登録日:2011/10/11 Tue 23:02:30
更新日:2024/01/13 Sat 10:53:36
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本項目ではそれ以外の
正義の怪人・主人公側に味方した怪人・改心した怪人を記す。
※☆は人間に戻った怪人、★は怪人の姿のまま人間、またはライダーに協力した怪人、◎は人間と和解した怪人。
【昭和ライダーシリーズ】
○仮面ライダー
よく
トカゲロンや
ハエ男、
ゴキブリ男も元に戻ったと言われているが、トカゲロンとハエ男は人間の時の姿と職業が分かるだけで人間には戻れず死に、
ゴキブリ男はトカゲロンと同じく職業と姿は分かるが、最期は人間に戻れたものの、そのまま溶けて死亡。
☆
ピラザウルス
ショッカーの創り出した、猛毒を有する爬虫類と人間との合成怪人。
プロレスラー・草加実をベースに改造されたが、
仮面ライダー2号の
ライダーキックを受けて変身装置が故障し、結果的に
ライダーの手により人間に戻れた。
ショッカーの怪人で最後まで生き延びたのはピラザウルス以下3人のみ。
☆
イソギンジャガー
ゲルショッカーに所属するイソギンチャクとジャガーの合成改造人間。正確には
ライダーの手により人間に戻れた。
この方法は作り手にとって禁じ手だったのか、『
仮面ライダーW』『
仮面ライダーフォーゼ』まで使われなかった。
怪人体でライダーに味方したわけではないが、番組開始からしばらくの間は
ブラック将軍の下したライダー殺害指令に
「そんな恐ろしい事は出来ない!」と全力で抵抗していた。
☆
サボテンバット
名前の通り
サボテンと
コウモリを素体とし、サボテン研究家を改造した合成人間。こちらも装置が故障した事で人間に戻れたケース。
劇中では
片腕を斬り落とされて鋼鉄製の爪に挿げ替えられたりしているのだが、果たして大丈夫だったのだろうか?
ちなみに死亡していないにもかかわらず、後のエピソードではちゃっかり
再生怪人として登場している。
★
モグラ獣人
「チュチューン」の鳴き声が可愛らしい、
シリーズ初の人間に寝返った怪人。
十面鬼ゴルゴスにより処刑されそうになった所をアマゾンに助けられ、以降は味方となる……が、キノコ獣人戦で絶命。
「勇気の士モグラ獣人」と書かれた墓が作られた。
★電波人間タックル
シリーズ初の変身ヒロイン。
純然たる味方キャラだが、「仮面ライダー」ではないので一応記載する。
★
サソランジン
上村美也がネオショッカーによって改造されてしまった姿。
自我は残っているのだが、ネオショッカーの指令には逆らえず、意思に反して従ってしまう。
最期はゼネラルモンスターに弓を引くも、
アリコマンドのボウガンによって短い生涯を閉じた。
○仮面ライダーBLACK
★
マルモ
少々特殊なパターン。
元は
暗黒結社ゴルゴムの「アンモナイト怪人」が有する2つの頭部のうち「超能力の脳」と呼ばれる方であり、
仮面ライダーBLACKとの戦いで本体から分断されたところをシゲル少年に拾われ、名付けられて仲良くなった。
シゲルの亡くなった飼い
犬を生き返らせようと試みるなど(これ自体は捨て身の行為だったため、シゲルに止められた)優しい心の持ち主だったが、
剣聖ビルゲニアに奪還されて再びアンモナイト怪人と接合されてしまう。
最終的にはアンモナイト怪人は倒され、マルモはシゲルの元に戻るも既に瀕死の状態であり、彼の元で命尽きた。
★
クジラ怪人
ゴルゴムの怪人ながら海を破壊する幹部・バラオムに反旗を翻し、処刑されそうになる所をBLACKに救われる。
バラオムの動きを頭から出す粘液で封じ、BLACKに止めを刺させる事に成功した他、
シャドームーンに倒されたBLACKを命のエキスで蘇生させた……
が、最終決戦間近でトゲウオ怪人に殺害されてしまった。ゆ゛る゛ざん゛!
