ニルヴァーシュ type the END

登録日:2017/08/15 (火) 03:19:48
更新日:2022/07/18 Mon 08:44:55
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ニルヴァーシュ type the END(タイプ ジ・エンド)とは『交響詩篇エウレカセブン』に登場するKLF(軍用LFO)。
本項目では基本的にtype the ENDを「ジ・エンド」、type ZEROを「ニルヴァーシュ」として表記する。


【目次】





【機体データ】


機体名:ニルヴァーシュ type the END
所属:塔州連邦軍
推進機関:リフボード
内蔵バーニア
脚部ホイール×2
武装:有線式クロー×2
ブレード×2
ホーミングレーザー砲18門×3
バスクードクライシス×2
ドリルランチャー

搭乗者(ライダー):アネモネ
ドミニク・ソレル(漫画版のみ)



【機体解説】


塔州連邦軍所属のKLF。
これまで開発されてきた様々なLFOの技術を結集して生み出された集大成であり、州軍最強の機体。
そして、デューイ・ノヴァクが目指す「アゲハ構想」に関わる存在。


使用されたアーキタイプがニルヴァーシュの物に酷似していたため「ニルヴァーシュ」の名を冠し、同時にtype ZERO(始まり)とは逆のtype the END(終わり)を機体名として与えられている。
ただし作中で本機が「ニルヴァーシュ」と呼ばれることはほとんど無く、大抵は単に「ジ・エンド」と呼称される。

外観は黒いメインフレームに赤と白のアクセントを加えたカラーリングが特徴。
頭部の三本角とツインアイなど、ニルヴァーシュを彷彿とさせる要素を持ち、作中でも両機の類似性が度々指摘されている。
しかしロボット然としたデザインのニルヴァーシュに比べ、カラーリングとシルエット、人間の眼球のように動く生物的で不気味な赤い瞳など、その姿は悪役感全開。
ぶっちゃけ初見で「似てる」と判断できる視聴者はそうそういないだろう。


コクピットブロックは背面にあるが、ニルヴァーシュと違い単座式。
しかもコクピットの構造も、専用ライダースーツを着用したうえでライダーの両手足を制御ユニットに生体接続するという他のLFOとは全く異なる機構を採用。
これによりライダーの意識をダイレクトに機体へ伝達することが可能となり、操縦桿などを用いる従来のLFOに比べ非常に高い反応性を獲得している。
ちなみに、制御ユニットは無数の「眼」らしきものが並んだ不気味なデザインとなっているが、この眼は計器のようなもので外部からの音声入力に反応することもある。

機動性の面では専用の特殊リフボードにより高い加速性と運動性を、攻撃の面でも全身に装備された多数の武装により遠近双方で高い破壊性能を実現し、州軍最強の名に恥じないスペックを誇る。
上記の通り様々なLFOの技術を使用されているが、特にターミナスシリーズ、中でもターミナス303の特性を色濃く引き継いでいる。機体のプロポーションや一部武装、ビークルモードの不採用など303との共通点も多い。
一方、その性能を引き出すため出撃時にライダーであるアネモネへの劇薬の投与が前提となっているなど、303の問題点をも受け継ぐ事となっている。


なお、ジ・エンドはアネモネと合わせて「エウレカとニルヴァーシュの模造品」として造られたもの。
デューイの構想としては代理クラスターの出現を担うべきエウレカとニルヴァーシュに不測の事態が起きた際、その役割を代行させる予備だったようである。



【装備】


  • 有線式クロー
両前腕部に装着されている鉤爪ユニット。
腕部に装着したままでも上部にある三本のクローを展開し格闘武器として使える。
ユニット自体を内蔵したバーニアで射出し、側面に折りたたまれた二本のクローも展開することで離れた位置にいる目標を攻撃可能。
また、腕部とユニットを接続しているワイヤーと合わせて目標を拘束するといった芸当も出来る。

  • ブレード
腕部に収納されている二本の手持ちブレード。
主に逆手持ちで使用する。

  • ホーミングレーザー砲
肩と股間部に内蔵されているレーザー砲。
使用時には肩アーマーの赤い丸部分と股間部の装甲が展開。その隙間に並んだ発射口から赤く細い無数のレーザーを照射する。
一発一発が複数回屈折しながら目標を追尾していくうえに連射も可能なため回避は困難。

  • バスクードクライシス
胸部に二門内蔵されている特殊兵器。
見た目は大型のビーム砲のようなものだが、特殊なトラパー波を放射する機能を持ち、物理的な破壊力に加え、浴びたものの=精神にダメージを与えるという凶悪な代物。
ジ・エンドの武装の中でも初戦闘時の「溶けちゃえ溶けちゃえ!脳みそ溶けちゃえ!」というアネモネの台詞と共に印象深い装備。

  • バハルックスウェル
モンスーノ type VC10との共同攻撃。
VC10が6機でフォーメーションを組み、その中心でジ・エンドが高圧縮したトラパーを反転・解放することで巨大な球体状のエネルギー波を発生させる。
対抗体コーラリアン戦で使用され、効果範囲内の抗体コーラリアンを死滅させた。

  • ドリルランチャー
有線クローの片方と換装することで装備可能なオプション。
巨大なドリルミサイルを発射するための装置で、発射後はパージ可能。
ミサイルは着弾後アンテナを展開しオラトリオNo.8の照準ビーコンとして機能する。

