銀河烈風バクシンガー

登録日:2011/11/02 (水) 18:09:29
更新日:2024/04/03 Wed 00:28:26
所要時間:約 8 分で読めます





J9って知ってるかい?

昔、太陽系で(イキ)に暴れまわってたっていうぜ…

今も世ン中荒れ放題、ボヤボヤしてっと後ろからバッサリだ!

どっちも、どっちも、どっちも!どっちも!





J9-Ⅱ 銀河烈風

バクシンガー





たまらないぜハニハニ 体かけめぐるビート

風を裂いてぶっちぎる オレたちゃ銀河烈風



『銀河烈風バクシンガー』とは国際映画社のアニメ。全39話。
J9シリーズ三部作の2作目で、モチーフが新選組ロボットアニメ
シリアス&鬱展開が多く、モチーフがモチーフなだけに結末も史実と同じ。以下ネタバレ注意。




【あらすじ】

2711年、大アトゥーム計画から600年経った太陽系は、統一政権バクーフとゴーショ家との対立の内憂と武力に勝る外宇宙からの開国要請の外患を抱えて荒れ放題になっていた。
銀河烈風隊は母艦バクシンバードと5体のバイクが合体するロボバクシンガーを操り戦い世の中を正そうとする。


【登場人物】


《銀河烈風隊》

ビリー・ザ・ショット
CV:塩沢兼人
本名は真幌羽士郎。アフロヘアーのイケメン。
前作のキッドとはまた違った性格で、軽いノリは少なく、穏やかかつ美形な主人公という好青年な主人公像となっている。
創立時からの隊員で、ディーゴ、シュテッケンとは弟分のような関係。銃だけでなく剣の冴えも天才的で、シュテッケンを(挑発されて頭に血が上っていたとはいえ)打ち負かすほどの実力を持つ。
第13話から視力の不調を感じ始め、それでも戦い抜いた結果、第26話で失明してしまう。
その後は心眼とハイパーセンサー(補聴器具)を使用することで戦闘能力は更に増したが、センサー使用時は相応の負担がかかっていたらしい。
最後まで銀河烈風の一員として戦い続けたが……
バイクは三輪(トライク)の青いレップーン。合身時にはバクシンガーの胴体に変形する。
アイキャッチではをショルダーキーボード(楽器)に代えているが、楽器が得意だという設定は特にない。
モデルは沖田総司。

不死蝶のライラ
CV:麻上洋子
本名はライラ・峰里。別名「セクシー殺人スライディングおばさん」
第1話で悪漢たちに襲われたリー兄妹を助けた縁で仲間に加わる。
「成り行き」が好きで、口癖は「まっことまっこと」。ナイフ投げと電磁ムチの達人。
実はユーリ公の妹にあたる禁忌の子で、背中に特殊な光線を浴びると蝶の紋章が浮かび上がる。
彼女の胸元を開けた衣装が特徴だったが、ユーリ公の護衛部隊になった際に隊の全員が衣装替えをする事になり、ライラや一般隊員の顔は鉄兜で隠れてしまった。
最終決戦では負傷中のイノゲン・ロームに代わり四番隊隊長を務めるが、ビリーやシュテッケンと同じく……
愛車モンスーンは黒いサイドカー付きバイク。合身時には左足に変形する。
烈風隊の美しい紅一点…なのだが、劇中の作画や化粧が濃いせいであまり美人には見えない。一応当時は専用曲が作られる程の人気だったらしいが(頭ユーリ将軍かよとか思った奴は粛正!)
元ネタ的には『徳川家の隠し子』ということになるが、特にモデルは居ない。

