大地母神ミラ

登録日:2017/05/25 (木) 06:27:29
更新日:2023/03/06 Mon 16:09:28
所要時間:約 5 分で読めます





私は兄を愛していました。

兄と同じように人を愛していました。

出典:ファイアーエムブレム Echoes公式サイト、https://goo.gl/5MZ0au、2017年5月11日閲覧。
ファイアーエムブレム Echoes、インテリジェントシステムズ、任天堂、2017年4月20日、
(C)2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

『大地母神ミラ』とは『ファイアーエムブレム外伝』、
ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』に登場する兄妹神の1柱。


優しさと美しさを司る妹神。
外伝では古の時代にバレンシア大陸を創造した2柱の神。兄がドーマ、妹がミラである。
Echoesでは最低でも3000歳以上。覚醒でのチキより上のようだ。
第2回英雄総選挙総合部門134位。

自由と人間を愛し、人が何もせずとも幸せに過ごせる楽園の創造を夢に見ている。

ぶっちゃけ外伝時は台詞がなかったのでどんな人柄かは不明。まぁ優しい女神だったのは間違いない。
Echoesでは兄の事を愛していたと突然カミングアウトしてプレイヤーを困惑させた。まぁブラコンな兄妹はFEなら普通の事なんだけど。

なおEchoesで演じた榊原氏は箱田版のドラマCDでミネルバを演じてた。


世界の統治をどうすべきかという話になった時、生物が自由に暮らせる楽園を夢見るミラと、
妹の考えは生命の堕落を招くため弱肉強食の世界にすべきだというドーマで意見が割れに割れ、天変地異が起きるほどの兄妹喧嘩が起きた。
長きにわたる争いの末にバレンシア大陸を北と南に分かち、北をドーマ、南をミラの管理下にし、お互いの領地を荒らすことがないように盟約を交わした。

ドーマが作ったリゲル帝国は逞しく育ちその武力で外敵に対抗し、ミラのソフィア王国は豊かな資源でリゲル帝国を支援するなど、当初は共存共栄の関係にあった。
だが次第にリゲル帝国は力を求めるあまり優しさを忘れ、ソフィア王国は限りない資源で堕落しきり心は貧しくなってしまった。


Echoesでは古の時代にアカネイア大陸から移住してきた神竜族の兄妹となっており、マムクートである。つまりチェイニーとガトーと同族。
まぁ、紋章の謎が発売されてから常々言われてきた事ではあったし、
覚醒でヴァルム大陸(旧バレンシア大陸)に神竜信仰があると言われた時点で確定的ではあったが、ついに明言された形になる。

これに伴って兄妹はアカネイア大陸の竜族特有の退化の現象に襲われており、Echoesの物語の核になった。
なお『退化の現象』とは紋章で語られた竜族の病気であり、端的に言うと理性が消えて獣同然になってしまうというものである。
覚醒とifでは獣の衝動とも言われ、破壊衝動に襲われたり狂気に捕らわれてしまうと言われている。
Echoesのは覚醒とifで語られた方に近いか。

本来竜石に竜の力を封印すれば狂気に捕らわれる事はないのだが、この兄妹は見るからに神竜の力を積極的に使っているので、時間の問題だったのだろう。




バレンシアの南側がミラの管理下にあり、普段はミラ神殿にてバレンシア全域に実りの力を与え繁栄させている。

しかしソフィアの民がミラへの信仰心を忘れた事でミラの力が衰退、この衰退はミラの管理外であったリゲル帝国に大飢饉という形で現れた。
この事態にルドルフ皇帝はミラの力が残るソフィア王国の王・リマ4世に援助を求めるが、これを断られてしまう。
ソフィアの民のせいでリゲルは困っているのに援助をしない事に怒った事と、
神に何かが起こると右往左往する現状を理解したルドルフ皇帝はソフィア王国への侵攻を決意する。

ミラとドーマが無事なら『神々の盟約』よってリゲル帝国はソフィアと戦争をすることは出来ない。
そこでルドルフはドーマから聖剣ファルシオンをもらって数人の部下を連れてソフィア王国に侵入、ミラ神殿へと赴きミラを封印した。
こうして盟約は無効となり魔物は現れ、両国の戦争は開始し、ソフィア王国から実りは消えた。


