カプ・コケコ

登録日:2017/02/03 Fri 00:25:06
更新日:2023/02/03 Fri 22:41:28
所要時間:約 7 分で読めます













カプゥーコッコ!!










カプ・コケコとは『ポケットモンスター サン・ムーン』から登場したポケモンの一匹。



■データ



好奇心旺盛な メレメレの 守り神。 雷雲を 呼び 雷を 身体に 溜め込む。

全国図鑑No.785
アローラ図鑑No.285
メレメレ図鑑No.120
分類:とちがみポケモン
英語名:Tapu Koko
高さ:1.8m
重さ:20.5kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:でんき/フェアリー
特性:エレキメイカー(場に出ると5ターンの間、エレキフィールドを展開する)
隠れ特性:テレパシー(ダブル・トリプルバトル時、味方の全体攻撃を受けない)

HP:70
攻撃:115
防御:85
特攻:95
特防:75
素早さ:130
合計:570

努力値:素早さ+3

弱点:じめん/どく
半減:でんき/ひこう/むし/かくとう/あく
無効:ドラゴン


■概要


第七世代から存在するポケモンでアローラ地方の4つの島の一つ、メレメレ島の守り神として崇められている。
名前の由来はカプ(ハワイ語:禁忌、タブー)+コケコッコー(鶏の鳴き声)だろうか。
また他のカプ神たちと共に歴代で初めて名前に「・」が用いてれているポケモンでもある。
手についている殻を閉じると嘴のついた仮面のような姿になる。
性格は好奇心旺盛かつ気まぐれで人と交流することもあれば自分の気分次第で人助けや悪戯をすることもある。
また酷く怒りっぽいが何故怒ったのかすぐに忘れてしまうらしい。

大昔、ソルガレオルナアーラ伝説のポケモンと戦い、その際に彼らから特別な力を授かったと言われている。
以後他のカプ達と共に人と交流したり、時には人の争いに手を貸したが大きな争いの所為でアローラ地方が荒れて以降は人同士の争いに手を貸さなくなったらしい。

モデルはハワイ四大神の一柱、戦と労働を司り、山や海や昇る太陽を表した神「クー」であろう。
この神はハワイを統一したカメハメハ大王が信仰していたことでも知られる。


■ゲームでのカプ・コケコ


デデンネに続くでんき・フェアリータイプのポケモン。メレメレ島の守り神であり、シリーズでいう準伝説に当たる。
リリィタウンの奥に存在する戦の遺跡で祀られているが、好奇心旺盛な彼らしくそこに定住しているわけではないらしい。
カプ神共通の専用技として「しぜんのいかり」を持つ。
効果は「いかりのまえば」と同じで相手のHPを半分にするというものだが、あちらと違って非接触かつ無効タイプがない。

でんきタイプから想像できるようにそのスピードは凄まじく、そのスピードはサンダースクロバットなどにも肩を並べる。
また専用特性である「エレキメイカー」によりエレキフィールドを張ることでき、これによってでんきタイプの技の威力を高めることができる。
そのため考えなしに「10まんボルト」を撃ってもその威力は半端ではない。


ゲームでは序盤からその姿を見せており、リーリエからのお願いでオニスズメに虐められていたほしぐもちゃんことコスモッグを救おうとして橋から落ちそうになった主人公を救うべく天空から舞い降りる。
と言ってもこの出来事は一瞬のことで瞬く前にオニスズメ達を蹴散らし、主人公とコスモッグを救い出して姿を消した。
その際、主人公にZリングの素材となる「かがやくいし」を贈っている。
どうやらその後も主人公に興味を持ったらしく、ハウやしまキングであるハラとのバトルを観戦していた。

次の登場は黒幕の手によってアローラ地方中にウルトラビーストが現れた際、メレメレ島に現れたマッシブーンフェローチェを撃退するべく現れた。
守り神としての矜持か、単純に未知なる強敵との戦いに興味を持ったかは不明だがしまキングハラと共に戦い、ウルトラビーストは撃退したようだ。

そして主人公がポケモンリーグを制覇し、正式にチャンピオンと認められた日の夜。
始まりの島であるメレメレ島、リリィタウンでチャンピオン就任の宴をリーリエと共にこっそり抜け出し、戦の遺跡を訪れることになる。
そこに安置されている石碑に手を触れると、カプ・コケコが語り掛けてくる。
この時、手持ちにソルガレオまたはルナアーラを加えていると………。

















