疫災のクイーン

登録日:2019/07/19 Fri 00:14:49
更新日:2024/02/02 Fri 19:15:17
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BC兵器 MADS ONE PIECE ONE PIECE登場人物項目 QUEEN おしるこ おまえのようなブラキオサウルスがいるか そうだったのか! れっきとした男 エキサイト エネル顔 エンターティナー カナヅチ クイーン サイボーグ サングラス シーザー・クラウン ズッコケ三人組 ドS ハート様 バイオハザード ブラキオサウルス マッドサイエンティスト マヌケ リュウリュウの実 ワンピース ヴィンスモーク・ジャッジ 一周回って愛すべき外道 丸い 人間のクズ 全世界人気投票144位 冷酷 初登場がワノ国編 動けるデブ 動物系 古代種 名司会 四皇最高幹部 大看板 巨漢 弁髪 恐竜 愛すべき外道 憎めない悪役 懸賞金10億越え 手先が器用 技術者 改造人間 歌って踊れるデブ 武装色の覇気 海賊 災害 物作り 犯罪者 狂人 甘党 生物兵器 疫災 発明家 百獣海賊団 盛り上げ上手 細菌兵器 絡繰人間 義手 能力者 芋洗坂係長 葉巻 見聞色の覇気 賞金首 辮髪 金髪 顔芸 風船 高橋広樹



やせちまったらモテすぎるから♬
あえてやせないタイプの♬


“FUNK”!!


丸く見えるが筋肉だから♬
歌って踊れるタイプの♬


“FUNK”!!


エキサ~~~イト!!!


待たせたなゴミクズ共ォーーーーーー!!!!



疫災のクイーンとは漫画『ONE PIECE』の登場人物。


●目次

【プロフィール】

通称:クイーン
本名:不明
異名:“疫災(えきさい)”のクイーン
所属:MADS(マッズ)百獣海賊団
役職:大看板
懸賞金額:13億2000万ベリー
年齢:56歳
身長:612cm
誕生日:7月13日
星座:蟹座
血液型:XF型(現実だとAB型)
悪魔の実:リュウリュウの実 古代種 モデル“ブラキオサウルス”(動物系)
覇気武装色見聞色
初登場:単行本92巻・第925話・『ブランク』
出身地:偉大なる航路
好きな食べ物:おしるこ
笑い方:「ムハハハハ」
CV:高橋広樹


【概要】

四皇百獣のカイドウ”の懐刀にして、三人いる“災害”と称される百獣海賊団の最高幹部「大看板」の一人。

女王(クイーン)という名前だがれっきとした男性。火災のキングの例からするに、おそらく本名がほかにあると思われる。
見た目は丸々と太った弁髪に太いドジョウひげでグラサンの大男。右肩には「QUEEN」の文字と百獣海賊団のマークの刺青があり、左腕は機械化されている。
本人によれば「やせたらモテすぎるからあえてやせないタイプ」「丸く見えるが筋肉」との事。
というか筋肉がついていて太いなら太っているとは言わないので、痩せなくてもそこまでの問題はないと思われる。
しかしほぼ球体に見えるため、ルフィからは「風船」と呼ばれている。
容姿としては、ヨッシーアイランドに登場するビッグドンブリと言えば大体当たっていたり……

僅差だが、大看板の中では最も小柄。

かなりの愛煙家で、常に葉巻を放さない。
ちなみに髪と髭は原作ではベタ一色の黒塗りだが、カラーだとまさかの黄色である。


【人物】

ノリを大事にするファンキーな性格で、口癖は「エキサイト」
ミュージカル風に登場したり、部下たちにコミカルに接したりと剽軽なところがあるため、部下たちからはスター的人気がある。
クイーン自身が不機嫌でなければ、部下もクイーンにツッコミをいれることも。
部下に困っていることをランキング形式で最後まできちんと聞き、その深刻さ*1に驚いてツッコミをいれる
ルフィに「風船」呼ばわりされても大して怒らないなど、基本は寛容。
時々絡繰公演(カラクリライブ)として、処刑などを自分の作った絡繰を用いたショーとして行っている様子。

が、そこは四皇率いる海賊団No.3相当の大幹部。
見た目に似合わず発明家としてウィルス感染兵器「疫災(エキサイト)弾」や特殊な刀などを開発するなど科学技術に通じたインテリ系という顔を持つ。
敵には抜かりのない一面もあり、ルフィやワノ国のかつての大ヤクザ“花のヒョウ五郎”の実力も侮らず評価し警戒している。
はるか格上であるシャーロット・リンリンと自分の実力差を知ってなお策を講じて挑んだり、部下達にテキパキと指示を出したりと指揮官としても優秀。
アニメではビッグ・マム海賊団襲来時に砲台への指揮を行っていた。

処刑や血みどろの殺し合いをショーとして楽しむエンターテイナーにして残虐さと計算高さを併せ持っており、愉快な表の顔の裏にあるのは酷薄なまでの徹底的な弱肉強食思想。
プレジャーズの存在を内心「廃棄要員」「穀潰し」と評して蔑んでおり、SMILEの製造が終わった現在では最早SMILEによる強化が見込めないウェイターズの存在すら疎んでいた筋金入りの能力者至上主義者。
「金色神楽」ドーム内ライブステージにて麦わらの一味&侍連合軍の乱入が発覚しギフターズ以上の百獣海賊団戦闘員がルフィを討つべくライブステージ外に出払った後、戦力外のプレジャーズやウェイターズを巻き込むことをいとわず疫災弾「氷鬼」をばらまき、役立たず扱いしていた無能力者の味方諸共敵を壊滅させるためのバイオテロを実行。
忠誠心の薄いアプーに唯一の「氷鬼」抗体を預けることで自分への攻撃をそらしつつ、侍連合軍壊滅を狙いつつプレジャーズやウェイターズを含めた「氷鬼」に感染した人間全員を嘲笑い、役に立たない味方は躊躇いなく捨て駒にする冷酷極まりない一面を持つ。
例え能力者の仲間であろうと自分が愉しむためなら躊躇いなく億越えの能力者の味方だろうとゲームの駒に仕立て上げる。
その為侍側からは「胸糞悪い主従関係」と忌み嫌われ、実際にゲームの駒扱いされたアプーからは「イカレすぎだろてめー!!!」とブーイングが飛んだ。

