リーフ(FE)

登録日:2012/01/30(月) 18:08:13
更新日:2024/02/18 Sun 09:52:07
所要時間:約 21 分で読めます






アウグストの言葉はいつも僕の心に重くひびいた。

人々の苦しみや悲しみの深さを僕はあなたから教えられた。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズの登場キャラクター。
フルネームはリーフ・ファリス・クラウスで、これをもじり「ルー・ファリス」という偽名を使ったこともあった。
ユグドラル大陸を舞台とした『聖戦の系譜』『トラキア776』に登場し、後者では主人公に抜擢される。
第1回英雄総選挙157位、第2回英雄総選挙20位。


聖戦の系譜の前半主人公シグルドの親友キュアンと妹エスリンの息子でレンスターの王子。15歳(トラキア)。
姉にアルテナがいるが行方不明、リーフ本人は聖戦の9章にはいるまで生存を知らなかった。セリスは彼にとって、1、2才上の従兄にあたる。

早くに両親が亡くなり姉と生き別れ、祖国レンスターは滅亡、亡国の王子として辺境の村で潜伏ののち蜂起しレンスター城を奪還するも、
フリージ軍の猛反撃により戦力の大半を失うという歴代の主人公と比べてもぶっちぎりの苦労人
というか序盤から「こちらの貧弱な戦力では厳しいがそれでもやらねばならない」「迫りくる大軍から逃げざるを得ない」シチュばっかなので、
そのせいかトラキア776のマップはほとんど窮地の状態で始まる章が多く、前作の俺TUEEEプレイに浸かりきっていたエムブレマーを幾度となく絶望させた。
(今でこそ難易度が選べるようになったFEだが、このトラキア776は難易度選択無しのデフォルトで現在もなお最凶の難易度を誇る)。

マルスの流れを汲む正統派ロードらしい性格だが、
レンスターの神器ゲイボルグを扱えない(生き別れた姉のアルテナが血を濃く受け継いで継承した)ことから、
無力感に苛まれ、やや卑屈な一面がある(いわゆる神器コンプレックス)。
両親の仇・トラバントに対して「貴様を殺す事だけを夢見て、私は生きてきたのだ!」と憎しみをあらわにするなど直情的で激しやすい性格は父譲り。
聖戦のコミカライズ作品では一人で思いつめがちなセリスや色々こじらせているアレスに比べ年相応に明るく楽天的な性格付けがされている。
苦労してきたにもかかわらず民衆のおかれている絶望的な状況を知らなかったなど世間知らずすぎるきらいがあるが、
これは2代にわたる忠臣・フィンをはじめとする周囲の大人たちによって手厚く保護されてきた*1ためで、愚鈍というわけではない。
事実を知った後は自省する真摯な心を持っている。


神器持ちのような突出した強さを持つわけでもなく、
後述するような作中のエピソードから悪い意味でギャルゲー主人公のようなキャラクターだと思われがちだが、
窮地の中未熟さ故の失態を交えて、それでも泥臭くも勇敢に戦い続ける生きざまがいつしか多くの者の心を動かしていった「群の強さ」を持つ主人公のひとりであり、
「歴代ロードの中で一番好き」という声もけして少なくない。
歴代屈指の難マップを乗り越えてきたプレイヤーの分身としての思い入れも無関係ではないように思う。

『紋章の謎』のロディに外見(髪型)が少し似ていると言われていたが、
新紋章でのロディとはそこまで似ていない。
ちなみにロディといい仲な女騎士セシルもナンナの代替キャラ・ジャンヌにどことなく似ていたりする。

故あって設定変更された「ティアリングサーガ」の主人公リュナンとは、髪の色*2に始まりどことなく繋がる箇所が多数ある。
(茶髪の王子、祖国を奪還するために戦い祖国を取り戻すことによってクラスチェンジする、MAPの難易度が全体的に高い、軍師がアレ、女心に疎い、など。
最大の違いとしては、リュナンは世界に4本しかない聖剣のうちの1本を使えるという点か)


