ジャラランガ

登録日:2016/12/19 Mon 01:28:20
更新日:2024/03/28 Thu 17:20:28
所要時間:約 16 分で読めます




硬い鱗は攻防一体。かつては武器や日用品に加工されて使われた。


ジャラランガとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


■データ


全国図鑑No.784/アローラ図鑑No.273/ポニ図鑑No.088
分類:うろこポケモン
英語名:Kommo-o
高さ:1.6m/2.4m(ぬし)
重さ:78.2kg/207.5kg(ぬし)
タマゴグループ:ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:ドラゴンかくとう
特性:ぼうだん(弾や爆弾系の攻撃を無効化する)
  /ぼうおん(音系の攻撃を無効化する)
隠れ特性:ぼうじん(粉系の攻撃や天候ダメージ、特性『ほうし』の効果を無効化する)

HP:75
攻撃:110
防御:125
特攻:100
特防:105
素早さ:85
合計:600

努力値:防御+3


ジャラコ→ジャランゴ(Lv.35)→ジャラランガ(Lv.45)


■概要


第七世代に於ける600族のポケモン。

ジャランゴが厳しい修行の末に進化し、圧倒的な力を身につけた。
修行を終えたジャラランガはかつて生まれた場所に戻り、離れた場所からそっとジャラコを見守るという。
アッパーカットが得意技であり、腕を振り上げるだけであたりの地形を変えてしまう程の威力を誇る。
しかし第八世代では「スカイアッパー」が削除されてしまい、設定が矛盾する羽目に。

身体中が鱗に覆われ、さながら黄金の飾りを纏っているかのよう。
鱗は硬く攻防一体であり、かつては武器や日用品に加工されて使われていたという。
ジャラランガが光り輝く鱗を纏っているのは、"世界を覆う闇を打ち払うため"と伝えられる。
ジャラランガが戦いを続けるのも"闇に打ち勝つ強さを身につけるため"とされている。
(この"世界を覆う闇"が彼らを指しているのかは定かではない)。

尻尾の先端に生えた鱗はジャラジャラ音を鳴らすことが出来、弱いポケモンはこの音を聞いただけで逃げ出してしまう。

その外見から、「本来はドラゴン/はがねだったが、フェアリー推しのためにドラゴン/かくとうに変更された」という説も。
そして後にドラゴン鋼の複合は先輩が獲得してしまった

ちなみに、600族の中では最小かつ最軽量であり{1.4m}のニドキングほどではないがネタにされることも。
メタグロスと並んで進化が早いのも特徴。


■ゲームでのジャラランガ


進化前のジャラコは、ポニ島・ポニの大峡谷の草むらに低確率で出現する。
また、仲間として進化形のジャランゴやジャラランガを呼ぶこともある。
ジャラコでも既にレベル40超えの為、早めにジャラランガに進化する。図鑑を埋める場合はジャラコから捕まえてもいいかもしれない。
ジャラコは仲間呼びで進化形のジャランゴ、ジャラランガしか呼ばないため、野生でジャラコを色違い厳選するなら自然遭遇しか方法はない。

進化形のジャラランガは、同じくポニの大峡谷最奥部の試練の間にて、ぬしポケモンとして登場する。
シナリオ上ここに差し掛かる頃にはパーティも固まっているであろうし、強化策もいくらでもあるため、中盤のヨワシラランテス程の脅威はない。
相性の関係上、フェアリータイプがいれば案外簡単に倒せてしまうことも。
おあつらえ向きにポニ島ではグランブルが捕獲できるし、グランブルはLv.43で「じゃれつく」を習得する。
また、実は試練の間の手前でマツリカからこれで対策しろと言わんばかりにフェアリータイプのZクリスタルを貰える上、「マジカルシャイン」のわざマシンが落ちている。
そのため、この技を覚えるエスパー・ゴーストタイプのポケモンがいると非常に楽。

ただし、はがね技の「ラスターカノン」を覚えており、さらに仲間としてハッサムを呼ぶこともある為、過信は禁物である。
また、上記のグランブルも鈍足ゆえ、まずジャラランガの先手を取ることはできない。
ある程度レベルを上げるか、ポニの原野で『リリバのみ』を入手し持たせていなければ「ラスターカノン」には耐えられない。
そこまでしてグランブルを使うくらいならやっぱり速攻アタッカーに「マジカルシャイン」と『フェアリーZ』を持たせた方がいいかもしれない。

