ジ・O

登録日:2010/05/14 Fri 15:17:58
更新日:2024/04/19 Fri 13:44:12NEW!
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勝てると思うなっ! 小僧っ!!!


ジ・O()とは「機動戦士Ζガンダム」に登場するMSである。

THE-O
型式番号:PMX-003
所属:ティターンズ
全高:28.4m
頭頂高:24.8m
本体重量:57.3t
全備重量:86.3t
出力:1,840kW
推力:135,400kg

武装
  • ビームソード×4
  • ビームライフル
  • サブマニピュレーター(隠し腕)×2
  • 小型メガ粒子砲多数(小説版のみ)


□概要

木星帰りのニュータイプ、パプテマス・シロッコがエゥーゴ及びアクシズとの最終決戦に臨むべく、巨大輸送船ジュピトリス内にて開発を行ったPMXシリーズMSの4番目の機体。
かなりのサイズと重装甲を持ったヘビー級のMSとなっている。

シロッコが自分専用に設計・開発したため、自らの高いニュータイプとしての能力を生かすために独自に造ったサイコミュデバイスを搭載している。
「バイオセンサー」とされる場合もあるが、木星時代からの独自研究によって開発されたもので、アナハイム製のバイオセンサーとは全くの別物。
これはファンネルやビットといった遠隔誘導子機端末類の操作ではなく、機体の操作性や追従性に特化した物である。

また、シロッコが自分専用のワンオフ機として開発させたため、細部まで彼用に調整されており、彼以外の操縦は不可能に近い。
シャア専用ザクのように、バリエーションとしての専用機はよくある事だが、ジ・Oは本当の意味で専用機といえるだろう。


クワトロ大尉曰く「ジュピトリスの達磨」


□性能

大型艦に匹敵する大型熱核融合炉を搭載しており、高出力状態を維持したままの安定稼動が可能。
機体背部には推力38,200kgの大型バーニア1基と推力16,200kgの小型バーニアを搭載。これによりMAに匹敵する推力を得ている。
また機体各部に無数の小型バーニアを装備し、ミニマムな姿勢制御を可能とした。

一般的なモビルスーツと比べてあまりにも太く巨大な脚や厚い装甲は、構造も一般的なものとは大きく異なり、
姿勢制御スタビライザー・高自由度のベクタードノズルとしての機能を統合した複合的な機動ユニットとして設計されているため、
脚は重力下では一応「歩行脚」として使えはするが、そもそも「歩行」することに向いていない。
また装甲内に大量のプロペラント(推進剤)を溜め込んでいて、長時間の活動が出来る。

これらの機構により、本機はΖガンダムメタスといった可変機の可変形態の様に「散らばった多数の推力のベクトルを一方向にして強力な推力を生み出す」のではなく、
「一方向の凄まじく強大な推力を、多数の推力とバランサーで制御する」という方法によって、優れた三次元的な機動を可能としている。

機体の持つ凄まじい推力と、それを制御する優れた機体制御システムを、シロッコが優れた空間認識能力を以て用いることで、
本機はそのいかにも鈍重そうな巨体に似合わない、高い俊敏性と機動性を持った機体となっている。
その姿はさながら、立ち会いから凄まじい速さでぶち当たり機敏さで相手を終始圧倒する、スピード型の横綱そのものである。
一方で武装はかなり少なく、腰に収納された4本のビームソードとビームライフルの二種類しかない。*1
この武装をより有効に活用すべく、通常の腕以外に独立したサブ・マニピュレーター(隠し腕)を腰スカートに内蔵している。