かっとびの佐馬
CV:森功至
本名は佐馬之介・ドーディ。童貞ちゃうわ!片目が隠れる程長い髪を持つ男。
第1話でビリー達の窮地を助けた事をきっかけにGLに加わる。白鞘のを愛用している。
皮肉屋だが気配りの出来る男であり、斬り殺した相手の妹から好かれる程の人格者。
…なのだが、前作のボウィーとは打って変わって空気気味で、EDの烈風隊が集結したカットにも居ない貧乏くじ引きである。2人で1セットのリー兄妹も入れるなら六分割にすれば良かったんじゃ…
視聴者からは毎度のことのように出番を心配されている。
一応、キャシーと恋仲に発展するなど、見せ場はない事はないのだが..もしかしたら、あえて目立たずに空気に徹する生き方こそ、彼の「烈」の生き様だったのかもしれない。
最終決戦前にジル・クロード率いる一味に暗殺され、バクシンガーは合体不能になった。
乗るバイクは水色のサイクロンでこちらもサイドカー付き。合身時には右足に変形する。
モデルは原田佐之助。

諸刃のシュテッケン
CV:曽我部和恭
本名はシュテッケン・ラドクリフ。長い髪を後ろで結んでいる男。
ビリーと同じく時代からのメンバーで烈風隊が誇る鬼の副長。愚連隊に過ぎなかった組織を破れば死罪の掟を用いて戦闘集団にまとめ上げた頑固一徹な熱血漢
他にも「掟の鬼」、「キョウラーク星の人斬り狼」など物騒なアダ名を持つ。を右に差している左利き。
ナレーションや次回予告も担当しているが、「そんな折!」「俺は気に入らねぇ!」を多用する等彼の独白の体裁を取っている。
最終決戦にての魂を叫び散る。
乗るバイクは赤いハリケーン。合身時には左手に変形する。
モデルは土方歳三。

ドン・コンドール
CV:徳丸完
褐色の肌をした男で本名はディーゴ・近藤。
EDで第5クレジットされてるが、情の厚さと懐の深さでGLの隊長を務めていて序盤はビリーより主人公してる。
甘い物が大好物で、佐馬に止められたにもかかわらず団子を食い続けた結果腹痛を起こした事もある。
上記のOP前の口上の主は彼である。
カーメン18世との約束を守る為、一人で暴走したトルサ星艦隊を相手に立ち向かう第37話『巨烈燃ゆ』は涙腺崩壊兵器と名高い。
バイクは黄色いタイフーン。合身時には右手に変形する。
モデルは近藤勇。

○スリーJ
CV:八奈見乗児
本名はジャン・ジャック・ジャーニー。烈風隊を諜報や物資で支える闇商人。
バクシンガーやバクシンバードの代金を踏み倒された為、儲けるまではと烈風隊と行動を共にする。
その役回りから不憫な役割を押し付けられることも多いが、彼自身も共に行動を共にしていく中で、銀河烈風に尽くすようになっていった。
最終決戦前には自身も銀河烈風の一員として戦いたいと志願し、視聴者の涙を誘った。
所謂ポンチョ枠であるが、商人のみならず烈風隊の密偵、諜報役としてずば抜けた活躍をした漢。語尾が特徴的でヤンス。
モデルは明言されていないが山崎烝だと思われる。

○ジャッキー・リー/ファンファン・リー
CV:頓宮恭子/雨宮一美
ターマ隕石海出身のカンフーが得意な兄妹。ビリーに面倒を見てもらっていた縁から烈風隊入りを認められる。
兄妹揃って子供ながらに大人の兵士を圧倒する武術の達人で、その後は一般隊員への武術指南や通信係を担当し、時折モンスーンやサイクロンの助手席に乗って諜報任務にも赴く。
兄のジャッキーはコンピュータの扱いが得意。妹のファンファンは佐馬に親しい女性がいる事を見抜くなど「女の勘」がよく当たる。
実は生き別れた母が警備会社社長で、交渉の末に攻撃を取りやめてくれたお陰で烈風隊は命拾いした。
最終決戦前にビリーやシュテッケン達から後世にの精神を託された。
モデルは市村鉄之助か。

○その他の烈風隊隊員
ターマ時代からの古参である二番隊隊長クラ・パチーノ(永倉新八)、烈風隊の旗揚げ後に入隊した三番隊隊長サイトー(斎藤一)、最終決戦を前に負傷してライラに四番隊隊長を譲ったイノゲン・ローム(井上源三郎)、ディーゴからの信頼も厚かったが不穏分子のカシム・タローン(伊東甲子太郎)を入隊させてしまった責任に悩んでわざと脱走者として斬られることを選んだジューロ・南(山南敬助)、ビリーの片腕を務めた一番隊隊員のカイト(島田魁)など、多くの隊員が登場した。

