ラブひな

登録日:2009/09/21 Mon 02:06:06
更新日:2024/02/25 Sun 10:28:09
所要時間:約 6 分で読めます




週刊少年マガジンにて1998年から2001年まで連載されていた赤松健によるラブコメ漫画。
単行本は全14巻(+ファンブック「ラブひな0」「ラブひな∞」がある)。
いわゆるハーレム系ラブコメの元祖と言っても過言ではない内容であり、良くも悪くも現在のラブコメの基礎となった作品。

アニメ化もされたが、ニュースステーションや『笑っていいとも』の裏とか編成が鬼な上に作画が……

後に可奈子編がOVAとして発売された。こちらは原作に忠実な作画に変わったが……

まあなんというか、次回作共々徹底的にアニメ化に恵まれない作者なのである。


◎ストーリー紹介
主人公、浦島景太郎は、幼い頃に引っ越してしまった女の子と「大きくなったらにトーダイ行こーね」と約束し、
それを叶えるため東大を受けるも三年間落ち続け、とうとう実家を追い出されてしまう。

途方にくれた景太郎は、神奈川県日向市ひなた町にある祖母が経営しているひなた旅館を訪ねたのだが、なんとそこは女子寮になっていた。


そしてひょんな事から景太郎は女子寮の住人達から東大生と勘違いされたまま管理人をするはめになってしまう…


◎キャラクター紹介
浦島景太郎(CV:うえだゆうじ
物語の主人公、連載当初は19才。

ひょんな事から「女子寮ひなた荘」の管理人になり、住人達にちょっかいをかけられながら、東大を受験する。

基本的に不死身で、成瀬川に殴られて吹き飛んでも次のコマには治っていたり、武道館のタマネギの下敷きになっても骨折で済んだりする。
作品前半では、模試の結果が悪く、ひなた荘から逃げ出したり、東大に落ちて旅に出たり、
二次試験がダメだったと思い込み海外逃亡をするなど、ダメっぷりをみせるが、作品後半では東大に合格し、考古学に目覚め別人のような成長をみせる。ちなみにこの展開は作者曰く「景太郎の瀬田化をあまり良く思わないファンも中にはいるんです」と賛否両論だった様子。
ついでにカンフー(ジークンドー)にも目覚めた。


◆成瀬川なる(CV:堀江由衣
メインヒロイン、連載当初は17才。
高校3年生で、模試全国トップになった事もある才女。
幼少期は病弱で弱気な性格であったが、思春期の影響か強気な性格となった。
彼女も景太郎と同じく「昔の約束」をきっかけに東大を受験している。
景太郎とはなにか因縁でもあるのか、事あるごとに着替えを見られたり風呂を覗かれたりする。

デレた後は前半に比べてヘタレ気味で、逆に景太郎に対する優柔不断な態度が数々の騒動を引き起こすパターンが多く、むつみが本格参戦後は自分が「昔の約束」の相手ではないかもしれないと言う不安を募らせる場面もあった。

紆余曲折を経て、05年(作品内の時間で)に浦島景太郎と結婚した。そう、ネギまならとっくに完結している時系列である。
このキャラがアホ毛を流行らせたという人もいる(当時作者は触角と呼んでいた)。


◆青山素子(CV:浅川悠
ひなた荘住人。連載当初は15才。

地元高校の剣道部に所属する剣道少女。
その剣は岩をも砕くほどであり、実家は京都神鳴流と言う名の知れた剣術道場で、訳あって親元を離れひなた荘に下宿している。
序盤は過去のトラウマもあって景太郎を毛嫌いしていたが、共に過ごす内に惹かれている。ただ、自覚したのが景太郎となるが両想いになった時期とタイミングが悪かった。
剣の修行ばかりをしていたからか、学力が乏しく模試も東大志望とはいえ散々な結果となった。中でも英語が苦手な様子。
景太郎に影響されて東大を目指すものの、散々バカにした自分自身も2回も浪人生活を経験するハメに。
それをネタにみつねには「武士が浪人とは」とからかわれている。

ひなた荘内では基本的に袴姿で生活しており、よく屋上で素振りをしていたりしたが、後半からは普通の服装も見せるようになっている。あと妄想小説を書いたりとコミカルな描写も増えた。

余談だが、『魔法先生ネギま!』に彼女とその姉らしき人物が桜咲刹那近衛木乃香の思い出話に出て来る。
そこ、時系列が合わないとか言わない!