その後はドーマの塔に連れていかれたようなのだが、その辺のお話をする前にセリカはドーマの祭壇に転送され、
なんやかんやでドーマを倒してEDになるため、ぶっちゃけ封印されたミラのその後は一切不明
封印されっぱなしなのか、それとも解放されたのだろうか……。
ただ後日談でセリカはミラの生まれ変わりと呼ばれたらしいので、おそらくアルムとセリカは人間の自立のためにミラを見捨て……ゲフンゲフン。
多分、ジュダを始め関係者基本死んでいるし、ミラの開放の仕方を誰も知らないのかもしれない。



本人は出てきていないが、ヴァルム大陸には『ミラの大樹』と呼ばれる神樹がある。
この大樹の頂上には神殿があり、そこには神竜族の王女・チキが神竜の声が聞こえる巫女として崇められている。
またヴァルム大陸に神竜信仰があるらしい。何処の誰を信仰しているかは不明だが。
他にもかつてドーマの塔があった場所にミラの神殿跡がある。



かつては竜族の王ナーガに仕えており『王の杯』と呼ばれ、アカネイアの大地をその魔力によって栄えさせていた。
ある時ドーマが竜の王と喧嘩したためミラもドーマに加勢、共にナーガの軍勢と戦ったが敗北、兄と一緒にアカネイア大陸を追放された。
二人でバレンシア大陸を発見し、豊かにさせようとしたのだけど、意見が分かれ対立してしまう。
苦しみや悲しみのない楽園を作り、人の人生に数多く存在する『試練』を取り除いてあげたい……それがミラの望みだった。
しかし「神の恩恵を与えられるだけの人生は虚しく、試練は己の力で乗り越えてなんぼ」というドーマと折り合いがつかず、喧嘩。
項目冒頭の結果となり、二人は別居状態になる。

そして英雄に己の血を飲ませ『血の契約』を交わし『ミラの聖痕』を与え、その英雄にソフィア王国を建国させた。



本作ではミラ自身の力は衰えないが、前述の退化の現象で知性を蝕まれ、ソフィアの民が堕落してもなお恵みを与え続け、堕落を悪化させ続けた。
その後飢饉とソフィアの反応とドーマの狂気によって現状をヤバいと思ったルドルフは外伝と同じく神殿へ乗り込んだ。
ミラは人間体で魔法というかもはや巨大なビームを撃ったが、ファルシオンはそれを無効化したうえ、ミラの力を封印した。神竜王の牙凄すぎ。

その後ルドルフはミラをドーマの塔に拉致り、その額にファルシオンを突き刺しミラを封印した。
しかし封印される直前に正気に戻ったのか、このままではドーマがルドルフ達に殺されると判断したミラは最後の力でファルシオンを封印した。

その後ファルシオンと一緒に石化していたのだが、ジュダによって頭部以外の体を砕かれて死亡してしまう。

とはいえチキがそうであったように、神竜族は魂さえ無事なら肉体なんて飾りですという種族だったので、魂だけの状態でミラはかろうじて生きてはいた。


その後アルムとセリカに自分以上に狂気に捕らわれた兄を救ってほしいと告げ、ファルシオンをアルムに託し、眠る様にこの世を去った。


そしてミラとドーマの亡骸は、後の世に神樹として蘇った……と思われる。



私はミラ。人々に愛と恵みを与えソフィアの地を治める者です。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

兄であるドーマに遅れる事1年、ミラも光の神階英雄として2020年5月に参戦。イラストは山田章博氏
そして兄と無属性の竜ユニットだがミラは歩行。
氏がアナログ作画という事もあって4枚のイラスト全て構図が異なる。FFみたいとの声も
上記のイラストを見れば分かると思うが、まさに『神』といった神々しいイラストとなっている。

ミラがこの世界に召喚された事でソフィアの大地からミラの加護が消える事となったため、
自分がいなくてソフィアの民は無事だろうか?と心配している。

武器スキルは『大地母神のブレス』
守備+3。射程2の敵に敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する。
自分を中心とした縦7×横7マスにいる味方は、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+2。