このあまりに極端な武装は、数多くの機体設計や幾度の戦いの中でシロッコがたどり着いた、
「MSに必要なのは『変形機構』でも『多種多様な重火力』でも『広い視野』でもなく、パイロットの腕を最大限引き出せる『インターフェースと機体本体』」という考えに基づいたもの。
ある意味、自分の才能に絶対的な自信を持つシロッコの自惚れをストレートに形にしたMSといえる。
なお、『Ζ』の後の時代であるU.C.0093年にアムロジ・Oと同じ発想の専用機でシャアとの最終決戦に挑んでいる他、
『F91』や『F90』の時代であるU.C.120年台には、高い操縦性と性能を持ち、手持ち火器に主軸が置かれたシンプルなMSが主流となっていることを考えると、
彼の生きた時代では流行らなかったとはいえ、彼のこのMSに対する見解は正しかったのかもしれない。
また、黒歴史内の別の時代に用いられた競技用ガンダム群「モビルファイター」と発想は似通っている。

ただ欠点も割とあり、同時代のMSよりも一回り上回るなんてレベルではない巨躯っぷりという無視できない点と、
武装がビーム兵器のみなので、仮に相手がIフィールド持ちだったらそれだけでかなり分が悪くなってしまう。
鹵獲品や代用品を使うという手もなくもないがシールドすら持っていないことも確かな短所と言えるだろう。
何だかんだでシールドはエースパイロットでも有効活用することが多い。
また、恐らく地上での運用は全く考慮していない造りだとか、他MSと部品流用できるのか不明など、環境適応性、整備性や兵站周りの性能も怪しい。*2


□武装

  • ビーム・ソード
腰部サイドアーマーに2基ずつ計4基を装備。
一定方向にバイアスがかかったビーム刃を形成するため「サーベル」ではなく「ソード」と呼称される。
特に変わった性能や特性はないが、シロッコによる独自部材の改良が施されており信頼性に優れる。

  • 大型ビーム・ライフル
ジ・Oが携行する射撃兵装。
出力は小さいが集束率、命中精度が高くこちらもビーム・ソード同様信頼性に優れる。
シロッコが独自開発した物であり他機での運用は不可能。
エネルギーパックも独自規格のものを採用しており、他機種との互換性もない文字通りのジ・O専用兵装。
また一説にはメガランチャー級の高出力ビーム発射モードを使用可能であり、その上で連射が可能であるともいわれる。

  • 隠し腕
腰部フロントスカートの裏側に格納された2本のサブ・マニピュレーター。
通常のマニピュレーターと同じ性能を持ち、武装の携行及びビームソードの使用が可能である。傍から見れば股間からビームサーベルを出しているようにしか見えない。
独立して動かすことが可能で、主に近接戦闘時の奇襲攻撃において非常に有効に機能したという。

  • 小型メガ粒子砲
小説版での武装で、機体各所に設置されており、並のMSなら戦闘不能に出来るビームで猛烈な弾幕を張る事が出来る。
そして、ライフルとサーベルだけではユニットとして迫力不足という風潮があったのか、SFC時代までのゲームではしょっちゅう搭載されている


□劇中の活躍

物語後半に登場。
ハマーンの操るキュベレイと、他の誰も立ち入れないプレッシャーを放ちながらNT同士による凄まじい戦闘を繰り広げた。

その後、グリプス内部に侵入しコロニーレーザー発射を阻止しようとするも間に合わずティターンズ艦隊は壊滅。
退却しようとするもカミーユが執念で食い下がりΖガンダムと戦闘に。隠し腕でライフルを破壊する。
しかし、Ζガンダムが限界以上の死者の魂を取り込み、超自然的な力を発揮。

機体が何らかの理由で動かなくなり、ウェイブライダー形態となったΖガンダムの突撃によりコクピットを押し潰され、シロッコは圧死。
機体もシロッコの死体もろとも爆散した。

一説には、強大なNT能力を発揮した状態のΖと対峙した為、偶発的にジ・Oのサイコミュがジャックされてコントロール不能になったと言われている。

富野由悠季による小説版では、カミーユのΖガンダムの『身体を通して出る力』の影響を受けて機能停止。
そのままコロニーレーザーの射線上に流れていき、発射されたレーザーにシロッコ諸共蒸発させられた。

