御手洗清志

登録日:2017/04/23 (日) 13:38:02
更新日:2024/01/15 Mon 00:25:08
所要時間:約 6 分で読めます




雨の日を待っていた

ボクの能力が最大限に生かせる激しい雨の日を


寂しくないように仲良くあの世へ送ってやるよ


御手洗清志とは、幽☆遊☆白書の登場人物の一人。



人物

蟲寄市在住の男子中学生で、仙水の仲間の1人。
2月10日生まれの14歳。A型。
栗色の髪を持つ中性的な顔立ちの少年。髪質は幻海と似ている。
両親と姉の4人家族。

性格は真面目だが気弱で内気。それに加えて精神的に脆い部分がある。
初登場時には、桑原が後述の行動を続けるうちに苛立ちを見せ「スカしてんじゃねーよバカ野郎がーー!!」とブチ切れた事もある。

学校で孤立していた時に、仙水と出会い、スカウトされ、人間の暗黒面を記録した「黒の章」を見せられる。
黒の章には今まで人間が行ってきた罪の中でも最も極悪で非道のものが何万時間という量で記憶されており、その余りの危険性ゆえに霊界でも一部の人間しか見る事ができないほど。
これにより、人間不信が増してしまい、「人類は皆死ぬべき」との危険思想を持つようになってしまった。



お前らだってあのビデオを見れば価値観変わるぜ!!人間は生きるに値しないってな

殺されるために並んでる子供の列を見たことあるか?その横でうずくまってるウジ虫だらけの死体を

明日殺されることがわかっててオモチャにされてる人間を見たことあるか?それを笑顔で眺めてる人間の顔をよ

目の前で子供を殺された母親の顔を見たことあるか!?その逆は!?

殺ってる奴らは鼻唄まじりでいかにも「楽しんでます」って顔つきだ わかるか!?

人は笑いながら人を殺せるんだ!! お前だってきっとできるぜ 気がついていないだけでな!!


(鬼気迫る泣き笑いと共に語られたこの一幕の後、アニメ版では螢子が耐えかねて嗚咽し、ぼたんに付き添われて退室している)

しかし、心の奥底では誰かに救いを求めており、敵であるはずの桑原に助けられ、幽助に事情を問いただされると「寝るたびに黒の章の夢でうなされ、まるで自分がそのような残虐な行為を行ったような錯覚に陥る…。どんどん自分が薄汚い生き物に思えてきて、訳も分からず狂いそうになる。誰でもいいからどうしたらいいのか教えてほしかった」と涙ながらに本心を打ち明けた。
学校での孤立に関しては、原作では、天沼が語っただけで詳しいことは不明だったが、アニメ版では、いじめに遭っていたことが、御手洗本人の回想で判明した。

泳ぎは得意だが、かつて水で溺れた事があるため、心のどこかに水に対する恐怖心が残っている。
5年間ほどスイミングスクールに通っていたが、最近になってやめている。
だが理由は水に対する恐怖心ではなく、水着を着た女性を性的な目で見る自分に嫌になったかららしい。
思春期の男子中学生にはありがちな事ではあるが、元が真面目な性格であるため、そうした自分を許す事が出来なかったのだろう。
このような経験が要因となり、魔界の扉の事件では水に関する能力“水兵(シーマン)”が発現したものと思われる。


能力水兵(シーマン)

御手洗に発現した能力。領域は不定形(後述)。
自らの血液を液体に混ぜる事で、変幻自在の液体生物を作る事が出来る。
水辺や雨天時には猛威を振るうことが出来、十分な水さえあれば複数の「水兵」の生成が可能。
そして血液を混ぜる量が多ければ多いほど強力で大きな液体生物を生み出す事が出来、血液数滴を混ぜて作った小さいものでも結構パワーは強い。
液体なので物理的な攻撃に関しては無敵で、いくらダメージを与えてもすぐに復活する。

肝心の領域は液体生物の中となっており、中は異空間となっている。
よってこの中に閉じ込められたら最後、御手洗を倒すか次元を越える能力がない限り脱出は出来ない。

強力な反面水気のない場所だと事前に液体を用意でもしない限り血液を混ぜる液体がないため能力を発揮する事すら出来なくなるという、一長一短な能力である。


活躍

仙水の指示で、蟲寄市の様子を探りに来た幽助一行の内、桑原班を尾行。気づかれながらも、蔵馬の判断で罠かもしれないと思われ、気づかれないふりをしていたことから、その場で姿を見せず、戦うことはなかった。
だが、一時的に霊力を失っている桑原に目をつけ、激しい雨の日を狙って、行動を起こす。
アニメ版では襲撃前に、桑原のいるライブ会場の前まで仙水と共に訪れ、少しだけ、仙水と言葉を交わしている。

