ジュカイン

登録日:2010/08/17 Tue 03:34:48
更新日:2024/03/23 Sat 18:56:18
所要時間:約 12 分で読めます





体に生えた葉っぱは 鋭い切れ味。

素早い身のこなしで木の枝を飛び回り 敵の頭上や背後から襲いかかるぞ。




出典:ポケットモンスター ダイヤモンド&パール、189話『シンオウリーグ準決勝!ダークライ登場!!』、
2006年9月28日~ 2010年9月9日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



・データ


全国図鑑No.254
分類:みつりんポケモン
英語名:Sceptile
高さ:1.7m
重さ:52.2kg
タマゴグループ:怪獣/ドラゴン
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ
特性:しんりょく(HPが1/3以下になると草タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:かるわざ(持っている道具がなくなると素早さが2倍になる。再び持つと元に戻る。最初から持っていない場合は無効)

HP:70
攻撃:85
防御:65
特攻:105
特防:85
素早さ:120
合計:530

努力値:素早さ+3

キモリがLV16でジュプトルに進化
ジュプトルがLV36でジュカインに進化。


・概要


ホウエン御三家の草タイプであるキモリの最終進化形。

進化前同様、腕に草を生やした二足歩行型のトカゲのような姿をしており、尻尾がシダ植物のように変化している。
腕に生えている葉っぱはカタナ並の鋭い切れ味を持ち、強力な武器になっている。
また、背中に付いている黄色い球体は植物の種であり、大量の樹木を元気にする栄養素を蓄えている。ガチャピンの腕にあるアレとは関係無い。

木から木へ自在に素早く飛びうつり、相手の頭上や背後といった死角から奇襲を仕掛ける戦法を得意としており、樹木の生い茂る密林では無敵と言われている。

またトカゲらしく変温動物なのか、ひなたぼっこで体温を調整する。
見た目はやる気無さげだが草木を守り大切に育てる心優しいポケモンである。


・ゲームでのジュカイン


御三家なのでルビー・サファイア開始直後から入手出来る。

ホウエン御三家一の素早さと早い段階から強力な専用の草技「リーフブレード」を覚えるのが利点だが、くさタイプ故に半減される相手が多く、他の技もわりと微妙。
アチャモミズゴロウを最初に選んだ場合に比べて苦労が多い。
RSEの場合は順当に進化させた場合Lv29で「リーフブレード」まで自力で習得する草技は「すいとる」のみ
ならば他タイプの攻撃技に頼ろう……と思っても自力習得は「でんこうせっか」「おいうち」「れんぞくぎり」と悉く低威力。
敢えてジュプトルへの進化をキモリ時代のみ習得できる「メガドレイン」を覚えるレベルまで遅らせるのもひとつの手だが、Lv26なのでどのみち遠い話。
とにかく「リーフブレード」獲得までは、不遇だ過酷だハードモードだと散々擦られるメガニウムのことをどうこう言える存在ではない。
「がんせきふうじ」や「あなをほる」は勿論「タネマシンガン」すら生命線なので、技マシンは大切に使おう。
ORASでは流石に「メガドレイン」や「リーフブレード」の習得レベルが下がったのでこの点は解消しているが。
このように中盤は難所が多く、特にジムリーダーアスナ戦で絶望するので相方に水タイプ地面タイプを育てておきたい。

しかしホウエン地方は「なみのり」入手に前後して海や水辺の探索がとても多くなるため、「リーフブレード」や「ギガドレイン」でバッタバッタと水タイプを倒していける。
フウとランミクリorアダンなど終盤に入ると有利なジムリーダーが多くなるのも魅力だろう。
御三家らしく能力はなかなか優秀なので相手を選べば、とても頼もしい存在と言える。
ORASでは後述の通り「ダブルチョップ」を習得し、「グロウパンチ」「じならし」等も技マシン習得で使い勝手はだいぶ改善されている。
……悉く物理技ばっかりだが。「めざめるパワー」が良いタイプだったら御の字である。

