 幽☆遊☆白書 ~魔強統一戦~
  • ロックマンメガワールド
  • ぷよぷよ通
  • ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~
  • ゲームのかんづめ お徳用
  • コミックスゾーン
  • 魔導物語 I
  • ダライアス
  • テトリス

PCエンジン mini

2020年3月19日発売。収録ソフトは国内版34本と海外版24本の合計58本(一部日本版と海外版の重複タイトル有)。CEROはD(17才以上対象)。
オリジナルのPCエンジンはハドソンとの共同開発でNECから発売されたが、今回はNECではなくハドソンの版権を引き継いでいるコナミからの発売。
また一般店舗では発売されずAmazonでの専売となっている。
このためか、ヨーロッパ版であるコアグラフィックスminiや北米版であるターボグラフィックス16miniの購入が容易となっている。
パッド指口は2口に増えているが、3人以上用ゲームのために、マルチタップも発売される。連射機能を備えたターボパッドも発売。

最初はソフトラインナップの微妙さが疑問視されたが、最後の追加ソフトとしてナムコが参入する事が発表され、ある程度沈静化した。
そしてその後に発表されたのが移植担当がM2だったという事。
当時ハード戦争を繰り広げていたPCEとMDの復刻を両方同じ会社が担当したという事で、一部のファンからはM2=アナハイム・エレクトロニクス呼ばわりされる事に*14

ちなみに上記のメガドライブミニとは異なり、CD-ROMソフトやスーパーグラフィックス専用ソフトも収録されている。画面スクリーンの一つとしてPCエンジンGTでのプレイを再現した仕様も収録。
こっちの方にもデコレーションキットが欲しくなる

ボーナスタイトルとして『グラディウス』『ファンタジーゾーン』*15は移植度をよりアーケードへと近づけた「near Arcade」版が収録されている。相変わらず良い意味で頭のおかしいM2である
また、キャラバン用にタイムアタック仕様となった『ソルジャーブレイド』も収録。こちらは大会での上位入賞者にのみ贈呈された超希少品を収録した物である。
他、スーパーCD-ROM2といった一部ソフトには起動時の警告画面も収録されている。

+ 「収録作品 全34+24タイトル」
TurboGrafx-16版24タイトル  ※()内はPCエンジン版タイトル
  • Alien Crush(エイリアンクラッシュ)
  • Victory Run(ビクトリーラン)
  • Blazing Lazers(ガンヘッド)
  • Neutopia(ニュートピア)
  • Dungeon Explorer(ダンジョンエクスプローラー)
  • R-Type(R-TYPE I・R-TYPE II*16
  • Moto Roader(モトローダー)
  • Power Golf(パワーゴルフ)
  • Ys Book I&II(イースI・II)
  • Ninja Spirit(最後の忍道)
  • J.J. & Jeff(カトちゃんケンちゃん)
  • Space Harrier(スペースハリアー)
  • Military Madness(ネクタリス)
  • Chew-Man-Fu(ビーボール)
  • Psychosis(パラノイア)
  • Bonk's Revenge(PC原人2)
  • Parasol Stars(パラソルスター)
  • Cadash(カダッシュ
  • New Adventure Island(高橋名人の新冒険島)
  • Air Zonk(PC電人)
  • Neutopia II(ニュートピアII)
  • Soldier Blade(ソルジャーブレイド)
  • Lords of Thunder(ウィンズ オブ サンダー)
  • Bomberman '93(ボンバーマン'93)

ゲームギアミクロ

2020年10月6日発売。初となる携帯ゲーム機の復刻モデルであり、ブラック・ブルー・イエロー・レッドの4色が発売。CEROはA(全年齢対象)(レッドのみB(12歳以上対象))。
4個セットで買った場合、拡大鏡であるビッグウィンドーミクロも付属している。ビッグでミクロというのは禁句。
セガ60周年、およびゲームギア30周年を記念しての発売。
主に前者がメインであり、メガドラミニとは全く関係ない部署から「ゲームギアミクロ作ってみたいんだけど」と、メガドラミニのPに声がかかり制作が開始された。
当初そのPはアドバイザーだったが、開発中に異動で物販部門に移され、GGミクロでもPにされてしまった。
収録ソフトは1カラーにつき4つまでの合計16タイトル。
移植担当はセガ×復刻といえばおなじみの有限会社M2。今までと違い、燃費の問題があるという事に一番悩んだとか。
単純な移植ではなく、ぷよぷよは2人プレイが無いのでメニュー画面からその項目を削ったり、ガンスターヒーローズはGG特有の液晶の残像を利用していた部分の修正を行ったりと、ゲーム毎に細かな調整を入れている。

