アーヴァイン・キニアス

登録日:2009/11/08(日) 21:09:15
更新日:2024/01/04 Thu 22:34:07
所要時間:約 6 分で読めます




FINAL FANTASY Ⅷ』の登場人物。

年齢:17歳
身長:185cm
誕生日:11月24日
血液型:A
武器:銃
CV:平川大輔

ガルバディアガーデン所属で、魔女暗殺作戦の際、暗殺を実際に行う狙撃手としてメンバーに加わる。

加入当初は女の子を見ると片っ端からくどくなど、ふざけた言動が目立ちキザな印象を与えるイヤな奴。
ガルバディアガーデンを出立する際の彼によるメンバー分けにより、リノアとセルフィを連れて行こうとした事もある(後からスコールが組み直すことも可能)。

特にゼルは出会ったとたんに彼が嫌いになったらしく、列車での移動の時
「アーヴァインの野郎に客席使わせたくねぇ。カギあけなくていいからな」
とスコールに言うほど。


そんな彼だが、実は極度のあがり症でノミの心臓の持ち主。
魔女暗殺の時に、せり上がるギミックに隠れて待機していた時スコールがアーヴァインが震えている事に気づき、言及した結果それが土壇場になって露呈。
「だ、ダメだ、すまない、撃てない。僕、本番に弱いんだ。ふざけたり、カッコつけたりしてなんとかしようとしたけどダメだった」
暗殺任務の現場責任者であるスコールはかなり失望したであろう(実際に頭を抱えている)。

それでもある理由のせいで緊張が限界突破して腕がブルブル震え、更に鉄柵の隙間をそれなりの高低差でそれなりの長距離から狙い撃ってしっかり命中させるあたりFFシリーズ中トップクラスのスナイパー。
結局防御されて魔女は暗殺できないのだが、張られたバリアの着弾位置から察するに、もし防御されていなければ間違いなくヘッドショットしていた。

収容所では多数の軍人を瞬く間に銃撃しており、狙撃だけでなく通常の銃撃戦もきっちり行える模様。
二手に分かれてスコール達を上階へ先行させた後それなりの時間を1人で稼いでいるので、正規の軍人にも引けを取らない腕前といえる。
なお、この時のみ仲間を見捨てようとしたことがある。

因みに、FF7ダージュオブケルベロスの別案で、アーヴァインを主人公とする案もあったらしい。


■特殊技:ショット
弾薬の種類を選び、一定時間その弾をR1ボタンを連打して撃ち続ける。ピンチ度が上がると射撃時間が長くなる。
対象のHPが0になるとダメージ表示も0になるので、対象変更するか中断しよう。
弾薬は店でも買えるが、主にイフリートの弾薬精製で調達する。あまり車を使わないと余りがちな燃料も弾薬精製で炎属性の火炎弾が精製出来る。通常弾から速射弾が精製出来るので、魔女暗殺作戦までに覚えておくといい。
効果の高い弾ほど射つ間隔が広くなるので、攻撃力が高くなる傾向の後半になると間隔が狭い速射弾、もしくは防御無視の徹甲弾ばかり使われる。
メルトンを併用すると速射弾が徹甲弾の代わりにもなる。
最大火力こそスコールやゼルには及ばないが、エンドオブハート、デュエルのループ、ウィッシュスターにはクセがあり、かつヴァリーメテオと違い序盤から使えるので実戦の使用頻度はかなり高め。






以下ネタバレ



















実はリノアを除いたスコール一同とは同じ戦争で身寄りを失った戦災孤児であり、セントラの孤児院で一緒に幼少期を過ごしていた幼馴染ともいえる関係で、
孤児院メンバーの中で唯一G.F.を(スコールたちと再会するまで)使わなかったため、
スコールたちとの関係と魔女イデア=孤児である自分達を育ててくれた「まま先生」であるイデア・クレイマーその人ということを一人だけ覚えていた
ちなみにバラムガーデン以外のガーデンは記憶障害の面からG.F.のジャンクションを容認していないので、こういう状況になった。

再会した時は全員ものの見事に過去を忘れていたので、軽薄な様子を貫いていたが彼にとってはかなりショッキングだっただろう。
道中の台詞からも彼の苦悩が少し見え隠れする。

狙撃の際に極度に緊張していたのはこのため(根がヘタレだからというのもあるが)。
暗殺対象がママ先生である事を知りながらも、スコール達には事実を打ち明けずに1人で背負い込もうとしていた。
「自分が恩人を殺すか」「任務放棄の結果幼馴染が恩人を殺すか」という究極の選択を押し付けられ、ヘッドショットを狙ったということは前者を取ったということである。
悪人になったとはいえ元は優しい人で、身寄りを亡くした幼い日の自分達の育ての親を暗殺するのには相当の覚悟がいることだっただろう。

しかも任務を円滑に成功させる為とはいえスコールにアレな励ましの言葉までかけられている(意訳すると狙撃失敗してもフォローする→結局友人が恩人を殺害)。
まあこのセリフ自体はスコールの心意気を正確に読み取っているので感謝はしており、後にF.H.で操作キャラになっている時に言及している。
何も知らない時はここらの「もうしゃべるな!撃て!」「撃てないんだッ!!」の会話も、咄嗟に発したセリフにしか見えずヘタレにしか見えないが、
上述のイベントの後に思い返すと、とても困難な選択(というか道が一つしかない)を迫られ苦渋に満ちた発言だったということが分かる。
この過去が明かされるまでは「(ビビって)撃てない」と捉えがちだが、真相は「(誰かの命運が掛かっていても自分達の育ての親を)撃てない」という最大級の躊躇にまみれていたのである。
仕損じた後の「すまない」というセリフも「(仕損じて)すまない」という意味合いではなく、「(結局幼馴染の手を汚させる事になって)すまない」という意味だったのかもしれない…。

