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&font(#6495ED){登録日}:2009/09/09 Wed 22:53:38
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます
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#center(){
&font(b,#990000){いいか山賊・・・}
&font(b,#990000){おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが}
&font(b,#990000){つばを吐きかけられようが}
&font(b,#990000){たいていの事は笑って見過ごしてやる}
}
#center(){
&sizex(5){&font(b,#990000){・・・・・・・・・だがな!!}}
&sizex(5){&font(b,#990000){どんな理由があろうと!!}}
&sizex(6){&font(b,#990000){おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!}}
}
[[漫画]]『[[ONE PIECE]]』の登場人物。
●目次
#contents
*【[[プロフィール]]】
本名:シャンクス
所属:[[ロジャー海賊団]]見習い→[[赤髪海賊団]]大頭(船長)
[[異名>二つ名]]:&font(b,#990000){赤髪のシャンクス}
[[懸賞金額>懸賞金(ONE PIECE)]]:10億4000万ベリー((フーシャ村滞在時の額で、本編の時系列では12年前、当時シャンクスは27歳。))→&font(b,#ff0000){40億4890万ベリー}
出身地:&ruby(ウェストブルー){西の海}
年齢:37歳→39歳
[[身長]]:199cm
誕生日:3月9日(3←シャン、9←クス)
星座:魚座
肩書:[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]
[[血液型]]:XF型(現実だとAB型)
好きな食べ物:キムチ炒飯、ロブスター
嫌いな食べ物:[[ブルーベリー]]
趣味:放浪
[[悪魔の実]]:無し(少なくとも一話の時点では)
[[覇気>覇気(ONE PIECE)]]:[[武装色>武装色の覇気(ONE PIECE)]]、[[見聞色>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]、[[覇王色>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]
初登場:単行本1巻・第1話・『[[ROMANCE DAWN]]-冒険の夜明け-』
利き手:左(作中ではスプーンを左手で持っていたり剣を右に差していたことから確認出来る)
[[CV>声優(職業)]]:[[池田秀一]]、幼少期:[[島﨑信長]]
*【概要】
&font(b,#990000){赤髪海賊団の大頭}にして、&bold(){[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]}の一角。
主人公[[モンキー・D・ルフィ]]の憧れの[[海賊]]であり、彼が海賊を目指すきっかけになった人物。
また、ルフィのトレードマークである麦わら帽子の元の持ち主で、ルフィに帽子を預けたのもこの男。
外見は異名の由来である深紅の赤髪に大きめの黒マントと左目にある三本傷が特徴。
10年前までは麦わら帽子を被っていた。
とある事件以降、利き腕である左腕を失う。
*【人物】
マイペースで楽天的。
作中でも登場時は大抵宴会を開いており、屈指の酒飲みではあるが酒に強い訳ではないらしく『酔って気分が悪い』と言っている。
**◆敵対者に対して
そこらのチンピラ達とは違い、本人曰く「酒を浴びせられようが唾を吐かれようがその程度の無礼では決して怒らない」とし、実際、山賊一味に酒を体中にぶちまけられても怒るどころか笑いの種にしてしまう程に器も大きい……というより、「ホントに海賊なのか?」と思うほど剽軽な面も見せたりする。
だがそんな彼でも&font(b,#990000){仲間や友達に手を出し侮辱する輩には、命も含め一切の容赦はしない、本物の海賊}。
&b(){「銃を抜いたからには命を賭けろ」}と言い、銃口を自身に向けられれば、例え相手は脅し程度の気持ちだったとしても、
それを本気の「攻撃」「宣戦布告」と見做し、「戦争」のつもりで対応する。
ある意味では、ビッグ・マムやカイドウと言った他の四皇と同じく、「酒をぶちまけられてもヘラヘラしている癖に一定のライン超えたらいきなり本気で殺しにかかって来る」という(一般の海賊の感覚からすると)&bold(){どこにキレ所があるか分からない}という危うさがある。
外伝作品では、エースが面会を申し出た際は(この時点ではエースがルフィの義兄弟であると知らなかったため)威圧するような態度を取っており、基本的に敵対者の可能性がある相手にはこの対応がデフォと思われる。
とはいえ、基本的には穏健派であり無用なトラブルは起こさない主義であることには間違いはない。
後述の通り、海軍からも「こちらから必要以上に刺激しない限りは温厚」といった認識をされている様子である。
**◆バランサー
実は&font(b,#000000){“海賊王”[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の元クルー}(見習い)であり、いまや、[[王下七武海]]や[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]と勢力を三分割する&bold(){"[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]"の内の1人}。
つまりガチで世界最高クラスの海賊。
ルフィに預けた麦わら帽子も、元々は彼がロジャーから受け継いだもの。
同じくロジャー海賊団の見習いだった[[道化のバギー]]とは同僚にして悪友。
バギーからは「ある一件」以降一方的に恨まれているものの、歳も近かったため、なんだかんだで仲は悪くなかった様子。
ラフテルへの最後の航海の際も、直前にバギーが高熱を出したため、&font(b,#990000){「いつか自分の船で行くよ」}とバギーの看病のため留守番を買って出た((その為、シャンクスとバギーはこの時点ではラフテルに行っていない))。
非能力者でありながら、ルフィの故郷であるフーシャ村に滞在していた頃から海賊として名を轟かしていたようで、彼が利き腕を失って&ruby(グランドライン){偉大なる航路}に帰ってきた際は誰もが驚いたとか。
[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]からは「暴れさせたら手に負えないが、自分から世界をどうしようという男ではあるまい」と評価されている。
海軍本部元帥[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]からも「お前ならいい」と白ひげとエースの弔いを承認される等、“[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]”の中では比較的穏健派でそれなりに信用されている模様。
時として大きな危機に対処するために海賊らしからぬ独自の行動をとる様子、黒ひげの一件が代表的である。
どちらかと言うとその行動パターンは作中世界の海賊よりも、昔気質の仁侠のイメージに近い。
海賊団自体も他の四皇のような「わかりやすく怪物的な面」が皆無な分、いち人間としての「強さ」「恐ろしさ」を備えており、この辺りはシャンクス自身年齢=海賊歴という筋金入りであること、立ち回りの手本がロジャー海賊団であることも手伝っているのだろう。
*【戦闘能力】
実力は&bold(){言うまでもなく作中最強クラス}。
同じ“[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]”の一角で“最強の海賊団”と謳われる「[[白ひげ海賊団]]」の船員を「[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]」で気絶させたり、隻腕にもかかわらず海軍本部“大将”の[[サカズキ>赤犬(ONE PIECE)]]の攻撃をあっさり受け止めるほど。
覇気の扱いは殊更優れており、ワノ国近海から花の都手前にいた緑牛&bold(){のみ}に向けてピンポイントで強烈な覇王色をぶつけるとんでもない技巧を見せている。
戦闘シーンは少ないため推測になるが、[[悪魔の実]]の能力者では無いため、戦闘では覇気と愛刀の『グリフォン』を用いて戦うオーソドックスな戦闘スタイルと思われる。
剣の腕も世界トップクラスと思われ、五体満足だった頃は[[王下七武海]]所属の世界最強の剣士[[ジュラキュール・ミホーク]]とライバル同士だったということからもその実力がうかがえる。
ただ流石に技量はミホークの方が上だったらしいが。
はっきりと戦闘シーンが描かれた『FILM RED』では、海軍大将[[黄猿>黄猿(ONE PIECE)]]が民衆に向けて放った「八尺瓊勾玉」を一太刀で弾き返し、即座に黄猿との距離を詰めて、首元にグリフォンを突きつけるといった卓越した剣術と移動速度を見せた。
また、終盤ではグリフォンに炎のようなオーラを纏わせていたが、これは覇気の類なのかは不明。
ちなみに『[[FILM RED>ONE PIECE FILM RED]]』入場特典40億巻では、シャンクスは気配をコントロールすることで相手の「[[見聞色の覇気>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]」による感知や先読みをさせない&bold(){「見聞殺し」}が可能とのこと。
そのためか、ユースタス・キッドと対峙した際は、実際にシャンクスが目視できるそばに来るまでキッド達は反応できなかったことから、「見聞色の覇気」の熟練者ほど驚異の能力となる。
利き腕を失った後はミホークからライバルとしての興味を失われている((それはそれとして、友人としては仲良くやっている。))ことからすると、全盛期と言える頃から明確に弱体化したものと思われるのだが、その他の描写では決してそうは感じさせない。
そもそも&bold(){四皇として扱われるようになったのも、利き腕を失ってからのこと}である。
「[[ビッグ・マム海賊団]]」や「[[百獣海賊団]]」と渡り合い、世界情勢を変えうるメンツが揃ったマリンフォード頂上戦争に至っては、参戦するだけで終止符を打つなど、与える影響力は依然絶大な世界最高峰の海賊の一人であることは変わらない。
これほどの実力者が&bold(){フーシャ村近海の主ごときに腕を食われた}ことはよく取り沙汰されるが、防御力については[[例外>カイドウ(ONE PIECE)]][[二人>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]を除き、
・[[刃で処刑>刀(ONE PIECE)]]された[[海賊王>ゴールド・ロジャー]]
・[[鉛玉は通用>銃(ONE PIECE)]]する[[七武海>トラファルガー・ロー]]
・[[舵輪が頭に刺さった伝説級海賊>金獅子のシキ]]
など、世界トップクラスの海賊でもまともに食らえば((本来はそのまともに食らうことがまずない))普通の攻撃は通用しているのでそこまで矛盾しているわけではない。
ルフィを助けるために必死だったと思われ、後に&font(#990000,b){「&italic(){“新しい時代”に懸けて来た}」}と述べている。
因みに、「わざと食わせた」でインターネット検索すると&b(){ネタ・ガチ両面でシャンクスの話題一色}となる。
**◆技
・&bold(){&ruby(かむさり){神避}}
グリフォンから覇気を込めた斬撃を飛ばし相手を切り裂く、あのゴールド・ロジャーが使った技と同じ名を持つ技。
「未来予知」レベルまで極めたカタクリ以上の「[[見聞色の覇気>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]」と併用することで、実質的に&bold(){不可避に限りなく近い先制攻撃}を可能にしている。
*【来歴】
時系列は新世界編準拠。
**◆過去
***[[ロジャー海賊団]]時代
まだ1歳の赤ん坊だったシャンクスは"海賊王"[[ゴールド・ロジャー]]達がゴッドバレー事件後に奪った宝箱の中に紛れ込んでおり、その時にロジャーに拾われた。