店頭販売は行われず各ECサイトでのみの販売。
メガドラミニの実績から、これくらいかな?と思って生産数を決めたら、各ECサイトともに予約のみで即日完売となってしまい、慌てて限界まで増産したというセガセガしい微笑ましいエピソードが発売前から生まれてしまった。
ゲームギアの復刻版にあたるのだが、「ミクロ」の名前が示す通り、サイズがかなり小型化されておりタブレット菓子ケース並のサイズで液晶はわずか1インチほどの小ささとなっている。具体的にはオリジナルの40%で、メガドラミニの55%より更に小さい。
流石にボタンまでそのサイズに縮小するとあまりにも操作しづらいため大きくされており、見た目はディフォルメな感じになっている。
言うまでもなく、発表されるなり「文字読めるのか?」と疑問の声が相次いでおり、実機では意外とくっきり映ってはいるものの、やはり画面の小ささがネックとなり「長時間見るのは疲れる」という声が多く見られている。また、液晶の表示解像度は240×180と、縦も横もドットバイドットではなく、小さい文字はぼやけてしまう。
他、1個につき税込5500円程で全4カラー合計2万弱の値段の割に全16タイトルかつ半分ほどがニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて配信済みであるため「割高感が否めない」という意見も多い。
まあ元は1個につき1ゲームで数十種類という意見もあったらしい…、流石にそれは却下されたが。
発表直後から「そもそもマスコットとして作られた」ことが明言されてはいたが、それにしてはいろんな意味で…というのもご尤も。

ちなみに、電源は単4電池2本で連続2時間ほどの稼働が可能。オリジナルより多少は省電力化された…のだろうか?
一応、マイクロUSB端子があるのでUSB電源による供給は可能。だからそんなところまでオリジナルに忠実にしなくていいってば

移植担当のM2が制作している「アレスタコレクション」限定版に白カラーのGGミクロが添付される事も後日発表された。
これは同ソフトの収録タイトルを収めた「GGミクロ版アレスタコレクション」とでもいうべき代物なのだが、こちらはこちらで「本来GG用じゃないゲームを移植」*17「新作を搭載」等、M2らしいめちゃくちゃな仕様となっている。
こちらにも白カラーのビッグウィンドーミクロが付属する。
やはり商売的にロット数が相当絞られていたようで、オリジナル版に続き予約段階で完売報告が出ている。

+ 「収録作品 全4×4=16タイトル+5タイトル」
ブラック
  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ
  • ぷよぷよ通
  • アウトラン
  • ロイアルストーン 開かれし時の扉

ブルー
  • ソニック&テイルズ
  • ガンスターヒーローズ
  • シルヴァンテイル
  • ばくばくアニマル 世界飼育係選手権

イエロー
  • シャイニング・フォース外伝
  • シャイニング・フォース外伝II
  • シャイニング・フォース外伝 ファイナルコンフリクト
  • なぞぷよ アルルのルー

レッド
  • 女神転生外伝 ラストバイブル
  • 女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル
  • The GG忍
  • コラムス

ホワイト(アレスタコレクション限定版付属)
  • アレスタ(本来セガMK3用)
  • POWER STRIKE II(本来海外版マスターシステム用)
  • GGアレスタ
  • GGアレスタ2
  • GGアレスタ3(新作)


アストロシティミニ

2020年12月17日発売。ネオジオミニに続くアーケードゲームの復刻機となる。CEROはC(15歳以上対象)。
ディスプレイ・操作機器付き、コントロールパッド及びアーケードスティック別売り、外部HDMI出力対応と基本的な仕様はネオジオミニと同じ。
おまけゲームとして、筐体出荷時の同梱基盤に収録されていたゲーム「ドットリクン」が収録されている。
ジャンルはパックマン同様のドットイートなのだが、非常に簡素なグラフィックであり音楽も流れないなどおまけ相当なクオリティなので過度な期待は禁物。

セガストア専売として、ボタンが2P側のカラーであるピンク色かつ上部スピーカーが後継機となるニューアストロシティと同様のものに出来る付け替えカバーが同梱されたセット品も発売された。

なお、コントロールパッドについてだが、実はメガドライブミニのコントロールパッドをそのまま使用する事が可能(逆は不可)。同じボタン数かつセガ製だから出来たといったところか。

