抹消された恐竜の名前

登録日:2013/06/21 Fri 02:53:41
更新日:2024/03/08 Fri 22:39:56
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ブロントサウルスという名前の恐竜をご存じの人は多いかもしれない。

太く長い首を持つ巨体で、恐竜時代を闊歩していたこの恐竜は、昔の図鑑ではほぼ常連のように登場していた。

しかし、この著名な恐竜、実は現在の図鑑ではほとんどその存在が書かれておらず、
今の子供たちは「ブロントサウルス」という恐竜を知らないまま育っている。


「存在」が一時抹消されてしまったのである。


一体どういう事なのだろうか。

実はこのブロントサウルスという恐竜、そもそも存在すらしていなかったと見做されていたのだ。

この項目では、そんな「存在すらしていない」黒歴史の中に消えた恐竜たち、また消えていくかもしれない恐竜たちを取り上げていく。



~~名前の「抹消」理由~~


恐竜を始め、古生物学や生物学の世界では、馴染みのある名前でも様々な理由で容赦なく「抹消」される事が多い。
その中でも多いのは、『先に同じ動物(やその化石)が発掘されていた』というものである。

生物の名前である学名を付ける際には、「先に学会や論文で発表していた学名が正式名称」、つまり早い者勝ちというルールがある。
後で同じ動物が発見され、別の学名がつけられてしまった時にはそちらは「シノニム」と呼ばれるニックネームとなり、
正式な名称としては扱われなくなってしまうのである(ちなみにシノニムとは「別名」や「同義語」の意)。

またこのルールのために、別の動物に先に名前を付けられてしまったという例もある。

そしてもう一つ、恐竜など古代の生物で多いのは『別の動物の骨が混ざっていた』という理由である。
昔で言う河童や人魚のミイラのように様々な動物が混在するキメラのような状態になってしまっているのだ。
当然ながら、そんな状態の化石は新種とすら認められない。

他にも様々な理由があるが、そちらは本文を参照。


~~代表的な「抹消された恐竜」「抹消されるかもしれない恐竜」~~



・ウルトラサウルス / ウルトラサウロス

生息年代……ジュラ紀
消滅理由……別の恐竜に先を越された、複数の種類の恐竜の骨が混ざっていた、そもそも復元が間違っていた
 超巨大な竜脚類で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」やゾイドでもお馴染みであろうこの名前も、様々な流転の中で「無効」となっている。

 「ウルトラサウルス」という名の恐竜が初めて発表されたのはアメリカ
 史上最大の恐竜かもしれない、という化石に非公式な名前として付けられ、マスコミなどで大々的に取り上げられた。

 ところが、ここで厄介な問題が起こる。

 世界的に有名になった名前なのをいい事に、
 なんと韓国の科学者がさらに大きいと見積もった別の恐竜に「ウルトラサウルス」という名前を付け、学会で正式に発表してしまったのである。
 早い者勝ちのルールのせいで本家がこの名前を使用できないという事態が起きてしまい、
 結局こちらは少し捻った「ウルトラサウス」という名前で落ち着いた。

 だが、その後このウルトラサウスの骨格自体も、
 別の巨大竜脚類「スーパーサウルス」「ブラキオサウルス」がごっちゃになっていた事が判明してしまい、今や存在すら否定されてしまっている。

 一方のウルトラサウスの方も、科学者本人が上腕骨を前腕の一部と取り違えて見積もりを誤るなど間違った復元をしてしまった事が判明しており、
 こちらも存在が否定されている。ある意味自業自得かもしれない。
 最終的に双方とも名前は幻になってしまったのだった。

・セイスモサウルス

生息年代……ジュラ紀
消滅理由……先に発掘されていた別の恐竜と同じである事が判明
 史上最大の恐竜として図鑑で見た事のある人も多いだろう。こちらもゾイドでお馴染みかもしれない。

 だが、その後2000年代に竜脚類の一種「ディプロドクス」の大型個体であるという事が判明。
 名前も「ディプロドクス・ハロルム」となってしまい、セイスモサウルスという名前は消えてしまった。
 ちなみに史上最大の恐竜の座も、白亜紀の南米に生息していたアルゼンチノサウルスに譲っている。

・トラコドン

生息年代……白亜紀
消滅理由……先に発掘された別の恐竜と同じである事が判明
 昔の図鑑や特撮などによく登場していた、カモのような嘴を持つ大型の草食恐竜(通称「カモノハシ恐竜」)。
 70年代までは水の中に住むという復元図が当たり前のように記載されていたが、現在は陸上を活発に動く、今で言うウシやシカのポジションだったのではないかと言う説が主流となっている。
 ただこの名前は使われておらず、「アナトティタン」という名のカモノハシ恐竜に合流した形となっている。

