デスタライヤー(星のカービィ)

登録日:2014/04/15(火) 19:30:18
更新日:2024/04/11 Thu 06:31:35
所要時間:約 6 分で読めます







デスタライヤーとは、テレビアニメ版『星のカービィ』に登場する兵器の1種である。


概要

ホーリーナイトメア社が誇る作中最大規模の航空兵器。
典型的な巨大UFOの外見をした宇宙船で、 コックカワサキに言わせれば「中華鍋野郎」の形をとる。


初めて現れたタイミングは最終回近辺の第96話と、比較的というか非常に遅い。
しかし、作中で放ったインパクトと脅威はそんじょそこらの魔獣よりも絶大的(これを上回る脅威になりうるのは堅牢な装甲とMAP兵器級の破壊光線を得たパワードマッシャーくらい)で、登場人物はおろか視聴者をも絶望させる無双ぶりを見せつけた。
98話の終盤からは「宇宙戦艦ハルバード」によって一気に量産型ザコ並の扱いを受けたが、スペック上は決して弱いと言い切れず、
むしろ数多の魔獣を抑えたテレビアニメ版最凶の敵として抜群の存在感を残した。
魔獣に強いヤツが殆どいないからとか言うな


名前は恐らく「デストロイヤー(破壊者)+タライ」の合成語。
なぜ脱力感あるタライにしたのか、謎のチョイスである。


特徴

何と言っても最大の特徴は、その巨大にもほどがある常軌を逸したサイズ


上述の画像を見て頂ければ分かる通り、ププビレッジ最大の建造物であるデデデ城がちっぽけに見えてしまう。
いかに規格外の存在であるか、見ただけでシンプルかつストレートに伝わる。
メタい話をするとシーンによって若干縮尺のズレが生じるものの、圧倒的巨体を誇ることに変わりは無い。
ゲーム版でも『カービィのエアライド』にデスタライヤーとくりそつ「ナゾの超巨大飛行物体」が登場したが、
カービィの身長を基準とした縮尺で図ると、目測でも途方もない差があることがよく分かる。
あまりに巨大すぎて、地上や引きの絵では常時(デスタライヤーが)CG描画なのも相まって遠近感が狂いそうになる。

なお、エアライドのそれについては別途解説する。


後述するが非常に強力な攻撃手段を有しており、
更にホーリーナイトメア社の本拠地「ナイトメア要塞」にはコレが大量配備されている。
そのため並の侵入者を寄せ付けず、磐石の防衛ラインを築いていたのだが…

操作形態は手動か自動か、描写が曖昧でハッキリしない。
少なくとも人の手で動かすことは可能らしく、エアライドマシンのライダーみたいに搭乗員もいる様子。

デスタライヤー自身の武装は2種類のみだが、どちらも強力無比。
下記に詳細を記す。


誘導ミサイル

おもに機体の中心部から飛び出す光弾。
弾の大きさはカービィと同じか、やや大きいぐらい。
発射態勢に移る時は、先に中央の発射台がせり出す形になる。

弾速は非常に早い。
しかも見た目に反して凄まじい破壊力を有し、普通に壁が吹き飛ぶほどの爆発が起こる。
更に強烈なホーミング能力のおまけ付きで、目標対象めがけて執拗に追跡を行い着弾する。
まるで生物のようなミサイルである。




恐るべき事にこのデスタライヤー、膨大な数の誘導ミサイルを内蔵するだけでなく作中描写を見る限り弾薬が尽きる様子を一切見せなかった
随時生産して送り出しているのか、それとも膨大な量を元々備蓄しているのかは不明だが、どちらにしろデスタライヤー自体が超巨大な弾薬庫といっても過言ではない。
こんなぶっ壊れスペックなので、一度爆撃に晒された建物はたちまち半壊に追い込まれてしまう。
しかもどんなに長時間撃ち続けても、弾切れなんて慈悲深いアクシデントが決して起きない…
正しく「悪夢」を体現した最悪の破壊兵器と言えよう。

