栽培マン

登録日:2012/03/04 Sun 20:54:21
更新日:2024/02/22 Thu 22:20:20
所要時間:約 3 分で読めます




栽培マン(サイバイマン)とは漫画ドラゴンボールに登場するキャラクター。


〇概要

サイヤ人フリーザ軍が即席の戦闘要員として用いる生命体で、名前どおり種子を地面に植えて成長液を垂らすことで誕生する。
体格は子供くらいと小さいが、見た目にそぐわない戦闘力を有し、基本スペックでも戦闘力1200(ナッパ曰くパワーだけならラディッツ相当)。
フリーザ軍では戦闘力が1000もあれば一般兵士としては十分使い物になるレベルなので即席で揃えられる戦力として栽培マンは優秀、なんなら兵士の平均レベルぐらいはクリアしている可能性がある。
さらに、植える土壌によってある程度強さが変化する特性があるらしい。ナッパは「地球の土ならいい栽培マンが育つ」と呟いていた。
(ナッパはスカウターで測っていないのにこれらの発言をしているが、土壌による質の差は戦闘力ではなく、反射神経や知能といった面で出るのかもしれない)
シナリオ的には雑魚・前座キャラだが、これでも無印時代の大ボスだったピッコロ大魔王の5倍近い戦闘力数である。
言葉は話せないが、命令を理解する知能はある。
また頭部を開いてそこから溶解液を発射したり、相手に組み付いて自爆するといった能力で戦闘力の高い相手にもある程度対抗できる。


〇主な活躍

ベジータ達の地球来襲時、ナッパが6体生み出し、ゲームと称して地球の戦士たちと闘わせた。

最初の一体は天津飯と闘うが、命令を聞かずに甘く見ていた為に圧倒され、勝てる見込みが無いと判断したベジータに衝撃波でバラバラに始末される。
ちなみにこの時周囲の個体が恐怖の顔つきでベジータを見ており、「相手を殺さねばどのみち殺される」と悟ったようである。
二体目はヤムチャと闘い、一体目と同様圧倒されるが、仕留めたと思い油断したヤムチャを自爆で道連れにする。
残りはヤムチャの死で逆上したクリリンが放った拡散エネルギー波で一体を除いて倒され、
残る一体が悟飯を襲おうとするも、ピッコロがとどめを刺し全滅する。

TVSP「たったひとりの最終決戦」では複数体登場するも、当時5歳であったベジータに難なく倒されていた*1
こんなヤツとパワーが同じだったラディッツはさぞベジータからバカにされていたことだろう…。

GTでは地獄の反乱時に歴代の悪の戦士たちと共に復活。
何故か大量発生し、悟天とトランクスを大いに気味悪がらせる。
が、ウーブによってあっさり全滅させられた。


この通り、劇中の扱いは雑魚敵そのものなのだが、ヤムチャのネタキャラ・やられ役の発端となった存在なため、人気がけっこうある。

その人気に配慮してなのかどうなのか、PS2ゲームのドラゴンボールZ3にて、栽培マンの必殺技自爆を発動させ、ヤムチャ相手にしがみつきを成功させると、
ヤムチャのHPが例えMAXであっても即死する。

しかもクリリンの「ヤムチャさーーーん!!」という叫び付き。

スタッフの間違った本気がうかがえる。

ちなみにストーリーモードでは栽培マンが主人公となるシナリオも構想されており、正義に目覚めた栽培マンがフリーザに挑み自爆を試みるというまさかにも程がある内容だったのだが没になったと開発スタッフは語っていた。

また同ゲームではロード画面にも登場。
ロード中にスティックをグリグリすると栽培マンが画面のいたるところから生えてくる。
なかなかに気持ち悪い。

更にロード中にディスクを取り出すと栽培マンが無制限に生え続ける。
かなり気持ち悪い。

最終的には赤い奴が出る。通常のよりも気持ち悪い。


さらに上記ゲームの前作であるドラゴンボールZ2のストーリーモードには、
ドクター・ゲロに回収・品種改良された『サイバイレンジャ』という5色の栽培マンの戦隊が敵として登場する。

また2015年以降のゲーム作品『ドラゴンボール ゼノバース』や『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』ではヤムチャへのフォローか定かではないが、
自爆の犠牲者に天津飯が含まれる。自爆の威力が改めて窺い知れる。

このほか、RPG要素を含むDBゲームでは雑魚敵としてカイワレマンキュウコンマン「ジンコウマン」「テンネンマン」だのといった栽培マンのネーミングセンスを彷彿とさせる投げやりな名前の同じ姿をした色違いが登場することもある。
よくある体のいいゲームオリジナル雑魚敵と言えばそれまでなのだが、このカイワレマン達、1990年発売の『強襲!サイヤ人』で初登場して以来、ドラゴンボール改放送時のDSソフト『サイヤ人来襲』や令和のDBゲーム『カカロット』や各種DBソシャゲ等でも元気に雑魚敵として登場しているという驚異的なキャリアの長さを誇る。
雑魚敵ではあるが雑に使われてはいないのである。


ゲーム『Sparking! NEO』のifストーリー「運命の兄弟編」では冒頭に登場。
地球に降り立ったラディッツがピッコロを最初に発見して小競り合いになるまでは原作と同じだが、なんとラディッツはピッコロに返り討ちにされてしまう。
ボロボロになったラディッツは栽培マンを出して「へへ、気をつけろよ……こいつらは見た目以上に凶悪だぜ……」と腰巾着的な態度を取り出す。
栽培マンはピッコロと戦いこれを苦戦させたが、突然挙動不審になったかと思うとラディッツに抱き着き自爆してしまった

「ちっ、ちくしょう……不良品なんか、掴ませやがってぇ……」

ラディッツはこれで気絶し、しかも記憶障害になってしまい、以後独自のストーリーを歩むことになってしまう……
原作での栽培マン所有者ということとラディッツの扱いからして、不良品を渡したのはおそらくナッパである




追記・修正はヤムチャに組みついて自爆してからお願いします。

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最終更新:2024年02月22日 22:20

*1 この時に戦っていたのが「強化型の栽培マン」であるという言い方をされているが、これは後に「通常型」として定着しており地球襲来時に使われたものと同じタイプらしい。