パワージェム(ポケモン)

登録日:2014/02/19 Wed 00:44:46
更新日:2024/04/15 Mon 12:23:04
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『パワージェム』とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する技の一つ。
第四世代から登場した、いわタイプの特殊技。

そして、いわタイプ最強の特殊技である。

正確には「であった」ではある。ただし、“デメリットなしの”という条件を付ければ、未だ最強の座は揺るいでいない。

■概要

第三世代までは物理攻撃と特殊攻撃はタイプによって分かれており、いわタイプの技はなんでも物理攻撃であった。
そのため、オムスタールナトーンなどの攻撃力より特殊攻撃力の高いいわタイプは、いわタイプ攻撃を諦めるか、特殊と物理の両刀にするほかなかった。

そんな中、彗星のごとく現れたこのパワージェムは、いわタイプ最強の威力を持つ特殊技であった。
第四世代からはわざごとに物理か特殊かの区別が行われるようになり、「いわタイプだが特殊」に分類される攻撃がついに実装されたのだ。
いわタイプは「耐性はイマイチだが攻撃タイプとしては強い」という評価を長年受けており、当然この技も相手の弱点を突きやすく効果抜群を取れる範囲が広い
特にいわ弱点だが物理攻撃に強い相手に有利な貴重な技であり、例えば特性いかく』で攻撃力を下げてくるひこうタイプに有効。
ギャラドスボーマンダに対して、それぞれでんき・こおり技以外で『いかく』の影響を受けず弱点を突ける数少ない攻撃となる。

また、パワージェムの長所として命中率が100%という点がある。
いわタイプの物理攻撃は伝統的に命中率が悪く、サブウェポンとして愛用される《ストーンエッジ》は威力こそ100と高いが命中率は80%
《いわなだれ》は90、《ロックブラスト》や《がんせきふうじ》は80*1ととにかく安定しない。
ドサイドンなどのいわ物理アタッカーがマトモに戦えば勝てる相手に《ストーンエッジ》を外して負けるのは日常茶飯事である。
そんな中、パワージェムは安定と信頼の命中100。勝てる相手に運負けすることが無いのだ。
威力こそストーンエッジに劣るが、ポケモン対戦では多少の威力より命中率が大事。
《かみなり》より《10まんボルト》、《ふぶき》より《れいとうビーム》の方が使い手が多いことは言うまでもあるまい。
パワージェムの命中安定はいわ物理技に対するいわ特殊技の最大のアドバンテージであり、
もしもパワージェムが物理攻撃であれば全国のドサイドンゴローニャが水4倍弱点も気にせず涙を流して喜んだことであろう。

更に、いわ特殊技には、パワージェム以外の選択肢が少ない。
いわタイプの特殊わざで、パワージェムの次に威力が高いのは《げんしのちから》となる。
だがその威力はたった60ぽっち。しかもPPはわずか5。追加効果の全能力上昇は発動すれば強いがその確率は10%。
威力120の《インファイト》等が飛び交う第四世代以降の対戦では明らかに力不足である。
めざめるパワー》を威力70のいわタイプの技として扱うという手段もあるが厳選難易度は高く、追加効果もなし。
更にXY以降《めざめるパワー》は《げんしのちから》と同じ威力60に固定されてしまった。
他の面子はこんなのなので、パワージェムを使うならば、他のいわ特殊技を検討する必要はない。
《かえんほうしゃ》《だいもんじ》《オーバーヒート》等、選択肢が多すぎて決定版の定まらないほのお特殊技などとは対照的な、文句なしの最強技と言える。

加えて、いわ攻撃の中では貴重なPPの多い攻撃でもある。
先述した《ストーンエッジ》と《げんしのちから》はPPが5しかなく、特性『プレッシャー』の相手が耐久戦術を仕掛けてくるとあっという間に枯渇してしまう欠点がある。
パワージェムのPPは20。いわタイプの欠点であるPP枯渇を完全に克服している。

高火力・命中安定・PP潤沢の特殊技。
オムスターをはじめとするいわタイプ特殊アタッカーにとって、まさに理想のわざである
また、層の薄かった特攻の高いいわタイプも、BWでは両刀可能なアーケオス、XYではアマルルガ幻のポケモンであるディアンシーが増えるなど、徐々に充実しつつある。

