オドリドリ

登録日:2017/02/02 Thu 15:34:00
更新日:2024/02/26 Mon 18:01:31
所要時間:約 3 分で読めます





オドリドリとは、『ポケットモンスター』シリーズに『サン・ムーン』からから登場したポケモン



■データ


全国図鑑No.741
アローラ/メレメレ図鑑No.082
アーカラ図鑑No.031
ウラウラ図鑑No.042
ポニ図鑑No.032
分類:ダンスポケモン
英語名:Oricorio
高さ:0.6m
重さ:3.4kg
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂25♀75

タイプ:ひこう(共通)/ぱちぱち:でんき ふらふら:エスパー めらめら:ほのお まいまい:ゴースト

とくせい:おどりこ(場のポケモンがおどり系の技を使用した場合、同じ技を直後に出す)

HP:75
攻撃:70
防御:70
特攻:98
特防:70
素早さ:93
合計:476

努力値:特攻+2


■概要


第七世代から登場したポケモン。名前の由来は「踊り」+「鳥」から。
生息する島によって見た目・鳴き声・タイプ1が異なり、計4種類のスタイルが登場する。
また、アローラ地方各地の島の花畑などで採れる花の蜜をオドリドリに吸わせることで、元がどのスタイルであってもいつでもフォルムチェンジができる。言ってしまえばロトムと似たような仕様で、スタイルは以下の4種類があり、各島の色と同じである。

  • ぱちぱちスタイル
タイプはでんきひこう。メレメレの花園に生息する。イメージは「チアリーディング」だと思われる。
また、「やまぶきのミツ」を吸わせることによってフォルムチェンジする。ポンポンのような羽毛を利用して相手に電撃パンチをお見舞いする……が、「かみなりパンチ」は覚えない。まあ腕無いもんね。

  • ふらふらスタイル
タイプはエスパーひこうで、8番道路に生息する。イメージは「フラダンサー」だと思われる。
また、「うすもものミツ」を吸わせることによってフォルムチェンジする。ゆらゆらと自身を揺らして、高まった「サイコパワー」を相手に発射するようだ。

  • めらめらスタイル
タイプはほのおひこうで、ウラウラの花園に生息する。イメージは「フラメンコ」だと思われる。
また、「くれないのミツ」を吸わせることによってフォルムチェンジする。羽を打ち合わせて発火させ、華麗なステップを踏みながら攻撃する。
イベリア半島がモチーフのパルデア地方ではこの姿が大人気。

  • まいまいスタイル
タイプはゴーストひこうで、ポニの花園に生息する。イメージは「日本舞踊」だと思われる。
また、「むらさきのミツ」を吸わせることによってフォルムチェンジする。
幻想的な舞で死者を呼び寄せ、怨念の力を借りて攻撃するらしい。なにそれこわい。
ちなみにこのタイプはフワライド以来の組み合わせである。


■ゲームでのオドリドリ


『サン・ムーン』及び『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、各島(ただしアーカラ島を除く)花園に行けば高確率で出会える上にトレーナーの使用率もそこそこ高いので、戦闘する機会は多い。
特にメレメレ島で出会えるぱちぱちスタイルは、序盤では無進化ポケモンなのもあり種族値が高く、鈍足が多いアローラ産のポケモンの中では比較的素早いため、逃げられないこともしばしば。
要するに出会うと面倒くさい
ストーリー中盤から後半では、自分以外のすべてのポケモンを混乱させる「フラフラダンス」を覚えていることが多いため注意。ポケファインダーの被写体になることも多い。

ちなみに、「まいまいスタイル」のみ殿堂入り後でないと手に入れることができない
事前情報で発表されていた事もあって、ストーリー中でこの姿にさせようした面々から怒りの声が上がったのは言うまでもない。

ひこう技は非常に豊富だが、フォルムチェンジの仕様上タイプ1のタイプ一致のわざを「めざめるダンス」しか覚えないのが悩みどころ。
しかもその技を覚えるのがレベル40と遅く、覚えるまではほぼひこう技に頼らなくてはいけない。
その分「めざめるダンス」の威力は高めであるため、覚えさせればストーリー中では戦力になるだろう。

ストーリーでは、四天王であるカヒリが「めらめらスタイル」を使用する。例によって「フラフラダンス」をしてくる上に、「エアスラッシュ」をしてくる為危険。早めに倒しておこう。

なおアーカラ島だけ花園が存在しないが、ロイヤルドームの近くの花壇でミツが取れる。
ミツのとれる場所とオドリドリの生息地から考えると、ロイヤルドームを建設するために花園を開拓したのではないか……と考えることもできる。あくまで考察に過ぎないが。

