御三家(ポケモン)

登録日:2010/09/14 Tue 18:33:39
更新日:2024/04/09 Tue 13:03:57
所要時間:約 36 分で読めます





オーキド「そこに 3びき ポケモンが いる じゃろう!」




出典:ポケットモンスター めざせポケモンマスター、5話『もえよ!ゼニガメしょうぼうだん!!』、
2023年1月13日~2023年3月24日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスター』シリーズにおいて冒険の最初のパートナーとなるポケモン達の俗称。
公式では『最初の3匹』や『パートナーポケモン』、アニメでは『初心者用ポケモン』などとも呼ばれている。

シリーズごとにそれぞれ3匹いることから徳川御三家にちなんでこう呼ばれ、プレイヤーは冒険の始まりの際に3匹のうち1匹を選んでから旅立つ事になる。


■もくじ


■概要


御三家共通の特徴として
  • 最初にポケモン博士など、冒険を手助けしてくれる人物から貰う(貰い方や貰う場所には幾つかのパターンがあるが、誰かがポケモンを用意して主人公に託すという点は全シリーズ共通)。
  • 毎回くさタイプほのおタイプみずタイプの三竦みのタイプの三種で構成される。
  • 全員二段階進化する。
  • 合計種族値が525-535とそれなりに高い能力値を持ち全体的に扱いやすい(一部例外あり)。
  • 経験値タイプが「105万タイプ」と呼ばれるものであり、低レベルのうちは他の経験値タイプと比較してレベルが上がりやすいため、序盤でも育てやすい。ライバルとの初戦(レベル5同士のバトルと仮定した場合)で相手のポケモンを倒すと勝ったとき必ずレベルアップするようになっている。途中からはレベルの上がり方が遅くなり、レベル100到達は標準より若干遅いくらいになる。
  • 『X・Y』のフレンドサファリを除くと野生には一切登場しないため、選ばれなかったポケモンは基本的に他のプレイヤーから交換してもらわない限り入手不可*1
  • 何故か性別の比率が♂:♀=7:1の割合*2で♂が多い。
  • 通常特性しんりょく」(草)「もうか」(炎)「げきりゅう」(水)とそれぞれピンチ時に御三家タイプの技の威力が上がる物で固定。
  • 最終形態まで育てると「はかいこうせん」の亜種とされる御三家専用の究極技ハードプラント」(草)「ブラストバーン」(炎)「ハイドロカノン」(水)を教えてもらうことが出来る。シリーズによってはなつき度を最高にすることが条件になる。
  • 組み合わせることで威力と演出が増し、特殊効果を得るコンビネーションわざ「くさのちかい」「ほのおのちかい」「みずのちかい」を教えてもらうことが出来る。上のやつと異なり、最終進化じゃなくても覚える。シリーズによってはなつき度を最高にする必要がある。

等々がある。


またプレイヤーに選ばれなかったポケモンは他のキャラの手持ちになる事が多く、
特にライバルキャラの選ぶポケモンはプレイヤーの選んだポケモンの弱点となるポケモンを選ぶことが多いため基本的に強敵。
第5世代以降は必ずしもそうではなくなっており、BW(1)のベル、XYのサナ、SM・USUMのハウ、剣盾のホップ、SVのネモは不利なタイプを取る。
以前まではライバルとプレイヤーで2匹取ってしまうので残り1匹はどうするのかという問題があったが、BWではチェレン、XYではセレナ/カルム、剣盾ではダンデが残りの1匹を貰うようになった。SM・USUMでも残った1匹の最終進化系を終盤ある人物が使用し、SVでも残った1匹を使用するトレーナーがいる。*3
ダンデはチャンピオンなので当然ラスボスなのだが、その際使う御三家のボールをよく見ると…
概ね初戦の相手となる人物が主人公の御三家に対して不利なタイプを選び、シナリオ終盤に戦う相手が有利なタイプを選んでいる。
ただし、BW2やUSUMなどのシリーズ後期作品に関してはこの限りでない。

最初のパートナーなだけはあり、ある意味そのシリーズの顔とも言える存在である。
全体的にその扱いは特別で、アニメにおいてもレギュラーになりやすくグッズやイラストにも使用されやすい。

因みに『ピカチュウ』バージョン及びリメイクである『Let'sGOピカチュウ・イーブイ』の最初のパートナーはピカチュウイーブイ固定だが、これは御三家には含まれない。
第九世代まで長く続いているポケモンシリーズだが、最初のパートナーが固定されているのはこれらのみである。
なお、ストーリー中でその地方の御三家全てが手に入り、3択式ではなく3匹全てが交換を行わずソフト1本で手に入るのもそれのみとなる。
(ソフト単体で全ての御三家を入手できるシリーズは他にもあるが、いずれもクリア後などといった一定の条件が付随する。)

『エメラルド』『ハートゴールド・ソウルシルバー』『オメガルビー・アルファサファイア』などシナリオクリア後に何らかのイベントで入手出来る場合もあるものの、基本的にそのシリーズの御三家は勿論のことその前のシリーズの御三家は上記の通りそのソフトから送るか通信で貰うしかないのだが、
ネット交換だと伝説要求など早々相手が良い条件ばかりで用意してくれる訳はなく、そもそも第五世代以前では一度図鑑で見ていないとGTSで検索できなかったので、過去ソフトやポケモンバンクなどがないと想像以上に手間がかかったりする。

BW2以降は「まるいおまもり」「ひかるおまもり」など重要アイテムを手に入れる為図鑑完成が必要なため伝説系とともに地方、全国図鑑コンプリートの為に立ちはだかる壁になる。
その為か『XY』『ORAS』以降はゲーム内、イベント含め以前に比べると割かし入手できやすい環境になった。

ストーリー上の使い勝手は
  • 水→岩や地面の多い洞窟では活躍が期待できる。弱点が少ない上にひでんマシンで「なみのり」や「たきのぼり」要員にもなり、またサブウェポンも豊富で草の弱点であるこおりタイプの技を覚えたりと扱いやすい。しかし、みずタイプは数が多いので中盤以降は埋もれる可能性もある。
  • 炎→比較的序盤の草むらで見かける草や虫に強く、中盤以降でも厄介な鋼の弱点を突けるのが強み。「やけど状態」にする手段が比較的豊富で相手の物理アタッカーの弱体化や追加ダメージを狙うことができる一方で、こちらは「やけど状態」にならないので弱体化される心配がない。しかし、水辺や洞窟では弱点の多さと耐久の低さもあって一気に育てにくくなる。地方によっては炎ポケモンの生息数が少ないことがあるなど良くも悪くも環境によって価値が変動しやすい。
  • 草→水ポケモンの多い水上や岩ポケモンの多い洞窟に強い。厄介なやどりぎのタネや(6世代以降は)粉・胞子の技を受けないのも長所。逆に「ねむりごな」「やどりぎのタネ」を覚える場合は対野生でもトレーナーでも重宝する。しかし弱点が多い上に攻撃を半減されやすいので、思わぬ所で大ダメージを受けたり火力不足に悩まされることも。。
といった傾向が強い。
とはいえ、パーティーの編成やアイテム、そしてレベル上げでのゴリ押しで十分にカバーできるので、好きなポケモンを選んでも問題は無い


