この眼で良かったと思ったのは初めてだ……見たくないからなぁ!
けど……「匂い」だけはどうしようもない……。
アアアアアァァァ、マアアァァァ……ゾオオオオオォォォォォン!!!
アアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!
自分のせいで起きてしまった惨劇と愛する者との悲しすぎる再会。
仁は絶望と後悔の叫びをあげながらクラゲアマゾンとの戦闘を開始する。
なんでそんな奴についてきたぁぁぁぁ!!
触手の刺突で仁を圧倒しようとするクラゲアマゾンだが、仁も怯まずに突っ込んでくる。
そこにオリジナルを追ってきたマモル、そしてそのマモルを追ってきた駆除班も戦闘に加わり、仁は邪魔をしてくるマモルに標的を変えその間にクラゲアマゾンは仁を援護する駆除班4人と戦闘に。
モグラアマゾンを蹴散らした仁は再びクラゲアマゾンを攻撃し始め、遂に彼女の腹を貫き、大ダメージを与えた。
そして駆除班も福田が4Cから持ってきた圧裂弾をクラゲアマゾンに撃ちだす。
弾はオリジナルを庇ってきたマモルによって軌道がずれて地面へ。
しかし圧裂弾は爆発すれば周囲がえぐれるほどの威力がある為、軌道からずれても爆発に巻き込まれればほぼ確実に死ぬ為、この時点でオリジナルとの決着は既についたのだった。
爆心近くにいる仁と七羽だったがこの時仁は不思議な場所にいた。
精神世界のようなところでアマゾンの姿ではない七羽とともにいるのだ。
仁。……ごめんね。
……なんで……?
最後にわがまま、聞いてもらった。
七羽の背中にあの虹色の翼が現れる。
その瞬間、仁はあの「絵」の真意を理解したのだった。
そうか、あれは七羽さんでもあったってわけか!…やられたな!
七羽は千翼のことを告げて彼を「いいお父さん」と優しく告げた。
涙を流す仁。すると突然七羽は翼を翻して仁の背中を押した……。
七羽は最期の力で仁を爆炎から庇い、彼を生き延びさせ、自身は圧裂弾の爆炎の中でその命を散らしていったのだ……。
その後「もう1人のオリジナル」である千翼も生き延びた仁と、4Cでの激闘から追ってきた悠との戦いで命を落としたが、その場所はかつて七羽が千翼と隠れ住むのに使っていたあの「絵」がある倉庫の前だった。
死闘の後に2人が置いたのか、倉庫の中には彼女が描いた絵の天使に見下ろされながら千翼・イユのネオアマゾンズレジスターと七羽のストールが置かれていた……。