【聖戦の系譜】


〇初期値と成長率
プリンス LV1(赤字は神族ボーナス、太字はCCボーナス)
HP-※(90+40)
力-※(30+20) +4
魔力-※(7)+4
技-※(40+10) +5
速さ-※(35+10) +6
運-※(15+10)
守備-※(40+10) +5
魔防-※(10) +4
武器LV-剣A
血統-バルド傍系、ノヴァ傍系
スキル-連続、必殺、追撃

7章から加入。クラスはプリンス→マスターナイト。個人スキルは「連続」「必殺」
初期値はキュアンとエスリンの能力によって違いはあるが、この二人は加入期間が短く成長率も特別高くもないので残念な初期値の場合が多い。
(ただ、エスリンは杖があるため育てることは自体はさほど大変でもない)
しかしその分、リーフ自体の成長率は二つの聖戦士傍系の血によりなかなか高い。

初期値が低い、初っぱなから忠臣と妹分においてけぼりをくらう剣歩兵、
聖痕は姉が継承してるので神器が使えない傍系、聖戦における最重要スキル「追撃」がない為経験値を稼ぎづらい…と、
一見残念なユニットであるがクラスチェンジすると一変し、聖戦の騎兵最強のマスターナイトになれるため子世代では最優先で育てたいユニット。
しかし、前半のラケシスと違い杖が使えないので育てづらいのが辛いところ。

こういった点から「母の愛」に使い勝手が大きく左右されるキャラである。
エスリンにどれだけアイテムを注ぎ込んだかが彼の存在価値を決定すると言っても過言ではない。
エスリンから斬鉄の剣、光の剣、追撃リング(もしくは勇者の剣)を継承させると育てやすい。ナイトリングもあると便利かも。
割と早期に加入するので、上記の二つの武器のどちらかさえあれば最初のうちから育成しやすいが、それまではちゃんとした戦力とは数えづらい。

マスターナイトにクラスチェンジして本領発揮。
凶悪なクラスチェンジボーナスに加えパラメータ上限が隙なく高い本作最高のバランスタイプ、かつほとんどの武器を使いこなせるという性質上、
他の仲間に必要な武器を回した結果として残った余り物が回ってくることも多い。
それでも本人の能力が高いので、余り物の武器でも十分活躍できてしまう。
結婚無しプレイでも彼を育てれば戦力に問題はない。クソ重たいゲイボルグなど必要なし!
本職の斧使いであるヨハン・ヨハルヴァが頼りないため、パラメータに優れるリーフに勇者の斧等を専用武器として与えるプレイヤーも多い。
キュアン・フィンが使い込んだぎんのやりを渡してあげるとストーリー的に映える。オープニングデモでも銀の槍対決でトラバントを倒している。
フォルセティやイチイバルあたりで倒す方が楽だが、こだわりがあれば父の仇討ちを果たさせてやるのも良いだろう。

恋人会話があるのはナンナ(ジャンヌ)、ティニー(リンダ)。
ストーリー的にもクラスチェンジ後に歩調が合うことからもナンナ(ジャンヌ)と恋人にするのがベターか。
エンディングでは北トラキアと南トラキアを併合し、新トラキア王国の王となった。
後述のトラキア776の後日談ではセリスをしのぐ名声を得たとも伝えられている。

ちなみにプリンス時の必殺モーション(三角飛び)はなかなかかっこいい。
マスターナイトにCCすると見られなくなるので注意。


【トラキア776】


○初期値と成長率、CCボーナス
ロード LV1
HP-22(70)
力-4(35)+1
魔力-0(10)+1
技-2(35)+1
速さ-5(40)+1
運-6(40)
守備-3(25)+1
体格-5(15)
移動-6(3)
武器LV-剣C
スキル-連続
指揮-0~6%
再行動-★
追撃必殺係数-2

主人公として1章から登場。クラスはロード→プリンス。
専用武器の光の剣をひっさげて登場。まだ世間知らずなのか顔グラがお坊っちゃんっぽい。

相変わらず残念な初期値でしかもクラスチェンジしても性能は特に変わらない上、
強力な専用武器やスキルもないため主人公としては歴代でもトップクラスの弱さで、成長率も良くはない。
体格も低いので盗賊団の団長としてもイマイチ。
しかしトラ7の序盤戦の難しさは並ではなく、専用武器の魔法剣を使える剣士を後ろに回せる余裕はない。
性能関係なく前に出て戦わざるを得ないという状況が中盤まで続く。