  • リフボード
独自形状の専用リフボード。
両足に装着したボードを互い違いになるように合わせることで一枚のボードとして使用する。
更に分割状態でも足に装着したままスキーのような恰好で飛行することが出来、状況に応じてリフスタイルを変化させることが可能。
非使用時には分割状態で腰部に接続しておける。



【劇中の活躍】


◆TV版

第11話にてアネモネと共に出撃。
クテ級コーラリアンとの接触を図るゲッコーステイトのLFOを襲撃し、一瞬でマシューの606を戦闘不能に追い込んだ。
更にレントンとエウレカのニルヴァーシュを拘束しバスクードクライシスを浴びせかけるが、直後ニルヴァーシュと共にゾーンに呑み込まれ決着には至らなかった。

その暫く後、ボード受け渡しのため出撃してきたニルヴァーシュと交戦。
しかし、無事ボードの受け取りを成功させ万全の状態になった新生ニルヴァーシュ spec2に圧倒されたうえ、セブンスペクトラムを叩きこまれてボディを損壊。
敗北し撤退を余儀なくされた。

以降、抗体コーラリアン掃討作戦やニルヴァーシュのゾーン突破阻止に駆り出され多数の抗体コーラリアンやホランドの909を撃破していったが、アネモネの肉体と精神は擦り減り続け、そんな彼女の姿をジ・エンドは格納庫から見つめ続けていた。


そして第48話。
最後の任務としてアネモネと共にオラトリオNo.8が開けた大穴からスカブ内部へと侵入。
遭遇したニルヴァーシュの攻撃を躱しつつ司令クラスターへのドリルミサイルの設置を成功させる。

しかし戦いの中アネモネを救おうと決心したエウレカたちの言葉、そして決死の覚悟で追いかけてきたドミニク(とガリバー)の姿を目の当たりにし、遂に自分の想いを解き放ったアネモネに呼応しジ・エンドも覚醒。
同時に漆黒のボディを鮮やかな白銀に、狂気に満ちた赤い瞳は慈愛を秘めた緑色へと変化。

覚醒したジ・エンドは自分の意思でアネモネをドミニクの下へと送り出し、想いを通じ合わせた二人を守るように寄り添った。

だが、直後に司令クラスターに向けて行われたオラトリオNo.8の最大出力発射。
その余波からアネモネとドミニク、ガリバーを守るため自ら盾となったジ・エンドは、強力は熱線に曝されてしまいボディが融解。
自分の腕の中の二人と一匹を守りきることには成功したものの、ジ・エンド自身は外装の一部を残して消滅してしまったのだった……



◆漫画版

TV版同様アネモネ機として登場。
初陣ではエウレカの乗るニルヴァーシュを大破、アミタドライヴを強奪したうえエウレカに重傷を負わせるなど大暴れ。
続く戦闘ではターミナス909を破壊しホランドにも重傷を負わせた。

終盤にはアゲハ構想成就のためデューイにスカブ自壊ウイルスを仕込まれジ・エンドとアネモネ自身もボロボロになってしまう。
しかし想いを打ち明けたドミニクによってアネモネは助け出され、以降はアネモネに代わってドミニクがジ・エンドを操縦。
そして最後の作戦としてレントンのニルヴァーシュと共に出撃し、レントンを行かせるため抗体コーラリアンの攻撃を受けドミニクと共に果てた。



ポケットが虹でいっぱい

ニルヴァーシュ同様KLF幼生として登場。
見た目は幼生ニルヴァーシュの黒バージョン。CVもニルヴァーシュと同じく玉川紗己子。
鳴き声は「はきゅー」。

ニルヴァーシュと違い成体にはなっておらず、アネモネと共にヴォダラ宮で生活していた。
終盤、瀕死の状態となっていたレントンの下に現れ同じく幼生に戻ったニルヴァーシュと喧嘩しつつじゃれ合う姿を見せ、レントンの決意に応えニルヴァーシュと融合、ニルヴァーシュspec-Vとなった。

そして新たな神話が為された時、幼生の姿のまま巨大化したジ・エンドはアネモネ、ドミニクと共にイマージュの世界へと旅立っていった。



エウレカセブンAO

序盤、ピンぼけ写真でジ・エンドらしきシルエットが登場する。
そして第20話でゲネラシオン・ブル本社が倒壊した際、その跡地の土砂の中にモンスーノなどと共に埋もれたジ・エンドらしき機体が確認できるが、直後出現したカノンによって吹き飛ばされてしまう。
ちなみに覚醒後同様銀色のボディだが、TV版では覚醒時に破損していた肩部分がAOでは破損していなかったりする。



ゲーム


エウレカセブン NEW VISION

シュチュエーション(対戦)モードでのみ使用可能。ライダーはアネモネ固定。
機動性が高く、クローによる弾き落としやホーミングレーザーによる弾幕など遠距離戦でも十分な攻撃性能を持つなど原作同様高スペックな機体。
特にコンボ技は高威力で、必殺技のバスクードクライシスは作中屈指の破壊力を誇る。



【立体化】


ROBOT魂

ニルヴァーシュと共に商品化。カラーは黒。
リフボードの分割ギミックを再現しており、クロー射出時再現のリール、劇場版の幼生ジ・エンドなどが付属する。



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最終更新:2022年07月18日 08:44