◎
闇の力(テオスまたはオーバーロード)
人間を愛するあまり、自分の力が及ばない領域=
アギトへの進化を止めさせようと、
超越生命体を使ってアギトの力を持つ者を次々に抹殺。
アギトに覚醒していた
津上翔一らの変身能力を奪うが、
翔一に殴られた事で人類すら思い通りにならない事を知る。
最終的には人類の行く末を見守る事にしたのだった。
◎
光の力
「闇の力」と対立した存在で、人類にアギトの力を授けた張本人。
初期の
裏設定で「元は火のエル『プロメス』」だったとされるが、本編中にこれがどこまで反映されているかは不明。
なお、映像作品と設定の繋がりは無いが、『
小説 仮面ライダーアギト』においてはアギトもまたアンノウンの可能性の一つであるとされている。
★
ウルフオルフェノク
乾巧を参照。
平成ライダー初の
怪人主人公。
「怪人」が「ライダー」に変身する、と言うならシリーズ初か?
★
ゴートオルフェノク
元流星塾長にして元スマートブレイン社長・花形が変身するオルフェノク。
心身が進化に追いつけなかったオルフェノクは滅ぶべきと判断し、3本のベルトを
園田真理達流星塾の養子に送った。
人類の味方だったのだが、
説明が足りな過ぎて結果的に養子の殆どを死に追いやった元凶とも言えるよく分からない人。
◎
ドルフィンオルフェノク
巧と木場がバイトで働く事になった
ピザ屋の店長。
元々人間と戦う気は無く、
影山冴子/ロブスターオルフェノクの命令を受けた際にもしぶしぶ参加はしたが、あまり乗り気では無かった。
それを知っていたため、戦いの際には巧も手加減して無事に助かり、今まで通り人間として生きていく事を選んで姿を消した。
★
クラブオルフェノク
警察の生体実験の実験体にされていたオルフェノク。
登場時点で左半身が機械化されており、人間の姿に戻れなくなってしまっていたが、善良な心は保っていた。
自分と同様実験台にされていた長田結花を救いだし、駆けつけた木場勇治と巧に彼女を任せて逃亡。
しかし怪人体の姿だったのが災いし、遭遇した
菊池啓太郎に
草加雅人と
三原修二を呼ばれてしまう。
草加が変身した
仮面ライダーカイザ&三原が変身した
仮面ライダーデルタの攻撃を受けた後に巧に助けられるが、この時点で既に限界を迎えており、再逃亡中に灰化した。
ちなみに、演じていたのは
秋山蓮/仮面ライダーナイトを演じていた松田悟志氏。
◎
スパイダーオルフェノク
流星塾の生き残りにして、スマートブレインの実験の成功者。
虐殺を繰り返したり真理を殺害して人間の心を捨てようとしたが、結局人間の心を捨てきれず、
巧の優しさに触れた後、自らラッキークローバーから巧をかばうも、彼を許せなかった草加に倒され、巧と真理のもとで人間として死亡した。
◎
センチピードオルフェノク
幹部格のポジションにいるラッキークローバーにして愛すべきヘタレ。
エピローグでは人間として生きる事を決意し、
井上敏樹似の現場監督にこき使われた。
最後まで主人公サイドの味方になることは無かったため「善玉」かは微妙だが、「事態から逃亡して(寿命は残り少ないが戦死せずに)生き延びた」というレアなケースである。
★ヒューマンアンデッド
人間の始祖にして、始=ジョーカーに善性を与えた主因。
始の姿も元はと言えばこのアンデッドの姿を借りたものである。
★
タイガーアンデッド/城光
『剣』トップクラスの萌えキャラ。
ツンデレ姐御。
彼女もまた睦月の更生に大きく関わっている。
前述のリモートでも上記の嶋さんと一緒にリモートの対象に選ばれている。
★
タツロット
キバが本来の姿であるエンペラーフォームとなる為に必要な
ドラゴン型モンスター。
★キャッスルドラン
上記のアームズモンスター3人が住む城型ドラゴンモンスター。
ビルから発進するシーンは壮観。
★シュードラン
キャッスルドランと同族ながら出番が一度きりのドラゴン型モンスター。
★
サガーク
仮面ライダーサガに変身するために必要なヘビ型モンスター……だが、何故か円盤形。
