オオナズチ

登録日:2009/11/24 (火) 14:13:34
更新日:2023/04/30 Sun 15:42:44
所要時間:約 11 分で読めます



荒蕪(こうむ)の旧跡 恐る恐ると

大欲非道の慮外者

立ち去れ

此処は鎮護の御廟

現世常世の 領域なれば

隠れ住まうは 不可視の神仙

無礼が過ぎれば 霞隠し


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古の幻影
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種族:古龍種
別名:霞龍
戦闘曲:「深い森の幻影」


モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター2(dos)』(MH2)。

◆概要

翼の生えた紫色のカメレオンのような姿をした古龍種。
密林や沼地、森丘等の湿気の多い地域で目撃される。

原理は不明だが姿を背景に溶け込ませ消える能力を持つ。
そのため非常に目撃例が少ない。別名の由来も霞のように姿を消してしまうところから。

彼の素材から作れる装備(後述)故にクシャルダオラと敵対していると噂されているが詳細は不明。
同様の理由で天敵はテオ・テスカトルとも噂される。

温厚な性格で能動的に人を襲う事は滅多になく、自身の能力も直接人々の害にはならない等、古龍種の中では危険性が低いという異質な存在。どこら辺が『天災』なのだろうか?
後述のゲーム内での弱さも含めてある意味最も『古龍らしくない古龍種』と言える。
……が、何が気に入らなかったのか、MH4Gでは街を襲撃するという事態が起きた上、戦闘力も桁違いに跳ね上がった。やはり古龍として侮れない実力の持ち主であったことを証明してみせた。


他の古龍同様25分以内で討伐出来ず、ある程度のダメージを与えると逃走し撃退扱いとなる。
撃退すると次のクエストに体力や部位破壊が引き継がれるため、討伐には基本的に数回クエストをクリアしなければならない。

姿が見えないという特性から初見のハンターは非常に戸惑う。ペイントや自動マーキングでも詳細なマーカーが現れないがエリアは表示されるので必要。
万一エリアまで見失うとクエストリタイアせざるを得ない。千里眼の薬は必須。

しかし他の古龍達と比べて動きは非常に緩慢であまり連続で攻撃はしてこないため、落ち着いて戦おう。
ただし一発の気絶値の蓄積が比較的多めに設定されているので連続で攻撃は食らわないようにしたい。

また、ゲリョスと同じく毒・盗みの攻撃、また防御半減もある他、オオナズチとの戦闘時のみかかる専用の状態異常「疲労」(MH2では声帯麻痺)がある。
これはスタミナが最小限まで減り、さらにしばらく元気ドリンコといにしえの秘薬以外の食べる系統のアイテムが使用不可能になるというとても嫌らしい効果。

前述の通り自動マーキングによる詳細なマーキングが出来ずステルス状態なので遠くに離れられると見失いやすい。
遠くに離れたナズチを見つけるには、ガンナーなら適当な方向に散弾を放ちヒットエフェクトで場所を確認する方法がある。

他にも、発覚マークが付いている状態ならダッシュして逃走ダッシュにならない方向に向かえば良い。
ただし後者は時々オオナズチの突進などと正面衝突するので注意。

基本的に常にステルス状態だが攻撃する時に一瞬だけ姿を現す。
この時に音爆弾や爆弾等を当てる少し怯みステルス状態が一時的に解除され更に落とし物をする。けむり玉を投げるとその間は姿が見えるため、確実に当てられる。
攻撃して転倒させたりしてもステルス状態が一時的に解除される。
爆弾アイルーはタイミングが合わないことも多い。

またステルス状態に戻ってもしばらくはうっすらと輪郭が見えるので、ぜひ持続させたい。

角破壊で輪郭の現れる頻度が増え、尻尾切断すると以降は完全にステルス能力が失われるので積極的に狙って行きたい。ただし部位破壊条件もあり、両方破壊するには大分弱ってからでないとならない。