…とはいえ、ジャラランガのレベルは45、仲間のハッサムとジャランゴのレベルは 32 とこの時点の敵としてはかなり低い。
戦術自体もフェアリー技警戒で出落ちしないように「まもる」→ハッサム召喚と、見かけによらずやることがセコイ
しかもZワザなら「まもる」を貫通して本来の25%のダメージを与えるため、結局フェアリー技で瞬殺されてしまうのは変わらない。
(フェアリー4倍なので実質等倍。タイプ一致なら1.5倍で、Zワザにより上がった威力でジャラランガに通る。)
よほどタイプ相性が悪くない限り、強いトレーナーが沢山いるポニの峡谷を乗り越えたプレイヤーがここで苦戦する可能性はほぼ無い。
少なくとも、ここで苦戦しているようでは直後の悪の組織のボスとの最終決戦で勝つのは間違いなく無理だろう。

トレーナーでは、チャンピオン防衛戦リュウキが使用してくる。
また、『ソード・シールド』では本気を出したマスタードも使用する。

■対戦でのジャラランガ


第七世代時点では唯一のドラゴン/かくとう複合
600族の中では比較的均一な種族値構成となっており、防御が高め。
素早さは85とそこそこだが、全体的に鈍足傾向にあるこの世代の中では素早い方で、600族内でも割と上位。
更に弱点が5つあるものの、半減タイプも7つと多い。

専用技として「スケイルノイズ」を習得できる。
威力110を誇るドラゴンタイプの特殊技だが、使うと自分の防御が1段階下がってしまう。
しかし、火力自体は下がらないため、「りゅうせいぐん」と違い連発できるのが強み。
音技であるため、「みがわり」を貫通できるのも魅力である。
(その代わり特性『ぼうおん』で無効化されてしまうが)。
ダブルバトルでは敵側限定の全体攻撃として扱うのも「りゅうせいぐん」にはない強み。
総じて主力技として申し分ない優秀な性能。

自力だけで4種類、わざマシン込なら8種類もの積み技を習得可能であり、相手の技を読みつつ火力を上げていくスタイルを得意とする。
特性がいずれも技や特性、天候ダメージ等何かしらを無効化するものばかりのため、相手の技次第で無償降臨も狙える。

欠点としては、やはりフェアリータイプが4倍弱点であること。
第七世代の対戦環境は一言で言えば「フェアリータイプ全盛期」であり、特に『サン・ムーン』ではアローラキュウコン等強力なフェアリーが多数追加された。
しかも一致技が両方半減以下となるため、交代読みのサブウェポンで弱点を突けなければ後出しから処理されやすい。
中でもミミッキュには一致技が完封されるため、逃げるしかない。まあ「ラスターカノン」で抵抗自体はできるが。
めざめるパワー」による4倍ダメージこそ受けないが、サブウェポンとして「マジカルシャイン」を持つポケモンも一定数はいる。
これ自体はサザンドラも抱えている問題なので今更なのだが。
そのため、フェアリータイプが環境の中心になっているこの世代には辛いところがあった。

HP種族値は75と600族最低であり、防御・特防種族値の割に案外脆い
物理耐久が若干ガブリアスを上回る程度で、特殊耐久では負けている。
ガブリアスより耐久種族値の配分が大きいのに実際の硬さでは同等以下という、HP種族値が低い配分が耐久指数において如何に無駄が多いかが分かるような悪い見本になってしまっている。

また、習得技にも難がある。
ドラゴン技は「げきりん」「スケイルノイズ」があるため、問題はない。
しかし、かくとう技が貧弱で、威力が低い「スカイアッパー」「かわらわり」、命中率が不安定な「きあいだま」程度。
「スカイアッパー」の威力はカイリューバンギラス不一致「ばかぢから」以下。
タイプ相性では有利であるはずの奇石ポリゴン2すら確定3発である。
特化しても耐久無振りメガガルーラすら落とせない。これは酷い。
ドラゴン技以外の一致火力がフライゴン以下と言う時点で色々察してほしい。

特攻は低くない上「きあいだま」は使える。一応特化眼鏡であればポリゴン2も落とすこと自体はできる。
しかし、やはりメインウェポンが命中率7割というのは安定感に欠ける上に特性を『ぼうだん』にすると『トレース』で無効化されるという素敵なオチが発生する。
Zワザで誤魔化す手もなくはないが、素早さが85と半端なジャラランガは、持ち物の取り合いに巻き込まれやすい。

サブウェポンのラインナップも「だいもんじ」「ストーンエッジ」を習得できず、役割破壊に乏しい。
一応、代用技の「かえんほうしゃ」「いわなだれ」や範囲の広い「じしん」、フェアリー対策の「どくづき」「ラスターカノン」等はある。
後続サポートになる「がんせきふうじ」や物理耐久を活かした「カウンター」も使用可能。