もしわざマシン化・教え技化されたら、きっと多数のポケモンが習得し、岩を弱点とするポケモン達への脅威となるだろう。
これからの活躍に期待である。

パワージェム使いのいわタイプのみなさん、追記・修正よろしくお願いします。









































   *   *
 *   + うそは言っていないです
   n ∧_∧ n
 + (ヨ(*´∀`)E)
    Y   Y  *

冒頭の文章には1ミリの嘘も含まれていない。
  • パワージェムが第四世代で新登場した、いわタイプ最強の特殊技である
  • 第三世代まで、いわ特殊アタッカーがいわ攻撃を諦めるか両刀を強いられていた
  • パワージェムがいわ物理攻撃にはない命中安定&PP潤沢技である
そして
  • オムスターやアマルルガがいわタイプの特殊アタッカーである
これらは全てまったき事実である。

そして、冒頭の文章を読んでパワージェムって強そうだなーと思った方は、
詐欺に気をつけたほうが良い。




■パワージェムの性能


まず、第4世代で初登場した時のパワージェムのスペックを見てみよう。

パワージェム
威力 70
命中 100
PP 20
タイプ いわ
分類 特殊
接触 ×
範囲 単体
効果 なし

威 力 7 0
中盤技である《ずつき》と同威力。それどころか追加効果がないので《ずつき》以下の性能である。
ポケモンに詳しくないので良く分からないという方は、お好きなゲームの「中盤に覚えてしばらく使うけどすごく強いわけでもない攻撃」をご想像いただきたい。
DQならベギラマ、FFならファイラがその属性の最強呪文になっているイメージである。

威力70というのは、同時期の「めざめるパワー」の最大威力と同等である。
つまりPPが5多いだけのめざ岩。これでタイプ最強威力になれるのだから、いかにいわ特殊技の層が薄いかが分かる。
というか、「げんしのちから」とこれの2種類しかない*2もはや初代の環境かと疑いたくなるレベルである。
かくとう物理辺りの層の厚さと比べると愕然とすること請け合い。
ぶっちゃけ、威力100以上の技が悉く電気ネズミ専用技で、威力90の「ワイルドボルト」が実質最高なのに反動つきであるでんき物理や、
主力技の多くが威力80台とはいえ、状況によっては高い威力を叩きだす技のあるゴーストあく技がはるかにマシに見えてくる。
もっとも、後者の2タイプは「はたきおとす」の超強化やはがねに等倍になった時点で十分過ぎるほど救われているのだが。

さすがにこれは酷かろうという事で、5年後の第六世代(ポケットモンスター X・Y)でパワージェムにはテコ入れが入った。
真の力を開放したパワージェムの姿がこちらである。

パワージェム
威力 70→80
命中 100
PP 20
タイプ いわ
分類 特殊
接触 ×
範囲 単体
効果 なし

…正直もうちょっと盛っても良かった気はするが、「文句なしのドベ」から「ドベ3」*3くらいにはなれたので、まあ良しとしよう。


■パワージェムの使い手

かくして、潜在能力を開放し威力が14%ほどアップした(スーパー)パワージェム。
先述の通り《ストーンエッジ》などのいわ物理技と違い命中率100だし、オムスターなどの特殊アタッカーが使えば十分強いのでは?とお考えの方も居るだろう。
なるほど確かに、『いのちのたま』持ち特攻特化オムスターのパワージェムで、耐久無振りギャラドスを一発で倒せる。
だがその前に、XY時点でパワージェムを覚えるポケモンのラインナップをご覧頂きたい(進化前とドーブルは除く)。


ポケモン タイプ1 タイプ2 攻撃 特攻
ペルシアン ノーマル 70 65
スターミー みず エスパー 75 100
デンリュウ でんき 75 115
ヤドキング みず エスパー 75 100
サニーゴ みず いわ 55 65
ヤミラミ あく ゴースト 75 65
ブーピッグ エスパー 45 90
ビークイン むし ひこう 80 80
ムウマージ ゴースト 60 105
ダイノーズ いわ はがね 55 75
ディアルガ はがね ドラゴン 120 150
パルキア みず ドラゴン 120 150
ギガイアス いわ 135 60
メレシー いわ フェアリー 50 50


( ゚д゚)アレ、オムスターハ?アマルルガハ?

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)イナイ……

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)ヤッパリイナイ!


