かませ犬

登録日:2010/12/28 Tue 00:18:21
更新日:2023/10/18 Wed 19:43:06
所要時間:約 11 分で読めます





「俺はサイヤ人の王子ベジータ様だーー!」

「真庭忍軍虫組―――大手を振って、まかり通る」

「かかったなアホが!」

「俺はかませ犬じゃない!!」









「まだ生きてる!早く仙豆を!!」










かませ犬とはッ!?


言葉の由来は文字通り噛ませる犬のことだ。

(∪^ω^)わんわんお!

この言葉、元々は闘犬の世界で使われていた用語であり、新米の犬に自信をつけさせる為に弱い(年老いた)犬をあてがわせ自信をつけさせるものである。

(∪;^ω^)……

だがアニヲタの諸君は闘犬の用語等を調べる為にこの項目を開いた訳では無いだろう。
漫画などの二次元もので使われる噛ませ犬のケースを触れよう。


漫画やアニメなどでの扱い


漫画やアニメ等の世界では上記の理由から転じて、主人公達や敵の強さを強調する為にあっさり倒される、所謂「引立て役」の意味として使われている。

ただ、ここで間違ってはいけないのは「やられ役=かませ犬」ではないということ。よく混同されるが実際は全く別物である。
「やられ役」は敵にやられる様を見せるのが目的であり、必ずその様を描いてもらえるが、強い必要はない。
しかし「かませ犬」はその敗北をもって相手の強さの格付けを押し上げることが目的となり、程度は違えど強い存在であることが求められる。
新登場のキャラに活躍させるため、弱い(たいしたことなさそうに認知された)キャラとしてあてがわせ、
新登場側のキャラを、登場人物や作品の受け取り手に印象を残させてこそのかませ犬である。といえるのではなかろうか。
逆に「負けた」という事実があれば良いため負けるシーンを詳細に描写しなくても良い。
そのため「主人公が駆け付けたら負けていた」とか、登場人物の台詞で「○○が××に負けた」と宣言されるだけ…ということも少なくない。
扱いはどうあれ、物語の演出に欠かせない重要な要素のひとつである。

RPGで主人公達の前に幾度となく戦いを挑んでくる奴、この辺を牛耳っているからと調子に乗って喧嘩を吹っ掛けてくる893・マフィア・ならず者、
刀語のまにわに、ドラゴンボールヤムチャ等…

こいつらが勝つ事は滅多に無い。あったら最早かませ犬じゃない。あっても直ぐに援軍が来るか、戦闘中に相手がパワーアップして逆転される。

何?奪還屋のヤクザ?あれは作中最強だ。
何?ボスボロット?あれはアフロダイAとかより活躍したりするから…

表現としては有名だが、サブカル界のコミュニティで導入された瞬間やその黎明期が思いのほかハッキリとしておらず、どこから広まったのかわからない言葉でもある。
混同が起こりやすいのもそのためか。


敵サイドのかませ犬

口数が多く、武器や能力、戦闘における実績というような観点から自らの優位性を語りたがる傾向にある。
実際の目に見える活躍や被害が描写されないと怪しく、主人公の能力を表す数値だけ見て笑っていたりするともう決定的である。
大抵油断しており、すぐに倒せば良いのにペラペラと喋ってしまい、弱点を言ってしまう、回復されて逆転負けというマヌケな最後を迎える。

負けそうになると主人公達に勝つ為に理性が崩壊したり原型を留めていないくらい肉体強化をする奴もいるが、どの道結末は変わらない。
むしろ典型的なかませ犬の負けパターンとして、ニヤニヤしながら眺める読者も多いだろう。

基本的には主人公サイドの引き立て役だが、時として敵サイドの大物を引き立てる役になることもある。
強大な力を振るって主人公達を痛めつけた後、諸事情で大物に反逆するも全く敵わずゴミのように始末される。
酷い時には技の実験台か大物の性格を知るダシとして、何の見せ場も無いまま処理されることも。
こうして大物の底知れぬ強さ・技・思想をアピールする役として散り、読者に畏怖と緊張感を植え付けるのだ。
最早かませ犬というより生贄と言うべきその姿には、敵ながら憐れみを覚えるかもしれない。