◆紺野みつね(CV:野田順子
ひなた荘の住人で連載当初19才。

当初は未成年ながらフリーターで基本的に酒を飲んでばかりとまるでダメ人間のようだが、実は姉御肌で仲間思い。
成瀬川とは昔からの付き合いで、彼女と景太郎の仲を応援している。他の住民にもアドバイスをしていた。
なので住民の中だと少し距離を置いた傍観ポジションとなっている。
最終的には和風茶房「日向」を継いでフリーターではなくなった。


前原しのぶ(CV:倉田雅世)
ひなた荘の住人で連載当初12才だった。
引っ込み思案で泣き虫だが、料理が上手で、家庭的な一面がある女の子。序盤から優しく接してくれた景太郎に片想いしており、他の女性といい雰囲気に場面に遭遇するとなにかしらのリアクションをしていた。
景太郎がいなくなった際は率先してカオラと一緒に探しに行っている。
なんでも一生懸命なのだが、空回りする場合が多い。

◆カオラ・スゥ(CV:高木礼子)
ひなた荘の住人で連載当初は13才。
底抜けに明るい性格の海外よりの留学生である。
同い年のしのぶと仲が良く、行動を共にする事が多い。
ちなみに頭はかなり良い方で、自身で設計、開発したメカが部屋に沢山置かれている。景太郎が故郷の兄に似ているらしく、序盤よくなついて振り回していた。惚れてもいたのだが、普段の行動や景太郎も妹のように接していたので気づかれのに結構かかっている。
赤い満月の夜に月光を浴びると大人っぽく変身し、性格も普通になる。
大好物はバナナ。


◆乙姫むつみ(CV:雪野五月
初登場時21才。
初登場でいきなり死んでみせる病弱な女性で、彼女もまた景太郎と同じく、「昔の約束」から東大を受け続け、落ち続けている。
ただし、彼女は頭が悪い訳ではなく、病弱と方向音痴、ドジを併発し、試験会場にたどり着けなかったりするからである。
実家は沖縄で、8人兄弟の長女。
おっとりとした性格をしているが、その性格に似合わずスイカやボーリングの玉をわし掴みできるほど握力が強い。キス魔な一面も。
ちなみにカメ語を理解できる。

初期設定として、正体は景太郎の祖母の予定だったが、なかったことに。元々単発ゲストでもあったが人気もあってヒロインの1人に昇格し、レギュラーとして再登場した。
それに伴って景太郎の過去設定も後付けされている。


◎サブ(?)キャラクター
浦島はるか(CV:林原めぐみ
主人公、景太郎の叔母にあたり、ひなた荘近くの和風茶房「日向」のオーナーをやっている。
瀬田とは大学時代に付き合っており、紆余曲折を経て、01年(作品内の時間で)結婚した。
ちなみに太極拳の使い手である。


◆瀬田記康(CV:松本保典
登場するたびに事故を起こし、流血していると言う、運転技術に危うい物がある人物で、成瀬川の高校時代の家庭教師。
大雑把な性格で何事も笑顔で対応。

景太郎に大きな影響を与える人生の指標ともなった正しく人生の師でもあり、本人もバイトくんと彼を気に入っている。
3浪経験者であったりと景太郎との共通点が多く、本人もそれを感じてる描写が所々に存在する。

普段は東大で考古学講師をしているが、よく海外へ遺跡発掘をしにいっている。それで厄介ごとに巻き込まれてる描写が多々あるが、ジークンドーの使い手で、その実力は謎の秘密結社と渡り合うほどで作中最強候補。

ちなみに乗ってる車はサンバーバンクラシック。


◆サラ・マクドゥガル(CV:小林由美子
アメリカはカリフォルニア出身。

瀬田とはるかの共通の友人(故人)の娘で、瀬田と共に海外を旅していた。
その後、ひなた荘に預けられ、地元小学校に通っている。
悪戯っ子で、大概標的は景太郎で、土面や土器を攻撃に使ったりしていた。
最大の弱点はお尻にあるパンダ模様のアザ。


浦島可奈子(CV:桑谷夏子
後半に登場する景太郎の妹で重度のブラコン。
変装の達人で浦島流柔術の使い手。
景太郎と旅館をやるのが夢で、景太郎不在の間、管理人代行の権限を使いひなた荘を旅館に戻し、住人と揉めたりもした。


◆温泉たまご(CV:前田ゆきえ)
通称「たま」。
沖縄の火山帯に生息している亀で別名「温泉ガメ」と言う。
カメと言いながらも空を飛ぶ事ができ、「みゅー」と鳴く。
カオラに食材として狙われたりもしていた。


◆白井功明・灰谷真之(CV:宮下道央・吉野裕行
忘れた頃に出て来る景太郎の親友(自称)。
通称・メガネトリオ。
二人セットが基本なのでどっちがどっちか分からない人に説明すると、細身で手から花が出せるのが灰谷真之、小太りが白井功明である。結婚式にも参加している。




現在、ファンブックを除くコミックス全巻が作者のサイト「Jコミ」にて無料公開中。


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最終更新:2024年02月25日 10:28