ザマス

登録日:2017/02/20 Mon 20:23:36
更新日:2024/01/27 Sat 00:08:29
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人間よ、またなのか! 人間は常に神を模倣する。何故だ?

神が偉大なゆえか? 神が美しすぎるゆえか?

しかし悲しきかな、哀れむべきかな…

神が行えば善となることも、人が行えばこれ皆悪となり、罪となるのだ…!


ザマスとは、ドラゴンボールシリーズに登場するキャラクター。
TVアニメ「ドラゴンボール超」にて初登場。

CVは三木眞一郎



■概要


第10宇宙の界王
卓越した戦闘能力を見込まれ、界王神見習いとして界王神ゴワスの元で修行を積んでいる。


全体的に界王神に近しい、黄緑色の肌で白髪の容姿。界王ではあるがオレンジ色のポタラを両耳に着けている。

神として正義を重んじており、無秩序な人間に対して不信感を抱いている様子。
ゴワスからは界王神として人間を見守るように諭されている。



■劇中の活躍

未来世界で人類を「悪」だと看做し、神に代わって滅ぼそうと活動するゴクウブラックに似た気を持つ者としてウイスが名を挙げ、確認のために第10宇宙を訪ねた悟空と手合わせを行う。

神に対して敬意を持たない悟空の粗暴な態度や教育のためにゴワスが見せたババリ人の凶暴な性質により不信感を増幅させており、神チューブでヒットとの試合を見たことで、人間である悟空が神の領域に踏み入れたことを知る。

ゴクウブラックとは微妙に気の質が違うが正体で間違いないだろうと推測されていたが、
未来世界にて別人であるが、その協力者であることが本人の口から判明する。
更に、超ドラゴンボールの力によって不死身の存在となっていた。


未来から帰還した悟空達によってそのことがビルスに伝えられ、
ウイスはブラックの正体をゴワスを殺害し界王神となったザマスが超ドラゴンボールで創り出した僕と推定。

ゴワス殺害を防ぎ、ビルスがザマスを破壊することで現代においてブラックが誕生することを食い止め、
更に次元を超越する破壊神の破壊により未来世界のザマスも破壊されたと断言するが、
時の指輪の力により未来のザマスは存在を保っており、
ゴクウブラックの正体もまた、異なる並行世界で悟空の体を奪ったザマスだと判明する。
ゴクウブラックに関しては当該項目を参照。


不死の体に酔い、どれほどの攻撃を受けても余裕を崩すことなく人間を見下していたが、
対象を倒すのではなく封印する「魔封波」によって無力化されかけたところで認識を改め、


我が姿は正義

我が姿は世界

崇めよ! 称えよ! この気高くも美しい

不死にして最強の神ザマスを!


ポタラによってゴクウブラックと合体した「合体ザマス」と呼ばれる形態となる。

絶対神の自称通り、その圧倒的な力で悟空、ベジータトランクスを圧倒するも、一瞬だけ界王拳を発動した悟空の蹴りを顔面に喰らい、どういうわけか再生が始まらずドロドロに溶け爛れてしまう。

正義の光よ!我を撃て!

悪を滅せぬ弱き神は…

不要なり!!


悟空の攻撃に激昂したザマスは雷を自身に浴びせ、顔から腕にかけての右半身が完全に溶け爛れ、肥大化した異形の姿に変貌する。
同時に、不死ではないブラックの肉体と一体化したことで不死身に綻びが生じたことが発覚。

圧倒的なパワーがあれば打開できるかもしれないというゴワスの言葉により超サイヤ人ブルーとなったベジットと激闘を繰り広げ、半身だけでなく精神も壊れ始める。


ザマスは神と人との矛盾に囚われ過ぎたのだ
何故、人は過ちを犯し互いに争うのか。何故、神々は人を許すのか
何故、神と人とは互いに似た姿なのか
しかしザマスよ、その怒りと憎しみに満ちた姿。それがお前の望んだ姿なのか?
人間を滅ぼせば、お前の思いは満たされるというのか?


ベジットに追い詰められ、肉体を更に巨大化させていくが、
エネルギー切れにより合体が解除されたことで窮地を脱し、悟空とベジータにトドメを刺そうとするも、既の所でトランクスによって阻まれる。


感じる。みんなの力を俺に貸してくれ!