以下、哀れな生贄さんたち

主人公サイドのかませ犬

時々善戦するがあくまで時々。基本的に負けて敵の強さを引き立てる役。師匠枠とかだと正しくかませ犬の定義になってる、かもしれない。
直前の編で主人公が苦戦の末に倒した相手ということも多い。
やられ役と認識されるか、作中で危険だから待機した方がいいとされるか、被害担当艦のごとき活躍を一応はしているされるかは作者と受け取り手次第である。

しかし強さを引き立たせるだけでなく、時に敵の攻撃パターンや弱点等を主人公に伝えたり、涙腺崩壊兵器にもなりうる。
ダイアーさんとか。
時にその死が主人公がパワーアップし、強敵を撃破するきっかけとなることも。
人造人間16号とか。

犠牲を伴ったからこそできる新展開の呼び水として、やはりかませ犬は物語には必要な存在なのだ。

かませ犬になるケース


・味方の実力者

よく使われるケースの一つで、敵の強大さを示して主人公勢や読者達に衝撃を与え、緊迫感を演出するのに効果的。

主人公「○○が簡単にやられるなんて!!」

ただし、こういった場合は主人公の回復などの時間稼ぎ、突破口を見つけるなど貢献していたり、戦いの準備(修行や装備の強化)を始めるきっかけになるので彼らの犠牲は決して無駄にはならない。
連載終了やエンディング後に見返して、「あれ?この展開無駄だったんじゃ…」となってしまったら涙目極まりないが。
  • 主人公の師匠枠
  • 主人公と肩を並べて戦う異性のバトルキャラ
  • ロボットアニメのサポートメカ
  • レアなケースとして、タンバリンに倒された孫悟空のように強い主人公自体がフルボッコされるパターンがある。

前作の主人公

上記の特殊ケース。シリーズもので使われるケースであり、前作で活躍したが、新作では新たな敵の前に完膚なきまでに敗れ去った所に新主人公が登場するという形で使われる。
「前作で活躍した」という実績があるため強さの裏付けがほとんど必要なく、受け手に与えるインパクトも大きいという利点がある。
しかしシリーズが長期化すると先駆者ゆえに敵の強さを示すために何回も敗北を味わってしまうという不遇なヒーローも生まれている…
そもそも「前作の主人公」自体が扱いの難しい個性とも言える。
逆にロボットものでは、前作の主役機が続編で強くなった敵機にあっさり敗れ、強化乗り換えへ…という展開はむしろよくある。「旧式化/陳腐化し、性能で負けた」という理由がつくためキャラクターの評価を落としにくく、人間同士のバトルものよりは使いやすい演出なのだろう。


・元敵キャラ

以前までは主人公たちとは敵対していたが、何らかの理由で主人公らの味方になるキャラ達。
これも「主人公と死闘を繰り広げた」という実績があるため、改めて強いキャラだと印象付ける手間を省けるのが利点。
しかし、味方になることで「悪の時に使っていた力が善に目覚めたことで使えなくなる」など弱体化を受けたり、
単純に敵味方内の強さのインフレについてこれないなどの理由でかませ犬にすらなれない場合もある。

・軍事組織、武装集団、実在武術や兵器

SFやパニックもの、怪獣ものの場合は軍隊がかませ犬にされることが多く、ミサイルやビームなどの兵器を惜しみなく連発するもあまり効果がなく戦車や戦闘機などが次々と破壊され、組織のトップ達を絶望に追い込む。莫大な資金が、瞬時に鉄屑となる…
標的が戦闘力の高い個人の場合は訓練された武装集団(傭兵や殺し屋集団など)が使われる。精鋭揃いの特殊部隊があっさりやられることも稀によくある。
山賊などのならず者集団の場合は、周囲で略奪や恐喝などの悪事を働き、市民を困らせていることが多い。
そこに通りかかった主人公に集団で四方八方から襲いかかるも返り討ちにされて全滅したりする。
要は読者にも強さが実感できる相手を使って敵を引き立てるのである。

  • 特撮作品の警察、防衛チーム、戦闘員達
  • 時代劇の悪代官が雇った侍達
  • ホワイトベース隊に12機のリックドムとムサイ1機が3分で全滅させられたコンスコン隊(復活した敵/量産型も兼任)
  • 北斗の拳におけるボクシング等、ただの実在格闘技使い、バキシリーズのムエタイ使い

