登録日:2011/08/08 (月) 19:36:13
更新日:2023/03/07 Tue 17:59:02
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『夢のクレヨン王国』とは、1997年から1999年まで放送されていたテレビアニメ作品である。
★概要
朝日放送、ASATSU、
東映アニメーションが制作をし、
テレビ朝日系列で日曜朝8:30分枠にて放送されていた。
児童文学『クレヨン王国』シリーズが原作だが、
原作の『クレヨン王国の十二か月』『クレヨン王国 新十二か月の旅』『クレヨン王国 シルバー王妃花の旅』の
3作品の内容をミックスし、アニメ向けに再構成されたものとなっている。
なお、アニメ版の雰囲気から誤解されがちだが、原作は
メルヘンではあるが、話は非常に重い
。
一応アニメ版原作である『十二か月』等は比較的ほのぼのとした雰囲気だが、一部の作品は
地球における環境汚染やリアルな戦争への陰鬱な批判が織り込まれたかなり重いストーリーになっている。
この枠は『
おジャ魔女どれみ』シリーズ、『
明日のナージャ』、『
プリキュア』シリーズ等、
小さい女の子向けのアニメが放送されているが、その先駆けとなったのはこの作品。
これより前は『花より男子』、『ママレード・ボーイ』、『ご近所物語』等のトレンディアニメ路線だった。
しかし、商業的失敗を期に、本作品より番組の路線を小さい女の子向けに変更。
結果、視聴率はあまり変わらなかったが、新たな視聴者を獲得し、
以降、この枠は小さい女の子向けの作品が放送されるようになり、現在に至る。
各話のサブタイトルはほとんどが「◯月の旅」となっており、
当時放送された月と、その末尾にローマ数字が表記されている。
当初は「死神編」で終了する予定だったが、途中で放送の追加が決定し、
オリジナルキャラクターを加えて「天使編」が新たに制作され、
サブタイトルは「13月の旅」からという、架空の月が表記されるようになった。
★あらすじ
「クレヨン王国」の「シルバー王女」は、12の悪い癖を持つ王女様。
そんなシルバー王女の12才の誕生日に、「12月の里」の墓場に封印されていた「死神」が復活。
そして、城内に突如現れた謎の少年「クラウド」が、シルバー王女の両親を死神から守るため、
ふたりの身体を石へと変えてしまう。
両親を元の身体に戻すには、シルバー王女の12の悪い癖を直し、
さらに王国のどこかに隠されている12個の「詫び証文」をすべて手に入れ、
再び死神を封印しなければならないという。
シルバー王女は両親を助けるために、「アラエッサ」と「ストンストン」、
そして、12の野菜の精霊と共に王国をめぐる旅に出るのであった。
無事に死神を
封印し、城へと帰ってきたシルバー王女。
ある日、新入り待女の「プーニャ」が、
お城の古時計に封印されていたイタズラ好きの天使たちを手違いで解放してしまう。
自分の責任だと想い、天使たちを追い掛けて城を出るプーニャ。
シルバー王女たちは天使を追う為、新しく開通した「クレヨン鉄道」に乗って、ふたたび旅に出るのであった。
★主な登場人物
CV:徳光由香
主人公。可愛いが性格に難あり。
- おしゃれに3時間かける
- すぐ散らかす
- 寝坊する
- 嘘つき
- すぐ自慢する
- ゲラゲラ笑ってすぐに怒る
- 何でも欲しがる
- 偏食で好き嫌いが多い
- 意地っ張り
- すぐに人のせいにする
- 疑い癖
- けちんぼ
の「12の悪い癖」がある。しかも本人は無自覚。
「死神編」で直ったと思いきや、「天使編」ですぐにぶり返した。
しかし、仲間の為に涙を流したり、すぐに助けに向かう等、優しさと勇気は人一倍持っている。
モデルは原作に登場する「シルバー王妃」(シルバー・マーガレット)で、
「悪い癖を治す」『クレヨン王国の十二か月』(これは地球人との旅)・「野菜達と旅をする」『クレヨン王国新十二カ月の旅』・「アラエッサ・ストンストンと死神に立ち向かう」『シルバー王妃花の旅』(本来の旅理由は新花札制定)の3つがミックスされている。
王妃の方は倍の24の悪い癖があり、「そそっかしい」や「投げやり」なんかはまだかわいいものの、「癇癪持ち」や「人嫌い」といった笑えないものまである。
なおシルバー王妃は最初の旅で欠点を何とか直して真面目人間になるも、2回目の旅にて「多少おてんばな方が生き生きする」なんて結論に達していたり。
CV:
坂田おさむ
シルバー王女の護衛のニワトリ。おトラさんという
猫に育てられた。
ストンストンと共に城の門番をしている。
照れ屋で理屈家。シルバー王女の悪い癖が出ると笛を吹いて注意する。
中の人は元うたのお兄さんなのだ。
原作では元々ストンストンと共に旅している所ある王族や日本人少女と知り合い、2度に渡る大冒険の結果有名人になったラッキーニワトリ。
