角都(NARUTO)

登録日:2014/11/15 (土) 18:08:52
更新日:2024/01/21 Sun 18:22:27
所要時間:約 17 分で読めます



地獄の沙汰も金次第だ 望むところ







角都(カクズ)とは『NARUTO‐ナルト‐』及び派生作品『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』の登場人物。

◆もくじ

◆プロフィール

所属:滝隠れ→暁
年齢:91歳
誕生日:8月15日
星座:しし座
血液型:A型
身長:185.0cm
体重:63.2kg
好きな食べ物:レバ刺し、アン肝
嫌いな食べ物:栗羊羹
趣味:読書(古書)
CV:土師孝也

◆概要

滝隠れの里の抜け忍で、のメンバーの一人。
暁での相方は飛段

頭巾とマスクで顔を隠した大男。
普段は頭巾をしているせいで分かりにくいが長髪で、白目の部分は赤く、瞳の色は緑。

名前の由来は将棋の駒の「角行」。
指輪の文字は「北」。はめているのは左手の中指である。
公式書籍で年齢が明記されている中では作中最高齢の人物*1
忍ではないが年齢が4桁に到達する不死の連中ならいるが。

◆性格

基本的に冷静沈着な性格だが、トラブルが起こるとすぐに殺意が湧き仲間であろうと容赦なく殺害するという悪癖があるため、過去に相方となった者はいずれも死亡している。
彼が登場する以前に暁がシルエットで集合した時のメンバーの内、本編に登場しなかったと思われる者もいるのはそのためだと思われる。

数十年前、滝隠れの里に所属していた頃、千手柱間暗殺任務に失敗して上司から重罰を受けたために、
仲間といったものを信じられなくなり、「信じられるのは金だけ」と豪語するほど、金以外を信用できなくなってしまった。

それ故か「暁のサイフ役」を任されており、度々ビンゴブックに載せられている賞金首を討ち取っては換金所で報酬を受け取っているようだ。
金を渡された時は、それが例え大金であろうとも約束通りの金額がちゃんと入っているのかどうか数える徹底ぶりである。
部下の中には質屋を経営する帳簿係の者もおり、鬼灯水月はその者から暁の情報を聞き出した。
相手の強さを計る基準や評価の仕方さえも主に賞金額であり、奈良シカマルの実力を認めた時には「高値の賞金首になっただろーに」と言っていた。

「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」の『限定月読』の世界で木ノ葉からの依頼を受けて登場した時さえも、
「確かに…これ以上は契約外だ。そこまでの金はもらっていないからな」とぶれない姿勢を見せている。

一方、元々は仲間や里思いの性格だったのか、飛段とは悪態を吐き合いながらもいざ戦闘となれば連携の良さを見せている。
「里抜けして金だけを信じるようになった」ということは、それまでは信じていたことの裏返しでもあると思われる。

◆能力

禁術・地怨虞により他者の心臓を生きたまま経絡系ごと取り込み五つ全ての性質変化を扱う。
この心臓は角都の体から分離させることができ、その心臓の性質変化を使えるヒジキに能面が着いたかのような化け物になる。
本体の心臓を潰しても五つ全ての心臓を潰さない限りは分離した化け物から補充することができる。
また心臓を潰されても新たに補充することができるため下手に大人数でかかると何回殺しても再び誰かの心臓を奪って補填されてしまう可能性もある。とはいえ使用出来る術は良くも悪くも元の心臓の持ち主の力量に左右されるが。
心臓のストックは最大5つ。

飛段とは違い単純に最大五回殺せば死ぬが、切り離しても自己再生できるためある意味飛段よりも厄介な能力かもしれない。
そもそもよほど実力差がない限り一回殺される前に五回も殺すことは難しいだろう。
また心臓を分離させることで実質一人で五人分の人数として戦えるため、作中のように多対一の不利な状況にも対応することができるうえ、
一対一のつもりで挑もうものなら一対五の圧倒的不利な状況で戦うことになる。

◆使用術

使用術はジオン公国軍のモビルスーツが元ネタ。
同名のキャラがすでに登場しているためかザクはいない。
後、ズゴックと被るからゴックがハブられるのはわかるが何故かグフもいない。*2