「ソルガレオ(ルナアーラ)……ヨカッタ……」















「……イクゾ」









主人公たちの前にようやくその姿を現し、ついにバトルとなる。
レベルは60。捕獲することも出来るが、捕獲率は低い上にこの後セーブすることになるため厳選の難易度が跳ね上がる。
素直にカプ・コケコとのバトルを楽しもう。
戦闘が終了すると主人公達の前から姿を消し、主人公にZワザ「ガーディアン・デ・アローラ」を使用可能にするZクリスタル「カプZ」を渡す。
アローラ地方に入って間もなく、初めて出会った守り神。主人公を助け、以降も陰から見守ってくれたカプ・コケコ。
彼との激闘を終え、物語は感動のエンディングを迎える……。


エンディング後、捕獲していなければ同じく戦の遺跡にて登場。奥の石碑を調べるとバトルになる。
厳選する場合はここでしっかりと粘ろう。シンクロも可能なのでお気に入りの個体が出るまでどうぞ。
マスターボール抜きで厳選する場合、タイプで麻痺、さらに特性で戦闘開始から5ターンの間眠り無効なことに注意。
一方、技構成は「ほうでん」「エレキボール」の電気技2つに「しぜんのいかり」「こうそくいどう」となっている。
そのため、電気無効のポケモンを出せばHP1にならない限り安心して行動できる。
「みずびたし」と「でんじは」を覚えたランターンや、「みねうち」を覚えたアローラガラガラ辺りがいると捗るだろう。

ちなみに上記にある通り、カプ神たちは大昔のソルガレオやルナアーラのお蔭で守り神たる力を手にいれたとのこと。
そのためエンディングでのバトルによるあのセリフはソルガレオやルナアーラを心配しての事だった。
他のカプ神たちと比べストーリーによく絡んでくるなど好待遇。またカプ神の中で一番早く公式サイトからその姿を明かされたポケモンでもある。
ソルガレオやルナアーラと共にパッケージこそ飾ってはいないが、サン・ムーンを代表するポケモンと言っても過言ではないだろう。

さらに2017年3月17日~4月9日まで、色違いの黒い個体のシリアルコードが配布されることが決定した。*1
色伝説配布イベントはこれまで何度かあったが、今回は発売から4ヶ月後と異例の速さである。
性格は臆病固定。
カードゲームのプロモカードパックキャンペーンでも色違いのカードが含まれている。

ウルトラサン・ウルトラムーンでは、殿堂入り後の戦闘イベントがなくなっているため、エピソードRRの後に戦の遺跡で戦うことになる。前作よりも厳選はラクだろう。


■対戦でのカプ・コケコ


守り神の名は伊達ではなく、素早さは130と非常に高い。
おまけに電気タイプである為マヒにならない。その為その高い素早さを十二分に活用する事が出来る。

次いで高いのは攻撃。
ただ、一致電気技は「スパーク」「ワイルドボルト」「かみなりパンチ」(USM)の3種類のみ。
フェアリー技に至っては「じゃれつく」を覚えない為一切習得できない。
まだ汎用物理最強技の「ワイルドボルト」があるだけマシではあるが、それでも一致技は乏しいと言う他ない。
一方で鳥の様な見た目と言う事なのか「ブレイブバード」や「とんぼがえり」などは覚えることができる。何と「ゴッドバード」まで習得可能。
何というか物凄くひこうタイプである

対して特攻は95と平均よりやや上程度。
ただこちらは「10まんボルト」を始め「かみなり」「ボルトチェンジ」等技が豊富に揃っている。
フェアリー技も「マジカルシャイン」を習得可能である点も大きい。
サブウエポンは「めざめるパワー」と「くさむすび」くらいだが電気技が通らない相手に抜群で通しやすいラインナップなので不足は無く、やはりメインウェポンの10万ボルトの安定性の高さという点が大きいのか、環境にある殆どのカプ・コケコが特殊型となっている。
めざめるパワー」はランドロスグライオン対策となる氷、ナットレイジバコイルアローラガラガラ対策の炎・地面が狙い目。

カプ・コケコ最大の強みは特性「エレキメイカー」。
これによって展開される「エレキフィールド」により、電気タイプの技の威力が1.5倍される。このため「10まんボルト」、ひいては電気タイプ定番の交代技「ボルトチェンジ」でも決して馬鹿にできない威力になる。
併せて電気技を半減するのがくさ・でんき・ドラゴンタイプ。フェアリータイプを持つコケコならばドラゴンは牽制できる為その分電気技を通しやすいのも大きい。さすがにじめんタイプは無理だが。
エレキフィールドの仕様上、後続の電気タイプの技の強化及び「ねむり」状態の予防も可能。
今作から追加されたアローラライチュウの特性を発動して抜き性能を上げる方法も。

変わったところではでんきタイプでは数少ない防御>特防の持ち主である事。
勿論「リフレクター」「ひかりのかべ」「ちょうはつ」「みがわり」等補助も可能であり、型の引き出しは比較的多い。
エレキフィールドとの相性が悪いが「めいそう」で積んで全抜きという戦法も可能。
決して補助技の幅は広くないが強力なものはあらかた揃っており、素早さと火力の強力さから考えるとむしろ破格の部類。
このせいで同じ電気タイプの伝説のポケモンが不遇をかこう羽目になったのは言うまでもない。

