ビッグデュオ

登録日:2012/04/03(火) 20:50:44
更新日:2021/08/28 Sat 10:06:55
所要時間:約 5 分で読めます




ディッヒデュオ!
エスギプト・ショウ・ツァイト!!
(ドイツ語で「ビッグデュオ!ショータイム!!」の意味)





ビッグデュオとはテレビアニメ『THEビッグオー』に登場するロボットの一体。


★マミー

シュバルツバルトが待つというJFKマークに現れた、謎のメガデウス。

マミーの名の通りミイラ男のように全身を包帯状の布で覆っており、その姿はあたかも巨大なシュバルツバルト。
包帯を伸ばし拘束するバンデージ攻撃や目から光線を武器とする。
更にビッグオーを拘束した際には、左手部分の包帯を破り手をプロペラのように変形させている。

作中では第12話冒頭からシュバルツと共に登場。
軍警察が見守る中、現れたロジャーとビッグオーに襲い掛かる。
しかし最期は至近距離からミサイルパーティーとキャノンパーティーを喰らい炎上。
断末魔のような音を発しながら破壊されたかに思えたが…
















THEビッグは二つはいらない


★ビッグデュオ

炎上する包帯の中から姿を現したマミーの正体。
顔の左右を白黒に塗り分けられ、メッサーシュミットを彷彿とさせる巨大な両腕を持つ「赤いメガデウス」。
『ザ・ビッグ』という種類のメガデウスの一体であり、劇中のメガデウスの中で唯一飛行能力を持つ空戦用の機体。
名前は「2」=「デュオ」に由来すると思われる。

ドミュナス(搭乗者)はシュバルツ・バルト

劇中及び漫画版で垣間見られる40年以上前と思しきメモリーには、量産されたと思しき大量の本機が空中を飛び、大量のビッグオーも地上を行進している様子が描かれている。
もっとも、第2期最終回を見るにこうした考察もさして意味は無いようにも思えるが・・・


同じザ・ビッグであるため、巨大な両腕をはじめとする全体のプロポーションはビッグオーと瓜二つ。
コクピットの位置はビッグオーに比べるとやや下、胸部の辺りとなっているが、円形の土台の上に操縦席が設けられ座席の囲むように伸びた板状パーツから左右一対の操縦スティックが生えているなど、その内装はビッグオーとほぼ同じである。
起動時にはやはり正面モニターに

CAST IN THE NAME OF GOD,

YE NOT GUILTY.

の文字が表示される。


最大の特徴はなんといってもその飛行能力。
両腕に内蔵されたジェットエンジンとプロペラ、展開式の翼により、垂直離着陸や高速旋回、空中静止などを行い空中を自在に飛び回る。
なお、飛行時には両手を頭上に向けて掲げるような恰好になり、待機時もその姿勢のまま両腕と股間部からランディングギアを出しうつ伏せ状態になるなど、現実の航空機を彷彿とさせる姿となる。

武装は両目にビッグオーと同威力のアークライン。
両腕の手首辺りに航空機銃砲を二門ずつ。胸部に並んだ丸い部位から放つガトリングミサイル。雄っぱいミサイル
切り札的武装として両膝下内部に搭載された二発のメガトンミサイルがあり、巨大なクレーターを作り出すほどの威力を誇る本機最大の攻撃手段となっている。
これらの射撃武装は全て飛行中も使用可能であり、敵機の頭上から一方的に攻撃を加えることが出来る。
格闘能力自体も決して低くはなく、マミー時にはビッグオーと取っ組み合い、素の状態でも飛行時の加速を利用してビッグオーを組み伏せて見せた。
一見ひ弱そうなプロペラ兼用の四本指マニュピレータもビッグオーの頭部にアイアンクローで損傷を負わせる程のパワーを備える。
マミー時しか使っていないが、回転状態なら丸ノコの要領で目標を切り裂くことも可能である。
また逃走用の煙幕も完備。

一方で、その機動性の要である飛行能力=両腕を封じられるとやや不利な状況に追いやられてしまいがち。
また、一度ジェットエンジンを停止させてしまうとすぐには再始動させられないといった制約もある。


後に描かれた回想シーンからすると、何処かの格納庫でシュバルツが発見した物だったようだが、その時は普通にビッグデュオの姿だった。
初登場時のマミーの包帯はシュバルツが用立てた物である模様。どうやって巻き付けたんだろうか……
ちなみにこの回想シーンでシュバルツはザ・ビッグ発見が余程嬉しくてテンションが上がったのか両手を広げて走り回っていた。中々可愛いミイラ男である。



JFKマークで真の姿を現した直後一旦撤退。
しかしそのすぐ後、「メガデウスによる大破壊により、全ては灰燼に帰しリセットされた」という40年前の"真実"をシティの住民に提示しようとするシュバルツが発した