ガーデン1のスナイパーであるが故に暗殺実行者としてガーデンから声が掛かったことも不幸だったと言える(スコール達と再会できたのは良かったが)。


物語中盤にはミサイルで崩壊したトラビアガーデンで覚えている過去を皆に暴露し、一同の結束を強める。
(ただしスコールは「アーヴァイン?悪いな、おぼえてない」と印象は薄く、しかも後も度々忘れられるが名言だけは憶えていたりする)
イデアとの戦いを決意した後はヘタレな面はあまり見られなくなり、以降はムードメーカーとして活躍する。

幼少の頃よりセルフィに好意を抱いており、トラビアガーデンでの回想イベント以降は口調が似てくる(収容所辺りからその予兆はあった)。
しかし、エンディングでは別の女性キャラクターに言い寄っているあたり、ダメかもしんないコイツ。

因みに、彼曰く「狙撃手はひとりぼっち」との事だが、Gガーデンが接収され生徒や教職員の大部分が追放されたと知っても特段リアクションがなかった事から、
狙撃手としてだけでなく、「ガルバディアガーデンの生徒としても本当にひとりぼっちだったのでは?」という説もある。
(アーヴァインの本質は非常に友達想いであり、もしGガーデン側に友達が1人でもいるならばそれなりに心配する素振りを見せる筈というのが根拠とされる)。
まあガルバディアガーデンは他ガーデンと違って軍隊色が非常に強いので、彼の性に合っていない気もするが。


F.Hで担当楽器を決める際には彼を操作出来、楽器決めをほったらかしてバラムガーデンとF.Hを散策することが出来る。
その際民間放送で危険人物とされていたり(本人は気づいていない)、他校生である彼から見たバラムガーデンの様子を知る事ができる。
その時スコールはというと自室でふて寝している。
アーヴァインを操作している時でないと起きないイベントもあるので、歩きまわると結構面白い。この時にも名言を連発している。
学習用パネル操作時のセリフもスコールと異なる。



『オペラオムニア』で漸く声がつき、エドガーとセラと共に第9章で加入する。
アビリティはキャニスターショットとグレープショット。グレープショットは原作の曲射モーションも再現されている。
グレープショットは遠距離物理攻撃耐性ダウンのデバフがついており、キングやサッズ等の遠距離物理攻撃属性のキャラと相性がいい。

軽薄な様子は相変わらずで、他ナンバリングタイトルのガンマンや同作出身のラグナとよく絡んでおり、
シド参戦イベントでは宇宙に行ったと語り無駄に話を広げてしまったせいでシドが話に食いついてしまい、
アルティミシアを知っていたこと、スコールとゼルを幼馴染と紹介したことや口調等から、召喚された時系列は少なくともスコールと同一かつアーヴァイン同行の宇宙ルート前提でクリア前後と推察される。
宇宙ルートに関しては、実装済みのキャラの中では断章未実装のキスティス、強制的にエスタに居残るゼル、時代が噛み合わないラグナ、そもそも敵の風紀委員トリオと宇宙に同行可能なキャラがアーヴァインしかいないという事情も絡んでいるが。

9章での登場直後はイミテーションへの警戒心から遠目にモーグリ一行の人影を捕捉するや否や狙撃開始、ゼル達の必死の呼びかけで漸く止め、周囲が驚くほどのマイペースぶりを披露しながら加入した。エドガーやライトニングについて全く言及していないため、恐らくリターナーとは無関係。
サイファーとの因縁に決着がつく10章に於いては、スコールが気絶している最中に教科書で習う範囲ではあるが魔女に関して全員に説明しており、ラグナとゼルの記憶が自分達のものと食い違っている事を確認しており、
この時点で、遠回しに記憶障害の発生或いは何者かに記憶を改竄されている可能性がある事をこっそりスコールに伝えていた。



【IMPRESSIVE WORDS】

「だ、ダメだ、すまない、撃てない。僕、本番に弱いんだ。ふざけたりカッコつけたりしてなんとかしようとしたけどダメだった」

(スコールを『あんなの』『バトル野郎』と呼んでなぜつるんでいるんだ?と聞く相手に対して)
アーヴァイン「狙撃手は一人ぼっちなんだ*1…その瞬間のプレッシャー。その瞬間の緊張感…それに耐えなくちゃならない。『あんなの』は、そこから助けてくれる。それって仲間って呼ばない?」
見た事ある男3「あんたもバトル野郎か…」
アーヴァイン「そうかもね~でも…あんたは何野郎なんだい?」

(がんばれ、僕)

(こりゃ~、いけるかも)

「ほら、よく言うだろ~? 人生には無限の可能性があるってさ~。僕はそんなの信じてないんだ」

「いつだって選べる道は少なかった。時には道は1本しかなかった。その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が、僕をここまで連れてきた。だからこそ僕はその選んだ道を…、選ばなくちゃならなかった道を大事にしたい」




「いや、それは…ああ!!もう、わるかったって。だからこうして追記、修正しに来たじゃないか」

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最終更新:2024年01月04日 22:34

*1 作中二度目の台詞。一度目はママ先生を仲間と一緒に暗殺することに対する本音や嘘やらが混ざった台詞である。