鳶一折紙(デート・ア・ライブ)

登録日:2014/05/29 Thu 12:54:03
更新日:2023/12/26 Tue 15:19:58
所要時間:約 12 分で読めます




強く……なりたい。何にも頼らず……士道を、守れる……くらいに……ッ


鳶一折紙(とびいち おりがみ)は『デート・ア・ライブ』の登場人物。夜刀神十香と並ぶ、この作品のメインヒロインの一人。
原作では1巻『十香デッドエンド』より登場。
アニメでも第一期序盤から登場している。担当声優は富樫美鈴。
色々設定や行動が(いい意味で)ぶっ飛んでいるが気にしない。

精霊か、その関係者が多くメインキャラクターとして登場している中、数少ない精霊を敵視している側のメインキャラクター。
主人公の五河士道を始めとして、多くのメインキャラクターが精霊に対し好意的か、精霊本人であるために、どうしても敵対関係になることが多い。

人物

普段は士道のクラスメイトとして高校生活を送っているが、実は陸上自衛隊の対精霊部隊『AST(アンチ・スピリット・チーム)』の一員。
空間震警報が発令されると武装し、『AST』の一員として現場に赴き、精霊と戦闘を行う。階級は一曹。
高校生ながら、『AST』の人の中でも屈指の実力者で通っており、その才覚は『万人に一人の天才』と言われるほど。
ただ、精霊の殲滅に拘るあまり独断専行や命令違反が目立ち、隊長に注意されることも少なくない。
また、精霊の戦闘能力や彼女らの持つ『天使』には『AST』の装備では太刀打ちできないことが多く、場合によっては大怪我することもある。

容姿は綺麗な銀色の髪を肩の辺りで揃えた美少女。
おまけに頭脳明晰でスポーツ万能(ある意味当然とも言えるが)で、殿町宏人曰く『恋人にしたい女子ランキング』では3位にランクインしている。
しかし、クラスではいつも一人で親しい友人がいる様子もなく、憧れる男子は数いれどアプローチする男子は少ない。また、アプローチしても断られている。

士道も特に彼女とは接点を持っていなかったが、精霊攻略のレッスンの一環として彼女に告白することを五河琴里に指示され、告白したところ何故かOKをもらってしまう。
それも『お試しで』とかではなく結婚すら考えているほど士道との恋人関係に前向きで、士道当人は折紙の想いを持て余しているものの、こちらが告白した負い目もあって本当のことを言えずにいる。
また、人間として折紙には好感を持っているため、邪険にあしらうこともできないという難しい状況にも置かれている。

折紙が何故士道の告白を受け入れ、恋人関係に前向きなのかというと答えは簡単で、士道が特に折紙を気にしていなかった頃から彼に惚れていたため。
その愛はかなり深く、表情にこそ出さないものの士道にベタ惚れ状態。琴里曰く『好感度ゲージはMAX』。むしろ限界突破する勢い。
士道のパーソナルデータは全て網羅しており、本人より士道について詳しい。ぶっちゃけストーカー一歩手前。

士道に対する求愛行動も他のヒロインたちとは一線を画しており、士道が家に行った時は学校で士道が好きだと言っていたメイド服に身を包んで出迎え、精力剤がふんだんに混ぜられたお茶をご馳走した。
そしてシャワーを浴びた後タオル一枚のみを纏った扇情的な姿で現れ、硬直している士道にぴったり身体を寄せようとした。アニメではさらに士道を押し倒す勢いで近づいている。
ちなみに例によってメイド服姿はつなこ先生によって口絵で描かれ、バスタオル一枚の姿はアニメでしっかり描かれた。ありがとうございます!
精霊の力で幼児化した際は、それを利用して折紙と士道の娘であると広めようとしたりもしている。抜け目ない

なお十香を庇った士道を誤って狙撃してしまった際、怒り狂った十香にも目もくれずあまりのショックで戦意を喪失していた*1

この、場合によっては琴里さえも脱帽させるほどの肉食女子っぷりはファンに折紙の魅力として捉えられており、人気投票一位になったら描かれるデートのシチュエーションリクエストでは、
『寝ている間に拉致されたい』『監禁されたい』『精力剤飲まされてベッドへドナドナされたい』
と見事に折紙に美味しく頂かれたい願望が寄せられたらしい。

折紙『問題ない。それらは全て計画済み
士道『!?