19章で強制クラスチェンジしてプリンスになる。ここではいい増援(エサ)が大量に出現するので、聖戦士の書をごっそり持たせ、支援効果を与えてレベリングすれば剣歩兵として最後まで戦えるくらいのパラメータにはできるが…
ただ幸いなことにトラキアは能力上限値が低めなためよほど成長が悪くなければそこそこ役に立つだろう。


しかしトラキアのリーフにはそれらのマイナス点を全て覆す特徴がある。

彼には「疲労度」がない。

トラキアでは疲労度というステータスがあり、戦闘を行ったり、杖を使うことで蓄積していき、自分の最大HP以上の数値になると次のマップに出撃できない。
しかしリーフはこの値が設定されておらず全てのマップに参加させられる。
時間はかかるが彼にシューターの的になってもらい弾切れさせるのに便利。「主人公なんだから当然」とか言うな。

さらにトラキアには「離脱マップ」と呼ばれる章がいくつか存在し、特定のポイントに味方ユニットを移動させて離脱させる必要があるのだが、
リーフを離脱させた時点でクリアとなり、マップに残っていた味方ユニットは問答無用で捕虜収容所に囚われてしまう。
このため捕虜収容所マップを経由せず全員生存プレイを目指す際にはリーフを最後までマップに残し殿を務めさせる必要がある。
(実際に各キャラクターのセリフも「王子、先に行っています! ご無事で!」「俺は先におさらばさせてもらうぜ」などと、
王子であるはずのリーフが最後まで残るプレイが前提のものとなっている)
これだけ見ると理想の上司である。疲れを知らず誰よりも遅くまで働ける男

トラキア776は未熟で世間知らずだった彼がさまざまな苦難を乗り越え英雄として成長する物語である。
正義感が強く真っ直ぐではあるものの大局観や状況を冷静に把握する戦略眼といったものが芽生えておらず、目先の感情から無謀としか言えない進軍をしようとしたり、
かと思えば軍師アウグストやドリアスの意見に依存し自分で決断できない所があったり、一軍の将としてはかなり幼く危うい場面が多い。特に終盤の血気に逸った強硬策がとんでもない悲劇を生み出してしまう。
しかし恩師エーヴェルとの別れ、軍師アウグストとの出会い、もうひとりの軍師ドリアスの死…これらを経てリーフは君主として、一人の人間として強くなっていく。
特に19章後のアウグストとの会話は必見。

主人公だがレイドリックベルドといったメイン格の敵と戦っても特に専用のイベントなどは起こらない。
一応、戦闘開始前に直接対決を意識したセリフはあるのだが、実際はマリータセティに倒させたプレイヤーも多いと思われる。

聖戦の系譜の動乱が終わった後も戦いつづけ、ユグドラル本土が安定してから帰国。
南北トラキアを統一した新トラキア王国の建国王に即位し、その発展に力を尽くした。
「賢王」として、その業績は聖王セリスに劣らない名声を得たという。
リーフは神器を手に取れない「傍流」でありながら、神器継承者であるアルテナを差し置いてその実績と実力でトラキア王として認められ、君臨した。
ここまで頑張ってきたプレイヤーへの報いであると言えるだろう。

ファイアーエムブレム 覚醒


出典:ゲームの画像まとめブログ、http://blog.livedoor.jp/evidevi-gazou/archives/25372228.html、16年5月17日、
ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

DLCマップ「異伝 王対王 紋章編」に「異界のリーフ」として登場。クラスはトリックスターやはり盗賊だったか
聖魔の光石』のイラストレーターであるワダサチコ氏の描き下ろしたイラストがすごくかっこいい。
(トラキアのスタッフロールを見ると「Character Graphic Sachiko Wada」という表記がありスタッフとしても関わっていた可能性が高い)
会話シーンでエーヴェルに呼び捨てにされているがあくまでも召喚された魔符であり本人ではないので気にしてはいけない。
『覚醒』には「リーフの宝剣」という武器も登場しそちらは強奪スキル持ちだがそれも気にしてはいけない。