特にクラ・パチーノとサイトーは一般隊員の中でも準レギュラー的ポジションで度々登場していた。


《協力者》

○リリィ・ディネッセン
CV:高木早苗
オフス星で医師をする父の下で働く看護婦。病気の検査に来たビリーと恋仲になる。
烈風隊の医療班として最後まで彼と一緒にいようとするが、最終決戦前に身を案じたビリーに別れを切り出される。

○キャシー・ルー
CV:鈴木富子/川島千代子
バーチカル星で漁業を営んでいた女性。
ジューロ・南の義妹で、烈風隊を抜けた義理の兄を佐馬に粛清されたが、兄の遺した言葉やその後の佐馬の潔い様子を見たため和解し付き合う様になる。
まさか彼女も初対面で轢き殺しかけた相手の子供を身籠るとは思ってなかったろう。

○ユーリ・カズン・アーウィン
CV:村山明
バクーフ側の最高権力・総将軍の家柄アーウィン家とゴーショ側のカズン家の間に生まれた禁忌の子
出自から両家の人間から冷遇されてきたが、ゴーショ家の意向で次の総将軍の声が掛かり権力争いに身を投じた。
烈風隊はユーリ直属の護衛隊に任命され、隊の影響を受けた彼は忠臣や民のために太陽系を立て直そうとした。
サンダビーダ要塞に向かう途中で敵の策にはまり、機雷源に誘導され自らの艦隊とともに散る。
余程無念だったのか、『サスライガー』の頃にはキョーラーク星のイノゲンの谷(かつて烈風隊の駐屯地だった場所)に亡霊として現れて幽霊騒ぎを起こしていたが…?
モデルは徳川慶喜。

○モーリ・アーウィン
CV:堀秀行
アーウィン家の血族でアエイズ星(モチーフは会津藩)領主。
当初は烈風隊の上司だったが、「禁忌の子」であるユーリが将軍となったことに反発して独自に行動を始めてしまう。
バクーフが新太陽系連合に恭順した後は列星同盟との連携を断たれてアエイズ星のみで孤軍奮闘していたが、ゴワハンド艦隊の総攻撃を受けて戦力は壊滅。
危険を省みず救援に来たユーリと烈風隊の心意気に自らの過ちを悟り、弟トーニ率いる少年決死隊(モチーフは白虎隊)を烈風隊に託して自決した。
モデルは松平容保だが、史実とは逆に彼が死亡して白虎隊が生き残る結末となった。

○ツルグ・カーイ
CV:鈴木清信
ガオーカ星(越後長岡藩がモデル)の若き司令官。
ディーゴとはハイスクール時代の剣のライバルで、理想の星を作る為にガオーカ軍を率いて連合軍に反抗していた。
優れた手腕を発揮して烈風隊、ユーリ軍と共にガオーカ星を守り切ったが、彼自身は敵将オーク・シミトル(大久保利通がモデル)と刺し違えて戦死した。
モチーフは河井継之助。


《敵対勢力》

○エリカ・テーナ
CV:中西妙子
「ゴーショ家の黒幕」、「女帝」と評されるゴーショ家の女傑。
僧籍にある身だが、発狂死したプリンス・ゴーショに代わって新プリンスの摂政(事実上のトップ)として遂に表舞台に立つ。
連合の最高司令官であるバトル・ワトキンスを懐刀としており、列星同盟への離間策や邪魔になったオズマの暗殺など、バクーフ打倒の為に暗躍した。
それらが重なった結果、バクーフはおろか銀河烈風の壊滅にも繋がったため、勝利したラスボスと言えよう。
モデルは岩倉具視。また名前を鑑みるにロシア帝国の女帝エカテリーナ2世もモデルであろう。

