ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2017/07/17 (月) 18:50:29
更新日:2024/01/14 Sun 16:32:45
所要時間:約 27 分で読めます




俺のデッキに眠る、サイバースの鼓動!
お前はまだ…消えてないのか?

まだ、サイバースの火は消えてはいない!


応えろ、Ai!!
いるんだろ、だったら力を貸せ!
応えろ!サイバース達!

何をしようが無駄だ!サイバース達は既に消えた!

違う。いるんだ。サイバース達はまだここに…!
俺にはその鼓動が聞こえる!!

現れろ!!
未来を導くサーキット!!!

何をするつもりだ!?

アローヘッド、確認!
召喚条件は、モンスター2体以上

俺はリンク3のデコード・トーカーと、
エンコード・トーカーをリンクマーカーにセット!!

エース2体を素材にするだと!??



◤_____________ ______________◥


__サーキットコンバイン!!!__


◣_____________ ______________◢



行くぞ!リボルバー!
これがサイバースの、新たな可能性だ!!



現れろ! リンク4!!
ファイアウォール・ドラゴン!!


名前の由来は、ネットワークの不正なアクセスを遮断するファイアウォールから。


リンク・効果モンスター
 
リンク4/光属性/サイバース族/攻2500
モンスター2体以上
(1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけこのカードと相互リンクしているモンスターの数まで、自分または相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードのリンク先のモンスターが、戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。
手札からモンスター1体を特殊召喚する。




アニメにおいて


情報誌などで遊戯王VRAINSにおいて藤木遊作が使うことが告知されており、
オープニングではデコード・トーカーと共にLINK VRAINSを飛ぶ姿がある。

……が、9話放送まで、ずっと作中で触れられてこなかった。
OCGパックの看板モンスターなのに、本編では音沙汰のないままかなり経過していた。

初期の切り札が攻撃力2300の戦士型モンスターで、
(主人公に)しばらく使用されない攻撃力2500のドラゴンという関係は、
不動遊星ジャンク・ウォリアースターダスト・ドラゴンをなんとなく彷彿とさせる。

だが、これまでの主人公のエースモンスター「攻撃力2500」は、例に挙げたスターダスト・ドラゴンを含め、
どれも前世からの縁だったり世界観と密接に関わったりしていたがファイアウォール・ドラゴンは数あるサイバースの一枚程度の扱いであり特別な設定が全くない
使用者の遊作からの扱いも他のカードに比べ愛着があったり特別扱いされているわけでもないので極論いてもいなくてもストーリーの進行に全く影響がない。
なにせファイアウォール・ドラゴンになんらかの意図を持って接していたのが、鴻上博士しかいなかったのである。
(逆に言えば鴻上博士が接した時点ではアニメで何かしらの特別なカードにする予定だった可能性はある)

10話のリボルバー戦になってようやくStorm Accessで入手されるも、召喚される前にトポロジック・ボマー・ドラゴンを利用して引き分けに終わる。
そして仕切り直しでマスターデュエルとなり、11話ではついに、ヴァレルロード・ドラゴンと相対する!

…が、リボルバーの弾帯城壁龍(ベルトリンク・ウォール・ドラゴン)を戦闘破壊するものの、
返しのターンでヴァレルロード・ドラゴンの効果によりコントロール奪取されて、持ち主であるPlaymakerを攻撃
さらにあろうことかPlaymaker自身の手によって、通常罠「サイバネット・リフレッシュ」で破壊されてしまった。

主人公のエースやキーカードが(ゲーム内、物理問わず)奪われる展開自体は遊戯王ではよくあることなのだが、
デュエル初登場かつ効果も発動していない状況で真っ先に奪われてしまったことで視聴者に衝撃を与えることに*1


一応、続く12話「鉄壁の守護竜 ファイアウォール・ドラゴン」ではカードの援護を受けて攻撃力7200となりフィニッシャーに。
真エースの面目躍如と相成った。

……が、サブタイトルに反して鉄壁要素を一切見せず(そもそも効果が守備的でないことは予告の時点で突っ込まれてはいたが)、
とにかく他のカードのサポートを受けて殴りまくる攻撃的な活躍を見せた。

視聴者からは「鉄壁だったのエンコード・トーカーやヴァレルロード・ドラゴンだよな」とか「トーカーたちの方が活躍してたよな」とか
「サブタイトルの意味はファイアウォールが鉄壁の守護竜じゃなくて、『鉄壁の守護竜(ヴァレルロード・ドラゴン) vs ファイアウォール・ドラゴン』」だったんだよ!」
などと散々に言われてしまった。
実際、いかにして効果も通じず攻撃力も負けているFWDでヴァレルロードを突破するかという戦いだった上に、ヴァレルロードはこのデュエルでは最後まで破壊されなかった。