■御三家一覧


□第一世代(赤・緑・青)/第六世代(X・Y)

記念すべき第一作。ピカチュウと共に基本的に一般的なイメージでポケモンの顔*4
カントーのポケモンの例に漏れず、全体的に標準的な能力を持つのが特徴。

『ルビー・サファイア』では「ポケモンバトルカードe+」のバトルカードを読み込ませることで開かずの扉のトレーナーの使用ポケモンとして登場するが図鑑には登録されず、連動するシリーズでは『ファイアレッド・リーフグリーン』にて初めて入手可能となった。
『XY』でもメガシンカ枠の関係でストーリー序盤に三者択一で貰える。
クリア後のおまけイベントではなく、ストーリー中で他地方の御三家を貰えるのはこれが初めて。
第八世代ではキョダイマックスが可能となった。当初はリザードンのみだったが、後に配信されたDLCで残りの2匹も取得。
キョダイマックス技の効果は「4ターンの間、くさorほのおorみずタイプでない相手ポケモン全員に最大HP×1/6のダメージを与える」というもの。

ゼニガメはタケシ戦のイワーク対策の「あわ」を覚えるのが早い上に弱点が少なく、その弱点もわざマシンで容易に対策できるので使い勝手が良い。
フシギダネは「つるのムチ」を覚えるのが若干遅く弱点も多いが前半に有利なジムが多く、粉技やリメイク前は強かった「はっぱカッター」などレベル技が優秀。緑版では「やどりぎのタネ」が使えない点に目を瞑るならマダツボミで代用する手もある。
ヒトカゲは野生のほのおタイプの出現が終盤という意味では貴重だが、序盤にタケシ・カスミと苦手な相手が続く上に「かえんほうしゃ」にしろ「だいもんじ」にしろ強力な一致技の習得が遅く、ついでにピカチュウ版までのリザードンは「そらをとぶ」を覚えないなど不遇。

旅パでの使い勝手を考えてか、いずれもバランスが良く目立った穴の少ない種族値で強力な技も数多く覚える。
しかし対戦だと数値的に尖った部分がないという短所となり、かつタイプ自体が不遇で今一つ日の目を見なかった。
ただし、フシギバナだけは一部戦術の凶悪さから初代当時から対戦で評価されていた。

スマブラXスマブラSPではポケモントレーナーの手持ちとしてリザードン、フシギソウ、ゼニガメが参戦している。

(草)フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ
初代草御三家。どく複合。
緑バージョンのパッケージを飾った草蛙。
図鑑No.001~003でポケモン図鑑先頭を飾る。
特攻と特防に優れ、くさタイプらしい変化技も完備するくさタイプのお手本のような万能ポケ。
草自体は半減が多いが、初代ではポケモンリーグ挑戦前の最終ダンジョンでじめんタイプがワンサカ出るため育てやすい。
隠れ特性の「ようりょくそ」が解禁されたことで、一気に晴れパの最メジャー格に。
更にメガシンカで「あついしぼう」を習得し、弱点の少なさと技の優秀さから最メジャー級の草ポケモンとなる。
ようりょくそ+キョダイマックス技も強力。
何気にモクロー登場まで御三家で唯一、最初から複合タイプだったポケモン。

(炎)ヒトカゲ→リザード→リザードン
初代炎御三家。ひこう複合。
赤バージョンのパッケージを飾り、ドラゴンっぽい見た目(タイプはひこうだが)とアニメの活躍等でピカチュウに次ぐ人気・知名度を誇る、ポケモンの顔。
素早さと特攻に優れるが、積み技もあるので物理型の運用も可能。
隠れ特性で「サンパワー」を習得。ひざしがつよい状態でのほのお技はとんでもない威力を誇る。
メガシンカはドラゴンタイプが付加された物理特化のX、晴れパ要員になれる特殊特化のYに分岐される。
それぞれ対策は容易なものの、戦術の読みにくさと読み外した時のカバーの難しさで相手を怯えさせる強力なポケモンとなった。
第8世代でメガシンカを失ったものの、他2匹に先んじてキョダイマックスを取得。更にはチャンピオンの相棒枠に選ばれるという快挙を成し遂げた。
また、第9世代にも同期に先んじて先行登場しており、明確に格別の扱いを受けている。
スマブラforではトレーナーが参戦しなかったものの、単独参戦した。

(水)ゼニガメ→カメール→カメックス
初代水御三家。
青バージョンのパッケージを飾ったキャノン水亀。
耐久寄りでバランスのよい能力と多彩な技を持つが、他の強力なみずタイプの劣化気味な器用貧乏。
メガシンカとともに殆どの波動技を習得。波動技の威力が上がる特性「メガランチャー」を得て、「波導の勇者」の道を歩む。
第8世代で強力な積み技である「からをやぶる」を習得し、バランス型の種族値を活かしやすくなった。


□第二世代(金・銀・クリスタル)

第一世代と能力値バランスが似ており同じく標準的な能力を持つ。全体的に地味と言えなくもない。
全員に複合タイプが無い。
良く言えば4倍弱点がない。悪く言えばタイプ一致技以外の決定力に乏しい。

『HGSS』発売前は『RSE』でGBソフトとの連動が切れたため『コロシアム』を経由しないと手に入らず、『エメラルド』『XD』でも相当の条件をこなして1匹しか入手できず、
ダイヤモンド・パール』の時代でも上記のGTSの仕様上『コロシアム』の連動が無いと揃えることが出来なかったので文字通りのレアポケであった。
現在ではHGSSはもちろん、『サン・ムーン』の島スキャンで出せるし(ウルトラでは出ない)、期間限定ながらポケモンバンクの特典で3匹まとめて揃えられるので、過去ソフトがなくても簡単に揃えられる。
『ORAS』でも1匹だけ貰うことが出来る。