○イーゴ・モッコス
CV:郷里大輔
ゴワハンド星の豪傑。剛胆かつ綿密な指揮振りと、中立と対話を重んじる態度で「ゴワハンドのタヌキ」と呼ばれる男。
連合の一将軍として最終決戦まで戦い抜いた。
銀河烈風とは立場は違えど、平和な世の中を作るという志は同じであり、敵対後も必要以上の追撃を行わなかったりと、彼らの雄姿を後世に残すのに少なからず貢献している。
モデルは西郷隆盛。ただし名前の由来は熊本地方の方言「肥後もっこす」からとズレている(言うまでもないが西郷隆盛は薩摩=現在の鹿児島出身である)。ちなみに次回作の「サスライガー」では史実と同様に銅像になっていた。
別にビリーと一緒に行動してヤッター・ラ・ケルナグったりしない。

○ケイ・マローン
CV:島田敏
ロングー星の反バクーフ運動家。過激ともとれる行動が特徴。
兄のロイ・マローン(モデルは吉田稔麿)を烈風隊に殺されて以降、烈風隊を付け狙い幾度となく衝突した。
外宇宙の兵器を導入するために技術者を人質に取ったりと卑劣な策をとることもあったが、それも銀河烈風とは違った形で理想を実現させたいという志も兼ねてのことである。
悪役でありながらも、被害を最小限にとどめる、銀河烈風とは正々堂々と決着をつけたいと思っているなど武人肌な男。
後に連合の指揮官となり、最終話まで烈風隊のライバルとして戦った。…ネタとしか思えない情けないやられ方(空中戦でハリケーンに頭を轢かれる)はしたが。
ロマンアルバムの山本優氏のコメントによれば死んではおらず生還したとのこと。
モデルは桂小五郎こと後の木戸孝允。ただ性格は高杉晋作に近い。次回作「サスライガー」では彼の名を冠したと思わしき惑星、マローン星が登場している。
バイク乗りで島田ボイスだけどレギオスや墨東署にいたりはしない。

○シンザーク・ハイム
CV:小野田英一
「ロングーの虎」の異名を持つ大物革命家。
不治の病を患っているにもかかわらずシュテッケンと渡り合う実力もさることながら、時勢を見極めて冷静沈着に策を練る姿はケイたち新惑星系の反バクーフ運動に強い影響を与えた。
本人はシモーヌ星の戦いで戦死したが、彼が組織した民兵隊はその後も新太陽系連合の精鋭として烈風太陽系とバクーフを苦しめた。
モデルは高杉晋作。

○ジル・クロード
CV:鈴置洋孝(第11話まで) → 沢木郁也(第18話以降)
烈風隊に壊滅させられたアウトロー集団「シラヌイ党」のリーダーの弟。
兄の復讐と立身出世の為に烈風隊を付け狙うが、特に信念などは持たずどんな卑劣な手段も厭わない姿勢から仲間だったケイからも見放され、やがてはゴーショ家の暗殺者に身を落とした。
最終的にサンダビーダ要塞にて佐馬の暗殺に成功して最終決戦を前にしてバクシンガーを合体不能に陥れたが、直後に駆け付けたビリーらによって自らも討たれた。

○カルモ・ダクス
CV:西村知道
銀河烈風隊と同時期に名乗りを挙げた「太陽隊」の隊長。
専用ロボを駆って敵対勢力を一蹴する実力者であるが、性格は粗暴なチンピラそのもの。
銀河烈風共々バクーフの特別警護隊に任命されるが、地位を笠に着て乱暴狼藉の限りを尽くした為に烈風隊によって隊規違反*1を理由に太陽隊諸共粛清されてしまった。
モチーフは芹澤鴨。


《その他》

○プリンス・ゴーショ
CV:塩屋翼
中盤頃までのゴーショ家当主。
あまり目立つ人物ではなかったが、「禁忌の子」であるユーリを苛め抜いていた過去がある。
その為、病死したアーウィン14世に代わってユーリがバクーフの総将軍となることが決まると「復讐されるのではないか」と被害妄想に憑りつかれて恐怖から発狂、そのまま憤死してしまった。
彼の死に伴ってエリカ・テーナが表舞台に立ったことでバクーフとゴーショ家の関係が悪化、ユーリと烈風隊の立場は大きく変わることとなる。

