トゥームレイダー(ゲーム)

登録日:2017/10/16 Mon 17:01:30
更新日:2024/02/17 Sat 05:38:20
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トレジャーハンターのララ・クロフトが世界中の遺跡や施設で冒険を繰り広げる3Dアクションアドベンチャーゲーム
1996年に発売された「Tomb Raider」から20年近く続いている人気シリーズである。
6作目まではイギリスのCore Design社、それ以降はアメリカのCrystal Dynamics社が製作しているため、いわゆる洋ゲーにあたる。
海外を中心として非常に高い人気を誇り、全世界でのシリーズ累計販売本数は4000万本を超え、映画化もされている。
反面日本では洋ゲーの宿命なのかマイナー気味であり、ゲームよりも映画の方が有名で、本シリーズを映画作品がゲーム化した物であると勘違いしている人もいる程。

プレイヤーはララを操作してジャンプ・よじ登り・水泳等のアクションを駆使しながらステージを探索し、
数々のトラップや敵との戦闘を潜り抜けながらゴールとして設定されている場所へ向かう、というのが基本的なゲームの流れ。
各ステージもマップ構成がよく練りこまれており、パズル要素など頭を使う場面や隠されたアイテム・仕掛けを見つけるといった「気づき」を必要とする場面も多い。
そのためアクションゲームとしてのみならず箱庭探索ゲームとしての完成度も非常に高い。
隠し部屋や隠しアイテムを探したり、クリアタイムを縮めるために腕を磨くなどやりこみ要素も多い。
全体を通して難易度は高めであり、特に初期作品は初見殺しやシビアな操作を要求される事が多く、死にゲーの様相を呈する場面も多い。

また主人公のララ・クロフトは「ゲームヒロインとして最も成功した人間の女性」としてギネス登録されており、テレビやグラビア雑誌への出演を始めとして様々な活躍をしている等ゲームの枠を超えた人気を持つ。
なお初期は「洋ゲーチックにデフォルメされたコケシ」のような濃い顔であったが、シリーズを重ねる毎に美人になっていっている。

●シリーズ(本編)

トゥームレイダース

対応機種:PC、PS、SS、iOS、Android
記念すべき第1作であり、「トゥームレイダー」の根幹はここですでに完成していた。
日本版のタイトルは「トゥームレイダース」であるが、原題では「ス」はついていない。
  • トゥームレイダー ゴールド/Unfinished Business
対応機種:PC、iOS
本編の後日談を描いた4つの追加ステージ。

トゥームレイダー2

対応機種:PC、PS、iOS、Android
2作目。前作からアクション・グラフィック両面での強化が図られており、これ以降の「トゥームレイダー」としての方向性はここでほぼ確立した。
ストーリーの中心が中国であるからかアジアンテイストが強く、近代施設や海底の冒険もあるなど前作とかなり毛色が違う。
  • トゥームレイダー2 ゴールデンマスク
対応機種:PC、iOS
4つのステージと1つの隠しステージからなる追加ステージ。
本編とストーリー的な繋がりは無いオリジナルストーリー。

トゥームレイダー3

対応機種:PC、PS
3作目。日本PS版のみ「日本語版」と「インターナショナル版」のディスク2枚組。
アクション・グラフィックは前作からさらに進化したが、複雑化や高難易度化を促進してしまった一面も。
特にセーブ回数が限られているインターナショナル版はシリーズ最高難易度と評される。
  • トゥームレイダー3 ロストアーティファクト
対応機種:PC
本編の後日談を描いた6つの追加ステージ。

トゥームレイダー4 ラストレベレーション

対応機種:PC、PS、DC
4作目。世界中を冒険した前作までとは違い、今回の舞台はほぼエジプトのみとなる。
グラフィックやギミックといった技術面は着実に進化しているものの、ゲームシステムが初代からほぼ同じであるためにマンネリ気味との意見も目立ち始めた。
  • The Times Exclusive Bonus Level
対応機種:PC
追加ステージ。
これまでの追加ステージとは違い、ステージ数は1つのみ。