……これが絶望の正体である。
冒頭の文章で「オムスターはいわ特殊アタッカー」「パワージェムは最強の岩特殊技」と散々書いたが、「パワージェムをオムスターが覚える」と一言も言っていない事にお気づきいただけただろうか?
誠に残念なことにこの技、特攻100以上のいわ特殊アタッカーで覚えるポケモンが1匹もいなかったのだ。
この技と威力が同じにもかかわらず命中90の「しねんのずつき」でさえ、覚えるポケモンが噛み合っているのに……

だが、このリストのポケモンの姿をよくご覧頂きたい。何か気づくことがあるだろう。
そう、「体の一部に宝石がついている」という共通点があるのだ。
ダイノーズは一見宝石要素がないが、元ネタのモアイにはかつてサンゴ質の石灰岩の目がはめ込まれていた。
実際、目のあたりからこの技を発動させている。
ギガイアスもわかりづらいが、オレンジ色の部分はホワイトの図鑑内で「結晶」と明言されている。

この中で特攻>攻撃のステータスを持ついわポケモンはサニーゴとダイノーズだが、
前者はそもそも種族値の低さから対戦では非常にマイナーな存在であり、
後者は特攻75と特殊アタッカーとしては貧弱なため、レベル2頑丈戦法や耐久型で使われることが多い。
同じいわポケモンのギガイアスやメレシーは特攻が低すぎ、その他のポケモンはサブウェポンにするにはピンポイントすぎる。
ちなみにXY当時、パワージェムで一番威力を出せたのはメガデンリュウ。いわタイプじゃねえじゃねーか!

というわけで、XYで強化された後でさえ、この技をまともに使いこなせるポケモンは殆どいない状況であった。
技マシンで多くのポケモンに与えられ、「かくとうタイプにばら撒きすぎて、ひこうタイプが対策として機能してない」
とまで言わしめたこともある「ストーンエッジ」とは真逆の状況である。

イメージ重視で覚えるポケモンを選んでいるとも言われたが、その割に体に結晶がついているアマルルガに与えられず、多くのファンを嘆かせている。
アマルルガは耐性など何かと不遇扱いされやすいが、この件でより不遇臭が強まっている感がある。
また、アンモナイトの化石が宝石化したなるものがあるため、オムスターも決して宝石と無関係というわけではない。

そんな中、2014年の映画の配布ポケモンがディアンシーに決まった。
誰もが「宝石モチーフの彼女なら絶対に覚えるに違いない」と思っていた事であろう。
……そしてその自力技の内訳は……


レベル 習得技
1 たいあたり
1 かたくなる
5 いわおとし
8 かくばる
12 うちおとす
18 リフレクター
21 ステルスロック
27 ガードシェア
31 げんしのちから
35 じたばた
40 スキルスワップ
46 トリックルーム
49 ストーンエッジ
50 ムーンフォース
50 ダイヤストーム
60 ひかりのかべ
70 しんぴのまもり


( ゚д゚)アレ、パワージェムハ?

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)ナイ……

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)ヤッパリナイ!


あろうことか、自力技にパワージェムが存在しないことが判明したのだ。
いくら専用技が宝石モチーフとはいえ、これで今まで守ってきたイメージ重視というコンセプトまで崩壊させてしまうことになった
実用性度外視してまでイメージ重視したはずが、結局それすら崩壊させるという、もはや意味不明という領域にまで達している。ゲーフリマジで何がしたいのか…
ちなみにディアンシーの習得技はメレシーと(ほぼ)同じなのだが、メレシーがパワージェムを習得するレベル46の技だけトリックルーム」に変更されている。
違う!そこじゃない! 

なお公式ページではパワージェムを使うディアンシーの画像があり、ミスリードを狙ったと言われても仕方ないものとなっている。
(実際はしぜんのちからを洞窟内で使用したものと思われる)
一応フォローしておくと、テストプレイで本来ならありえないような場面が出て来るのはよくあること。
…なのだが、後年(というかORAS)でうっかりバシャーモにれいとうパンチを使わせたりしているので判断が苦しい。




ここまで色々言ってきたわけだが、岩には硬くて無骨なイメージがあるだけに、特殊技を思いつくのは非常に難しかったと思われる。
そんな中で華やか宝石に着目したアイデアは大変素晴らしい。
だからこそ、肝心のタイプ一致の使い手が少なく、外見やモチーフ的に覚えそうなポケモンにも配られていなかったりするのは非常に歯がゆい限りである。


■その後のパワージェム

第七世代(サン・ムーン/US・UM)

サン・ムーンではルナトーン、ディアンシーがめでたくパワージェムを習得。
さらに新ポケモンではメテノ、そしてウツロイドネクロズマがパワージェムを習得した。
今回パワージェムを覚えた面々のタイプと攻撃・特攻の種族値をあまり期待しないで見てみよう。