幼少の頃から海賊見習いをしていた&footnote(ちなみにこの設定は初期からあった模様。3巻の時点でのバギーの回想でさり気なくレイリーも登場しており、少なくとも「シャンクスとバギーの言い合いを仲裁したのはロジャーの船の副船長」というところまでは決まっていた。そのため、シャンクスとバギーが言い合う回想シーンのアニメ化の際には「間違ってもシャンクスたちに(仲裁している人物を)船長と呼ばせないように」と指示したらしい)。
早くからロジャーに目をかけられていたのか、彼の麦わら帽子をこの見習い時代に受け継いでいる。
見習い時代から自分で海賊団を結成することを夢見ていたらしく、回想では[[バギー>道化のバギー]]を船員にスカウトするも断られる場面がある((ちなみに、回想内ではバギーもシャンクスを誘っている))。
また、シャンクスがバギーに声を掛けたところ、彼が「バラバラの実」を飲み込むことになった&footnote(その少し前、バギーがバラバラの実をクルーの前で持ち出す場面では、先輩海賊たちが「だいたい悪魔の実なんて噂でしか知らねえ」と発言している。「この場面の海賊団はロジャー海賊団」とは決まっていても、悪魔の実や四皇・覇気など、ほかの設定はほとんど固まっていなかったと思われる。)。
ロジャー海賊団は&ruby(グランドライン){偉大なる航路}を制覇しラフテルに到達し、ラフテルから帰還したロジャーに何か質問をしており、大粒の涙を流していた。
その後、ロジャー海賊団は解散。
海軍に自首したロジャーが&ruby(イーストブルー){東の海}のローグタウンで処刑されるのを涙ながらに見届ける。
***赤髪海賊団結成
ロジャーの死後は、&font(b,#990000){自らの海賊団}を結成。
航海の途中でヤソップや[[ベン・ベックマン>ベン・ベックマン(ONE PIECE)]]といった仲間たちをスカウトしながら、どんどん力をつけていき、上記の“[[王下七武海]]”ミホークとの決闘など数々の武勇を立て伸し上がっていく。
その経歴から、見習い時代から戦闘を繰り返してきてある種顔なじみになっていた白ひげには“成り上がり”と言われている&footnote(あまり気にしていないが。白ひげにしても嫌みというより若い海賊に合う度に使う口癖の「鼻たれ小僧」を使う調子で言っただけの様子。)。
20歳の頃にはすでに10億越えになっていたことが、映画『FILM RED』で描かれている。
時期は不明だが、[[マーシャル・D・ティーチ]]によって傷を負わされており、左目のもとにある“三本傷”がそれにあたる。
映画『FILM RED』では20歳の頃にはまだ傷はなかった。しかし意外にも左目に傷がない頃からあの海賊旗を掲げていた。
シャンクスとしては海賊旗のマークは髪のイメージだったのだろうか。
決して油断していなかったにもかかわらずティーチによってつけられたものであるらしく、それ以降シャンクスはティーチにただならぬものを感じ、最大限警戒するようになる。
***ルフィとの出会い
12〜13年前(作中第1話)、フーシャ村に1年ほど滞在。
その時、当時7歳のルフィと親交を持つ。
[[マキノ>マキノ(ONE PIECE)]]の酒場にて海賊に憧れるルフィから頻繁に「航海に連れて行ってくれ」と頼まれていたが、海の過酷さを知る%%のと「ルフィに大人しく船番なんて出来るわけない」との判断から%%シャンクスは一顧だにせず適当にあしらい、時にからかう日々を謳歌する。
また、売り飛ばすつもりだったゴムゴムの実((後に政府が[[CP9>サイファーポール(ONE PIECE)]]や当時CP9でも実力者だった[[フーズ・フー>フーズ・フー(ONE PIECE)]]を護衛に付けて輸送していたのを強奪し、アニメ1029話の描写によりそのまま1年近く手元に置いていた事が判明したが、その意図は不明。))をルフィに知らずに食べられてしまい、何らかの能力と引き換えに一生カナヅチという“[[悪魔の実]]”のデメリットをルフィ(と読者)に説明している。
そんな中、山賊[[ヒグマ>ヒグマ(ONE PIECE)]]がやってきて、シャンクスに酒をぶっかけたり罵倒する等の侮辱を与えたが当人はケロっとしていた。しかしルフィは彼らを許せず後日謝罪を要求したが、逆に捕り殺されかけてしまう。
そこへシャンクスがやってきてルフィを助けるために海賊の戦い方を見せた。
戦い自体は彼が出るまでもなく仲間のクルーの手によって終始圧倒していたものの、煙幕で撹乱された隙にルフィが拐われ海に突き落とされる。
この時、ヒグマは[[“近海の主”>海王類(ONE PIECE)]]に喰われてそのまま死亡。
既に[[悪魔の実]]を食べていたルフィが泳げずに食われそうになったところを間一髪救助。
この際、気性の荒い海王類を
#center(){&sizex(7){&font(b,#990000){「失せろ」}}}
の一睨みだけで退散させてしまった。
この時、彼の実力の一部を垣間見ることが出来る((これは後に登場する「覇王色の覇気」ではないか、との見解もある。ただし普通に使用すればルフィもただでは済まないはずなので、覇気だったとしても何らかのコントロールをしていただろう。なお、正式な「覇王色の覇気」初披露となるレイリーの使用時の描写や後の説明にもある通り、「覇王色」は鍛錬すれば無差別に気絶させるばかりではなく対象を選ぶ事も可能である。))。
しかし、ルフィを助ける際、利き腕の左腕を主に食いちぎられてしまい、以来隻腕となる。
この時も
&font(b,#990000){「安い物さ、腕の一本くらい…無事で良かった────」}
と、自身の体より泣きじゃくるルフィの無事を心から喜んだ。
その姿はまさに“漢”。
作中ではルフィが“仲間”を心底思う姿がよく見受けられる。
それはルフィが憧れるシャンクスから学びとった“心意気”であり、自分と同じように恩人が傷ついた過去を持つ[[サンジ]]の「[[死ぬことで恩を返す>自己犠牲]]」という意見に対しては真っ向から否定している。
シャンクスが身を挺して自分を助けたこの一件を通じて、海の過酷さ・シャンクスという男の大きさを知ったルフィは、
今までのようにシャンクスに&font(red,b){「連れていけ」}とは言わなくなった。
そして、村を離れる際にルフィに自身の麦わら帽子を託す。
#center(){
&sizex(6){&font(b,#990000){この帽子をお前に預ける&br()おれの大切な帽子だ&br()いつかきっと返しに来い&br()立派な海賊になってな}}
}
彼がルフィを気にかけるのは“過去の自分に似ている”ことが理由。
また、ロジャーと同じ「ある言葉」を言っていたとレイリーに語っている。
赤髪海賊団一同もルフィの成長を心から待っている。
片腕を失った事も、たとえ周囲から相当驚かれても「新たな時代に託してきた」と語り、欠片も後悔していない模様。
6年前(第一話冒頭から6年後、ルフィ13歳時)には、[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]の一人に数えられるようになった。
**◆&ruby(イーストブルー){東の海}編
第一話以降の去就は不明であり、賞金額など、海賊としてどの程度の位置にいるのかは不明であったが、ストーリーが節目を迎える時に幾度か登場し、その都度彼の来歴やポジションが明かされていった。
最初の再登場はアーロンパーク編終了時。
どこかの島でキャンプ中、酔って気分が悪いとのことで休息を取っていた。
そこへ[[ジュラキュール・ミホーク]]が突如来訪。
最初は決闘の申し出かと思い断ろうとしたが、実際は手配書を片手にルフィが懸賞金3000万ベリーの賞金首になったことを知らせる目的だった。
それを聞いたシャンクスは&font(#990000,b){「きたか、ルフィ」}と一気にテンションが回復し、二日酔い中にもかかわらず喜んで&s(){ミホークを勝手に宴会に巻き込みながら}飲み直していた。
**◆&ruby(グランドライン){偉大なる航路}編
***ジャヤ〜エニエス・ロビー編
ルフィたちが空島に向かっていた頃、&font(b,#a9a9a9){「白ひげ」[[エドワード・ニューゲート]]}に接触を試みており、五老星や海軍は冷や汗をかいていた。
当初は使者と手紙を用いてニューゲートに接触しようとしていたが、内容を予期していたニューゲートは手紙をあっさり破り捨て「言いたいことがあるなら直接会いに来い」と突っぱねたため、ついに[[白ひげ海賊団]]の船に単身乗り込む。
&font(#990000){「今うずくのはこの傷だ」}と自身の経験を語りつつ、四皇筆頭「白ひげ」相手に「[[ポートガス・D・エース]]を止めて黒ひげ[[マーシャル・D・ティーチ]]から手を引け」と説得を試みた。
しかしシャンクスの言い分はとっくに承知済みだったが、エースの思いを鑑みた白ひげが&font(b,#a9a9a9){「おれの命令」とあえて偽った}ことによって説得は失敗に終わり((最初は白ひげも「嫌な予感がする」と、ティーチによる仲間殺しという禁忌を「特例」として見逃そうとしていた。しかしニューゲートやサッチの無念を思い、制止を振り切って仇討ちに行ったエースにより、そういうわけにもいかなくなった。))、互いに“天が割れる”ほどの一撃を放って別れた。
後の動向を見れば、シャンクスのこの指摘が的を射たものであったことは言うまでもない。
ちなみに、このエピソードで[[覇王色の覇気>覇気(ONE PIECE)]]が初めて登場し、白ひげ海賊団の船員数名が気絶する様子や覇王色の衝突による異常現象が描写されている他、シャンクス(とバギー)が海賊王の船の見習いであったという経歴が明かされた。
エニエス・ロビー編後、ルフィと再会したコビーが、「偉大なる航路」後半の新世界について語り、ここで初めて「四皇」の存在と、シャンクスがその一角であることが語られた。
***マリンフォード編
その後、マリンフォード頂上戦争前、ティーチに敗れ海軍に逮捕された[[ポートガス・D・エース]]の奪還を目指す白ひげ海賊団と海軍の戦争目前の中、四皇[[カイドウ>カイドウ(ONE PIECE)]]と小競り合いを起こしたことが語られている。
真意は不明だが、白ひげを討ち取ろうとするカイドウを止めようとしていたらしい&footnote(これはあくまで『世界政府』の見解で、カイドウ本人からすればまた別の思惑があった様子。本来は『四皇同士の接触』は政府にとって最優先の重要事項なのだが、海軍はその四皇である白ひげと戦争中なのでそちらに手を回す余裕が無く、見過ごすしかなかった)。
白ひげの死後、なおも戦争が続くマリンフォードに姿をあらわすと、隻腕ながらも赤犬の一撃を止め[[コビー>コビー(ONE PIECE)]]を救出。
この時、その気になればルフィと会う機会はあったが、&font(#990000){「今会ったら、約束が違うもんな」}と直接顔を合わせることはせず、バギーを通じて麦わら帽子を[[トラファルガー・ロー]]に渡させた。
マルコや[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]に戦いを止めるように提言し、自分達も四皇のカイドウと小競り合いを起こした直後であるにもかかわらず、海軍と海賊達にこれ以上戦いを続けるなら自分達が相手になると宣言。
凶行に走り更なる混乱をもたらしたティーチが「まだ戦う時期でない」と答えて撤退、七武海(特にミホーク)も赤髪との戦いは協定に無く、シャンクスも戦意を見せていないことから[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]も追うことを止めた。
シャンクスもまた、あれほどティーチを危険視していたにもかかわらず、「グラグラの実」を手に入れたティーチと戦えば、マリンフォードが沈み海軍が滅ぶと考えたのかティーチを牽制しつつ見逃すことを選択。
&font(b,#990000){「全員ここはおれの顔を立ててもらおう」}の言葉を最後に、マリンフォード頂上戦争は終戦を迎えた。
頂上戦争の終結後は、海軍のセンゴク元帥から直々の了承を得て白ひげとエースの亡骸を受け取り、白ひげ海賊団が見守る中で立派な墓を建てて埋葬した。
墓を去る前、兄を喪い絶望するルフィを思い、心の中で&font(b,#990000){「逃げてもいい…泣いたっていいんだ…!! 乗り越えろ!!!」}と激励を送る。
なおアニメではバギーとのやり取りが増えており、バラバラの実の一件で恨みがあることを告げるとすっとぼける一面もあった。
この時シャンクスの表情は他の場面に比べると穏やかで、内心旧友との再会を喜んでいるように見える。
**◆新世界編
ホールケーキアイランド編終了後の世界情勢の流れの中で登場。
15億に跳ね上がったルフィの手配書を見ながら&font(b,#990000){「もうすぐ会えそうだな…ルフィ」}と笑みを浮かべた。
***&ruby(レヴェリー){世界会議}編
世界会議直前の[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]本拠地がある[[聖地マリージョア>世界貴族(ONE PIECE)]]には、彼が[[海賊王>ゴールド・ロジャー]]から受け継ぎ[[ルフィ>モンキー・D・ルフィ]]に託した麦わら帽子と同型とおぼしき麦わら帽子が封じられていた。