人間の力が幾ら集まろうと、神に敵うものか!

行くぞ、みんな!ザマスを倒す!


元気玉のように未来世界の人々の力を集めたトランクスの刃を受け、


神も人間もない! 自分以外を信じないお前に、俺は負けない!

何だ、この力は!? 沢山の気が混ざり合い我を…抉る!

自分一人の正義に浸るお前に、俺たちの生きる思いを潰させるものか!!

こんな気がああ! 人間が!神に…正義に仇なすのか!

貴様の正義など……知ったことかあああぁ!!

バカな…こんな……! うああぁぁぁぁ!!!


自身に酔い独り善がりの正義を貫いた邪神は、
罪人と謗られながらも諦める事なく多くの人々の希望を集めた人間の手によって遂に倒れた…















……かと思われたが、
超ドラゴンボールの力は絶大で肉体を失ってなおザマスは生き延びていた。

自我を失ったのか、狂ったように笑いながら秩序そのものにならんと拡散し続ける「無限ザマス」となり、
未来トランクスに力を貸したハルやマキ、ヤジロベー達未来世界の住人を殺害。
宇宙全体に広がっていき、時空の歪みを超えて現代世界にも魔の手を伸ばす。

もはや成す術もないかと思われたが、
悟空が全王から渡されたスイッチを思い出し、未来世界の全王を呼び出すと……、


「こんな世界、消えちゃえ」


絶対神を名乗り世界を蹂躙した独善者は、多大な犠牲と引き換えに、真に絶対の神の力によって呆気なく消え去ったのだった……。


■戦闘力

戦闘力を見込まれて界王神候補となっただけはあり、界王としては最強クラス。気を纏わせた手刀を振るう戦法を好む。
現代世界のザマスと手合わせした悟空は鍛えればビルスに匹敵する神になるだろうと推測しており、
未来ザマスは超サイヤ人ブルーとなった悟空とも善戦している。


◆形態/技

●通常形態

現代・未来共にこの姿での登場が最も長い。
自分自身であるゴクウブラックとのコンビネーションは抜群で、力を合わせ気弾系の攻撃の威力を高めるだけでなく、超ドラゴンボールによる不死身の肉体を活かし自身ごとブラックに攻撃させる戦法を多用する。
一方で、不死となった事で警戒心が薄れ隙が大きくなっており、演説中に殴り飛ばされることも。
  • 神烈斬(名前はゲームより)
気を纏った手刀。ゴクウブラックのものと比べると短い上に、トランクスに見切られて白刃取りされたりとあまりいいところが無いが、余波で地形に亀裂を入れるシーンも見られることから切れ味はいいようだ。


●合体ザマス

ポタラによってゴクウブラックと合体した姿。
元が同一人物ゆえ容姿はほぼザマスだが、髪型がゴクウブラックの超サイヤ人ロゼに近いものになっている。声は元のザマスにエコーをかけたもの。
背部に触れたものを消滅させる光輪を帯びており、手に気を纏った格闘術も片手ずつの握撃だけで悟空とベジータに大ダメージを与えるほどのものになっている。
  • 裁きの刃
敵を貫いた後で爆発する気の刃を大量に飛ばす。
避けられても地面に突き刺さった後で周囲一帯を爆発に巻き込む二段構えの技。

  • 絶対の雷
背後にスタンドのような何かを出現させて放つ紫色ののような攻撃。
悟空のかめはめ波やベジータのギャリック砲でも相殺するのがやっとで、トランクスを庇い直撃を受けたベジータが戦闘不能になる威力がある。
実はスタンドを出さなくても撃てる。
フリーザクウラの「スーパーノヴァ」を思わせる太陽のような巨大エネルギー弾。
決め技的扱いをされており迫力も凄まじいが、ベジータとトランクスの親子ギャリック砲で相殺されたり、悟空の両腕を犠牲にしたフルパワーのかめはめ波で破壊されたり、ベジットには片手で防がれたりと意外にも不遇な技。


●合体ザマス(強化)