なお、異界のリーフは特別に村人のスキル「下克上」を習得している。
効果は自分よりレベルの高い相手との戦闘時に命中・回避に+15の補正が掛かるというもの。
トリックスターのスキル「ラッキー7」よりも補正値が+5ずつ劣るが、ターン制限がない分、長期戦で有利。
(初期クラスがトリックスターの異界のリーフならこれらを併用しても良いかもしれないが)
問題は自分のレベルが上がると効果がなくなってしまうこと。
だが、レベル30まで上がっても下級職扱いのDLC職「魔戦士」に転職すれば上級職との戦闘で効果を発揮する。
「チェンジプルフ」で同じクラスをループしてレベルをリセットしても良いが。

ファイアーエムブレム エンゲージ

「賢王の指輪」に宿る「系譜の紋章士」として登場。
序盤の敵国イルシオン軍に「賢王の指輪」を奪われて運用されているため、初登場時は敵ボスがリーフを運用している。

紋章士としての能力は『トラキア776』と『聖戦の系譜』の両方の要素を取り込んでおり、
体格面が強化されるのは体格が重要となった『トラキア』、様々な武器を扱えるという特徴は『聖戦』のマスターナイト要素に基づくもの。
敵と戦った際に自動的に相性有利・反撃可能な武器を装備する「即応」スキルやシリーズお馴染みの「待ち伏せ」スキル、相性有利な武器と戦った際は被ダメージを抑える「急所ずらし」など、待ち戦法と親和性が高い。
シーフの武器である短剣が強化されるスキルやエンゲージ技「テトラトリック」はシーフ等一部のクラスのキャラが使用した場合はお金を奪うことができると言った要素から「リーフ強盗団」ネタも取り込んでいる様子。

また、キャラのクラスチェンジに必要な武器の資質を非常に多く継承できるという特徴を持っており、キャラ育成の際にお世話になる紋章士である。

【ネタ】


  • 葉っぱ
リーフの愛称。由来は言わずもがな。
名前の由来は「諸芸の達人」とされたケルト神話の太陽神ルー(ルーグ)のはずなのだが、なぜか作中での綴りは「Leaf」とされてしまっている。
ちなみにルーの英語表記の一つ「Lugh」は『封印の剣』のルゥの英名と同じ。

  • 「この戦いは聖戦士の血を持つ者でないと戦えない。きみでは無理だ」
聖戦の系譜最終章にて。ジャンヌ(ナンナの代替キャラ。平民)を心配しての言葉だが、セリス軍には聖戦士の血をひいていないものも多い。
彼の一番の忠臣であるフィンもその一人。
さらにリーフも神器は使えないため「お前が言うな」とつっこまれたりする。

  • 疲労度がない
「疲れを知らない男」「24時間戦える男」としてネタにされたりされなかったり。

  • 物忘れが激しい
トラキア776にて、シスターや姫に「リーフ王子!?」といった感じで出会っても「え……君は?」といった返しでフラグを折りにかかるリーフ。
その割にショタとの約束はしっかり覚えてたりする。

  • 「ダグダはかわいそうだ。どうして彼らはまじめに働けないんだろう」
トラキア776、8章外伝後の台詞。
彼らとはダグダの昔の仲間であるゴメス達のことであり、ダグダのことでない。ましてや俺らのことでもない。
乱世の中まともな働き口が無く飢え死にの危機にやむなく山賊稼業を働いていたゴメス達の窮状を汲み取っていないが故の独善的発言であるが、アウグストのぐうの音も出ない痛烈な指摘を受けて見識を改める。

  • エンディングの会話
トラキア776のエンディングにて。
最強の突っ込みどころとして、今でもマンスター地方の機密文書にて語り継がれるのかいないのかわからないがとにかく有名な逸話。
以下、一部抜粋。