またなんと&bold(){世界会議という全海軍の注目を一手に集める一大行事の真っ最中にもかかわらず海軍の追跡を撒いて[[五老星>五老星(ONE PIECE)]]と直接接触する}((直前のシーンでも「カイドウとビッグマムの対話」に海軍が大騒ぎになっていた様子から分かる通り、四皇ともなるとその動向次第では海賊間の勢力均衡が崩壊する可能性すらあるため、海軍はその動向を把握し続けることに執念を燃やしている。CP0が隠蔽した可能性もあるが、仮にも四皇勢力の一角ともあろう者が世界政府の本拠地に乗り込んでくる、という事自体とんでもない事なのだ。))という真意の読めない行動に打って出ている。
五老星の一人が「&bold(){君だから}時間を取った」と発言していることから、海賊でありながら世界政府最高権力からある程度の信用を得ていること、いつからか[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]とパイプを持っていたことがうかがえる。
シャンクスもまた、五老星には敬語を使うなどそれなりに敬意を払う様子を見せてはいた。
そしてシャンクスは&font(b,#990000){「ある海賊」}について、五老星に伝え…。
//((その直前のシーンではガープを「海軍の英雄」たらしめた40年前、ゴール・D・ロジャーよりも前に覇権を握っていた「ロックス」なる海賊の存在が語られており、恐らくは彼を指すと思われる))などから世界政府の成り立ちやマリージョアの真相についてもかなり深い部分まで把握しているらしい事が明かされた。
***[[ワノ国]]編
[[百獣海賊団]]と[[ビッグ・マム海賊団]]の[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]の報告に動揺する[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]。
この報告を取り上げた会議にて、懸賞金と同時に四皇と呼ばれ始めた時期が6年前、すなわち片腕を無くした後に四皇と呼ばれることになったことが判明。
隻腕という非常に大きなハンデを抱えながらも世間一般に四皇と認められ、世界のトップと渡り合うあたりにその圧倒的な実力を推し量ることができる。懸賞金も40億台と、シャンクスより遥かに古株なビッグ・マム(43億台)やカイドウ(46億台)と引けを取らない。さらに後述の通り幹部層も厚いので……。
また、前述のゴムゴムの実の件は世界政府の船を襲撃して手に入れたことが判明。
一応そのときは四皇ではなかったため、「一介の海賊に悪魔の実を奪われる」という治安維持を考えればなかなかのと失態と言える事態ではあるものの、「エニエスロビー強襲」「インペルダウンから大量に囚人脱獄」と比べても問題の深刻度は深くなく、前述の2例がそこまで重いといえない処分と比して[[どう考えても重すぎる処罰を受けたキャラ>フーズ・フー(ONE PIECE)]]もいる。
政府のコネといい、ゴムゴムの実といい、なかなかに謎が多い。
ワノ国での戦いから1週間が経った頃、シャンクスは船員達と共にワノ国近海にまで船を寄せる。後に、彼らが船を寄せた理由はカイドウの居なくなったワノ国に黒ひげ海賊団が現れるのではないかと危惧していたことが判明した。
その際、手配書に写った[[ゴムゴムの実の能力を覚醒させた姿>ニカ(ONE PIECE)]]のルフィを見て心中で&font(#990000,b){(これが…)}と呟き、ゴムゴムの実を強奪しに護送船に乗り込む様子や、フーシャ村でのルフィとの交流から左腕を失うまでを回想し、感慨に耽る様子を見せた。
ルウをはじめ船員達はルフィに会いに行こうと盛り上がるが、シャンクスは即座にこう告げた。
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){ルフィに会う気はない…!!}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){え〜~〜〜~~~~!!?}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){今おれ達のナワバリで何が起きてる?}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){あールフィの子分だっていう…[[バルト何>人食いのバルトロメオ]]だっけな}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){ウチの旗燃やしてルフィの海賊旗に変えた…}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){そのケジメはどうする…}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(6){おれの信頼は?}}}
それはルフィを同格として真に認めたからこそであり、そして海賊が海賊に手を出した以上は避けられない「落とし前」を求めるごく当たり前の言葉であった。
兎に角顔合わせの件は見送りとなり、ブー垂れる船員達を他所に酒を仰ぎ、ベックマンに一言──。
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){なァベック&br()そろそろ&ruby(と){奪}りに行こうか}&br()&br()&sizex(7){“&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}”}}
}
……という一時も束の間、海軍大将・[[緑牛>緑牛(ONE PIECE)]]があまりにハイエナじみたタイミングでルフィの元に迫ろうとしているのを察知するや否や、突然「覇王色の覇気」を飛ばす。
&s(){&font(b){「お頭ァ!!急な覇気やめてくれ!!新入り達が泡吹いてるよ!!」}}
明らかに怒りに満ちたそれはワノ国に上陸している緑牛と距離が離れているにもかかわらず、緑牛が即座に怯み、冷や汗を流す程だった。
#center(){
&font(#990000,b){&sizex(5){何も卑怯とは言わねェがよ…!!} &sizex(5){海軍…&br()&br()海賊の歴史を変えて疲れ切った“新緑”達に…&br()そりゃあちょっとヤボじゃないか? ………}}
&font(#26896d,b){………!!}
&font(#990000,b){&sizex(7){そんなに怖いか? 「新時代」が!!!}}
}
これには緑牛もたまらず&font(#26896d,b){「お前らと戦う気はねェ…!!まだな…!!わかったよ!!」}と白旗を上げて退散。
ちなみに、この台詞を言い放った際、幼い頃のルフィ・[[モモの助>光月モモの助]]・日和と、シャンクスが出会った「新時代」を担う人物が次々と回想されているのだが、しれっと後述の『[[FILM RED>ONE PIECE FILM RED]]』の登場人物であるウタのシルエットも描かれている。((映画のキャラクターが原作に出てくるのは『STRONG WORLD』の金獅子のシキ以来である))
実はルフィ・ゾロ・サンジ・ジンベエも緑牛の気配を察知していたのだが、これにより出る幕無しに。
謎の強大な覇気を感じ取ったとジンベエやサンジが言及する中、ルフィだけは確かにその正体に気付いており、満面の笑みを浮かべるのだった。
#center(){&sizex(6){&font(red,b){「懐かしい顔が浮かんだ」}}}
***未来島エッグヘッド編
巨人族の戦士の国エルバフにて、リトルガーデンから帰還していた[[ドリーとブロギー> ドリー&ブロギー(ONE PIECE)]]と再会。
経緯は不明だか何らかの親交があったらしく、港の酒場で酒を酌み交わしていた。
出航直前、ワノ国から記録指針に従って船を進めた[[ユースタス・キッド]]率いるキッド海賊団から砲撃を受ける。
シャンクスはエルバフを戦場にしないため、ロックスターに以下の選択肢をキッド達に伝えさせた。
#center(){
&sizex(6){&font(b,#990000){「本当に今からおれと戦うか──それとも」&br()「 “ロード歴史の本文”を置いて消えるか」}}
&sizex(6){&font(b,#990000){「選べ」と!!!}}
}
しかし、かつてシャンクスと会うこともできず一蹴されて左腕を失ったキッドは、かつてのトラウマにも怯まず交戦を選択。
これを受けてシャンクスも、自らシャンクスの盾として出撃した「弱い」事で知られる傘下の海賊たち9隻をまずは下がらせようとする。
ラッキー・ルゥら船員達はシャンクスの手を煩わせるまでもないと考えていた様だが、シャンクス自身は&font(b,#990000){「おいおい「30億の首」だぞ。若者の成長速度を見くびるな」}と警戒する姿勢を見せる。
またワノ国で負傷したはずのキッドがピンピンしている事を聞くと、&font(b,#990000){「ならいいが…」}とだけ呟いた。
敵対しても尚、緑牛に言ったように「疲弊したルーキーを叩くのは野暮」という思想があるのだろう。
しかし同時にそれは、「万全であるなら手加減する必要もない『一端の敵』と認める」という事も意味していた。
傘下達が下がりきる時間もなく、キッドが必殺の「電磁砲」を構えた瞬間、シャンクスの脳裏に、未だキッド海賊団の前に展開する9隻の傘下が壊滅する未来が垣間見える。
シャンクスはドリー&ブロギーに攻撃を準備させると共に、
#center(){
&font(b,#990000){被害がでかすぎる!!!}
&font(b,#990000){流石だな}
}
キッドが本当に傘下達を殲滅させ得る力を持っている事への焦り、そして予想以上の急成長を遂げたキッドに感心に近い危機感を覚えながら、かつてとは異なりシャンクスが自らキッドの元へ飛ぶ。
#center{
&font(#cc1237,b){"赤髪"!!!}
&sizex(6){&font(b,#990000){“&ruby(かむさり){神避}”!!!}}
}
キッドに向け繰り出したそれは、かつてのロジャーと同じ技。
その一撃でキッドと、彼を守ろうとしたキラーは戦闘不能となり、他多数の船員にも覇気だけで気絶したり、海まで吹き飛ばされるという大被害が発生する。
あまりに圧倒的な力の差をまざまざと見せ付けられ、キッドとキラーの助命を乞うキッド海賊団船員達は降参を宣言。
“ロード歴史の本文”の写しと引き換えに見逃してくれるよう頼みこむ。
シャンクスは一言もくれる事なくその場を後にする。
だがそれは慈悲を掛けた訳では無く……
#center(){
&font(b,blue){ゲギャギャギャ!!! おいチビ人間…!!! 人の故郷に銃口向けたら}
&font(b,red){同じ目に遭う覚悟をしろよ? ガババババ!!!}
&sizex(6){&font(b){&font(blue){“覇}&font(red){国”}!!!}}
}
待機していたドリーとブロギー、巨兵海賊団船長2人の放った「巨人族最強の槍」を前にキッド海賊団の船は一撃で粉砕され、キッド海賊団はここに壊滅した……。
上記の通りシャンクスの海賊としてのスタンスは、「&b(){多少のおふざけは水に流すが、『銃を向けて来る奴』と『友達を傷付ける奴』は殺す}」である。
今回のキッド海賊団襲撃はシャンクスからすれば「過去に挑んで来ており、その時は命を拾わせてやった」、そして「&b(){今まさに友達に銃を向け、傷付けようとする敵}」。
シャンクスからすれば、最早キッドらは情けを掛けてやる理由も必要も無くなった「友達に迫る脅威」であり、それへの対応として見れば今回キッド海賊を完膚なきまで叩き潰したのは、ヒグマ一味や『FILM RED』に於ける海軍への全開の敵意とさして変わらず、シャンクスの敵への姿勢としては相変わらず一貫していると言える。
&s(){未来予知まで使えるやつからヒグマはどうやって逃げたのだろう?}((シャンクス本人が「油断してた!」と言っている為、見聞色で未来予知していなかったか、この時期は未来予知までできなかった可能性はある。あるいはうまいこと隙をついたって所だろうか。))
**◆劇場版
***[[ONE PIECE FILM RED]]
&font(b,#990000){「首を突っ込まないでもらえるか」}
本編のパラレル設定ではあるが、全編を通して&bold(){四半世紀に渡り}謎多き存在であるシャンクスの&bold(){本格的な登場}が大々的に予告される。
本作の鍵を握る人物であり世界の歌姫と呼ばれる[[&color(crimson,#ffb6c1){"ウ&color(ghostwhite,#ffb6c1){タ"}}>ウタ(ONE PIECE)]]という少女がシャンクスの娘と呼ばれているが、果たしてその真相は…?