滝隠れにおいて至宝とされていた禁術。
体中から黒い触手を出して操る。単純に相手を締め上げる他、体を切り離す、切断された部分を縫合するなど汎用性は高い。

また、相手から奪った心臓を経絡系ごと取り込む事で相手の持つ性質変化まで使用することが出来る。
忍の個体差によって使用できる術のレベルは異なるが、角都は心臓やその持ち主の質に拘って収集しているため、性質変化5種類を上忍かそれ以上のレベルで扱うことが出来る。
写輪眼等で微細なチャクラの変化を見切りコピー出来る者、あるいはあらゆる属性を操る輪廻眼を持つ者等、
六道仙人の系譜でもない限り、通常全ての属性の術を高いレベルで使いこなすことなどあり得ない。
これに当て嵌まらずにこんな芸当が出来る人間は、彼を除くと三代目火影・猿飛ヒルゼンとその愛弟子である大蛇丸のみである。
心臓のストックは最大5つまでであり、例え致命傷を負って心臓が止まろうとも他人から代わりの心臓を奪う事でまた補充出来る。

心臓は自身の体内にある1つを除くと、角都の背中に宿されている4体の仮面を付けた黒い化け物*3の体に内蔵されており、
それらの分裂体は角都本体から独立して行動することも可能。

この術こそが角都が読者から「ひじき」呼ばわりされるようになった所以である。
そしてSDではリーに「ワキ毛」と言われてしまった。

体内の各部にチャクラを流して角都本体の皮膚を硬質化することで防御力と肉弾攻撃の破壊力を上げる術。
ただし、硬質化させた部分は動かせなくなるという弱点があり、性質変化の相性上、土遁であるこの術は雷遁の術に弱い。
そのため作中ではカカシ雷切であっさり破られてしまった。

風遁の心臓を持った分裂体の口から高密度に圧縮された竜巻の塊を放ち、広範囲を風圧で破壊する。
作中では、飛段が鎌で矢継ぎ早に斬りかかって相手を動きにくくしている状況で飛段の後ろからこの術で彼ごと相手を攻撃するというコンビネーションを披露した。
これは飛段が不死身の肉体を持つが故に可能な連携である。

雷遁の心臓を持った分裂体の口から槍状に収束させた雷を複数放出する。
カカシの雷切に匹敵するほどの威力である上に、遠距離の相手を狙うことも可能。

火遁の心臓を持った分裂体の口から吐き出された小さな火球が急速に周囲に燃え広がり、辺り一面を焼き尽くす術。

火遁と風遁の分裂体を本体に合体させ、火遁を風遁で後押しして一気に敵を焼き尽くす。

ゲームでの攻撃。地怨虞で相手を空中に放り投げ、火遁・風遁・雷遁の面を三つまとめて砲撃する。




◆来歴

過去

里を抜ける前の彼は故郷である滝隠れの里の中でも優れた実力を誇るだった。
しかし、ある日任務として初代火影千手柱間の暗殺を請け負うが、忍界最強の「忍の神」、チートの化身たる彼に敵うはずも無く、任務に失敗し命からがら逃亡。
そして里に戻った彼に与えられたのは任務失敗という汚名と重罰だった。
この仕打ちに激しい憎悪を抱いた彼は、滝隠れの里に伝わる禁術『地怨虞』で上役達の心臓を奪って里を抜ける。なお、当時の木ノ葉隠れには柱間と扉間に加えマダラもいた可能性がある。角都がキレるのももっともである。
ただし、「扉間が健在だった」ということを踏まえると「追放やむなし」という意見もある。(後述)

暁加入の顛末は顛末はゲーム「ナルティメットストームレボリューション」の原作者監修「忍活劇・“暁”創生」で語られている(「忍活劇・“暁”創生」自体は原作と矛盾する描写もあるため一概に見ていいわけではないが(後述))。
それ以降は賞金稼ぎを生業とし、闇社会で賞金首とされている者達を血祭りに上げつつ、彼らの心臓を奪い取っては生き永らえていた。
そんなある日、ペインゼツに暁に入るよう言われ揉めた挙句、ペインと勝負して彼に敗北したことにより暁参入が決まった。
強制的な加入ではあるものの、本人も「お前ほどの者が属するような組織なら名のある賞金首と戦う機会が多そうだ」という理由で納得していた。
高額の賞金首=強者と戦えるということはより優れた術を扱う忍の心臓を手に入れられることにも繋がり、角都にとって悪くない条件であると言える。