そもそもエース対決どころかリボルバーの使う下級モンスター群にも効果が通じないため、
身も蓋もないことを言うと、FWDを出す必要性は『天火の牢獄』のロックをすり抜けるために出せるリンク4だったぐらいのもの。

しかも動画配信版ではサブタイトルを「鉄壁(てっぺき)の守護竜(しごりゅう)ファイアウォール・ドラゴン」と誤植されたために、
一部で「しょごりゅう」という愛称で呼ばれることに……。


攻撃名は「テンペストアタック」
(1)のバウンス効果名は「エマージェンシーエスケイプ」

「テンペストアタック」とはコンピュータ関連の用語の一つで、
Transient Electromagnetic Pulse Surveillance Technology Attack」の略称であり、日本語に訳せば「電磁波盗聴攻撃」となる。
Playmakerがハッカーのため意味自体に違和感はないのだが、
ファイアウォール(セキュリティ防壁)とは真逆の攻撃名に視聴者は戦慄し、「鉄壁の守護竜」というフレーズに再び疑問を抱いてしまうことになった。

それ以後も長らく出番がなかったり、ようやく登場したと思ったら特に活躍することなく決着したりと、アニメでの扱いはお世辞にもいいとは言えない。



OCGにおいて


CODE OF THE DUELISTの看板モンスターとして登場。
その後あまり期間をあけずに週刊少年ジャンプにも付属したが、
CODE OF THE DUELISTでは青い色のイラストなのが、ジャンプ付属版ではアニメの攻撃状態である赤く光る別イラスト版に変わっている。
またLINK VRAINS BOXでも別イラストが登場している。


リンク4の大型リンクモンスターで、召喚条件は必要素材数2体以上以外は一切縛りがない。
直接素材を4体並べてもよし、通常モンスターでもトークンでもよし、リンクモンスターを素材に経由してもよし。

だがリンク4と重い上、効果(1)を使うには相互リンク、つまり他のリンクモンスターと同時に並べる必要があり、それらの素材を用意できるだけの高い展開力が必要となる。
出すだけならば、相手ターンにスケープ・ゴートを使えば、そのまま羊トークン4体でリンク召喚できる。


リンクマーカーは上下左右の4方向。
エクストラモンスターゾーンに下向きリンクマーカーのリンクモンスターを出し、そのリンク先へこのカードを召喚すれば、相互リンクとなり効果発動条件を満たす上、左右のリンク先を確保できる。

エクストラモンスターゾーンでは左右方向がないのに加え、上向きで相手にリンク先を与えてしまう。



効果について


効果(1)は、相互リンクの数までフィールド・墓地のモンスターを手札に戻す効果。
発動条件のために、重いこのモンスター以外に他のリンクモンスターが必要なことと、1回しか効果を使えないものの、
  • 相手ターンにも発動可能
  • モンスターなら自分・相手を問わずフィールドバウンス
  • 自分の墓地回収や相手の墓地利用妨害もできる
と、セイクリッド・プレアデスとセイクリッド・トレミスM7の効果を合わせたような広い範囲をもつ。

サイバース族デッキなら、効果(1)を使った後のこのカードを、RAMクラウダーなどで一度フィールドから離して戻すことで、もう一度発動できるようにもできる。


効果(2)は、リンク先のモンスターが墓地に送られた場合に、手札からモンスターを特殊召喚する効果。
手札からなので消費はあまり変わらないが、発動条件が適当な素材にしても破壊しても発動でき、1ターンに1度とか、特殊召喚先がリンク先のみなどの制限もなく、展開補助には非常に有用。
さらに素材を並べてリンク召喚することで、相互リンク数をさらに増やしたい。



運用するには大量展開が必要だがその分布陣ができれば強力、かつ素材の縛りがなく、とにかく多数のモンスターを並べてリンク召喚できるデッキならば活躍できるだろう。










だが奴は…… 弾 け た



これらの特徴から、一見あまり関係なさそうなあるデッキが、このカードに目をつけた。





インフェルニティにおいて


時代が進むにつれて新たな戦術を取り込み、常に進化し満足を目指すデッキ、インフェルニティまたお前らか

EXモンスターを多用するこのデッキ、従来型では新マスタールールにおける制限が足枷になるかと思いきや、
ファイアウォール・ドラゴンを主軸として、リンク召喚を取り入れている。