第一次ネオ・ジオン抗争の終戦後を描く『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』では、ゼータのシールドが突き刺さったままの上半身が何者かによって回収・保管されている。
肝心のコックピットとブラックボックスが失われており、残骸もしくは「棺」でしかないのだが…。


□バリエーション機

タイタニア

型式番号:PMX-004
『SDガンダム GジェネレーションZERO』初出のオリジナルMS。
シロッコの理想である「女性による世界統治」を体現する女王のための機体。
ジ・Oをベースにパラス・アテネの火力とキュベレイのファンネルを足した全部乗せ機。
詳しくは項目を参照。


◆オーヴェロン

型式番号:AGX-11
全高:20.5m
全備重量:66.3t

武装
ビーム・ショットライフル
ビームサーベル
拡散メガ粒子砲付きシールド(ビーム・シザース)
隠し腕

搭乗者:マシロ・オークス

『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場する主役MS。
タイタニアと並行して開発を進めていたシロッコの理想を体現するもう一つの機体。
タイタニアの傍らに立つ妖精の王を名前の由来としている。
見た目は白いジ・Oだが、これは偽装と機体保護を兼ねたチョバムアーマーのようなもので、
条件を満たすとアーマーが剥がれて頭部が変形し、ガンダムタイプとしての真の姿を晒す。

ジ・Oをベースに基本性能を突き詰めるとともに、オプションパーツとの連携や合体で機能を拡張するという、
シロッコによるガンダムMk-Ⅱのオマージュ作といったもの。如何にもアナハイム好みである。
ジ・O型増加装甲に加えて、オーヴェロン専用Gパーツとも言うべき支援MAメッサーラ・グラシュティンが用意されている他、
それとは別に複数の装備を収めたコンテナが製造されている。

女王の機体であるタイタニアに対して、こちらは民衆に対して分かりやすく力を示すための一種のプロパガンダ機であり、
シロッコ設計機特有のデザインラインは抑えられ、真っ当なガンダムタイプの見た目をしている。
とはいえ、メッサーラ・グラシュティンと合体した上で隠し腕まで展開した姿はかなり異形染みており、シロッコの作品であることを伺わせる。

最大の特徴として、シロッコの死因となった「グリプスの呪縛」を何らかの方法によってシステム化して搭載している。
発動時はサイコミュ搭載機の関節をロックし動きを鈍らせる効果があり、バイオセンサーなどの簡易サイコミュに対しても効果を発揮する。
この機能は「グリモア」と呼ばれる機体群全てに搭載されているが、詳細は不明。
また、本機も呪縛の効果を受けていることから、何らかのサイコミュシステムを搭載しているものと思われる。

シロッコの戦死とジュピトリスの轟沈によってタイタニア共々闇に消えたかと思われたが、
アナハイム・エレクトロニクス社によって建造されガーベラ・テトラ以来のAGXナンバーを与えられて世に出ることになる。


◆ジ・OII

『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場するMS。
ジ・Oの建造に関わっていた技術者がネオ・ジオンに鞍替えした後に開発した。
名前と見た目は原型機を受け継いでいるが、地上用の対要塞戦用重モビルスーツという似ても似つかぬコンセプトの機体となっている。
やはり俗人にその設計思想を理解しろというのは無理なのか?


□余談

本機のデザインを担当した小林誠は本機をかなり気に入っており、
後年に小林誠がデザインを担当したSAMURAI7などにも同系統のメカを出したり、更には自分の息子の名前に「児央」と名付けているほどである。

小林誠「働け、児央! なぜ働かん!」

また、小説版では全身にメガ粒子砲を内蔵しているという違いがある。

『Z』のラスボスとして登場し、作中でも、機動性の高さを見せつけたジ・Oだが、なんと一年後量産機ザクⅢ出力・推力・重量*3ほぼ全てのスペックで負けている。
…が、実はこのジ・Oのスペックは優位性を保つ為の虚偽であるという説もある*4
もっともカタログスペックだけで全てが決まるとは限らず*5、スペックに出ない部分で大きな違いがある可能性もあるが。