なお、同じゲーム内で暁に入ってから彼が大蛇丸と共に飛段の勧誘に当たったことが描かれているのだが、
飛段が入ったことでようやくメンバーは10人揃った上にその頃暁はまだ尾獣狩りを始めていなかったらしい。
そのため、第一部ラストや第二部初期にシルエットで登場した時に横にいた干柿鬼鮫をも遥かに上回る巨体の者や、
本編に登場したメンバーの誰とも違う髪型の者などがゲームでは登場しておらず、
それまでペアを組んだ相手を何人も殺してきたから飛段と組んだという原作での角都の発言とも矛盾している。
他にも大蛇丸と同時期にいるはずのないデイダラや飛段が暁にいるなど、矛盾した描写も多いが。


アニメオリジナルエピソードでは、第二部開始時の半年程前に行われた中忍選抜試験後に、
七尾の人柱力であるフウを飛段と共に襲撃していることが描写されている。
詳細は描かれなかったものの、恐らくはこの時の戦闘で七尾を捕獲したと思われる。
角都とフウは同じ滝隠れの里の出身であり、フウは角都の正体や過去を把握した上でその姿に驚いていなかったため、地怨虞について把握していたのであろう。



第二部


飛段と共に二尾・又旅の人柱力の二位ユギトを捕らえた後、火の国に赴いて火の寺を強襲し、
そこで三千万両の賞金首である元守護忍十二士*4の地陸を殺害した。

地陸の死体を行き付けの換金所に運び、角都が賞金を受け取っている間、
先に外に出て待っていた飛段が猿飛アスマ、奈良シカマル、中忍の神月イズモ、同じく中忍のはがねコテツの小隊の奇襲を受け戦闘となる。
「金はやるから手を出すな」と飛段に言われたので角都はしばらく何もせず傍観に徹していたが、飛段がアスマに首をはねられてしまったことを機に参戦。
持っていたトランクでアスマを殴り倒し、地怨虞で飛段の首を元通りに縫合した。

そしてイズモの『水遁・水飴拿原(みずあめなばら)』で動きを封じられてしまうも、地怨虞でイズモとコテツを取り押さえる。
飛段がアスマを倒した後、木の葉の山城アオバと並足ライドウが増援に現れ更に戦況が膠着するかと思われたが、
「三尾を封印するために今すぐ来い」という指令がペインから下されたためやむを得ず撤退した。


三尾・磯撫と共にユギトの中の二尾・又旅も封印が終了し、九尾の人柱力であるうずまきナルトの捕獲のために木ノ葉隠れの里へと向かう。

木ノ葉へと向かう道中ではたけカカシ率いるアスマ班に捕捉され、シカマルの『影真似手裏剣の術』で拘束される。
だが、角都は予め心臓を内蔵させた腕を切り離しており、その腕が単独で動いて影真似手裏剣の元となっているチャクラ刀を取り外した。
更にチョウジの『肉弾針戦車』も『土遁・土矛』で体を硬化させ無傷でやり過ごす。
しかし体を硬化させる術が土遁であることを見抜いていたカカシは、土遁に対して相性が良い雷遁の『雷切』で角都の背後から彼の心臓を貫く。

急所を貫かれた彼はその場に倒れ、カカシは次に飛段に狙いを定める。
しかし角都は心臓を5つ持っていたので死ぬことはなく、再び立ち上がりカカシを蹴りで吹き飛ばした。
この時吹っ飛ばされたカカシが激突した大木が何本もへし折られており、角都のパワーが尋常なレベルではないことが窺い知れる。
なおアニメではチョウジの部分倍化のパンチを真っ向から片手で受け止めて逆に殴り飛ばすという剛腕ぶりも披露していた。

角都は背中から4体の分裂体を解き放つ。
この4体はそれぞれ1つずつ心臓を持っているのだが、その内の一体は先程のカカシの雷切によるダメージで死んでしまう。
しばらく後、シカマルはこの現象から角都の死なない理由などを見抜いた。

角都は飛段や分裂体と共に連携戦術をもってカカシ達を次第に追い詰めていく。
この一連の戦闘で、アニメでは本体が体術でカカシと互角に渡り合い、『水分身』や『水遁・水陣壁』を使用したりもしていた。
(ちなみにこの回、原作の連載時には脱稿が間に合わず下書きで掲載されていた)

一方シカマルは飛段を影真似で捕らえることに成功し、予め罠を準備しておいた場所までそのまま飛段を引き連れて行った。
その場に残った角都はカカシ達に自分が強者たる理由は豊富な戦闘経験にあることを告げる。


