双葉ツカサ

登録日:2011/11/07(日) 04:27:30
更新日:2023/05/02 Tue 04:16:22
所要時間:約 4 分で読めます






CV:甲斐田ゆき


初登場は『流星1』。
穏やかな性格で、不思議な雰囲気を持つ少年。そこ、カヲル君みたいとか言わない。
星河スバルの同級生(しかも隣の席)で、学校に来ていないスバルのことを「一体どんな子なんだろう」と想像していた。
学校の演劇ではロックマンの役をやらされそうになった事もあった(当日は欠席していたため、スバル本人がロックマンに変身して演劇に出たが)。
ツカサとの出会いはスバルが学校に通うきっかけの一つとなり、二人は次第に友情を深めていった。




以下、『流星1』のネタバレにつき注意!














実はツカサは、赤子の頃に実の両親にゴミ集積所・ドリームアイランドに捨てられた過去を持つ。
捨てられていた所を分別ロボに拾われたツカサは施設に送られ、今の両親に引き取られたという。
ツカサ本人も、実の両親のことについてはあまり考えないようにしている。

だが、両親に対する強い憎しみは、もう一つの人格「ヒカル」を生み出すことになった。
ヒカルは心優しいツカサとは正反対で口が悪く、暴力的かつ残忍な性格。
「自分達をゴミのように捨てた」両親への憎しみからか、「絆=ブラザーバンド」を激しく嫌っている。
また、「親」という単語に過敏で、心無い大人にその話題を持ち出された時はヒカルが表に出て一方的にフルボッコすることもよくある。


ドリームアイランドで自分が捨て子であることをスバルに打ち明けたツカサは、帰り際に彼からブラザーバンドを結ぼうと誘われる。
喜ぶツカサだったが、ヒカルのこともあり「一日考えさせてほしい」と言って別れた。
その後、ツカサはヒカルにブラザーバンドのことを相談する。最初は猛反対されたが、途中でヒカルの気が変わったらしく、同意をもらった。

しかし、それはヒカルの策略だった。
ヒカルはブラザーバンドを結ぶ際にツカサと入れ替わって成りすまし、スバルを騙そうと考えたのだ。

翌日その作戦は決行されるが、ツカサの妨害もあってウォーロックにバレる。
更に今まで協力していたFM星人・ジェミニの出現により、スバルはツカサの秘密を最悪の形で知ってしまう。
両親への復讐に燃えるヒカルに唆されたことでツカサはジェミニ・スパークに電波変換。望まぬままスバルと戦うことになる。

こうして様々な要因があったとはいえ、結果的にツカサはスバルを裏切ってしまったのだった…。


このことにはツカサ本人も責任を感じており、その後は宇宙へ向かおうとするスバルを守るためにジェミニの攻撃を受けたり、委員長達と共にスバルの帰還を待った。

また、コンプリートクリア時の一枚絵にもちゃっかり登場している。

シナリオクリア後には、ツカサのトランサーから「自分を拾ってくれたゴミ分別ロボがどうしているか知りたい」という依頼クエストを受けられる。
そして分別ロボが今も元気に働いていると知り、「今度会いに行ってみようかな」と少し嬉しそうにしていた。



ジェミニスパーク

電波変換時には各人格が別々の身体を持ち、左腕が+電極のジェミニ・スパークW(ホワイト)はツカサ、右腕が-電極のジェミニ・スパークB(ブラック)はヒカルの人格がそれぞれ支配している。1作目最終章で戦う際はツカサが反抗した上に気を失ったため、Wにはジェミニの人格が宿っていた。
双子座モチーフのボスとしては、『ロックマン3』に登場するワイリーナンバーズ、DWN.019 ジェミニマンがいる。
元ネタとしては同じ『ロックマン3』の電気属性ボス、スパークマンと合わせてジェミニ・スパークといった所だろうか。
変則的な二対一の戦いとなる、エグゼ~流星系統では珍しいボス。

  • エレキナックル
電極になっている方の巨大な拳をロケットパンチとして撃ち出す。
ブレイク性能があるのでガードしないように。
『流星2』ではホワイトを先に倒すと、ブラックのエレキナックルに爆発が追加される。

  • エレキソード
電極側の手に電気エネルギーを纏わせ、電撃の刃を作り斬りつける。
マヒ効果付きなので、食らうとほぼ確実にもう一体の追撃を受けてしまう。
『流星2』ではブラックを先に倒すと、ホワイトのエレキソードが横3マスに変化する。