もっとも、「金色神楽」にてクイーンが侵入してきたルフィを捕まえた者に飛び六胞の地位を与えると宣言した際、ギフターズや真打ちはやる気を出す一方で、プレジャーズやウェイターズらの一部は「ギフターズ以上じゃなきゃ希望はねェな!飲もう!」と戦う気すら起こしていない者もおり、カイドウの権威で甘い汁を吸おうとする「穀潰し」というクイーンの評価も外れてはいない。
アニメ版1023話ではそれらが強調されており、「我慢ならねェんだよ、お前らに!大した能力もねェのに与えられるのを待つばかり!口を開けば文句ばかりだ!お前らが何か言うたびにこっちは殺したくなるんだよ!」と唾棄している。

ワノ国の郷土菓子「おしるこ」が大好物で、「おれの酸素」と称するほど愛食している。
基本的におしるこを食べていると上機嫌で、おしるこを食べないと不機嫌になる。
そして不機嫌さが増していくと苛立ちからか残虐な面が目立ち始め、何をするか分からないという割とわかりやすいヒト。
当然だが部下たちはクイーンが不機嫌になるであろう報告はしたがらない模様。


人間関係

トップのカイドウのことは「カイドウさん」と呼んでおり、「ワノ国はカイドウさんの“ナワバリ”だ」と呟くなどきちんと敬意を抱いている。

同じ大看板の一人、ジャックからはキングと合わせて「兄御達」と呼ばれ、キングやクイーンは28歳のジャックを「ズッコケジャック」と呼んでよく叱っている。

キングとは仲が悪いようで、
  • 作中初登場時にはジャックを叱責しながら「お荷物はこのクイーンのバカ一人で十分だ」「そうだ、このキングのカス一人で十分だぜ」と罵倒しあう。
  • 続けてキングに「てめェもだ ガキ共の戦意をへし折るのにいつまでかかってんだ能無しが」と文句を言われりゃ、逆に「黙れ 拷問好きの変態野郎」と言い返す。
  • アニメではキングがプテラノドンに変身して出撃した時に「空飛んで…目立ちたがりのクソ野郎が…」と愚痴る。
などお互いかなりの喧嘩腰。
もっとも、百獣海賊団を支えてお互い20年以上の付き合いがあるため、悪態をつきあうのはもはやゾロとサンジのようなコミュニケーションの様子で、クイーンの失態に対しキングが「今更お前を責めやしない。元々能なしだ」と言う場面も。
アニメ1001話では「能無し」と言われて「や・さ・し・さって言葉知ってるか?!Be gentle!Love me tender!」と言っている。
普段は悪態をつくが、内心としてはキングやジャックの実力を認めており、ロロノア・ゾロとサンジに対して

倒せるつもりになっちゃいけねェ 何も効いちゃいねェんだからよ…
「旱害」「疫災」「火災」!!
おれ達ァカイドウさんを守る三つの災害!!!
倒せねェから「大看板」よ!!!

と述べている。
飛び六胞のX・ドレークページワンはクイーンの命令に従うものの、フーズ・フーのような大看板への下克上を狙うやつとも仲はあまり良くない。


ちなみに花魁「小紫」にべた惚れしており、遊郭の常連でもあるらしい。
そのため、小紫が死んだと聞かされた時には「小紫た~~~~ん!!」と大号泣していた。
一方で自分に愛想がよくないどころか噓をついてクイーンから逃げていた遊女には暴力を振るったため、サンジからは「人間のクズめ」正当な評価唾棄されている。

発明家

ごつい見た目に反して手先が器用であり物作りが趣味のインテリ。
科学者を自負しておりカラクリ武器や病原体をよく開発している。

接触感染する病原体(ウィルス)を込めた弾丸疫災(エキサイト)弾」を部下に渡している他、ホールデムやササキ、キングなどが恐らくクイーンからもらったであろう絡繰刀(からくりとう)絡繰螺旋刀(カラクリらせんとう)を所持しており、SMILE以外で百獣海賊団の戦力を支えている縁の下の力持ち。

「疫災」という異名は
  • こうしたBC兵器の開発及び運用
  • 暴れた時の本人の狂気と凶悪さ
から来ており、疫災弾による暴虐を見たX・ドレークは苦々しく「疫災」と評していた。
口癖の「エキサイト」も関係しているのだろうか……?

百獣海賊団のバオフォンら一部構成員や島の動物達を、監視カメラと音声を送受信する機械を取り付けたサイボーグ「メアリーズ」に改造し、島一帯を監視できるようにもした様子。

一海賊としては超天才的な技術を持つが、実はかつてあのDr.ベガパンクが率い、シーザー・クラウンヴィンスモーク・ジャッジも所属していた研究チームMADS(マッズ)に所属しており、技術者としての知識・技術等はそこで培ったもの。
おそらく首を含めた全身をサイボーグに改造し始めたのも彼ら優秀な研究チームが関わっていると思われる。
サンジの手配書を見てジャッジを思い出し感慨に耽るだけでなく、サンジのことは「ジェルマのせがれ」と呼んでいる。
祖国復興のためにジャッジが「外骨格と異常な回復力と腕力と何も感じない氷の心を併せ持つ人間」を生み出すことを目指していると語っていたことを覚えているなど、ジャッジのことを今でも強く意識している。

現在の絡繰人間としての自分の完成度への自負を語っており、シーザーと同じくベガパンクをライバル視している様子。罪な男…

足を燃やしながら「おれだけは「人間」でやらして貰ってんだ!!!」と自負するサンジに対し、「人が(道具も無しに)燃えるか!?バカ野郎ォ!!“ルナーリア族”じゃあるめェし!!!」と科学者らしい至極真っ当すぎるツッコミを入れた。
ジャッジが祖国復興のためにジェルマ66の自分の子供達を強力な遺伝子改造人間にしたことについては「イカレてんぜあの野郎」と評している。お前が言うな

103巻SBSにて幼少期の姿が描かれており、この頃から化学の実験等が好きだったようだ。

【戦闘能力】


ベガパンクにも作れねェ"絡繰人間(サイボーグ)"の真髄見せてやらァ!!!

