へんげのどうくつ

登録日:2011/12/10 Sat 23:23:23
更新日:2024/04/22 Mon 11:35:15
所要時間:約 3 分で読めます




おおむかしから この なまえで

よばれて いるが… この なまえで

よばれている わけを しっている

ひとは もう そんざいしない。

へんげのどうくつとは、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の6の島、
及び『エメラルド』の103番道路で殿堂入り後に登場する洞窟である。

その名の通り、出現するポケモンがランダムで変わる奇妙な洞窟である。




























……というのは嘘です。そうだったら良かったのに。


実はこの洞窟、それっぽく意味ありげな名前ではあるが実は何もなく、出現するポケモンもLv10台のズバットだけである。

一応ズバットだけしか出現しないのを利用して、努力値稼ぎに利用できなくもない。


場所はFRLGではナナシマの6の島の印の林を抜けた先のはずれの島、つまり島の一番北側に存在し、エメラルドでは殿堂入り後に103番道路の東エリア(カイナ側)に出現する。

因みにFRLGではロケット団の下っ端が珍しいポケモンを求めて入ったようだが、期待はずれだったようである。




本来は、一時期特定店舗で実施されていた無線通信サービス「ジョイスポット」により、
ゲーム内で受信できる「ふしぎなカード」で出現ポケモンを変更出来るイベントがあったらしいが、
なんやかんやでボツになってしまったらしい。
(ジョイスポットについての当時の資料→http://dengekionline.com/data/news/2004/9/1/577df7d8afda2bb7974b5e130f2aebc4.html

誤解されがちだがカードeリーダー+とは全く関係ない
(ソース→http://www2u.biglobe.ne.jp/~kakeru/pokemon_a/q_a.htm#11
誤解が広まってしまった理由は、ゲームが発売されたばかりで公式からの発表がなかった頃、ユーザー間で勝手に憶測がなされ、
後年になって情報が出揃ってもその憶測が修正されなかったためと考えられる。
(当時の憶測の一例→http://no2.pic.bz/bbs/?no=1&action=old&log=022&view=tt&thread=2141
データ解析のできる人でこれなのだから、一般人が真相を知ることは到底無理だろう)

これはDLCによる後付けのようなタイプではなく、ソフト内にフラグとプログラムだけは入っているため任意コードを用いれば本来想定されていた出現ポケモンの変更を行うことは可能。

ちなみに出現するはずだったポケモン達はメリープ・エイパム・クヌギダマ・ツボツボ・ヒメグマ・デルビル・オドシシ・ドーブルの8種類。
いずれもファイアレッド・リーフグリーン双方で生息地不明となっている貴重なポケモン達で、これらの内1種類をズバットの代わりに出現させられる仕様になっている。
エメラルドではいずれもサファリゾーンの拡張エリアや、バトルフロンティア内のアトリエのあなで出現・入手可能となったため、仮に実装されていてもエメラルドではあまり旨味は無かっただろう。

ツボツボの「きのみジュース」は第3世代だとFRLGの野生のツボツボだけが所持しているため、ここでしか手に入らず、解禁も補完もされなかったため入手不可能に。
…とはいえ没アイテム含めて呼び出せる任意コードを使っているなら、その時点で直接入手は容易だろうが。使い道の有無については考慮しないものとする

なお、そんな彼らを倒す事で得られる努力値は…
メリープ(特攻+1)・エイパム(素早さ+1)・クヌギダマ(防御+1)・ツボツボ(防御・特防+1)・ヒメグマ(攻撃+1)・デルビル(特攻+1)・オドシシ(攻撃+1)・ドーブル(素早さ+1)

出現ポケモンを自由に調整できていたならメリープかデルビルのどちらかで特攻の努力値稼ぎが安定したり*1、地味に稼ぎ辛い防御努力値をクヌギダマで振る*2などの応用が可能だっただろう。
特防だけを単体で得られる種族は出現しないが、そちらはファイアレッド・リーフグリーンであれば水上でメノクラゲ狩りすればいいだけなので問題なし。
素早さについてはエイパムやドーブルを出さずとも従来のズバット(素早さ+1)で問題なく、
そもそもファイアレッド・リーフグリーンなら1番道路に出るポッポ(素早さ+1)・コラッタ(素早さ+1)で十分なので、アクセスが不便なへんげのどうくつに行く必要すらない。

ファイアレッド・リーフグリーンは6のしまからへんげのどうくつまでが絶妙に遠いため大変不便であるが
エメラルドの場合は最寄りのカイナシティから野生ポケモンに出会う事なくアクセス可能なため、想定されていた方法で利用できなかったのが非常に悔やまれる。

「形だけ作っておいて一切使わず没にする」というのは第3世代ではよくある事だったが、開発者の方々には良い落としどころを見つけた上で実行してほしかったものである。


余談だが、FRLG・エメラルド対応のカードe+は発売されていて、読み込ませるとトレーナータワー(FRLG)・トレーナーヒル(エメラルド)を拡張することができる。


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最終更新:2024年04月22日 11:35

*1 ファイアレッド・リーフグリーンならポケモンタワーでゴース(特攻+1)&ゴースト(特攻+2)狩りが出来るが、時折カラカラ(防御+1)が現れるため地味に邪魔である。

*2 こちらもファイアレッド・リーフグリーンなら21番道路の草むらにてモンジャラ(防御+1)で振れる。