ミランダ(隣国の王女)「重臣達は王子の妃になれってうるさいの。女だと思ってバカにしてるわ」

リーフ「4王家の中で生き残ったのはぼくとミランダだけだからそう考える者がいてもしかたないよ。でも、ぼくはまだ……」

ミランダ「王子は私がきらいなの? それならそれで別にいいけど……」

リーフ「ちがうんだ。ぼくにはまだやらなければならないことがある。
    トラキアとの戦いや暗黒教団のこと、それにグランベル帝国も健在だし北トラキアも守らなければならない。
     今はまだ、誰かが好きとかきらいとかそんなことを考えるよゆうはないんだ


~ものの数分後~


ナンナ(幼なじみ)「リーフさま……」

リーフ「ナンナ、ありがとう。ぼくがここまで来れたのはナンナのおかげだよ」

ナンナ「そんな、私なんて何も……」

リーフ「いや、ナンナとは兄妹みたいにして育ったけど助けてもらったのはいつもぼくの方だった。
    ナンナがぼくを支えてくれたから、いつも勇気づけてくれたから、ここまでがんばれたのだと思う。
    ナンナ、この戦いが終わったらぼくもラケシスを探しに行く。そして、もしラケシスに会えたらぼくははっきりと言うつもりだ。
    大好きなナンナを……ぼくにくださいって……

ミランダ「」


……、……お、おまっ……。

4コマでもネタにされ、ミランダから「女性の敵!」と言われて魔法攻撃されて黒焦げになったリーフの姿があった。
というか、実際ミランダがこのやりとりを見たらネタ抜きに即修羅場になりかねない。
いくら女心に疎いといっても限度がある。もっと自分の言動に責任を持てとしか言えない。
だが、それまでにナンナがロストしていると後者のやりとりが無くなるため、一転して至極ごもっともな展開になる。

ファイアーエムブレム ヒーローズ


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

レンスターの王子 リーフ

サービス開始から一年余を経てスマホゲーにも参戦。イラストはすでにボーイ(Echoes)を担当しているあおじ氏。神装版はスエカネクミコ氏
最後の主人公ということもありリリースより一ヶ月以上も先駆けてPVが発表される異例の発表となった。
赤属性の剣・歩行ユニット。 え、もうお腹いっぱい? 同ピックアップでラインハルト(剣)と色が被ってる? 気にするな!

武器スキルは守備+3に加え敵の魔防が敵の守備より5以上低い時、ダメージ+7になる『光の剣』
Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の守備、速さが+4になる『飛燕金剛の一撃2』
Bスキルは1ターン目開始時にHPが99回復。奥義発動カウントが-1される『Sドリンク
Cスキルは周囲2マスの味方は戦闘中、攻撃+3になる『攻撃の大紋章2』

基礎ステータスは手堅くまとまっており、速さの基準値が38と従兄弟の雪辱を果たさんばかりである。
HP回復は連戦トライアルや戦渦などで役立つほか、デフォルトで奥義カウント変動スキルを持っている貴重な存在ともいえる。
原作ではむしろリーフには不要なアイテムなのだが、24時間戦える王子様の再現として採用されたものと思われる。
しかし尖ったステータスをしていないので☆5としては地味。
武器スキル自体が発動し辛いのが難点で中には光の剣を捨てて別の武器で運用する召喚師もいた。
HPと魔防は低く、守備も並程度で受けはできない。
Bスキルも連戦以外では最低限くらいのスキルなので闘技場や飛空城などで活躍させたい場合はスキル継承は必須レベル。

2020年1月のアップデートでやっと光の剣の錬成が追加。
特殊錬成は奥義が出しやすい(奥義カウント-1)。敵のHPが100%の時は戦闘中、速さ、守備+4
早めに奥義も出しやすく尚かつ速さと守備は手軽に上げられるようにはなったが単純に強くなった程度で錬成効果にしてはやや控えめで現環境についていけるかというと正直微妙。

2021年5月から神装英雄に抜擢。
ニフル王国衣装だが普段のロード衣装を意識したデザインに仕上がっている。

レベル40になったときのセリフから、少なくともドリアスが戦死したあとの時系列から召喚されたと推測される。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