本編での活躍

第1~9巻

基本的には十香と士道を取り合ったり、士道に肉食系なアプローチをしかけてタジタジにさせたりしている。

戦闘では『五河シスター』まではその回のメインとして登場した精霊と刃を交えるのが基本だったが、攻撃してこない四糸乃以外の精霊には歯が立たず、歯噛みするばかりだった。
それどころか
  • 『十香デッドエンド』では狙撃の射線上に士道が割り込んだことで彼を射殺してしまってショックを受けた上に激怒した十香に殺されかける。
  • 『狂三キラー』では非武装時に狂三に襲撃されて喰われかけただけでなく、精霊としての能力を顕現させた狂三に十香共々捕らえられる。
と、割と毎回命の危険に陥っている。

『八舞テンペスト』では謎の組織『DEMインダストリー』のバンダースナッチ(機械兵士のようなもの)に襲撃されて大怪我を負い、戦闘自体できなかった。
『美九リリィ』以降はそもそも精霊と戦闘することすらなくなりつつある。


しかし、巻が進むにつれて折紙が何故精霊を敵視するのか、何故力を欲するのかが明らかになっていき、同時に折紙の過去も明らかになる。

折紙はかつては一般家庭の普通の女の子だったが、5年前、家族と一緒にいたところに突如精霊が現れた。
突然のことに驚く折紙の目の前で、精霊は折紙の両親を殺害し、幼い折紙もその力の余波で気絶してしまう。
薄れゆく意識の中、折紙は自身の愛する両親を殺した『炎の精霊』の姿を脳裏に焼き付けた。

この事故で親を失った折紙は、親を奪った精霊に復讐すること、そして、自分のように悲しい思いをする人がいなくなることを願い、『AST』に参加したのだった。


そして折紙の前に、『炎の精霊』が姿を表す。その精霊、『イフリート』は愛する士道の妹、『五河琴里』だった。
復讐を果たすために開発されたばかりの新兵器を持ち出し、琴里を襲う折紙。しかしその前に、彼女を家族として愛する士道が立ちふさがる。
士道の説得と、琴里を殺してしまえば彼の肉親を奪い『過去の自分と同じ思いをさせてしまう』ことに混乱する折紙。
結局、十香、四糸乃の攻撃と琴里の反撃を受け、さらに肉体限界を迎えたことで折紙は気絶。士道がその間に琴里の霊力を封印したことで襲う理由もなくなり、矛を収めることになった。

この時に精霊としての力を使う十香と四糸乃を見たことで彼女らに対する猜疑心を深くしたが、彼女らを士道が信じていることを受け、『事情をいつか話してくれる』と思い、『AST』に報告はしていない。

士道に対する想いも揺らがず、のちに『DEM』に襲われた士道を助けるために駆けつけたこともある。この際には最強の魔術師『エレン・メイザース』を相手取り、彼女に一太刀浴びせている。


と、本筋では割とシリアスな立場にいる折紙だが、外伝『デート・ア・ライブアンコール』を始めとする、精霊の事件が関わらない日常のエピソードでも、その肉食系女子っぷりで抜群の存在感を放っている。

  • お見舞いに来た士道におんぶされた時にクンカクンカ(ryだけでなく『腕以外のどこか』で彼の首筋を触りまくる。
  • 士道に脇の下に体温計を入れてもらおうとする。士道がためらうともう一つの検温場所を提案した。どこかって?察しろ。ヒントは某冥殿。
  • 犬耳カチューシャにスクール水着というコスプレを街中で平然と行う。
  • 内密の話をしようとトイレの個室に連れ込んだ士道の目の前で唐突にショーツを脱ぎ出す(士道が止めると残念そうにショーツを戻した)。
  • 十香の胸を士道が揉んだと聞いて、士道の腕を掴んで自分の制服の胸元に突っ込む。

……うん、なにこのエロゲ。ちなみに全て折紙が『自主的に』行ったことであり、士道は毎回心臓に悪い思いをしている。おい士道、ちょっとそこ代われ。
ちなみに例によってほとんどの場面をつなこ先生が口絵、挿絵で描いてくださっている。ありがとうございます!