インフェルニティ・デーモンを過労死させて特殊召喚時効果でアドバンテージを取るのが中核戦術のところ、
サーチしたモンスターをヘルウェイ・パトロールで特殊召喚するなどしてハンドレスを維持しなければならず、
その準備に手間取るのがネックだったのが、(2)の手札からの特殊召喚効果によってこの課題をクリア。

しかも、サーチしたネクロマンサーで素材にしたデーモンを特殊召喚してループする以外にも、
墓地蘇生制限のために扱いづらかったインフェルニティ・ミラージュが安定して運用できるようになり、
2枚目以降のインフェルニティガンのような扱いが可能となった。

この効果と、リンク素材がモンスターの種類・レベルを問わずすぐに墓地に送れるという性質のために、
インフェルニティとは抜群に相性が良い。

それでいて、展開すれば(1)のバウンス効果で相手の妨害まで務め、
ファイアウォール・ドラゴン×3+バリアブレイクなんて布陣も用意できる。

こうして、新たな満足龍のような扱いをされるに至っている。
ドラゴン族ではなくサイバース族だが


そして…

ループ、ソリティアの申し子


研究が進むにつれ、このカードは様々なデッキで容易にループを起こすことが可能という事実が判明した。
最も簡単なものはリンク3のリンクモンスターを墓地から特殊召喚するモンスターとの組み合わせ。
代表的なものは地霊神グランソイルまたはレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを使用するパターン。

①:グランソイルでリンク3を墓地から特殊召喚
②:グランソイルとリンク3でファイアウォール・ドラゴンAをリンク召喚
③:ファイアウォール・ドラゴンAの(1)の効果でグランソイルを回収
④:①②でファイアウォール・ドラゴンBを特殊召喚
⑤:ファイアウォール・ドラゴンBの(1)効果でファイアウォール・ドラゴンAとグランソイルを同時に回収
以下ループ

ファイアウォール・ドラゴンの相互リンク数を増やすことでグランソイル以外もバウンス回収が可能になるため、他のギミックを付けたすことでワンショットキルまで持ち込める。
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの場合はリンク3モンスターにドラゴン族のものを用い、
ファイアウォール・ドラゴンの(2)の効果で特殊召喚することで無限ループが成立する。

このループはあくまで最も簡単な一例である。
実際はリンク先を次々とリンク素材にすることで(2)の効果による展開を加速、更なるアドバンテージを稼ぎながらより複雑なループを形成していく。
また上記2枚以外のモンスターを使用したパターンも複数存在している。
場合によっては、初期手札がどんな場合でも確実に先攻1キルできるデッキが開発されている(現在は後述の理由により構築不能)。

このような事態になってしまったのはファイアウォール・ドラゴンは以下の性質があるため
  • (1)の効果はこの手の強めの効果でよくある「カード名」でターンに1回ではなく、表側表示である限り一度だけ(場から離すなりすればもう一度発動可能)
  • (2)の効果に至っては1ターンに1度の制限もない
  • (1)の効果で自力で墓地から素材を回収して次のファイアウォール・ドラゴン分の調達
  • (1)の回収対象にファイアウォール・ドラゴン自体が含まれるため墓地にいても場にいても回収可
  • (2)の効果により回収した自力で場に出られないモンスターも即座に特殊召喚可能
  • 素材の縛りが極端に緩いため、1体目のファイアウォール・ドラゴンを素材に2体目が召喚可能
  • 前述しているがリンク4の中では召喚条件が極めて緩いため、1体目のファイアウォール・ドラゴン呼び出しもループのキーカードとしては異例なほど応用が効き、展開力のあるデッキであればほぼ噛み合う
と単体でループを起こすに十分な素養があったのだ。

これらのギミックにより、ファイアウォール・ドラゴンは展開力が持ち味のあらゆるデッキの終着点となってしまった。
しかしループを嫌うKONAMIがそんな状況を放っておくはずもなく(公式大会等での遅延行為になりかねないので当然なのだが)、
グランソイルを用いたループについてはグランソイルが同名制限付きの1ターンに1度とエラッタされたことで消滅している。
むしろ何故ファイアウォール・ドラゴンにはこのご時世お約束の同名ターン1制限はおろか、お手軽バウンスカードお約束の自身を含む同名カードを指定できない制限すらないのか

さらにこのカード自体も、主人公のエースモンスターでありながら、2018/1/1を以て制限カード入りが決定。
ループコンボの大半はこれで崩れ去ることになったが、同改訂ではソリティアや高速大量展開に大幅なメスが入っている。
その他、エンシェント・フェアリー・ドラゴン禁止、SPYRALやトークン系カードが制限強化、などこれで少しは環境も低速化する……。