ワニノコは中盤のエンジュシティという比較的早い段階で「なみのり」のひでんマシンを貰える上、レベル技にあるあくタイプ化した「かみつく」が地味に便利。
ヒノアラシは序盤の洞窟が辛いがジョウトジムリーダーには有利な相手が多く、リメイク前ではマシン技の「かみなりパンチ」を特殊技として扱える点が優秀。
チコリータはポッポにひこう技化した「かぜおこし」を食らうわジョウトジムリーダーやロケット団とも相性が悪いわ強力な技も無いわで常に苦戦を強いられる。あまりの使い勝手の悪さから、後述のツタージャに並んで地雷の評価を付けられやすい。

(草)チコリータ→ベイリーフ→メガニウム
耐久寄りの能力を持つくさタイプのカミナリ竜。
ジムリーダーとの相性が悲惨で、全員苦戦しやすいアカネを抜きにしても飛行・虫・氷・ゴースト(毒複合が多)・鋼・竜と相手が悪すぎる。
耐久性とサポート能力を武器にすればそれなりに戦える…なんて初見プレイヤーには分かるはずもなく、取り敢えずアタッカー型にして火力不足に悩まされるプレイヤーが多い。
第二世代ではそれなりに強かったが以降の世代では時代の波に乗れず全御三家最弱候補筆頭にまで落ちぶれる。
しかもその当の第二世代ですら近年ではバクフーンに評価を抜かされるオチまで待っている。
しかし、第5世代で「くさのちかい」を修得。「いやしのはどう」と両立できる唯一のポケモンとなり、誓いパ(湿原PT)の一員としてダブルバトルで活路を見つけた。
隠れ特性は「リーフガード」。天候の弱体化や草の状態異常耐性などで恩恵は薄いので不遇特性とみなされることが多い。

(炎)ヒノアラシ→マグマラシ→バクフーン
リザードンと全く同じ種族値を持つほのおタイプのヤマアラシ。
シナリオでは中盤の繋ぎ技として「かえんぐるま」を覚えるため、最初から最後まで草や鋼を焼き払って活躍できる。
第二世代ではほのおタイプで数少ない「かみなりパンチ」使いだった。
対戦では「ふんか」が強力だが逆に言えばそれ以外に目立った戦法が少ない一芸特化。
サブウェポンにめざパやじんつうりき、きあいだまがあるが、第六世代でめざパの威力が弱体化したのが痛い。
隠れ特性は「もらいび」。発動できればえげつない火力が出せる。

(水)ワニノコ→アリゲイツ→オーダイル
物理寄りな能力を持つみずタイプのワニ。
シナリオでは中盤までに使い勝手の良いこおり技を覚えられるため、活躍させやすい。
3世代までは物理型のステータスのくせに一致技が特殊という惨状だったが4世代以降強化された。
それでも他のみずタイプに押され気味だが特性と積み技による爆発力が高い。
ジャローダ登場まで御三家で一番デカかった。
隠れ特性は「ちからずく」。適応技が多く使い勝手は良好。


□第三世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

時代が移り変わったからか、全体的にやや尖った能力を持ち、それ故にガチ対戦で使われやすい。
登場当初はそれぞれ専用技を持っていたが、後に他のポケモンたちにも配られた。
アニメでは最終進化形のバシャーモの先行公開や『XY』でも先行メガシンカなど特異な扱いも多いのが特徴。

ミズゴロウはヌマクロー以降のみず/じめんというタイプが攻守両面で強力でジムリーダーにも有利な相手が多くレベルアップで「じしん」を覚える点も大きい。
アチャモはホウエンでは貴重な炎枠かつワカシャモ以降のかくとう付与もあり攻撃面が優秀で中盤の強敵センリにも強いが、その後は相性の悪いジムが続く点に注意。
キモリは進化後に覚える「リーフブレード」が強力だがそれ以外の技があまり恵まれておらず、攻撃を半減される相手も多いのでジムリーダーや四天王にも苦戦しやすい。
ちなみにサファイアでのアクア団戦やエメラルドでのチャンピオン戦では水ポケモンと主に戦うことになるため、ルビー、サファイア、エメラルドでアチャモとキモリの有用性が変わる。


(草)キモリ→ジュプトル→ジュカイン
速攻型の能力を持つ草トカゲ。
「リーフブレード」は元々ジュプトルとジュカインの専用技。
くさタイプ異質の速攻アタッカー。耐久は低いが技が意外と多彩で積み技も兼ね備えており物理・特殊・二刀全ていける。
かつては御三家最速だった。
第六世代ではルビサファリメイクで晴れてメガシンカを獲得。くさ・ドラゴンタイプとなり御三家最速の座を取り戻した。
隠れ特性は「かるわざ」。ヤタピ、チイラ、タスキ、シード系アイテムなどコンボの幅は広い。(中にはくろいてっきゅうとなげつけるを併用することで速さと遅さを両立し、スイッチ型トリパ運用する人も…)

(炎)アチャモ→ワカシャモ→バシャーモ
二刀流型の能力を持つ火軍鶏。かくとう複合。
「ブレイズキック」は元々バシャーモの専用技だった。
二刀アタッカーとして優秀だが、後に現れたゴウカザルのせいで厳しい立場に置かれる。
しかし第五世代では特性「かそく」と威力130に強化された「とびひざげり」が追加され、一気に最メジャー級に。バシャ新時代の幕開け。
もっとも隠れ特性配布は攻略本購入限定特典だったため、逃したトレーナーと手に入れたトレーナーの間に差が生まれ、改造も蔓延する原因のひとつとなってしまった。
第六世代ではルビサファリメイクでメガシンカを獲得…するよりも前に『XY』発売記念でメガストーンがアチャモと一緒に限定配信され、
他の2匹より一足早くメガシンカを獲得。
また、配信されたアチャモは隠れ特性の「かそく」持ちであり、仕様変更もあって隠れ特性アチャモが量産可能になった。
プレイヤー念願のかそくバトンバシャーモもついに実現。

(水)ミズゴロウ→ヌマクロー→ラグラージ
重アタッカー寄りな能力を持つ山椒魚。じめん複合。
「だくりゅう」は元々ヌマクローとラグラージの専用技だった。
素早さ以外隙の無い能力値(合計種族値も御三家最高クラス)に優秀なタイプを持ち、かつては御三家最メジャーの1匹と名高かった。唯一の弱点である草が4倍なのは怖いが。
隠れ特性は「しめりけ」とハズレ特性。せいぜいメガシンカや水攻撃技を使わない型で爆発技、トレース対策として使えるくらいか。
第六世代ではルビサファリメイクで晴れてメガシンカを獲得。高水準な能力に加え、「すいすい」で素早さも補える。
水御三家はネタにされるのジンクス第一号。キモクナ-イ


