星矢(聖闘士星矢)

登録日:2012/09/18(火) 15:23:20
更新日:2023/11/14 Tue 19:13:31
所要時間:約 9 分で読めます





「お前は自分の体の中に、宇宙を感じた事はあるか?」

聖闘士星矢に登場するキャラクター。

年齢:13歳
身長:165cm
体重:53kg
誕生日:12月1日
血液型:B型
出身地:日本
修行地:ギリシア・聖域
CV:古谷徹(初代、Ω)
  森田成一(二代目)
  石川界人(LoS)

演:新田真剣佑(The Beginning)



グラード財団総帥・城戸光政によって聖闘士になるべく全国から集められた100人の少年達の1人で、天馬座(ペガサス)の青銅聖闘士。

姉の星華と共に孤児院・星の子学園で育ったが、7歳の時に城戸光政によって姉から引き離されてしまう。
「聖闘士になれば姉に会わせる」と城戸光政に言い渡された星矢はギリシア・アテネに渡り、白銀聖闘士の鷲座(イーグル)の魔鈴に師事。
東洋人であるために蔑まれながらも、姉と再会するために6年間、修行の日々を過ごす。

黄金聖闘士アイオリア、そして師である魔鈴に支えられ厳しい修行を終えた星矢は、
いよいよ天馬座の聖衣を得るために教皇の御前試合に出場。順調に勝ち進み、遂に決勝戦を迎える。

決勝の相手は残虐非道で知られる、荒くれ者のカシオス。
魔鈴のライバルである蛇使い座(オピュクス)のシャイナが育て上げた戦士である。

星矢は過去に何度もカシオスに挑んだが、体格とパワーの差は明白で勝つことは出来なかった。
しかし、6年間の修行を終えて魔鈴から「自分の体内の小宇宙を爆発させる」という聖闘士の真髄を学んだ星矢にとって、
小宇宙を燃やせないカシオスはもはや敵ではなかった。

片耳を切り落とした上で、必殺の「ペガサス流星拳」を叩き込み完勝。
試合後に逆恨みしたシャイナの襲撃を受けながらも聖衣を着込んだことでこれを退け、晴れて聖衣を手に入れて日本へ帰国した。

しかし、日本に帰国した星矢に待っていたのは城戸光政が病死し、姉・星華が星矢がギリシアに旅立った後に程なくして行方不明になったという衝撃の事実だった。

光政の孫・沙織に財団が主催する格闘大会「銀河戦争」(ギャラクシアンウォーズ)への参加を促されるも「見世物になるのは御免だ」と、星矢はこれを拒否。
しかし「優勝すれば財団の情報網を使って必ず姉を探し出す」という条件を持ち掛けられ、仕方なくこれを承諾した。

1回戦では青銅一の怪力を誇る大熊座(ベアー)の檄(ゲキ)と対戦。
必殺の「ハンギングベアー」を喰らうが、小宇宙を爆発させた星矢の腕力が檄の腕力を勝り、檄の両腕の聖衣を粉砕。
最後は蹴りの一発*1で撃破した。

続く2回戦では中国・五老峰で龍座の聖衣を得た紫龍と対戦。
最高の硬度を誇る龍座の拳と盾に、自分を上回る紫龍の体術に苦戦を強いられた星矢だったが、
拳と盾を力比べさせて二つとも破壊させ、更に紫龍の奥義「盧山昇龍覇」のただひとつの隙を見切って勝利。

他のライバル達も次々に3回戦へ駒を進めるが、その最中にデスクィーン島で鳳凰座の聖衣を得て、復讐の鬼と化したフェニックス一輝が乱入。

射手座の黄金聖衣を奪った一輝を、2回戦で戦った紫龍、白鳥座(キグナス)の氷河、アンドロメダ座のと共に追撃し、富士の風穴で激突する。

配下の暗黒四天王を退け、黄金聖衣の加護と倒された3人の想いを受けて一輝を倒し、彼を憎しみの中から救い出した。


【人物】


どんな強敵を前にしても決して諦めない不屈の闘志を持つ熱血漢。
過酷な人生を生きながらも「いかなる星の下に生まれようと雄々しく生きてやる!!キズついたままじゃないさ そのキズをのりこえてさらにおおきくなってやるさ!」と自身を哀れむ幼なじみの美穂に語ったことも。
直前のやりとりがあしたのジョーの某場面に酷似しているのは気にするな。
また友情に厚く、その信念は憎しみに支配されていたフェニックス一輝の心を動かし、彼を本来の弟想いの優しい性格へと戻した。