○オズマ・ドラーゴ
CV:大林隆介
トルサ星出身の商人。
人懐っこく、独特の訛で喋る奇妙な男で、ケイやイーゴ同様に弱体化したバクーフに代わる新政府の樹立を目指し、盟友のナーカ・シンタル(モデルは中岡慎太郎)と共にトルサ星の宇宙艦隊創設やロングー星とゴワハンド星の同盟締結に尽力するが、外惑星との積極的な交易を唱えて敵対する烈風隊を直接訪ねて協力を訴えるなど、外惑星勢力の排除とゴーショ家とも違う独自の理想を掲げていた。
だが、立場や思想に囚われず活動するオズマを危険視したエリカ・テーナの指示でナーカ共々暗殺されてしまい、その亡骸は烈風隊によって宇宙葬に伏された。
モチーフは坂本龍馬で、もちろん訛りも土佐弁。

○カーメン18世
CV:塩沢兼人
カーメン・カーメンの末裔を名乗る隠れヌビアの教祖。
隠れ潜んでいたアステロイドにまで戦火が及びつつあったことで「ヌビアの狂乱」と呼ばれる暴動を起こした。
ディーゴとイーゴとの会見で両者が撤退することを条件に矛を収めることを了承したが……
理由は不明だが、何故か顔も声も士郎とそっくりで当人もやや驚いていた。



【メカ】

○バイク

この作品のバイクはビームが標準装備の上、空中・宇宙戦もこなせる
雰囲気は前作のコズモワインダーに近い。

○ブライダー

シュテッケンが設計した幹部以外の隊員が扱う量産ロボ。武器は背中のミサイルやビームガン。
名前はコズモレンジャーJ9のブライーにあやかったもの。

○バクシンバード

烈風隊の母艦。
OPではバクシンガーと然程変わらない大きさに描かれているが、本編では数百mの巨大母艦として烈風隊の隊員やバイク、ブライダーなどのメカも収容可能な移動基地である。
飛行時に鳥の頭型の機首と主翼が展開し、地上では司令塔が上に飛び出した基地に変形する。
最終的にともに散華しようとしたスリーJに返還され、リー兄妹と3人で要塞を脱出するのに使われた。

なお、バクシンバードとバクシンガーはスリーJを騙して造らせたもので、ディーゴは出世払いと言って丸く治めたが、結局踏み倒された。

バクシンガー


シンクロン合身!

というディーゴのセリフを合図にまず5体のバイクが巨大化→タイヤが格納され右腕胴体左腕、左脚、右脚にそれぞれのパーツに変形→合体して最後に手の部分と頭が出て完成する人型巨大ロボ
合体シーンは前期と後期の2パターンあり、BGMは前期が「J9」、後期は「LETSU」が流される。
♪oh〜oh〜バクシンガー


銀河烈風バクシンガー!!



両肩や腹、腕からビームやバルカンを撃てる上に胸のブーメランや奥の手の巨大ミサイル砲、スピンファイヤーマックスを背に装着していて遠距離戦に強く、
接近戦でも胸のコンテナから出るバクソードやオフス星で外宇宙の技術開発を受けたニューバクソードで敵を斬りつけた後、ほぼ零距離で前述の遠距離兵器を撃ち込むなど無双する姿は銀河に吹き荒ぶ烈風のごとし。
弱点はパイロット登録された5人が揃わないとシンクロン合身出来ない事。
また、劇中無敗とも言える最強のロボットだが、戦術的勝利が戦略的勝利に繋がらないように、バクーフの敗北を止める事は出来なかった。

○量産型バクシンガー

オートシンクロンを搭載したバイク1台+無人バイク4台。要は一人だけでもバクシンガーを操縦出来るようにしたもの。
本来はメンバーに合わせて5機造る予定だったが、日に日に悪化する戦況から予算を調達出来ず、たった1機のみの完成となった。

『巨烈燃ゆ』でディーゴが操り艦隊相手に奮戦し、盛大に烈の花火を打ち上げた
ディーゴの死後も1機残ったオートシンクロンバイクによってバクシンガー合体を可能としていたが、左馬の暗殺により…



【語句】

○J9-II 銀河烈風/銀河烈風隊(以下烈風隊)