また、本格的に戦闘シーンが原作より先駆けて観る事ができる。
#openclose(show=本編での活躍){
実はシャンクスとウタは実の親子ではなく、義理の関係であった。
19年前赤髪海賊団に喧嘩をふっかけてきた海賊たちを返り討ちにし、その時に奪った宝箱の中にまだ2歳のウタが紛れ込んでいた。
ただ、シャンクスはウタの境遇が自分とそっくりだと思った為、自分の娘として育てようと考えた。
それから7年後、航海の際に寄ったエレジアである事件が起き、ウタとシャンクスは離別する事になってしまう。
それから12年後、エレジアにて開かれたウタのライブで紆余曲折あり、ウタがルフィを刺殺する寸前でそれを阻止する形で船員達と共に登場。
ウタを狙おうとする黄猿達海軍を相手に交戦する。
しかし、ネズキノコの影響で感情のコントロールができなくなったウタは、12年前エレジアを滅ぼした元凶歌の魔王トットムジカを呼び出してしまう。
最初は苦戦するものの、赤髪海賊団の船員達と、エレジアに駆けつけたカタクリ、ウタワールドのルフィ達麦わらの一味と共に同時攻撃を行い、最後はギア5の姿となったルフィとの同時攻撃でトットムジカを倒した。
戦いが終わった後はウタの意志を尊重し、彼女の最後の行動を見届けた。
また、ウタを再び捕らえようとする海軍達に怒りを持って「覇王色の覇気」を放ち、一部の中将クラスも戦闘不能にさせる程の力を見せ黄猿や藤虎達を撤退へと追い込んだ。
}
*【余談】
-&b(){読切}
連載開始前の読切『ROMANCE DAWN』(週刊少年ジャンプ1996年Summer Special掲載)((後にジャンプスーパーフェスタでワンピース本編の番外編『ロマンスドーンストーリー』としてアニメ化された。))においてもほぼ同様の立ち位置で登場しており、
ヒロインから「有名なピースメイン(堅気には手を出さない海賊専門の海賊)」として名が挙げられている。
ただし、腕を食った生物は巨大鮫。
ジャンプ本誌に掲載された『ROMANCE DAWN』((短編集『WANTED!』に掲載。後に短編としてTVアニメ化された、六角のシュピールが出てくる方))では彼に相当するキャラがガープになっているが、これはジャンプ本誌の読者に1話の最重要人物であるシャンクスの存在を隠す為である。
-&bold(){スクリーントーン}
原作者の尾田栄一郎氏は基本的に服や髪の毛の色彩を表現するときスクリーントーンを貼らずに漫画を描いているのだが、シャンクスと[[その娘>ウタ(ONE PIECE)]]は例外的に髪の毛の色をスクリーントーンで表現されている。
-&b(){ゲーム}
アクションゲームでは初代『[[グランドバトル>From TV animation ONE PIECE グランドバトル!]]』の頃からほぼ毎回プレイアブルキャラとして参戦している。
大抵はミホークと双璧をなす最後の方に解禁される隠しキャラで、ステータスも非常に高性能である事が多い。
『グラバト』のダウンモーションでは倒れず膝をつくだけ等、格が尊重されてもいた。
と言っても、&b(){原作における戦闘スタイルが連載が20年を過ぎた現在でも殆ど明らかになっていない}ので、実装される技の多くはゲームオリジナルの物であり、数少ない原作技として、よく「失せろ」のシーンが必殺技として起用されていた。
それでもやっぱり技が足りないので、&color(red){ちょっと大げさな演出で普通に斬る殴る撃つ(技名も「海賊剣」や「海賊投げ」など物凄く投げやり気味)・赤髪海賊団の船員たちを呼び出す・酒を取り出して&b(){「乾杯」が必殺技になってしまう}}など、&font(l){すっかり困り果てた}開発陣の苦労が垣間見える。
現在では主に「剣技と銃撃と圧倒的な覇王色の覇気を織り交ぜた体術で戦う」というスタイルに落とし込まれた。
……それでも技の9割はオリジナル技であり、『[[海賊無双>ONE PIECE 海賊無双シリーズ]]』シリーズでは&color(red){剣から稲妻(のように見える覇気)を放つ}というトンデモっぷりを見せつけた。
&font(l){そんな調子なので「ハキハキの実の全身覇気人間」とか言われてたりなかったりする}
とはいえ、[[後に明らかになった覇王色の真の力>カイドウ(ONE PIECE)]]を考えると、完全に捏造技とも言い切れないのだが…。
[[GBC>ゲームボーイ]]ソフト『幻のグランドライン冒険記』で赤髪海賊団とともに隠しキャラとして登場。
ルフィと組むことで合体必殺技「最強タッグ」、バギーと組むことで合体必殺技「馴染みの二人」が発動できる。
ただし、使用するには、
#center(){&bold(){通信対戦で100勝する。}}
ミホーク同様かなり……いや、物凄く&font(l){苦行}大変。
-&b(){モチーフ?}
作者の師匠は「[[髪が赤く、いつも黒い服を着ていて、顔に傷があり、子供好きで明朗快活だが、仲間をバカにすると鬼となる大剣豪>緋村剣心]]」が[[主人公の漫画>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]を描いている。
-&bold(){年齢について}
上述の通り、現在は39歳のはずだが、実は4巻のSBSでシャンクスの年齢を聞かれた際、尾田先生は&bold(){「今シャンクスはどこにいるかわからないので10年前の年齢を答えます」}として「27歳」と回答している。
年齢に場所は関係ないので普通に考えれば冒頭のプロフィール通り、新世界編の時点で39歳のはずだが、これは何を意味するのだろうか?
-&b(){担当声優}
シャンクスの声を担当している[[池田秀一]]氏は、『[[機動戦士ガンダム]]』の赤き彗星・[[シャア・アズナブル]]役で有名であるが…
なんと! 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で、シャアの幼少期「キャスバル」役として、ルフィの中の人こと[[田中真弓]]女史が声を当てることとなった。一応音響監督としてはONE PIECEを意識したわけではなかった様子。
あの盃兄弟も[[カイ>カイ・シデン]](幼少期は[[ウッソ>ウッソ・エヴィン]])・アムロ・キャスバルだと思うと、これはこれで凄い。
-&b(){子供?}
扉絵の短期連載『世界の甲板から』シリーズで2年後のフーシャ村の様子が描かれており、その中に赤ん坊を抱いているマキノの姿がある。
&s(){ちなみにこの回のタイトルは&b(){『やっちまったモンはしょうがねぇ』}。}
-&b(){天竜人?}
映画『[[ONE PIECE FILM RED]]』およびおよびその特典小冊子40億巻において、
・シャンクスが[[ゴッドバレー事件>ロックス海賊団]]後に[[ロジャー海賊団]]が奪った&b(){宝箱の中に入っていた子供}であること
・ルフィの「[[ウタ>ウタ(ONE PIECE)]]がシャンクスの娘」という発言に対する[[五老星>五老星(ONE PIECE)]]の「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」という反応=シャンクスが&b(){フィガーランドの血筋}であること
が語られた。
そして1086話でマリージョアの治安組織「神の騎士団」最高司令官である&b(){フィガーランド・ガーリング聖}という[[天竜人>世界貴族(ONE PIECE)]]が登場。1095話で38年前のゴッドバレーでの回想でガーリング聖のセリフから子供が何人かいることが明らかになっている。
これらと世界会議編における五老星の「&b(){立場上君は政治に関わるべきではない・君だから時間を取った}」という発言を合わせて「&b(){シャンクスは天竜人の血筋だったのではないか?}」と考えられているが…?
もっとも[[天竜人の地位>ドンキホーテ・ドフラミンゴ]][[を捨てた先例>コラソン(ONE PIECE)]]のことを考えると、海賊をやって下々民と親しく付き合うシャンクスを、天竜人の血を引くというだけで五老星が認めるのか?という疑問は残るが……。
**◆謎
キーパーソンの一人だけにシャンクスに関しては色々と謎が多いが、その中でも有名なのが、シャンクス個人というより&bold(){赤髪海賊団の移動速度}である。
これが浮き彫りになったのが頂上戦争編で、乱入を目指していたカイドウと衝突し、翌日にはマリンフォードの海軍本部(当時)に駆けつけている。
カイドウがいたのは新世界でも水先星島に近いワノ国であり、マリンフォードが位置するのはマリージョア側のレッドライン近く、しかも「楽園」側であり、それこそ悪魔の実の能力を使うか、空でも飛ばない限り一日で新世界からマリンフォードへ到達するのは無理である。
また「FILM RED」でも、本人の言動からエレジアとフーシャ村の間をどう考えても普通の航海では不可能な速度で移動したことが示唆されている。
このように、航行ルートが一切わからない謎の神出鬼没っぷりを海賊団ぐるみで見せており、作中でも海兵から「カイドウとの衝突は昨日なのにもうここに?」と指摘されている。
現状では手掛かりもなく、「船が悪魔の実を食べている」「ロジャー海賊団が持っていた謎の卵が関わっている」と言った考察は多いが詳細は今のところ不明である。
ただし、シャンクスの登場シーンでは彼個人ではなく必ず赤髪海賊団全員がレッド・フォース号ごと現れているため、そのあたりにヒントがあるのかもしれない。
**◆シャンクスの左腕
シャンクスの腕は、『近海の主』にあっさり奪われたが、この裏事情について週刊少年ジャンプ2010年41号の歴代担当"偉大なる航路集会"にて語られている。
初めての担当編集・久島氏により、[[尾田栄一郎]]氏は、ワンピース原型である読切「ROMANCE DAWN」まで、連載前の2年半、厳しい指摘をされて一番多くのボツをだされたりアシスタント修行に行きながら鍛えられてきた。
その厳しさたるや、一番多く尾田氏の原稿のボツを出したのは久島氏であったほど。
対する尾田氏も、全てボツを出されても、&bold(){1週間後にはきちんと別のネームを設定画つきで出してきた}という(それもボツにされての繰り返し)。
いくつかの読切を一緒に作り、ついに「ROMANCE DAWN」の原稿を始めてみた時、久島氏はよく出来ているものと思ったものの、何か決定的なもの、読む人の心の奥を揺さぶるような部分が足りないと思い「ヤマ場での演出が足りないのでは?」と忠告。
そしてその翌週、直された原稿に追加されたのが、&bold(){ルフィがシャンクスという男の器の大きさを知る、彼が腕を失うシーン}だったのである。
尾田氏にダントツで多くのボツを出し一番厳しかった久島氏の当時の尾田氏との打ち合わせは、久島氏曰くまるで喧嘩のようだったらしいが、尾田氏は久島氏に今でもすごく感謝しているという。
尾田氏は、56巻SBSで「担当編集に内容に対してアイディアを出させない」と述べているが、実際には「一番最初の読者」である編集の感想・感性を一番大切にしており、「なんでもいいからネーム(下書き原稿)について欠点を言え」と言って編集の感想に応じて内容を毎話修正していく。
有名どころでは、「ルフィ達がくまにバラバラにされる程度ではインパクトが足りない」という編集の感想から約3時間で生み出された[[11人の超新星]]の9人である。
久島氏のとことん追求するスタイルがなければ、&b(){今日の『ONE PIECE』もなかったかもしれない}。
#center(){
&font(b,#990000){この項目をお前に預ける}
&font(b,#990000){おれの大切な項目だ}
&font(b,#990000){いつかきっと直しに来い}
&font(b,#990000){立派なアニヲタになってな────}
}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,84)
}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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#comment_num2(num=30)
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&font(#6495ED){登録日}:2009/09/09 Wed 22:53:38
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます
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#center(){
&font(b,#990000){いいか山賊・・・}