トゥームレイダー5 クロニクル

対応機種:PC、PS
5作目。4つのストーリーからなるオムニバス形式の作品。
PC版にはトゥームレイダー版マリオメーカーとも言えるレベルエディタが付属。
新たなステージを作ったり、他人が作ったステージをダウンロードして遊べたりした。

トゥームレイダー 美しき逃亡者

対応機種:PC、PS2
6作目。グラフィックレベルが大きく向上し、人からの情報収集やララ以外の操作キャラクターなど新たな要素も盛り込まれた。
しかし開発の遅れやトラブルから製作が難航し、結局中途半端なままリリースされたために世界的に酷評を受けてしまった、シリーズの黒歴史。

トゥームレイダー:レジェンド

対応機種:PC、PS2、PSP、Xbox360
7作目。前作の酷評を受けて開発会社の変更やストーリーの再構成が計られた。
結果イギリスを中心として大ヒットを記録し、トゥームレイダーの評価を持ち直す事に成功した。

トゥームレイダー:アニバーサリー

対応機種:PC、PS2、PSP、Xbox360、Wii
8作目にして1作目のリメイク。
ビジュアル面は勿論の事ゲームシステムもオリジナル版から大幅に進化しており、もはや完全新作と言ってもいい程の別物。

トゥームレイダー:アンダーワールド

対応機種:PC、PS2、PS3、Xbox360、Wii
9作目。ストーリー的には7作目の続きに当たる。
前作の要素やキャラクターも登場する。

トゥームレイダー

対応機種:PC、PS3、Xbox360
10作目。これまでの設定をリセットし、「新生トゥームレイダー」として製作された。
タイトルもシンプルに「トゥームレイダー」に回帰したが、1作目や映画とごっちゃになりやすく、まぎらわしい。
これまでの「強い冒険家・ララの冒険」とは違う「ララが強い冒険家になるまでの話」が描かれる。
  • トゥームレイダー ディフィニティブエディション
対応機種:PS4、XboxOne
ダウンロードコンテンツの全収録、表現規制の緩和、解像度の向上などを実装した家庭用機向けの次世代機対応バージョン。

ライズ オブ ザ トゥームレイダー

対応機種:PC、PS4、Xbox360、XboxOne
11作目。ストーリー的には前作の続きにあたるため、新生トゥームの2作目とも言える。

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー

対応機種:PC、PS4、XboxOne
12作目にしてリブート版トゥームレイダー3部作の完結編。

●シリーズ(番外・スピンオフ)

Tomb Raider:STARRING LARA CROFT

対応機種:GBC(日本版未発売)

Tomb Raider:Curse of the Sword

対応機種:GBC(日本版未発売)

トゥームレイダー:プロフェシー

対応機種:GBA

ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト

対応機種:PC、PS3、Xbox360、iOS、Android

ララ・クロフト アンド テンプル オブ オシリス

対応機種:PC、PS4、XboxOne

Lara Croft GO

対応機種:PC、iOS、Android、Windows Phone

Tomb Raider I-III Remastered Starring Lara Croft

対応機種:PC、(海外のみ:Switch、PS4、PS5、XboxOne、XboxSeriesX|S)
初期3作品+追加ステージ集のリマスター作品。
グラフィックが描き直されている他、現代風の操作方法も実装*1
ゲーム中いつでもリマスター前・後のグラフィックに変更できるため、雰囲気の違いを楽しみながら遊ぶのも一興。
本編発売後に配布された追加ステージはコンシューマー作品では初めての収録となる。
PC版は字幕・音声共に日本語に対応しているものの、2024年2月時点で日本のコンシューマーでは未発売。
ハードによっては海外版をダウンロード購入する事もできるが、日本語には対応していないので注意。


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最終更新:2024年02月17日 05:38

*1 「レジェンド」~「アンダーワールド」あたりに近い操作性