多くの相手から先制を取れる速さ、特性込みの攻撃力、更にはサポートもお手の物といった器用さと三拍子そろっていることから対戦では多くのトレーナーに使用され、結果シーズン1では一時的にガブリアスを抑えて使用率1位の座に輝いた。
過去作解禁後は、強力な地面タイプの増加を受けて多少使用率が下がっているがそれでも高い。

欠点としてはやはりエレキフィールドに頼りがちな火力
特に電気技はエレキフィールドの特性で高火力だがそれ以外の技は火力不足になる場面が多い。*2
その為「いのちのたま」「こだわりメガネ」「デンキZ」の所持率が比較的高い。

一応「しぜんのいかり」がある為悪相性の相手も強引に突破する事は不可能ではない。
ただ火力不足を持ち物や補助技で誤魔化すことが容易なので、あまり採用されない傾向にある(シーズン14で10%程度)。

対策としては電気無効のポケモンが良い。
くさむすび」も「マジカルシャイン」も半減でき地面技で弱点を付けるアローラガラガラが最有力候補だが鈍足なのが悩み。
他にはくさむすびが4倍にならない地面タイプや、安定の電気キラーのランターン等々でも良い。
まずクサZを持っているカプ・コケコはいない為そこまで気にしなくても良い。
スカーフを持って「じしん」を始めとした地面技で叩き潰すのも良いだろう。
早すぎる素早さ故にフィールドの取り合いに弱いと言う欠点もある為、これを突くのもあり。

通りの良い電気技こそ脅威だが、その分それに依存しやすく対策もしやすい。
その点壊れポケモンではなく強ポケに収まっていると言えるだろう。

厳選に関してはめざパ(一番引き易いものでもめざ氷)を粘る手間はかかるが、A0厳選をする必要性が薄い(寧ろ適宜蜻蛉返りを覚えさせることを考えればA個体値はVにした方が望ましいかもしれない)ため、特殊型準伝説の中では厳選難易度が低い方。

第8世代では「冠の雪原」の伝説全解禁に合わせて復活。
解析では様々な強技を習得するとされ、トレーナー達は大いに期待した…
のだが…

期待されていた「じゃれつく」も「インファイト」も習得不可
なんと「ライジングボルト」まで習得不可(エレキメイカーの後輩バチンウニは覚える)
新規習得技は「ダメおし」や「かいでんぱ」くらい

と、前世代のツケが回ったのか、物凄く苦しい強化と相成ってしまった。
むしろフィールド補正が下がってしまったせいで元々フィールドで誤魔化していた電気技の火力まで下がる羽目に。
「めざめるパワー」が削除されたので技範囲がやや狭くなったのも痛い。
一応、「ダイジェット」が使えるには使えるが、そもそも130族であるコケコはダイジェットへの依存度は高くない…。

また素早さ種族値200の上特性で電気強化という凄まじいスペックをもつレジエレキの登場で肩身が狭くなってしまった。
ちなみに前述のアイツは「ねっとう」を貰ったため差別化に成功した。
こちらはフェアリー複合である点やサブウエポンの多さ、フィールドの効果で差別化を図りたい。


■アニメでのカプ・コケコ


記念すべきSM1話から登場、CVは愛河里花子。
持ち前の好奇心旺盛な面から偶然見かけたサトシに興味を持ち、キテルグマを嗾けたり、彼に(ハラから盗み出した)Zリングを与えたり、帽子を奪ってサトシを誘いバトルを仕掛けてZワザを教える、ハラが授けようとしたカクトウZをデンキZと入れ替えるなどかなりフリーダムに活動している。
ただしここまで見てわかるように相当なまでにサトシに興味を持っているらしく、ハラも「ここまでカプ・コケコが興味を持つとは」と驚いているほど。
実際カプ・コケコが物を盗んでいく悪戯は度々あったらしいがZリングを持ち出されたのはサトシの一件が初めてとのこと。
またマオスイレン達もサトシが絡んでくるまではカプ・コケコの姿を見たことが無かった。
以降も陰からサトシのことを見ているらしい。果たして気まぐれと目されるメレメレ島の守り神がそこまで惹かれる理由は何なのか、今後の展開に期待が持たれる。




追記・修正はエレキフィールドを展開してからお願いします


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最終更新:2023年02月03日 22:41

*1 受取期間は5月31日まで。

*2 例を上げると、強化アイテム無しではタイプ一致にも関わらずマジカルシャインでガブリアスを落とせない。ちなみにフライゴンも低乱数1発である。