・アナトサウルス

生息年代……白亜紀
消滅理由……別の種類の恐竜の化石が混ざっていた
 その「アナトティタン」という名前に慣れない人たちも、「アナトサウルス」の名前は聞いた事があるかもしれない。
 だが、この時命名のきっかけとなった化石骨格には、実は「エドモントサウルス」という別の恐竜が混ざっていたと発表され、名称が使えなくなってしまった。

 そして、改めて残った化石に「アナトティタン」という名前が付けられた、と言う訳である。

 ところが……。

・アナトティタン

生息年代……白亜紀
消滅理由……先に発掘された別の恐竜と同じである事が判明
 2004年、そのアナトティタンの化石についてとんでもない事実が発表された。
 なんと正体は新種でもなんでもなく、「ただエドモントサウルスの顔の骨が地層の圧力で潰れただけ」だったのである。
 こうして二転三転した化石は、結局元の「エドモントサウルス」の化石として落ち着いたのだった。

 ただ、状況が今後一切変わらないとは言い切れないのが古生物学の難しいところ。
 もしかしたら将来…?

・ディロフォサウルス・シネンシス

生息年代……ジュラ紀
消滅理由……先に発掘された別の恐竜と同じである事が判明
 映画『ジュラシック・パーク』シリーズに登場することでもおなじみ、トサカのある恐竜ディロフォサウルス。

 そんなディロフォサウルスは現在「ディロフォサウルス・ウェテリリ」「ディロフォサウルス・ブリードルム」という2つの亜種に分類されている。

 ところが、かつては「ディロフォサウルス・シネンシス」という種もいたことをご存知だろうか。

 ディロフォサウルス・シネンシスの化石は1987年以降から中国の雲南省で見つかった。
 その頭骨に一対のトサカがあったことから、ディロフォサウルスの新種と断定され、名前がつけられる。

 しかし、後の2014年にフィリップ・カリー博士らの研究により、
 1948年に同じく雲南省で発見され「シノサウルス」と命名されていた、ディロフォサウルスによく似たトサカを持つ恐竜と同じものである事が分かった。

 こうしてディロフォサウルス・シネンシスという種名は消え、シノサウルスに統一されたのだった。

 ちなみに、シノサウルスは「シノサウルス・シネンシス」「シノサウルス・トリアシクス」という2つの亜種に分類される。

・アーケオラプトル(飛翔恐竜)

生息年代……白亜紀
消滅理由……複数の種類の恐竜の化石が混ざっていた
 通称、ピルトダウン鳥。
 現在、中国を始めとする各地で「羽毛恐竜」と呼ばれる恐竜が続々と見つかっている。
 文字通り体に鳥のような羽毛を生やした恐竜たちで、「鳥」の進化を辿る上で非常に重要な存在となっている。
 主に肉食恐竜で羽毛が確認される場合が多く、このアーケオラプトルもその一種として大々的に報じられた…

 …のだが、その後大変な事実が発覚した。
 なんとこの化石の標本自体が 古代の鳥と恐竜の化石をごちゃ混ぜにしたインチキ である事が判明したのである。
 当然、現在の古生物学上ではこの恐竜の存在は否定されている。
 ただ、このインチキ化石に使用されていた恐竜の骨は、その後の研究の中で新種の恐竜「ミクロラプトル」である事が判明している。
 そして上半分に使われていた化石はそれが初の発見である 新種の古代鳥ヤノルニス であったことが判明した。最初から両方を別に出しても充分スクープだったね

 そしてこれは鳥と恐竜の中間となる「限定的な飛翔ができたかもしれない恐竜」というのがウリだったが
 この合成化石と関係のない別の恐竜の化石が後年発見されてそちらがArchaeoraptorの学名が付いたのでこの名前の恐竜自体は存在している。


・リオアリバサウルス

生息年代……三畳紀
消滅理由……文章内を参照
 恐竜の初期である三畳紀の恐竜は、まだ未分化だった事もあり現在も分類などで分からない事は数多い。
 この「リオアリバサウルス」は発掘されたアメリカの「リオ・アリバ郡」から名づけられた名前なのだが、
 この名前と並行して、当時の肉食恐竜の代表格「コエロフィシス」として扱われる事が非常に多かった。

 2つの名前を持つというややこしい状態になった事で、その後こういった動物の名前を決める委員会で投票が行われ、
 ここで見つかった恐竜は「コエロフィシス」という名前となり、リオアリバサウルスという名前は使用されなくなったのである。

 ちなみにこのコエロフィシス、腹の部分から小さなトカゲのような生物の化石が見つかったため、かつては共食いをしている恐竜と言われてきたが、腹の中にいたのは餌のワニである事が判明している。