□その他作品での活躍

武装はビームソードとビームライフルのみ。
シロッコのMSに対する持論もこのゲームにおいては特長がないのが特徴でしかない。
見ての通り平凡な武装で飛行能力もシールドもなく移動力も低いため、全体から見ても扱いづらい部類。
基本性能は後から強化できる分、同時代や前時代の量産機の方が普通に活躍するということも珍しくない。
メガ粒子砲を装備しているという小説版の設定が採用されていればまだマシだったかもしれない。
シロッコは泣いても良い。

Gジェネレーションオリジナル機体として後継機の「PMX-004 タイタニア」が存在する。
SDガンダム Gジェネレーションシリーズのオリジナル機体(据え置き系)も参照。
特別な思い入れがない限り、ジ・Oを開発する目的は図鑑埋めとタイタニア開発の為と言って良い。
『ワールド』ではジ・Oのビームライフルが多段武器扱いという点で差別化できたが、『オーバーワールド』では多段武器自体が廃止された。
やはりこのシリーズにおけるジ・Oはどこまでも不遇な扱いのようである…。

しかし、『ジェネシス』ではHPなどの機体性能がタイタニアと同一となり、超強気状態でしか使えないが高火力の特殊格闘「サイコ・プレッシャー」が追加。
基本射程は1だが覚醒値持ちなら射程4まで伸ばすことができ、特性「ファイター」持ちならさらに射程が1伸びる。
総合的な使い勝手はファンネル持ちのタイタニアに劣るものの、接近戦ではこちらの方が強いという個性を獲得した。

ちなみにGジェネの前身であるSDガンダムジェネレーションではグリプス戦役編に登場するのだが、
一年戦争編のジオングには拡散メガ粒子砲があるのにこっちにはないのは迫力に欠けると思われていたのか、拡散メガ粒子砲が武装にあった。

  • SDガンダムX・GX・GNEXT・GCENTURY
へクス製SLGのSDガンダムシリーズにも常連で登場。
XとGXではサーベルとライフルの他に拡散メガ粒子砲とどのメディアでも影も形もない拡散グレネードを装備した高級MSとして登場。
但し巨大MS相手にはやや分が悪い。

GNEXTからは原作通りのビームライフルと腕ビームサーベルと隠し腕ビームサーベルというラインナップに。
GNEXTの原作再現ステージでは通常戦闘ではZや百式やキュベレイではほぼ歯が立たない圧倒的な性能を誇る。
エゥーゴ側はネモを餌にして百式のメガバズーカランチャー射線上に誘き出して吹き飛ばすという手が使えるが、
アクシズ側はキュベレイ以外まともなユニットがいない為ほぼ無理ゲ―。



  • VSシリーズ
エゥーゴvsティターンズ
ティターンズ最高コストの機体。
遠距離武器はビームライフルのみでサブ射撃はガードと能力は非常にシンプルだが、
トップクラスの耐久値と非ダウン性能を生かし隙を見て強力な空D格などをたたき込む格闘戦特化機体になっている。


  • ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS
コスト2000。
他の機体にはない覚醒ゲージを持ち、使えば攻撃力か機動力が上がり、使わず落ちれば意地の復帰。
更にアシストは敵のブーストゲージを確認できるボリノーク・サマーンと、他のPSP参戦機に埋もれず高性能で纏まりながらも、面白さを持った機体になっている。




Z以降も扱うようになった『ジオンの系譜』から登場。以降は一年戦争のみのジオン独立戦争期以外には登場している。

その『ジオンの系譜』ではΖガンダムキュベレイと並ぶ最強クラスの一画として登場するが、
他二機に比べて運動性が一回り低いのと射撃武器が一種類しかないのが仇となり耐久もそれほどアドバンテージはないため、
これらに先手を取っても得意の格闘戦に持ち込む前に射撃戦で返り討ちに遭ってしまうのもしばしば。