アニメで星矢を演じた古谷徹氏はインタビューで「恐らく星矢は青銅聖闘士5人の中で1番弱い」と語っている。
まあ聖衣が他の面子に比べて地味な上に特徴もなく、他の面子には本当の力とか諸々あるので…というところでそう思うのも当然だろう。
空想科学読本の聖闘士星矢回でも「他4人は滝を逆流させたり絶対零度発生させたり科学的にトンデモな事をやっているが、星矢はフツーにスピードが物凄いだけなのでネタにしづらい」とか言われていた(涙)。

ただし、強敵に追い詰められた際の小宇宙の爆発力は凄まじく、白銀聖闘士2人を撃破している他、十二宮編ではさらに格上の黄金聖闘士と戦い

・黄金随一の剛を誇る牡牛座(タウラス)アルデバラン
・仁智勇全てに優れ勇者とすら讃えられる実力者、獅子座(レオ)アイオリア
・全ての黒幕である双子座(ジェミニ)サガ
実際に戦った9人の黄金聖闘士のうち、実に3人を倒している。

…もっとも黄金聖闘士に関しては
アルデバランは明確に手抜き状態(ムウ曰く本気なら全員ほんの数秒で血の海に沈んでいた)で、実際は強さでねじ伏せたのではなく根性を認められたに等しい。
アイオリアは幻朧魔皇拳に侵されて完全に殺意に入れ込みすぎであり、仁智勇の二つが欠けてる状態。
サガに到っては数秒は気絶させたものの終始ほぼ手も足も出せておらずほぼ無傷。実際にサガを正気に戻した(倒した)のはアテナの盾の光。
しかも主人公補正によりここぞとばかりにサガに妨害が入る。
…と、完全な状況や状態の黄金聖闘士は倒せてないのが実情。

ちなみに瞬・一輝のブラコン、氷河のマザコン、紫龍の爺コンに合わせるように、星矢はかなり重度のシスコン
兄弟は似るということか…。
アニメ序盤では星矢の我が家でもある星の子学園にもちょくちょく顔を出しており、ちびっこ達のいい兄貴分としても描かれている。
また、星矢と美穂の関係がいい感じに描かれてもいたが、十二宮編以降ではあまり登場しなくなるのが……。

車田主人公の例に漏れず、メインキャラの中では一番ギャグや顔芸の要素が多い。(というか他がやらない)

【技】


・ペガサス流星拳
星矢を、そして本作を代表する技。
1秒間に合計100発もの拳を打ち込むマッハの拳。放つ前に腕で天馬座の軌跡を描くポーズが印象的。
最初は説明の通りな上に実際にマッハを超えるのは100発のうち1割にも満たない程でしょぼかったが、実力が増すつれて速度も増した。
最も単純な技だからか、「聖闘士に一度見た技は二度と通用しない」というルールを無視する、ある意味で反則技。
ちなみにキックも同じ速さで繰り出せる

・ペガサス彗星拳
ペガサス流星拳のパワーを一点に集中して放つ星矢の必殺拳。
100発分のパワーを集中するため、その威力は単純に考えると流星拳の100倍にもなる…のか?
しかしフィニッシュブローとして使われたのは作中では2回だけで、どちらかと言うと形勢逆転への布石になる技。
ミスティ戦で流星拳が通じないのでその場で編み出したは良いが、初出で防がれてしまった悲哀の技。

・ペガサスローリングクラッシュ
相手を羽交い締めにして空中に飛び上がり、回転しながら頭から自分ごと相手を地面にたたき付ける投げ技。
飯綱落としとか表蓮華ではない。
くらった相手はもれなく車田落ちを強制される恐怖の技だが、脱出されると自分だけダメージをくらう博打技でもある。
掴んで一緒に飛翔するところまでの成功率は抜群に高い。
ペガサス彗星拳が効かなかったのでこちらを仕掛け見事に仕留めたという経緯や、満を持して双子座のサガにこれを仕掛けたあたり、
本来は掴むまでに難があるだけでマニアからはこれがペガサス最強の技だと目されている。


聖闘士星矢Ωにおいて】


「アテナアテナと吠えていないと、他の聖闘士に示しがつかないだろう……!!」

ハーデス戦後に射手座(サジタリアス)の黄金聖闘士に昇格。
「最下級の青銅聖闘士でありながら白銀聖闘士や黄金聖闘士と渡り合い、海皇ポセイドンや冥王ハーデスら神々をも打ち倒し、女神アテナを守り抜いて戦った伝説の聖闘士」として若き聖闘士たちの憧れとなっていた。

