アイルー

登録日:2009/11/11(水) 17:57:12
更新日:2024/01/22 Mon 15:03:07
所要時間:約 7 分で読めます




アイルーとは『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

概要

獣人種に属するモンスター。
見た目は大きめのネコ。よく見かけるのはシャムネコ風の柄。
他にもアメショや三毛だったりと様々な色や柄の個体がいる。
二足歩行ができ、手先が器用なのでさまざまな道具も扱え、人語を解し話せる者もおり、人間社会にも溶け込んでいる。
体長は1m前後といったところ。
特技は穴掘りとタル爆弾の制作。雨や水中でも湿気らない爆弾は実は彼らの発明らしい。

種族的な寿命は不明だが少なくとも普通のネコよりは長いらしく、『MHRise』に登場するコガラシは50年前にオトモアイルーとして活動していたことから最低でも50歳は越えている他、『MHW:I』のセリエナ側の料理長は調査団の一期団のメンバー達*1を「お坊ちゃん」「お嬢ちゃん」と呼んでいるため更に長い年月を生きている可能性がある。
喋る際は語尾に「〜ニャ」と付ける事が多い。年齢を重ねたアイルーは付けない傾向にあるため幼児語のようなものとも言われるが、一方で上記のコガラシなど年長でも「〜ニャ」と喋る者もいるため個体差・地域差もある模様。
また、それとは別に独自の語尾を使うアイルーもいる。

黒い色のアイルーはメラルーという近縁種。アイルーにとってもほぼ同族という認識らしい。
ただしこちらは何故か手癖の悪いならず者だらけで、ハンターに近寄って持ち物を盗むので鬱陶しい。
アイルーは和むが黒い方は許さんというプレイヤーも数知れず。

ちなみに、アイルーの声優は「ミギャ」というモンハンスタッフのペット。
つまり本物の猫である。収録後、彼には報酬として高級猫缶が贈呈されたそうな。

各種インタビューなどで語られたところによれば、もっとオーソドックスな西洋風ファンタジー色が強かった初期構想ではゴブリンがその役割を担う予定だったとの事で、その名残として一部作品には語尾が「〜ゴブ」のアイルーが登場する。
また、ゴブリン自体も仮面を被ったタイプのデザイン稿がベースの"奇面族"ことチャチャブーやガジャブー、"獣纏族"ことボワボワなど、様々に形を変えて登場している。

マタタビが大好物であり一族共通の宝物。
マタタビの煙を撒き散らすマタタビ爆弾を使うと、煙が付いた相手には集中攻撃。
直接煙を浴びるとベロベロに酔っ払ってしまう。

作中に登場するアイルー

  • 村や街などのアイルー
主に雑用をこなしている場合が多い。
とはいえ、奴隷のような扱いではなくだいたいは雇われ人といった感じ。
ゼニーの代わりにマタタビを貰って働くアイルーも結構多い。
料理をこなすキッチンアイルーや、店を営んでいたり手伝っていたり、一部の者はギルドでも重用されているらしい。
ハンターが力尽きるとネコタクでキャンプまで運ばれるのはあまりにも有名。
MHWorldは新大陸が舞台なので、登場するアイルーはいずれもこれに属する。
世代を追うごとに見た目や活動も進化しており、World以降となるとそれはもう現実の猫並にモッフモフである。


  • フィールドのアイルー
出現率こそ高くないが、ほとんどどのマップにも出現する。
数匹の集団であり、採取しているだけなので放置しておけば無害。倒しても逃げるだけで何も出すことはない。
MH3などたいまつをアイテムとして使える作品では、灯していると近寄ってきて踊り出す。
MHP3からは精算アイテムのまんまるドングリや、応急薬を落とすように。

しかし、仲間(メラルーも含む)がダメージを受けたり、なぜか敵モンスターから攻撃を受けた場合でも、ハンターに執拗に反撃してくる。
攻撃方法は、接近した後に手に持った杖で殴りつけるか、タル爆弾による攻撃。
打撃は接近速度が遅いのと攻撃範囲の狭さ、ダメージの低さからほぼ無視していてかまわないが、爆弾は当然吹っ飛ぶ。
爆弾は、一定距離まで接近後に小タル爆弾を投げるのが主だが、たまに大タル爆弾を掲げて特攻してくることがある。