また、『犬耳と尻尾をつけてスクール水着姿でしゃがんでいる』挿絵が印象的な『アンコール』の短編、『折紙インポッシブル』は9巻『七罪チェンジ』初回限定盤のBDで映像化された。
十香の短編『十香ゲームセンター』と共に第13回『DATE TO DATE』として収録され、約30分のOVAとなっている。
流石に映像化するならもうちょっとマシになるかと思った?残念!KADOKAWA製でした!と言わんばかりに折紙の変態的言動は変わらず、むしろパワーアップしている。おい富士見書房しっかり監修しとけ。
トイレに行こうとした折紙を引き止めた士道と折紙のやり取りはまさかのOVAオリジナル。士道の『小学生は最高だぜ!』発言が可愛く見えるほどの折紙の返しは必見。しかも言わされている士道に対し折紙は素である。
神無月『へ、変態だー!?
琴 里『アンタが言うな!


とまあ、変態的、もしくは肉食的な行動ばかりに目が行きやすい折紙ではあるが、

  • どんな変態的な願望も受け入れてくれるどころか積極的に応じてくれる
  • そんな要求をしても好感度は下がらず、こちらを変わらずに愛していてくれる
  • 一人暮らしをしている都合上、家事関係はばっちり

という、実はかなりの優良物件。しかも銀髪の美少女である。
なに士道?そんな折紙の愛が重い?士道、それは受け入れようとしていないからだよ。逆に考えるんだ、『受け入れて童貞を失っちゃってもいいさ』と考えるんだ。


ちなみに士道以外の人間関係は少なく、親しい人間は士道を除けば嵩宮真那と自身をマスターと慕う八舞夕弦くらい。ちなみに真那には『士道の恋人』と名乗ったことで『義姉さま』と呼ばれている。
十香との仲はまさしく犬猿の仲で、士道を取り合っていがみ合っている。髪の色や性格も対照的。
他の霊力を失った精霊ともあまり親しく付き合おうとはしておらず、四糸乃や琴里は彼女を苦手。
当然『ラタトスク』メンバーからも好ましくは思われていないが、村雨令音は副担任の先生という立場もあってか、普通に接している。

劇場版アニメ『万由里ジャッジメント』では美九トゥルースの数日後ということもあり、入院中。
夕弦を利用して士道を拘束しようとしたり、病院を脱走して十香のデートに乱入したりと完全にコミックリリーフ。
デートシーンはおろか戦闘シーン、パンフレットの声優インタビューもなく、ちょっと扱いのいいモブキャラ程度の出番に終わった。

第10巻~

そんな日常が続くうちに精霊への敵愾心が薄れていくことに恐怖した折紙は、DEMインダストリーの勧誘を受ける。
学校も留学という形で辞め、士道を安全と思しき場所に拉致したうえで最新武装で十香らに挑むも敗北。

その時現れた<ファントム>により、<霊結晶>を与えられ精霊として覚醒。
封印されていないアドバンテージや元々のスペックもあり困惑する十香たちを一掃する。

その後は時間に関連する能力を持つ狂三に接触し、【一二の弾】で過去へ転移。
<ファントム>に接触し交戦するも、最後の攻撃が見慣れた場所に着弾していたことに気付く。

そう、かつて折紙の両親を殺したのは<イフリート>琴理でも<ファントム>でもなく、折紙自身だったのだ。

その事実に絶望し、反転。現代に戻ると天宮市、そして<フラクシナス>をたった一人で壊滅させる破壊をもたらす。

狂三の協力で過去に原因を探りに来た士道は、そこで原因を目撃する。
そして<贋造魔女>の力で当時の姿になった状態で折紙を慰める。これが、折紙が士道に異常なまでに執着していた理由である。

その後、士道は【一二の弾】の重ねがけでさらに過去に跳び、折紙の攻撃から鳶一一家を体を張って救出。
歴史改竄によって折紙は両親がその時点では死なず、普通の女の子として過ごす人生を手に入れることができた。
基本的には同じような歴史(両親も一年後に死亡)をたどったようだが、精霊への憎しみはなくAST入隊の理由も「家族を救ってくれた少年(=士道)のような犠牲を出さないため」になっている。なおそうして入ったASTは既に辞めた様子。
来禅には転校生として登場。髪も長めになっている。

この改変された折紙だが……なにをどう間違ったらああも変態になるのかというくらいに普通、かつ純な乙女である。
どれくらいかというと、男子(士道)へメールひとつ返すのにもいろいろと思惑し「乙女かっ!」と自分にツッコむほど。

しかし、改変前の人格は消滅しておらず、自分を含むすべての精霊への憎悪(と、士道への変態的アプローチ)は残っている。
こちらでは精霊、ないし霊力を認識すると顕現し、精霊を攻撃するだけして精霊がいなくなると消失する反転精霊<デビル>として認識されている。精霊化している間改変後人格は意識が飛ぶが改変前人格が完全に起きているわけではなく、半ば機械的に精霊を潰しにかかる。