HGSSではレッド撃破後にシルフカンパニーでダイゴからホウエン御三家のどれか1匹を貰える


・対戦でのジュカイン


フーディンと同等という非常に高い素早さを持ち次いで特攻に優れるが、耐久は紙という草タイプには珍しい典型的な速攻アタッカー。
その素早さは登場当時の草タイプ最速の値であり、現代でもマルマイン(ヒスイのすがた)シェイミ(スカイフォルム)マスカーニャに次ぐ快足。
御三家としてもマスカーニャ、ゲッコウガに次いでインテレオンと並び同率3位を維持している。

タイプ相性が不遇な草単タイプだが、速攻型の能力を持つためその弱点の多さが他の草タイプと比べてあまり気にならず、
技もそれなりに多いので攻撃面の相性もある程度補完出来るため草タイプのデメリットが気になりにくい戦い方が可能な草タイプの異端児的存在。
その分、草タイプ特有の「ねむりごな」や「しびれごな」等は習得してくれない(「くさぶえ」や「やどりぎのタネ」は習得出来る)。

その素早さから放たれる「リーフストーム」や「エナジーボール」「くさむすび」の威力は強力。
サブウェポンも草タイプの割には強力で鋼タイプ対策の「きあいだま」やドラゴン対策の「りゅうのはどう」等を習得出来る。
もっとも、粘れるなら「めざめるパワー(or)」の方が全体的に使いやすいが。

最後の手段に「がむしゃら」も覚えるのでただではやられにくい。上手く使えばハピナスにも痛手を負わせる事が出来る。ただでさえ早いのに「しんくうは」「はやてがえし」も覚えるので先制技勝負にも打ち勝ちやすい。

みがわり」との相性が非常に良く特性「しんりょく」「ヤタピ、チイラ」の発動や「がむしゃら」の威力向上に利用したり、
「やどりぎのタネ」と組み合わせてハメ殺したり等、ジュカインにおいてはすべての型の起点となる技であるためほぼ必須技といってもいいほどである。
もちろんそれらのコンボ以外にも本来の用途である補助技受け用としても使いやすい。

地味に「カウンター」(GBA教え技)も覚えるため「きあいのタスキ」とのコンボで奇襲しても良いだろう。
タスキ発動後は特性「しんりょく」も発動するため無駄が無い。

当時専用技として与えられた技は「リーフブレード」。
急所に当たりやすく草タイプ版「きりさく」のような性能だが、当時は技の特殊物理がタイプ依存なので高い特攻を活かせる優秀なメインウェポンだった。
……威力70は現代基準だと明らかに不足を感じるのだが、当時の草タイプの他の攻撃技は威力60時代の「ギガドレイン」に加え「マジカルリーフ」「はっぱカッター」なのでこれでもだいぶマシな部類である。
しかし、DPtから物理化したことで高い特攻と相性が悪くなり、更にリーフィアエルレイド等他のポケモンに安売りされてしまった…
だが、地味に威力が90に上がり、ジュカイン自身も攻撃力は平均的で「つるぎのまい」を覚える事から、この技を主軸に据えた物理型も十分可能となった。

二足歩行故か何気に物理技は「じしん」「いわなだれ」「かみなりパンチ」「けたぐり」「ドラゴンクロー」「かみくだく」等。
特殊技よりかなり豊富で対応範囲は広いが、「つるぎのまい」を積まないと火力が微妙なため速効性に欠けるのが欠点。
もちろんその物理技のバリエーションから二刀流もやろうと思えば可能。
「けたぐり」を上手く使えば特殊主体ながらもハピナスカビゴンを突破出来るかも。

上記の通り御三家の中でもゲッコウガに次いで素早いため、ダブルでは「くさのちかい」の使い手としても活躍する。
特に水御三家最高の特攻を誇るアシレーヌと連携できるのはゲッコウガにはない利点である。