□第四世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

全体的に複合タイプが独特で運用にクセがあるのが特徴。
シナリオではメインキャラ以外の一般トレーナーも手持ちで使用する為、図鑑表示だけなら歴代では容易な方。
第六世代時点だと『ダイヤモンド・パール』発売から9年、『プラチナ』からでも7年のソフトとなり、『ブラック・ホワイト』時期の配信を除くと現在は『ORAS』で1匹貰うしか通信以外で入手方法がないので現時点の入手難易度はそこそこ高めだった。
第七世代では島スキャンにより入手難易度は下がったが、隠れ特性個体は入手困難。

殿堂入りまでに捕獲できるほのおタイプがポニータ系のみ*5なのでヒコザルの存在感が大きく、両刀型かつ素早さが高い種族値もストーリー攻略に向いている。
ポッチャマは元々弱点が少ない上にエンペルトになりはがねタイプを獲得すれば多くの攻撃を半減以下に抑えられるため、長期戦では最も安定感がある。
ナエトルはドダイトスになるとこおり4倍になる点は注意が必要だが、「ウッドハンマー」「じしん」「かみくだく」など強力なレベル技を多く覚える。
基本的に今回は誰を選んでもそこいらの野生ポケモンより活躍してくれる。

(草)ナエトル→ハヤシガメ→ドダイトス
重量級の能力を持つ盆栽陸亀。じめん複合。
そこそこ高い攻撃力を持つが氷4倍筆頭に耐性面での脆さが目立ち、御三家最鈍足の素早さもあって対戦での扱いは難しい。
高威力のタイプ一致「じしん」はかなり魅力的。
ストーリーでの扱いやすさはフシギダネと並んで草御三家最高レベル。他の草御三家(主に第二、三、五世代)が異様に使いづらいだけとか言ってはいけない。
第9世代となり、「からをやぶる」「ロックブラスト」「ぶちかまし」と有用な技を習得してからはからをやぶるアタッカーとしての運用が可能となり、使いやすさが向上。

(炎)ヒコザル→モウカザル→ゴウカザル
二刀流の攻撃面と高い素早さを持つ孫悟空。かくとう複合。
異常な技バリエーションを誇る役割破壊の申し子。
登場当初は理論上彼を受け切れるポケモンは存在しないと言われる、厨ポケの代名詞的存在であった。
第五世代でライバルのバシャーモが大幅強化されて以降、段々と数値不足が目立ってきたがダブルの適正は悪くなかった。ところが第七世代以降は………

(水)ポッチャマ→ポッタイシ→エンペルト
特殊寄りの能力を持つ皇帝ペンギン。タイプははがね複合という珍しい組み合わせ。
はがねタイプ複合で優秀な耐性を手に入れたが、じめん抜群、ほのお等倍とみずタイプの長所を殺している部分がある点に注意。
特攻が高く、「げきりゅう」を発動出来れば凄まじい火力を叩き出せる。
「げきりん」読みで降臨して「れいとうビーム」で反撃するというドラゴンキラーとしての側面も。
第九世代にて隠れ特性がまけんきからかちきに変更された。隠れ特性の変更は御三家ポケモンでは現状唯一。


□第五世代(ブラック・ホワイト)(ブラック2・ホワイト2)

種族値配分に無駄が多く、どれも対戦では扱い易いとは言い難い。やや第二世代に近いか?
3匹がそれぞれ和洋中をモデルに取り入れている。
シナリオでベルとチェレンが3匹使うため図鑑登録はしやすい。
第六世代でも『ORAS』限定だが期間限定のシリアルコード配信がある為、通信や第五世代ソフトがなくても3匹揃えられる。

ツタージャはモンメンチュリネ、ポカブはダルマッカに食われがち。
というかツタージャは終始攻撃性能が貧弱なのでチコリータ並の苦行を強いられる。優秀な積み技「とぐろをまく」を覚えるため、時間はかかるがゴリ押しが可能なのが救いか。
ポカブも食われがちではあるが、あっちも育てるまでは特性で外してしまいがちだったりあっちには対処が面倒な岩も処理できるのは利点。
ミジュマルはヒヤップオタマロといったみずタイプの選択肢は多いものの、攻撃性能で優るため比較的有用性が高い。というか
対戦と旅パの使い勝手は異なるということを示す例かもしれない。

(草)ツタージャ→ジャノビー→ジャローダ
草蛇。和洋中の洋。公開直後から見た目の人気が高い。
ドラゴン複合かと思われたがまさかの草単。
耐久と素早さに優れるが草単が痛くメガニウムに並んで不遇…
かと思われたが、「へびにらみ」を主軸とした高速サポート要員としての道を見出しており、他2匹があんまりすぎることもあって対戦では御三家の中では一番マシだった。
なお、オーダイルを抜き御三家最大。
第六世代にて隠れ特性「あまのじゃく」が解禁、リーフストームが強力なメインウェポンとなり一気に草御三家のトップクラスに。

(炎)ポカブ→チャオブー→エンブオー
火豚。和洋中の中。正統派ではないが結構イケメン。
3匹目の炎格闘。
高いHPと攻撃を誇る重戦車型…のはずが、見た目の割に紙な防御・特防とS種族値65、反動技中心の技構成が長所を殺している。
専用技に「ヒートスタンプ」を持っていたが、かなり扱いにくい。
登場から一線で活躍し続けるゴウカザル、『BW』から強化され続けるバシャーモの存在も痛い。
未だに対戦用としては見向きもされていない状態だが
「ふいうち」の習得、隠れ特性「すてみ」の解禁による火力上昇など差別化要素を手に入れてはいる。

(水)ミジュマル→フタチマル→ダイケンキ
ラッコ。和洋中の和。
公式絵のミジュマルの姿が若干アレで公開時ネタ扱いされていたが、進化後のフタチマルのデザインは評価が高い。最終進化はまさかのアシカ化。見た目は真っ当に格好いいが進化前とのギャップで賛否が分かれがち。
みず単タイプで中速二刀流。技範囲が広く有用な技を多く覚えるのでストーリーでは扱いやすいが、これといった長所がないため対戦では活躍し辛い。
水御三家では最弱ではないかと当時も今も言われている。
アニメでの活躍がネタ多めのポッチャマポジション。二次創作でもネタポケ扱いが多かった。


□第六世代(X・Y)

最終形態になると複合タイプも三竦みになり、有利な相手にさらに有利になる。
歴代でも得手不得手がかなり激しい。
モデルはRPGの職業で順に騎士(ナイト)、魔法使い(メイジ、ウィッチ)、忍者(シーフ)だと思われる。
こちらも『BW』と同様、メインキャラが御三家全てを使う為、図鑑登録は容易い上にクリア後サナが御三家の1匹をくれる為揃えやすい。またフレンドサファリの仕様でカロスとカントーの御三家が初めて野生出現を果たす。
第三世代御三家と同じく全員が元専用技を持ち、隠れ特性も取得者が少なく個性的なものが多い。
フレンドサファリに出現するため、隠れ特性とオシャボ*6が最初から解禁されている。