ちなみにダイミョウザザミの生態ではヤドの角を折ろうとして逆に振り回されていたり、ウラガンキンの生態では2頭のウラガンキンに遭遇して逃げたりした。


  • ネコートさん
MHP2Gで登場する変わったアイルー。コートを羽織っていて、語尾に「ニャ」がつかず古風なしゃべり方をするが、興奮すると地が出る。
ギルドからの密命を受けていて、表ルートでは扱えないようなクエストを扱っているらしく、村上位クエストを受注できる。
その代わりクエストのレパートリーは少ない。
因みにポッケ村の村長との会話からである事が分かる。
そして妹、もといイモートがいる。


  • モミジィ
MHP3で登場したアイルー。紅葉の飾りのついた兜をかぶっている。
オトモ武具屋を営んでおり、端材を使ってオトモ用の武具を生産してくれる。
ちなみにモミジィ自身が作るのではなく、鍛冶屋のじいちゃんに頼むらしい。
その昔、とあるハンターと共にジンオウガを討伐した事がある。その時のモミジィの顔は獅子の様だったとか。
とあるバグのせいで、恐らく経営は大赤字である。
実は弟子がいたらしく、今では各村に出張してオトモ装備屋を営んでいる。

  • オトモアイルー
MHP2Gで登場したハンターアイルー。
プレイヤーがソロでクエストへ行くとき、巨龍以外のクエストなら一緒についてくる。
フィールドでは採取や戦闘などをこなすが、なつき度が低いとサボりやすい。
オトモは一匹ずつ性格があり、爆弾より武器攻撃の方が多かったり、大型モンスターを狙ったりする。
またオトモスキルというものがあり、ポイントを消費することでさまざまスキルを覚える。
スキルはレベルやなつき度が上がったり、
オトモ時に指定モンスターを狩猟すると解放されるので、育成方針に合うよう組み合わせること。

モンスターがオトモを狙っている間に回復する隙を作ってくれたり、回復笛等でサポートしてくれたりとそこそこ役に立つが、
オトモ自体の火力は低く、攻撃に特化したオトモでも、村下位のイャンクックの討伐に15分〜20分かかる程度。

また行動パターンもかなり悪く、ハンターのように避けて攻撃するような華麗な動きはしてくれない。
火力目的よりも囮目的ので運用したほうがいいだろう。

爆弾で吹っ飛ばされたり、大剣やハンマーで振り向き様の頭を狙いたいのにモンスターがオトモに気を取られたり、
ランスガンスで張り付きたいのにモンスターがオトモを狙うせいで上手くいかなかったり、
キリンやディアブロスがオトモ狙いの突進で遠くに何度も遠くに離れてストレスが溜まったり……等々、デメリットも多い。
というか最終的にいないほうが狩りしやす(ry……とか言っちゃう人も少なくない。
使用武器や相手モンスターによって必要に応じて連れていこう。

マタタビ爆弾を食らうとやはり酔っ払うが何故かガードする確率が大幅にアップする。実は酔拳使いだったか。

MHP3ではオフラインでは2匹まで、オンラインでもハンター2人までなら1匹オトモさせることが可能になった。
また、ハンターのようにオトモ装備の製作や武具の付け替えが出来るように。
そしてMHP2Gよりもターゲットにされやすくなり、ますますオトリっぷりに磨きがかかっている。

MH4では1匹目がメインオトモとして、キャラメイキングの対象になった。
オフラインで2匹オトモ出来るのは変わらずだが、オンラインは常にメインオトモとなる。

MHWorldでは再びオトモアイルーは1匹に。キャラメイキングも強化された。
ただMHWorldの主人公ハンターは凄腕のベテランハンターという設定もあり、オトモアイルーも1匹とはいえその実力は折り紙付きで、サボらないパニックも起こさない

MHRiseでは新たなオトモとして「オトモガルク」が登場しその立場が脅かされたかに見えたが、オトモアイルーのサポート能力は健在で、「百竜夜行」など移動をあまりしない特殊フィールドではオトモアイルーだけ出撃という作戦も有効。
また、オンラインでも4人全員のオトモが出撃が出来るようになった。

  • ニャンターモード
MHX/MHXXではオトモアイルーのシステムを拡張し、プレイヤー自ら雇っているオトモアイルーを操るモードとして「ニャンターモード」が出来た。
もちろん武器や防具は全てオトモのものを使用し、視点もオトモが見ている高さとなる。