・ブラキオサウルス・ブランカイ

生息年代……ジュラ紀
消滅理由……文章内を参照
 巨大恐竜の代表格として有名な「ブラキオサウルス」だが、かつてこの名前を巡ってややこしいことが起きていた。

 1903年にアメリカで最初の「ブラキオサウルス属」の恐竜の化石が発見され、「ブラキオサウルス・アルティトラクス」と命名される。
 しかし、命名の基準になった標本は頭骨などの部分が欠けており、完全な状態とは言えなかった。
 それから11年後の1914年、今度はタンザニアで似た恐竜が発見、同じブラキオサウルス属と断定され「ブラキオサウルス・ブランカイ」と命名される。

 ブラキオサウルス・ブランカイはブラキオサウルス・アルティトラクスよりも化石が残っている部分が多かったため、
 「どっちもブラキオサウルスなんだから変わらん」的なノリでブランカイの全身骨格が組み立てられた。

 しかし、その後ブラキオサウルス・アルティトラクスの化石が多く見つかったことで研究が進み、両者には多数の違いがあると判明。

 ブラキオサウルス・ブランカイをブラキオサウルス・アルティトラクスと同じブラキオサウルス属とするのには無理があるという意見が多くなり、
 1988年にブランカイを別属として独立させ、「ギラファティタン・ブランカイ」として学名をつけ直されたのだった。

・モノクロニウス

生息年代……白亜紀
消滅理由……そもそも化石自体が少なかった
 デジモンのモノクロモンでもお馴染み、この角を持つ恐竜「角竜」の名前は、現在使用する事が出来ない状態になっている。
 その大きな理由は、化石が「新種」と認定するにはあまりにも不十分であった事が判明したからである。

 恐竜など古代の生物を新種として認定するには、発掘された化石などの特徴を他の生物の化石と照らし合わせて、それらと違う事を証明する必要がある。

 ところが、このモノクロニウスは昔から「セントロサウルス」という名の角竜と同じ種類ではないかと言われていたのだが、それ以前に比較するにはあまりにも化石が不完全すぎるという事が判明したのである。
 一応「抹消」はされていないが、使用するのは非常に難しい。

 ちなみにそのセントロサウルスの方も、トカゲの仲間に先に名前が付けられていた事が分かり、「エウセントロサウルス」と名前が変えられたのだが、そのトカゲの名前が変更されてしまったせいで、現在は2つの名前を同時に有するというややこしい事態になっている。

 なお、似た名前で「ケントロサウルス*1」という恐竜もいるが、こちらはステゴサウルスと同じ剣竜と呼ばれる種類。

・アントロデムス

生息年代……ジュラ紀
消滅理由……情報が足りなさすぎる
 ジュラ紀を代表する肉食恐竜と言えばアロサウルス。ところが、かつてその名前が「アントロデムス」に変更されていた時期がある。

 元々アロサウルスの化石が見つかったのは1877年の事だったが、それ以前の1873年、「アントロデムス」という名前の肉食恐竜が報告されていた。
 発見した地域の地元の人は馬の蹄の化石ではないかと考えていたが、研究者はこれを恐竜のの骨であると見抜き、論文にまとめて報告したのである。
 そして1920年代に入り、「このアントロデムスとアロサウルスは同一の種類ではないか」という見方が強くなり、
 早い者勝ちのルールに基づいて「アントロデムス」が正式な名前となり、アロサウルスと言う名は消滅してしまったのである。

 ところが、状況が変わったのは1970年代。
 「アロサウルス」の化石が大量に発見され、その詳細が分かってきたのと同時に、アントロデムスとされた化石自体が不備ばかりである事が指摘されたのだ。
 そもそも恐竜の化石を発掘したという論文を作る時には、いつどこで見つけたか、どこら辺が特徴的かをしっかり書かなければならない。

 ところがアントロデムスの論文は特徴が書いていないどころか、化石自体がコロラドのどこかにある地層から見つかったのを貰ったという、あまりにもグダグダな立場だったのである。

 当然そんな名前が受け入れられるわけはなく、アントロデムスの名は消滅。
 こうして「アロサウルス」は、見事に復活を遂げたのであった。

※ドラコレックス / スティギモロク

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……先に発掘された別の恐竜と同じであるかもしれない
 石頭の恐竜「堅頭竜類」の代名詞であるパキケファロサウルスという恐竜を聞いた事がある人も多いかもしれない。

 この仲間は現在北米やアジアなど各地で発掘されているが、
 その中で現在、「2種類の恐竜がパキケファロサウルスの若い頃の姿かもしれないか」という説が上がっている。

 スティギモロクは頭のドームが発達していない代わりに周りの角がよく発達しているのが特徴で、
 ドラコレックスはさらに角が多く頭に存在している。すなわち……

 「ドラコレックス」⇒「スティギモロク」⇒「パキケファロサウルス」

 ……という形で成長したのではないか、という訳である。

 ちなみにドラコレックス、正式名称は「ドラコレックス・ホグワーツィア」と言い、
 『ハリー・ポッター』シリーズに登場するお馴染みホグワーツ魔法魔術学校が名称の由来の一つとなっている。
 ただし名前が似ているがこれとは関係ないフォイ。