動物系悪魔の実(ゾオン       )の古代種「リュウリュウの実 モデル“ブラキオサウルス”」の能力者。
オレンジ色の皮膚の巨大な竜脚類「ブラキオサウルス」に変身できる。
恐竜の中でも特に巨大なブラキオサウルス(直立時の頭までの高さは15m近い)の力により、獣型の姿は百獣のカイドウの龍に次いで動物(ゾオン)系悪魔の実の中でも最大級の大きさを誇る。
獣型に変形すると左腕の装備もそのまま巨大化*2する。

おまけに古代種の恐竜型能力者として常軌を逸したタフネスもあり、回復力は非常に高い。
記憶喪失で衰えていたとはいえビッグ・マムの攻撃で意識を失わずすぐ動けるまで回復する、怪物強化状態のチョッパーやサンジの攻撃でまるでダメージを受けず、怪物強化状態のチョッパーの猛攻をノーガードで受け続けて「遊び」と言い捨てるほど屈強。

そのタフネスさで金色神楽では、不死鳥マルコやチョッパー、サンジと連戦して見せた。
更にダメージを受けていても、それを表情に出さず相手の動揺を誘うブラフを行える。

フィジカル面でも僅かだがビッグマムに正面からダメージを与える等高い実力を有しており、人型でも義手でルフィの攻撃をあっさり受け止め投げ返している。
20年前のワノ国での戦いでは、有害性のある液体をまとわせたと思しき棍棒らしき物を使用していた。*3

なお、ブラキオサウルスの名は偶然か必然か「腕トカゲ」の意を表す。


絡繰人間(サイボーグ)

クイーン最大の特徴。
ヴィンスモーク・ジャッジが関わっていた研究チームMADS(マッズ)由来と思われる科学技術で全身を改造した絡繰人間(サイボーグ)としての一面を持つ。
普段の見た目は左腕だけ機械化しているが、その改造度合いはフランキー並みで頭部を含め全身を改造済み

獣型では
  • 口から砲身や銃口を出して砲撃や機銃掃射を行う
  • 口からパシフィスタのようなレーザーを撃つ
  • 口内の全ての歯から鋭利な棘を出し殺傷力を強化する
  • 首が蛇腹状に伸び且つフレキシブルに稼働して遠くの敵への攻撃も可能。*4
など移動砲台や戦車じみた攻撃を行える。

そして絡繰人間としての本領が発揮されるのは人獣型になった時。
この時は尻尾が蛇腹状に伸び、頭部の辮髪や伸びた尻尾の先端部、左腕の手首から先がクローアームになるという奇怪な姿へと変わる。
何より各部クローアームの中央部にもレーザー砲の砲身が仕込まれており、パシフィスタに匹敵する破壊力のレーザーの光弾を雨霰と発射し戦場を爆撃する姿は正しく生物兵器そのもの。
残った右手には大剣を装備したり武装色“硬化”を纏わせた格闘戦に用いたりと近接戦にも抜かりが無い。

さらにはジェルマ66の各戦士の技術の一部すらも調査して取り入れており、単身でジェルマの各能力を再現することも可能。
ただし遺伝子改造人間ではないクイーンは、あくまでレーザーやアームや電気など機械技術で再現しているようで、毒や肝心の外骨格は再現できていない様子。
ウィルス技術や絡繰兵器を用いる一方で遺伝子改造兵士やクローン兵士・人造悪魔の実などを作っていないあたり、さすがにジャッジやベガパンクほど血統因子研究には精通していなかったのかもしれない。
皮肉にも自身が再現できなかった外骨格がサンジとの勝負に大きく影響することとなった。


  • 無頼男爆弾(ブラキオボムバ)
獣型で使用。
ブラキオサウルスに変身したクイーンが高所から落下しながら放つ頭突き
爆発はしないが、重力と桁違いの重量と質量を乗せて真上から叩き込む威力は強烈無比で、ビッグ・マムを力だけでよろめかせる衝撃を伴う。

  • ブラック光火(コーヒー)
獣型に変身したクイーンの口からパシフィスタの如くレーザーを発射して爆撃を行う砲撃技。
人獣型では3つのクローアームの掌部分から発射し、同時斉射も可能。
クローアームを経由するため、手足が使えない状態でも使える便利な攻撃である。

  • ブライダル熱拳(グラッパー)
人獣型で使用。
クローアーム化した辮髪の先端アーム部分を炎を帯びるほど高熱化させ、その上で辮髪のアームで殴りつける。

  • 風来拳(ブライバン)
人獣型で使用。
機械の左腕、弁髪のアーム、尻尾の先のアームの3つの拳を併用した打撃のラッシュ。
右腕に装備した大剣の斬撃を組み合わせることで更なる奇襲となる。

  • ブラキオ(ジャ)ウルス
ムハハハ!!油断したなァ!
ブラキオサウルスとはこういう恐竜だ!!