お前らの額当てを見ると一番最初に戦った木ノ葉の忍を思い出す…

初代火影(・・・・)をな


その事実に彼らは「一体何歳なのこいつ…!?」「…本当の不死か…」と驚きを隠せない。*5
なお角都が説明をしている最中の回想で心臓を抜き取られていた忍は砂隠れの忍者である。

彼らは再び戦闘を始めた。角都の本体や分裂達の連携プレイによりカカシは劣勢に立たされる。
角都が火遁の術に風遁の術を重ねることによってカカシの『水遁・水陣壁』では消し切れないほどの威力となってしまい、カカシはやむなく火遁を回避するが、
その隙を突いた本体の地怨虞で体を絡め取られてしまう。
だが、その直後シカマルの策が成功し、飛段が角都の血を体内に取り込んだ状態で『呪術・死司憑血(しじひょうけつ)』を発動したために角都はまたもや致命傷を負って倒れた。

しかし分裂体達はチョウジの攻撃を掻い潜りながら本体の中に戻り、角都は口、肩、背中から大量の地怨虞を伸ばしたおぞましい姿で息を吹き返す。
雷遁の分裂体の心臓を本体に取り入れたようで本体に入り込んだ3体の分裂体の内、雷遁を使っていた物の仮面が割れた。


オレの心臓を二つも…久方振りだぞ…それは…


角都が地怨虞で再びカカシ達を縛り上げて止めを刺そうとした、その時である。


風遁・螺旋丸!!
水遁・破奔流!!

颶風水渦(ぐふうすいか)の術!!



遅くなって済まねーってばよ


ナルトとヤマトが合体忍術で角都の術を打ち消した。
新術の修行を終えたナルトがヤマト、サクラサイと共に増援として現れたのだ。
後のカカシの語る所によると、もしナルト達が来なければやむを得ず神威を使ってまた寝込んでいたかもしれないらしい。

ナルトは先程の修行で会得したばかりの新術『風遁・螺旋手裏剣』を高々と掲げる。
それは数々の手練れを葬り去ってきた角都すらも戦慄し「これが九尾の力か…化け物らしい術だ」と盛大なブーメランになりそうな台詞を吐きながら、ナルトの攻撃に備える。
ナルトは影分身で角都を翻弄して背後を取り螺旋手裏剣を命中させることに成功…したかに見えたが、
まだ螺旋手裏剣の扱いに慣れていなかったせいで*6、角都に攻撃が当たる直前で術が消えてしまい、一転して窮地に立たされる*7

カカシとヤマトの助力のおかげで辛くも生還したナルトは、もう一度自分に任せてくれるよう皆に頼んだ。


確かにチームワークは大切だ。それは分かってる
でも今オレは危ない橋を一人で渡りたいんだってばよ
向こうへたどりつけなきゃオレはいつまでたってもガキのままだ
その橋を外すようなことはしないでくれ


近付かなければさしたる脅威ではないという螺旋手裏剣の性質を見抜いた角都は、膨大なチャクラを練り込みながら更に大量の地怨虞を体から放出し、
自分の姿を遠距離戦闘に適した状態へと変えた。
そんな角都にナルトは再び挑む。角都は螺旋手裏剣を持った本体さえ潰せば怖くないと、大きくジャンプしてからナルトを地怨虞で突き刺す。

だが、なんと螺旋手裏剣を持っていたのは影分身で、本体は陽動の影分身の中に紛れて螺旋手裏剣を練り上げていた。
そのままナルトは空中にいるせいで身動きが取れない角都の背後を取り、螺旋手裏剣を炸裂させた。
攻撃を喰らった角都はその絶大な威力の前に心臓を一辺に2つも失い、たった1つ残った心臓で辛うじて生き延び、虫の息となって倒れ伏した。


弟子であるナルトが師匠の自分を越えてゆく「世代交代」の時が来たことを実感しつつ、カカシは"後始末"のためにもはや立ち上がることすらままならない角都と相対する。


くっ…お前らの…ような…ガキ共に…オレが…

まあね…初代火影と戦ったことのあるアンタだ…
…オレ達がガキに見えるだろうが、オレ達から見たらただのズレた老いぼれだ
だからアンタは今ここで死にかけはいつくばってる

