ペンデュラム召喚(遊戯王OCG)

登録日:2014/03/28 Fri 17:00:26
更新日:2024/01/27 Sat 19:39:33
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揺れろ! 魂のペンデュラム!

天空に描け 光のアーク!


ペンデュラム召喚!!


ペンデュラム召喚とは、遊戯王OCGに存在する召喚方法の1つである。

●目次

【概要】

モンスターをフィールドに出す方法である特殊召喚の一種。
ペンデュラムモンスターという特殊なモンスターを利用して行われ、
第9期でマスタールール3が導入されるとともに追加された。

ほぼ同時期に開始するアニメ「遊戯王ARC-V」ともタイアップしている。

後から追加された新しい召喚方法という意味では、
かつてのシンクロ召喚エクシーズ召喚に続く。
ただし、それら2つの召喚がそれぞれシンクロモンスター、エクシーズモンスターを出すための手段であったの対し、
こちらはペンデュラムモンスター自体がペンデュラム召喚のための手段であるという点で異なっている。

もちろん後述するようにペンデュラム召喚でペンデュラムモンスターを展開することも可能である。


【ペンデュラムモンスターの性質】

ペンデュラム召喚のために必要不可欠なのが、この『ペンデュラムモンスター』である。

ペンデュラムモンスターの大きな特徴として、まずテキスト欄が2つ存在し、
上部はモンスターの色、下部は魔法カードの色になっている。
これは、通常はモンスターとして扱うが、
新設された『ペンデュラムゾーン』に置くと魔法カード扱いになるという性質を表している。

モンスターとしては、基本的には通常モンスターか効果モンスターとして扱われ、
通常モンスターの方にはフレーバーテキストもある。
このほか、儀式モンスター、エクストラデッキに投入する融合モンスターシンクロモンスターエクシーズモンスターにも、
ペンデュラムモンスターの性質を持つものが存在している。

そして、モンスター効果が書いてある欄の上に、別の欄が新設されている。
これは『ペンデュラム効果』と呼ばれ、ペンデュラムゾーンに魔法カード扱いで置いたときに適用される効果が記されている。
モンスター扱いの時はペンデュラム効果は適用されず、効果の発動もできない。


そして、最も重要なのがそのペンデュラム効果の両隣りに書いてある数字である。
この数字を『ペンデュラムスケール』と呼ぶ。

この数字は左右に一つずつ存在するが、現在は左右の数字が違うカードは存在していない。
そのため公式の裁定も現時点では区別の必要はないという裁定が出ている。

左右の数字が違うカードが登場した場合は、改めてルール確認が必要となると思われる。


ペンデュラムモンスターの特徴はもうひとつある。
デュエル開始時点ではメインデッキに入っているのだが、
フィールド上から墓地へ送られる場合、
墓地ではなくエクストラデッキ表側表示で送られることである。*1

そして、これは効果ではなくルールである。

そのため、コストで墓地に送る行為は行えない(トークン同様シンクロ召喚の素材にはできる)。
No.50 ブラック・コーン号の効果でモンスターゾーンに存在するペンデュラムモンスターを墓地へ送る事はできるが、
ペンデュラムモンスターは墓地に送られないためにダメージは発生しない。

また指定が「フィールド上」であるため、
モンスターゾーン以外の魔法&罠ゾーンや、ペンデュラムゾーンで墓地に送られる場合も、エクストラデッキに移動する。


注意点としては、ペンデュラム召喚を無効化されたり、エクシーズ素材になった時。
フィールドから墓地に送られる扱いでない場合、普通に墓地に行くことになる。
もちろん、「マクロコスモス」や「M・HERO ダーク・ロウ」の効果が適用中で、カードが墓地に送られない場合もエクストラデッキにはいかずに除外される。

ただし、「次元の裂け目」の場合、
ペンデュラムゾーンにあるペンデュラムモンスターは除外されずにエクストラデッキへ行く。
これは、ペンデュラムゾーンにある間は魔法カード扱いとなるため。


このルールを応用すれば、
自分の場に伏せてある「リビングデッドの呼び声」に対して「サイクロン」などを発動された場合に、
墓地に行ってしまったペンデュラムモンスターを蘇生させてエクストラデッキに送るという戦法も可能。