獣型で使用。
クイーン曰く「改造なしの恐竜の本気」「一億年以上世界を支配した王者の力」
首と尻尾をまっすぐ伸ばし、尻尾で壁を叩いた衝撃をトリガーとして尻尾から頭にかけてが大蛇のようになって胴体からすっぽ抜け、敵目掛けて襲い掛かる。
余りに衝撃的過ぎる光景故にマルコやイゾウも含めて敵の誰もが目を見開いて驚愕した恐るべき奇襲技。

イメージは団子などの串料理から串を抜く感じ。何を言っているか分からないだろうがブラキオサウルスとはこういう生物である。
ヘリコプターのように空を飛んだササキ同様クイーンも「ブラキオサウルスとはこういう恐竜だ!」と断言して憚らない。
首を縮めて手足伸びるキリンよりは説得力がありそう
なお、射出後は胴体が丸ごと置いてけぼりにされて無防備化してしまうという致命的な欠点を抱える*5が、クイーンは自らの肉体を改造することで解決したはずだった
ちなみに残った胴体部には綺麗な穴が開いており、穴の中に蛇化した部位が入ることで元の姿に戻ることができる様子。神経とかどうなってるんすか?

  • ブラキオとぐロス
ブラキオ蛇ウルスで射出された身体を利用して相手に絡み付き、締め上げることで敵の全身を粉々にする絞め技。
古代種のパワーを最大限に活かした超圧力により、これまで数多の武装色の達人であろうと骨も内臓も粉砕することで全員再起不能に変えてきた大技。
クイーンも「逃れた者は未だかつて一人もいねェ!!!」と公言するほど。
多分みんなびっくりしている間に締め上げられたのだろう。

  • 火花QUEEN(スパーキングクイーン)
ヴィンスモーク・イチジの能力再現。
両目を発光させ、無数の光の弾丸を連射して攻撃する。

  • 起電QUEEN(ヘンリークイーン)
ヴィンスモーク・ニジの能力再現。
全身に帯電した状態で首を伸縮させ、噛み付くと同時に相手を感電させる。
アニメでは格闘戦でも帯電したパンチ攻撃を披露した。

  • 巻力QUEEN(ウインチクイーン)
ヴィンスモーク・ヨンジの能力再現。
左腕の義手を伸ばして敵を掴み、怪力で振り回して周辺の物体に叩きつける。

  • 光学迷彩
ヴィンスモーク・サンジの能力再現。レイドスーツの機能と同じく光学迷彩で姿を消して奇襲を仕掛ける。
隠密行動用の技だったためか唯一名前を誇示することはなかった。

装備

  • ガトリング銃
金色神楽で使用した大型のガトリング銃。
クイーンの巨体に見劣りしないほどのサイズがあり、劇中では抱えながら片手で使用した。
弾丸に下記の「疫災弾」を仕込むことで大多数の人間に対して一気に細菌を感染させ、大規模なパンデミックを手軽に引き起こす。

  • ブラキオランチャー
ブラキオ蛇ウルスの使用後、置いてけぼりにされ無防備と化す胴体部をフォローするため、クイーンが独自に開発した武装。
胴体左右に内蔵された2門のミサイルランチャーであり、クイーン自身の「ブラキオランチャー」というワードに反応して自動的に砲撃を行う音声入力機能が搭載されている。
クイーンは技のように運用しようと考えていたようだが、いざ実戦運用されると一切融通がきかないという欠点が発覚。
たとえ装備の説明中だろうと、クイーンがワードを言ってしまえば問答無用で発射される。
しかもターゲットを見分ける機能なども搭載されておらず、場合によってはクイーン自身をも爆撃してしまう
一応威力自体は本物であり、クイーンも血反吐を吐くほどには高火力。
クイーンの反応などから装備したのは割と最近で、金色神楽での戦いが初使用だったと思われる。


製作兵器

  • 疫災(エキサイト)
配下のダイフゴーに「クイーン様の傑作の一つ」と称される、オリジナルの細菌兵器を仕込んだ弾丸。
拳銃やガトリング砲など詰め込める弾丸の種類は問わず、弾丸に撃たれると傷口を介して様々な病を即座に発症する。
自身の技術に対する過信や残虐性などから独自開発した細菌兵器を積極的に多用する姿勢を見たチョッパーからは「いつか必ず手に負えなくなる」と苦言を呈された。勿論クイーン本人は一切聞く耳を持たなかったが。

余談だが、新型コロナウィルスの影響が続く中、この兵器についてはそのまま放送された。

  • 絡繰刀(からくりとう)
一部の真打ち、飛び六胞、大看板らが所持する絡繰を施した特別製の刀。それぞれの戦法に合わせた改造がなされている。劇中明言はされていないがおそらくクイーン作。
    • ホールデム…ホールデムがルフィへの攻撃に使用しようとしたが、その威力を発揮する前にルフィに瞬殺されたので詳細は不明。アニメ版905話では蛇腹剣として描写された。ライオンの口からの炎を纏わせて燃える刀にした。
    • ササキ…刃が回転する「絡繰螺旋刀」。フランキー将軍を圧倒する威力。
    • フーズ・フー?…原作1014話では長刀を使用しているが、1017話では鞘に納めた刀から短刀を取り出していたので刀身交換か刀身変形ができる様子。
    • キング…刃が凸凹上にへこみ、敵の武器を絡めとる絡繰刀。

  • 首輪
「大相撲地獄(インフェルノ)」の際にルフィとヒョウ五郎に嵌めた首輪。
土俵と連動しており、土俵から出ると首輪の内側から鋭利な爪が飛び出して対象者の首をはねとばす処刑器具。
その爪の威力は石柱をたやすく砕き、それを見たルフィも命の危機を感じるほど。理屈はシンプルだがそれが余計に怖い一品。