しかし、本編開始から13年ほど前の闘いで軍神マルスから光牙を庇った際に、完全に魔傷に侵され闇に呑まれてしまい、姿を消す。

事情を知らない他の聖闘士たちからはその戦いで死んだと思われていたが、
その後、天馬座の聖闘士となった光牙の精神に語りかけたり、思念体のような姿で光牙を助けに現れたりなど、
不完全な状態ながらアテナと光牙たちのために力を尽くす。

そして風の遺跡で光牙たちに「君達にアテナを託す」という射手座お約束の台詞を残し、星矢の小宇宙は完全に途絶えてしまう。
その肉体は火星の深き闇の中で幽閉されていたが、光牙らが諸国を漫遊する中で遺跡で集めた風・地・火・水・雷・闇のコスモクリスタルと
アリアの光の小宇宙が一つになり生まれたアテナの杖の破片の小宇宙を受け復活。
鷲座(アクィラ)のユナと共に戦い、闇の神アプスに操られていた光牙を救い出し、沙織をアプスの闇から救い出すため、
彼自身の手ですべてに決着をつけるために射手座の黄金聖衣を託した。

『Ω』第二期では、「神殺しの天馬(ペガサス)」の名を光牙に譲り、
女神パラスと彼女の尖兵である刻闘士(パラサイト)から「黄金の天馬」と呼ばれるようになる。
かつての射手座の黄金聖闘士アイオロスの技・アトミックサンダーボルトを引っ提げて、
パラスの本拠地・パラスベルダで若き聖闘士らを率いて刻闘士と激闘を繰り広げる。
一級刻闘士・タイタンとは好敵手に近い存在となり、最後の決闘の末タイタン最大の拳ギガンティック・プラネットエンドをコズミック・スターアローで撃ち抜いて勝利。
強敵と書いて友と呼べる存在となり、アテナとパラスを彼に任せ光牙ら若き聖闘士と共に黒幕たる刻の神サターンとの最後の決戦に向かった。
サターンとの勝負の際は射手座の聖衣を粉々に砕かせながらも黄金の剣を彼の胸に突き立てるものの、時間を制する神の敵ではなくあえなく敗北。
しかし、小宇宙は完全には尽きておらず、他の聖闘士と共に光牙へ自らの小宇宙を託しサターンとの真剣勝負へと奮い立たせた。

勝負の末、サターンが敗北を認め世界の時間を元に戻し地上を去った後、天馬座の青銅聖衣を抱えひとり旅立つ光牙を沙織と共に見送る。
その様はまるで我が子を見送る親の顔にも似ていた……。
え?美穂ちゃんはどうしたって?なんのことだk(ry


Legend of Sanctuaryにおいて】


「30秒だ!30秒でカタをつけてやる。全力で行くぜ!!」

天馬星座の聖闘士と言う部分は原作・アニメと共通。
ただし、シスコン・師匠・幼馴染などがそぎ落とされたものの、熱血漢で一本気な青銅聖闘士の中心人物となっている…が、顔芸が激しい
幼少時、犬に襲われ怯える沙織を救った後噛み傷を負うが彼女の治癒能力を受けそれが消える際、
怯えるどころか興味津々に尋ねたことがきっかけとなり聖闘士の道を志すようになる。
原作のように城戸光政を恨んだりはせず、「光政のじっちゃん」と呼び慕うようになっており、アイオリア襲撃時の後沙織に彼の真似をして励まそうとする面も。
聖域に突入してからは青銅一行の中でも屈指の実力者という描写がされている*2。アルデバラン・アイオリア・ミロ・ラスボスのサガと原作よりも対戦カードが増えており、しかも瞬殺されたケースは一度もなかった*3
最後は旧アニメ版劇場版のお約束通り射手座の黄金聖衣を纏いサガと戦う。
なお、上の台詞の後左手甲部をスライドさせると腕時計がきっちり仕込まれており、きっちり30秒切ってるのが感じられる。
CGのモデリングはLOST CANVASの天馬星座のテンマを思わせる。
また、監督が監督なのか、沙織たちの小宇宙を与えられてセブンセンシズに目覚めた星矢がサガに向けて拳を放つ場面がTIGER&BUNNYワイルドタイガーに酷似している。


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最終更新:2023年11月14日 19:13

*1 実際は無数の蹴りを放っているが聖闘士でない観客には一発にしか見えなかった。

*2 アルデバランが力試しの後「なかなかの小宇宙だったぞ」とほめたり、瞬を瞬殺したシュラがミロ相手に粘る星矢を眺めて「ほう、あいつはなかなかやるみたいだな」と感心している

*3 ミロ相手にはそこそこ粘っていたし、シャカは今作では最初から味方だった