◎
パールシェルファンガイア
真夜が変身する赤い個体と、
鈴木深央が変身する青い個体が存在する。
どちらも本来の任務である「人間を愛した
ファンガイアの処分」は出来ずに人類を信じる道を選んだ。
その他、(彼女達の役割から分かる通り)人間と共存を望むファンガイアもかなり多く存在するようである。
◎
登太牙
現代編におけるファンガイアの王。純血のファンガイアだが、ファンガイア態は不明。
養父の嶋護や異母弟の渡との対立を乗り越え、最終的には人類との平和的共存を選んだ。
☆
サンゲイザーファンガイア
特殊なパターンで、人間と怪人が合体し、人間側が主導権を握って善玉化した怪人。
太牙の策略で「
素晴らしき青空の会」会長の嶋と融合させられたファンガイア。
最終的に嶋が主導権を握り太牙に挑むも敗北。その後いつの間にか分離させられていたため、サンゲイザーファンガイア本来の人格がどうなったかは不明。
この他、13魔族の中でマーメイド族・ホビット族・ギガント族辺りは基本的には善側と思われる。
★
リュウキドラグレッダー
★
デンオウモモタロス
それぞれの世界の仮面ライダーが
ファイナルフォームライドした姿。
モモタロスはいつも通りだけどな!
★
ピスケス・ゾディアーツ
12番目のホロスコープスだが、スイッチャーの黒木蘭は仮面ライダー部の仮入部員でもあり、覚醒後もホロスコープスと対立した。
同じくホロスコープスをルラギッタと見せかけたリブラ・ゾディアーツにスイッチを奪われ、負傷するも、
最終回では無事回復し、改めて「宇宙仮面ライダー部」に入部した。
映画『
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』では、複製ホロスコープススイッチから誕生したダミーが悪の怪人として登場している。
◎
サジタリウス・ゾディアーツ
天ノ川学園高等学校の理事長にして、『フォーゼ』の
ラスボス。
冷徹なボスであったが、
如月弦太朗の「天高の全員と友達になる」という信念に遂に根負けし、完全に打倒された後に友情を結ぶ。
しかし、超進化の無理が祟ってしまい、直後に限界を迎えてその場から立ち去ると、
弦太郎の親友を蘇らせた後に仮面ライダー部に自分の
夢を託し、人知れず消滅した。
◎
ウィザードラゴン
操真晴人=
仮面ライダーウィザードの体内に封じ込められているドラゴン型の
巨大ファントムで、ドラゴライズウィザードリングで召喚される。
召喚時はただの怪物同然の状態だが、マシンウィンガーと
合体する事で「ウィンガーウィザードラゴン」になり、ウィザードの指示が通るようになる。
また、アンダーワールドでは晴人の姿を取っていることもある(ただし瞳が紅い)。
一度
レギオンに倒され消滅するも、インフィニティースタイル覚醒時に
復活。性格もかなり丸くなった。
◎
ロイミュード072
バット型
ロイミュードの072番。
「仮面ライダー」について諜報する使命で特状科の西城究に擬態して彼に成り代わろうとするも、彼の好きなアニメに感動して
オタク化、以降は究と共同生活をしていた。
正体を見破られるも、072が完全な悪ではない事に気付いた
泊進ノ介に諭され、「これからも究と一緒に暮らしていきたい」と吐露するも、その直後に
メディックによって処刑されてしまった。
★
ハート
★
ブレン
★
メディック
ロイミュードの中核の3人。
終盤にて
蛮野天十郎への不満から寝返り、仮面ライダー達と共闘する。
戦いの中でブレンとメディックを失うも、ハートは最後まで生き残り、シグマサーキュラーを打倒。
その後は己の意地をかけて進ノ介と決闘したが、深刻なダメージを負っていた事もあり敗れ、最期には進ノ介を「初めての人間の友人」と認めて消えていった。
後に復活した時は完全に味方サイドである。
★
画材眼魔(キュビ)
画材をベースに生み出された
眼魔。
絵を描いたものを芸術的な姿に変えてしまう能力を持ち、様々なビルや食べ物、