CV:葛城七穂
本アニメのオリキャラで謎の少年。当初は「死神」だと疑われていた。
だが、後にかつて死神を封印したクラウス公爵の子孫と判明。
ツンデレ勇者。
シルバー王女とはケンカする程仲が良い間柄。
また、
女装する場面があるが、普通に似合っていた。
CV:山口健
過去に「武烈女王」の手により、12月の里の墓場に封印されていたが、
落雷により封印が解け、現世によみがえった。
相手のチカラ(原作では寿命)を吸い取って石にする「死に灸」というチカラを持ち、
相手の身体に取りつくこともできる、恐ろしい化物。
シルバー王女を葬り、クレヨン王国を自分のものとするために、さまざまな悪行の限りをつくそうとする。
だが、どこか抜けた所もある。
12の野菜の精霊。毎回ランダムで呼び出される。
- 豆腐のお爺さんトーフモン
- 梅干しのお婆さんウメケロ
- トマトの主婦トマトマト
- 茄子のサラリーマンソソソナス
- コーンのお兄さんトモロコフスキー
- 筍の番長ノビルジャー
- キャベツのお嬢様キャーベッタ
- ネギの男子高生ネギック
- ホウレン草の女子高生ホーレソーレ
- ゴマの少女ゴマータ
- 人参の少年ニンジッピ
- レンコンの幼女レンコポッチ
元となった『クレヨン王国新十二カ月の旅』では、
「シルバー王妃等持ち主達が駄目な所を吐き出す受け皿にしていたカップの精が、感情を受けすぎて実体化したもの」で、彼らの名前も王妃の脳内擬人化設定から来ている。
CV:埴岡由紀子
「天使編」で登場。新米待女である、ヒゲのないネコ。
おしとやかだけど、おっちょこちょいでございますです。
CV.
松岡由貴&宮原永海
「天使編」で登場。イタズラ好きの
双子の天使。
「天使のスタンプ」の矢を放ち、様々なイタズラをして王国の住民たちを混乱させて、面白がっている。
かつてとある
神さまにイタズラをしたため、その罰として共に300年間、古時計に閉じ込められていた。
「ラズタイ・タック〜」
「ルワジイ・チック〜」
★テーマ曲
♪ン・パカ ン・パカ 泣き虫毛虫
♪みんないこう いっしょにいこう
夢のクレヨン王国 追記・修正の旅、Ⅱ~!
のーみそくすぐっちゃうよ♪
この項目が面白かったなら……\のーみそくすぐっちゃうよ/
- このてのにありがちな割りとハードな原作 -- 名無しさん (2014-03-28 11:28:23)
- 当時ハウスラーメン(細打名人だっけ?)のCMに出ていた鶏と豚を見て「アラエッサとストンストンだ!」と思ってしまった -- 名無しさん (2015-02-06 21:08:59)
- なかよしでの連載が死神編で終わったのがちょっと残念。最終回の雑誌掲載時はラストにプーニャが出てただけに(単行本では1ページだけだったからかカット)。 -- 名無しさん (2015-02-06 21:49:29)
- ↑×3 読んだ事ないけど、どんな感じなの? -- 名無しさん (2015-07-30 18:38:39)
- 可愛い猫メイドのプーニャ可愛いよプーニャ。 -- 名無しさん (2015-07-30 18:44:09)
- 月月火水木金金って元ネタこれだと思ってた。 -- 名無しさん (2015-08-03 05:28:29)
- 8月の次は13月 -- 名無しさん (2015-08-03 06:06:59)
- クラウドとシルバー王女のカップル好き -- 名無しさん (2016-08-01 12:39:59)
- ↑5 12ヶ月しか読んでないけど、アリの集団に殺されそうになったり、冤罪かけられて懲役喰らいそうなって逃げたり、旦那が死ぬかもしれんのに自分が教えた化粧に凝る連中の所為でタイムアップギリギリだったり。 -- 名無しさん (2016-09-04 13:03:22)
- 最終回が絵本オチって今日初めて知ったわ -- 名無しさん (2016-09-24 23:16:39)
- 最近になってEDを聞き直したらめっちゃ良い曲でびっくりした… -- 名無しさん (2016-09-25 00:43:57)
- 原作は途中まで読んだけど、リアルな戦争に関するエピソード辺りから説教くさくなってやめちゃった。 -- 名無しさん (2017-12-17 07:31:41)
- 気になったけど、豆腐とゴマって野菜なの? 梅は野菜というより果物だと思うよ。 -- 名無しさん (2018-07-14 07:54:25)
- ↑原作では野菜の精の基になった「カップ」の作者の好物という設定(他野菜はサンタからの贈り物)。 -- 名無しさん (2018-07-14 14:46:37)
- 死神の正体&弱点は驚き...そして、その流れは死神はドジすぎる。 -- 名無しさん (2020-04-12 11:02:21)
最終更新:2023年03月07日 17:59