ディーゴ達が暴走族「烈」を元に、600年前の英雄コズモレンジャーJ9にあやかって立ち上げた私設武装組織。
キョウラーク星の治安を取り戻した事で注目されてバクーフ特別警護隊に任命され、後にユーリ公お抱えの部隊になる。
隊員は最大時で300人以上を数え、主要キャラ以外は紫色の法被を着て緑のバイクに乗る。
バクーフの一勢力と化していったためか或いはJ9の後継者ではなく銀河烈風隊として戦うことを決めたからか、最初期を除いてJ9を名乗ったり呼ばれたりしたことはない。
元ネタは新選組

○惑星海

プラネッツ・オーシャンとも呼ばれる。
大アトゥーム計画による木星の爆破によって誕生した36の居住可能な惑星群を指す。
主に地球を中心としたブルー惑星海、レッド惑星海、キョーラーク星を要するイエロー惑星海、バイオレット惑星海、グリーン惑星海、オレンジ惑星海の6つのエリアに区分される。
この他にも旧来の太陽系の諸惑星やバクーフ直轄領のアステロイドベルト、人工惑星など人類の生活圏は大幅に拡大、人類は混乱を乗り越えて新時代を謳歌していたが、外宇宙文明の接触で新たな局面を迎えることとなる。

更に200年後には居住惑星の数は50を越えているので、『バクシンガー』の時代以降も開拓が進められていると思われる。

○太陽系統治機構ドメスチック・バクーフ

太陽系を統治する一大統治機構。
600年前の大アトゥーム計画阻止後の太陽系の混乱を治めたアーウィン家とゴーショ家を中心として結成された。
地球に政治中枢を、ドーエ星に軍事拠点を置き、代々アーウィン家を盟主としてきた。
しかし、長い年月の中で実務を担うアーウィン家と精神的主柱であるゴーショ家に距離が生まれてしまい、更に外宇宙惑星艦隊の出現に伴う混乱を抑えられない程に組織が弱体化してしまっていた為、徐々に諸惑星から見切りをつけられてしまった。
最終的にユーリが出撃した隙にゴーショ家に恭順し、ユーリ及び烈風隊と敵対する。
モチーフは徳川幕府。

○列星同盟

バクーフ及びアーウィン家寄りの惑星が新太陽系連合に対抗して結成した軍事同盟。
ユーリ艦隊と烈風隊の奮戦で一時は連合を破りかけたものの、肝心のバクーフがユーリを裏切って連合と和睦してしまった為に事実上崩壊してしまい、ユーリ及び烈風隊と反連合の惑星は孤立して戦わざるをえなくなってしまった。

○新太陽系連合(以下連合)

バクーフ政権では外宇宙に対抗できないと見た反バクーフのトルサ星・ロングー星・ゴワハンド星が、オズマ・ドラーゴ(モデルは坂本龍馬)の仲介でゴーショ家を中心に集まった勢力。番組後半の敵勢力となり、サンダビーダ要塞での決戦で列星同盟(旧バクーフ勢力)と烈風隊を滅ぼした。
モデルは薩長同盟及び明治新政府。

○太陽系自由連邦

メリーカ星帰りのブーヨ・ノモルトがユーリ艦隊と烈風隊、ユーリを支持する青年将校らと共に結成した統治機構。
サンダビーダ要塞を拠点にもうひとつの政治体系を築き、ゆくゆくは穏便に新太陽系連合と和解することを目的としていたが、勢い付いた新太陽系連合を止めることは出来ずユーリは戦死、銀河烈風隊の全滅を以てあまりにも短い夢は終わりを告げた。
モチーフは蝦夷共和国。

○外宇宙艦隊

太陽系に通商を求めて突如来訪した外宇宙の知的生命体。
劇中に登場したのはメリーカ星(アメリカがモチーフ)、エンゲーレス星(イギリスがモデル)、ランス星(フランスに該当)だが、彼ら以外にも多くの文明が存在する。
地球人よりも数段優れた技術力を持つのでバクーフは彼らに強く出ることが出来ず、バクーフの影響力の低下が露呈したことで太陽系は混迷の時代を迎えることとなる。