武器やモーションはオトモアイルーのものと同じであり、ブーメランを投げたり武器を構えて回転したりと多彩。
移動時には地中に潜ることもできる。
ハンターだと特定のアイテムなしには採集できないポイントも、ニャンターだとアイテムなしで採集できる。

また、ニャンターとして操っているアイルーが習得しているオトモスキルも任意で使用可能。
ソロでは連れ歩いているオトモアイルー共々強化でき、マルチプレイでは味方をオトモアイルーさながら援護できる。

なお、ニャンター専用クエストも存在するが、普通のクエストにもニャンターで出発できる。
「え、でもオトモの装備なんでしょ?飛竜とか狩れるの?」と思ったハンターさんもいるだろうが、
『クロス』のオトモ武器や防具はニャンターモードがあるためか、ハンターのものと同様の威力や性能を持っている。
そのため、ハンター顔負けの活躍も可能。

ちなみにその影響で、ハンターモードでプレイ中に、モンスターへのトドメをオトモアイルーにかっ攫われることが増えた。
捕まえようと思った矢先にオトモの攻撃でモンスターが倒れることもあったり。
逆にオトモが部位破壊をしてくれることも増えたため、それまでのオトモアイルーと比べると格段に存在感が増している。

従来のハンターモードとは全く違う操作性と、アイルーの可愛さを楽しめるモードと言えるだろう。


  • 悪魔猫
その名の通り、悪魔のごとき力を秘めたオトモアイルー。
その一撃は巨龍をも一太刀で葬り去り、その毛皮は何者をも寄せ付けぬ圧倒的堅牢さを誇るという。
一説によれば、オトモの暗黒面に堕ちた一人のハンターによって生み出されたとされる。
果敢にも飛竜へと飛びかかるアイルーをよそに、離れて採集をするハンター。
その光景は、目にした者が口を揃えて「これではどちらがオトモか分かりゃしない」と言わしめるほど衝撃的かつ背徳的なものだったという。








その実態は、改造によってステータスを弄られたオトモアイルー。チートの権化である。
↑の文はかなり大袈裟に書いたつもりだが、実はそんなに間違ってもいない。というか大体こんな感じ
これに頼ってばかりでプレイヤースキルのないハンターのことは「オトモハンター」と呼ばれ、蔑まれる。

また悪魔猫の中にはバグなどで、貰うとデータが吹っ飛ぶものまである。
一人で使うだけならまだしも、他人に迷惑をかけるような輩は、ハンターの風上にも置けない。



悪魔猫 ダメ、ゼッタイ。


外伝作品のアイルー

  • ぽかぽかアイルー村
デフォルメされたアイルーを主人公とした外伝作品として「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」が発売されている。
モンハンと名を冠しているだけあって、それなりにちゃんと狩りなども出来つつ、ゲーム初心者や女性、子供も遊びやすい内容となっている。
登場人物は一部をのぞき全員アイルーたちである。アイルー、メラルー好きは是非プレイして頂きたい。

OPムービーだけでも見る価値ありである。

ゲーム発売に合わせて「モンハン日記 ぎりぎりアイルー村☆アイルー危機一髪☆」というタイトルでアニメが放映された。
内容はシニカルギャグアニメ。


  • ナビルー
同じく外伝作品だが、こっちはMHSTに登場する変わった姿のアイルー。
この姿には実は秘密があるのだが…(当人に規制されているのでこれ以上は言えない)



追記・修正、お願いしますニャ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • モンスターハンター
  • モンハン
  • モンスター
  • アイルー
  • ミギャ
  • オトモアイルー←ハンターにとって拘束具
  • 獣人種
  • ≠猫
  • ≠ネコ
  • ≠ぬこ
  • マスコット
  • かわいい
  • 爆弾
  • 奴隷
  • 被害妄想
  • 悪魔猫
  • 囮アイルー
  • お邪魔アイルー
  • 役立たず←おい、デュエルしろよ
  • 獣人種
  • 今は有能
  • ペット
  • スピンオフ主役
  • アイルー村
  • 白猫

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月22日 15:03

*1 40年前から新大陸での調査活動を行っており、外見を考慮しても年齢はいずれも少なくとも50代後半を迎えている。なおこちらの料理長自身もかつては一期団の一員として活動に加わっていたらしい。