トラキアを継ぐ者 リーフ

『聖戦の系譜』『トラキア776』の両方を出典とする伝承英雄として登場。イラストは『トラキア776』のコミカライズ・ノベライズの挿絵を担当していた日野慎之介氏。
HPを+3する水の伝承効果と死闘、ダブル効果を持つ。
闇魔法以外のすべての武器を扱えるマスターナイトの要素を聖戦から、マスターボウという武器をトラキアから取り入れたのだろうか。
服装はTCG(サイファではない)におけるマスターナイトのリーフとほぼ同じ。

武器スキルは2回攻撃(敵から攻撃されたときも)できる『マスターボウ』。
プレイヤー操作時には自分から攻撃した時に相手の追撃を封じることができる。
奥義スキルは自分から攻撃した時、戦闘後、自分を行動可能にする(1ターンに1回のみ)。この奥義発動時、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与(次回行動終了まで)の『ノヴァの聖戦士』
本来なら使えない2距離で使えるうえにカウント3の疾風迅雷ともいうべきとんでもない性能。
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、魔防+7。その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃魔防の渾身4』
Bスキルは通常版同様『Sドリンク』
Cスキルは戦闘後、敵の周囲2マスの敵の守備-7(敵の次回行動終了まで)の『守備の紫煙』

騎馬ユニットの攻撃後再行動や、トラキアでランダムに発動する「♪」システムが元ネタと思われる。
ステータスは通常版と比べ、低い魔防は上がったが速さは鈍足に。

だが攻撃型としてはピカイチ。2回攻撃も相まって火力も相当高く一方的に攻撃出来るだけにとどまらず『ノヴァの聖戦士』で連続行動で自らたたみ掛けるユニット。
渾身も含めて魔防もやや高いおかげで魔法ユニットにも戦える。そして弓・騎馬にしてはそこそこある守備を生かして『近距離反撃』に付け替え、防衛要員としても悪くない。
それで周りのユニットの守備を下げ、更に踊りと組み合わせることで1ターンに4人沈めることも不可能ではない。
『Sドリンク』の効果により奥義カウントを-1すれば即発動する事もできる。

その代わり速さが遅くなったせいで受け時の被追撃はほぼ確定。受け時も2回攻撃という効果であるものの、下手な受け方は危険。
接近されたら『近距離反撃』を付けない限りは一方的にたたみ掛けられる。この状況だと即退場か瀕死は確実である。騎馬特効なんて論外。
レイヴン効果を突破できる火力もないのでナギ、リオンなんかには注意したい。
Bスキルもカウント減が運用には合っているが長期戦を考慮する場合などは要検討。
スキル継承にAスキルはコストを減らして『剛剣3(4)』、Bスキルに『凪』もしくは『待ち伏せ』で活用法を増やそう。

2023年1月のアップデートで上方修正。
奥義は1ターン目開始時、奥義発動カウント-1
自分から攻撃した時、戦闘後、奥義発動時、自分を行動可能にする(この奥義は戦闘後に発動する、1ターンに1回のみ)
この奥義発動時、自分とダブル相手に移動を最大1マスに制限する状態異常を付与(次回行動終了まで)の『ノヴァの聖戦士・承』
再行動する効果と条件は一切の変更はないが1ターン目からでもカウントが進み、Sドリンクと重複するので1ターン目で-2へ進んで初っぱなから1にできる。
Cスキルに周囲2マス以内の味方は、戦闘中、攻撃+4
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃+4の『攻撃の相互大紋章』
2回攻撃との相性も良いが上げるには味方がいる事と敵の守備は下げられなくなるのでお好みに。

同日にマスターボウの錬成も可能。
特殊錬成は自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
ダメージ+敵の攻撃の10%(戦闘前奥義も含む)、自身の奥義発動カウント変動量-を無効。
火力を大きく伸ばしたうえに、キャンセルを無効化して確実に再行動しやすくなる。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