序盤に入手できるヤヤコマが進化するとほのおタイプになるため、フォッコよりもケロマツやハリマロンの有用性が高め。
ハリマロン系はレベル技がナエトル系並に恵まれているので、草だからといってそこまで苦戦することはない。
ただ今回はメガシンカできるカントー御三家の方に立場を奪われがちか。

(草)ハリマロン→ハリボーグ→ブリガロン
イガ栗をかぶったハリネズミ。何気に草御三家では初の哺乳類。
ブリガロンに進化するとかくとうタイプが追加。
専用技として「ニードルガード」を覚える、がテンたちに配られた。
隠れ特性は「ぼうだん」。多くの技を無効化できる独特な存在となる。
騎士モチーフらしく防御系の能力に優れている。

(炎)フォッコ→テールナー→マフォクシー
Fuoco(=イタリア語で炎)のフェネック。進化前はある層に大人気。
マフォクシーに進化するとエスパータイプ追加。特攻はエンペルトをわずかに上回る。
専用技として「マジカルフレイム」を覚える、が後にわざマシン化しフェアリータイプを中心に大安売りされることに…。
隠れ特性は攻撃した相手の持ち物を奪う「マジシャン」。タイミングの関係で使いどころが難しく、人を選ぶ能力となっている。
相手を惑わす魔法使いらしい技が多い。

(水)ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガ
最初からカエルなみずタイプ。オタマロと間違えるなよ?並びカエルなよ?絶対だぞ?
ゲッコウガであくタイプ追加。
御三家としては異例の専用技二つ「たたみがえし」「みずしゅりけん」を覚える。
後に「みずしゅりけん」はORASでアギルダーに、「たたみがえし」は第七世代でナゲキに配られた。
隠れ特性は使用する技のタイプになれる「へんげんじざい」。
水御三家最速の素早さ(登場当時はメガシンカ除いて最速だったが、第九世代にてマスカーニャに1だけ上回られた)と、使える技を全て一致で打てる器用さにより、カロス地方でも御三家でも最メジャー級のポケモンとなる。しかし、第九世代では・・・。
火力よりも器用さがウリなのはいかにも忍者らしい。
なんと『スマブラ』にも参戦。こちらでも高性能でなかなかの使用率を誇る。
更にアニメでは「サトシゲッコウガ」なるアニメ先行登場の形態、そしてポケモン総選挙で並み居る人気ポケモンを抑えて見事第一位に輝くなど圧倒的な人気を誇る。

第七世代ではサトシゲッコウガが特性「きずなへんげ」持ちとしてゲームにも登場、
これにより御三家でメガシンカしてないのに三種類も特性があることに。
物理技だった「みずしゅりけん」が特殊化したため物理型ゲッコウガは弱体化したが特殊型ゲッコウガは強化された。
第九世代になると「きずなへんげ」の仕様が変更し、サトシゲッコウガになることができなくなった(メガシンカが廃止されたので存続させるわけにはいかなかった・サトシのみの専用個体だから・ブリガロンやマフォクシーを差し置いて特殊形態を所持し続けることが問題ととられたなど理由はいくつか考えられるがあくまで憶測の域を出ない)。しかし、能力上昇の実数値は上昇しているので全抜きアタッカーとしての素質は上がった。

□第七世代(サン・ムーン)(ウルトラサン・ウルトラムーン)

最終形態になるとサブタイプが変更or追加となるが、特に相関は存在しない。
ただし、いずれのサブタイプも何かのタイプに対して無効耐性を持つ。
最大の特徴としてとにかく素早さが低く、なんとアローラ御三家最速は中間進化系のニャヒート(90)、最終進化形に限定するとジュナイパー(70)という鈍足っぷりである。
第六世代に引き続き、専用技を所有し、さらに専用Zワザにもなる。
今回はペットとして人気のある犬猫鳥をモデルにしており、最終進化はロビンフッド、タイガーマスク、人魚姫と子供向けの物語の要素が入ってくる。*7

アシマリは序盤では貴重なみずタイプの上、アシレーヌになりフェアリータイプが付与されると攻守両面で強力な複合タイプとなるため終盤でも活躍する。
ニャビーもニャヒートまでは素早さが高く、ガオガエンになると素早さが落ちる分強力な攻撃技を多く覚えるが、序盤の炎枠自体はガーディでも代用可能。
モクローは他2匹よりも少し相性面で苦労するが専用Zワザを始めとして習得攻撃技に使い易いものが多く、リーグ戦ではハラ以外のしまキング・しまクイーンに強いと草御三家では珍しく終盤でもエース級に活躍ができる。なおジュナイパーと同タイプに、よりアタッカー向けのダダリンがいるが、入手と育成がかなり面倒なのでシナリオ攻略では気にしなくていいだろう。

コロコロコミックの企画で一時期全員ネタポケになりかけた

(草)モクロー→フクスロー→ジュナイパー
プエオとメンフクロウを混ぜ合わせた様な梟。
フクスローまでは鳥モチーフとしては御三家初のひこう複合。第一形態から複合タイプなのも初代のフシギダネ以来となる。
ついでにモクローの登場で鳥モチーフの御三家が草、炎、水全て揃った。
最終形態のジュナイパーになるとひこうを捨てゴーストへタイプ変化する(当然御三家初の事例)。
専用技はゴーストタイプの物理攻撃「かげぬい」で、逃亡・交代を阻止する追加効果を持つ。ちなみに現在でも唯一の「かげぬい」使い。そのせいで他の物理ゴーストに妬まれているとか。
隠れ特性は直接攻撃が非接触扱いになる「えんかく」。「リーフブレード」や「はたきおとす」等をほぼノーリスクで繰り出せるのが強み。
ダイケンキに似た中速両刀タイプという微妙な種族値に加え、特殊技や変化技にも乏しく「かげぬい」をあまり有効活用できないせいで対戦では扱いづらいタイプだが、実は刺さる相手にはひたすら強い。
世代を超える毎に攻める方向への調整が進められている。
ポッ拳」ではスタンダードタイプとして参戦(Switch版のみ)。
耄碌ではない。