怒り時は口から緑の息を吐き、移行時にはキョロキョロと左右を見渡す動作をする。更にBGMが流れ始め(非怒り時はフルフル同様BGM無し)ステルス状態が少し見えやすくなる。
テーマ曲は和風ながらテンポの早い曲。
MGSの曲と似ている、という人も。
怒り時しか流れないBGMなのでプレイ中にフルで聴くことは困難を極めるが、MH4Gで再登場してからは非怒り時でも流れるようになった。


また同じ古龍のクシャルダオラやテオ・テスカトルにはG級のイベントクエストにて撃退しない一戦討伐前提の特殊なクエストが与えられているが、何故かオオナズチだけはそれがない…
オオナズチ可哀想過ぎる…

彼の素材から作られる武器は優秀な毒属性を持つ他、ミラージュソード系は練気ゲージが溜まると刀身の姿が消えるというギミックがある(モンスター相手にはあまり意味無し。むしろ邪魔?)。

防具は魔法使いのような見た目で、名前は剣士だと「ミヅハ」、ガンナーだと「トヨタマ」。スキルは高級耳栓が付き優秀な上、更にG級では独自スキルの「対鋼龍」が付く。
このスキルは名前の通り龍風圧無効、耐雪のクシャルダオラに有利なスキルが複合複合された物で耳栓も合わせて対クシャルダオラに非常に有効。
クシャルダオラの「対炎龍」とは違うのである。

MH3Gでは唯一の取り柄だったステルス能力をナルガクルガ希少種に取得され(更にこいつは毒攻撃まで使う)、ますますオオナズチの影は薄くなったかと思われた。

MH4ではテオ・テスカトル、クシャルダオラが復活する中、素材のみの登場に留まる。
ナナ・テスカトリやヤマツカミ、ラオシャンロンも素材のみの登場なのだが…。

……と、散々不遇な扱いを受けていたがMH4GのPV4のラストで復活が確定。
更に製品版ではパッケージ裏を飾る大躍進を遂げた上、村上位クエストでもナズチ関連のサブ的なストーリーを貰えると、今までの不遇の詫びのような厚遇を受けた。
能力や行動パターンもテコ入れされ、
  • 過去のPVで使われた歩きから唐突に突進に移行するモーションが攻撃として採用。不意打ちで轢かれるハンター多数。
  • 突進しながら舌で薙ぎ払い、アイテムを盗みつつ手痛いダメージを与えてくる攻撃が追加。
  • MH3Gのナルガクルガ希少種同様、姿を消している間はカメラを自動照準出来ない。
  • 尻尾叩き付け4回→舌で盗むの尻尾叩き付け回数が1~2回に減少。叩き付けの風圧がただの風圧大になったが、今まではダメージチャンスにもなった隙が大幅に減少した。
  • 毒が通常の毒ダメージのものに一本化された代わりに、ガス状に停滞する効果が追加。当たるとダメージに加えて毒状態と尻もちによる行動妨害を受け、しかも羽ばたきでそのガス塊をゆっくり移動させるという小技も習得。
  • 口からスプレー状にした毒ガスを噴霧する強毒霧噴射の威力が超強化。加えて今までは単発で前方に発射するだけだったが、いきなり透明化して死角に回り込んでから噴きつけるモーションが追加された。また怒り状態だと踊り狂うかのようなモーションで周囲を薙ぎ払いにかかる。ダメージが異常なまでに高く、高レベルギルクエでこれを受けると最大値近くまで強化した剣士防具でも即死するほど。もちろん毒にもかかるため、生き残れても対処が遅れればスリップダメージで乙る上、根性スキルをこの仕様で貫通してしまうためガンナーが受ければ根性+毒無効でもない限り確実に乙る。
  • 乗り状態にも当然対応しているが、骨格が他と完全に違うため乗り時の暴れ方が他のモンスターと違う。不意打ちで一瞬だけ暴れ状態解除→即座に暴れ出すというモーションになっているため、初見で引っかかり振り落とされたハンターも多い。
全体的にモーションもキビキビしたものに調整されており、過去の感覚で舐めてかかったハンターが悉く返り討ちにされている。また、他の2頭に遅れること数年でようやくドンドルマにもお邪魔できた。