流石にこれではZでのラスボス機体に相応しくないと思われたのか、『アクシズの脅威』以降は少しずつZガンダムやキュベレイとの差が狭められていった。
まず、脅威無印ではキュベレイやZガンダムとの運動性の差がへりそこそこ当てやすくなる。
更に脅威Vでは耐久が1000の大台にのりZガンダムのほぼ倍になったため、先手を取れば相手の射撃を耐えきり格闘で仕留められるようになった。

  • ガンダムオンライン
2016年夏にジオン連邦両軍に実装。まさに環境を変えた機体。
他の機体にはないシステム「覚醒」を持つ。また専用モジュールでよろけ、転倒しないというチート耐性も持つ。
武装は原作準拠でかなり少なく、実装当初は「格闘しかできないデブなんて50対50の撃ち合いじゃただの的」と置物扱いされていた。
しかし、覚醒すると機動力上昇、アーマーが3倍になって全回復、さらに格闘も超広範囲かつ超高火力になるため、拠点殴りではトップの火力をたたき出す。
特に戦艦型拠点など格闘を連続で当てられる場合は、ジ・O2、3機で戦況を決めてしまうほどであり、壊れ機体であることを知らしめた。
覚醒中はアーマーが徐々に減っていきゼロになると機体が即爆散(回復、復活は無効)というデメリットはあるが、
それを補って余りある覚醒時の火力をもつため、「10秒だけ神になれる機体」などとも呼ばれる。
あまりに火力や格闘性能が高いために「ジ・Oの数が多いほうが勝つ」とまで言われ当時はバランスブレイカー扱いされていた。

ただし初心者に扱いやすい機体というわけでもない。
覚醒前はよろけ転倒はしないがひるみはするため、覚醒動作中にショットガンされてそのまま連続ひるみハメされて死亡…ということもありうる。
さらに一度死んだら8~10分再出撃できないというデメリットもある。(後のアップデートで短縮する手段が追加されたが)
その後覚醒中は本拠点ダメージが1/4になる下方修正がされ、度重なるアップデートでその他の機体は基本性能が向上する中、
ジ・Oは上方修正がほとんどされず、2021年現在はそこまで驚異的な機体ではなくなっている。ただし格闘を回避することが困難な閉所では依然脅威ではある。
ジ・Oを相手にした時には逃げるに越したことはないが、相手にするなら妨害武器で足止め(チェーンマイン、ネットガン、火炎放射など)するか、
相手が格闘しか持っていないことが多いことを逆手に取り、空中で飛びながら相手するのが有効。

旧シリーズなどではなぜかビームライフルを二つ装備していたりする。
違いは射程とか移動後攻撃の有無とか。威力は同じ。
ラスボスクラスのMSのくせにそれらしい武装を持たない上に武器も少ない本機を救済する苦肉の策…なのだろうか。
やはりと言うべきか、キュベレイなどと比べるといまいち扱いが悪い事が多かった。
特に第3次スーパーロボット大戦でνガンダム相手にかすり傷すら与えられないのが有名。
挙句、旧シリーズでは結構な割合でシロッコはヴァルシオンに乗り換えてしまう。主を真逆のコンセプトの機体に持っていかれたジ・Oは泣いてもいい。
が、『Z』からはどこぞの試作1号機の如き連射攻撃を見せたり、
持ち味である隠し腕をフル活用するなど、強さ・戦闘時の演出共にボス機体に相応しいものになった。
作品によってはジェリドが乗ってくることもある。

『α外伝』ではマウンテンサイクルから入手可能で、珍しく自軍で使うことができる(他はシステムが特殊な初代とスマホアプリのX-Ωくらい)。

原作再現があると『COMPACT』『α』『Z』のようにシロッコがシリーズ1作目で早々に退場しがちで、
原作終了後だとそもそもシロッコが死亡しているため、Ζの参戦回数に比べるとジ・Oの登場回数は少なめ。