次から次へと新しい世代が追い抜いていくのさ







人を信じられなくなったゆえに金と力を求め人外と化した男の儚い末路だった。
彼の遺体は木ノ葉に運ばれ、検死の結果、螺旋手裏剣により全身の細胞の経絡系が全て損傷していたことが語られている。
使用者のナルトの腕の経絡系にも損傷が見られ、その危険性から綱手により禁術とされた。

余談だが、風遁・螺旋手裏剣は「攻撃回数は極めて多いがその分一撃の威力は抑え目で、表面の防御力が高い相手には十分な効果を発揮しない」という欠点がある。
仮にカカシが早い段階で土遁の心臓を潰し損ねていた場合、表皮の防御力を極端に高める土遁・土矛を角都は扱えたので、螺旋手裏剣を耐え切って、木の葉の忍達が敗れていた恐れがある。
誰一人欠けず敵討ちに成功したシカマル達ではあったが、かなり際どい戦いだった。



第四次忍界大戦

第四次忍界大戦では薬師カブト穢土転生によって蘇生され、日向ヒザシ、加藤ダン、猿飛アスマ、金角・銀角と共に海辺での戦闘に参加する。
どうでもいいことだが、穢土転生で再登場してからは彼の台詞のフォントが生前と変わっている*8
金銀兄弟とは面識があるらしく、金角が九尾化した時には「金角がああなるのは久しぶりに見るな。つまり…銀角はやられたか」と笑みを浮かべていた。

忍連合が金角を制圧した直後、角都は猪鹿蝶との再会を果たし、飛段の所在を問うと共に現在の戦況を告げる。
彼は喋りながら連合のモブ忍者の体から心臓を抜き取って遂に心臓を5つ揃え、4体の分裂体を放った。
そんな彼の背後から斬りかかる者達がいた。


てめーにゃ借りがある……忘れてねーよなひじきヤロー

悪いが…金にならん相手は覚えてないな…

地獄の沙汰も金次第って言うが…死んでみてそれが役に立ったか聞いていいか?


かつて角都に辛酸を舐めさせられたイズモとコテツだった。
地味に角都が公式で「ひじき」扱いされていることが判明した記念すべき瞬間でもある。
角都を斬ったイズモとコテツはそのまま鎖で彼を縛り上げる。
山中いのいちを通した奈良シカクの指令を受け、角都の使う土遁に対して有利な雷遁を使うダルイも加勢した。


その後はテンテンが「芭蕉扇」で分裂体の一体を倒し、角都の本体はチョウジが取り押さえ、彼は再び敗北したのであった。
ちなみにこの直後に現れたトビ外道魔像口寄せして大暴れさせたため、その攻撃に巻き込まれて体がバラバラになってしまい、再生しているところを「布縛りの術」で封印された。
その後は穢土転生の解術により昇天した模様。

この戦いでは現地にいた適当な相手からしか心臓を奪い取れなかったため、あまり強力な術を入手出来なかったのかもしれない。




◆おもな人間関係

暁での相方。
宗教は金になると聞き、上述の今まですぐにカッとなってコンビを組んだ相手を殺してきたという事情もあって不死身であるため殺せない飛段をパートナーとして選んだらしい。
性格が正反対で、尚且つジャシン教の熱心な信者である(その信義は「殺戮」だが)飛段と金を第一とする角都では価値観が合わず、度々軽い口論となっている。

ただ仲が悪いわけではないようで、暁では珍しく連携プレイを普通かつきちんと取る。
飛段は金に興味がないので、金にこだわりすぎることで口喧嘩になることはあっても裏を返せば金の取り分を巡って角都と喧嘩することは一切なかった。
角都が攻撃を喰らった時には飛段からその身を心配されて名を呼ばれていたり、角都も飛段を馬鹿扱いしつつも度々忠告を送ったり助けたりしている。
こういった所は里抜け前の角都の本来の性格に由来している所もあると思われる。
実際の所、信じていた上司・里から酷薄な扱いを受けた角都にとって、殺せないこともあるが口は悪くも単純で裏表のない飛段はなんだかんだ気がおけないのも相性が悪くない理由だった様子。
二人がコンビを組んでいる間は作中決して敗れることのなかった無敵のコンビ。
ちなみに年齢は22歳の飛段&91歳の角都。年の差コンビどころか祖父と孫レベルである。

また、アニメでは飛段が落としてそのまま拾うのを忘れてしまっていた額当てを密かに拾って、ぶっきらぼうな台詞を呟きながら彼に渡すというツンデレっぷりを見せた。
おじいちゃん可愛い!
角都が「気を抜くな。死ぬぞ」と注意するか「殺すぞ」と悪態を吐いて、飛段が「それをオレに言うかよ角都ゥ」と返すのはこの二人の間ではもはや定番のやりとり。