御成の頭、そしてゴーストドライバーまでも芸術的にした。
当初はイゴールからの命令で絵を描いていたものの、眼魔の世界では感じる事のなかった、絵を描くことの楽しさに目覚める。
そんな無邪気さに、
天空寺タケルは「眼魔とも友達になれる」と信じて、何度もアプローチをした。
しかし、完璧な世界を求める眼魔の思想に合わないとして粛清されそうになり、更には
仮面ライダーゴーストを始末しようとする
仮面ライダーネクロム、
仮面ライダースペクターとの戦いの中でゴーストを攻撃から守り、その命を燃やし尽くした。
……かと思いきや、なんか普通に生きており、タケルは改めて画材眼魔と友達になるのであった。
★音符眼魔(2人目)
音を操る能力を持つ眼魔。
以前ゴーストに倒された個体と見た目も声も同じだが、元になった眼魔アサルトは別人。
英雄眼魂を生み出すために人間を殺す事を躊躇わなかった1人目と異なり、「美しい曲を作りたいだけ」というキュビと似た感性を持っている。
イゴールにデミアプロジェクト完成を称える曲を作曲するように命じられていたが、完成した曲に次々ボツを出された事でスランプに陥ってしまい、逃走。
そのまま外を放浪していた時に偶然同じくスランプに陥っていたキュビと出会い、似た感性を持ち、スランプに陥っている芸術家同士意気投合する。
追ってきたイゴールにキュビ共々不良品として始末されかけるが、御成に一宿一飯の恩義を返しに来たジャベルに救われた。
その後はキュビと共にスランプ脱出のために諸国漫遊の旅に出る事に決め、2人で何処かへと去って行った。
終盤で帰国したが、グレートアイザーによって2人揃って取り込まれてしまう。
しかし、タケルの活躍の末に解放され、さらにグレートアイザーが滅んだ事で眼魂システムが停止したため、他の多くの眼魔界の人々と共に人間の姿で目を覚ますのだった。
◎
バガモンバグスター
幻夢コーポレーションの社員、小星作が完成させた
ゲーム『ジュージューバーガー』から発生した
バグスター。
敵意がないと判断され、CR内に作と共に出向き、
ポッピーピポパポと共にゲーム内で
ハンバーガーを作っていたものの、そこへ現れた
鏡飛彩の
「バグスターは人類の敵」という言葉を聞き、「自分は敵キャラだから、いつかは倒される運命にある」と考え、CRを脱走。
人々を襲い始めると仮面ライダーに倒されかけるも、「わざと悪役を演じて作をゲーム病から解放させようとしている」と感じ取った
宝生永夢は仮面ライダーエグゼイド バーガーアクションゲーマー レベル4に変身。
そして『ジュージューバーガー』のクリア条件である美味しい
ハンバーガーを作り、クリア条件を満たした事でゲームクリア。
作もゲーム病から解放され、
ハッピーエンドになるかに見えたが、突如現れた
檀黎斗に「ゲームマスターの許可なくゲームを作る事は許されない」と討伐されてしまった。
だがこの黎斗の行いが、後に
パラドの
怒りを買う事になり、やがて黎斗はパラドの手で消されることとなってしまう。
◎
ポッピーピポパポ
最初はCRが作り出したお助けキャラ的な存在だと思われていたが、中盤でバグスターと同一の存在である事が明らかになった。
『
仮面ライダークロニクル』が発売されてからは一時的にバグスター側につき、ゲームを止めようとする永夢達の妨害を行ったが、程なくして再びCRに戻り、ライダー達のサポートを行うようになる。
◎
パラド
序盤からバグスター達のリーダー的な存在として登場し、人類を絶滅させるためにバグスターウイルスをばら撒き、人を次々にゲームに感染させていく。
だが、永夢によって死の恐怖を味わわされたことで自らの過ちに気付き、涙ながらに謝罪、今度は命を守るために永夢との共闘を決意し、完全にCRの味方になる。
物語開始時からライダーの相棒的なポジションだったアンクを除けば、幹部クラス、それも
ラスボス候補だった怪人がライダー側についたのはこのパラドが初である。
★
ガーディアン(東都Ver.)