士道とのデートの最中に無意識のうちに変態行動を取るなど意識が混濁した状態に。その後僅かに士道の霊力を見てしまったために反転し暴走するが、士道らの活躍で人格の統合が行われるとともに自らのやったことと正面から向き合ったことで士道に預けていた涙や笑顔を見せることができるようになり、そのまま封印された。

封印後、髪は改変前と同じように肩をくすぐる程度で切りそろえたので以前と外見的な変化はほぼなくなった。
また恨む理由もなくなったので精霊たちとの関係は一気に良化している。精霊たちも封印と同時に改変前世界の記憶を思い出したので特に違和感はない様子。主に士道への絡みの点で似た者同士の美九、二亜とは特に仲が良い。
ただし五河家横のマンションではなく、両親との思い出の詰まった実家に住んでいる。

しかし、何の因果か士道らの前では主導権は改変前人格にあり、相変わらず行動は変態。
これまでの士道への執着は依存だったと認識を改めたが、これから恋を始めると開き直り、より増した変態的アプローチは止まりそうにない。あまりの変化にクラスメイトはドン引きしていた。
が、改変後人格が消えたわけでもなく、誰もいない場所では改変後人格で顔を真っ赤にして「あああああああああ!」状態になる。
また改変前人格に何かしらの理由で意識を失ったりといったイレギュラーが起きると、改変後人格が出てくる。


登場は初期からだが、精霊となったのは作中では8番目、実際の時系列では最後になるため、20巻である人物から「新米精霊」と呼ばれている。

能力・装備

<絶滅天使(メタトロン)>
精霊化した折紙の天使。
細長い羽根状のパーツが組み合わさった光の王冠で
。組み合わせによって光弾やビームなどの様々な攻撃を放つほか移動強化なども可能で、オールレンジ攻撃といった芸当も可能。ロボットアニメに詳しい方にはアレを彷彿とさせるかもしれない。
戦闘能力は非常に高く、十香の<鏖殺公>にも引けを取らない。


<神威霊装・一番(エヘイエー)>
折紙の霊装。白のドレスに光のヴェールと全体的な印象はウェディングドレスに近い。
反転すると十香同様に露出が上がり、ウェディングドレスより喪服や踊り子に近い印象を受ける。
太ももをさらすパレオ上状のスカートや髪が長くなっていることもあり艶めかしく非常にエロい(頭身も若干上がっている)


<救世魔王(サタン)>
反転した折紙の天使。こちらも超火力のビームを放つなど火力特化。
折紙の「敵」を確実に排除するような動きをする。
人格統合後も、改変後人格とリンクした形で保持している。


<CRユニット・ブリュンヒルデ)>
六喰攻略時より、ラタトスクから支給されたワンオフ型の装備。
周囲の魔力や霊力を吸収し力に変える槍。折紙は精霊かつ魔術師なのでここに精霊の力を上乗せすることでハイブリッドスタイルをとることができる。


さて、折紙の記事ができたみたいだけど……って、折紙?なにやってるんだ?
ページの編集権限の変更。士道以外が、私のページを編集できないようにする
いや、それだとアニヲタのみんなが編集できなくなっちまうし、そもそも、間違った記述があっても自分も編集できなくなるぞ?
問題ない。士道が編集したことなら、それが事実と違っていても、私は全力でそれを真実とする
へっ!? ………い、いや、ほら! それだと折紙が苦労することになるし、それに、俺はそこまで折紙に詳しくないし!
そう
わかってくれ……お、折紙!? なんで服を脱ぎ出してるんだ!?
士道に私を知ってもらうために、まずは隅々まで私の身体を見てもらう。大丈夫。もう身体は準備万端
どういうこと!?
……いや?
え、あ、あの……ってそうじゃなくて! ここはアニヲタのみんなが自由に編集できるページだから! 俺だけが編集できるようにしちゃダメなんだ!
……そう。それじゃ、仕方ない
お、折紙も納得してくれたし! それじゃアニヲタのみんな、追記や修正があったらよろしくな!

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最終更新:2023年12月26日 15:19
添付ファイル

*1 後日、謝って済む問題ではなけれどもと謝罪をしたが士道はお互い無事だったからと言う理由で気にしていない