聖祭の王子達 リーフ

2021年9月に聖祭の超英雄で参戦。イラストは伝承版も担当した日野慎之介氏。兵種は伝承版と同様に弓・騎馬。
今回は『聖戦の系譜』から従兄のセリスと一緒に双界英雄で実装。非常に紛らわしいが*3『聖戦』の比翼英雄ではない。ヒーローズでは初の男性同士の双界英雄。
所持する武器は闘技場で支給された弓だったがリーフは聖戦士を称える祭りとして祖先である十二聖戦士の一人、槍騎士ノヴァのような槍を持って戦いたかったと本音を漏らしていた。
しかしそれはセリスも同じで聖戦士バルドの血を引いてもユリアのような魔法は使えないとフォローしている。
神器を持たないリーフに助けられ、長く困難な戦いをしてきたからこそ聖戦士の名にふさわしいと褒めている。

武器スキルは飛行特効、奥義が発動しやすい(発動カウント-1)。【再移動(1)】を発動可能。
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、自身のHPが75%以上で魔法、杖の敵と戦闘時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、
かつ戦闘中、自分のHPが2以上で敵の致死攻撃を受けた時、ダメージをHPが1残るように軽減する(1戦闘1回のみ、重複しない)『双聖戦士の聖弓』

奥義は伝承版と同じように『ノヴァの聖戦士』を持ってきた。

Aスキルは敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の攻撃、速さ+7
敵のHPが100%で戦闘開始時、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、さらに自分の攻撃、速さ+2の『攻撃速さの機先4』
Bスキルもお馴染み『Sドリンク』
Cスキルは戦闘後、敵とその周囲2マスの敵の奥義発動カウント+1(敵の奥義発動カウントが既に最大値の時は無効)の『鼓動の幻煙3』

伝承版で鈍足だった速さが一転して高速になった反面、魔防が低くなった。
通常版に近い配分に戻ったとも言える。時期の差で騎馬ながらステ合計はかなり上がっているが。

騎馬弓で『ノヴァの聖戦士』を使うコンセプトは伝承版準拠だが、内訳は大きく変わっている。
高速化したが2回攻撃効果がなくなり、普通の追撃で2回攻撃を狙うユニットになった。
そして再移動を獲得して機動力が上昇。ノヴァの聖戦士で再行動して殴った後にもう1マス動ける。
他には疑似祈り効果を搭載しているため分の悪い相手にゴリ押しなども可能。テキストがちょっとわかりにくいが「自分からの攻撃時」or「HP75%以上で魔法杖と戦闘時」にバフと祈りが発動する。
素の速さの分被追撃の心配が少ないので受けられる場面もいくらか増えた。魔法杖を受ければ祈りもかかるので結構頼れる。
単純な強化として、奥義カウント-1を内蔵したので常時カウント2、Sドリンク込みの初動はカウント1となり再行動を狙いやすくなり、また武器やAスキルがインフレして一撃の威力も増している。

双界スキルは出典の『トラキア776』『聖戦の系譜』ユニットのみ戦闘中、攻撃、速さ+4と『攻め立て』(自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う)を付与。
同出典かつ追撃を取れるユニットじゃないと腐るので、どちらかというと自己完結型のスキルであり、ステが一歩足りなかったり伝承版のように先制2回攻撃じゃないと辛い場面を乗り切ることが可能。

一方、問答無用の2回攻撃ではなくなり単純なステだけで追撃を狙うため、馬鹿みたいに速いユニットや守備隊形や見切り追撃効果などの追撃不可持ち相手にあっさり完封されてしまう。
騎馬なのでBを見切り追撃にすることもできないのが悩みの種。
祈りでの生存性テコ入れはあるが、騎馬特効はもちろん、高守備やレイヴン効果などの根本的な対策への突破力はたかが知れているので弱点自体は増えているとも言える。
また、自前で「機先」効果を活かすための不利な状態異常の付与手段が「1回殴って鼓動の幻煙を当てる」だけで手薄なので、HP100%の方の条件を満たしていれば十分とはいえ注意もしくは補助が必要。


追記・修正はすべての仲間ユニット・中立ユニットを離脱させてからお願いします。


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最終更新:2024年02月18日 09:52

*1 追われている身なのでおいそれと外と交流を持てなかったことも大きい

*2 元々は青い髪だったが変更された

*3 類例のオルティナ&サナキは一応区別する理屈が立つが、こっちはリーフも騎馬弓という点から聖戦出典感が強く区別し難い。