積み技は豊富だが、困った事に特攻を上げる方法は「ふるいたてる」ただ一つ。また前述の特殊技はなんと計5種類しかない。
その為「豊富な積み技で火力は補えるのに技火力不足」「威力はあるのにそれを補強しづらく選択肢もない」のどちらかに陥りやすい。いずれにせよ火力不足である。
両刀にするにも素早さが半端である為、高い防御か低い特防のどちらかを落とすしかない。要するに結構無謀な構成になる。

ただ、一度勢いづけば全抜き自体は可能である。
半減タイプが多く耐久力も高めなので、不一致めざパ程度ならまず一回は耐えるので積む機会も作りやすい。
上級者向けな性能ながらも、600族らしいポテンシャルは十分秘めているのだ。

特性『ぼうおん』なら、本来弱点であるニンフィアメガサーナイトの「ハイパーボイス」も効かない。
…のだが、現状音技使いの殆どが素で相性が悪い為そもそも出すだけで命懸け。
しかもスキンの弱体化によりメガサナやニンフィアの使用率も下がったため、音技を警戒する機会が大きく減った。
その為現環境では『ぼうだん』が主流。一応ダブルだと『ぼうおん』が若干多い様子。殆ど目を向けられない『ぼうじん』の価値とは一体

2017年8月のインターネット大会「ポケモン危機一発!」では16位にランクイン。
「弱点が5つ以上あるポケモンのみ参加、もちものは半減できるきのみと『じゃくてんほけん』のみ」という特殊ルールによるダブルバトル。
このルールでははがねタイプは誰も参加できず、フェアリータイプもほとんどいなかったため「スケイルノイズ」の通りがよく、かくとうタイプにより「いわなだれ」半減なのも大きかった。
腐っても600族であることを知らしめた。







そして時は流れ2017年11月…遂に彼に光が差し込んだ。
ウルトラサン・ウルトラムーン』において、 これまでの汚名を大きく返上する数多の強化を受けた のである。
その強化は以下の通り。


【ストーリー面での改善】

  • オープニングデモに登場
ゲーム再起動時にタイトル画面で放置すると見られるムービーで、ぬしジャラランガの登場場面がピックアップされている。

  • ぬしポケモンとしての強化
ポニの大峡谷にてぬしポケモンとして戦うのは変わりはないが、
  • レベルが49に上昇
  • 呼ばれるポケモンのレベルも上昇し、オンバーンの「ばくおんぱ」+『ぼうおん』のコンボやハッサムから「バレットパンチ」まで飛んでくるようになった
  • 事前にマツリカからフェアリーZを貰えなくなった
  • フェアリー半減の『ロゼルのみ』を所持し、フェアリー技一撃で倒すのが難しくなった

等、絶対的にも相対的にも強化。
この頃になってくると手持ちのポケモンのレベルが上がり難易度がヌルくなりがちなのは『サン・ムーン』の頃からあまり変わってはいないが、
そんな中でも意外と苦戦する程度にまでは強化されている。

  • 「ジャラランガのファッションアイテムシリーズ」が登場
男主人公限定ではあるが、なんとジャラランガをモチーフにしたファッションアイテムも登場。
ブレスト・タセット・グリーブ・ソール・ヘルムと、服というよりは本人の設定をモチーフにした防具のようなアイテムが揃い、
その価格なんと合計240万円。もちろん最高額のファッションアイテムである。
ちなみに、女の子の場合はラランテスシリーズとなる。


【対戦面での改善】

  • 専用Zワザ「ブレイジングソウルビート」習得
ベースとなる技は専用技の「スケイルノイズ」。それ故か音技に分類されており、かつ相手全体攻撃の特性も引き継いでいる。
また、使用すると 使用後に自分の全能力が一段階上がる
ジャラランガは攻撃面、防御面も高く、積んだ直後に倒されるリスクが大きく減る。
素早さも一段階上げれば大抵の相手を抜けるようになるため、全く無駄がない。
ドラゴン技自体はフェアリーに無効化される以外は一貫性が高い事も含め、一度でもこの技を通すとフェアリー無しでは止めることが困難になってしまう。
特にダブルであれば相手2体が両方無効化する可能性は極めて低い。
え?相手がダブルでフェアリー統一?防音統一?(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
余談だが、この技は音技といっても声を出すわけではないためか「じごくづき」の追加効果(音技が出せなくなる)で潰されることがない。もっとも、Zワザは「アンコール」「いちゃもん」「かなしばり」「ちょうはつ」など技封じ全般が無効なのでそれと同じことなのかもしれない。
ちなみに「ブレイジング」と聞いて炎を思い浮かべる人も少なくないが、「激怒した」とか「非常に魅力的な」と言う意味もある事に留意すべし。