…とはならなかった。
1枚でも(1)の効果でバウンスする時に自身も対象に含めれば実質1ターンに何回でもバウンス効果を利用できるし、(2)の効果はそもそも何回も使えてしまう等、ループを起こせることに変わりはない
ハリファイバーサモン・ソーサレス、トロイメアと言った新たな仲間と共にソリティアを繰り返している。
リンクの展開パターンは大抵ハリファイバーとサモン・ソーサレスとこいつが絡んでいる状況である。
特に墓地・ファイアウォールのリンク先にAーアサルト・コア1枚ずつがいる状態でキャノン・ソルジャーも揃えると…
①:キャノン・ソルジャーでアサルト・コアをリリースして500ダメージ
②:ファイアウォールとアサルト・コアの効果が同時に発動、ファイアウォール→アサルト・コアの順にチェーンを組む
③:墓地に送られたアサルト・コアの効果で先に墓地に居た方のアサルト・コアを回収、続くファイアウォールの効果でそのままリンク先に特殊召喚
④:以下、①〜③を繰り返す
と言う先攻ワンキルループが発生してしまう。

2018/7/1にキャノン・ソルジャーがトゥーン版共々禁止になる為ワンキルは出来なくなってしまうが、
アサルト・コアとファイアウォールは健在であり、ループのギミック自体は生きている
その後は構築を変えて今度はアマゾネスの射手やメガキャノン・ソルジャーを利用したループコンボで暴れている。
今度はこれら射出カードとサモン・ソーサレスも禁止になってしまった。
とはいえサモン・ソーサレスはファイアウォールとの絡み抜きにして海外環境を支配してしまう大概な性能だったので自業自得とも言えなくはない。

OCGプレイヤーからのヘイトの集中も極限まで高まり、もう現在放送中のアニメの主人公のエースカードと庇うのは無理に近く、
エラッタでもしない限りは禁止に放り込むしかないと言われてしまっていた。
無双竜機ボルバルザークの同類である。

先攻ループによるエクストラリンクや射出ワンキルバーンワンキルと言う改訂において危ない事しかしていないのだが、
にも拘らず主人公のエースカードの上に再録回数が多いという大人の事情が絡んでいるためか禁止には中々ならず、
こいつと組んだカードを禁止化することで場を繋いでいるような状況に余計OCGプレイヤーのヘイトは高まるばかり。OCG側がアニメの事情に振り回される事態となってしまった。
「鉄壁の守護竜」って実はこれの事じゃないかとか言われている。
ただし実際は後述の通り、アニメ側もOCGでの評価を受けてか登場からすぐ露骨に出番が減っている。


海外では2018/12/03改訂にて禁止に放り込まれることとなった。
日本ではアニメなどの商業展開の事情を取りあくまで生かすか、ゲーム的な問題を解消するために海外に続いて禁止化するかが注目されていたが……。

海外での制限改訂から程なくして日本でも新レギュレーションが発表。
さすがに周辺を犠牲にして暴れ続ける現状と、OCGでの評価を意識してか強すぎるからかアニメでほとんど出番がない現状、
そして新たな問題児ガンドラワンキルの登場がトドメとなり、2019/1/1の制限改訂を以って禁止カード入りが決定。

シリーズ史上前代未聞となる、放送中の遊戯王アニメ主人公のエースモンスターの禁止化となった*2

ちなみに巻き込まれたキャノン・ソルジャー達射出系カード達の緩和は未定である。
とはいえ先に禁止にされた同類の「マスドライバー」は今だ規制解除されていない他、カードプールが広がった現在の環境で、ターン制限のない射出カードは悪用される様しか想像できないので難しいかもしれない。



アニメでの中盤以降の扱い

ステータス面では主人公のエースカード枠と言えるモンスターだが、出番は少なく、仮に出ても扱いはあまり良くない。

初登場回での扱いは冒頭で語ったとおり、その後もアニメでメインとなるスピードデュエルでは全く出番がないまま話が進む。
一期の時点で以後使われたのは、財前晃戦、最終決戦のリボルバー戦だけ。

「ここぞと言うときの切り札」ともいえるが、晃戦はともかくリボルバー戦ではエクストラリンク用にマーカーが使われただけであり、
リボルバーの罠カードで効果すら使えず、直後にデコードリンク素材にされた。
仮にもエースとされたカードが数ヶ月ぶりの登場を果たしてこの扱い…