【ペンデュラムゾーン】

ペンデュラム召喚を行うためにマスタールール3で新しく設けられたのが、ペンデュラムゾーンである。
ペンデュラムモンスターは、主に手札からここに置くことでペンデュラム効果を発揮し、ペンデュラム召喚に利用できるようになる。
の2色があるが、左右で処理が異なることはない。

新マスタールール現在では、魔法&罠ゾーンの両端2つが該当する。
この2か所は魔法・罠ゾーンとしても扱い、魔法・罠カードの発動やセットが可能だが、
ペンデュラムモンスターを魔法カード扱いとして発動することもできる。

なお、マスタールール3の段階では魔法&罠ゾーンと独立しており、魔法・罠ゾーンの5枚とは別に2枚まで発動可能だった。

……プレイマットの墓地やデッキが微妙に切れてて何かやだって人も多いとか(ry



ペンデュラム召喚の手順

1.ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置く

ペンデュラム召喚を行うためには、準備としてペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置いておく必要がある。

これを行えるのは自分のメインフェイズ。
フィールド魔法や永続魔法を発動するのと同じように、手札からペンデュラムゾーンに置いてそれを発動する。
このとき、ペンデュラムモンスターは魔法カードとして発動する扱いである。

ちなみに魔法カードとしての発動が「封魔の呪印」で無効にされた場合、
同名カードの使用は魔法カードとしての発動のみが不可能になる。
よって、モンスター効果だけを発動させる分には問題ない。


ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置くのは魔法カードの発動であるため、
これにチェーンして「サイクロン」を発動して破壊したり、
神の宣告」や「ナチュル・ビースト」でその発動を妨害することが可能。
「マジック・キャンセラー」が存在する場合には発動はできない。


また、フィールド魔法とは異なり、ペンデュラムモンスターの上書きはできない。
そのため、ペンデュラムゾーンのカードを入れ替えるためには、「サイクロン」で破壊するなどの方法が必要となる。


さらに、ペンデュラムゾーンへのセットはできない。
ペンデュラムモンスターは表側表示で発動することはできるが、裏向きで伏せておくことは不可能。
もちろん、通常の魔法・罠カードならば、ペンデュラムゾーンとしても扱う魔法・罠ゾーンの両端2つにセットすることは可能。

「魔封じの芳香」は、効果が適用中の場合ペンデュラムゾーンへの発動ができなくなるため、ペンデュラム召喚へのメタカードとなる。


他にも、通常の魔法カード同様、ペンデュラムゾーンに空きさえあれば1ターンに何枚でも発動することが可能。
例えば手札にペンデュラムモンスターが2枚あるならば、両方のペンデュラムゾーンを埋めてしまえる。

フィールドの2か所のペンデュラムゾーンにペンデュラムモンスターを発動できればペンデュラム召喚への準備は完了である。


2.ペンデュラム召喚
さて続いてはペンデュラム召喚について解説する。
ここでは前述した『ペンデュラムスケール』が重要となってくる。(ここの解説では「スケール」と記述する)

例えば2つのペンデュラムゾーンに「スケール:1」と「スケール:8」があるとする。

この場合、2つのスケールの数字の間にあるのは「2~7」である。
そして手札の特殊召喚可能モンスターか、エクストラデッキに表側表示で存在するペンデュラムモンスターのレベルを確認し、
そのレベルが「2~7」の間にあるという条件を満たすのが、ペンデュラム召喚できるモンスターである。

この時、特殊召喚できないモンスターは

  • スケール間の数字よりレベルが低い。またはレベルが高いモンスター(この例ではレベル1とレベル8以上のモンスター)
  • 特殊召喚モンスターや儀式モンスター
  • Pモンスターの特性を持たず、エクストラデッキに裏側表示で存在するモンスター全般
  • エクシーズモンスター等といったレベルを持たないモンスター

