サトシ(XY編)

登録日:2015/03/16 Mon 10:30:00
更新日:2023/12/25 Mon 23:40:16
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来たぜ、ガブリアス!



出典:ポケットモンスターXY、2話『メガシンカとプリズムタワー!』、2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

この項目では、ポケモンアニメ『ポケットモンスターXY』(以降XY編)でのサトシについて記述する。


○目次

○ベストウイッシュ編(以降BW編)でのサトシ

ダイヤモンド&パール編(以降DP編)にてライバルのひとりシンジとのぶつかり合いや激闘を経て、トレーナーとしても人間としても成長したサトシ。
シンオウリーグではタクトの暴挙のため惜しくも優勝こそならなかったが、彼がいなければ実質優勝、彼をカウントしても実質準優勝まで昇りつめた。

長年主人公を務め、カントージョウトホウエンを回り、DP編で開花したサトシの勇姿は古参、新規問わず視聴者達に感銘を与えたことだろう。


そしてサトシはイッシュ地方へと殴りこんだ。BW編である。
しかし、イッシュ地方に降り立ったサトシとピカチュウはこれまでにない不調に見舞われた。

ゼクロムによってピカチュウがしばらくでんきタイプ技が使えなかったとは言え、旅立ちホヤホヤの新人トレーナー・シューティーに連敗したのに始まり、
挙句の果てにはイッシュリーグではフルバトルをポケモン5体で行うと勘違いしていたトレーナー・コテツに数で有利ながら敗北するという醜態まで見せてしまう。

それらはDP編での輝いていたサトシとは程遠い姿であり、DP編から継続して視聴していた視聴者達を唖然とさせるには十分なものであった。
但しそれはポケモンバトルに関する技量や実力と言った面に絞った場合の話であり、ポケモントレーナーとしての精神や肉体の面においてはBW編で更なる成長を遂げており、BW編のサトシにしか無い魅力もあったことを記載しておく。

BW編のサトシや上記の不調に関する詳細については、項目サトシ(BW編)と『ポケットモンスター ベストウイッシュシリーズ』を参照いただきたい。



○XY編へ…

BW編の続編であるXY編でも引き続きサトシが主人公を務めることとなった。
だが、BW編を見て彼に失望した視聴者からは冷ややかな意見も多かった。

そして、カロス地方に到着したサトシによって視聴者の予想は大きく裏切られることとなる。



○バトル技量

前作のBW編終盤を大きく上回るレベルまで急上昇。つまりリセットは無い。
1話の時点でゲットしたばかりとは言え、ジムリーダーのポケモンである、シトロンのホルビーと互角以上に渡り合う。
シリーズを通じての成長を加味すると、全盛期であるシンオウリーグ時以上のレベルに到達しているかもしれない。

他にも「エレキボール」の爆発で「ねむりごな」を吹き飛ばす、敵の攻撃を「アイアンテール」で打ちつけて跳びあがるといったお馴染みの型破りでフリーダムな戦術に加え、目を墨でやられたピカチュウを上手く導いてロケット団を同士討ちにする、落ちてきた「きのみ」を囮にする等といったクレバーな動きも見せられるように。

特にピカチュウとの仲はXY本編の中で更に深まっていき、サトシが奇抜な発想に基づく奇策を実践する際には最早細かい指示を出さずとも、
タイミングや繰り出す技からピカチュウがサトシが何をしたいのか即座に察して実行に移す。
完全に一心同体と言えるコンビネーションを発揮している。

こうした今回の彼のバトルスタイルは後々セレナシトロン、ライバルであるショータにも多大な影響を与えている。


地位問わず強敵ぞろいのカロスのトレーナー相手に安定した戦績を出しており、負けた相手にも多くはリベンジを果たしている。
今まで批判されることが多かった相性についてもジム戦などでは、相性の良い、もしくは状況を打開出来る技を持つポケモンを優先的に出すようになった。
とはいえ、技や特性を重視してタイプ相性を軽視したポケモンの選択が敗北に繋がることもあり、まだまだトレーナーとして改善すべき点も見受けられる。

接触したジムリーダー達からも一目置かれており、チャンピオンカルネからも「熱いトレーナー」と評されている。

ロケット団からも今まで以上にマークされており、
シトロンやセレナがサトシ無しで彼らに挑んだ際は「ジャリボーイ無しで何ができる」「所詮ジャリガールだけじゃ勝てない」等とフラグを立てる侮る発言をするほど。


手持ちのポケモンたちも粒ぞろいであり、DP編以来のガチパになっている。
ファイアロー、ルチャブル、オンバーンとひこうタイプが多く揃っており、これまで以上にスピードを活かしたバトルに磨きがかかっている。
素早さの遅い耐久型のヌメルゴンに関しても、がまんやあまごいを活用したバトルを展開するなど工夫が見受けられる。