+ 「収録作品 全37タイトル」
  • バーチャファイター
  • スペースハリアー
  • ラッドモビール
  • ダークエッジ
  • アラビアンファイト
  • ゴールデンアックス
  • ゴールデンアックス デスアダーの復讐
  • コットン
  • サンダーフォースAC
  • ソニックブーム
  • 青春スキャンダル
  • カルテット2
  • ぷよぷよ
  • ぷよぷよ通
  • スクランブルスピリッツ
  • コラムス
  • コラムスII
  • フリッキー
  • 忍者プリンセス
  • アレックスキッド ザ・ロストスターズ
  • 忍 -SHINOBI-
  • シャドーダンサー
  • サイバーポリス イースワット
  • クラックダウン
  • ゲイングランド
  • ボナンザブラザーズ
  • イチダントアール
  • ワンダーボーイ
  • ワンダーボーイ モンスターランド
  • ワンダーボーイIII モンスター・レアー
  • ファンタジーゾーン
  • エイリアンストーム
  • エイリアンシンドローム
  • タントアール
  • 獣王記
  • ドットリクン


【おまけ】

メガドライブプレイTV

2004年9月9日発売。
上述したPnP式体感ゲームブームの中で発売された、上記の各復刻版ミニゲーム機の先駆けとも言えるゲーム機。発売はセガトイズ。
本体の外観はメガドライブの廉価・小型版であるメガドライブ2に似せられている。

海外版メガドライブ(ジェネシス)のゲームソフト6本(第3弾のみ2本)が収録されていた。
なお、発売された時期が時期なので、映像出力はモノラルのビデオケーブルである。
シリーズ化され、第3弾まで発売された。
セガから許諾を受けたブラジルのメーカーが現地で展開したメガドラベースのPnP機と比べると収録本数が全然少ないのは内緒だ

NEOGEO X

アメリカのTommo社がSNKからライセンスを取得して2012年12月18日に発売した。
横長の携帯ゲーム機の中にエミュレータとNEOGEOソフトイメージを収録しているタイプで
本体は携帯ゲーム機だが、NEOGEO本体実機に酷似したドッキングステーションに格納すると
TVに出力できる上にスティックも接続して遊べる という後のNintendo Switchを先取りしたような仕様が特色。
そして本体に20種のソフトが内蔵されているが、SDメモリカードにそっくりな追加カードを挿入すると
その中のゲームも遊べるという 内蔵ソフト以外にも別売ゲームがある ことも特徴。
但し2013年10月にSNKプレイモア側がTommoにライセンス契約を解除してこれ以降の販売を認めない旨の声明を出し、
Tommo側は現在でも有効な契約を結んでいると反論して泥沼になっているが、
それ以前に販売された在庫や中古を確保して遊ぶ限りは権利的にはクリアになっている。
+ 収録作品 全20タイトル+追加ゲームカードは1枚に3タイトル収録×5種
※わかりやすくするために日本版のタイトルで表記するが海外ハードなので実際にはこれらの海外版ソフトが収録されている

ゲームカード vol1

ゲームカード vol2

ゲームカード vol3

ゲームカード vol4

ゲームカード vol5

ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ

2020年11月13日に発売。
往年の携帯ゲーム機であるゲーム&ウォッチに『スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ2』、本作仕様の『ボール』を収録した特製品。
スーパーマリオブラザーズ35周年を記念した商品のため、翌2021年3月末までの期間限定販売となる。

USB-Cによる充電となり、液晶画面もフルカラーとゲーム&ウォッチとしては新作なのだが、収録ゲームはあくまでもレトロゲームのため、これも一種の復刻版に当てはまるのかもしれない。

ゲーム&ウォッチ ゼルダの伝説

2021年11月12日に発売。
ゼルダの伝説』『リンクの冒険』『ゼルダの伝説 夢をみる島』、ゼルダ仕様の『バーミン』を収録。
『初代ゼルダ』と『リンク』は日本語版と英語版、『夢を見る島』はそれらに加えてフランス語版とドイツ語版も収録している。
他、10分までのショートタイマー機能も追加された。


【余談】

その他、複数の名作レトロゲームを内蔵したプラグ&プレイ方式のゲーム機としては、
株式会社JNNEXが各タイトルの版権を取得して発売している『レトロビットジェネレーション』シリーズが存在するが、
収録タイトルが家庭用やアーケードなどを含めて一緒くたにされていることからか、
本体の外観は特定のゲーム機に寄せていない。
コントローラーに関してはメガドライブのファイティング6Bパットとほぼ同一の形状である。