各国に配備されている機械兵で本作の戦闘員ポジション。
お尋ね者のビルドを追跡しようとして返り討ちにされたり
悪の組織にハッキングされて民衆を襲ったり、基本的にはろくな活躍が無いが、ビルドが東都に正式に雇われる事となった中盤から後半にかけては、敵国による東都官邸への襲撃を仮面ライダーが来るまで持ちこたえるなど、あまり目立たないが名前通りの役目を全うした事もある。
そういった経緯もあってか、復活したエボルトの脅威に備えるため、新世界においてもライダーシステムと共に再び制式採用されたが、今度は
国際テロ組織にハッキングされて幻徳たちに牙を剥く事に。
またかよ
★
赤羽/キャッスルハードスマッシュ
★
青羽/スタッグハードスマッシュ
★
黄羽/オウルハードスマッシュ
猿渡一海と共に東都へ侵略してきた北都
3バカ三羽ガラスのメンバー達。
正確に言うと本編で主人公である戦兎と共闘したのは赤羽だけなのだが、一応記載。
一海を助けたい一心で、倒されるとそのまま消滅する程の改造手術を受けるも、青羽が
仮面ライダービルド ラビットタンクハザードフォームとの戦いで命を落とし、、黄羽は
鷲尾兄弟との戦いで消滅。
最後に残った赤羽は一海と共に戦兎たちと共闘するが彼も、
仮面ライダーローグとの戦いで殉職してしまった。
そして終盤、最悪の形で一海の前に現れる事に……。
新世界では一海と共に仮面ライダーや怪人と無縁な日常を過ごしていたが、Vシネ「クローズ」の騒動で旧世界の記憶を取り戻した事が判明。(本人達は未登場)
そしてVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』でようやく本当の意味でグリスと共に正義の為に戦う三馬鹿が見られる事となった。
【令和ライダーシリーズ】
★
アヒルメギド/スワンマン(ダックン)
てれびくん超バトルDVD『仮面ライダーセイバー 集え!ヒーロー!!爆誕 ドラゴンてれびくん』に登場した
メギド。
TV本編にも登場した同名怪人の別個体だが、悪の怪人に徹していたTV本編と異なり、どことなく情けなさが漂う性格であり、
ストリウスからも「何の取り柄もない、役立たずのただの…アヒルさんがぁ!!」と罵られている。
仮面ライダーセイバー達に差し向けられるも、あまりの不甲斐なさに
神山飛羽真達に同情され、
ユーリからは漫画『ソードXマン』の悪役「ダックラー」になぞらえられる始末。
しかし、意気投合した飛羽真から「ダックン」と名付けられ、ユーリからも「スワンマン」のヒーロー名を与えられるも、現れたストリウスが差し向けた
カリュブディスの手による
コント戦術に翻弄されるセイバー達を前に、ストリウスから彼らを倒してTV本編の個体同様「最強の白鳥」になるよう唆される。
だが、最終的には自らの意思で
「正義の戦士・スワンマン」になるべくストリウスに反旗を翻し、カリュブディスに食べられてしまうも、その命を代償に須藤芽依の原稿を取り戻した。
★
五十嵐大智/マーレラジャマト
元々は仮面ライダーナッジスパロウとして
デザイアグランプリに参加していた青年。
元来が他人を騙して利用する事をなんとも思わない性格だったのだが、デザイアグランプリから脱落すると、逆恨みと雪辱を果たす目的で自身の肉体を
ジャマトへと変化させて「パラサイトゲーム」を開始した。
これはジャマトを寄生させることで人間をジャマトへと変え、強制的に「知恵の樹」と名付けた大木へ取り込むというもので、木に実った果実を食べると取り込まれた人間の記憶を手に入れられる。
