ホレイショ・ケイン

登録日:2011/10/22(土) 14:21:48
更新日:2023/11/05 Sun 21:45:27
所要時間:約 7 分で読めます




このマイアミで、悪さはできねぇ


何故なら


泣く子も黙る、ホレイショ・ケインがいるからさ!


イエェェェェェェェェェェェェェェィ



ホレイショ・ケインとは、『CSI:マイアミ』に登場する主人公。
演じるのはデビット・カルーソ、日本語版吹き替えは石塚運昇
日本語公式キャッチフレーズは「マイアミの太陽よりも熱い男」


マイアミ・デード群警察署に所属し、CSIチームの指揮を執る警部補。部下からの呼び名は「チーフ」。一部ファンからは「ホレイショ侍」の愛称で呼ばれている。
元々は爆発物処理班で活躍していたが、休職したメーガン・ドナーの後任としてCSI主任に昇任した。しかし、後に放送されたエピソードでは矛盾が生じている。
シフトは昼番の筈だが、夜間捜査している場面も多い。

サングラスがトレードマークで、印象的な場面や話の導入部では大抵それを着脱する。
常夏のマイアミにおいて常に黒いスーツを着こなし、独特のポージングは一部ファンから「ホレイショ立ち」と言われ愛されている。
捜査車両はハマーH2。大型車両だが、時限爆弾が爆発して倒壊するビルに突入し、中に囚われていた被害者を乗せて颯爽と脱出する等ドライビングテクニックも凄まじい。
トレードマークはデルコから貰ったサングラス。それまではネクタイをしていた。

本職は鑑識だが科学捜査している場面はごく稀で、白衣を着ている姿すら滅多にお目にかかれない。
元爆弾処理班及び刑事だったので、むしろ最前線で戦う側面が強く、応援の特殊部隊よりも先に危険な現場に踏み込むこと等ザラ。犯人の逃走先に先回りなんて朝飯前。
マラノーチェやロシアンマフィアといった強大な犯罪組織をほぼ独力で次々と壊滅させ、一介の捜査官でありながら「マイアミ一厄介な敵」として広く認知されており、マイアミ中の闇組織から危険視され暗殺リストに名前が載っている。
実際に何度か命を狙われ襲撃されたこともあるが、その全てを返り討ちにした。拳銃一つで。
一度、銃撃を受け倒れた所で次シーズンへ続くというクリフハンガーが行われたが、視聴者の殆どは「無敵の漢が銃弾如きで倒される訳がない」と確信しており、予想通り過ぎる結果だったので無意味に終わったと言える。

性格はクールな熱血漢。
常に沈着冷静で計算高いが、それでいて魂は正義感に溢れ熱く燃え上がっている。
己の信じる正義を貫き、許し難い悪に対しては絶対に容赦というものをしない。
逮捕する為には脅迫や嘘等お手の物で手段を選ばず、殺人犯が死んだ際は平然と薄ら笑いを浮かべる。
まさにどっちが犯罪者かわからない状態。

ただ、そうした冷酷さは全て事件に巻き込まれた被害者の無念を晴らすという動機に基づいている。
何よりファンを惹きつけてやまないのは、やはり犯罪者に対する冷酷さと、被害者遺族や子供に見せる限りない優しさとのギャップだろう。
同情の余地のない犯罪者に対しては凄まじいツンで、それ以外に対してはとびっきりのデレと言えなくもない。

特に子供に対しては非常に温かく見守り、事件解決後もケアを絶対に忘れない。
家族を惨殺され孤独になってしまった少年に「何でもいい。何か話をしたいと思ったら、おじさんはいつでもここにいるからね」とCSI研究所に来るよう温かく接したことも。

善人にはかなり優しい。改心した元犯罪者にも優しい。悔い改めて善人へと生まれ変わった、ギャング団の元ボスが死んだ事件ではその人物の無念を想って涙した。
殺された両親の葬儀で力強く頷いてくるホレイショを見かければ、それは憎き犯人が捕まったことを意味する。

後述するが「家族」に思い入れがあり、その要因が絡んだ事件では持ち前の優しさが最大限発揮される。
家族を人質にされ無理矢理犯罪に荷担させられていた男にはほぼ無罪放免という寛大な処置を施し、たった一人の息子が殺人を犯してしまったことに苦悩するシングルマザーには知り合いの弁護士を紹介。
息子の方は母親を虐げた極悪人を、そいつのやり口を真似て惨殺しており、後にそいつが実父であったことを知って衝撃を受け自分の犯行の手口は父親譲りではと自嘲気味に疑い、それを聞いて彼の本心に気付いたホレイショは肯定の言葉で優しく諭すことで応えた。

