月の中(ムジュラの仮面)

登録日:2018/03/19 (月) 21:02:45
更新日:2024/04/08 Mon 11:25:33
所要時間:約 6 分で読めます





いいか…オマエがオニだ
オニは逃げるだけだ
それでも いいよな

じゃあ

いこうか



月の中とはゼルダの伝説 ムジュラの仮面におけるラストダンジョンである。

※この先にはムジュラの仮面のネタバレが含まれます。また本記事の内容は64版を基盤としており、3DS版とは差異があります。



























4つの神殿を攻略し、4人の巨人を目覚めさせたリンク
今度こそスタルキッドの野望を阻止し月の落下を止められると、3日目の午前0時、リンクは再びクロックタウンの時計台に向かう。
を落とさんとするスタルキッドに対し誓いの号令を奏で、4人の巨人を呼び出し月の落下を食い止められたかに思えたが、直後にスタルキッドを支配していたムジュラの仮面自身が活動を開始。
スタルキッドを見捨てたムジュラの仮面は自ら月の中に入り月の力を増幅、巨人ですら食い止めきれないほどの力で月をタルミナに落とそうとする。
それを見たリンクは全ての決着を付けようと、自らも月の中に入る事を決意。
勇気を振り絞り同行する事を決めたチャットと共に月の中に吸い込まれていくリンク。そこでリンクを待っていたのは…


抜けるような青空と穏やかな太陽。一本の木を中心にどこまでも続く草原。さらによく見れば蝶々がひらひらと舞っている。
不気味でおぞましい外見をしていた月からは想像もできないほど、そこには美しく幻想的な光景が広がっていた。
とは言え、定期的に鈍い音と共にグラグラと地面が振動するため、別世界ではないことは即座に理解できるだろう。
ちなみに一見広々としているが、実際に移動できる面積は非常に狭く、しかも外周を囲む見えない壁を斬りつけるとなぜか金属音がする。明らかに不自然であり、言いようのない不気味さを放っている。
木に近づいてみるとそこにはムジュラの仮面を被った少年が一人寂しそうに座り込んでおり、そしてその周りを4人の少年が楽しそうに駆け回っている。
駆け回っている4人の少年はそれぞれ、オドルワゴートグヨーグツインモルド、とかつてリンクが倒した4体のボスの亡骸を被っており、その素顔はわからない。

ひとまず亡骸を被った少年たちに話しかけてみると、彼らは口々にこう言ってくる。
「やあ…いい天気…だね」
「たくさん…お面…持ってるね キミも…お面屋に…なるの?」
そしてさらに、
「ねえ、あそんでやるから…お面…ちょうだい」
と、リンクにお面を渡してくるように言ってくる。
ここでお面(仮面は渡せない。巨人の仮面は例外)を必要数(オドルワは一つ、ゴートは二つ、グヨーグは三つ、ツインモルドは四つ)渡すことでイベントが進む。
「ありがと…キミ…いいヒト…だね」
「かくれんぼ…しよう…」
「ボク…かくれる…から」
と、突然別の場所にワープさせられ、ここから本格的なかくれんぼという名のダンジョンの攻略が始まることになる。
ちなみにこの四人の少年から行けるダンジョンはクリアに必須ではなく、ムジュラの仮面の少年に話しかければすぐにラスボスに挑むことが出来る。

各ダンジョンは4人の少年ごとに異なっており、それぞれ違った攻略が求められる。

オドルワの少年から行ける場所はデク花を乗り継いで移動するデクナッツをメインとしたダンジョンになっている。
移動する狭い足場に上手く着地しなければならなかったりとそれなりに難易度は高いが、ここまで来たプレイヤーならよほどデク花の操作が苦手でない限り、そこまで詰まるということもなく攻略できるだろう。

ゴートの少年から行ける場所はゴロンの転がりを主として使う、ゴロンをメインとしたダンジョンになっている。
恐らくここが4人の少年から行けるダンジョンの中で最難関だと思われる。
狭い足場を不安定な挙動をするゴロンの丸まりダッシュで駆け抜けなければならないため、空の宝箱でコーナリングの補佐をしてくれる序盤はともかく、自分でコーナーを曲がらなければならない中盤以降は制御がうまくいかず落ちまくること必死。
特にハートのかけらはこのダンジョンの奥の奥にあるため、何度となくやり直した人が多数であろう。