Aスキルに敵から攻撃された時、戦闘中、守備、魔防+6。かつ、敵の奥義発動カウント変動量を-1する『金剛明鏡の構え3』
Bスキルはターン開始時、敵同士が隣接していてかつ、魔防が自分より3以上低い敵の攻撃を-7する『攻撃の混乱3』
Cスキルはターン開始時、十字方向の自身より守備が1以上低い敵に【補助不可】を付与する『ミラの歯車』
さらに光シーズンの飛空城攻撃で出撃時、ターン制限+1(ターン制限の7ターンが、8ターン以上になる)
【補助不可】自分は補助スキルを使用できず、仲間から補助スキルを受けることもできない状態異常(敵の次回行動終了まで)
(不利な状態異常を解除する「レスト」「一喝+」等の補助スキルを受けることもできない)(補助スキル「踊る」「歌う」も使用できなくなる)

その存在意義の大半はミラの歯車である。原作の反則システムは伊達ではない。
踊りによる奇襲が横行する飛空城において、補助不可の効果はあまりに偉大。守備はかなり高いため、ステ査定が低く直接戦闘を重視されるデザインが少ない踊り子で上回れるような者はほとんどいない。
(なお、前述のように踊りを受けることもできなくなるにはなるが、受け手側が行動終了した時点で補助不可が切れて普通に踊りの対象になるので意味はない。踊り子本人に当てよう)
そして本体はとにかく硬い。キャンセル効果を搭載しているため、奥義でぶち抜かれることもない。
とはいえ、遅くて追撃操作がないので火力バカには上から殴り抜けられてしまうことも多く、受けても反撃で殺す能力もないのは飛空城では厳しい。
Bを切り返しにすれば反撃能力はマシになるがそれでも真っ当に戦力に数えられる場面は多くないだろう。
闇防衛では踊りの完封を防ぐために踊り子2枚体制にしたり、舞踏祭エルトシャンのような例外的に守備の高い踊り子を守備アップガン積みして採用したり、後に登場した弱化解除スキルを仕込むなどの対策が展開されることになる。
2枚体制はともかくそれ以外はきっちりやられると腐るケースもしばしばあり、それを考慮して採用編成を減らすかどうかが悩みどころ。
補助不可が刺されば、あとは補助スキル(移動系、もしくは応援+共謀)打ってるだけの神になっても構わないくらいである。あと、武器の広域バフは存在を忘れやすいが全能力+2は決して弱くないので忘れずに。
ターン数増加の効果は目当てにするほどでもないが、時間切れ狙いの専守防衛スタイルを踏んだ時などにこれで救われるケースは十分あるので馬鹿にはできない。

2023年3月のアップデートから上方修正が実施。
Bスキルは魔防が敵より高い時、受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを魔防の差×4%軽減(最大40%)(巨影の範囲奥義を除く)の『竜鱗障壁3』
ステータスとしては噛み合っていたが条件が限定的で防御に振った。
Cスキルは『ミラの歯車・神』
ターン開始時、自分に「敵は追撃不可」を付与
ターン開始時、十字方向の自身より守備が1以上低い敵に【補助不可】、【キャンセル】を付与(敵の次回行動終了まで)
光シーズンの飛空城攻撃で出撃時、ターン制限+1
条件と効果は変わらずだが自分は『敵の追撃不可』、敵にはキャンセル付与と戦闘を不利にする効果が付け加わった。

同日に『大地母神のブレス』の錬成が追加。
錬成すると戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自分を中心とした縦7×横7マスにいる味方の数×2だけ増加(最大6)
自分を中心とした縦7×横7マスにいる味方は戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
7マスの超広範囲でしかも味方の数がいるほどステータスが上がる。実質味方が何処にいても必ず上がり、僅かだが戦闘に貢献出来るようになった。
特殊錬成は攻撃、速さ、守備、魔防+4
自分を中心とした縦7×横7マスに味方がいる時、自分は、戦闘中、敵の攻撃の強化の+を無効にする(無効になるのは、鼓舞や応援等の+効果)
自分を中心とした縦7×横7マスにいる味方は戦闘中、敵の攻撃の強化の+を無効にする(無効になるのは、鼓舞や応援等の+効果)
ミラが生き残る限り、自分と味方は何処にいても敵のバフ効果を一切受けないぶっ飛んだ効果を獲得した。


追記・修正はミラ教に入信してからお願いします。

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最終更新:2023年03月06日 16:09