【劇中での活躍】

ワノ国

狂死郎から依頼され、飛び六胞X・ドレークページワンに狂死郎の部下をぶちのめした蕎麦屋のサン五郎(サンジ)討伐を命じた。

兎丼の囚人採掘場にて

カイドウの命令で、カイドウに敗れたが殺すには惜しい実力者であるキッドルフィの心を折って部下に引き込む役目を任され、二人が収容された兎丼の囚人採掘場に現れた……
のだが、その時にはもうキッドは逃げており、ルフィも絶賛逃走中だったため、ショックのあまり顔芸を披露した。

その後なんやかんやで再び捕まったルフィに対し、百獣海賊団の傘下に加われば全部許してやると勧誘するが、当然ルフィは拒絶。
「クイーン様の絡繰公演(ライブ)と称した処刑ショー「大相撲地獄(インフェルノ)」を開始する。

土俵から出れば刃が飛び出し首を吹き飛ばす首輪をはめられたルフィとヒョウ爺は、「仲間になるならルフィだけは解放する」という条件付きの相撲デスマッチを強いられることになる。
ルフィの海楼石の手錠を外したこともあって逆に次々と部下をルフィに倒されてしまうが、それをおしるこを食べながら観戦、「時間と人数が戦闘には一番堪える」と余裕を見せていた。

そして一夜が明けた後、おしるこを食べていなかったことと小紫が死んだことをカイドウに聞かされたことで機嫌が悪くなり、
キラーを助けようとして再び捕まったキッドをキラーと共に水に沈め、ルフィとヒョウ爺が生きている限り水からは出さないという、どちらかが死ぬしかない非道なルールの下で大相撲地獄を再開しようとする。
しかし、そこに遂に記憶喪失のおリンさんことビッグ・マムが襲来。
おしるこを狙っていることを知ったクイーンは怒りで我を失い、ブラキオサウルスへと変身。
ビッグ・マムに挑もうとするが……


いいから!

おしるこを……!!

よこしなよぉ~~~~!!!


ブホヘェッ!!


思いっきり地面に叩きつけられた上にジャイアントスイングよろしく首を掴まれて振り回され、たった二撃でのびてしまった*6
しかしそこは百獣海賊団大幹部。恐竜種としてのタフさと回復力もあって意識と戦意は失っておらず、ビッグ・マムとクイーンはルフィの失言でおしるこをルフィが食べ尽くしてしまったことを知る。
貧しい村人達におしるこをご馳走できない事実に激昂した“心優しいおリンさん”がルフィを狙っている間にクイーンはすぐさま動けるまでに復活し、策を講じて必殺の“無頼男爆弾”を高所からビッグ・マムの脳天に叩きこむことに見事成功する。
が、その結果、ビッグ・マムの記憶が蘇って完全復活してしまうという予想を超える事態に。

己の必殺技を食らって倒れもしないどころか雰囲気の変わったビッグ・マムにクイーンはビビりあがり、


終わった……!!

ムリムリムリムリこんなバケモノ!!!

さっきとまるで雰囲気が違う!!!

何が起きた!?


神・エネル張りの顔芸を披露してしまい、部下と共にもうダメだと死を覚悟するが、
記憶が蘇ったショックか空腹のあまりかビッグ・マムは眠りについてしまい、どうにか命を拾うこととなった。

スマートタニシ雷ぞうとカリブーの工作で使用不可能でカイドウに連絡が取れなかったこともあり、
仕方なく自分の判断のもとで急遽部下達に指示を飛ばし、囚人採掘場は看守長のババヌキに任せ、ビッグ・マムを純度100%の海楼石の錠と鎖で厳重に拘束。
猛獣用の麻酔を100本打った上で可能な限りの部下を連れた最厳戒態勢で、大急ぎでカイドウのいる鬼ヶ島へと運んでいった。
しかし注射針なんか刺さるのか?それとも口の中にでも流し込んだのか……?

キングから「ビッグ・マム海賊団の艦は海に沈めた」と報告を受けていたのにビッグ・マムがいた*7こともあってか、ビッグ・マムを海に沈めても意味はないと思っていたようで、更に最高硬度の海桜石の錠で厳重に拘束しても、護送途中で目が覚めたら自分たちの命は無いと覚悟していた。
アニメでは護送中の船で一回目覚めてしまい死を覚悟するが、即座に二度寝したことで事なきを得た。

流石の疫災も本物の天災の前には形無しであった。
しかし完全にルフィの存在は忘れていたため、囚人採掘場ではルフィが大暴れした挙げ句制圧していた。


鬼ヶ島にて

目を覚まして食事もとって*8空腹を満たしたリンリンに対し、なぜかカイドウがわざわざ海桜石の手錠を外させ、リンリンとカイドウが決闘を開始。
二人の衝突で天が割れる光景にクイーンや下っ端達は震え上がった。

夜通し鬼ヶ島で怪物二人の決闘が行われる事態に、下っ端達がボスをほっといて脱出を考え始めたことをに対してクイーンが咎める貫禄を見せる。
というわけで自身は極めて真面目にまだ連絡がつかない「兎丼」囚人採掘場へ現状を確認しに行こうとする。部下「逃げる気でしょう!」
いざスマートタニシが復旧して囚人採掘場看守長ババヌキから連絡が入った際には、リンリン護送の際に部下をたくさん連れていったことを詫び、人手が必要なら向かう趣旨を告げるいい上司っぷりを見せた。部下「かっこよく鬼ヶ島を出たがってる!」
が、お玉の能力に支配されていたババヌキにすげなく「異常なし」の報告と共に断られてしまった。クイーン「異常あれ」

決闘終了後、酒グセの悪いナンバーズが「火祭り」「金色神楽」の宴会目当てに帰ってきたことを嫌がったり、
なかよく酒を酌み交わすリンリンとカイドウにクイーンは呆れつつもカイドウの「よく聞けおめェら」「なんすか」と応じたりしたが、
百獣海賊団ビッグ・マム海賊団海賊同盟をカイドウたちが決定したことにまたも驚愕した。

金色神楽(こんじきかぐら)