&font(b,#990000){おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが}
&font(b,#990000){つばを吐きかけられようが}
&font(b,#990000){たいていの事は笑って見過ごしてやる}
}
#center(){
&sizex(5){&font(b,#990000){・・・・・・・・・だがな!!}}
&sizex(5){&font(b,#990000){どんな理由があろうと!!}}
&sizex(6){&font(b,#990000){おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!}}
}
[[漫画]]『[[ONE PIECE]]』の登場人物。
●目次
#contents
*【[[プロフィール]]】
本名:シャンクス
所属:[[ロジャー海賊団]]見習い→[[赤髪海賊団]]大頭(船長)
[[異名>二つ名]]:&font(b,#990000){赤髪のシャンクス}
[[懸賞金額>懸賞金(ONE PIECE)]]:10億4000万ベリー((フーシャ村滞在時の額で、本編の時系列では12年前、当時シャンクスは27歳。))→&font(b,#ff0000){40億4890万ベリー}
出身地:&ruby(ウェストブルー){西の海}
年齢:37歳→39歳
[[身長]]:199cm
誕生日:3月9日(3←シャン、9←クス)
星座:魚座
肩書:[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]
[[血液型]]:XF型(現実だとAB型)
好きな食べ物:キムチ炒飯、ロブスター
嫌いな食べ物:[[ブルーベリー]]
趣味:放浪
[[悪魔の実]]:無し(少なくとも一話の時点では)
[[覇気>覇気(ONE PIECE)]]:[[武装色>武装色の覇気(ONE PIECE)]]、[[見聞色>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]、[[覇王色>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]
初登場:単行本1巻・第1話・『[[ROMANCE DAWN]]-冒険の夜明け-』
利き手:左(作中ではスプーンを左手で持っていたり剣を右に差していたことから確認出来る)
[[CV>声優(職業)]]:[[池田秀一]]、幼少期:[[島﨑信長]]
*【概要】
&font(b,#990000){赤髪海賊団の大頭}にして、&bold(){[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]}の一角。
主人公[[モンキー・D・ルフィ]]の憧れの[[海賊]]であり、彼が海賊を目指すきっかけになった人物。
また、ルフィのトレードマークである麦わら帽子の元の持ち主で、ルフィに帽子を預けたのもこの男。
外見は異名の由来である深紅の赤髪に大きめの黒マントと左目にある三本傷が特徴。
10年前までは麦わら帽子を被っていた。
とある事件以降、利き腕である左腕を失う。
*【人物】
マイペースで楽天的。
作中でも登場時は大抵宴会を開いており、屈指の酒飲みではあるが酒に強い訳ではないらしく『酔って気分が悪い』と言っている。
**◆敵対者に対して
そこらのチンピラ達とは違い、本人曰く「酒を浴びせられようが唾を吐かれようがその程度の無礼では決して怒らない」とし、実際、山賊一味に酒を体中にぶちまけられても怒るどころか笑いの種にしてしまう程に器も大きい……というより、「ホントに海賊なのか?」と思うほど剽軽な面も見せたりする。
だがそんな彼でも&font(b,#990000){仲間や友達に手を出し侮辱する輩には、命も含め一切の容赦はしない、本物の海賊}。
&b(){「銃を抜いたからには命を賭けろ」}と言い、銃口を自身に向けられれば、たとえ相手は脅し程度の気持ちだったとしても、
それを本気の「攻撃」「宣戦布告」と見做し、「戦争」のつもりで対応する。
ある意味では、ビッグ・マムやカイドウと言った他の四皇と同じく、「酒をぶちまけられてもヘラヘラしている癖に一定のライン超えたらいきなり本気で殺しにかかって来る」という(一般の海賊の感覚からすると)&bold(){どこにキレ所があるか分からない}という危うさがある。
外伝作品では、エースが面会を申し出た際は(この時点ではエースがルフィの義兄弟であると知らなかったため)威圧するような態度を取っており、基本的に敵対者の可能性がある相手にはこの対応がデフォと思われる。
とはいえ、基本的には穏健派であり無用なトラブルは起こさない主義であることには間違いはない。
後述の通り、海軍からも「こちらから必要以上に刺激しない限りは温厚」といった認識をされている様子である。
**◆バランサー
実は&font(b,#000000){“海賊王”[[ゴール・D・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]の元クルー}(見習い)であり、いまや、[[王下七武海]]や[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]と勢力を三分割する&bold(){"[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]"の内の1人}。
つまりガチで世界最高クラスの海賊。
ルフィに預けた麦わら帽子も、元々は彼がロジャーから受け継いだもの。
同じくロジャー海賊団の見習いだった[[道化のバギー]]とは同僚にして悪友。
バギーからは「ある一件」以降一方的に恨まれているものの、歳も近かったため、なんだかんだで仲は悪くなかった様子。
ラフテルへの最後の航海の際も、直前にバギーが高熱を出したため、&font(b,#990000){「いつか自分の船で行くよ」}とバギーの看病のため留守番を買って出た((その為、シャンクスとバギーはこの時点ではラフテルに行っていない))。
非能力者でありながら、ルフィの故郷であるフーシャ村に滞在していた頃から海賊として名を轟かしていたようで、彼が利き腕を失って&ruby(グランドライン){偉大なる航路}に帰ってきた際は誰もが驚いたとか。
[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]からは「暴れさせたら手に負えないが、自分から世界をどうしようという男ではあるまい」と評価されている。
海軍本部元帥[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]からも「お前ならいい」と白ひげとエースの弔いを承認される等、“[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]”の中では比較的穏健派でそれなりに信用されている模様。
時として大きな危機に対処するために海賊らしからぬ独自の行動をとる様子、黒ひげの一件が代表的である。
どちらかと言うとその行動パターンは作中世界の海賊よりも、昔気質の仁侠のイメージに近い。
海賊団自体も他の四皇のような「わかりやすく怪物的な面」が皆無な分、いち人間としての「強さ」「恐ろしさ」を備えており、この辺りはシャンクス自身年齢=海賊歴という筋金入りであること、立ち回りの手本がロジャー海賊団であることも手伝っているのだろう。
*【戦闘能力】
実力は&bold(){言うまでもなく作中最強クラス}。
同じ“[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]”の一角で“最強の海賊団”と謳われる「[[白ひげ海賊団]]」の船員を「[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]」で気絶させたり、隻腕にもかかわらず海軍本部“大将”の[[サカズキ>赤犬(ONE PIECE)]]の攻撃をあっさり受け止めるほど。
覇気の扱いは殊更優れており、ワノ国近海から花の都手前にいた緑牛&bold(){のみ}に向けてピンポイントで強烈な覇王色をぶつけるとんでもない技巧を見せている。
戦闘シーンは少ないため推測になるが、[[悪魔の実]]の能力者では無いため、戦闘では覇気と愛刀の『グリフォン』を用いて戦うオーソドックスな戦闘スタイルと思われる。
剣の腕も世界トップクラスと思われ、五体満足だった頃は[[王下七武海]]所属の世界最強の剣士[[ジュラキュール・ミホーク]]とライバル同士だったということからもその実力がうかがえる。
ただ流石に技量はミホークの方が上だったらしいが。
はっきりと戦闘シーンが描かれた『FILM RED』では、海軍大将[[黄猿>黄猿(ONE PIECE)]]が民衆に向けて放った「八尺瓊勾玉」を一太刀で弾き返し、即座に黄猿との距離を詰めて、首元にグリフォンを突きつけるといった卓越した剣術と移動速度を見せた。
また、終盤ではグリフォンに炎のようなオーラを纏わせていたが、これは覇気の類なのかは不明。
ちなみに『[[FILM RED>ONE PIECE FILM RED]]』入場特典40億巻では、シャンクスは気配をコントロールすることで相手の「[[見聞色の覇気>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]」による感知や先読みをさせない&bold(){「見聞殺し」}が可能とのこと。
そのためか、ユースタス・キッドと対峙した際は、実際にシャンクスが目視できるそばに来るまでキッド達は反応できなかったことから、「見聞色の覇気」の熟練者ほど驚異の能力となる。
利き腕を失った後はミホークからライバルとしての興味を失われている((それはそれとして、友人としては仲良くやっている。))ことからすると、全盛期と言える頃から明確に弱体化したものと思われるのだが、その他の描写では決してそうは感じさせない。
そもそも&bold(){四皇として扱われるようになったのも、利き腕を失ってからのこと}である。
「[[ビッグ・マム海賊団]]」や「[[百獣海賊団]]」と渡り合い、世界情勢を変えうるメンツが揃ったマリンフォード頂上戦争に至っては、参戦するだけで終止符を打つなど、与える影響力は依然絶大な世界最高峰の海賊の一人であることは変わらない。
これほどの実力者が&bold(){フーシャ村近海の主ごときに腕を食われた}ことはよく取り沙汰されるが、防御力については[[例外>カイドウ(ONE PIECE)]][[二人>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]を除き、
・[[刃で処刑>刀(ONE PIECE)]]された[[海賊王>ゴールド・ロジャー]]
・[[鉛玉は通用>銃(ONE PIECE)]]する[[七武海>トラファルガー・ロー]]
・[[舵輪が頭に刺さった伝説級海賊>金獅子のシキ]]
など、世界トップクラスの海賊でもまともに食らえば((本来はそのまともに食らうことがまずない))普通の攻撃は通用しているのでそこまで矛盾しているわけではない。
ルフィを助けるために必死だったと思われ、後に&font(#990000,b){「&italic(){“新しい時代”に懸けて来た}」}と述べている。
因みに、「わざと食わせた」でインターネット検索すると&b(){ネタ・ガチ両面でシャンクスの話題一色}となる。
**◆技
・&bold(){&ruby(かむさり){神避}}
グリフォンから覇気を込めた斬撃を飛ばし相手を切り裂く、あのゴールド・ロジャーが使った技と同じ名を持つ技。
「未来予知」レベルまで極めたカタクリ以上の「[[見聞色の覇気>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]」と併用することで、実質的に&bold(){不可避に限りなく近い先制攻撃}を可能にしている。
*【来歴】
時系列は新世界編準拠。
**◆過去
***[[ロジャー海賊団]]時代
まだ1歳の赤ん坊だったシャンクスは"海賊王"[[ゴールド・ロジャー]]達がゴッドバレー事件後に奪った宝箱の中に紛れ込んでおり、その時にロジャーに拾われた。
幼少の頃から海賊見習いをしていた&footnote(ちなみにこの設定は初期からあった模様。3巻の時点でのバギーの回想でさり気なくレイリーも登場しており、少なくとも「シャンクスとバギーの言い合いを仲裁したのはロジャーの船の副船長」というところまでは決まっていた。そのため、シャンクスとバギーが言い合う回想シーンのアニメ化の際には「間違ってもシャンクスたちに(仲裁している人物を)船長と呼ばせないように」と指示したらしい)。