基本的に縮小復刻される機種は家庭用ゲーム機が主だが、中にはシャープ MZ-80Cをハル研が復刻した"PasocomMini MZ-80C"のようなレトロパソコンの復刻機種も存在する。
これはSMILEBASIC*18を搭載したRaspberry Piを使ったもので、当然、ゲームソフトも内蔵している。
こちらの路線でもコモドール64やPC-8001などが復刻販売予定。


元・米国任天堂社長のレジー氏によれば、ミニファミコン・ミニスーファミはWii UNintendo Switchの繋ぎとして造られたとの事。
結果的に後追い製品が多数生まれる火付け役となったが、任天堂が他のハードで同種の製品を作る予定は当面無いようだ(2019年現在)。
ミニスーファミ発売後、NINTENDO64ゲームボーイのボタン画像が特許申請され、「これらのミニ版も出るのではないか」と世界中のゲーマーに予測されたが、現時点では実現には至っていない。





追記修正は懐かしの思い出と共にお願いします。

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最終更新:2024年01月28日 04:41

*1 エポック社のエキサイトボクシングなど「TVにつないですぐプレイ」シリーズやバンダイの「Let’s!TVプレイ」シリーズ、「剣神ドラゴンクエスト」など。

*2 海外版ファミコンのNESについてはコントローラが取り外し可能だったため、復刻版NESもサイズは過去のコントローラと同一で、Wiiリモコンの拡張端子との互換性がある端子で接続するという、後述のスーファミミニとほぼ同様の仕様になっている

*3 前者についてはGBA移植版のスーパーマリオアドバンス3のみが3DSのアンバサダープログラム特典やWiiU用のVCソフトとして配信されており、オリジナル版は未配信となっていた。

*4 のちに『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』プレイタイトルとして配信も開始した。

*5 スーパーファミコンのコントローラを再現したクラシックコントローラが2007年度のクラブニンテンドーのプラチナ会員特典として配布されたことがあり、スーファミミニに同梱されているコントローラとほぼ同一のものとなる

*6 ソフトとしては破格の値段だったが、当時アーケードのプレイ感をそのまま家庭でも楽しめるとなると、コアゲーマーにとっては安いものだった。

*7 とはいえVitaやPS3の生産が終了して久しく、中古もだんだん流通が怪しくなってきた時期ではあるので、GAに頼るのも問題があるのだが。

*8 ちなみにグリップ部分が若干長くなっており、このためか先の部分が少し平たくなっている。

*9 メガドラ版のスト2シリーズを3ボタンコントローラーを接続すると「STARTボタンを押すたびに3ボタンがパンチとキックが順番に切り替わる」という仕様で遊ぶことになる。

*10 WinPC用ソフト『きゅーきょく大全通』に収録されて以来3年ぶりの復刻となる。

*11 両作品とも、メガドラミニ発売の半年程前に「アニバーサリーコレクション」収録の内の一つとして配信された。

*12 ちなみに元を作った人は「ダライアスの筐体を自作した」経験もあるほどのダライアスフリークだったりする。

*13 メニューのパッケージ画像もそれぞれの国に合わせた仕様となる。ちなみに『モンスターワールドIV』の発売年が2012年に変わるが、これはPS3のセガエイジスシリーズで初の海外販売が行われたため。

*14 ロボットアニメ『機動戦士ガンダムシリーズ』に登場する架空の企業。競合他社の類似コンセプトの商品に同時にかかわっていることを、アニメ作中の同社が敵対している組織やテロリスト同士の両方に自社の兵器を提供していたことになぞらえたジョーク。といっても、2019年現在アミューズメント部門で電子マネーのインフラ整備を共同で行ったり、任天堂のゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』でセガとコナミのキャラクターが共演したりと、昔とは違い競合他社なので関係が悪いわけではないのだが。

*15 海外版のみの『沙羅曼蛇』も含む。

*16 『R-TYPE』のPCエンジン移植版では前半を『I』、後半を『II』と分割移植していたが、こちらは1本にまとめられている。

*17 セガ・マークⅢはGGとほぼ同等の性能だが、テレビ画面に映すこともあり画面解像度が若干高い。加えて外付けのFM音源もあり、「アレスタ」もその対応タイトルの1つ。

*18 ニンテンドーDSiウェアの「プチコン」で採用された独自のBASIC