※トロサウルス

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……先に発掘された別の恐竜と同じであるかもしれない
 恐竜の代名詞トリケラトプスが学名から消えてしまう」というニュースが記憶にある人は多いかもしれない。
 だが実際消えてしまう可能性が高いのはトリケラトプスではなく、この「トロサウルス」という名前の恐竜である。

 超巨大な頭の骨を持つこの恐竜なのだが、発掘当時からトリケラトプスとの違いがほとんど無かったことから、「そもそもトリケラトプスの成長後の姿ではないか」というジャック・ホーナー博士*2の説によるもの。

 一方で別の視点で見た研究者からの反論も多かった。
 2016年現在、論文の筆者であるホーナー博士のみが固執している状況らしく、共同執筆のスキャネラ博士も後に撤回側に回ったとか。

 将来この項目から無事「トロサウルス」の名前が外される日が来るかもしれない。

※ナノティラヌス

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……先に発掘された別の恐竜と同じであるかもしれない
 こちらも恐竜の代名詞「ティラノサウルス」と同じグループに属する肉食恐竜だが、名前の「ナノ」が示す通り小さな体を持つ。
 最初は同じくティラノサウルスの仲間「ゴルゴサウルス」の一種と思われていたが80年代末期に晴れて新種と認定。
 しかしその後、ティラノサウルスの子供の化石じゃないかという説が上がり、現在も議論が行われている。
 化石自体もそう多くないので、こちらも今後の展開が待たれる。

※ウエルホサウルス

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……先に発掘された別の恐竜と同じであるかもしれない
 「モノクロニウス」の欄で少し取り上げた「ケントロサウルス」や「ステゴサウルス」は、背中に大きな帆のような骨を生やし、
 尻尾にあるスパイクのような鋭く大きな棘で身を守る「剣竜」と呼ばれる恐竜の一団である。

 しかし、この剣竜は他の恐竜グループと比べて少々不遇な立場にある。
 同じ時期にジュラ紀に生息していた多くの恐竜の系統は白亜紀末期の恐竜絶滅まで生き残る事が出来たのに対し、
 この剣竜は白亜紀前期の時点で僅かな種類を残すのみに衰退してしまったのだ。

 そして、剣竜の歴史の最後を飾ったと言われているのが、このウエルホサウルスである。

 ところが近年、このウエルホサウルスは実はあの「ステゴサウルス」と同一の存在ではないかとする説が上がっている。
 かつてウエルホサウルスの帆は小さく、形も平らで地味なものであると考えられていたが、近年の研究でこれは化石になる前後で折れてしまった結果であることが判明。

 これも踏まえ、「実際はステゴサウルスとほぼ同一の姿をしていた」と言う考えが提唱されたのである。
 この場合、ステゴサウルスはジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて、北アメリカと中国にまたがって生息していたということになる。

 とは言えやはり反論も多く、剣竜の最期を見届けたのはいったいどんな種類だったのかは謎のままとなっている。

 ちなみに、かつてステゴサウルスの亜種だと思われていた化石を調べたところ新種であると判明し、「ヘスペロサウルス」「アルコヴァサウルス」と学名をつけ直されたという事例もある。

※ティタノサウルス

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……「ティタノサウルス」と言う種を定める独自性が無い
 上記に紹介したブラキオサウルスやディプロドクスなどの仲間はジュラ紀から白亜紀前期に生息していた一方、
 白亜紀後期に存在していた首が長い草食恐竜である竜脚類の多くは「ティタノサウルス類(ティタノサウリア)」というグループに分類されている。
 世界中で大繁栄を遂げており、史上最大クラスの陸上動物であるアルゼンチノサウルスやドレッドノータス、
 日本で発見された丹波竜ことタンバティタニス、恐竜絶滅後も生き残った可能性があるアラモサウルスもこの一員。

 その名前の由来となった恐竜こそがティタノサウルスなのだが、21世紀に入り研究が進んだ結果、
 これまで世界各地で発見されティタノサウルスとされていた化石が実際は骨格構造が異なる別種であるという事実が次々に明らかになり、「ネウケンサウルス*3「イシサウルス*4などの新種に認定されていった。

 残されたティタノサウルスの化石についても、そもそも発見された化石に「ティタノサウルス」という種類が存在する事をはっきり示すだけの証拠が残されておらず、正式な学名ではない「疑問名」に格下げされてしまっている。

 なお、『ゴジラ』シリーズにチタノザウルスなる恐が登場しているが、首が長い事以外全く関係ない。

※エパンテリアス

生息年代……ジュラ紀
消滅(するかもしれない)理由……先に発掘された別の恐竜と同じであるかもしれない
 アニヲタwikiに単独項目まで持つ、ジュラ紀最大最強の捕食者と考えられているが、知名度の低い肉食恐竜。
 全長は最大で12m以上にも達し、化石が発見された当初は竜脚類のものではないかと思われたほど。