(炎)ニャビー→ニャヒート→ガオガエン
御三家初の猫枠。黒と赤のトラ猫。
ガオガエンに進化するとあくタイプが追加される。炎悪複合はヘルガー系以来。
最終進化形のガオガエンになると素早さが大きく下がりエンブオーよりも鈍足のアタッカーとなるが、
素早さ以外の能力は全体的に高いバランス型で、あくタイプの中では高めの耐久を持つ。
あくタイプの物理攻撃「DDラリアット」が当時の専用技。敵の能力変化を無視してダメージを与える。
隠れ特性「いかく」が解禁されてからはダブルバトルでぶっちぎりの最メジャー級に。
スマブラSP』にも参戦を果たした。
デビルキャットの息子ではない。

(水)アシマリ→オシャマリ→アシレーヌ
赤鼻のアシカ。ダイケンキと被ってるが蛙や亀と違って進化前と進化後が被る状態。
アシレーヌに進化すると、フェアリータイプが追加される。
最終進化の見た目から♀を粘る人が多い。
特攻種族値は過去の御三家いずれよりも高く、特防も高いが、物理方面は攻防いずれもそこまで高くない。
専用技はみずタイプの特殊攻撃「うたかたのアリア」で、敵のやけどを治してしまうと言う一風変わったデメリットを持つ。
隠れ特性は音技がみずタイプになる「うるおいボイス」。
尻は甘くない。
ちなみに、「うたかたのアリア」は剣盾でラプラスが習得。タマゴ技でぜひとも遺伝させよう。


□第八世代(ソード・シールド)

第二世代以来の全員単タイプの御三家。また、最終進化まで単タイプなのはジャローダ、ダイケンキ以来となる。
第七世代とは対照的に素早さが高めであり、最鈍足のゴリランダーでも85と中々のものとなっている。
またゴリランダーとエースバーンは特攻がかなり低めとなっており、両刀種族値の傾向が強い御三家の中でもかなり異質の性能である。
デザイン面では職業、それも同世代デビューのポケモン達同様ガラル地方のモデルであるイギリスを強くイメージさせるものがモチーフとして起用されている。*8
概ね物理特殊の得手不得手が見た目通りになっていると言えるだろう。

選ばなかった御三家のうち自分に不利なタイプはホップが、有利なタイプはダンデが引き取る。

『スマブラSP』ではスピリッツモードにおいて2019年11月22日のポケモン剣盾発売記念イベントでアーマーガアモルペコザシアン&ザマゼンタと共に新規スピリットとして追加された。
性能は階級ACE攻撃型のアタッカーでスロットは2、スピリッツバトルでは戦場化したオネットで戦う。
最初にサルノリ役で木の棒繋がりでリップステッキ持ちのディディーコングと戦うが、時間が経つとヒバニー役且つ炎御三家繋がりのウサギずきんを着用したスモール化ガオガエンとメッソン役で同じく水御三家繋がりのゼニガメが増援で出現する。
原作における御三家の特性のように相手はピンチになるとパワーアップするので要注意。

2020年6月配信のDLCにて3匹ともキョダイマックスを取得。
キョダイマックスわざはいずれも通常より威力が高く、また「かたやぶり」効果を持っており非常に強力。

(草)サルノリ→バチンキー→ゴリランダー
ヒコザルに続いて登場した猿の御三家。最終進化は待望?のゴリラポケモンである。
御三家ではもっとも攻撃が高く、HPや防御も優秀で素早さも悪くない。
専用技の「ドラムアタック」はダメージを与えつつ相手の素早さを確実に1段階下げる。
対戦においては、当初はスペックこそ高いながらもくさ単タイプによる逆風をもろに受けて厳しい立場であったものの、
隠れ特性「グラスメイカー」解禁及びDLCで先制技「グラススライダー」を習得したことで突破力が大きく向上、驚異的な躍進を果たした。

(炎)ヒバニー→ラビフット→エースバーン
御三家では初めてとなるウサギ。
種族値は攻撃と素早さが高い速攻型で、特攻は炎御三家ではブッチギリの最下位。
最終進化はサッカー選手のような出で立ちになる。
物理版だいもんじともいえる専用技「かえんボール」を習得する他、モチーフ重視なのか頭突き技や「ボール」と名のついた技を多数覚えられる。
もともと高い攻撃性能を持っていたが隠れ特性「リベロ*9」解禁以降はさらに火力面が向上し、生半可な受けポケでは止められない超アタッカーとして猛威を振るっていた。
しかし第九世代では大幅な弱体化を受けてしまっている。

(水)メッソン→ジメレオン→インテレオン
水のカメレオン。最終進化はスリムなエージェント風の見た目。
種族値は特殊の速攻型。種族値はジュカインの特攻を+20し、特防を-20した以外は一致する。
専用技「ねらいうち」は、「このゆびとまれ」などで発生するちゅうもくのまと状態を無視して確実に狙った相手を攻撃できる。
対戦においては、自身のスペックは決して低くないのだがみず単タイプはどうしても競合相手が多くなりがちであり、
隠れ特性も「スナイパー」と汎用性に欠けるものだったことも災いして他2匹に比べ評価は落ちるといった現状。
ポケモンカードゲームでは本編と打って変わって大活躍していたので人によって印象が違うかもしれない。


□第八世代(LEGENDS アルセウス)

三者択一で選ぶところは従来通りだが、選択肢は全て過去作に登場したポケモンのみという特殊なパターン。
いずれも最終進化形でリージョン進化になる。
容姿は和風でいずれも色は地味で控えめ(特にジュナイパーは原種とのギャップが大きい)。
選ばなかった2匹はクリア後にもらうことができるほか、クリア後に発生する時空の歪みや大大大発生に一定確率で野生出現する。
余談だがこの3匹の色違いは原種によく似たカラーリングになる。
この作品に登場したこともあり、原種ともどもリザードンと共に第9世代に先行登場している。

(草)モクロー→フクスロー→ヒスイジュナイパー
マタギ。
御三家ではブリガロンと同じ格闘複合となり、物理寄りのステータスになって若干耐久力が向上したが素早さは下がった。
弱点も増えたため、行動回数を確保することで殴られる前に殴る立ち回りが重要となる。
専用技「3ぼんのや」は相手の攻撃と防御を下げ、相手の行動順を遅らせる効果を持つ。

(炎)ヒノアラシ→マグマラシ→ヒスイバクフーン
イタコ。
ゴースト複合。HPと素早さを少しずつ削って特攻に回した特殊アタッカー。
弱点は増えたが半減・無効化できるタイプも増えた。
やたら飛んでくる高威力ノーマル技を無効にできるのはありがたいところ。
専用技「ひゃっきやこう」は30%の確率で相手をやけど状態にして、相手が状態異常なら威力が倍になるという「たたりめ」に追加効果を付けたような技となっている。