○人物など

一言で言うと大幅にイケメン化
バトル好きなことや食いしん坊なこと(XY編本編でも、しばしばお腹が鳴ることがありメンバーを呆れさせることも。
まあ、意図的ではないのだが…)、正義感が強く無鉄砲な面などは相変わらずだが、
今までの彼からは考えられないほど冷静で大人びた振る舞いが目立つ。

本来(ジムリーダーの同行者と言う意味での)タケシポジションであるはずのシトロンがそこまで旅慣れていないことや、
サトシと同年代なこともあって、メンタル面では実質サトシがタケシ(の様な皆の兄貴的な)ポジションである。

他のメンバーが気づかないことに気づいたり、メンバーやポケモンたちのフォローをしたり、皆をまとめることも多く、メンバーからは非常に慕われている。
というかXY編の旅仲間は皆サトシに影響されて旅をしている。
XY組のリーダーはサトシと言うのに異を唱える人はいないだろう。


本作ではいつになく頼れる兄貴分になっていたため、今作のライバルである新人ショータも、サトシに憧れる後輩としてサトシに接していた。
今までのシリーズでは半歩か一歩先を行くライバルを追いかけるシチュエーションが殆どで、
精神的な後輩なぞ存在しなかったサトシにとって初の人間関係と言えるだろう。

しかし、類稀な才能を持ち加速度的に成長を続けてガンガン追いついてくるショータに、
これまで常にチャレンジャーであったサトシは初めて「焦り」「追い越されていく恐怖」を感じることとなり、そのためにスランプに一時陥ってしまった。え?シューティーも後輩じゃないかって…?
そこからの立ち直った時、本シリーズのサトシは完成を迎えたと言って良い。


…しかし、そんなサトシもダンスという弱点があった。
ピカチュウ以下手持ちのポケモンたちが揃って上手に踊っているのに対してサトシの踊りは酔っぱらいの動きにしか見えない代物。
ユリーカやシトロンには爆笑され、ダンスを教えようとしてくれた頼みのセレナですら「私にもどう教えたらいいか…」とさじを投げてしまう有り様だった。
だが、この時セレナが発した一言がまたサトシを救っている。
その後XY&Z編12話のダンスパーティでも苦戦していたがエルのアドバイスで少しは上達した。


シトロンが作るシトロニックギアには「かがくのちからってすげー!」と反応している。
しかしコルニ対策の時は危ない目に遭った。
「死ぬかと思ったよ…」

セレナとフォッコを助けようとして真っ黒にしてしまい怒ったフォッコのひのこを2回ともまともにくらうなど、
不幸体質であることは相変わらずのようである…(汗)。


恋愛に疎いのは相変わらずで、セレナの好意には気づいていない(80話でもユリーカにそのことを指摘されていた)。
59話でお祭り用にポケモン達へのプレゼントを探しにセレナと2人きりになった際も、デートを意識してドキドキしたセレナに対し、当のサトシにはやはりそういう認識は無かった。
しかし、「嫁」や「結婚」については分かっているようであり、セレナに対する態度もこれまでのヒロインへのそれとは明らかに異なっている。

デート回?では、どのようなプレゼントにするか悩んでいたサトシにセレナがアドバイスしたことで良いプレゼントを見つけることができた。
そのお礼として、同話でモノレール利用者100万人目となった記念品である青いリボンをセレナにプレゼントしている。
それから続く60話にて髪型とコスチュームを変えたセレナは、プレゼントされたリボンを首元に付けている。
サトシは長い髪が好きだったというユリーカを優しくなだめつつ「似合ってるよセレナ!」と素直に褒め、そしてリボンにも気付き「付けてくれたんだ、サンキュー!」と喜んでいる。

いろいろと鈍感に見えるサトシも、セレナのことをしっかりと気にかけよく見ていることが分かる。



○容姿

雰囲気もイケメン化。
2話の「来たぜ、ガブリアス!」と言うシーンのカッコよさは異常。

キャラクターデザイン自体もBW編に続き再び変更された。
主な点としては、頭身が上がり、顔の輪郭が細くなり、頬のギザギザが薄くなり、モミアゲが伸び、以前よりも大人びた雰囲気に変わっている。

余談だが、XY編のサトシの帽子は『ファイアレッド・リーフグリーン』の男の子主人公(レッド)のものとよく似ている。

BW編最終話にてパンジーと共にカロス地方に向かう場面では、BW編のキャラデザのサトシがXY編の新コスチュームを着ているという特殊な状況になっていた。
そのためXY編1話が放送されるまでの3週間で一気に成長したようにも感じられる。


