イニシャルG(あまんちゅ!)

登録日:2012/10/19(金) 03:11:56
更新日:2021/07/23 Fri 00:03:09
所要時間:約 4 分で読めます




漫画『あまんちゅ!』26話サブタイトル。


前話「まっくら世界」とはまた違うベクトルだが、通常のあまんちゅの作風と大幅に違った話であり、雑誌掲載時のコピーは「天野作品史上最悪の惨劇と阿鼻叫喚を…僕達はけっして忘れない。」


〜あらすじ〜
夏休み後半。夢ヶ丘高校ダイビング部は、2泊3日の合宿でとあるダイビング施設の充実した旅館にやって来る。

部屋に着き、はしゃぎ回るダイビング部だったが、てこは不審な物音に気付く。



<カサ…
カサ…>


●△●「みんなっ動かないで!」
○ω○「え?」
◎∇◎「何?」

△<「『あれ』…で…す」



てこが指差した先には…



<カササカサリ

そう、みんな大嫌いなGで始まるあれがいたのだ。

浮かれ気分が一転、三人の間に恐怖と緊張が走る。

‐!‐「ん?」
そこにトイレから弟くんが戻ってきた。
ダイビング部唯一の男子に、三人の期待が集まる。


;●△●「ああああ『あれ』ですっ」
‐!‐「あれ?」
;◎∇◎「とととととっても強いあの『あれ』が…」



事態を把握した弟くんは、全く動じることなく…




\パタン/

トイレに引き返し


\ギュッ/\ギュッ/

ドア下の隙間に新聞紙を詰めGが入れないようにして立て篭もるという、極めて冷静なヘタレぷりを見せ、三人に失望(約一名には+怒り)を与える。



次に三人は、窓から階下の駐車場にいる真斗ちゃん先生に助けを求める。

;○ω○「先生『G』ですっ『G』が出ましたっ。早く部屋に戻ってきてくださーい!」
Q∇Q「わあああん」
‐A‐「……」

事態を把握した真斗ちゃん先生は…



\ブロロロロ/

車に乗って逃げた。


「もう誰も頼れない…」

三人は自分達だけでGを駆除する決意を固める。

放っといて逃げればいいのにって?
そうはいかない。

今逃げたとしても、二泊三日の合宿中はこの部屋で寝泊まりするのだ。


「寝返りで潰してしまうかもしれない!」(想像もしたくない最悪の結末)
「寝ている間に顔に登ってくるかもしれない!」(想像もしたくない最悪の結末vol.2)

三人は結束を固める。

早速姉ちゃん先輩はフロントに殺虫剤を借りに行こうとするが、その腕をてこが掴む。


「…逃げませんよね?」


直前に仲間から立て続けに裏切られたてこは疑心暗鬼にかられ、姉ちゃん先輩にハッキリと「信用できません!!」と言い放つ。
そうこうしている間にも、Gは三人の荷物に近づいていく。

そこでぴかりは、TVでGには洗剤が有効だと見たことがあるのを思い出す。
急いで洗面台に向かうが…


「「粉かよーーーー!!」」

その時、てこの悲鳴が響き渡る。

好奇心旺盛なフリーダムお姫が、あわてふためく三人をよそに「んなこと知ったこっちゃねぃ」とばかりに、Gにちょっかいを出そうとしていた。

○ω○「ちゃ顧問止めて!」
coolなちゃ顧問は、部員たちのためにお姫を止めようとするが、勢いあまって壁に激突。
衝撃でGはカサカサとその速度を増していく。
「おっおしまいだーー!!」
てこと姉ちゃん先輩が絶望しかけた、その時だった。




びたっ

ぴかりが、洗面台にあったガムテープで、Gを壁に貼付け封印したのだ。

予想外のファインプレイに、てこと姉ちゃん先輩は、気絶寸前のぴかりの勇気を讃え、三人の脳内にはロッキーのテーマが再生される。




しかし!


生命力の塊と揶揄されるGは、ガムテープで封印されてもなお、羽音をたててもがく。その不気味な音色に、三人の脳内のロッキーのテーマも停止する。



「…後輩にばっかいい格好はさせられないわよね」

姉ちゃん先輩はすくっと立ち上がり、息を整えると…




\ビーッ/


てこぴかりが絶叫する中、ガムテープをGごとはがし、即座に丸めると、
デッキブラシをつっかえ棒に弟くんがこもるトイレのドアを固定し、下の新聞紙を捨てて、隙間からそのガムテープをトイレに投入。



弟くんとてこぴかり、絶叫の三重奏を駐車場で聞き、真斗ちゃん先生はくわばらくわばらと首を振る。


ダイビング部の夏合宿は、波乱の幕開けとなった。




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最終更新:2021年07月23日 00:03