・予選で死闘を繰り広げたチーム

トーナメントが設けられているスポーツ漫画でみかけるパターン。
全国大会経験のあるチームが地区予選の決勝で主人公チームと死闘を繰り広げるも惜敗し、「全国大会で会おう」と言うも1回戦で敗退するなどで、早くもフェードアウトしてしまう序盤のライバルなどがこのパターンが多い。

・敵側の下っ端or一番手

敵組織の力を示すために最初に登場するキャラ達で基本的には組織内では最弱クラス。
モブキャラの手に負えないくらいには強いけど過信、油断であっさり敗北し、組織のボス(上位クラス幹部)から始末されるという悲しい末路を迎える。

最初から「下っ端なのにあんなに強い」という形で敵組織の格上げに使われるならまだマシで、
ひどい場合では強キャラかと思いきや、蓋を開けてみればボスにとっては捨て駒扱いな上、更に強い奴がわんさか出てきていつの間にか強さのランクが低い扱いで読者からはかませ犬の烙印を押されるという例も。
超長期連載作品やナンバリングもろとも世界観がひとつなぎの作品では避けられない。
その当時の活躍によって、みんなのトラウマ的な生き残り方をすることができるかもしれないのだが。

敵幹部

逆にトップに近いキャラがかませになるケースもある。幹部や幹部候補、その師匠、元幹部など。

先んじて登場していた幹部とは、少なくとも同格以上と評されることが多い。自称だったりもする。
「あの〇〇と同格のキャラが!?」「××より位が上なのにこうもあっさりと…」といった具合。
ある程度登場人物を蹂躙した上で新キャラや成長した主人公に秒殺されることも。
酷い場合は数人まとめて退場したり、ほとんど出番がないままナレ死するなんて場合も。

週刊連載で五、六人以上の幹部が出てきた時は何人かは噛ませになる覚悟をした方がいい。

・復活した敵

かつて苦労して倒した敵が蘇生術、サイボーグ化などで主人公たちの前に立ちはだかる。大抵の場合、前より強化されてたりする。
だが既に能力や欠点がバレていたり、前回以上に成長した主人公らの前には敵わずに瞬殺されてしまう…
更に意気揚々と主人公に復讐しようと現れるも新登場のキャラの手で「邪魔だ」とあっさり葬られるというあんまりな例も存在する。

・量産型

ロボットアニメに出る大量に出てくる機体。
最初に戦う試作型(プロトタイプ)は強いが、次に大量に登場するとやられメカとしてあっさり敗北する。
理由としては「パイロットがただの一般兵」「コストや時間がかかるので機能を削減」という弱体化が主。
  • 敵対勢力、体制側の量産機。
ラルが乗ってないから弱いグフビグ・ザムに大量に破壊されるジムとか。

・設定負けしている

「○○のチャンピオン」、「序列第一位」、「○○候補」設定上では最強クラスの実力を持つ連中。
しかし、作中での活躍や描写がそれに反して大したことなく、本来なら格下の主人公や、自分よりも格上の相手から瞬殺されたりと扱いが悪い。
特に強さのNoを順番で示している場合だと、所属してるグループ自体がかませ犬化になってしまう。

・凶暴な猛獣、マッチョ、巨人

見た目が強そうな敵。
主人公、強キャラ、新キャラなどの強さの表現として殺されるというサンドバッグ扱い。これぞまさにかませ犬。
猛獣の場合は虎などが、飛び込むも素手で屠られる。あてがわれるのが実在する危険な動物であるのもポイント。なお、猛獣のオーナー等が「この○には○日餌をやっておらぬ!」とか言うと「ただの動物虐待じゃねーか」と読者に突っ込まれる。
主人公に対峙するマッチョや巨人の場合は、「チビのくせに、この俺に勝てると思ってるのか!」等と芳しいセリフをはくも、自慢のパワーが全く通じずに倒されるのがお約束。
見た目が恐ろしい巨人故に迫害されていた…などの過去が付くと多少温情のある結末になる事が多い。


・貴族、騎士、勇者

身分が高い者たち。
高慢ちきでプライドが高く、立場を鼻にかけて身分が低い主人公を見下す等の行いがあると、かませ犬にされる可能性がより上がる。
英雄として市民に人気が高かったり、聖剣や神様といった高位存在に選ばれし使い手だったりする。
高貴な存在特有の行儀のよさのせいで主人公のダーティな戦術に負けて「卑怯者!」とわめくのがお約束。
本性はゲス野郎だったり、正義の為に善良な魔物や民間人を粛清したりと負の面がある。
ヒロインが貴族のパターンだとヒロインの許嫁として主人公と激突することも。
主人公も勇者の一人の場合は「主人公と同系列の能力の使い手」でもある場合がある。
  • 女性キャラでエロゲとかだと「くっ殺」要員にもなる。