である。


【ペンデュラム召喚の戦術】

ペンデュラム召喚の戦術の特徴としては現時点では基本的に「墓地に頼らない」という点であろう。

ペンデュラムモンスターは基本的には墓地にはいかずエクストラデッキへ行き、
展開のためには手札かエクストラデッキにモンスターを揃える必要があるため、
遊戯王的に言えばペンデュラムではエクストラデッキが『第二の墓地』となる。(除外ゾーンも第二の墓地であるが)

そのため、墓地を利用するデッキで墓地肥やしを行うのと同じように、
ペンデュラムの場合はペンデュラムモンスターをエクストラデッキにため込むのである。
そして準備が終了した時点で、ペンデュラム召喚による大量展開を狙う。

そこで展開したペンデュラムモンスターが破壊されたりしても再びエクストラデッキへと行き、
また次のターンでペンデュラム召喚する……と墓地を介さずに循環させる。


ペンデュラムモンスターをため込む方法としては戦闘破壊やシンクロ召喚などがあるが、
アドバンス召喚は手札に上級モンスターが必要で、リリース元が必要と歯車が良くかみ合う。

リリース元もペンデュラムモンスターをエクストラデッキにため込んでおくことで毎ターン確保でき、
上手くいけばあの伝説のゲート・ガーディアンをアドバンテージを稼ぎながら出すことができる。(勝てるとは言ってない。むしろ三魔神で殴れば(ry)


このあたりは今後のカードプールの変化でまた変わってくるだろう。


【ペンデュラム召喚の弱点】

大量展開が可能という全く新しいタイプの召喚方法であるペンデュラム召喚だが、明確な弱点がいくつか存在する。

デッキにもよるが、メインデッキがペンデュラムモンスターで圧迫されやすい。
そのため、罠カードなどのバックを充実させにくい傾向がある。


ペンデュラム召喚という行為は基本的に1ターンに1度しか行えない


そのため、一度ペンデュラム召喚させてから、同じターン中に別のモンスターをペンデュラム召喚するというやり方はできない。
もしも両方とも出したいならば、一度のペンデュラム召喚でまとめて出さなければならない。

この纏めて出すという点が強力であり、弱点でもある。

例えば、ペンデュラム召喚に対して「神の宣告」「神の通告」などの特殊召喚を無効にするカードを発動した場合。
ペンデュラム召喚しようとした全てのモンスターに対してその効果が適用される。

また、特殊召喚を無効にされると、ペンデュラムモンスターはフィールド上から墓地に送られた扱いではなくなるため
エクストラデッキには行かずに墓地へと送られてしまう。

これは召喚無効効果でなくとも、除外してしまう「奈落」などでも同様である。
奈落」は対象を取らない効果なので、攻撃力1500以上のモンスターならまとめて除外できる。


ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターを上書きできない


そもそも、ペンデュラム召喚できるモンスターのレベルは、
2枚のペンデュラムゾーンのペンデュラムスケールの間の数値である。

しかし、このときペンデュラムゾーンの2枚のカードのスケールが同じであったり、1つ違いだった場合は
条件を満たすレベルのモンスターが存在しないため、ペンデュラム召喚自体が行えなくなってしまう。

上述した通り、一度発動してしまったペンデュラムモンスターは、何らかのカードの効果で離れない限り残り続ける。
そのために新たなペンデュラムモンスターを発動できなくなってしまう。

もし相手によって破壊されてしまったり、ペンデュラム効果を優先して使用した結果、
うっかり両方のスケールを同じか1つ違いにしてしまうと、効果で一度ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターを除去しない限り、
ペンデュラム召喚自体ができなくなってしまうのである。

ここら辺は「オッP」のように任意の自壊効果を持つカードも後々増えてくるかもしれない。


墓地肥やしができない


これはペンデュラム召喚の欠点というよりはペンデュラムモンスターの欠点であり、
先ほど言ったようにこのデメリットは同時にメリットと言える。

ペンデュラムモンスターはフィールド上から墓地に送られる場合はエクストラデッキにいくため、
従来のデッキ(とくにシンクロ召喚やエクシーズ召喚)で重要だった墓地肥やしとは少し相性が悪い。

例えばシンクロ召喚で素材にしたペンデュラムモンスターは墓地へ行かずエクストラデッキへいくため、「シンクロキャンセル」などが使えなくなる。
ジャンク・シンクロン」や「バルブ」など、
シンクロ召喚の展開方法も墓地利用が基本のために、墓地に行かないペンデュラムモンスターは使いにくい。