鬼ヶ島の大宴会での司会進行を担当。DJを務めるスクラッチメン・アプーと仲は悪くない様子。

ルフィとロロノア・ゾロの会場への乱入に気がついた際は、「ちょうど消したい飛び六胞が一人いる」と宣言。
「ルフィを討ち取った者は飛び六胞に昇格させてやる」と部下達に発破をかけてギフターズや真打ち達の戦意を高めさせ、アクシデントを宴会のイベントにしてしまった。
この時、プレジャーズやウェイターズの一部は「自分達には無理」と諦め飲み続ける者もおり、そうしたやる気のない者達の存在がクイーンの気に障り後述の出来事に繋がった様子。

奇襲してきた赤鞘九人男がカイドウと鬼ヶ島ドーム屋上で交戦を始め、侍達5000人と百獣海賊団の戦いが始まった後は、囚人採掘場看守長ババヌキの裏切りを不審がりつつも、飛び六胞フーズ・フーと協力して“消しておきたい飛び六胞”裏切り者X・ドレークを拷問。
ドレークの正体を探ろうとしたがドーム内ライブフロアに逃げられてしまう。


「氷鬼」の猛威
ギフターズ以上の実力者達のほとんどはルフィらを追ってすでにライブフロアにいなかったこともあり、ライブフロアの出入り口を封鎖してライブフロアの上階から疫災(エキサイト)弾「氷鬼」をプレジャーズらの犠牲をいとわず使用し、「氷鬼」唯一の抗体をアプーに預けて自分への攻撃を逸らしつつ、侍や麦わらの一味・ドレークの壊滅を狙った。

しかし、カイドウと赤鞘九人男の決戦が難航していることに気づいたゾロがアプーを斬って抗体を奪取し、不死鳥マルコに能力で「氷鬼」の進行を止められ、トニートニー・チョッパーは「氷鬼」の抗体量産に取り掛かってしまう。
更に空を飛ぶマルコがゾロを連れて鬼ヶ島屋上にいるカイドウの元に行こうとしたため、キングと共に阻もうとしたがマルコを止めきれずゾロがカイドウの元に投げ飛ばされるのを阻止できなかった。


そして氷鬼による味方も巻き込んだバイオテロ攻撃に耐え兼ね自身を非難し助けを求めたウェイターズの1人からの非難を聞いた瞬間激昂

黙れ雑魚共(・・・)!!!

「氷鬼」はおれの傑作ウイルスだ!! むしろお前らの為にあると言っていい!!!

おい"プレジャーズ"!!
お前らはすでに能力を得られるかどうかの賭けに負けた
笑うだけの「廃棄要員」だ!!

おい"ウェイターズ"!!
いつまで待ってももう「SMILE」は届かねェ!!!
お前らは力を得るチャンスを失った!!永遠の"待つ者達(ウェイターズ)”だ!!

そんな殻潰し共がこの最強の「百獣海賊団」で役に立つには!!
せめて最後に鬼にでもなって!!
"死に花"咲かすしかねェだろうがよ!!! 

「え…」「それじゃまるでおれ達に「死ね」って…」

ああそうだ……!! 兵はいくらでもいる!!!

チャンスならやったぞ!! あの抗体で数名は助かる事ができた!!!


これまでのひょうきんな仮面を捨て去り弱者を見下す本性を剥き出しにしたクイーンは、氷鬼に苦しむプレジャーズやウェイターズを嘲笑って堂々と死を命じる。
そして抗体づくりのチョッパーのことも「海賊は裏切る。自分だけ抗体を服用して逃げてるだろう」と信じずレジスタンス側の不和を引き起こす材料として利用しようとしたが、抗体作りに成功したチョッパーに氷鬼の抗体をばらまかれて、味方のただ飯食らいもろとも敵をせん滅する作戦は失敗。

ウイルスなんて戦闘に使うべきじゃない!
いつか必ず手に負えなくなるぞ!

たぬきに倫理を説かれる筋合いはねェ!
おれを誰だと思ってやがる!!


結果、捨て駒にされたステージにいたプレジャーズやウェイターズは「恩人のため」と百獣海賊団を(クイーンの言葉通り)“裏切り”、チョッパーに味方。
そして、マルコ及び裏切ったプレジャーズやウェイターズ、花のヒョウ五郎、ドレークら侍達とクイーンにたぬき扱いされてキレたチョッパーによって八つ当たりもこみでぶん殴られた。*9

決戦
自分のウィルスも仇となり形勢が混沌としながらも、クイーンはステージに駆けつけたシャーロット・ペロスペローと共に、マルコやサンジ達と交戦。

てんめェ…!ジャッジのせがれェ~!!!

その名前二度と口にするな!! お前もイカレた研究チームの所属か?

昔の話だ「MADS(マッズ)」の事か!?
見ろおれの体!! 何を隠そう"絡繰人間(サイボーグ)"だ!!


さっきから見てれば分かるわ!!!

わかったってしょうがねェ… !! 勝てなきゃな!!!

自身のタフさと回復力は並ではなく攻撃を受けこそすれチョッパーやサンジの技ではダメージにならず、自分達を抑えられる厄介なマルコをキングと共に攻め続けることで限界まで追い詰めた。その頃、サンジを殺そうとしたペロスペローはネコマムシによって外に叩き出されていた。
そしてサンジおよび、ミンク族の劇薬でカイドウとの戦いによる傷から復活したロロノア・ゾロを、キングと共に叩き潰そうとする。

