福岡猫虐待事件

登録日:2009/12/20(日) 21:03:04
更新日:2024/02/16 Fri 13:22:42
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※この項目には一部残酷な内容が含まれます

概要

福岡猫虐待事件とは2002年にある人物が野良猫を拾って自宅に連れ帰り、
掲示板サイト「2ちゃんねる」の生き物大嫌い板(現在の生き物苦手板)にディルレヴァンガーというハンドルネームで、
「今から猫を虐待します」といったスレを立て、次々と虐待を加えられる猫の写真をアップロードし、最終的に死んだ猫を川へ投げ込んだという事件である。

この事件の犯人であるディルレヴァンガーこと、福岡県福岡市在住の男性は、まず野良猫に餌を与え(おそらく猫の警戒心を解く為)、
その後自らが立てたスレに閲覧者が書いていく「猫への虐待の方法」を度々参考にしながら、
自室のユニットバス内でペンチや針金等を使って尾や耳を切る、首を締めるなどした野良猫を撮影し、 写真を掲示板上で公開し 虐待の実況中継を行った。

そして最後には、首から、「私は敗北主義者です」と書かれたCDRをぶら下げた。
無惨な猫の変わり果てた姿が……。

このスレを見ていた一部の人間からは「正気じゃない」、「通報した」というレスが相次いだが、
犯人や荷担した閲覧者は「猫一匹殺して何が悪い?」ともとれるレスがなされ、相手にされなかった。

この一連の行為は2ちゃんねるの利用者及び他のサイト運営者に衝撃を与え、
直ちに犯人の特定へ向けてログの解析や写真から見て取れる猫の被害状況の分析が開始された。

その甲斐あってかついに犯人は福岡県警により書類送検された。
男性は猫は逃がしたと供述したが上記にあるようにとても逃げられるような程度の傷じゃない事が分かっており、ほとんど相手にされなかった。

その後、この事件を引き起こした犯人を捕まえたいという署名活動も開始された。

この署名活動の理由については、犯人は警察の尋問に対して「はさみや紐は引越しのために購入した」「酔っていてかっとなって」などと答えていたが、
使用されたはさみが工事材料を切るための専用の工具であったこと、
発作的な殺害という割には問題の書き込み時間が長く また執拗な虐待の内容を延々と書き込んでいたこと、
更に以前にも「ハムスターを虐待する」というスレを立てていたことが判明したためである。
これらの嘘の供述が裏目に出たのか、福岡県警は逮捕に踏みきった。

署名活動は市民の心にも強く響き、逮捕を求める嘆願書が最終的に実刑を求める嘆願書と含めると3000通以上も集まった。

福岡県警側は書類送検から急遽対応を改め 獣医師に問題の写真鑑定を正式に依頼した。

男性は公判の中で「餌を与えたが糞をされたので憎悪がわいた」とも「ネット上で騒がれたかった」とも動機を述べている。

男性は猫の殺害を認めたため、動物愛護法違反により懲役6か月、執行猶予3年の判決を受けた。
このとき、男性の個人情報が不特定多数によって公開されたことなどにより、「すでに社会的制裁を受けた」として減刑措置がとられた。
後にこの虐待にあった猫に「こげんた」という戒名が与えられた。

この事件について探偵ファイルが詳しく調査しているので、そちらも参考までに。


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最終更新:2024年02月16日 13:22