また、
  • 『XY』1話でサトシが「ピカチュウとは長い付き合い」と発言する
  • BW編1話冒頭で10歳と紹介されたのに対し、『XY』では年齢が一度も言及されない
  • 映画『ボルケニオンと機巧のマギアナ』に登場するラケル王子(14歳)と体格が一緒

といったことからも、スタッフ自体も『XY』のサトシの年齢イメージはすでに10歳ではないことがうかがえた。
また、ポケモン映画3作目の短編『ピチューとピカチュウ』でサトシとピカチュウの出逢って1年目のともだち記念日という言葉、
『DP』でシンオウのサマーキャンプに参加、『XY』でカロスのサマーキャンプに参加しているなどから、
サザエさん時空的な大人の事情を加味しない場合、『XY』のサトシは小学生ではなく中学生くらいのイメージと考察されることもある。

なお、続編である『サン&ムーン』公式サイトでは10歳と紹介されており、監督曰く10歳らしさを押し出したかったとのこと。

逆に、イベントでサトシ役の松本梨香氏が発言した「マサラタウンを旅立って数ヶ所の町に寄った後、アローラに行き学校に通い始めたイメージで演じている」という言葉やXYのサトシのキャラ、カロスリーグに挑戦したイリマがカロスリーグ準優勝のサトシに対してコメントしないことから、『サン&ムーン』で時系列シャッフルが起こっているという意見も。
ただし、『サン&ムーン』でのピカチュウの技構成やサトシのポケモンに関する知識を考慮するとその場合これまでの冒険とはパラレルワールドということになってしまう。



スーパーマサラ人

サトシ名物、スーパーマサラ人も更に超強化
BW編の時点で十分すぎる位おかしかったのにも拘らず、
ポケモンをかばうのは勿論、ガブリアスを取り押さえる、ルチャブルの練習相手になる、ユリーカを背負って空中を散歩するなど今まで以上に大暴れ。
しかもユリーカを助けるのは「俺のほうが得意だ」とシトロンに自ら名乗り出ているため、本人も自覚があるものと思われる。

と思いきや40話でセレナを助けようと崖から落ちた時、足を痛めてしまった。
しかし次の話ではもう完全に治っており、マリオ顔負けのジャンプをしていた。

62話でシトロンがサトシの回想をするのだが、どういうわけか殆どスーパーマサラ人の場面ばかりだった。
(シトロンにとってそれだけ彼の身体能力がとても印象的なのだろう)


115話ではなんと風邪を引いた。あのスーパーマサラ人が……
しかも倒れる時にセレナの胸にダイブした。
といってもOS編で一度あるのでこれが初めてというわけではないが…

なお、シトロンから薬もらってわずか数分で復活。やっぱりスーパーマサラ人は回復力も桁違いだった。シトロンにも突っ込まれた。

ちなみにサトシが倒れた時のセレナの表情が非常にエロいと話題になった


そして遂に「ゲッコウガになる」とポケモンになることを宣言した。
やっぱりお前人間じゃねぇ!!



○手持ちポケモン

全体的に各タイプ最速のポケモンを揃えている。ただしピカチュウを除く
個別項目にて解説。

余談だが、XY編のサトシはシリーズ中にくさタイプのポケモンをゲットしなかった。



○まさかの逆ゲット

XY&Zの39話でフレア団によるまさかの逆ゲット。つまりは人質。
プリズムタワー頂上付近にボール状の捕獲装置でポケモン達と(雑用2匹のみリング状の装置で束縛)
捕獲されてしまった。どうやらサトシゲッコウガの力を見て『なにか素質がある』という…
あと何故かゲッコウガだけ横向き。どういう事だよフレア団…



○総括

以上のように精神的にも実力的にも立派なトレーナーになったサトシであるが、忘れてはならないことがある。
これまでの旅の経験があるからこそXY編の強くてイケメンなサトシがいるのだ。
無印編からDP編までの旅は勿論、BW編での旅もサトシを成長させるのに必要不可欠な、貴重な経験だった。
無印編からBW編までどれか1つの旅でも欠けていれば、今のサトシはいない。

どんなことでも言える事だが、誰の目にも明らかに至らなかった点を客観的に指摘することならともかく、頭ごなしに「〇〇のサトシはクソ」等と中身の無い批判をすることは言語道断である。


XY編に入り、ベテランの風格すら漂わせるようになったサトシ。
視聴者の間でも「今回こそは優勝するのでは?」と期待が高まっていた。
残念ながら結果こそあと一歩届かず準優勝に終わったものの、BW編での不調を考えると大躍進と言えるだろう。
今後にますます期待がかかる。





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最終更新:2023年12月25日 23:40
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