 しかし、研究者の間では同年代に生息していたアロサウルスの亜種であるとの意見が強く、
 1988年には「アロサウルス・アンプレクスス」と分類し直されたこともある。

 ある研究者は「アロサウルス・フラギリス」という種の大型個体であり、そもそも新種ですらないと主張。

 2010年の研究でアロサウルス・フラギリスよりも生息していた時代が少し新しかったことから別の種であろうと推測されたが、エパンテリアス自体は現在も正式な学名でない「疑問名」のままである。

※ゴジラサウルス

生息年代……三畳紀
消滅理由……先に発掘された別の恐竜と同じである事が判明?
 日本を代表する怪獣王ゴジラの名を冠した、アニヲタwikiに単独項目まで持つこの名もまた、とんでもない事態になっている。

 上述した通り、三畳紀の恐竜は未だに不明な点が多く、時代が進むごとで常識がどんどん変わっている。
 その中で、三畳紀を代表する恐竜として君臨していたのが先程も登場した「コエロフィシス」とその仲間たちである。

 そしてこのゴジラサウルスもまた、このコエロフィシスの大型の仲間である……とされていたが、2000年代後半に出された論文で、
 この「ゴジラサウルスの化石自体がそもそもコエロフィシスの大型個体に、ワニの化石が混じったものである」という研究結果が出されたのである。

 つまり、ゴジラサウルスという恐竜そのものが存在しなかったという事になるのだ。

 一応コエロフィシスとは別種であるという証拠もあるのだが、こちらも再検証が行われており、ゴジラサウルスの名前は、正当な恐竜の名前として扱われない「疑問名」となっている。

 恐竜界のゴジラもまた、歴史の中で抹消されてしまうのだろうか……。

※トロオドン

生息年代……白亜紀
消滅(するかもしれない)理由……「トロオドン」という種を定める化石が不足している
 肉食恐竜の系統「トロオドン科」に属する、全長1.5~2メートルほどの華奢な恐竜。 
 身体の大きさに対して脳容量が大きかったことから、恐竜が絶滅せず進化し続けた場合、
 この種類が知的生物=恐竜人(ディノサウロイド)になったかもしれないとの説も発表されたほどである。
 『ドラえもん のび太と竜の騎士』のバンホーや『ドッポたち』のドッポ一家の先祖も彼らであり、
 『イナズマイレブンGO』ではサッカーを覚え、『こち亀両さんの恐竜大達人』でも両さんと遊びまくると、日本の創作では大人気を誇っている。

 一時は「ステノニコサウルス」と同種であるとみなされ、
 こちらのほうが発見した年月が早かったことから有効名=正式な学名となり、恐竜で一番の頭脳派の異名を誇る種類となっていた。
 何と日本語版アンサイクロペディアでも、ティラノサウルスとトリケラトプス以外で唯一個別記事がある恐竜となっている。
 ところが、実はトロオドンの立場は古くから非常に危ういものであった。

 元々「トロオドン」という恐竜が存在したという証拠を示す標本「ホロタイプ」は、アメリカで見つかったたった1個の歯だけであった。
 そのため一時期はパキケファロサウルスの仲間であるステゴケラスですら、彼らと同一視されていたほどである。
 21世紀に入り、歯1つだけでトロオドンという種類がいたと認定するのは無茶なのではないか、という声が挙がっていたのである。

 そして2017年、それまでトロオドンの化石だと見做されていた骨格を再調査した結果、
 トロオドンとは異なる「ラテニヴェナトリクス」と呼ばれる新種として認められてしまった。

 その結果、後述の通り産出された化石が多いステノニコサウルスが復活した一方、
 ホロタイプが歯だけしかないトロオドンは「疑問名」になり、正式な学名では無くなってしまったのである。

 一度疑問名に格下げされてしまった名前が復活するのはなかなか難しいようで、今後トロオドンという名前が図鑑から消える日が訪れるかもしれない。
 ただし消えてしまったのは「トロオドン」という種類の恐竜のみであり、
 上記のラテニヴェナトリクスやステノニコサウルスが属する恐竜のグループの名前は引き続き「トロオドン科」と呼ばれ続ける事になる。

 なお、これと同時に「ポリオドントサウルス」と呼ばれていたトロオドン科の恐竜も疑問名になってしまっている。


おまけ①:ティラノサウルス

生息年代……白亜紀
 ナノティラヌスの成長後の姿かも?と言われているティラノサウルスだが、実は2000年代初頭に危うく名称が消えてしまうという事態になった事がある。

 実は「ティラノサウルス」と呼ばれるようになった化石が見つかる数年前、
 先に「マノスポンディルス」と名付けられた化石が発掘されていた。

 冒頭に述べたルールなら、ここでティラノサウルスという名称は消えるはずだったのだが、後者の化石が一つしか見つからなかったためか、何故かそのまま放置され、「ティラノサウルス」という名前が恐竜界のスターとして有名になっていくのであった。