桜井景和の姉の
桜井沙羅もパラサイトゲームの犠牲となった。
救いを求める多くの人を騙してジャマトに変えようとするが、姉を奪われた復讐に燃えるタイクーンブジンソードに一方的に叩きのめされた。
仮面ライダーギーツⅨの介入で一命をとりとめたものの、自身の無力さと所詮は自分も利用されていたに過ぎないことを思い知らされる。
さらに
浮世英寿に「こんな方法では幸せになれない、何故なら人々の幸せを奪った罪悪感を抱え続けることになるからだ」と諭され、自身に芽生えた罪悪感を自覚し、隠し持っていた抗体で沙羅を始めとした人々を解放する。
ケケラによってタイクーン以外のライダーの動きが封じられた際には、桜井姉弟の前に現れたケケラに戦いを挑んでプレミアムケケラを足止め。
更にケケラが人質を襲わせようとしたポーンジャマトを逆に操って人質の救出に貢献した。
その後も英寿達の側に立ち、ゲームマスターに苦戦する
晴屋ウィンの元に後述のひまわりジャマトを率いて駆けつけた。
★ポーンジャマト(ヒマワリ)
上記の五十嵐大智が品種改良で作り出した種類。
通称ひまわりジャマト。もしくはピク◯ン
その名の通り頭からひまわりの花を生やし、なぜか園児服を着ている。
驚くべきことに公式で人類に友好的な存在であることが明言されており、人々を危険から守る使命感すら持ち合わせているという。
本編では大智の指揮のもと、数の多さを活かした人海戦術でジエンドライダーの鎮圧やゲームマスターの妨害、巻き込まれた市民の救助を行った。
【番外編・非映像媒体の善玉怪人】
ここでは
漫画・小説・
ゲームなどといった、非映像作品の『仮面ライダー』作品における善玉怪人を紹介。
とりわけ放送当時に展開されるコミカライズの類では、作者独自のアレンジがストーリーラインに加えられた結果、
映像作品では普通の悪役だった怪人が、漫画版では改心する展開が多く見られる。
○仮面ライダー(すがやみつる版・漫画)
☆
カブトロング
ショッカーが創り出した
カブト虫の改造人間で、TV本編ではショッカースクール計画を指導した怪人。
漫画版では展開に大きなアレンジが加えられており、その正体は五郎も通う生田大小学校の教師・甲田一郎であり、
教師としての素養と
ショッカー戦闘員すらも寄せ付けない柔道五段の腕前を見込まれ、
ハリネズラスと
サイギャング率いる暴走族「カミナリ族」によって拉致され、改造された身の上となっている。
最終的には
仮面ライダー1号に倒されそうになるも、甲田の妹と五郎の懇願を受けた1号によって気絶させられ、人間の姿に戻った。
その後は1号が「病院に運んで脳の手術を受けさせたまえ」と促していた事から、無事甲田の人格を取り戻したと思われる。
★
地獄大使
何とあの地獄大使もすがや版では善玉怪人に。
ショッカー大首領がゲルダムと結託して自らを切り捨てた事、そして1号に命を助けられた事でTV本編では演技だった裏切りとは異なり、
本気でショッカーに弓引く。
最期は怪人態となり(ガラガランダではなく、地獄大使の姿から両手足と角だけがコブラになったもの)、自らを犠牲にしてゲルショッカーの怪人をライダーに倒させるという壮絶な最期を迎えた。
なお、同作者による『仮面ライダーV3』ではこの一件の事は無かったかのように、TV本編同様再生幹部として登場している。
☆
ネコヤモリ
ゲルショッカー所属の
猫とヤモリの合成怪人で、こちらも映像作品とは異なる出自と運命を辿った怪人。