ライブを見終わって浮かれていた桑原と舎弟3人(沢村、桐島、大久保)を、夜道で大小2体の液体生物を使役して襲い、舎弟3人を人質にとって「泣いて謝ればお前だけは助けてやってもいい」と桑原に持ちかける。
だが、桑原が傷つきながらも3人を必死で助けようとしていたので、その言動にブチ切れてナイフで舎弟3人に危害を加え始める。
その後も液体生物を使って桑原を痛めつけるが、ボロボロになりながらも不屈の精神で桑原は何度も立ち上がったので、その態度にうんざりして舎弟3人を液体生物の中に閉じ込める。
そして向かってきた桑原も、そのまま液体生物の中に閉じ込め、4人全員を溺死させようとする。
しかし、桑原が土壇場で次元刀の能力に目覚めた事で形成を一気に逆転され、次元刀で液体生物を切り裂かれ、自身もその攻撃で身体を斬られ倒された。
次元刀で負傷した際には、このまま死を迎える事を覚悟していたが、それを見捨てる事が出来なかった桑原に助けられ、幽助のマンションに連れて行かれた後で手当てを受ける事となった。
桑原は御手洗を運ぶ際に「助けたくて助けたんじゃねー。お前の仲間や目的を喋ってもらうために助けたんだ」と言っていたが、本当は「御手洗が「助けてくれ」と訴えているように見えた」から助けたらしく、その事を幽助から聞くと、号泣しながら自分の本心を前述のように打ち明けた。

なお、仙水は御手洗の心の弱さを利用して幽助側の人間と交戦させた様子で、後に幽助側に寝返る事も予測して彼に盗聴器をこっそり仕掛けていた。
その後は仙水に用済みと判断され、“狙撃手(スナイパー)”の能力者である刃霧に命を狙われる事となるが、間一髪のところで桑原に助けられる。
そして仙水の攻撃で幽助のマンションが爆破された時もぼたんに助けられ、なんで敵であるはずの自分を皆は必死で助けようとするのかと疑問に思うようになる。
その疑問に蔵馬が「人助けなんてそんなものですよ」と答えると、全ての人間の心が醜いわけではない事に気づき、仙水に連れ去られた桑原を助けるべく幽助と共に仙水の野望を止める道を選んだ。

入魔洞窟に着くと、仙水のアジトまでの案内役を買って出て、その途中、“遊戯者(ゲームマスター)”天沼が立ちはだかり、彼の仕掛けたゲームに一勝している。
ゲームをプレイしていた際に、天沼に「仙水さんは「天沼は強いから疎外される。御手洗は弱いから疎外される」と言っていた」などと野次を飛ばされるが、「君の言うとおりだ」と自分の弱さを認めつつも

ボクは弱い
それを認める勇気さえなかったから周りの人達を呪った

魔がさしてこんな恐ろしい計画に手を貸したのもボクが弱いせいだ


でも変わる

と答える。その際には今までにないような、決意に満ちた表情を見せていた。
入魔洞窟の最奥まで幽助達と行動を共にし、桑原を助けた直後にの飼っている妖怪・闇男に囚われ、幽助と仙水の戦いを桑原達と共に見守る。
何とか裏男から脱出した後は、力を使い果たしていたコエンマの介抱をし、魔族の子孫である幽助を抹殺しようとしていた霊界特防隊に対しても「浦飯さんが今まで誰のために戦ってきたと思ってるんだ!」と恐れる事無く怒りを露にしていた。

幽助が仙水を倒し、事件が解決を迎えた後は、海雲高校への受験を決意。
去年後半からの成績では正直厳しかったがその後無事に合格。海外留学を経て環境問題・国際ボランティアに従事する事となった。
なお、彼の進路相談を受けた先生によると、海雲高校へ進学すると言っていた御手洗の表情は今までにないような良い顔をしていたという。
アニメ版では事件後、高校進学後については語られず、天沼と共に元の生活に戻った事を、恩人である桑原に手紙で伝えていた。

直接的と間接的という違いはあれど、人間による殺戮劇を見てしまい、人間不信となり、人類滅亡を抱くようになったのは仙水と同じだが、
御手洗は桑原たちのおかげで立ち直り、人間の善性を信じ、自分の弱さとも向き合うと、仙水の別の未来だったと言える。


「ま…さか追記・修正するつもりかよ…たった今お前らの項目を荒らそうとしたのに」


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最終更新:2024年01月15日 00:25