実際、作中のデデデ城はデスタライヤーの絶え間ない爆撃に曝され続けた結果、見るも無残なほどに壊れ果て、危うく城が崩壊しかける所だった。その為かカスタマーサービスが次回予告で「陛下、早くお逃げになった方が良いですよ」と警告をしていた。
下手したら魔獣がいらない子扱いになってもおかしくない凶悪ぶりである。

一方、弾薬の塊である以上内側で爆発が起きたらタダでは済まないはず
これがデスタライヤーの弱点を突く鍵となるだろう。
しかし、外部からの侵入路はミサイルの砲口しかない上に、圧倒的弾幕それ自体が防御を兼ねているため、
正面突破で切り抜けるのは相当難易度が高い。


レーザー

機体側面から発射される青白いレーザー。
おもに宇宙空間の戦闘で使用する。

こちらは本当に最終回間近、しかも宇宙空間でしか使わないため、存在感が薄い。
だが光学兵器ゆえに弾速が非常に速く、実際の威力も同型機に対して一発で木っ端微塵にする程度には強い。
万が一プププランドにこんなものが直で撃ち込まれたら、それこそ本気で滅亡は免れないだろう。

唯一の欠点は発射位置の関係で、ミサイルのように真下へ撃てないことぐらいか。


実際のデスタライヤー

さて、このように強大な兵器として描かれているデスタライヤーだが、作中での脅威度合いはブレ幅もまた大きい。
第96話・97話では最後のクラッシュカービィの一撃にやられるまで、終始優勢にデデデ城もろともカービィを蹂躙する、勝ち目が見当たらない敵として君臨した一方、
その次の第98話は開幕スピード登場、そしてタイトルコールから3分も経たないうちにスピード撃沈という、一度攻略したからって何とも不名誉なやられ方で醜態を飾った。

以降はなんと複数での出番がメインとなり、1隻で城を壊滅させたデスタライヤーが6隻も襲来する光景はまさに絶望の象徴。
しかし、複数で現れるということは冒頭で述べたように事実上の雑魚扱いでもあり、満を持してメタナイト卿が出した「宇宙戦艦ハルバード」のやられ役が主な扱いだった。
最終的には本拠地にいたものも含めてあっさり全滅しているなど、散々見せつけた脅威がウソのように拍子抜けな末路である*1
それでもナイトメア大要塞に突貫するハルバードを物量で追い詰め、手に汗握る攻防のシーンを演出するなど、最後までアニメカービィの熱い展開に貢献し続けた。


類似品

  • ナゾの超巨大飛行物体
カービィのエアライド』のシティトライアルに登場。
イベント中にだけ出現する巨大な円盤で、前述のようにデスタライヤーより遥かに小さいものの
普通にシティの大部分を覆ってしまうぐらいの大きさを誇る。
機体上部には沢山のパワーアップアイテムが乗っており、中心部には全能力上昇のオール↑が。
意外に飛行速度がちょっぴり速く、もたもたしているとマシンの移動範囲外まで動いてしまう。


  • ノソトロモ号
第33話に登場したこれまた円盤型の宇宙船。
機能は完全に別物で、ゴミの回収や投機のための機能を持つ。
本編では名称が明かされず、後にプププ大全で判明した。
2023年発売のBlu-rayボックス同梱のスペシャルブックレットのキャラクターボードではノソトロモ号の横に「#96 デスタライヤー参考」と書かれており、CGを少し改造して流用していると思われる。


余談

今更述べるまでも無いだろうが、その大きさ、形状等は
モロに映画『インデペンデンス・デイ』に登場したシティ・デストロイヤーのオマージュである。
カービィがワープスターで突入するシーンも、クライマックスの有名な1シーンが思い浮かぶ。
本家みたいに下方へのレーザー攻撃やシールドなぞ持っていなくて良かったと言うべきか…





追記・修正は自宅に中華鍋を持っている方にお願いします。


画像出典:テレビアニメ『星のカービィ』96話(全て)
アニメ内スクリーンショット
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最終更新:2024年04月11日 06:31

*1 この辺は制作サイドの止むを得ない事情で、ストーリーの整理が不完全であった為に急な末路となった感が否めない。