また、人種差別意識も全くない。
娘が殺されても外国人として差別され、警察のいい加減な対応によって不信感を抱いていた遺族も、彼の姿勢に触れる内に次第に心を開いていく。
人身売買組織によって監禁され売春を強要されていた移民女性達を救出した後、精神的なケアも含めてアメリカで平穏に暮らせるよう取り計らう等、誰であろうと助けを必要とする者には救いの手を差し伸べ、全力で助けになろうと奔走する。

事件の証人や遺族の為なら自腹を切る事さえ惜しまず、私的にボディーガードを雇ったり、再出発の為の旅費をプレゼントしたり、新居を提供する等、まさに傷ついた人々の為に無償で尽くす真の漢。
マイアミが他のCSIシリーズと違って比較的ハッピーエンドで終わる事が多いのも、こうした彼の優しさによる所が大きい。

だが、人命を守る為なら法を破る事さえ厭わない面も見受けられ、また政界の超大物であっても犯罪を犯した人間であれば、怯まず徹底的に矛先を向ける。
組織の掟を逸脱した問題行動は警察上層部にマークされ、彼を煙たがり追い落とそうとする動きが絶えない。
ホレイショのスタンスは「孤独」と評されることもあるが、カリーを始めとするCSIメンバーは正義の道を只管貫くホレイショを心から信頼し、共に事件に挑んでいく。
部下の不始末にも厳しく目を光らせる。

父親には虐待を受けたらしく、母親は麻薬の密売人によって殺害された。一説にはその密売人は父親その人であり、制裁として地獄へ落したとも。
長年想いを寄せるイェリーナは弟レイモンドの妻となり、死んだと思っていたレイモンドが実は生きていて完全に想いを断念。
そのレイモンドは再会後しばらくしてマフィアに殺害されてしまう。
また、交際していた女性は悉く破局したり、ホレイショにまつわる因縁に巻き込まれ殺害されている。
苦難を乗り越え、ようやくデルコの姉マリソルと結婚するも、幸せの束の間マラノーチェの魔手にかかり彼女は他界。
ちなみに、彼女を撃った暗殺者達をホレイショは的確に銃で撃ち抜き、死に損なって路上で呻く一人に対しては、まるで紙屑を屑カゴに放るかの如く、見向きもせずに止めを刺した。
首謀者もどこまでも追いかけて仕留めてぶっちゃけ犯罪であるおり、身内の不幸が多い分、家族に手を出した人間には一切の容赦が無い。

唯一、シーズン6で昔交際していた女性との間に血の繋がった息子がいることが発覚し、紆余曲折を経て陸軍に志願した息子との仲は良好。

このように家族的には非常に薄幸で、だからこそ彼にとってチームの部下達は「家族」
何があっても部下達を守り抜くと決意している。


なお、アニメ版ケロロ軍曹ナメンニャという宇宙科学捜査官が登場した回がある。
容姿といい名前といい完全なパロディだったが、生憎と本家に比べると全くの役立たずであった。


【名(迷)台詞】
◆「我々CSIは決して……そう、決して諦めない」

◆「警察の力を思い知らせてやる」

◆「これがマイアミの正義だ」

◆「お前の人生を滅茶苦茶にしてやってもいいんだぞ?」

◆「でもどっちか一人が仕事に行けない時は、もう一人が二人分する。それが相棒だ」
 「ユージーン、お父さんは褒めてくれただろう? その筈だ……ありがとう」
 ※シーズン2「全てを見ていた男」より。涙腺崩壊必至の神回。

◆「真実とは不思議なもので、隠してもいつかは明るみに出る」

◆「輝かしい経歴に『人殺し』と付け足すがいい」

◆「人生に失望は付き物なんだよ」

◆「お前みたいなウジ虫を一生塀の中にブチ込む。それが俺にとって究極のスリルだ」

◆「罪悪感があるからこそ向上心が生まれ鍛錬できる」

◆「毒殺は後が厄介だ。自慢したくなる」

◆「俺は繊維の神様だ」

◆「もう一匹鮫がいるな…人間鮫だ」

◆「どうなろうと君の支えになる。いいね?」

◆「父親である事は権利ではない。神の恵みだ」

◆「燃えろ、全て燃え尽くせ」

◆「俺は最悪を味わった」

◆「人の死を楽しんだんだろ?次は…自分の死を楽しめ」

◆「それが俺にできる唯一のことだ」

◆「お酢持ってこい」

◆「呼び起こせるなら、それは死者じゃない」



ホレイショ「(日本に行ったら)驚くほどモテモテだったよ」

マック「なぬぅ!?」

ホレイショ「いや、マジで」


追記修正はサングラスを脱着してからお願いします

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最終更新:2023年11月05日 21:45