レイドスーツをはじめとするジェルマ66の科学力への興味からサンジにレイドスーツを使わせようといたぶり、業を煮やして必殺技『ブラキオとぐロス』で全身の骨を砕こうとする。
全身の骨が砕け死ぬはずだったサンジは、レイドスーツを着たためか父ジャッジの研究成果である改造人間としての外骨格が発現して結果生きており、圧力で歪んだ骨もすぐ叩いて修復。だが「兄弟達のように心を失うのでは」とパニックになったサンジは一時逃走。
サンジを追いかけるも、サンジは目の前でNo.2人気遊女のお(そめ)が吹き飛び頭から血を流す場面に出くわし、氷の心も自らに宿りつつあると解釈。
女湯の野望ごとレイドスーツを破壊し」勿体ねぇ、かつ「人の心を失ったならばゾロに介錯を頼む」と覚悟を決めたサンジに猛攻を受けた。

調査研究することで再現可能となったジェルマ66の技を用いてサンジを追い詰めようとするが、マルコをはじめとする連戦によってダメージは蓄積され、外骨格を得たサンジの攻撃はクイーンにも大ダメージを与えていたことをサンジに看破される。
透明化で一度姿を隠すが、改造人間化したことで消えたように見えるほどある程度高速移動し続けられるようになったサンジをクイーンも見失う。

サンジが高速移動をし続けて体力を使い果たしてまた姿を現わした所で倒そうと考えていた所、戦いの場が離れたと勘違いしたお染がペットのネズミ「忠治(ちゅうじ)」を助けようと姿を現わす。
お染に指名をしても何度も断られ続けてないがしろにされていたことを恨んでいたクイーンは、サンジを追跡途中で実は姿を隠し「天罰」としてお染に攻撃を加えていた。
それでも飽き足りないクイーンは再度お染を攻撃しようとするが、高速移動で姿を隠していたサンジに床がきしむ音から位置を看破され、お染に近づく姿からお染が血を流した真相を見抜かれる。

謎も解けたぞ…!!

お前だったんだろ!!?クイーン!!!……人間のクズが!!!

サンジは激昂し、改造人間化したことで得た外骨格・筋力・速度で強化された新技『魔神風脚(イフリートジャンブ)』による猛攻を受け、一方的な蹴りの連打の末に『牛肉(ブフ)バースト』で島の外にまで蹴り飛ばされ、クイーンはついに敗れた。

……!!!

飛べゲス野郎
牛肉(ブフ)バースト”!!!!

ブォヘェ~~~!!!!


そしてカイドウとルフィの死闘の末にルフィの勝利に軍配が上がり百獣海賊団も敗北。
ワノ国天上決戦から7日後、お玉の支配下にある真打ちババヌキがいる兎丼元囚人採掘場に収容されていた様子。
しかしワノ国に単独で乗り込んだ海軍本部大将・“緑牛”アラマキが襲来し、戦いを挑むもあっさりと敗北したらしく、アラマキが伸ばす根に水分と養分を吸い取られガリガリにやせ細った醜いミイラのような姿に成り果てた。

おああァ~~~~!!!!
あえてやせないタイプのおれがァ~

割と余裕あるなこいつ

アラマキは軍艦を要請していたが、海軍に連行されたのかは不明。

アニメ版

1061話でのクイーンVSサンジとの最終決戦では、サンジVSクイーンの事前PVが用意され、スタッフたちはこの回に対する熱量が伝わっていた。
原作ではサンジの怒涛のラッシュに反撃できずに敗れたが、アニメではお染に避難をさせる為にサンジは一度攻撃をやめたのでクイーンはレーザーの弾幕するもサンジにはかわされて原作と同じ技で倒された。
この回では獣人形態クイーンの攻撃をかわしながら彼の体を伝っていくサンジとのシーン、牛肉バーストまでの流れが映画に匹敵するほどのヌルヌル動くので必見。

1080話での緑牛襲撃時では、左腕の義手が破損したままで人獣形態でビーム一発撃つだけで維持できずに強制解除と戦いのダメージが完治してない状態であった。
それでも緑牛の広範囲攻撃には軽やかな身のこなしでかわしていたりとフィジカルさをみせていた。


◆ジェルマ66のあゝ無感情海遊記

ワノ国編後半〜未来島エッグヘッド編扉絵連載。

シーザーとジャッジのMADSの思い出話として過去の姿で登場。

青年時代、闇金ル・フェルドが立ち上げた“慈善事業”『平和研究所MADS』に参加。
この時の姿は痩せてこそいたが割りと締まった感じである。顔つきや髪形はすでにだいぶファンキー。
平和研究所と謳ってはいたものの、その実態は兵器開発だった様子。ル・フェルドも戦争で儲けていた模様。

ジャッジやシーザーと仲良く大量殺戮兵器作りに勤しんでいた矢先、ベガパンクが火薬を無力化してしまうGPフラワーを開発したことでイベル平和賞という世間的に知名度が高い賞を受賞。五老星と謁見すらした。
その事実から、シーザー、ジャッジともどもベガパンクに劣等感を抱き、彼らとNo.2争いをするほど険悪になってしまった。
この頃には腹回りが丸くなっている。


【余談】

  • 名前
名前の刺青やライブを行う様子などから、イメージは『ボヘミアン・ラプソディ』で有名な『QUEEN』の方なのかもしれない。
また偶然なのか狙った構図なのかは不明だが、皮肉にも“クイーン”として圧倒的に格が違う“万国(トットランド)女王”ビッグ・マムとぶつかる結果となっている。


  • デザイン
「普段は温厚だが、ブチ切れると何をするかわからないデブ悪役」というキャラクターデザインは、同じくジャンプ漫画である『北斗の拳』のハート様によく似ている。トランプネタとも重ねているのだろうか?