早くからロジャーに目をかけられていたのか、彼の麦わら帽子をこの見習い時代に受け継いでいる。
見習い時代から自分で海賊団を結成することを夢見ていたらしく、回想では[[バギー>道化のバギー]]を船員にスカウトするも断られる場面がある((ちなみに、回想内ではバギーもシャンクスを誘っている))。
また、シャンクスがバギーに声を掛けたところ、彼が「バラバラの実」を飲み込むことになった&footnote(その少し前、バギーがバラバラの実をクルーの前で持ち出す場面では、先輩海賊たちが「だいたい悪魔の実なんて噂でしか知らねえ」と発言している。「この場面の海賊団はロジャー海賊団」とは決まっていても、悪魔の実や四皇・覇気など、ほかの設定はほとんど固まっていなかったと思われる。)。
ロジャー海賊団は&ruby(グランドライン){偉大なる航路}を制覇しラフテルに到達し、ラフテルから帰還したロジャーに何か質問をしており、大粒の涙を流していた。
その後、ロジャー海賊団は解散。
海軍に自首したロジャーが&ruby(イーストブルー){東の海}のローグタウンで処刑されるのを涙ながらに見届ける。
***赤髪海賊団結成
ロジャーの死後は、&font(b,#990000){自らの海賊団}を結成。
航海の途中でヤソップや[[ベン・ベックマン>ベン・ベックマン(ONE PIECE)]]といった仲間たちをスカウトしながら、どんどん力をつけていき、上記の“[[王下七武海]]”ミホークとの決闘など数々の武勇を立て伸し上がっていく。
その経歴から、見習い時代から戦闘を繰り返してきてある種顔なじみになっていた白ひげには“成り上がり”と言われている&footnote(あまり気にしていないが。白ひげにしても嫌みというより若い海賊に合う度に使う口癖の「鼻たれ小僧」を使う調子で言っただけの様子。)。
20歳の頃にはすでに10億越えになっていたことが、映画『FILM RED』で描かれている。
時期は不明だが、[[マーシャル・D・ティーチ]]によって傷を負わされており、左目のもとにある“三本傷”がそれにあたる。
映画『FILM RED』では20歳の頃にはまだ傷はなかった。しかし意外にも左目に傷がない頃からあの海賊旗を掲げていた。
シャンクスとしては海賊旗のマークは髪のイメージだったのだろうか。
決して油断していなかったにもかかわらずティーチによってつけられたものであるらしく、それ以降シャンクスはティーチにただならぬものを感じ、最大限警戒するようになる。
***ルフィとの出会い
12〜13年前(作中第1話)、フーシャ村に1年ほど滞在。
その時、当時7歳のルフィと親交を持つ。
[[マキノ>マキノ(ONE PIECE)]]の酒場にて海賊に憧れるルフィから頻繁に「航海に連れて行ってくれ」と頼まれていたが、海の過酷さを知る%%のと「ルフィに大人しく船番なんて出来るわけない」との判断から%%シャンクスは一顧だにせず適当にあしらい、時にからかう日々を謳歌する。
また、売り飛ばすつもりだったゴムゴムの実((後に政府が[[CP9>サイファーポール(ONE PIECE)]]や当時CP9でも実力者だった[[フーズ・フー>フーズ・フー(ONE PIECE)]]を護衛に付けて輸送していたのを強奪し、アニメ1029話の描写によりそのまま1年近く手元に置いていた事が判明したが、その意図は不明。))をルフィに知らずに食べられてしまい、何らかの能力と引き換えに一生カナヅチという“[[悪魔の実]]”のデメリットをルフィ(と読者)に説明している。
そんな中、山賊[[ヒグマ>ヒグマ(ONE PIECE)]]がやってきて、シャンクスに酒をぶっかけたり罵倒する等の侮辱を与えたが当人はケロっとしていた。しかしルフィは彼らを許せず後日謝罪を要求したが、逆に捕り殺されかけてしまう。
そこへシャンクスがやってきてルフィを助けるために海賊の戦い方を見せた。
戦い自体は彼が出るまでもなく仲間のクルーの手によって終始圧倒していたものの、煙幕で撹乱された隙にルフィが拐われ海に突き落とされる。
この時、ヒグマは[[“近海の主”>海王類(ONE PIECE)]]に喰われてそのまま死亡。
既に[[悪魔の実]]を食べていたルフィが泳げずに食われそうになったところを間一髪救助。
この際、気性の荒い海王類を
#center(){&sizex(7){&font(b,#990000){「失せろ」}}}
の一睨みだけで退散させてしまった。
この時、彼の実力の一部を垣間見ることが出来る((これは後に登場する「覇王色の覇気」ではないか、との見解もある。ただし普通に使用すればルフィもただでは済まないはずなので、覇気だったとしても何らかのコントロールをしていただろう。なお、正式な「覇王色の覇気」初披露となるレイリーの使用時の描写や後の説明にもある通り、「覇王色」は鍛錬すれば無差別に気絶させるばかりではなく対象を選ぶ事も可能である。))。
しかし、ルフィを助ける際、利き腕の左腕を主に食いちぎられてしまい、以来隻腕となる。
この時も
&font(b,#990000){「安い物さ、腕の一本くらい…無事で良かった────」}
と、自身の体より泣きじゃくるルフィの無事を心から喜んだ。
その姿はまさに“漢”。
作中ではルフィが“仲間”を心底思う姿がよく見受けられる。
それはルフィが憧れるシャンクスから学びとった“心意気”であり、自分と同じように恩人が傷ついた過去を持つ[[サンジ]]の「[[死ぬことで恩を返す>自己犠牲]]」という意見に対しては真っ向から否定している。
シャンクスが身を挺して自分を助けたこの一件を通じて、海の過酷さ・シャンクスという男の大きさを知ったルフィは、
今までのようにシャンクスに&font(red,b){「連れていけ」}とは言わなくなった。
そして、村を離れる際にルフィに自身の麦わら帽子を託す。
#center(){
&sizex(6){&font(b,#990000){この帽子をお前に預ける&br()おれの大切な帽子だ&br()いつかきっと返しに来い&br()立派な海賊になってな}}
}
彼がルフィを気にかけるのは“過去の自分に似ている”ことが理由。
また、ロジャーと同じ「ある言葉」を言っていたとレイリーに語っている。
赤髪海賊団一同もルフィの成長を心から待っている。
片腕を失った事も、たとえ周囲から相当驚かれても「新たな時代に託してきた」と語り、欠片も後悔していない模様。
6年前(第一話冒頭から6年後、ルフィ13歳時)には、[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]の一人に数えられるようになった。
**◆&ruby(イーストブルー){東の海}編
第一話以降の去就は不明であり、賞金額など、海賊としてどの程度の位置にいるのかは不明であったが、ストーリーが節目を迎える時に幾度か登場し、その都度彼の来歴やポジションが明かされていった。
最初の再登場はアーロンパーク編終了時。
どこかの島でキャンプ中、酔って気分が悪いとのことで休息を取っていた。
そこへ[[ジュラキュール・ミホーク]]が突如来訪。
最初は決闘の申し出かと思い断ろうとしたが、実際は手配書を片手にルフィが懸賞金3000万ベリーの賞金首になったことを知らせる目的だった。
それを聞いたシャンクスは&font(#990000,b){「きたか、ルフィ」}と一気にテンションが回復し、二日酔い中にもかかわらず喜んで&s(){ミホークを勝手に宴会に巻き込みながら}飲み直していた。
**◆&ruby(グランドライン){偉大なる航路}編
***ジャヤ〜エニエス・ロビー編
ルフィたちが空島に向かっていた頃、&font(b,#a9a9a9){「白ひげ」[[エドワード・ニューゲート]]}に接触を試みており、五老星や海軍は冷や汗をかいていた。
当初は使者と手紙を用いてニューゲートに接触しようとしていたが、内容を予期していたニューゲートは手紙をあっさり破り捨て「言いたいことがあるなら直接会いに来い」と突っぱねたため、ついに[[白ひげ海賊団]]の船に単身乗り込む。
&font(#990000){「今うずくのはこの傷だ」}と自身の経験を語りつつ、四皇筆頭「白ひげ」相手に「[[ポートガス・D・エース]]を止めて黒ひげ[[マーシャル・D・ティーチ]]から手を引け」と説得を試みた。
しかしシャンクスの言い分はとっくに承知済みだったが、エースの思いを鑑みた白ひげが&font(b,#a9a9a9){「おれの命令」とあえて偽った}ことによって説得は失敗に終わり((最初は白ひげも「嫌な予感がする」と、ティーチによる仲間殺しという禁忌を「特例」として見逃そうとしていた。しかしニューゲートやサッチの無念を思い、制止を振り切って仇討ちに行ったエースにより、そういうわけにもいかなくなった。))、互いに“天が割れる”ほどの一撃を放って別れた。
後の動向を見れば、シャンクスのこの指摘が的を射たものであったことは言うまでもない。
ちなみに、このエピソードで[[覇王色の覇気>覇気(ONE PIECE)]]が初めて登場し、白ひげ海賊団の船員数名が気絶する様子や覇王色の衝突による異常現象が描写されている他、シャンクス(とバギー)が海賊王の船の見習いであったという経歴が明かされた。
エニエス・ロビー編後、ルフィと再会したコビーが、「偉大なる航路」後半の新世界について語り、ここで初めて「四皇」の存在と、シャンクスがその一角であることが語られた。
***マリンフォード編
その後、マリンフォード頂上戦争前、ティーチに敗れ海軍に逮捕された[[ポートガス・D・エース]]の奪還を目指す白ひげ海賊団と海軍の戦争目前の中、四皇[[カイドウ>カイドウ(ONE PIECE)]]と小競り合いを起こしたことが語られている。
真意は不明だが、白ひげを討ち取ろうとするカイドウを止めようとしていたらしい&footnote(これはあくまで『世界政府』の見解で、カイドウ本人からすればまた別の思惑があった様子。本来は『四皇同士の接触』は政府にとって最優先の重要事項なのだが、海軍はその四皇である白ひげと戦争中なのでそちらに手を回す余裕が無く、見過ごすしかなかった)。
白ひげの死後、なおも戦争が続くマリンフォードに姿をあらわすと、隻腕ながらも赤犬の一撃を止め[[コビー>コビー(ONE PIECE)]]を救出。
この時、その気になればルフィと会う機会はあったが、&font(#990000){「今会ったら、約束が違うもんな」}と直接顔を合わせることはせず、バギーを通じて麦わら帽子を[[トラファルガー・ロー]]に渡させた。
マルコや[[センゴク>センゴク(ONE PIECE)]]に戦いを止めるように提言し、自分達も四皇のカイドウと小競り合いを起こした直後であるにもかかわらず、海軍と海賊達にこれ以上戦いを続けるなら自分達が相手になると宣言。
凶行に走り更なる混乱をもたらしたティーチが「まだ戦う時期でない」と答えて撤退、七武海(特にミホーク)も赤髪との戦いは協定に無く、シャンクスも戦意を見せていないことから[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]も追うことを止めた。
シャンクスもまた、あれほどティーチを危険視していたにもかかわらず、「グラグラの実」を手に入れたティーチと戦えば、マリンフォードが沈み海軍が滅ぶと考えたのかティーチを牽制しつつ見逃すことを選択。
&font(b,#990000){「全員ここはおれの顔を立ててもらおう」}の言葉を最後に、マリンフォード頂上戦争は終戦を迎えた。
頂上戦争の終結後は、海軍のセンゴク元帥から直々の了承を得て白ひげとエースの亡骸を受け取り、白ひげ海賊団が見守る中で立派な墓を建てて埋葬した。
墓を去る前、兄を喪い絶望するルフィを思い、心の中で&font(b,#990000){「逃げてもいい…泣いたっていいんだ…!! 乗り越えろ!!!」}と激励を送る。
なおアニメではバギーとのやり取りが増えており、バラバラの実の一件で恨みがあることを告げるとすっとぼける一面もあった。
この時シャンクスの表情は他の場面に比べると穏やかで、内心旧友との再会を喜んでいるように見える。
**◆新世界編
ホールケーキアイランド編終了後の世界情勢の流れの中で登場。
15億に跳ね上がったルフィの手配書を見ながら&font(b,#990000){「もうすぐ会えそうだな…ルフィ」}と笑みを浮かべた。
***&ruby(レヴェリー){世界会議}編
世界会議直前の[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]本拠地がある[[聖地マリージョア>世界貴族(ONE PIECE)]]には、彼が[[海賊王>ゴールド・ロジャー]]から受け継ぎ[[ルフィ>モンキー・D・ルフィ]]に託した麦わら帽子と同型とおぼしき麦わら帽子が封じられていた。