かませ勇者

上記の派生で小説家になろうなどの異世界モノに頻出するパターン。
勇者とはすなわち「(他作品の)主人公」であり、「味方の実力者」であり、
「身分が高い」「(他作品では)名が知れている」「見た目が(装備品で)強そう」という、実にかませ犬として使いやすい存在なのだ。

ほとんどの場合は「(地球人や特別な能力の所有者である)主人公と同系列の存在」で、
ついでに性格面では「主人公を妬む」「調子に乗りやすい」キャラであることが多く、
勇者だけあって「ドラゴン」を討伐した実績があったり、しかし真の実力者にはかなわないなど「設定負けしている」ことも。

多くの場合は「神の加護」や「特別な魔剣」を有した選ばれし存在だが、
主人公の奇策であっさり無効化されて「加護がなければザコ」「パワーだけのマヌケ」扱いされたり、
あるいは敵に正面から打ち破られて「加護の持ち主であるあいつを倒すなんて…」という正当かませ扱いされたりする。
(いわゆる主人公補正メアリー・スーに対する揶揄も含まれると思われる)

一方で情けない姿を見せたあと奮起して本物の勇気を見せたり
失格勇者なりにがんばるなど「あとで活躍する」場合もある。

細かい部分は作品によって差異があるが、かませ犬概念の集大成のようなキャラクターである。

他にも信長のシェフの松田(果心居士)など、異世界移動ものでは「主人公と同じ世界から来た人間が(かませ犬の)敵」というのはよく使われるパターンである。
「同じ異世界人でも本人の実力によって活躍できる幅は違う」という対比を通して主人公を格上げしてくれる、まさにかませ犬の鑑だ。


ドラゴン

強いモンスターの代表であり、その強さゆえに貴族、騎士、勇者と同じ土俵で指標としてかませ犬になることも多い。
「ドラゴン殺しの剣」「ドラゴンでも跨いで通る女」「不滅のドラゴンソウルを完全に滅ぼせる伝説の血族」など色々な指標に使われる。
とはいえ品性下劣だったり油断したり「我らの中でもっとも小物」などと言われてしまう他のかませ犬と比べ、
追い抜くためのハードルが高いとされて後から格が落ちる事は少ないのでまだ優遇されている方か。

・異性を侍らせてる奴

主人公以外で、複数の異性をはべらせてハーレムを作っている者たち。基本的に男の権力者が、金と地位をもって女のハーレムを築いている。
その権力を笠に着る暴君か遊興の事しか頭に無い暗君ばかりで、ろくな人間がいない。
女性を物としか思っておらず、ヒロインにちょっかいを出すなど下劣に立ち回る者も。
愛しているなどとペラペラのたまうが、女がピンチになっても自分だけは逃げ出す、酷い時には盾にするなど口先だけ。
またハーレム構成員も、顔しか見ていない頭スカスカの女や、力や財力を利用しようとする悪女ばかりで、そこに愛は存在しない。何もかも偽りの関係である。

偽りだろうと複数の異性と関係を保てる権勢を持っているので雑魚ではないが、欲望のままに生きる俗物としか言えないその姿には何ら美点を見出せない。
いずれは主人公に悪として討ち果たされるか、野望を抱く大物敵役に蹴落とされる運命にある。まさにかませ犬。

イケメンを侍らせている悪女の場合もある。悪女特有のウソ泣きでイケメンを騙して操るなど、やることは一緒である。

なお、このようなゲスではない「複数の女を養う甲斐性のある兄貴分」「キザで女好きだがやるときゃやる伊達男」などになると、
かませ犬ではなく死亡フラグになるのでやっぱり危険。いい男が女を庇うのは絵になるから…


・切り札に相当するカード

カードゲームのアニメにありがちなパターンで、初登場時はMVP級の活躍をして使用者の勝利に貢献してくれるものの、次回以降の試合では大した活躍もないまま倒されたり、別の切り札カードの当て馬にされることも少なくない。
尤もカードゲームのアニメは販売促進としての側面が強く、あらゆるカードの強み及び欠点を宣伝するうえでは重要な要素ともいえる。