ポケモン タイプ1 タイプ2 攻撃 特攻
ルナトーン いわ エスパー 55 95
ディアンシー いわ フェアリー 100 100
メガディアンシー いわ フェアリー 160 160
メテノ(コアのすがた) いわ ひこう 100 100
ウツロイド いわ どく 53 127
ネクロズマ エスパー 107 127
ネクロズマ(たそがれのたてがみ) エスパー はがね 157 113
ネクロズマ(あかつきのつばさ) エスパー ゴースト 113 157
ウルトラネクロズマ エスパー ドラゴン 167 167

な…なんだこのパワーは…スカウターの故障か…?
これまで最強が75とか言っていた岩タイプパワージェム業界にとんでもねえ戦闘力(パワー)の超戦士がやってきたのだ!!
ルナトーンがとんでもねえ戦闘力に見えるそれまでの岩パワージェム業界どうなってんだ

禁止級であり使用できるルールが少ないディアンシーとネクロズマはともかく、注目は特攻127を誇るウツロイド。
ウルトラビーストの1匹であるコイツは伝説のポケモンに匹敵する能力を持っており、対戦環境でもパワージェムを振り回して大暴れした。
あれほど不遇の時代を送ったパワージェムが、ついに環境レベルの技になった瞬間であった。
対戦考察サイトやSNSでは「ウツロイドのパワージェム耐え調整」「パワージェムで確1」などの夢のような文言が飛び交い
全国のパワージェムファン(いるのか?)は宝石の涙を流してパワージェムの出世を喜んだという。

え?これ以外の新規習得者?原種の流れで覚えるアローラペルシアンだけだよ?


第八世代(ソード・シールド


ついにわざレコードで習得できる技に!
と言う事は今まで特殊いわ技に恵まれなかったポケモンにも恩恵がある!
早速、新規習得者の顔を見てみよう。



ギアル
ギギアル
ギギギアル
ガラルサニーゴ
サニゴーン



以上
( ゚д゚)

そう。何とわざレコードになったにもかかわらず新規習得者はギアル系統と原種の流れで覚えるガラルサニーゴ系統のみ
更にガラル地方にはディアンシーもウツロイドも不在。
それどころかデンリュウにスターミーまで不在。
まともに使えそうな奴がガッツリ不在なのだ…。
一応サニゴーンは特攻145と非常に高く扱いやすいのだが、実際は『しんかのきせき』を持たせた進化前の耐久戦術が対戦ではメジャーだったので…。

更に、なんとわざわざわざレコードを使わせる為なのかは不明だが、
ルナトーンがレベルでの習得→わざレコード限定習得に変更
それはいくら何でもやり過ぎなのではないのだろうか…。

そしてDLC第1弾「鎧の孤島」解禁。
「復活したポケモンの中できっと新しく覚えてくれる奴がいるはず!」と皆が期待した。
しかし、結局復活ポケモンで習得可能なのはわざレコードもわざマシン同様使い放題なミュウと、元から習得可能なスターミー系統とヤドキングのみ。
しかもこの鎧の孤島で「メテオビーム」なる新特殊いわ技(まさかの威力120!)が追加され、ついに最強のいわ特殊技の座を奪われてしまった。

ただ、「メテオビーム」は命中90かつ溜め技であり、対人戦で使うには「パワフルハーブ」やダイマックスを活用する必要があるためパワージェムはまだまだ生き残れる
…と思いきや、「メテオビーム」には「溜めるときに特攻が1段階上がる」という強力な効果があるため、『パワフルハーブ』を持ってでも実質威力180のこちらを採用するケースはかなり多い。
パワージェムにとっては逆風だが、新たな選択肢が出たことでパワージェムの主な使い手たる特殊いわタイプポケモンには追い風が吹いたと言える。
DLC第2弾でウツロイドが復帰したが、パワージェムとメテオビームの採用率は概ね半々であった。