御三家らしく何気に型が豊富なポケモンなので草タイプには珍しい型を読ませない立ち回りが光るポケモンと言えるだろう。


ちなみにGBA時代は「リーフブレード」「ドラゴンクロー」「かみくだく」「かみなりパンチ」という、今ではALL物理のフルアタが有名だった。

ちなみに「はらだいこ」型を除けば地味にリザードンと型が似通っていたりする。
どちらも御三家で速攻型でタマゴグループが同じ組み合わせ(かいじゅう/ドラゴン)と共通点も多い。



そしてバシャーモに遅れつつもリメイク作ORASにて遂にメガシンカを習得。


・メガジュカイン



強い脚力を活かして相手に急接近。自らの尾を切り、ミサイルのように相手めがけて発射することもできる。


タイプ:くさ/ドラゴン
特性:ひらいしん(電気タイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。元々無効の場合は上がらない。
        ダブル・トリプルバトルで自分以外のポケモンが使った単体対象の電気タイプの技の対象を自分にする)

  • 種族値
HP:70
攻撃:110
防御:75
特攻:145
特防:85
素早さ:145
合計:630


能力上昇は攻撃に+25・防御に+10・特攻に+40・素早さに+25。
また、タイプにドラゴンが追加され、史上初のくさ・ドラゴン複合となった。
とりあえず見た目がドラゴンっぽかったらメガるとドラゴンがくっつく風潮である

上記の通り素早さは145と、アギルダーと同速。
どれ位素早いかと言うと、性格が「ひかえめ」でも素早さに努力値を最大まで振れば、次に素早いドラゴンである最速オンバーンを抜ける
XYではゲッコウガに抜かれて苦汁を舐めさせられたジュカインだが、これで元祖御三家最速の意地を見せたと言えるだろう。
ちなみに最速ゲッコウガも抜ける。

特性は「ひらいしん」。
しかし元々でんきタイプの技は1/4で受けられる為、単体で見るといささか微妙な特性。
メガシンカしてから特性が変わるため、相手の電気技を読んで交代で電気技を受けて逆利用するといった使い方ができないのも残念。
シングルでは高速型では怖い「でんじは」の無効化やさかさバトルでの弱点補強程度と見た方が良いだろう。
一方ダブルでは水・飛行タイプの仲間と並べて盾役にしたり味方の全体攻撃「ほうでん」を自身の強化のために利用することが可能。

ジュカインはドラゴン技に困らないポケモンなので、追加されたドラゴンタイプを十分に活かせる。
またレベルアップで「ダブルチョップ」も覚えられるようになったので、リメイク前はほぼ何も出来なかったナギチルタリスを粉砕できたりもする。
命中90で外した場合は知らない
仕様上「りゅうせいぐん」は習得できないが、後付ドラゴンメガシンカの宿命である。諦めよう。
なので最高火力は「リーフストーム」ということになるが、これがとにかく半減されやすい上にうっかり使って倒せなかったりすると特攻が減少するため使い所がかなり難しい。
(あいつは別だが)

その高い特攻を活かす為に特殊型とするのが一般的だが、攻撃も低すぎるわけでは無いので物理型でもいける。
上記の通り素早さに補正をかけなくても大半を抜ける為、攻撃面補強の性格を選びやすい点はメリット。
種族値が高いと補正のある性格と補正の無い性格での能力は大きく変化する為である。
ウォッシュロトムにも有利だが、物理型の場合は「おにび」にだけ注意したい。


欠点はドラゴンが追加されたせいで氷タイプが4倍弱点となっている事。
「こおりのつぶて」でも軽く死ねる為、氷タイプ相手からは素直に退いた方が良い。
また相変わらずファイアローが非常に重い。要警戒である。
というか耐性以前にメガシンカしてもなお耐久種族値がやや低めなので有利対面を取れないと殴り負けしやすい。