  • 左腕
左腕は現在サイボーグ化になっているが、アニメ版972話では赤鞘九人男と戦った20年前は生身の左腕で描かれた。
しかし扉絵連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』ではMADSにいたまだ太り切る前の頃からすでに左腕を改造している姿が描かれている。

  • 甘美なる死亡フラグ
おしるこが大好物であることが判明した際、丁度記憶を失ったビッグ・マムがおしるこを探して兎丼を目指していたおりに、「誰にも渡さねえぞおれの大好物」とフラグも立ててしまったため、ネット上の一部読者の間では早くも「死んだわクイーン」と言われていた。


  • 痩せた姿
単行本96巻のSBSにて、読者からの「実際に痩せたら本当にモテるのか」という質問を受けて、痩せた姿のクイーンが描かれた。
結果は……まあ痩せているというよりガリガリにやつれたような格好であり、モテそうには見えない。
結果は、太ってる方が愛嬌ある事ってあるよね!
作者からも「太ってる方がいい」と言及されてしまっている。

そして、緑牛襲来により養分吸収を喰らい、図らずもガリガリになった。

アニメ924話にて滝登りを施行し、ワノ国へ上陸しようとするビッグ・マム。顛末は先述の通りだが、このシーンはアニメで若干の変更があった。
原作ではカイドウは「入れるなァ!!! 何してやがるバカ共!!」「上陸されたら全面戦争になるぞ!!!」と苛立ち部下に当たり散らす場面があったのだが、
アニメでは何故かこの場面が全てクイーンの台詞に差し替えられた。
ちなみに原作でクイーンはこの場にいない。

一方のカイドウはというと「狼狽えんじゃねェ」とやけに落ち着いた様子で描写されており、更には「気合入れてけお前ら!! 全面戦争だァ!!!」猛烈にノリノリな姿が描かれていた。
カイドウが大物になった代わりにクイーンがやたら警戒する流れとなっている。
ちなみにカイドウはこの前の回では普通に原作通り焦っていたため、なんだかカイドウが情緒不安定な人のようになっている気が…

この後キングが船を沈めるのは原作通りだが、アニメでは映像電伝虫の映像を見ながらクイーンが彼に対し小言を言う場面が追加されている。
が、のちのクイーン登場回(原作では初登場回)にてビッグ・マムに遭遇した際の「船は沈めたと聞いているぞ!?」というセリフは原作通りなため、
あの場にいて顛末まで見ていたはずなのに又聞きしたかのようなリアクションというちぐはぐな構図になってしまっている。

更に、クイーンはカイドウを「カイドウさん」と呼ぶのだが、この場面のアニメでは「カイドウ」となんだか末端の部下みたいな呼び方をしていた。
しかしこの回以降では普通に「カイドウさん」と呼んでおり、ますます訳のわからないことになっている。

また、20年前の戦いでカイドウがおでんに斬られた際に驚いたモブの台詞も彼の台詞に差し替えられた。そしてこの時も「カイドウ」と呼んでいた。

引き延ばしも一因であろうが、なぜアニメがこんな矛盾を生んでまで変更を追加したのかは不明。

他にもアニメ986話では、「飛び六胞の椅子を空けてやるからルフィを捕らえろ」と命じた際、プレジャーズやウェイターズらが「ギフターズ以上じゃなきゃ希望はねェな!飲もう!」という台詞が逆に削除されている。
引き延ばしに際して、SMILEではない雑兵達がルフィとゾロに襲いかかるシーンを多く追加するためと思われる。

アニメ1001話では、裏切り者X・ドレークフーズ・フーやホーキンスと共に罠に嵌める際に、フーズ・フーらに銃口を突きつけられて、
なんだこりゃあー!」「ホーキンスよ、お前もか!」とどこかで聞いたようなセリフを声優のアドリブ?で言って「ママー!シニタクナイヨー!」と怯えたふりをし、ドレークを撃ったフーズ・フーには「下手くそが!」と呆れられていた。

  • アニメの放送延期
2020年4月19日、929話放映後の次回予告にて、930話「大看板! 疫災のクイーン現る!」とエピソードタイトルを引っ提げたクイーンの兎丼帰還が描かれた。
ついにクイーンの晴れ舞台。予告映像の端々にもFUNKなダンスやランキング顔芸の様子が映し出され、クイーン様のショータイムが地上波に流れると多くのファンが930話に期待を寄せていた。
ところが、2020年1月より蔓延する新型コロナウイルスのリアル疫災によりアニメ制作現場がストップ状態に陥り、930話を放送予定だった2020年4月26日以降、アニメの放送は当面延期となってしまった。

それからしばらくは、ワノ国編の導入の再放送が行われていたが、2020年6月28日、約2ヶ月の時を経て……


待たせたなゴミクズ共ォーーーーーー!!!!


滑らかに歌って踊るクイーンのオンステージと共に、アニメは無事に再開。ワノ国の物語は第二幕後半の佳境へと突入していく。
鬼ヶ島での宴ではさらに乗っており、序盤のライブは劇場並みのクオリティで展開された。会話の節々にも(アドリブかは不明だが)ラップ調で話したりハイテンションボイスを繰り出したりと、クイーンに関してはアニメだからこそできる描写がより多く見られた。









追記・修正は痩せたらモテすぎるからあえて痩せないタイプの方でお願いします。

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  • れっきとした男
  • 初登場がワノ国編
  • 全世界人気投票144位

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最終更新:2024年02月02日 19:15

*1 ランキングの内容は、第3位が「ユースタス・キッドの脱走」&第2位が「海楼石の手錠の鍵が盗まれた」&第1位が「現在進行形で麦わらのルフィが逃走している(しかも丸見え)」

*2 原作946・999話。947話では作画ミスなのか設定変更なのか獣型だと装備そのものが無くなっていた。

*3 アニメでは何故か松明になっていた。

*4 このギミックは人獣型でも問題なく使用可能

*5 本人曰く「蛇足」

*6 ちなみにルフィも四皇カイドウに一撃でのされている

*7 ワノ国の海域でサニー号から投げ出され海に落ちたルフィも海岸に流れ着いたため、海岸に流れつきやすい海流でもある様子。

*8 リンリンが食事がらみで言うことを聞かないと暴れて余計に被害が増すため。

*9 その際周囲が満場一致で『なんかごめーん!』と心中で謝罪する事態に