え?冠の雪原での追加ポケモンのパワージェム習得者?
元々覚えるメレシーやディアンシーと、原種の流れで覚えるガラルヤドキングだけだよ?
つまりはそう言う事だ察しろ


第九世代(スカーレット・バイオレット


突如パワージェムに光明が差し込んだ

なんとここにきてようやく習得者が見直され、習得者が爆増したのである。
新規習得者はご覧の通り(進化前は除く)。

ポケモン タイプ1 タイプ2 攻撃 特攻
ゴルダック みず 82 95
ヒスイウインディ ほのお いわ 115 95
ガラルヤドラン どく エスパー 100 100
ミュウツー エスパー 110 154
ウソッキー いわ 100 30
エーフィ エスパー 65 130
マグカルゴ ほのお いわ 50 90
バンギラス いわ あく 134 95
レジロック いわ 100 50
トリデプス いわ はがね 52 47
ドータクン はがね エスパー 89 79
ガブリアス ドラゴン じめん 130 95
ヒードラン ほのお はがね 90 130
クレセリア エスパー 70 75
アルセウス ノーマル 120 120
セキタンザン いわ ほのお 80 80
イシヘンジン いわ 125 20
マスカーニャ くさ あく 110 81
キョジオーン いわ 100 45
ガケガニ いわ 100 35
ベラカス むし エスパー 50 115
オトシドリ ひこう あく 103 60
キラフロル いわ どく 55 130
ハバタクカミ ゴースト フェアリー 55 135
スナノケガワ でんき じめん 81 121
テツノイバラ いわ でんき 134 70
サーフゴー はがね ゴースト 60 133
ミライドン でんき ドラゴン 85 135
テラパゴス ノーマル 95 105

特攻がお話にならない程壊滅的なポケモンも数名いるのは置いておいて、中にはバンギラス*4やセキタンザン*5など、特殊型もできるいわタイプの名も。
また、ゴルダックやエーフィといった、水晶っぽいものはあるのに何故か覚えなかったポケモンも習得対象に。
宝石大好きだからかガバイト&ガブリアスまで習得対象に。それ相手に投げつけてない?
そして何よりも、特攻130を誇るキラフロルの登場が大きい。
さらにさらに、「碧の仮面」ではマグカルゴにもようやく与えられた。しれっとマグマッグも覚えるぞ!

対戦ではキラフロルやマグカルゴのメインウェポンとしてのほか、環境トップのハバタクカミが決定打を与えづらいほのおタイプ(ウルガモステツノドクガ,イーユイ等)対策としてサブウェポンに採用するケースも少なくなく、同じく環境トップのサーフゴーも同じ理由で極たまに採用されるといったように、恐らく歴代で最もパワージェムが対戦環境で使われているだろう。

今まで涙をのみ続けたパワージェムだったが、ようやくこの技も報われたと言って良いのではないだろうか。

え、その他の皆さん?DLCが打ち止めだとしたら少なくとも今世代はお預けですかね…

なお、いわ特殊技最強の座を奪った先述の「メテオビーム」は、DLCまでわざマシンがお預けとなっていた。


■余談


特殊いわ技の決定力ランキングは剣盾発売(メテオビーム未解禁)の時点ではこのようになっていた。
一つの作品に同時に登場した事のないポケモンもごちゃ混ぜのランキングである事に留意。
Zワザダイマックスわざは考慮せず、普通の技の火力のみを比較する。それらはこれらに匹敵する、或いはそれ以上の火力を叩き出せるものとして考えて欲しい。

順位 ポケモン 備考
1位 アルセウス さばきのつぶて 『がんせきプレート』持ち
2位 メガディアンシー パワージェム
3位 ウツロイド パワージェム
4位 メテノ(コアのすがた) パワージェム
5位 ルナトーン パワージェム
ウルトラネクロズマ
6位 メガデンリュウ パワージェム
7位 ディアルガ パワージェム
パルキア
8位 サニゴーン パワージェム
9位 ロズレイド めざめるパワー 特性『テクニシャン』補正込み

1位がアルセウスに持っていかれている…のはままある事としても、いくらなんでもいわタイプじゃない奴が多すぎである。



よく似た立ち位置の技に、XYで登場したはなふぶきがある。威力90・命中100のくさ物理の全体攻撃技で、シングルでは「タネばくだん」の上位互換。
……なのだが、かつては覚えるポケモンで攻撃>特攻のポケモンが1匹もいないという、この技と似たような問題を抱えていた。
後に物理アタッカーのラランテスマスカーニャが習得するも、どちらもより強い草物理わざを覚えるため、相変わらず全然使われていない。


追記・修正はオムスターやアマルルガなどに覚えてほしい人にお願いします。
(メテオビームはどちらも覚えます)

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最終更新:2024年04月15日 12:23

*1 後にそれぞれ90、95に上昇

*2 その後、第8世代でもう1つだけ追加された

*3 威力90だが溜め技の《ゴーストダイブ》を除くと威力70の《シャドークロー》が主力で、ツメがないポケモンはもっと下がるゴースト物理、威力80だが命中90の《しねんのずつき》が主力のエスパー物理あたりがライバル。このうちゴースト物理は第8世代で敵がアイテムを持っていないと不発するが威力110を叩き出せる《ポルターガイスト》が追加されて躍進しているが

*4 数値的には劣るが特殊技のバリエーションが豊富

*5 攻撃・特攻は同じ数値だが、もう1つのタイプであるほのおタイプの技が特殊の方が使い勝手が良い