MHworldではドス古龍で唯一登場が叶わなかったが、その代わりMHRiseでVer2.0アップデートのメインコンテンツの位置づけになっている。
MHRiseでは環境生物「ヒトダマドリ」の花粉を得ることでクエスト中の攻撃力や最大体力にバフをかけられるのだが、MHRiseのナズチはこれを奪ってくる。まさかの最大値ごと体力を奪う暴挙である。
対策は炎鱗の恩恵Lv4を発動させるか、花結の上限を超過する数のヒトダマドリを集めておくかの2つ。

◆主な攻撃


  • 突進
這いずるように突進する。
ホーミングはあまりしないが意外とスピードがあり、ステルス状態から不意に使われると非常に厄介。
巨体の割に判定が弱く至近距離なのに何故か当たらない場合がある。
どこかの魚はタックルだがこいつを見習ってほしい。
ただダメージは地味に高い。

  • ひっかき
前方をひっかく。
攻撃範囲が狭く予備動作も分かりやすいが、ステルス状態から不意に使われる事もある。ダメージは低いが吹っ飛ぶ。ガード不能武器は吹っ飛んだ後に突進が来る可能性が高いので注意。

  • 左右舌振り回し
体を少し引くような予備動作後に舌を左右に振り回す。
ナズチの攻撃には珍しく予備動作が早く攻撃範囲も広い上に、アイテムを盗むという恐らく一番厄介な攻撃。
側面にいても前足の横ぐらいなら届いてしまうためかわすならそれより後ろに。
幸い攻撃判定は一瞬しかないのでタイミング良く回転回避すれば避けられる。
アイテム盗みは肉や回復系アイテムを優先して狙う。秘薬や千里眼の薬を盗まれると悲惨。
防盗珠5つで盗み無効は簡単につけられるため、ぜひ発動させたい。

  • 尻尾叩きつけ
その場で四回上下に尻尾を叩きつけた後、ハンターに向かって舌攻撃をする。もちろん盗みもあり。
舌攻撃は追尾範囲が狭くほとんど当たらないが、尻尾も判定があるのと前脚で地味に足払いもする。
尻尾の叩きつけにより周りに龍風圧が起きるため龍風圧無効が無いと基本的に剣士は攻撃出来ないが、ハンマーのスタンプや大剣の溜め切り等は場所やサイズによってはギリギリ龍風圧の範囲外から当てる事が可能。
ガンナーは攻撃チャンス。
予備動作が長く分かりやすいので音爆弾を確実に当てられる他、回復にも。
ステルスが解除されていれば、尻尾をパタパタしてる様子が見れてかわいい。

  • 腐食ブレス
液体状のブレスを前方に放つ。
通称「ゲロ」。
当たると防御低下の効果だが、至近距離に判定がないため前方でぼーっとしてない限りまず当たらない。

  • 疲労ガスブレス
前方にガス状のブレスを放つ。
当たると疲労状態になりスタミナが最小になってしまうが腐食ブレス同様前方にいない限り当たらない。
開幕早々に当たったりするとやる気も削がれる。

  • 毒ガス攻撃
その場でジャンプし羽ばたきながら周囲に毒ガスを撒き散らす。
予備動作が短く剣士には非常に厄介な攻撃。
解毒薬は多めに持ち込みたい。
着地に龍風圧が発生。

  • バックステップ
一応攻撃判定があるが壁際でない限りまず当たらない。
だがステルス状態で使われると見失いやすい。
着地音や風圧エフェクトで場所を確認しよう。
この後突進することが多い。