「ディッヒ、デュオオオ!!」

の言葉によって呼び出されドーム内へと飛来。
乗り込んだシュバルツと共にロジャーのビッグオーと激闘を繰り広げる。

飛べない上にマミー戦後の補給が済んでおらず弾切れ状態と打つ手のないビッグオーに対し、空中というアドバンテージを生かし終始優位に戦いを進める。
しかし、トドメとして放ったメガトンミサイルをロジャーの奇策で躱され、それに気付かず着陸したうえに腕のエンジンを停止させてしまったことで接近戦に持ち込まれ攻守が逆転。
メガトンミサイルが作ったクレーターを滑落しながらビッグオーの鉄拳で滅多打ちにされた末に右腕は脱落したうえに爆発、サドンインパクトの直撃を喰らい頭部が大破。
更には胸部の装甲板を引っぺがされるなどズタボロにされてしまい、その機能を停止した。

……かに思えたが、突如再起動。予想外の事態にコクピットから飛び降りたシュバルツをその場に残し、無人のままクレーターを這い上がり始め、ロジャー、シュバルツらを戦慄させる。
そしてクレーターを昇り切った所でパラダイム本社を指刺すかのような姿で倒れ今度こそ完全停止。
残骸はパラダイム社に回収された。



漫画版ではシティで流行している歌に合わせるように、雲を割るようにして登場。
事前にエンジェルから情報を得たベックが『常時曇天のシティに太陽をもたらす者』としてカルト的信仰の対象に祭り上げていたため集まった住民に歓喜とともに迎えられる。
が、TV版同様にシュバルツの目的はシティの破壊であったため、降臨と同時に自分を迎える民衆を踏み潰し虐殺した。

ロジャーVSシュバルツの舌戦も交えたビッグオーとの死闘の末、発射されたメガトンミサイルをビッグオーの撃ち出した拳(正式名称不明。ビッグオーの拳部をロケットパンチのように発射し操作する漫画版オリジナルの武器)が捕捉。コントロールを奪われ、自身にぶつけられ爆裂四散した。





こんな気持ち半分人間を止めた時以来だ…


★ビッグデュオ・インフェルノ

パラダイム社に回収されたビックデュオが修復と同時に強化改修を受けた姿。
左眼が歪に巨大化し、歯を剥き出しにしたような頭部のデザイン、ナイフエッジに換装されて尖った指先など、より攻撃的で凶暴そうなシルエットが印象的。
色はピンクになり、両腕の手首部分には黄色のファイヤーパターンが描かれ、無骨さのあった回収前に比べるとかなりサイケデリックな外見になっている。

改修前同様飛行能力を持つが、飛行時は上半身が進行方向に向けて仰け反るような姿勢をとる。

頭部のアークラインは右目のものがオミットされたが、代わりに左目を強化型のアルテマス・アークラインに変更。より強力かつ不規則な軌跡のレーザーを照射する。
プロペラ部のナイフエッジはそれ自体をドリルのように展開することで、格闘時の刺突攻撃が可能となった。
一方で胸部のガトリングミサイルは撤去され、そのスペースは空洞になっており、正面から見ると向こう側の景色が見えるほどの大穴が2つ胴体に並んでいるように見える。
これらの改修により射撃武器は減ったが接近戦での攻撃力は高くなっている。

ブーギー(いわゆるサイボーグ)のアラン・ゲイブリエルが搭乗するも正式なドミュナスでないため、身体中にコードを繋いで無理矢理動かしている。
その姿は操縦というより、アラン自身がビッグデュオを動かす為のパーツそのものになっているといった方が正しい。


作中では組み立て中のビッグファウと共に改造途中の状態で初登場。
その後、攫われたドロシーを追うロジャーの前に立ちはだかり、ビッグオーと交戦。
Oサンダーを喰らい再び頭部を失いながらも格闘戦でロジャーを追い詰め、今正に止めを刺さんというところまで追い込むが、突如機体がアランの制御を離れ暴走。
同時にコクピット内でそうめn……コード全てが意思を持つかの如く蠢き、操縦者であるはずのアランを飲み込もうとし始め、機体はそのまま上空へ飛び去ってしまう。

脱出しようともがくアランにシュバルツの亡霊が告げる。


人の愚かさと機械の愚かさを共に持つ者よ

人が作りし神の力 御するに足る資格 真実の一つに到達し得る者


お前はそうではない!


『YE GUILTY』
― 汝、罪あり ―


シュバルツの亡霊に呼応するかの如くモニターに文字(スパロボZでは、シュバルツの亡霊)が浮かび上がるとアランはコクピットから溢れ出す程の大量のコードに飲まれ圧死。

残った帽子もコードの隙間から宙へと零れ落ち、アランの姿は完全に消えてしまった。


ドミュナス無きビッグデュオはそのまま上昇を続け、シティ上空に隠れた“真実”に激突、大破した。
衝突したのは舞台照明。すなわちパラダイムシティとは何者かによる巨大な舞台であった



追記修正はドイツ語、そしてドミュナスとして認められた方のみお願いいたします。

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最終更新:2021年08月28日 10:06