元はケンという名の普通の青年だったが、事故で妹のミユキを失明させてしまい、路頭に迷っていたところを
ブラック将軍に目を付けられ、妹の治療を条件に改造人間となり、
暗殺任務に従事。
弱味を握られた経緯もあってか脳改造はされておらず、妹のためとはいえ殺人行為を繰り返す事に葛藤していた。
その後、事情を知った少年ライダー隊が全国の隊員からカンパを募った事でミユキの治療費を工面する事に成功するも、体内に仕込まれた
自爆装置故にブラック将軍の命令に逆らえず、1号と激突。
最終的には「ライダーヘッドクラッシャー」で自爆装置と変身スイッチを破壊され、妹の目の完治に併せて自首した。
○仮面ライダーX(すがやみつる版・漫画)
☆
イカルス
GOD機関の神話怪人。『冒険王』掲載の漫画版では
雑誌付録の一大長編としてエピソードが執筆された。
具体的に分量を言うとアクションコミックス版単行本の
実に半分相当のページがイカルスの登場回で占められている。
マッドサイエンティストのダイダロス博士が計画する人工太陽計画を成就させるためにGOD機関に拉致された青年・阿部が改造された姿で、
仮面ライダーXと深海での死闘の末に「Xスクリュードライバー」を受けて大ダメージを負い、元の阿部としての人格を取り戻す。
その後、事情を知っていたXライダーにより地上に救出されるも、水圧の影響で
内臓や眼球が破裂し体外に飛び出すという致命傷を負ってしまう。
配慮したげてよXライダー!
最期は自らの死期を悟り、その身を犠牲にして人工太陽に
特攻、命を散らした。
ちなみに同作者の『テレビマガジン』連載版では普通の怪人扱い。
○仮面ライダー(山田ゴロ版・漫画)
◎
プロペラカブト
原典は『仮面ライダーV3』に登場する
デストロンの怪人。
漫画ではかつて子供を交通事故で喪い、その犯人が政府高官だったために社会に事故を揉み消されてしまった
絶望からデストロンに身を投じたという過去を持つ。
その境遇による復讐心を活かすため、脳改造に手心が加えられており、それ故V3抹殺計画に際して無関係の子供が巻き込まれる事を良しとしない一面も見せた。
最終的には無差別殺戮を行うウォーターガントドの凶行を見て人間だった頃の父親としての心が蘇り、ウォーターガントドを羽交い絞めにしてV3に自分もろとも倒すよう懇願、その命を散らす。
死後、その遺体は風見志郎の手で息子と同じ墓に埋葬された。
★
獣人ヘビトンボ
原典は『仮面ライダーアマゾン』に登場する
ゲドンの怪人。
こちらではTV本編におけるモグラ獣人に相当するゲドンの裏切者としての役割が与えられており、ゲドンに生まれ育った身でありながら冷酷無情な組織に辟易していたところ、アマゾンに怪我の手当てをされた事を機に改心。
彼と共に十面鬼ゴルゴスを討つ事に成功したが、ガガの腕輪の魔力に魅入られてしまい、腕輪を身に付けて暴走。
止むを得なかったとはいえ、アマゾンの手により致命傷を負わされてしまい、死に際で正気を取り戻すと彼に詫びながら絶命。
残された片腕はアマゾンによって彼の故郷・南米アマゾンへと持ち帰られた。
★
スプレーダー
原典は『仮面ライダースーパー1』に登場するジンドグマの怪人。
漫画では悪の組織の怪人とは思えないほどのほほんとした性格の持ち主で、街中に毒ガスを流す任務を与えられながらも、
風向きが悪いというだけで昼寝に興じたり、ふとした成り行きで川で溺れた子供たちを思わず助けてしまったり、そのまま子供達と鬼ごっこに興じたりし、駆けつけた