干柿鬼鮫からは後に「ゾンビコンビ」と呼ばれた。

半世紀以上経った今でも柱間との戦いは角都にとってトラウマらしく、後に柱間の数々のチート能力が明らかになったことで「これは恨んで当然」と角都を擁護する声も上がったほど。
当時は地怨虞を修得する前であり、ぶっちゃけ自前の能力のみで柱間を相手に逃げおおせただけでも十分凄い。
さらに火影の柱間が戦う以上間違いなく補佐役の扉間もいた可能性も高く、時期次第ではマダラもいただろうから尚更である。

ただし里側の対応についても擁護意見はあり、扉間が現役ということは悪名高い穢土転生の術が健在ということでもある
扉間によって送り込まれた穢土転生体だと疑われたのではないか、という見方もある。
生者だと証明できても飛雷神の術のマーキング済みの可能性だってあるので、里に戻したくないのも無理からぬところ。


◆余談

大した奴だ
角都によって「大した奴だ」という言葉が一躍脚光を浴びたと言っても過言ではない。
詳しくはこの項目を参照していただけると大変分かりやすい。
また有名な某天才コピペでの角都に関する記述も他のキャラと比べて一際涙ぐましいものとなっている。「紳士」ってちょっとあんた…
確かに五回殺せば完全に死ぬということなど自分を倒す条件をシカマル達が作戦を話し合っている途中にわざわざ説明していたのは如何なものかと思うが…。*9

●さち
たまに角都を「さち」と呼ぶ読者がいるが、これは角都の額当てに理由がある。
角都は額当ての滝隠れのマークに一文字の傷を入れているのだが、それが平仮名の「さ」と「ち」を横にくっ付けたように見えるためである。
初めて知ったという方がもしいたら是非角都の画像を開いて額当てをよく見ていただきたい。
公式データブック「秘伝・皆の書」のキャラのあだ名を募集するコーナーでも角都には「さち」というあだ名が採用されていた。

●ガンダム好きな角都
角都の術名は「機動戦士ガンダム」のモビルスーツが由来であり、
それぞれジオングドムアッガイギャンズゴックが元ネタであると思われる。

また、途中火遁と風遁が合体していたが、
火遁は火=赤、頭刻苦=ズゴック→赤+ズゴック=シャア専用ズゴック
風遁は圧害=アッガイ
このように解釈すると、「シャア専用ズゴック」+「アッガイ」=ジャブロー地下のあの物語のMS部隊となる。
ちなみにゲームではこの合体技は「外留愚々(ゲルググ)」となっている。

ちなみに「ナルティメットストーム」シリーズの角都の奥義の名前が「地怨虞・最終射撃(じおんぐ・ラストシューティングさいしゅうしゃげき)」だったり、
アニメの中の人は「00」のエイフマン教授役や「MS IGLOO」のデュバル役など、ガンダムシリーズにちょくちょく出演している人だったりする。




追記・修正も金次第だ。望むところ。

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最終更新:2024年01月21日 18:22

*1 年齢が明確にされていないだけで角都より長く生きていると思われる者もいるが、戦える現役の忍者としては間違いなく最高齢

*2 ただし後述で出て来る颶風水渦の術をグフとするなら筋は通る

*3 便宜上この記事では「分裂体」と呼ぶこととする

*4 火の国の大名の護衛を務めるエリート忍者

*5 柱間は少なくとも綱手の幼少期までは生きていたことが確定しているので、死んでからせいぜい50年程しか経っておらず、柱間と戦った時に角都が若かったのなら普通にまだ生きていてもおかしくはない。その年齢で自分達と互角に張り合っていることに驚いたのかも知れないが。

*6 この時点での風遁手裏剣は螺旋丸に風遁の性質変化を加えただけの状態ゆえ、投げられるまでには至っておらず直接当てに行く必要があり、更にチャクラコントロールがまだ未熟だった。

*7 この時ナルトの心臓をその場で奪おうとしたが、人柱力のナルトを殺してしまっては任務失敗である。

*8 生前はホラー的な表現に多用される「古印体」、穢土転生後は漫画で一般的な「アンチック体」

*9 自分の人外ぶりをアピールして絶望させる意図があったのかもしれないが。