攻撃型として育成しやすい反面短所もはっきりしている為、上手く相手を選んで活躍させてあげよう。

第七世代では天敵のファイアローが弱体化により数を減らし、メガシンカ1ターン目からS145で動けるようになったので、かなり柔軟に動かせるようになった。
地味に氷の礫使いのマンムーも減ったため即死機会も減っている。
しかしミミッキュ筆頭に強力なフェアリーが増えたので今度は氷4倍よりフェアリー抜群のほうが厳しくなってしまった。
前世代よりもメガシンカのタイミングが重要となる。
同じフェアリーでも相性や素早さの関係でカプ・コケコカプ・レヒレには有利なのが救いか。
なお今世代で電磁波が弱体化したせいで採用率が減少、シングルでの避雷針がほぼ死に特性になってしまった。


・ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊


進化前のジュプトルが主人公達の兄貴として大活躍する。
そして涙腺崩壊兵器としても有名。


ポケットモンスターSPECIAL


第4章ではミツルの手に渡って最終決戦で活躍するも離れ離れに。その後なんやかんやあってエメラルド手持ちになった。

ルビーが『緑のよりはマシ』と言ってZUZU(ミズゴロウ)を選んだことを覚えており、後に第6章で再会した時、ルビーに一撃入れている。そして追いかけ回している。


・アニメでのジュカイン一族


アニメではAG編、BF編でサトシの手持ちとして活躍。

常に口に木の枝をくわえたクールな一匹狼的な性格をしている…が負けず嫌いで熱くなりやすい面も。
メガニウムにフられて技が出せなくなるという繊細な一面もあった。

ジュプトル時代は相性の勝っている相手に簡単に負けたりと不安定だったがジュカインに進化してからは非常に頼れる存在として活躍。
その強さはウコンとのバトルでは2体を破り、スピードフォルムのデオキシスの動きに対応し、
苦手な炎タイプであるハルカバシャーモ相手に引き分けに持ち込むほど(コンテストバトルではあったが)。


シンオウリーグ準決勝ではヘラクロスコータスフカマルを圧倒的な強さで葬ったタクトダークライを倒す大金星。
サトシの全ポケモンの中でもトップクラスの実力を持つ。
ちなみに今大会中でこのダークライを破ったのはジュカインのみである。

技も強力な「リーフブレード」「ソーラービーム」「リーフストーム」「でんこうせっか」「はたく」……はたく?


他にもXY編ではショータの相棒として登場。
初めは初心者らしくキモリからのスタートだったが、サトシとのバトルやジムリーダー戦の経験でショータと共に成長した。
最終的にはメガシンカも習得し、カロスリーグのティエルノ戦ではライチュウのあまごい→必中かみなりのコンボを避雷針で無効化するというゲームさながらの対策で突破。
準決勝ではサトシのゲッコウガと激闘を繰り広げた。


追記・修正は木の枝をくわえたり時の歯車を盗んだりしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • うえだゆうじ
  • 西脇保
  • ポケモン解説項目
  • ポケモン最終進化形
  • くさ
  • 御三家
  • 第三世代
  • RSE
  • 新緑
  • 元でっていう
  • ガチャピン?
  • 御三家最速←昔は
  • 樹海ン
  • 樹カイン
  • 悪夢を壊す
  • 進化前は兄貴
  • 進化前は涙腺崩壊兵器
  • サトシ
  • 失恋
  • ポッ拳
  • 誓いパ
  • がむしゃら
  • カウンター
  • かるわざ
  • メガシンカ
  • ドラゴン
  • 氷4倍
  • ひらいしん
  • キモリ
  • ジュプトル
  • ジュカイン
  • サトシ
  • ショータ
  • マオ
  • 254
  • ヤモリ
  • 253
  • トカゲ
  • 252
  • ホウエン御三家
  • リーフブレード
  • 密林
  • 森トカゲ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月23日 18:56