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
650コスト汎用。地上宇宙ともに出撃可能で宇宙適正持ち。
射撃兵装は即打ち即よろけの主兵装ジ・O用ビームライフルに、蓄積よろけが狙えるビームライフル[速射]だけ。
ただしこれらは弾数管理が別となっている上に主兵装BRは攻撃力3000もあり、これは同コスト汎用の1.5~2倍の数値。
格闘は強判定でビームソードと隠し腕も駆使したビームソードx4の2種格闘。いずれも判定・威力ともに優秀。
本体性能はカスタムパーツ次第で耐格と耐ビームがカンスト余裕な上に全身特殊緩衝材の塊であり、でかい図体と引き換えに同コスト帯最高クラスの耐久性能を誇る。
よろけ軽減スキル・マニューバアーマーで相手の射撃をいなしつつ高威力のビームライフルで着実に削りながら強判定の2種格闘をぶち込んでいくとても判りやすい機体。
3発しかない主兵装も、その3発で格闘戦に持ち込んでしまえば後は2種格闘の駆け引きで事足りるため、倒し終わる頃にはリロードが終わっていると言う考え方もできる。
環境的には高コストは射撃戦が多くやや向かい風ではあるものの、逆に言えばこいつとの接近戦を避けるために射撃より編成で近づかせない戦法が流行っていると言っても過言ではない。
実際野良でノリが合うメンバーが揃い3機4機のジ・Oが前線に並んだ日には一方的な蹂躙になることも珍しくない。


ガンプラ

元々模型化を考慮されていなかったらしく、実際『Z』の放送中には立体化されなかった(同時期に出たキュベレイは1/220だが発売された)。
よくある「番組終盤に登場した機体は発売されない」ジンクスの先駆けである。

それから17年後、HGUCでようやく発売。MGが隣にあっても見劣りしないほどデカい。
隠し腕は差し替え無しで再現されており、ビームサーベルも4本つく太っ腹仕様。
腰部装甲の裏打ちパーツもしっかり揃えられ、各部のエネルギーチューブもあるので情報量は多め。
しかしスラスター類の緑色再現など色分けは微妙に足りておらず、数の多さから塗装派にも中々厳しい。
さすがに可動域は見た目通りそこそこだが、立派な体格と求められる最低限をしっかり整えているのでそこそこ評価は高め。

BB戦士(Gジェネプラモシリーズ)でも発売。隠し腕もばっちり再現(しかもHGUCには出来ない横振りが可能)。

そして2010年、遂にMGで発売。
MG化人気投票で2位を獲得した事を起因とする立体化だった。
定価なんと12,600円。同型機や系列機がないので金型の流用が効かない上に巨体のせいらしい。
HGUCと比べ若干だがスラスター内部の緑色が再現されているが、やはり大半は塗装で再現せざるを得ない。
またパネルラインやスジボリなどもほぼ変わらず合わせ目も目立つため、サイズアップしただけといわれてもやむを得ないクオリティではある。
Ver.2.0を望む声もそれなりだが、元々の発売時期の遅さと上述の立体化に際する事情を合わせると絶望的なのが現実。



やはり私の愛機の項目は、よりよく導かれねばならん。追記・修正するWiki篭もりが必要だ

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最終更新:2024年04月19日 13:44

*1 小説版では機体の各所に多数の小型メガ粒子砲を装備している設定となっている。

*2 自分専用&地球に降りる気はなさそうなので予備パーツさえ十分にあれば良いのだろうけど

*3 ザクⅢ改に至っては全て完敗&性能が違うとはいえバイオセンサーまで付いているという説有り

*4 2016年発売の『プロジェクトファイルZガンダムより』

*5 こいつに限らずZZ出身のMSは、どいつもこいつもカタログスペックが可笑しく中には単純なスペックで見れば70年近く経つザンスカール戦争のMSと見ても見劣りしない奴までいる。

*6 その修正で格CS(スライディングしながら隠し腕からBRを発射)が強化されたため、今度はスライディングデブなどとも呼ばれているが

*7 マックナイフの覚醒技など