スカーレット・バイオレット』では、ポケモン図鑑によると、舞台であるパルデア地方ではめらめらスタイルが人気な一方で、他の姿はあまり見かけることはないらしい。このスタイルのモチーフが同地方のモデルであるスペイン発祥のフラメンコであることを考えるとさもありなん。
そういった設定故か、めらめら以外のスタイルはぱちぱちが限られたエリアにしか出現せず、ふらふらとまいまいに至っては野生で生息していない。
キタカミの里ならまいまいスタイルが、ブルーベリー学園はふらふらスタイルがいるため、見たいなら現地に向かおう。
各種ミツは店で売られているため、それらを使えばいつでもフォルムチェンジはできる。
また、ジムリーダー四天王アオキが、ひこうタイプ使いとして登場する四天王戦にてぱちぱちスタイルを繰り出してくる。


■対戦でのオドリドリ


種族値は平均的だが、特攻と素早さが高いという特徴を持つ。また、自分以外のおどりの技をコピーすることができる特性「おどりこ」を持っている。対象となる技は少ないがどれも強力なものである事が多い。
相手の「りゅうのまい」や「ちょうのまい」で上昇したステータスをこちらが利用することが主となる。
事実上二回行動ができるのは非常に大きい。

変化技だけでなく「はなびらのまい」のような攻撃技をデメリットなしで撃てるのも魅力。
ただし、「みかづきのまい」をされるとこちらも自殺してしまう事だけには注意。
シングル戦ではオドリドリを出した時点で警戒されるためそこまでうまくいかないのが現状である……

が、

ダブルバトルとなると話は違ってくる。
味方の踊り技もコピーできるという仕様から、素早さの高い味方に先に強化技を踊ってもらい、自身と味方2匹を同時に強化するという戦法が可能。
しかし敵が特性「トレース」持ちの場合相手にも舞われてしまうことがあることには気を付けなければならない。
なお、特性によって出された技は特性を使ったコピーや反射ができないため、「おどりこ」同士の戦闘の場合、「おどりこ」によってコピーした踊り技を更にコピーすることはできない。

メインウェポンは前述の「めざめるダンス」、ひこう技は「エアスラッシュ」や「ぼうふう」などがある。
不利な相手のために「めざめるパワー」を持たせているプレイヤーも多い。

ふらふらスタイルとまいまいスタイルはともかく、ぱちぱちスタイルとめらめらスタイルは同タイプの先輩が多い。
その先輩も優秀なステータスを有するため、特性をいかに利用するかが試されることとなる。

ちなみに実際のダブルバトル使用率では、めらめらスタイルがダントツの人気を誇り、次点でぱちぱち、まいまい、ふらふらという結果となった。
差別化云々を覆した結果は意外だが、やはり特性が強さを発揮したのだろう。
めらめらスタイルならコータスの「ふんか」を「オウムがえし」でもう一発放てた点も評価点。

ぱちぱちスタイルは基本的にサンダーの劣化だが、『USUM』の教え技で「こごえるかぜ」を覚えるため、他のゲームに熱中しておりめざ氷サンダーを用意する時間が無い理由で代用品としてダブルバトルで使われた事例も。

第八世代では未解禁となったが、第九世代では無事に解禁。
なんと「ちょうのまい」を習得できるようになった。元々高速特殊アタッカーなのでこの強化は嬉しい。
但し、「めざめるダンス」がタイプ1を参照する仕様上テラスタイプと同じタイプになってしまう点には注意が必要。
元々タイプ1の一致技を「めざめるダンス」に依存しているポケモンなので、変にテラスタイプを変えるとかえって本来の仮想敵に対処できなくなる可能性も……。
これも相まって、「テラバースト」の採用は無駄になる。


■アニメでのオドリドリ


SM』8話にて、リーリエ執事ジェイムズの手持ちとしてぱちぱちスタイルのみ登場。
覚えている技はオウムがえし/フラフラダンス/めざめるダンス/おうふくビンタ。
ちなみに、アニメが『SM』に入ってからちゃんとした形式で戦闘をするのはこの話が初となる。
サトシモクローと戦闘を繰り広げ、途中までは押され気味だったがフラフラダンスでモクローを追い詰めた。勝敗は中断されたので分からないが、オドリドリが勝っていた可能性が高い。

あと、今どきのアニポケでは珍しくお尻が描かれている。


■余談


アローラ地方の各島の名前「メレメレ・アーカラ・ウラウラ・ポニ」はハワイ語で「ピンク」という意味である。
オドリドリのスタイルの色はそれぞれ島の色に対応している。
ちなみにこの島の色はカプ系やしまキング・クイーンのイメージカラーとしても用いられている。



追記・修正はオドリドリを捕まえてからお願いします。

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最終更新:2024年02月26日 18:01