またなんと&bold(){世界会議という全海軍の注目を一手に集める一大行事の真っ最中にもかかわらず海軍の追跡を撒いて[[五老星>五老星(ONE PIECE)]]と直接接触する}((直前のシーンでも「カイドウとビッグマムの対話」に海軍が大騒ぎになっていた様子から分かる通り、四皇ともなるとその動向次第では海賊間の勢力均衡が崩壊する可能性すらあるため、海軍はその動向を把握し続けることに執念を燃やしている。CP0が隠蔽した可能性もあるが、仮にも四皇勢力の一角ともあろう者が世界政府の本拠地に乗り込んでくる、という事自体とんでもない事なのだ。))という真意の読めない行動に打って出ている。
五老星の一人が「&bold(){君だから}時間を取った」と発言していることから、海賊でありながら世界政府最高権力からある程度の信用を得ていること、いつからか[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]とパイプを持っていたことがうかがえる。
シャンクスもまた、五老星には敬語を使うなどそれなりに敬意を払う様子を見せてはいた。
そしてシャンクスは&font(b,#990000){「ある海賊」}について、五老星に伝え…。
//((その直前のシーンではガープを「海軍の英雄」たらしめた40年前、ゴール・D・ロジャーよりも前に覇権を握っていた「ロックス」なる海賊の存在が語られており、恐らくは彼を指すと思われる))などから世界政府の成り立ちやマリージョアの真相についてもかなり深い部分まで把握しているらしい事が明かされた。
***[[ワノ国]]編
[[百獣海賊団]]と[[ビッグ・マム海賊団]]の[[海賊同盟>海賊同盟(ONE PIECE)]]の報告に動揺する[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]。
この報告を取り上げた会議にて、懸賞金と同時に四皇と呼ばれ始めた時期が6年前、すなわち片腕を無くした後に四皇と呼ばれることになったことが判明。
隻腕という非常に大きなハンデを抱えながらも世間一般に四皇と認められ、世界のトップと渡り合うあたりにその圧倒的な実力を推し量ることができる。懸賞金も40億台と、シャンクスより遥かに古株なビッグ・マム(43億台)やカイドウ(46億台)と引けを取らない。さらに後述の通り幹部層も厚いので……。
また、前述のゴムゴムの実の件は世界政府の船を襲撃して手に入れたことが判明。
一応そのときは四皇ではなかったため、「一介の海賊に悪魔の実を奪われる」という治安維持を考えればなかなかのと失態と言える事態ではあるものの、「エニエスロビー強襲」「インペルダウンから大量に囚人脱獄」と比べても問題の深刻度は深くなく、前述の2例がそこまで重いといえない処分と比して[[どう考えても重すぎる処罰を受けたキャラ>フーズ・フー(ONE PIECE)]]もいる。
政府のコネといい、ゴムゴムの実といい、なかなかに謎が多い。
ワノ国での戦いから1週間が経った頃、シャンクスは船員達と共にワノ国近海にまで船を寄せる。後に、彼らが船を寄せた理由はカイドウの居なくなったワノ国に黒ひげ海賊団が現れるのではないかと危惧していたことが判明した。
その際、手配書に写った[[ゴムゴムの実の能力を覚醒させた姿>ニカ(ONE PIECE)]]のルフィを見て心中で&font(#990000,b){(これが…)}と呟き、ゴムゴムの実を強奪しに護送船に乗り込む様子や、フーシャ村でのルフィとの交流から左腕を失うまでを回想し、感慨に耽る様子を見せた。
ルウをはじめ船員達はルフィに会いに行こうと盛り上がるが、シャンクスは即座にこう告げた。
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){ルフィに会う気はない…!!}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){え〜~〜〜~~~~!!?}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){今おれ達のナワバリで何が起きてる?}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){あールフィの子分だっていう…[[バルト何>人食いのバルトロメオ]]だっけな}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){ウチの旗燃やしてルフィの海賊旗に変えた…}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){そのケジメはどうする…}}}
#center(){&font(#990000,b){&sizex(6){おれの信頼は?}}}
それはルフィを同格として真に認めたからこそであり、そして海賊が海賊に手を出した以上は避けられない「落とし前」を求めるごく当たり前の言葉であった。
兎に角顔合わせの件は見送りとなり、ブー垂れる船員達を他所に酒を仰ぎ、ベックマンに一言──。
#center(){&font(#990000,b){&sizex(5){なァベック&br()そろそろ&ruby(と){奪}りに行こうか}&br()&br()&sizex(7){“&ruby(ワンピース){ひとつなぎの大秘宝}”}}
}
……という一時も束の間、海軍大将・[[緑牛>緑牛(ONE PIECE)]]があまりにハイエナじみたタイミングでルフィの元に迫ろうとしているのを察知するや否や、突然「覇王色の覇気」を飛ばす。
&s(){&font(b){「お頭ァ!!急な覇気やめてくれ!!新入り達が泡吹いてるよ!!」}}
明らかに怒りに満ちたそれはワノ国に上陸している緑牛と距離が離れているにもかかわらず、緑牛が即座に怯み、冷や汗を流す程だった。
#center(){
&font(#990000,b){&sizex(5){何も卑怯とは言わねェがよ…!!} &sizex(5){海軍…&br()&br()海賊の歴史を変えて疲れ切った“新緑”達に…&br()そりゃあちょっとヤボじゃないか? ………}}
&font(#26896d,b){………!!}
&font(#990000,b){&sizex(7){そんなに怖いか? 「新時代」が!!!}}
}
これには緑牛もたまらず&font(#26896d,b){「お前らと戦う気はねェ…!!まだな…!!わかったよ!!」}と白旗を上げて退散。
ちなみに、この台詞を言い放った際、幼い頃のルフィ・[[モモの助>光月モモの助]]・日和と、シャンクスが出会った「新時代」を担う人物が次々と回想されているのだが、しれっと後述の『[[FILM RED>ONE PIECE FILM RED]]』の登場人物であるウタのシルエットも描かれている。((映画のキャラクターが原作に出てくるのは『STRONG WORLD』の金獅子のシキ以来である))
実はルフィ・ゾロ・サンジ・ジンベエも緑牛の気配を察知していたのだが、これにより出る幕無しに。
謎の強大な覇気を感じ取ったとジンベエやサンジが言及する中、ルフィだけは確かにその正体に気付いており、満面の笑みを浮かべるのだった。
#center(){&sizex(6){&font(red,b){「懐かしい顔が浮かんだ」}}}
***未来島エッグヘッド編
巨人族の戦士の国エルバフにて、リトルガーデンから帰還していた[[ドリーとブロギー> ドリー&ブロギー(ONE PIECE)]]と再会。
経緯は不明だか何らかの親交があったらしく、港の酒場で酒を酌み交わしていた。
出航直前、ワノ国から記録指針に従って船を進めた[[ユースタス・キッド]]率いるキッド海賊団から砲撃を受ける。
シャンクスはエルバフを戦場にしないため、ロックスターに以下の選択肢をキッド達に伝えさせた。
#center(){
&sizex(6){&font(b,#990000){「本当に今からおれと戦うか──それとも」&br()「 “ロード歴史の本文”を置いて消えるか」}}
&sizex(6){&font(b,#990000){「選べ」と!!!}}
}
しかし、かつてシャンクスと会うこともできず一蹴されて左腕を失ったキッドは、かつてのトラウマにも怯まず交戦を選択。
これを受けてシャンクスも、自らシャンクスの盾として出撃した「弱い」事で知られる傘下の海賊たち9隻をまずは下がらせようとする。
ラッキー・ルゥら船員達はシャンクスの手を煩わせるまでもないと考えていた様だが、シャンクス自身は&font(b,#990000){「おいおい「30億の首」だぞ。若者の成長速度を見くびるな」}と警戒する姿勢を見せる。
またワノ国で負傷したはずのキッドがピンピンしている事を聞くと、&font(b,#990000){「ならいいが…」}とだけ呟いた。
敵対しても尚、緑牛に言ったように「疲弊したルーキーを叩くのは野暮」という思想があるのだろう。
しかし同時にそれは、「万全であるなら手加減する必要もない『一端の敵』と認める」という事も意味していた。
傘下達が下がりきる時間もなく、キッドが必殺の「電磁砲」を構えた瞬間、シャンクスの脳裏に、未だキッド海賊団の前に展開する9隻の傘下が壊滅する未来が垣間見える。
シャンクスはドリー&ブロギーに攻撃を準備させると共に、
#center(){
&font(b,#990000){被害がでかすぎる!!!}
&font(b,#990000){流石だな}
}
キッドが本当に傘下達を殲滅させ得る力を持っている事への焦り、そして予想以上の急成長を遂げたキッドに感心に近い危機感を覚えながら、かつてとは異なりシャンクスが自らキッドの元へ飛ぶ。
#center{
&font(#cc1237,b){"赤髪"!!!}
&sizex(6){&font(b,#990000){“&ruby(かむさり){神避}”!!!}}
}
キッドに向け繰り出したそれは、かつてのロジャーと同じ技。
その一撃でキッドと、彼を守ろうとしたキラーは戦闘不能となり、他多数の船員にも覇気だけで気絶したり、海まで吹き飛ばされるという大被害が発生する。
あまりに圧倒的な力の差をまざまざと見せ付けられ、キッドとキラーの助命を乞うキッド海賊団船員達は降参を宣言。
“ロード歴史の本文”の写しと引き換えに見逃してくれるよう頼みこむ。
シャンクスは一言もくれる事なくその場を後にする。
だがそれは慈悲を掛けた訳では無く……
#center(){
&font(b,blue){ゲギャギャギャ!!! おいチビ人間…!!! 人の故郷に銃口向けたら}
&font(b,red){同じ目に遭う覚悟をしろよ? ガババババ!!!}
&sizex(6){&font(b){&font(blue){“覇}&font(red){国”}!!!}}
}
待機していたドリーとブロギー、巨兵海賊団船長2人の放った「巨人族最強の槍」を前にキッド海賊団の船は一撃で粉砕され、キッド海賊団はここに壊滅した……。
上記の通りシャンクスの海賊としてのスタンスは、「&b(){多少のおふざけは水に流すが、『銃を向けて来る奴』と『友達を傷付ける奴』は殺す}」である。
今回のキッド海賊団襲撃はシャンクスからすれば「過去に挑んで来ており、その時は命を拾わせてやった」、そして「&b(){今まさに友達に銃を向け、傷付けようとする敵}」。
シャンクスからすれば、最早キッドらは情けを掛けてやる理由も必要も無くなった「友達に迫る脅威」であり、それへの対応として見れば今回キッド海賊を完膚なきまで叩き潰したのは、ヒグマ一味や『FILM RED』に於ける海軍への全開の敵意とさして変わらず、シャンクスの敵への姿勢としては相変わらず一貫していると言える。
&s(){未来予知まで使えるやつからヒグマはどうやって逃げたのだろう?}((シャンクス本人が「油断してた!」と言っている為、見聞色で未来予知していなかったか、この時期は未来予知までできなかった可能性はある。あるいはうまいこと隙をついたって所だろうか。))
**◆劇場版
***[[ONE PIECE FILM RED]]
&font(b,#990000){「首を突っ込まないでもらえるか」}
本編のパラレル設定ではあるが、全編を通して&bold(){四半世紀に渡り}謎多き存在であるシャンクスの&bold(){本格的な登場}が大々的に予告される。
本作の鍵を握る人物であり世界の歌姫と呼ばれる[[&color(crimson,#ffb6c1){"ウ&color(ghostwhite,#ffb6c1){タ"}}>ウタ(ONE PIECE)]]という少女がシャンクスの娘と呼ばれているが、果たしてその真相は…?