 そして2000年、その「マノスポンディルス」の発掘現場から、100年以上前に掘り残されたと思われる化石が見つかった。
 ここで改めて、ティラノサウルスという名前が消えてしまうと言う危機が生まれたのである。

 しかし、ここでなんと『強権』が発動。

 具体的に言うと、「有効な学名で様々な文献に使用されている学名を、昔に使われていたシノニム(使われてない名前)にしてはいけない」
 ……要するに「知名度の差」というか、「さすがにこの学名は発表順よりも知名度を優先しよう」という理由*5

 かなり強引な手段だが、こうして何とかティラノサウルスの名前は守られたのだった。
 まぁ、「暴君のトカゲ」という意味の「ティラノサウルス」と
スカスカな脊椎」という意味の「マノスポンディルス」、どっちがいいかと言われれば前者だし、「ティラノサウルス」以上に有名な獣脚亜目の恐竜が鳥くらいしかいないのだが…。

 なお、その他のティラノサウルスのシノニムには「ディナモサウルス」「ディノティラヌス」「スティギヴェナトル」などがある。
 特に論文内での書かれた順番で正式な学名になれなかった「ディナモサウルス・インペリオスス」は、化石発掘者がバーナム・ブラウン、名付け親がオズボーンとティラノサウルスと同じ面子となっている。
 オズボーンの書いた順番によってはこちらが有効名(上述の強権が発動されずスポンジになった可能性もあるが)となっていたかもしれない。
 ちなみに「ディナモサウルス・インペリオスス」を「暴君竜」のように訳した場合、「皇帝龍」となるだろうか。

 また、アジア産の大型恐竜・「タルボサウルス」はティラノサウルスと同種とする説(現在は否定されつつある)や、同じくアジア産の小型恐竜・「ラプトレックス」はタルボサウルスの幼体ではないかとする意見もある。

おまけ②:エゾミカサリュウ(タニファサウルス・ミカサエンシス)

生息年代……白亜紀
 最初は恐竜だと考えられていたが、その後の研究で別の爬虫類である事が判明した例も数多い。その1つが、このエゾミカサリュウである。
 かつて日本で初めての大型恐竜の骨*6だと持て囃されたが、
 現在は海の爬虫類であるモササウルス類の一種「タニファサウルス」である事が判明している。

 詳細は項目を参照。

 なお、似たような例には、かつて恐竜扱いされていた三畳紀の肉食爬虫類「テラトサウルス」や、2020年に史上最小の恐竜として発表されながらもその構造からトカゲではないかという説が提唱され論文を撤回する事態となった「オクルデンタビス」がある。

おまけ③:ゲオステルンベルギア

生息年代……白亜紀
 長年プテラノドンだと考えられていた翼竜。
 トサカの形が違うが、それを除くと姿が非常によく似ているため、
 プテラノドンのシノニムとして「プテラノドン・ステルンベルギ」と呼ばれていた*7

 しかし、2010年にプテラノドンとは違う種であることがようやく判明。晴れて新種として「ゲオステルンベルギア」と命名されたのであった。

 なお、似たような理由で「タペジャラ・インペラトール」から「トゥパンダクティルス・インペラトール」という名前に改名された翼竜もいる。

おまけ④:フタバスズキリュウ(フタバサウルス・スズキイ)

生息年代……白亜紀
 日本を代表する古生物の一体であり、『ドラえもん のび太の恐竜』に登場するピー助のモデルとしても知られる首長竜類の一種。
 その名前は化石が見つかった福島県の双葉層群と、その化石を初めて発見した当時高校生だった鈴木直にちなんでいる。

 しかし当初は「フタバサウルス・スズキイ」ではなく、本種の研究に貢献したサミュエル・ウェルズ博士に由来し、
 「ウェルシサウルス・スズキイ」という名前になる予定だった。

 だが、この学名は正式な論文が発表される前に公表されてしまったため、
 学名命名規約の約束事に従い、学名として使用できなくなってしまった。

 ちなみに、フタバスズキリュウの化石は長年首長竜のものだとは考えられておらず、新種と判明し正式な学名がついたのは発見から38年も経過した2006年のことである。
 何気に2006年は『のび太の恐竜』のリメイク版である『ドラえもん のび太の恐竜2006』が公開された年でもある。

おまけ⑤:メガプノサウルス、ミクロケラトゥスなど

生息年代……ジュラ紀前期、白亜紀後期
 メガプノサウルスはコエロフィシスに似た・ケラトサウルス下目・コエロフィシス科の恐竜。
 アフリカのジンバブエで大量の化石が発見されている。