(水)ミジュマル→フタチマル→ヒスイダイケンキ
土方歳三。
御三家ではゲッコウガと同じあく複合。攻撃と素早さを上げて他のステータスを少しずつ削っている。
攻撃のほうが高くなったとはいえ相変わらず見た目もステータスも両刀向きとなっている。
専用技「ひけん・ちえなみ」は攻撃を当てた相手に継続ダメージ(第九世代ではダメージを与えつつ撒菱をまく)を与えることができる。
ちなみに元々ミジュマル系統が和洋中の「和」がモチーフで全体的に和風にアレンジされている『アルセウス』の世界観と非常にマッチしているため、デザイン面での評判が良い。

□第九世代(スカーレット・バイオレット)

第七世代と同様に、最終形態になると第2タイプが追加され、第1タイプとは逆方向の3すくみを形成する。
いずれも素早さは異なれどアタッカー気質であり、両刀は不可能ではない程度の数値。
選ばなかった御三家のうち自分に不利なタイプはネモが、有利なタイプはクラベルが引き取る。
モチーフは各国の祭典と推測されており、それぞれイタリアのマスカレード、メキシコの死者の祭り、ブラジルのカーニバルという説が有力。

DLC『藍の円盤』では、育てやすいから、ということで入学時に渡すポケモンとして指定されていることがクラベルの口から語られる。
これにより他に育てたいポケモンがいたため、それを蹴ってチャンピオンランクまで登り詰めたネモのトレーナーとしての力量の高さが間接的に強調された。

(草)ニャオハ→ニャローテ→マスカーニャ
草の猫。最終進化では仮面を付けたマジシャンになり、悪タイプを得る。
「ニャオハ立つな」という前評判に反してニャローテの段階で立ち、奇しくもきっかけとなった先輩と同じ第2タイプを得るが、スタイリッシュな見た目ゆえか概ね好評を得ている。
種族値は物理型の速攻アタッカーであり、専用技「トリックフラワー」は威力70だが確定急所、すなわち能力変化を無視して実質威力105を叩き込める強力な技。
「とんぼがえり」や「はたきおとす」といった器用な技に「かみなりパンチ」も覚えるが、耐性は心許ないので繰り出す相手には注意が必要。また、猫モチーフだが残念ながら「ねこだまし」は覚えられない。
隠れ特性はあの「へんげんじざい」だが、変化が出た後1回のみに弱体化されている。

(炎)ホゲータ→アチゲータ→ラウドボーン
炎のワニ。最終進化では頭蓋骨がむき出しになり、ゴーストタイプを得る。また、最終進化で四足歩行なのは地味に炎御三家では初。
種族値は鈍足気味の特殊アタッカーで、専用技「フレアソング」は威力80かつ特攻を1段階上げる優秀な積み技。
また、「バークアウト」「ハイパーボイス」などの音技や「だいちのちから」「ソーラービーム」といったサブウェポンを覚える。ただし残念ながら「ばくおんぱ」は使えない。
耐久も比較的優秀だが弱点は5つとやや多いため不安は残る。
隠れ特性は炎タイプ初の「てんねん」。「なまける」「フレアソング」と併せれば積みポケモンキラーとなれ、対戦やテラレイドバトルでの需要も高い。

(水)クワッス→ウェルカモ→ウェーニバル
水の鴨。最終進化ではカーニバルのダンサーのような見た目になり、格闘タイプを得る。
種族値は中速の物理アタッカーと少々中途半端に見えるが、専用技「アクアステップ」が威力80かつ素早さ1段階上昇のため、それ前提の調整だろう。
レベルアップで「ウェーブタックル」「インファイト」「ブレイブバード」といった強力な技を次々に覚えられるが、その反面特殊技は「みずのはどう」や「エアスラッシュ」くらいしか覚えないと少々極端。
隠れ特性は「じしんかじょう」。アクアステップと合わせて上手くかみ合えば無双することも可能。


□歴代御三家の合計種族値

進化前
種族値 御三家
320 第七世代
318 フシギダネ、チコリータ、ナエトル
314 ゼニガメ、ワニノコ、ポッチャマ、ケロマツ
313 ハリマロン
310 第三世代、第八世代、第九世代
309 ヒトカゲ、ヒノアラシ、ヒコザル
308 第五世代
307 フォッコ
中間進化系
種族値 御三家
420 第七世代、第八世代
418 チャオブー
413 ジャノビー、フタチマル
411 アチゲータ
410 ニャローテ、ウェルカモ
409 テールナー
405 第一世代、第二世代、第三世代、第四世代、ハリボーグ、ゲコガシラ
最終進化系
種族値 御三家
535 ラグラージ
534 リザードン、バクフーン、ゴウカザル、マフォクシー
530 カメックス、オーダイル、エンペルト、
ジュカイン、バシャーモ、ブリガロン、ゲッコウガ、
第七世代、第八世代、第九世代
528 第五世代
525 フシギバナ、メガニウム、ドダイトス
(ヒスイの姿は原種と合計種族値は同じ)

各世代における合計種族値の傾向は以下の2つに大別できる。

  • タイプ毎に合計種族値が異なるパターン
第一、二、四世代が該当。第六世代もベースはこちらと考えられる。
進化前は草>水>炎だが、進化すると同値になり、最終的には逆転して炎>水>草となる。
同世代間で合計種族値が異なる一方、このパターンに属するポケモン同士は同じタイプであれば全ての世代で同じ合計種族値となっている(例:炎タイプの最終進化系は全て合計534)。
なお、第一世代では現在の特攻と特防が「特殊」として攻防一体の1つの値であり、その時の合計種族値は中間進化系が325、最終進化系が425で統一されていた(進化前のみ253、249、250でバラバラ)。
しかし第二世代で特殊が特攻と特防に分かれた際、ステータスに修正が入って合計にバラつきが出るようになった。

  • 同世代間で合計種族値が統一されているパターン
第三、五世代と第七世代以降が該当。
タイプに関係なく合計種族値が同じに設定されている。ただしラグラージやチャオブーなど、1体だけ他の2体より高く設定されているケースも時々ある。
同世代間であれば合計種族値は同じだが、どの程度の数値で統一されるかは世代によって異なる。最終進化系は第五世代以外は530で統一されているものの、進化前と中間進化系は今でも世代毎に差がある。


■メディアでの活躍


□アニメでの御三家

オリジナル設定として「初心者用ポケモンとして推奨され、旅立つトレーナーが初めてのパートナーとして1匹選ぶ」という文化が存在。
同時に、幼少期から連れ添ってたり家族から贈られたポケモンをそのまま連れていくパターンも割と一般的に浸透している。