土星軌道のオフス星は彼らの居留地として定められ、外宇宙の先進技術を求めて限定的ながらも交流が行われている。

1.烈風隊の前身であるターマ隕石海(アステロイド)の暴走族。
2.烈風隊の心得で、隊旗にも記されている。侍らしい高潔な生き様。
 モデルは新撰組の代名詞の「誠」

○おまじない

ビリーが父から教わった願掛け。願い事を心で唱えながら中指を人差し指の上に乗せる。OPの締めのポーズはこれ。

○ヌビア教団

600年前に壊滅したヌビア・コネクションの生き残りがカーメン・カーメンの教えを語り継ぐうちに宗教となったもの。
長きに渡ってアステロイドベルトに潜伏していたが、太陽系自由連邦と新太陽系連合の戦いに巻き込まれそうになったために「ヌビアの狂乱」と呼ばれる暴動を起こした。
この時代の教祖はカーメン18世。もちろん前作と同様に専用のテーマ曲が流れる。モチーフは隠れキリシタン。

○サンダビーダ要塞

烈風隊の終焉の地。メリーカ星からの援助・技術提供を得てバクーフのブーヨ・ノモルト(モデルは榎本武揚)が完成させた宇宙要塞。
名前は「聖なる大地」を意味する。
中は地球環境を模した巨大なコロニーとなっていて、食糧の自給自足が可能。外から見ると星型。
200年後が舞台の『銀河疾風サスライガー』の時期にも名前が語られており、決戦から200年後も健在なようである。
モデルは土方歳三の死地、函館五稜郭。



【余談】

ゲーム『スーパーロボット大戦GC』とその移植作『スーパーロボット大戦XO』に参戦。
本来は600年前の過去の英雄であるコズモレンジャーJ9や200年後の人間であるJJ9チームと共演した。
本作の銀河烈風隊は太陽系から離れた外宇宙エドン星系の人間であり、外宇宙にまでその活躍が広まったコズモレンジャーJ9に憧れている設定。
最強ロボ ダイオージャ』のミト王子一行やエドン国の未来を賭けの対象にしたJJ9と共に自軍に参加する。
原作とは違って全滅エンドこそ免れたものの、ディーゴだけは終盤で戦死してしまう。

当時発売されたタカトクトイズの合体玩具はバクシンガー合体時にバイクの車輪が沢山余ることで有名。
リアルフォームは落ち着いた淡い青色。

もちろんブライガーと同じく2017年の2月からTOKYO MXでも放送されていた。
ただ、2月の途中から『銀河旋風ブライガー』の再放送が平日午後5時からTOKYOMX2で放送されている関係で、金曜は『ブライガー』と『バクシンガー』が同日放送される展開になっていた。
また、TCKの競馬中継等で休止になっていたが、4月にはプロ野球中継のシーズンに突入する事になってしまい、3月31日の放送からTOKYOMX2でソフトバンクホークス野球中継が入る為、放送休止となる。烈風隊を阻んだのは馬と鷹だったとは……。
プロ野球シーズンが過ぎて翌年の2018年度1月クールにも放送されたが、その時には偶然にもNHK大河ドラマでイーゴ・モッコスのモデルである西郷隆盛が主人公の「西郷どん」がスタート。ちょっとした世の中の幕末人気にもあやかる事も出来た(?)
ちなみに、モチーフも同じで全滅エンドを迎える機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の放送終了後、狙ったかのように本作のビデオマーケットでの配信情報を公式ツィッターアカウントが告知している。どのような意図があるのは不明だが。
後に再放送という形で、2019年2月1日よりまさかの本家本元の時代劇と同じく平日朝の6時30分~7時30分という時間帯に、バクシンガーが2話一挙放送された。これぞまさに『おはよう!バクシンガー』である。


シュテッケン「銀河烈風隊規第二条、内容が不足している、内容が誤っていると知りながら追記・修正を行わざる者、死罪」
ディーゴ「そいつは流石にやり過ぎじゃねぇのか?」
シュテッケン「あんたがやらないなら俺がやる!」

そんなことはしないので追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年04月03日 00:28

*1 カルモは全く読まずにサインしていた