晃戦でも(1)の効果こそ使っているが、あくまでも財前兄妹へのメッセージとしてで、デュエルの勝敗自体には影響していない。
(1)のバウンス効果はこの晃戦を除けばこれという見せ場がなく、
OCGで大暴れの(2)の効果に至っては63話にしてようやく初めて発動すると言う有様。

その63話ではスピードデュエルでの初登場でもあったが、
(2)の効果で更なるリンクモンスターの足掛けに
→(1)の効果でバウンス
→がら空きの相手にダイレクトアタック
という流れで、結構厚い守備を固めていた相手に対して華麗な後攻1ターンキルを決めてしまうと言う大金星を挙げた。
なおバウンス後に一斉攻撃する際、Playmakerのモンスターの合計攻撃力は8000を超えており、まさしく圧倒的勝利であった*3

スピードデュエルではあったが、OCGと比べると極めて軽く使っただけなのに改めてFWDのヤバさを認識させる結果となってしまった。

47話からのイグニスとの戦いを描く新章では、アニメ映えする効果を持つ2500打点のモンスターが続々登場。
防御向きの儀式モンスター「サイバース・マジシャン」(フィニッシャーにこそなっていないが、中継ぎとして大活躍)を皮切りに、
パンプ効果を持った融合モンスター「サイバース・クロック・ドラゴン」(登場回数を考慮しなければかなりのエースっぷり)、
そしてボーマン戦ではバウンス効果を持つシンクロモンスター「サイバース・クアンタム・ドラゴン」が登場しており、ますます立場が危ぶまれている。

一応、遊作が「各召喚法ごとにエースポジションを構えている」と見ることもできるが、
この三体、Playmakerが召喚口上を述べた現在数少ない三体だったりするため、視聴者への印象がダンチでもあり……。


この様に、OCGでの扱いも考慮してか派手な活躍はFWDではなくデコード・トーカー等のカードが早々に請け負うようになっており、
PlaymakerやAiもデコード・トーカーには思い入れがあるというエピソードも後に描かれた。


ついでながら、OCG20周年記念の商品である20th ANNIVERSARY DUELIST BOXには歴代アニメで主人公が使用したエースモンスターが新規イラストで収録されることとなったが、
VRAINSからはなんとこのカードではなくデコード・トーカーが選出されてしまい、
2500打点を持つ歴代エースの中に一体だけ2300打点が混ざっているという事態に。
既にイラストが三種類存在するから見送られただけで、アニメやOCGの扱いは関係ないという見方も(極一部に)あったが……



トドメを刺すように2019年1月からの禁止カード化が告知される。
20th ANNIVERSARY DUELIST BOXや遊戯王チップスに収録されなかったのは発売から短期間で使用出来なくなるのはまずいという判断だったのかもしれない。
まだVRAINS放送1年目で主人公カードとしても珍しい3種のイラストが登場し、再録2回がかなりの速さでされていたのにもかかわらず、
環境を牛耳っていた放送2年目から主人公のエースカードと言う立ち位置、環境での実績も文句なしなのに関わらず全く再録されていない。
単に再録数が多かったから控えたのかもしれないが、制限化した時点でいつ禁止にしてもおかしくないと(ユーザーからすれば当然だが)判断していたのかもしれない。


アニメではエースらしい活躍もほとんどできないまま、禁止カード入りに伴って完全にフェードアウトしてしまうと思われていた。

しかしリミットレギュレーションが発表された直後の82話の「Go鬼塚」戦。
リンク3の「ダイナレスラー・キング・Tレッスル」に「自身のリンクマーカー以下のリンクモンスターの効果を受けない」耐性を付与されたプレイメーカー。
それを突破すべく、満を持して呼び出されたのが、ファイアウォール・ドラゴン。

一部から「最後のチャンス」とか言われながらエマージェンシーエスケープでキングTレッスルを処理しようとするが、
鬼塚のトラップで無効化され、キングTレッスルの効果で攻撃できないまま破壊される。
最後までまともに活躍できないのか……






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最終更新:2024年01月14日 16:32

*1 スタダは物理的に奪われていたのを、遊星がカード効果でコントロール奪取した

*2 『主人公のカード』という括りだけならアークファイブ放送中に禁止カードになったEMモンキーボードという前例が存在するが、あちらは多数存在するEMのうちの一体に過ぎず、ファイアウォールドラゴンに関してはエースモンスターの禁止カード化という点で特に異例となる

*3 アニメでの初期ライフポイントは4000であり、その倍の数値を削り取れる布陣を揃えたことになる。

*4 つまり戦闘破壊の場合は除外される、デッキに戻されるでもOK。