毎シリーズごとにサトシ達一行の手持ちに加わる。ただし基本的に初心者ポジションになるヒロイン以外は、人に捨てられたものや野生のものがゲットされて加わることが多い。
また作中では、初心者に渡される御三家にはそれぞれ専門のブリーダーがおり、彼らが一定まで育ててから研究所に送られていることが語られた。

AG34話によると、近くの町に研究所があるなら博士から貰えるが、研究所がない場合各地のポケモンセンターで貰えるようだ。

アニメシリーズでの御三家の扱いは(少なくともサトシ主役時代では)3シリーズ周期でループしているとの説がある。

御三家全てが主人公とメインキャラの手持ちとして加入。
御三家を三人のレギュラートレーナーが1匹ずつ手持ちに加える。
またピカチュウ版におけるライバルのパートナーであるイーブイをヒロインが手持ちに加えたのもこのシリーズ。
  • 第3シリーズ(DP)、第6シリーズ(SM
御三家のうち、草タイプと炎タイプがサトシの手持ちに加入し、
残る水タイプの御三家は女性レギュラーのパートナーとして登場。

無印とBWはジムリーダー2名が同行者として加わる、AGとXYはトレーナーではない年少者が旅に同行するなど、
レギュラーキャラクター全体に共通点が見受けられるため、
これら御三家の扱いについても過去シリーズへのセルフオマージュなのかも知れない。

なおサトシが主役ではなくなった第8シリーズでも第2、第5シリーズのように三人のレギュラートレーナーに一匹づつあてがわれており、現時点ではループが続いているともとれる。

ポケットモンスターSPECIALでの御三家

最初はほぼ全てポケモン博士の手元にいて、一般トレーナーの手持ちにいることはない。
そこから何らかの形で各図鑑所有者の手に渡り、バトルの主力として活用される運命にある。
ただし、イエローのみ2022年現在図鑑所有者ながら御三家を手にしていない。
また、ミツルなど一部のトレーナーは博士の手元から離れた御三家を一時的に手持ちとしているが、後に手放している。
2023年現在、図鑑所有者以外で御三家を正式な手持ちとしているのはチェレンとベル、アララギ博士(父)、バンジロウ、ヒュウ、ハウ、マナブ。
Nも「おや」としてぶぶちゃん(ポカブ)を保持していたが、現在はローテ的にホワイトを通じてファイツの手持ちになっている可能性大である。

博士に管理されていた描写がない、御三家と同種族・進化系のポケモン自体は、(原作、オリジナルキャラを問わず)他のトレーナーの手持ちや野生個体での別個体として後々登場することもある。(ダンデヒースのリザードン、5章に登場した究極技伝授者のキワメが所持するジョウト御三家全ての最終形態など)
それでも、リメイク作やイッシュ地方が舞台となる章を除き、「舞台となった地方特有の御三家」の別個体がその章内で登場する機会はほとんどない。

なお、各世代男主人公モチーフの図鑑所有者が手にする御三家のタイプにはローテーションがある。
ただし、剣創人はローテーションから外れていて、次代の主人公であるバイオレットは剣創人からのローテーションに則っている。恐らく「身具」と言う設定の都合上道具持ちでないといけない為だと思われる。

レッド:草(フシギダネ♂)→ゴールド:炎(ヒノアラシ♂)→ルビー:水(ミズゴロウ♂)→ダイヤモンド:草(ナエトル♂)→ブラック:炎(ポカブ♂)→ラクツ:水(ミジュマル♂)→エックス:草(ハリマロン♂)*10サン:炎(ニャビー♂)
剣創人:草(サルノリ♂)→バイオレット・ラング:炎(ホゲータ)→…

女主人公モチーフの図鑑所有者にもローテーションがある。
だが、こちらもスカーレット・コイトがローテーションから外れている。理由は不明だが、剣盾編で男女のタイプ相性が逆転していたのがSV編では元に戻っている。
またホワイトは先述のポカブを所有していたが、正式な手持ちではなくなっていて、そのポカブは次の女主人公のファイツに渡っている可能性が高い。

ブルー*11:水(ゼニガメ♂)→クリスタル:草(チコリータ♂)→サファイア:炎(アチャモ♀)→プラチナ:水(ポッチャマ♀)→ホワイト:草(ツタージャ♀)→ファイツ:炎(ポカブ♀)*12ワイ:水(ケロマツ♂)→ムーン:草(モクロー♂)→盾シルドミリア:炎(ヒバニー♂)
スカーレット・コイト:草(ニャオハ)


御三家は三者択一ですが
追記・修正は好きなだけしていただけます。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • RSE
  • FRLG
  • DPt
  • HGSS
  • BW
  • BW2
  • XY
  • ORAS
  • SM
  • USM
  • 赤緑青ピカチュウ
  • 金銀クリスタル
  • サン・ムーン
  • 御三家
  • 主人公
  • ライバル
  • くさ
  • ほのお
  • みず
  • ジャンケン
  • 主人公補正
  • 格差社会
  • 種族値の格差
  • 複合タイプの格差
  • わざの格差
  • 隠れ特性の格差
  • 最後の一匹は放置プレイ ←最近はそうでもない
  • 誓いパ
  • 剣盾
  • RGB
  • SV
  • 所要時間30分以上の項目
  • コメント欄ログ化項目
  • チャンピオンの切り札

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月09日 13:03

*1 ただし、第七世代では島スキャン、第八世代ではマックスレイドバトルによって過去世代の御三家なら野生で出る

*2 ♂が87.5%であるのに対して♀が12.5%

*3 USUMではその人物はストーリーでは実質戦わないが、チャンピオン防衛戦なら出ることがある。

*4 アニメ化にあたり、御三家のどれかをパートナー役にする事による派閥争いや不公平を招かぬようにと抜擢されたのがピカチュウである

*5 これが問題視されたのか、プラチナではデルビル系やブビィ系、唯一王が追加された

*6 ガンテツボールなど一部を除く

*7 いずれも『献身』が関わる物語である。

*8 順にドラマー(UKロックなど)、サッカー選手(フットボール発祥の地)、スパイ(MI6やジェームズ・ボンド)がモデル。

*9 へんげんじざいと同じ効果

*10 手持ちのカロス御三家は草タイプだが、カントー御三家のリザードンも手持ちとしている

*11 初代に女主人公はいないが、デザインの経緯やリメイク版での服装等からそれに準じた扱いと見てよい

*12 本編ではホワイトからポカブのぶぶちゃんを引き取り、62巻でカロス御三家のマフォクシーを手持ちとした。尚、ぶぶちゃんは手持ちにしていない可能性もあり、BW2の女主人公がマフォクシーを持つのは実現不可能である為、マフォクシーはローテに入っていない可能性もある