  • 有用な物理技を多数新規習得
待ち望まれていた「インファイト」がレベル習得技の最後に追加されただけでなく、
教え技にて
  • 「インファイト」と同威力の「ばかぢから
  • 高めの耐久と相性が良い「ドレインパンチ
  • 攻撃範囲が広がるパンチ
  • 上手く竜舞を積めばフェアリーにも一矢報いることが出来る「アイアンヘッド
  • 優秀な撒き技である「ステルスロック
  • 逆転の布石となる「がむしゃら」
等、有用な技を多数新規習得。酷評やネタ扱いの原因となっていた技威力の低さはかなり解消されたといえる。

ウルトラムーンではヌシールを100枚集めて入手可能。ストーリー上と違って特性は『ぼうじん』になり、体のサイズ相応に重くなっている。
弱点かつダブルでの使用例がある「フリーフォール」をスカさせることができるので、普通のジャラランガとは違う形のダブル適正を獲得している。

特に専用Zワザの性能は大きく、主にダブルバトルで高く評価されているようであり、ダブルレート使用率で開始早々に9位にランクインしている。
ダブルバトルであれば苦手なフェアリーは味方で処理できるため、弱点の数より半減の数のほうが有利に働きやすいのだ。
相手がダブルでフェアリー統一だったから味方のサポートが間に合わない…ということはそうそうないだろう。
なおダブルでジャラランガを使う際は特性『ぼうおん』が推奨される。
フェアリーと共に並べることで相手のジャラランガのZワザへのメタになるからである。

ただ、能力値は変わらず器用貧乏気味で、対戦環境は依然としてフェアリー一強状態なので簡単に暴れられない状況は変わらない(やっぱりミミッキュで完封される)。
とはいえ 物理方面においては 初期とは別物レベルの超強化なのは間違いない。修行の成果が遅れて来たのだろうか…?

ではSMの時点で主流であった特殊方面においてはと言うと、
「ブレイジングソウルビート」を除けば、まともに強化されているとは言い難い。
追加された特殊技は何と「みずのはどう」と「でんげきは」がいいところとやたらしょぼく、「特殊方面も強化される」と思ったトレーナーを絶望させた。
現環境でもやはり控え目特殊特化の構成は多く(と言うより主戦場のダブルでは大体特殊特化)、Zワザで補えるとは言え下手に他の能力を下げたくないのは目に見えている……。
故に「インファイト」よりも威力が安定しないがノーリスクで使える「けたぐり」や擬似ビルドレインとなる「ドレインパンチ」、特殊技故にかくとう技で最も火力が高い「きあいだま」の採用が優先されている模様。
最悪かくとう技を外す選択肢もあるほど。
故に一部のトレーナーからは「インファはいいから波動弾をくれよ」と言われる事も…。

USUMのスペシャルレートシーズン10はさかさダブルバトルというルールで行われたが、ここでは使用率2位。タイプ相性による無効が存在しないため、「ブレイジングソウルビート」が『ぼうおん』や「そらをとぶ」など消える技でしか回避できないという凄まじい性能の技となった上、使用率3位だった「ねこだまし」を無効にできる数少ないポケモンに一致4倍弱点を突けるのが強力だった。ただし弱点が7つもある上に使用率1位だった親子がかくとう半減なのが痛かった。


【第八世代】


ソード・シールドではZワザが廃止になり、ジャラランガは一気に弱体化した…わけでもなかった。
「ブレイジングソウルビート」の代わりにHPを1/3削って命中と回避以外の全能力をアップする新専用技、「ソウルビート」を習得。
相変わらず破格の効果であり、HP減少のデメリットもやむを得ないだろう。こんなものを何度も積めたらチートにしかならない。
むしろZワザの代わりが与えられただけでもかなり恵まれていると言って良い。
そして「ソウルビート」は音技なので、新アイテムの『のどスプレー』とも相性がよく、上手く発動出来れば全能力を上げた後にさらに特攻を上げる事も可能。
変化技なので先手で「ちょうはつ」や「じごくづき」を打たれればあっさり止まる反面、Zワザのように特性やタイプ相性による無効化で空振りさせることができないので一長一短と言えるだろう。