また、本格的に戦闘シーンが原作より先駆けて観る事ができる。
#openclose(show=本編での活躍){
実はシャンクスとウタは実の親子ではなく、義理の関係であった。
19年前赤髪海賊団に喧嘩をふっかけてきた海賊たちを返り討ちにし、その時に奪った宝箱の中にまだ2歳のウタが紛れ込んでいた。
ただ、シャンクスはウタの境遇が自分とそっくりだと思った為、自分の娘として育てようと考えた。
それから7年後、航海の際に寄ったエレジアである事件が起き、ウタとシャンクスは離別する事になってしまう。
それから12年後、エレジアにて開かれたウタのライブで紆余曲折あり、ウタがルフィを刺殺する寸前でそれを阻止する形で船員達と共に登場。
ウタを狙おうとする黄猿達海軍を相手に交戦する。
しかし、ネズキノコの影響で感情のコントロールができなくなったウタは、12年前エレジアを滅ぼした元凶歌の魔王トットムジカを呼び出してしまう。
最初は苦戦するものの、赤髪海賊団の船員達と、エレジアに駆けつけたカタクリ、ウタワールドのルフィ達麦わらの一味と共に同時攻撃を行い、最後はギア5の姿となったルフィとの同時攻撃でトットムジカを倒した。
戦いが終わった後はウタの意志を尊重し、彼女の最後の行動を見届けた。
また、ウタを再び捕らえようとする海軍達に怒りを持って「覇王色の覇気」を放ち、一部の中将クラスも戦闘不能にさせる程の力を見せ黄猿や藤虎達を撤退へと追い込んだ。
}
*【余談】
-&b(){読切}
連載開始前の読切『ROMANCE DAWN』(週刊少年ジャンプ1996年Summer Special掲載)((後にジャンプスーパーフェスタでワンピース本編の番外編『ロマンスドーンストーリー』としてアニメ化された。))においてもほぼ同様の立ち位置で登場しており、
ヒロインから「有名なピースメイン(堅気には手を出さない海賊専門の海賊)」として名が挙げられている。
ただし、腕を食った生物は巨大鮫。
ジャンプ本誌に掲載された『ROMANCE DAWN』((短編集『WANTED!』に掲載。後に短編としてTVアニメ化された、六角のシュピールが出てくる方))では彼に相当するキャラがガープになっているが、これはジャンプ本誌の読者に1話の最重要人物であるシャンクスの存在を隠す為である。
-&bold(){スクリーントーン}
原作者の尾田栄一郎氏は基本的に服や髪の毛の色彩を表現するときスクリーントーンを貼らずに漫画を描いているのだが、シャンクスと[[その娘>ウタ(ONE PIECE)]]は例外的に髪の毛の色をスクリーントーンで表現されている。
-&b(){ゲーム}
アクションゲームでは初代『[[グランドバトル>From TV animation ONE PIECE グランドバトル!]]』の頃からほぼ毎回プレイアブルキャラとして参戦している。
大抵はミホークと双璧をなす最後の方に解禁される隠しキャラで、ステータスも非常に高性能である事が多い。
『グラバト』のダウンモーションでは倒れず膝をつくだけ等、格が尊重されてもいた。
と言っても、&b(){原作における戦闘スタイルが連載が20年を過ぎた現在でも殆ど明らかになっていない}ので、実装される技の多くはゲームオリジナルの物であり、数少ない原作技として、よく「失せろ」のシーンが必殺技として起用されていた。
それでもやっぱり技が足りないので、&color(red){ちょっと大げさな演出で普通に斬る殴る撃つ(技名も「海賊剣」や「海賊投げ」など物凄く投げやり気味)・赤髪海賊団の船員たちを呼び出す・酒を取り出して&b(){「乾杯」が必殺技になってしまう}}など、&font(l){すっかり困り果てた}開発陣の苦労が垣間見える。
現在では主に「剣技と銃撃と圧倒的な覇王色の覇気を織り交ぜた体術で戦う」というスタイルに落とし込まれた。
……それでも技の9割はオリジナル技であり、『[[海賊無双>ONE PIECE 海賊無双シリーズ]]』シリーズでは&color(red){剣から稲妻(のように見える覇気)を放つ}というトンデモっぷりを見せつけた。
&font(l){そんな調子なので「ハキハキの実の全身覇気人間」とか言われてたりなかったりする}
とはいえ、[[後に明らかになった覇王色の真の力>カイドウ(ONE PIECE)]]を考えると、完全に捏造技とも言い切れないのだが…。
[[GBC>ゲームボーイ]]ソフト『幻のグランドライン冒険記』で赤髪海賊団とともに隠しキャラとして登場。
ルフィと組むことで合体必殺技「最強タッグ」、バギーと組むことで合体必殺技「馴染みの二人」が発動できる。
ただし、使用するには、
#center(){&bold(){通信対戦で100勝する。}}
ミホーク同様かなり……いや、物凄く&font(l){苦行}大変。
-&b(){モチーフ?}
作者の師匠は「[[髪が赤く、いつも黒い服を着ていて、顔に傷があり、子供好きで明朗快活だが、仲間をバカにすると鬼となる大剣豪>緋村剣心]]」が[[主人公の漫画>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]を描いている。
-&bold(){年齢について}
上述の通り、現在は39歳のはずだが、実は4巻のSBSでシャンクスの年齢を聞かれた際、尾田先生は&bold(){「今シャンクスはどこにいるかわからないので10年前の年齢を答えます」}として「27歳」と回答している。
年齢に場所は関係ないので普通に考えれば冒頭のプロフィール通り、新世界編の時点で39歳のはずだが、これは何を意味するのだろうか?
-&b(){担当声優}
シャンクスの声を担当している[[池田秀一]]氏は、『[[機動戦士ガンダム]]』の赤き彗星・[[シャア・アズナブル]]役で有名であるが…
なんと! 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で、シャアの幼少期「キャスバル」役として、ルフィの中の人こと[[田中真弓]]女史が声を当てることとなった。一応音響監督としてはONE PIECEを意識したわけではなかった様子。
あの盃兄弟も[[カイ>カイ・シデン]](幼少期は[[ウッソ>ウッソ・エヴィン]])・アムロ・キャスバルだと思うと、これはこれで凄い。
-&b(){子供?}
扉絵の短期連載『世界の甲板から』シリーズで2年後のフーシャ村の様子が描かれており、その中に赤ん坊を抱いているマキノの姿がある。
&s(){ちなみにこの回のタイトルは&b(){『やっちまったモンはしょうがねぇ』}。}
-&b(){天竜人?}
映画『[[ONE PIECE FILM RED]]』およびおよびその特典小冊子40億巻において、
・シャンクスが[[ゴッドバレー事件>ロックス海賊団]]後に[[ロジャー海賊団]]が奪った&b(){宝箱の中に入っていた子供}であること
・ルフィの「[[ウタ>ウタ(ONE PIECE)]]がシャンクスの娘」という発言に対する[[五老星>五老星(ONE PIECE)]]の「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」という反応=シャンクスが&b(){フィガーランドの血筋}であること
が語られた。
そして1086話でマリージョアの治安組織「神の騎士団」最高司令官である&b(){フィガーランド・ガーリング聖}という[[天竜人>世界貴族(ONE PIECE)]]が登場。1095話で38年前のゴッドバレーでの回想でガーリング聖のセリフから子供が何人かいることが明らかになっている。
これらと世界会議編における五老星の「&b(){立場上君は政治に関わるべきではない・君だから時間を取った}」という発言を合わせて「&b(){シャンクスは天竜人の血筋だったのではないか?}」と考えられているが…?
もっとも[[天竜人の地位>ドンキホーテ・ドフラミンゴ]][[を捨てた先例>コラソン(ONE PIECE)]]のことを考えると、海賊をやって下々民と親しく付き合うシャンクスを、天竜人の血を引くというだけで五老星が認めるのか?という疑問は残るが……。
**◆謎
キーパーソンの一人だけにシャンクスに関しては色々と謎が多いが、その中でも有名なのが、シャンクス個人というより&bold(){赤髪海賊団の移動速度}である。
これが浮き彫りになったのが頂上戦争編で、乱入を目指していたカイドウと衝突し、翌日にはマリンフォードの海軍本部(当時)に駆けつけている。
カイドウがいたのは新世界でも水先星島に近いワノ国であり、マリンフォードが位置するのはマリージョア側のレッドライン近く、しかも「楽園」側であり、それこそ悪魔の実の能力を使うか、空でも飛ばない限り一日で新世界からマリンフォードへ到達するのは無理である。
また「FILM RED」でも、本人の言動からエレジアとフーシャ村の間をどう考えても普通の航海では不可能な速度で移動したことが示唆されている。
このように、航行ルートが一切わからない謎の神出鬼没っぷりを海賊団ぐるみで見せており、作中でも海兵から「カイドウとの衝突は昨日なのにもうここに?」と指摘されている。
現状では手掛かりもなく、「船が悪魔の実を食べている」「ロジャー海賊団が持っていた謎の卵が関わっている」と言った考察は多いが詳細は今のところ不明である。
ただし、シャンクスの登場シーンでは彼個人ではなく必ず赤髪海賊団全員がレッド・フォース号ごと現れているため、そのあたりにヒントがあるのかもしれない。
**◆シャンクスの左腕
シャンクスの腕は、『近海の主』にあっさり奪われたが、この裏事情について週刊少年ジャンプ2010年41号の歴代担当"偉大なる航路集会"にて語られている。
初めての担当編集・久島氏により、[[尾田栄一郎]]氏は、ワンピース原型である読切「ROMANCE DAWN」まで、連載前の2年半、厳しい指摘をされて一番多くのボツをだされたりアシスタント修行に行きながら鍛えられてきた。
その厳しさたるや、一番多く尾田氏の原稿のボツを出したのは久島氏であったほど。
対する尾田氏も、全てボツを出されても、&bold(){1週間後にはきちんと別のネームを設定画つきで出してきた}という(それもボツにされての繰り返し)。
いくつかの読切を一緒に作り、ついに「ROMANCE DAWN」の原稿を始めてみた時、久島氏はよく出来ているものと思ったものの、何か決定的なもの、読む人の心の奥を揺さぶるような部分が足りないと思い「ヤマ場での演出が足りないのでは?」と忠告。
そしてその翌週、直された原稿に追加されたのが、&bold(){ルフィがシャンクスという男の器の大きさを知る、彼が腕を失うシーン}だったのである。
尾田氏にダントツで多くのボツを出し一番厳しかった久島氏の当時の尾田氏との打ち合わせは、久島氏曰くまるで喧嘩のようだったらしいが、尾田氏は久島氏に今でもすごく感謝しているという。
尾田氏は、56巻SBSで「担当編集に内容に対してアイディアを出させない」と述べているが、実際には「一番最初の読者」である編集の感想・感性を一番大切にしており、「なんでもいいからネーム(下書き原稿)について欠点を言え」と言って編集の感想に応じて内容を毎話修正していく。
有名どころでは、「ルフィ達がくまにバラバラにされる程度ではインパクトが足りない」という編集の感想から約3時間で生み出された[[11人の超新星]]の9人である。
久島氏のとことん追求するスタイルがなければ、&b(){今日の『ONE PIECE』もなかったかもしれない}。
#center(){
&font(b,#990000){この項目をお前に預ける}
&font(b,#990000){おれの大切な項目だ}
&font(b,#990000){いつかきっと直しに来い}
&font(b,#990000){立派なアニヲタになってな────}
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