代わりに、エクストラデッキにため込みたいペンデュラムモンスターは、モンスターを展開しながら行うことができるメリットがある。
ペンデュラム召喚をあくまでもシンクロ召喚のサブとして扱う場合であれば逆にかなり高相性と見ることもできる。

対してエクシーズ召喚でエクシーズ素材にした場合は墓地へ送られるが、
エクストラデッキにため込みたいペンデュラムモンスターが墓地に送られてしまう。
無論、大量展開自体はエクシーズ召喚とは相性は良いので、ここら辺もデッキと相談したいところ。

今後のカードプール変化にもよるが、ペンデュラム召喚の趣旨と相性がいい召喚方法は、
ある意味でアドバンス召喚だといえる。
クリフォート」はこれを地で行くテーマであり、
ペンデュラム召喚で確保したモンスターをリリースしてアドバンス召喚を行っていく。


ペンデュラムゾーンにカードが2枚必要であること


ペンデュラム召喚はペンデュラムゾーンにカードが2枚存在しないと行う事はできない。
なので、ペンデュラムゾーンにカードを置くのに手札消費が2枚分必要であり、
更にエクストラデッキにペンデュラムモンスターを送っていなければ更にペンデュラム召喚時手札から出す必要がある。
序盤においては手札消耗が非常に激しい

ペンデュラムゾーンにカードを置く時は魔法カードとして発動するためその手のメタは踏んでしまう事になる。
ナチュル・ビーストがいる場合は発動を無効にして破壊されるためフィールドに存在してない扱いになるので墓地に叩き落とせる。
ペンデュラムゾーンにセットは行えないので魔封じの芳香がある時は発動すらできない。

ペンデュラムゾーンにカードを揃えても魔法除去カードで破壊されてしまうと再び機能しなくなってしまう。
特に大嵐や魔法効果の矢は2枚ともまとめて吹き飛ばされてしまうため振り出しに戻されてしまう。
この時破壊されたカードはエクストラデッキに行くので再度ペンデュラムゾーンにカードを揃えられれば大逆転できるかもしれない。

ペンデュラムゾーンにカードを揃えたり、エクストラデッキにペンデュラムモンスターを送り込んだりと最初にやることが多く、
いかにこれらの行動を相手の戦術を防ぎながら素早くこなせるかが重要になる。

エクストラデッキを肥やしつつペンデュラムモンスターを揃えると言う点では、
オッP」は非常に優れていると言える。


【新マスタールール施行後の影響】


ペンデュラム召喚は強力な戦術の1つだった。
クリフォート」を皮切りに環境で活躍するようになり、
その後も「EMEm」「EM竜剣士」「メタルフォーゼ」らが環境で名を残した。

自分のPモンスターを破壊するサーチで必要なカードを集め、
エクストラデッキに溜め込んだペンデュラムモンスターを一気に吐き出すことで膨大なアドバンテージを得る。
その後、シンクロやエクシーズに繋ぐことで総攻撃をかけたり、フィールドを制圧できるようなモンスターを繰り出す。
もしくは、そこからさらにサーチを行って、スケールを壊されても良いように後続を確保…というような戦法が主体となっていた。

これらにより、スケールを破壊してもなかなか展開を止められない凶悪な召喚法となっていた。


だが、新マスタールールの導入によりこの前提が覆ることになる。


ペンデュラムゾーンは魔法&罠ゾーンとしても扱う。
以前のルールでは独立していたペンデュラムゾーンだったが、魔法&罠ゾーンの両端と統合された。
よって、スケールを張ると魔法&罠ゾーンを圧迫するようになった

クリフォート」のような罠を伏せながら戦うデッキでは結構無視できない問題になる。
特に、魔法・罠ゾーンを経由して展開する「宝玉獣」にとってはかなりの痛手となった。

とはいえ、スケールを張っても3枠は使用可能。
ペンデュラム召喚に特化したデッキでは伏せるカードをそこまで多く入れられないため、大きな問題にはならない。


エクストラデッキからの特殊召喚はエクストラモンスターゾーンに限定。
従来のモンスターカードゾーンは「メインモンスターゾーン」となり、
新たに「エクストラモンスターゾーン」が設定された。
この変更により、エクストラデッキから呼び出すモンスターはEXモンスターゾーンにしか特殊召喚できなくなった。