また、威力は控えめだが必中で放てる念願の一致特殊技「はどうだん」も習得。
相変わらず特殊のサブウェポンに乏しいが、バランス寄り両刀型の能力を活かせる道は残された。
この他には自身の防御を攻撃に利用する「ボディプレス」も習得しており、元から高い防御や「てっぺき」と併せて有効に使うことも可能。

しかしながら、この世代においても環境が悪かったの一言に尽きる。
相変わらずのミミッキュやトゲキッスに加え、新600族のドラパルトはゴーストタイプと、とにかく選出のしづらさばかりが目立つ羽目に。
おまけに全力で猛威を振るった「ダイジェット」が600族で唯一抜群であり、起点にするどころか起点にされかねない。
その為か、採用率は600族最低と芳しくなかった。

基本的にジャラランガは積みアタッカー向きなので、先に積めればダイマックスなどと合わせて優位に立ち回ることはできるが、準備を整えた相手に後出しするとなすすべもなく倒される。
600族と言う事もありポテンシャルはあるのだが、やっぱり恵まれているとも言えず悩ましい立ち位置にいるのは否めない。

【第九世代】


スカーレット・バイオレット発売当初はメタグロス共々、お暇をもらってしまっていた。

しかし、『碧の仮面』で復活。
メタグロスも『藍の円盤』での帰還が確定した為、これでパルデアには全ての600族(ヒスイヌメルゴン含め)が揃うこととなった。
なおDLCの初発表ではメタグロスだけが先だって公開されており、ジャラランガの愛好者をそわそわさせていた
ジャラコとジャランゴは、キタカミの里北部「楽土の荒野」と「キタカミ原生地域近くの山中腹部の洞窟」に出現。
鬼が山に鋼テラスタルのジャランゴがシンボルエンカウントとして存在し、アイアンヘッドを習得している。

新規習得技で有用そうな技は、ようやく入手となった先制技「しんくうは」くらいだが、失った技で有用そうなのはダブル向けの「コーチング」くらいと大きな痛手ではない。
なお、前作の技レコードとして収録されていた「さわぐ」を覚えられたが、本作ではマシンで収録されているが覚えない。

ミミッキュと同タイプにより一致技両無効のハバタクカミの隆盛など不安要素もあるが、
内定前からテラスタルとの相性の良さは指摘されており、環境に蔓延る悪タイプ達に相性が良いなど良条件もあるので活躍を期待したいところ。
ただ、相変わらず一致火力以外が微妙なので、やはりどこまで積みを通せるかが重要になるだろう。

なお、この世代において初の同複合タイプとしてコライドンが登場した。

余談…『からをやぶる』について


旧SM時代、バトル施設「バトルツリー」にて、習得不可能な筈の「からをやぶる」を覚えたジャラランガが登場した事もあり、
「今後からをやぶるを習得出来るのであれば途端に大化けするのではないか?」と期待を寄せる声が多かった。*1

……しかし、2017年1月11日のソフトアップデートにより、ツリーに登場するジャラランガの「からをやぶる」は「りゅうせいぐん」に変更された*2
これにより、ジャラランガに「からをやぶる」が解禁される望みは事実上失われたと言っても過言ではないだろう。
やはり600族にこの技を渡すのは危険と判断されたのだろうか…苦心していたジャラランガ使い達が大いに落胆したのは言うまでもない。

+ 内部的な話
この件について、一部では「「りゅうせいぐん」の内部コードは119で、「からをやぶる」の内部コードは219のため開発者が入力ミスした」という憶測が広まっていた。
しかし実際に解析してみると、第7世代でも「りゅうせいぐん」の内部コードは434(0x01B2)、「からをやぶる」の内部コードは504(0x01F8)のままである。
それどころか、技の内部コードは、少なくとも総数が256(28)以上ある第3世代以来、変更されたことは一度もない(ポケモン・アイテムコードはちょくちょく変更されているが)。
いくらなんでも、10進でも16進でも3桁中2桁が異なる数値を見間違えはしないだろう……

いずれにしても、その後破格の性能を誇る専用Zワザ/積み技を獲得したため、「からをやぶる」がないことを悔やむプレイヤーは減ったことだろう。


厳しい修行を終えた者、追記・修正をお願い致します。

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最終更新:2024年03月28日 17:20

*1 なまじ「ボディパージ」を習得してしまうので、実際にできるのではないかという妙な現実味があった。しかし、バグガメスからは遺伝しなかった。

*2 搭載型の一つは物理技3種+りゅうせいぐん+しろいハーブの三段構えで、りゅうせいぐんを2発撃てるチャンスを確保して戦うものだった。それがなまじ相性のいい技→より相性のいい積み技にすり替わっていたのだから、理想的な構図だったのである。