 かつては「シンタルスス」という名前だったが、実はこれが甲虫類を指すことが発覚。

 代わりにメガプノサウルスと新たな学名が付けられることになった。
 かぶった対象が昆虫の仲間・甲虫類というこれまた学名の厳しさを分からせてくれる存在。

 ちなみに、「メガプノサウルス」には「大きな死んだトカゲ」という、なぜこんな名前にしたのか小一時間問い詰めたくなる意味がある。

 一方、ミクロケラトゥスはアジアに生息していた、原始的な角竜類の恐竜。

 かつて「ミクロケラトプス」と呼ばれていたのだが、ハチとの学名被りが発覚して2008年に改名させられた。
 しかし、上2つの例と比べてどこかやっつけ感が漂う。

 2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』のパンフレットにおいて、
 「ミクロケラトゥス」という名前を見つけて「誤植か?」と思ったオールド恐竜ファンも多いのではないだろうか。

 原作版の小説『ジュラシック・パーク』にもミクロケラトゥスは登場するが、この時はまだ学名被りが発覚する前(1990年)のため、「ミクロケラトプス」名義である。

 似たような例としては、ダニと名前が被ったために「ラエラプス」という名前から変わった「ドリプトサウルス」
 線虫との学名被りが判明し「インゲニア」から変更された「アジャンキンゲニア」がある。
 後者については元の「インゲニア」という学名に新たな単語を追加する事で被りを回避している。

 また、「サウロファグス」「サウロファガナクス」と改名させられたジュラ紀の肉食恐竜もいる。
 元の学名の意味は「トカゲを食う者」だったのに対して「巨大なトカゲを食う者」とスケールアップしている。

おまけ⑥:ドラヴィドサウルス

生息年代……白亜紀後期
消滅(?)理由……恐竜じゃなかった、はずなのに?
 上述した通り、剣竜は白亜紀前期の時点でウエルホサウルスなど僅かな種類を残すのみとなり、そこで息絶えてしまったのである。
 ところが、かつては「ドラヴィドサウルス」という剣竜が白亜紀末期まで生き残っていたのではないか、と言われていた。

 しかし、その後の研究で、エゾミカサリュウと同様に恐竜では無く、こちらも海の爬虫類首長竜であるという論文が発表。
 剣竜が恐竜の最期を見届けたという希望は潰えたのであった……







 ……のだが、現在、このドラヴィドサウルスの「子孫」を名乗る恐竜が存在している。しかも、日本に。
 皆様もよくご存じ、緑のスーパー五歳児ガチャピンである。

 2013年、「ガチャピンは何という恐竜?」という子供の疑問に応えるべく、福井県にある県立恐竜博物館が発表した「研究論文」の中身に、
 南の小島で生まれたガチャピンの祖先は、前述のケントロサウルスやドラヴィドサウルスではないか、と記載されていたのである。
 そこから二足歩行に進化し、現在の姿になったと言う。

 一応「大真面目」に取り組んだ論文形式の書物なのであまり突っ込まない方が良いかもしれないが、
 考え方によっては博物館がドラヴィドサウルスという「恐竜」の存在を認めたという事にもなる……。

 ただし、日本では上述した「誤認」が確定事実のように言われることが多いものの、
 実は必ずしも全ての研究者に受け入れられているわけではなく反論も多いという。

 そもそもこの首長竜説を発表した研究者は、多くの化石を発見している優秀な研究者ではあるものの、
 フライングやスタンドプレーを多々やらかすことでも知られている。


 真相を知るのは、ガチャピン本人しかいないのかもしれない…。
 やっぱり緑はトラブルメーカーですぞ!



 このように、恐竜など生物の名前は、研究が進むにつれてどんどん変わっていく。「十年一昔」の言葉通り、昨日までの常識が今日の嘘になってしまう事もあるのだ。
 もしかしたら、馴染みのある恐竜の名前も数年後には抹消されてしまう事もあるかもしれない――。



 ――だが、それは逆に、抹消された名前が復活する場合もあり得る、という事でもある。
 上述の通り、アロサウルスも一度その名前が抹消された後、数十年経って復活しているのだ。
 最後に、そんな(ある意味)蘇った恐竜たちを紹介する。

~~一時期抹消されたが後に復活した(またはその可能性のある)名前~~


・ブロントサウルス

生息年代……ジュラ紀
一時消滅理由……先に同じ恐竜の化石が発掘されていた、複数の種類の恐竜の骨が混ざっていた
 冒頭でも述べた、一昔前の恐竜の代表格。首が長い草食恐竜「竜脚類」の一員と言われていた。
 映画『キング・コング』にも登場することでおなじみ*8
 というか、日本では「ブロントサウルス」を日本語訳した「雷竜(かみなりりゅう)」という言葉が竜脚類全体を表すくらい有名な存在である。

 学名を付けたのは、19世紀に活躍していたアメリカの古生物学者マーシュ。

 彼は当時ライバルだった古生物学者コープと恐竜の化石の発掘を競っており、
 その中で数稼ぎのために同じ種類でも別の名称を平気で付ける事がよくあったと言う(わざとじゃないのもあるが負けないためというのはほぼすべて)。