ペンデュラムモンスターもこの例外ではなく、
EXデッキから呼び出す場合には、原則として1か所しか使えないEXモンスターゾーンにしか特殊召喚できなくなった。
そのため、EXデッキからの5体同時召喚なども困難になった。

救済措置であるリンクモンスターを使えば、実質的にEXモンスターゾーンを増やせるが、
絡めない場合はエクストラデッキからは1体しか出せない。
エクストラデッキにモンスターを溜め込んでも一気に吐き出せなくなったため、あまり有効な戦術ではなくなったといえる。

スケールの共有効果が「クリフォート以外特殊召喚できない」がある「クリフォート」は事前にリンクモンスターを用意するのが難しいのでこの部分のルール変更で更にダメージを受けることになる。
イグナイト」の手札を減らす代わりにエクストラを肥やすというコンセプトは根幹から否定されてしまう事になった。

この影響はリミットレギュレーションにもおよび、
2016年4月1日から制限カードだった「EM ペンデュラム・マジシャン」は、2017年7月1日の改訂で準制限に緩和された。


逆にいえば、あらかじめリンクマーカーを確保しておけば、2体以上ペンデュラム召喚することも可能。
ペンデュラム召喚自体には召喚権を使わないので、
その点では、フィールドに素材を出す必要のあるシンクロエクシーズよりも有利かもしれない。


また、手札からの召喚には何の制限もかけられていないため、
EXデッキのペンデュラムモンスターを手札に戻せるカードが有効であり、注目されるようになった。

新規のペンデュラムサポートの中には「EXデッキのペンデュラムモンスターをサルベージする」というカードもあり、
今後のペンデュラムデッキはこの方式が主流となるだろう。

また、「インフェルニティ」など、コンボデッキの起点にする分には問題ないため、
そういったデッキでは相変わらず使われ続けられるだろう。

……とか言っていたら、新規リンクモンスターの立て続けの登場に伴い、一時失速したペンデュラム戦術は再加速。
大量展開の取っ掛かりとして、これまで以上の重要性を以て新ルールに適応することになった。

なお、2020年のルール改定においても、ペンデュラム召喚についてはエクスラデッキからメインモンスターゾーンに出せるようにはならなかった。
それだけ爆発力が警戒されているということなのだろう。


スピードデュエルではペンデュラム召喚は不可能。
公式で施行されている簡易ルール「スピードデュエル(遊戯王OCG)」では魔法&罠ゾーンの両端が使用不可能である。
よって、当然ペンデュラムゾーンの使用もできず、ペンデュラム召喚もできなくなる。

一応、モンスターとしては使えるが、ペンデュラムモンスターは墓地へ送られず、
EXデッキに送られると再利用が難しいため、どちらかといえばデメリット寄り。

どうしてもペンデュラム召喚を行いたい場合、
あらかじめ対戦相手と相談し、臨時でペンデュラムゾーンを設定する必要がある。

とはいえ、スピードデュエルの細部のルールは作品によってコロコロ変わっており、作品によってはペンデュラム召喚に対応している事もある。
たとえば遊戯王デュエルリンクスでは、新マスタールールのように魔法&罠ゾーンを使ったり、キャラクターのスキルでペンデュラムゾーンを別途用意した状態でデュエルできたりという形で対応している。
三枠しかない魔法&罠ゾーンを更に圧迫するため基本はスキル持ちキャラで使う事になるだろうが、魔法や罠に依存しないデッキであれば他のキャラでも採用を検討できる。


【アニメにおいて】

現在、アニメ「遊戯王ARC-V」でのみ登場。

遊戯王ARC-V

冒頭で述べたようにペンデュラム召喚はアニメ「遊戯王ARC-V」で使用される。
PVの段階から「PENDULUM」などの文字がデュエルディスクに表示されているのが見られる。