異形化、半身崩壊とも。
悟空のかめはめ波とブルー界王拳による攻撃を立て続けに受けてダメージを負い、その怒りでパワーアップした姿。
自らに電撃を浴びせた事で右半身は顔と同じく紫色に腐敗したかのようなドロドロに溶けて右腕が肥大化しており、さらに右の白目が黄、瞳が赤に染まっている。
また、ポタラで合体した半身がゴクウブラックであるため不死身の性質が不完全なものになっており、痛みも感じるようになっている。
押されながらもベジットブルー相手に激闘を繰り広げられる程の力を持つが、精神は不安定になっており劣勢へと陥っていく。
  • 激烈神烈斬
神烈斬の強化版。左腕に形成され、肥大化した右腕との見た目的なバランスが整う。
ゴクウブラックのものを思わせる長さに伸びているが、その何倍もの長さを持つベジットブルーのスピリッツソードに一方的に突き刺されたり、トランクスに防がれたりしていたため威力のほどは不明。


●合体ザマス(パワー重視)

ムキンクスやセルでお馴染みのパワー特化変身。
スピードが犠牲になる弱点も共通であり、この形態になったことでベジットブルーに圧倒されることになった。
だが、不完全ながらも不死身であることと相まって凄まじいタフネスを誇り、ベジットの合体の時間切れまで持ち堪えることに成功した。


●無限ザマス

トランクスの一撃によって肉体を失ったことで、魂のみとなった姿。
先述の通り世界そのものになろうとしており、一切の攻撃が通用しない。
…はずなのだが、悟空が「もう一個仙豆があればなぁ」と発言していることから何か打開策があったのかもしれない。結局その前に全王様を呼んだが。

なお、漫画版では展開が異なっており、ベジット同様時間切れにより分離したザマスとゴクウブラックが、
同一人物による合体という例外的ケースであったために両方とも合体ザマスの姿で現れるという、別の意味での絶望感を与える展開になっている。
倒しても倒してもその破片から合体ザマスが再生して増殖していく様はメタルクウラを思わせる。
が、アニメ版同様に全王様が現れた際は、全員一斉に踵を返して逃げ出した挙句消されている。


●合体ザマス:復活

SDBH宇宙騒乱編で復活したザマス。異形化時に変化した右目や右腕を覆うようにプロテクターを装備している。
人間の皆殺しという目的自体は変化していないが、全王の抹殺を目論むハーツと利害が一致したためか、コアエリアの戦士として共闘。しかし、神殺しを目標とするハーツにとっては自身も滅ぼすべき神に過ぎず、宇宙の種を取り込んで究極ハーツへと進化した際に神殺しのデモンストレーションとして標的にされ、なすすべもなく消滅。かつて人間の力を侮り打ち倒された神は、人間の意図を見誤ったために再び消滅することになった。

漫画版のドラゴンボールヒーローズでは、アニメと違い、ハーツを盲信することはなく、人間ファーストを掲げる度に苦虫を噛み潰したような顔をしている。実際、第11宇宙の激闘で宇宙の種が完成したのを目の当たりにした際は、ハーツやカンバーの不在をいい事に、種を自らの物にしようと試みた。しかし、合体前から続く慢心は克服できておらず、裏切りを予見したラグスによりガラス固めにされ、トランクスに一刀両断される最後を喫した。
上記の理由の他、ヒットの時飛ばしに適応しつつも、押され気味な点などから漫画版でも意外にも不遇な役。


■余談

独善的で歪みきっているものの、ドラゴンボールでは珍しい正義の敵である。
鳥山明は「シンと同じ善だったが、潔癖すぎたことが仇になった」と述べている。

ドラゴンボールヒーローズでは、ヒーロー側のキャラクターしか持たない「フリーズ」、
ドラゴンボールフュージョンズでは、アクマイト光線を無効化する「無垢な心」というスキルを持っている。

劇中の行動から、孫悟空及びゴクウブラック役の野沢雅子氏はザマスを「なかなかいないですよ~! あんな悪い人!」と評し、
ザマス役の三木眞一郎氏にも「三木、なんて悪い事してるの!?」と発言し、三木氏も「マコさん、これは役ですから…」と戸惑ったと言う。

宇宙サバイバル編初期のED「悪の天使と正義の悪魔」を聞き、ザマスのテーマ曲と認識したファンも多いとか。


奴らお前の項目など読んでいないようだぞ

私は自分に酔っているだけ。誰も読んでいなくても関係ない

なるほど。それでこそ神だ

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最終更新:2024年01月27日 00:08