 その中の一つがこの「ブロントサウルス」なのである。

 そして、その後すぐにブロントサウルスの存在は否定された。

 1903年、アメリカにある博物館の館長が発表した論文で、
 マーシュがブロントサウルスより前に発見された恐竜「アパトサウルス」が、この恐竜の若者であると発表したのである。
 冒頭にも述べた早い者勝ちのルールに従い、ブロントサウルスの名前はこの時点で既に消滅した。

 しかも、その後研究が進むにつれ、そもそもこの恐竜の骨格自体が、
 「胴体がアパトサウルス、頭がカマラサウルス」というごった煮状態であることが判明し、存在すら無効となってしまったのである。

 ところが、これらの研究結果が世間に広まったのは相当後の事になり、図鑑や映画、歌はおろか博物館にまで、
 存在しない恐竜「ブロントサウルス」が闊歩する結果になったのである。

 さすがに現在は冒頭にも述べた通り黒歴史の彼方に消えた名前となっているが、
 やはりこの分かりやすく親しみやすい名前に馴染みのある人は多いようだ。

 そして近年、長年幻とされてきたこの恐竜に纏わる重大な事実が判明した。

 2015年に発表された論文によると、
 かつて「ブロントサウルス」と呼ばれた化石と現在ブロントサウルス(の体)の正体とされているアパトサウルスの化石を比較したところ、
 別の種類とみなしてもおかしくないほど異なる特徴を多数有していることが判明したのだ。
 これを基に、論文では「ブロントサウルス」の種類を復活させる事を提案している。

 もっともこの「ブロントサウルス」は、アパトサウルスと同じく細長い頭骨を持っており、
 丸い顔で知られるかつてのブロントサウルスとは違った外見だったようである。

・ステノニコサウルス

生息年代……白亜紀
一時消滅理由……先に発掘された別の恐竜と同じだと考えられていた
 上記の「トロオドン」でも登場した、トロオドン科の恐竜。
 かつてはこちらが恐竜人(ディノサウロイド)になったかもしれないと言われており、
 『ドラえもん のび太と竜の騎士』を始めとするフィクション作品でもステノニコサウルスを起源とする恐竜人が多数登場していた。

 しかし1987年、「トロオドンという恐竜と同種である」という研究発表がなされ、存在が否定されてしまう。
 それ以降はトロオドンのほうが知的生命体になれたかもしれない恐竜として知名度を上げてきていた。


 ところが2017年、とんでもない逆転劇が起きた。
 「トロオドン」の項目でも取り上げた通り、新たな種類「ラテニヴェナトリクス」が認定された際、
 1個の歯の化石しか見つかっていなかったトロオドンが疑問名に格下げされてしまったのである。
 一方、そのトロオドンに吸収される形となってしまったステノニコサウルスの方は以前から多数の化石が発見されており、
 ラテニヴェナトリクスなど多種のトロオドン科との恐竜との比較がし易い状態になっていた。
 その結果、化石が多かったステノニコサウルスの名前がめでたく復活することになったのである。

 皆様も古代生物の新種を発表する際はなるべく多くの化石を見つけるようにして頂きたい。

・スコロサウルス

生息年代……白亜紀
一時消滅理由……復元ミスが判明
 硬い鎧のような皮膚で身を守っていた、ずんぐりとした草食恐竜「鎧竜」の一種とされていた。
 マイナーだが昔の図鑑や漫画で見た事のある人も多いかもしれない。
 ただ、その後復元ミスが発覚してしまい、「エウロプロケファルス」という名の恐竜に吸収される形となっていた。

 だがその後の研究で、2009年以降にエウプロケファルスのこれまで見つかった標本について再調査が行われた結果、
 「やはりスコロサウルスとエウプロケファルスは別属」という説が唱えられ、再び独立種として扱われるようになっている。

 この「スコロサウルス」の標本は、東京の国立科学博物館で見ることができる。
 解説板も改装に伴い「エウプロケファルス」から「スコロサウルス」に変更されている。


 恐竜の名前がまた一つ消えたり復活したら追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年03月08日 22:39

*1 一部資料ではセントロサウルスをこの名前で表記していることもある。

*2 『ジュラシック・パーク』の監修を行っていることでも知られる有名な考古学者。

*3 旧名は「ティタノサウルス・ナヌス」や「ティタノサウルス・アウストラリス」、「ティタノサウルス・ロブトゥス」。

*4 旧名は「ティタノサウルス・コルバーチ」。アーケードゲーム『古代王者恐竜キング』にはこの名前で登場している。

*5 実はちょうど2000年に国際動物命名規約が改正されている。

*6 樺太で発見されたニッポノサウルスを除く。

*7 現在もこの名称で呼ばれることが多い。

*8 なぜか肉食恐竜として描写されているが。