  • ジェミニサンダー
背中合わせに手を組んで、二人の電極を合わせて放つ。
発射までの数秒は隙だらけだが、高威力かつ対インビジ性能、更にマヒ効果も付いており、単体でギガクラスカードにもなっている強力な技。
最後列では電撃が左右にも広がるので、ガードしないと確実に食らってしまう。
FM星人の美しき魂が邪悪な心を打ち砕いたりはしない。
と言うか、色味・技・変身後は二人セットと、どこかプリティでキュアキュアな戦士を彷彿としなくもない。

『流星1』ではHP表示がブラックにしかなく、ホワイトに攻撃してもダメージを与えられない(ウォーロックアタックでの捕捉は可能)。
ただし例外として、同種の敵にダメージを伝えるシンクロフックでホワイトを攻撃すると、ブラックにもダメージが伝わってHPを減らせる。

『流星2』では二体それぞれが独立したHPとなった。
先に片方を倒すと、ジェミニサンダーが使えなくなる代わりに、残った側が強化・スピードアップするので注意。


  • メガクラスカードとしてのジェミニスパーク
使うと今いるマスにジェミニの二体が現れ、まずブラックが前方にエレキナックルを飛ばし、続いてホワイトが最も近い敵にエレキソードで斬りかかる。
エレキナックルにはブレイク性能、エレキソードにはマヒ効果が付いており、当然与えるダメージも表記×2回分となる。
もし相手が正面におらずエレキナックルが素通りした場合も、とりあえずエレキソードだけ当ててマヒさせることはできる。
また、例えば障害物の陰に隠れた敵にも、エレキナックルで障害物破壊→エレキソードで攻撃&マヒと、邪魔な障害物を除去しつつ次のカードに続けられる。
もちろんマヒが解けるまでバスターで蜂の巣にしてもいい。
シールド標準装備の流星において、そのシールドをお構いなしに消した上でマヒさせられる、対戦でも優秀なカード。それだけにウラギリノススメには注意。


<各シリーズごとの活躍>


◆流星2
前作の出来事から罪悪感に苛まれており、ヒカルを封じるために旅に出ている。
クリア後にナンスカで会うことができ、彼の中の残留電波と戦うことになる。
ナンスカいせき2の電波にジェミニ・スパークが出現し、話しかけることで何度でも戦える。なお初回のみ「ここうのかけら2」をくれる。
スターキャリアーに登録している好きな言葉は「ブラザーバンド」。会話中でも、いつか再びブラザーバンドを結ぶことをスバルと約束する。

◆流星3
残念ながら「転校した」という理由で登場せず。
まさかのリストラに泣いたファンも多い。
本人はいないが、ノイズチェンジにジェミニの力を宿したジェミニノイズが登場する。カードにマヒ性能が付加され、なかなか強力で使い勝手がいい。
ジェミニスパークやジェミニサンダーもイリーガルカードとして入手可能。やはり安定の使い勝手で活躍してくれる。
またバトル中、カスタム画面でダブルストーン・スタンナックル・エレキスラッシュの順にカードを選択すると、
ギャラクシーアドバンス「ジェミニスパークGA」が発動する。


<アニメ版での活躍>


流石に土曜朝から捨て子設定はキツイからか、大幅な設定変更がなされた。

初登場は13話で、公園で音楽を聴いていた。「歌はいいねぇ」とか言ったりはしない。
その後はゲーム版と似たような経緯でスバルと仲良くなる。

ある時ツカサはトラックの横転事故に巻き込まれたのだが、燃え盛るトラックに怯えた人々は誰もツカサを助けようとはしなかった。
死を覚悟したその時、ウォーロックを追って地球に来たジェミニと偶然出会い、命を救われた。
ツカサはこの時、自分を見殺しにした人間達に報復することを決意する。

ジェミニ・スパーク時には幾度に渡ってスバルを苦戦させた。
なお、設定変更の影響でヒカルが登場しないためジェミニ・スパークB(ブラック)の人格はジェミニ本人が支配している。

終盤ではマイナスエネルギーを集めるためにキャンサーを除く他のFM星人を次々と殺害。
不完全な状態で起動させたアンドロメダをスバル達に破壊され、相棒であるジェミニをも手に掛けて逃亡しようとした所をケフェウスに阻止された。
その後は事故後の記憶を失い、無事に学校に通えるようになったようだ。


あと何気にトライブ最終回にもちょっとだけ登場している。



キャラクターの設定に鬱要素が多い流星シリーズの中で屈指の不幸(&不遇)な身の上であるツカサ。
もし続編が出るならば、彼の救済が望まれるところである。

そして何より、彼とブラザーバンドを結べることを期待したい。





…スバルくん、キミは「ボクたち」のツイキ・シュウセイをうけいれてくれるかい…?

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最終更新:2023年05月02日 04:16