かませ犬にありがちな特徴


・調子にのる、さっさと倒さない、おしゃべり

本来なら倒せるはずなのに慢心からかトドメを刺さずにいたぶったり、倒したと思い込んで油断するケースがある。こうして尺稼ぎにも活躍する。
そうこうするうちに相手がパワーアップ、隙をつかれる、増援が来るなどで窮地に陥ってしまい、先程までの余裕は何処へやら逆に追い詰められるというもの。
自分から能力の説明やらして、相手に突破口を遠回しに教えてくれたりすることも…
他には「冥土の土産に…」などと長話をする輩がおり、こちらも主人公に怒りを爆発させる、助っ人の横槍などで敗北するケースがある。

だが、これらのケースは見せ場があるだけまだマシ。
この手のかませ犬には大口を叩けるだけ叩いていざ敵に挑んだら全く敵わず瞬殺される、単なる身の程知らずもまた多い。

・データを収集している

あらかじめ相手のデータを収集して対策を練っており、序盤こそ互角以上にわたり合うものの、
やがて相手の予想外の行動に対応できなくなり、そのまま倒されるパターン。
「勝率は〇〇%だ」とか「こんなのデータにはないぞ!?」みたいな台詞を吐きがち。

・主人公を妬む(元)味方や中立的存在

かませ犬に多い動機。
味方のはずの主人公を敵視し足を引っ張ろうとする、妬みから主人公の実力を過小評価する、
感情的なため主人公を確実に抹殺できるプランがない、優勢になったら調子に乗っていたぶろうとするなどかませ臭と死亡フラグが役満である。
強さ面での脅威としてはあまり大したことがないことが多く、主人公の嫉妬されるほどの輝かしさや敵でない存在に襲われるというピンチを切り抜ける機転を表すための引き立て役であることが特徴。
  • 「味方サイドの敵役」だが、明確に肩を並べて戦わない場合はかませという認識はされない。厄介者ではある。

・主人公と同系列の能力の使い手

いずれ主人公と戦うことになる敵に、その技を完膚なきまでに破られ、敵の強大さを視聴者に印象付ける。
単純なスペックなら主人公を上回っていたり、主人公より有利な条件で戦っていたりする場合も。
同じ力のぶつかり合いになることで、わかりやすく白黒つく。
派生パターンに実験台として偽者キャラが作られたりもする。

・パワー、防御力、スピードなど何かに特化した必殺技あるいはキャラ

「〇〇が完全に入ったのに倒せないなんて…!」「××の防御を一撃で!?敵はなんて攻撃力だ!」「◇◇より速いっていうのか!?」などと破られる。
特に防御力特化のキャラは「俺の鎧を破るだと…!?」と敵の威力を見せつけるかませにされるパターンが多い。

・あとで活躍するキャラ

順番が逆で、主人公にかませ犬として負けたあと別の強敵を倒すなどして活躍する。
「こいつに勝った主人公はやっぱりすごかったんだ」と間接的な引き立て役になりつつ自分の株を上げられるおいしいパターン。
だがここから更に負けることで「あんな活躍をした〇〇が負けるなんて敵はすごい…」と再びかませ犬になる場合もあるので油断ならない。
展開が軌道に乗った長期連載物に多く、一方で「創作物の強キャラは初期の失態が後々まで響く」を体現するとも。
  • バキシリーズの本部以蔵。

・かませ犬化の応酬

ある時点まで強キャラだったものが、突然かませ犬同然になる事は珍しくないが、それが頻繁に繰り返されるもの。

「Aが苦戦の末に敵組織のBを倒す」
「しかしAが、直後に現れたCにあっさり敗北する」
「高らかに勝利に喜ぶCだがさらに後に現れたDにあっさり負ける」

といった「倒した奴が、新たな敵の強さのメーター代わりとして次のかませ犬と化す」という後出しジャンケン的な展開になる。
「強さのインフレ」の一例でもある。
  • BLEACHのキャラクター達(主人公も例外ではない)

関連項目(という名のかませ犬たち)


実はかませ犬ではない


待ちな!ここから先はアニヲタの集いが幹部の一人、Wiki篭りがテメェの相手だ!!

俺の追記・修正術にテメェが勝てるわけ(ry



アッーーーーーーーー!!


-GAME OVER-

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最終更新:2023年10月18日 19:43