ちなみにペンデュラムとは「振り子」の意である。
フィールドを振り子の軌道に見立て、左右の振れ幅の間のレベルを持つモンスターを出すことができる、というデザインといえる。


アニメ本編では第一話のラストに初登場。
まさかのただの効果モンスターであるオッドアイズ・ドラゴン、星読みの魔術師、時読みの魔術師の三枚を
ペンデュラムモンスターへと書き換えた

ちなみにこの世界でのペンデュラム召喚は前作までのシンクロ召喚やエクシーズ召喚とは違い認知されていない召喚方法。
つまり実質上、遊矢は「新たなルールを作成した」ということになる。

まぁ、みんなそんなことより第一話でリストラされた「オッドアイズ・ドラゴン」に関心が行っていた感じはあるけど。

ドーマ編の時といい、相変わらず空気の読めるデュエルディスクだということ……。


アニメでは冒頭の召喚口上のほかにペンデュラムゾーンへペンデュラムモンスターを置く際に

「俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

というセリフが存在する。


第二話では早速「ペンデュラムスケールのミス」と「ルールの不理解」を披露。
(オッドアイズはスケール4、時読みはスケール8で召喚しようとしたのは星2と星3だったため召喚条件が整ってない)

そしてデュエル終了後観客や入塾希望者たちに問い詰められる中、
通常のカードとは違う「ペンデュラムカード」(命名は遊矢)が無ければペンデュラム召喚ができない事が公になる。
その結果、「それズルじゃん!を筆頭とした視聴者が使いやすいバッシングを受けてしまった。

この状況にZEXALの観客の民度に慣れた視聴者からは「ネオ童実野シティの住民を思い出した」などという人もいた。

そして・・・


次は君の番だ。

ペンデュラム召喚が本当に君一人だけの力かどうか・・・


その目で確かめるといい!


第13話にて、赤馬零児が独自に試作したペンデュラムカードを使ったペンデュラム召喚を実現させる。
だが!しかし!!ペンデュラム召喚をした次の自分のスタンバイフェイズにペンデュラムカードから異常が発生し、
ペンデュラム効果が浮き上がり、その効果でペンデュラムモンスターを墓地へ送ってしまう事態に陥る。
遊矢の自然発現したペンデュラムカードには程遠かったというわけだろうか・・・?

そんな状況下でペンデュラムそのものが完成系に至っていない事、ペンデュラムには更なる進化の可能性がある事に気付くが、
その可能性を証明しようとしたところでLDSが襲撃された一報が入った為、急遽デュエルを中断して帰って行った。

その後、試行錯誤の末にペンデュラムカードを完成させており、
その披露としてLDS所属のネオニュー沢渡が舞網チャンピオンシップ1回戦で
ペンデュラムカード「ダイバカゼ」を切り札とする【妖仙獣】デッキを使用した。
その後も街そのものを会場としたバトルロイヤル戦においても、レオ・コーポレーション製ペンデュラムカードが街中にばら撒かれている。


その後、レオ・コーポレーションがランサーズ用にペンデュラムカードを率先して提供できたため、
ペンデュラムカードを大量投入した遊矢・沢渡・デニス・零児、
ペンデュラムカードを2枚1組だけ組み込んだ権現坂・月影・セレナ、
ペンデュラムカードを組みこまない黒咲・零羅という内訳で各自がデッキを組み込み、
シンクロ次元・エクシーズ次元・融合次元・第五次元「アークファイブ」での激闘を戦いぬいた。
ロジェ「ペンデュラムカードはランサーズの武器では無かったのか?!」

遊矢を迎え討つべく融合次元のアカデミア総帥である赤馬零王もまた、
自らが組み上げたペンデュラムモンスター特化型デッキ【精霊機巧軍】を使用。
その力で彼らの得意とするペンデュラム召喚を逆手に翻弄し、
遊矢もまだ作り出せていなかった融合ペンデュラムモンスターまでも完成させていた。





追記・修正は5体一度にペンデュラム召喚してからお願いします。

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最終更新:2024年01月27日 19:39

*1 ちなみに、エクストラデッキに加わるのであれば順番は問わず、一番上でなくともよい。