仮面ライダースーパー1からも子供達に庇われるほどであった。
……が、業を煮やした妖怪王女によって服従装置のレベルを最大にされてしまい、完全な悪の怪人へと変貌。
結果、止むを得ないとはいえスーパー1によって倒されるという、やり切れない結末に終わってしまった。
○仮面ライダーZX(山田ゴロ版・漫画)
★
タイガーロイド
バダン所属のUFOサイボーグ。
山田ゴロの漫画版では他媒体と境遇が大きく異なり、
最初からバダンを潰すためにあえて改造手術に志願したという、それこそまるで
城茂=仮面ライダーストロンガーを彷彿とさせる立ち位置のキャラクターとなっている。
仮面ライダーZXと拳を合わせた事で、彼が
暗闇大使の計画を潰す力を持っている事を理解し、時空魔法陣の自爆キーを託したが……
○仮面ライダーBlack(石ノ森章太郎版・萬画)
★
シロヘビ怪人/湖小琴
湖北省で
南光太郎が出会った改造人間の女性で、リュウ怪人の孫娘。
光太郎に対して恋心を抱いていたが、結局悲恋に終わってしまった。
★
メ・ガリマ・バ/サチ
TV本編と漫画版で大きく立ち位置が異なる
グロンギの怪人。
こちらではかつての戦いで傷つき眠りについていた間、自然に浄化された事でグロンギとしての殺意を失った存在であり、グロンギから逃亡して
五代雄介と知り合い、やがて彼と想い合う間柄となってゆくが……
……その凄惨な最期は、多くの読者(特に『アギト』のファン)に大きな衝撃を与えた。
○宇宙の11 仮面ライダー(漫画)
☆
サイクロブ司令
宇宙からの侵略者・マーダー帝国の戦闘司令を務めるメタル生命体。
2号をマーダー聖水によってメタル生命体に変えるなど、様々な手でイレブンライダーを迎え撃ったが、実はサイクロブ自身もマーダー帝国によって侵略された星の住民がメタル生命体に変えられ、
洗脳された姿であった。
仮面ライダーBLACK RXとの激闘の末、彼の
リボルケインを受けた事でマーダー聖水による洗脳が解け、元の生身の姿(角を生やした
単眼のサイクロプス的な容姿の
宇宙人)へと戻る。
最期は仮面ライダー達を爆発寸前のマーダー基地から逃げるよう促し、自らは基地と運命を共にした。
★
マクロファンガス/ケンジ、ヒドラーゲン/ミエコ
初代ライダー編「仮面ライダー #99」に登場。
ショッカー残党の怪人で、戦闘能力の低さ故に脳改造も受けることなくアジトに放棄されていたが、組織の壊滅に伴い脱走。
旧組織残党の粛清を計るデストロンに狙われ、本郷猛と一文字隼人に逃亡の助力を求めたが、結局ハサミジャガーに2人共々始末されてしまう。
しかしヒドラーゲンはその再生能力で生き延び、
カメバズーカと運命を共にした本郷と一文字を救出する事となった。
ちなみに両者共に『HERO SAGA』のオリジナル怪人ではなく、『仮面ライダー』放送当時の没案をリメイクしたもの。
○仮面ライダーEVE(小説)
★カメレオン怪人
ショッカーに改造されながらも、組織の壊滅によって遺された怪人の1人。
当初は敵として登場したが、ガイボーグ/門脇純に助けられた事で紆余曲折を経て改心。以降は彼らと行動を共にする事に。
ムードメーカー的な立ち位置とは裏腹に、擬態能力を乱用してしまったが故に元の人間の姿を忘れてしまったという悲壮な立ち位置であり、彼が本来の姿を取り戻したのは皮肉にもその命が尽きようとする寸前であった。
追記・修正は悪の組織を裏切りながらお願いします。
最終更新:2024年01月13日 10:53