  • ワープジャンプ
ステルス状態で急に飛び上がり定位置に移動する。
この時に見失いやすいので注意。幸いすぐに攻撃はしないため、ダッシュなどで判別したい。
ステルス解除時にするとステルスが回復するが、角破壊と尻尾切断をしていればすぐに姿を現す。

  • 毒霧ブレス
MH4Gからの新規攻撃。
上半身を持ち上げて、凪ぎ払うように霧状の毒ガスを撒き散らす。
オオナズチの最強の攻撃で、下手な防御力だと根性スキルも貫通して一撃死するので注意。

◆攻略

弱点は龍と火。火の方が効きやすいが、MHP2G以前は部位破壊に龍属性が必要。オトモにつけるのもあり。
弱点部位は頭。高い部位にあり狙いにくいが、前脚あたりを攻撃してると意外と当たる。転倒後は確実に狙える。

部位破壊は角と尻尾。
角は龍属性のみ破壊可能(テオ・テスカトルやクシャルダオラと違って体力制限無し)。
尻尾は体力30%以下で切断可能。なおMHP2以降なら耐久は落とさずとも一撃で切断できる。
瀕死時は足を引きずる。

肉質は硬くステルス時は斬れ味紫でも頭、腹、後脚以外の部位は弾かれてしまう(ただしガンナーの場合ステルス状態のほうが後脚が柔らかい)
所謂属性偏重の武器じゃないと非常にタフでかなり長引いてしまう。手数の多い双剣や片手剣は相性がいいが、単発型の攻撃で属性が死にがちな大剣やハンマーは最早苦行を超えた何かである。


転倒時間が他の古龍と比べて長く(というかモンスター全般の中でもかなり長い)後脚の耐久値は低いため、基本的に常に側面に回り込みながら後脚を狙って行く。
特に威力の高い双剣ならば後脚に粘着し、転倒してもひたすら後脚を狙うことでずっと俺のターン!となることも。ナズチ哀れ…。
撃退させずに一回のクエストで討伐する事も可能。

またステルス能力は初見では確かに戸惑うのだが、逆に言えば慣れてステルス中の行動を先読み出来ればその動きの遅さ故に討伐はそこまで難しく無い。
それゆえに緩慢な動きから古龍では最弱と言われる事も…

その弱さから古龍種共通のレアアイテム「古龍の大宝玉」目当てに乱獲されたりもする…。
ちなみに「霞龍の宝玉」とアイコンが同じため、宝玉詐欺と呼ばれることも。

MHFでは、属性弾の上方修正により、剛種ナズチを火事場金糸雀(空気ではない)4人で2ラスタ(≒180秒未満)でレイプする人達も現れ始めた。
やっぱり金糸雀が最強かしら〜

MH4Gの集会所クエストには、弾薬を除いた持ち込みアイテム無しでこいつを討伐するというものがある。
その分、支給品はある程度充実しているが、その支給品を奴は容赦なく盗んでいくため、
MH4G屈指の難関クエストとして立ちはだかっている。
スキル構成をきちんと練ってから挑もう。

ところで、MH4Gのオオナズチに関して「尻尾切断がゼンマイ状の部分を狙わなくてはいけなくなった」という情報が出回っており、某情報サイトにも長らく掲載されていた。
しかしこれは誤りであり、従来通りどこを狙っても切断可能である。
ただ、尻尾の耐久値が恐ろしく上昇しており、情報サイトによると、オオナズチの体力の3/4に相当するダメージを切断攻撃で与えなくてはならないと言う。
このような誤解が広まった理由としては
尻尾を切り続ける→いつまで経っても切断できない(ただ単に耐久値を削りきれていないから)→「あれ、切れない、狙う場所を変えてみるか」→切断できた(今までの攻撃で耐久値がゼロになったため)→「あ、そうか、今回は先端を狙わなくちゃ切断できないのか」
このような背景があるのではないかと思われる。





みえないなにかがいるようだ

デボンスコープけむりだまをつかいますか?
 はい
ニアいいえ


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最終更新:2023年04月30日 15:42