グヨーグの少年から行ける場所は水に沈んでおり、ゾーラをメインとしたダンジョンになっている。
恐らくここが一番簡単、というか一言で言えばただのアミダくじである。
一方通行の水流を右左のどちらかに行くかを選び進んでいく形式のため、運が良ければハートのかけらもゴールにも難なくたどり着けるし失敗してもリスタートも容易。
もちろん運が悪ければ一向に目的地にたどり着けないなんて事にもなるが…いずれにしても総当たりでなんとかなり戦闘もないので難易度は低いと言える。

ツインモルドの少年から行ける場所は普通のダンジョンと言った所。主にリンク本体での攻略が求められる。
ここは言わば中ボスラッシュ。ダイナフォスやガロ、アイアンナックといった中ボス達を倒して先に進んでいく。
また、途中でボムチュウがないと先に進めなくなるポイントがある。一応内部でボムチュウは入手できるが、事前にある程度のボムチュウを用意しておくのが無難だろう。

そしてそれぞれのダンジョンの最奥には、話しかけた少年が佇んでいる。彼に話しかけ、再び前述した必要数のお面を渡すことでクリアとなる。
そしてその最後、彼らはリンクにそれぞれ問いかけをしてくる。

オドルワの仮面の少年は「友だち」について問いかけてくる。
「キミの友だちは…どんな…ひと?」
「そのひとは…キミのことを…友だちと思ってるのかな…」

ゴートの仮面の少年は「しあわせ」について問いかけてくる。
「キミのしあわせってどんな…こと?」
「キミのしあわせは…ほかのひとも…しあわせなのかな…」

グヨーグの仮面の少年は「正しいこと」について問いかけてくる。
「正しいことって…どんな…こと?」
「正しいことすると…本当にみんな…よろこぶのかな…」

ツインモルドの仮面の少年は「本当の顔」について問いかけてくる。
「キミの…本当の顔は…どんな…顔?」
「お面の…下の顔が本当の顔…なのかな…」

いずれも非常に意味深な問いかけだが、彼らが何故こんな事を言ったのか、その意図する所はなんなのか、作中で一切の説明はない。
そしてこの問いかけの直後リンクは草原に戻され、見てみればクリアしたダンジョンに対応する少年は姿を消している。

四人の少年と遊んだ後(=全てのお面を集めてその全てを少年たちに渡した後)、ムジュラの仮面の少年に話しかけるとイベントが変化する。
通常は何も貰えないままボスとの戦闘になるのだが、上記の条件を満たしていると、「オニごっこ」と称してこの少年から鬼神の仮面が貰える。
この仮面は一言で言えばボス限定のチートアイテム。MPさえ確保していれば適当に剣を振りビームを出すだけで勝手に敵が倒れてしまう。
もちろんラスボスであるムジュラの仮面さえも。彼が自分自身を簡単に倒せるようになるこの仮面をリンクに渡した意図は何だったのであろうか…

ラスボスであるムジュラの仮面についての詳細は別記事に譲るが、鬼神の仮面を使わず正攻法で倒そうとするとかなり苦戦することになるだろう。

ともあれムジュラの仮面を倒せばクリアとなり、月は消滅、タルミナは救われることになる。
そしてこの月の中に残された様々な謎も、同時に消え去ることになる。
あの少年たちは何者か?あの問いかけの意図は何か?あの美しい風景は何を意味していたのか?
あらゆる点が明かされないまま、タルミナは新しい日の朝を迎え、ゲームもエンディングを迎えることになる。


余談

  • 月の中の少年たちの髪型をよく見ると、どうやらお面屋のそれに似ているようだが…?やはり詳細は不明である。

  • 本記事の冒頭にも引用したが、鬼神の仮面を持った状態でムジュラの仮面を被った少年に話しかけるとこんな事を言う。
    「オニごっこ…か、いいな そうだ、それがいい」
    「いいか…オマエがオニだ オニは逃げるだけだ それでも いいよな」

    本来オニごっこにおいてオニは追いかける側なのだが…?そして例によってこの不思議なセリフにも説明はない。
    単に鬼神の仮面でオニになった程度で俺に勝てると思うなよくらいの意味かも知れない。

ちなみにこれに意味があるかは不明だが……このゲームを開始して最初にこなすことになるイベントは「5人の子供との鬼ごっこ」である。
そして最後にやるのも「5人の子供との鬼ごっこ」……そしてどちらもリンクが鬼役である……。

  • 鬼神の仮面着用時のボイスは前作時のオカリナの大人リンク(cv.檜山修之)と同じもの。


ねえ…聞いて…いい?
追記・修正って…どんなこと…かくの…?
追記・修正すると…本当に…おもしろくなるのかな…

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最終更新:2024年04月08日 11:25