花菱烈火(烈火の炎)

登録日:2012/01/19(木) 00:31:56
更新日:2024/01/03 Wed 08:22:05
所要時間:約 9 分で読めます






姫は俺が守る!


花菱(はなびし) 烈火(れっか)
CV:岡野浩介

漫画『烈火の炎』の主人公。


【人物】

父親の茂男と二人暮らしをしている高校1年生。家は花火屋。


性格は活発で喧嘩っ早いが、正義感溢れる熱血漢。また、女性には優しく、ルックスもそれなりに良いので女子の評判はかなり良い。しかし本人はそれに気づいてない。

彼の性格は水鏡や、敵であるや蛭湖や螺閃、さらにはあの紅麗にまで影響を与えた。
作中において烈火にとっては憎んでもおかしくない様々な敵をたしなめており、馬鹿ではあるが精神面は意外と大人だと言える。


勉強の方はかなり残念。なのだが、日本史だけは得意で楽しんでいる。理由は彼が忍者ヲタクであり、日本史は忍者について学べるから。

同時に忍者に強く憧れ、自ら忍者を名乗って独自に術や忍具を作っており、花火用の火薬を武器にしている。

そこ、厨二とか言わない。
しかし喧嘩慣れしており、素の身体能力は素人としては非常に凄まじい上に独自の忍術や忍具なども平然と活用する。


自分を打ち負かした者の忍になる、と宣言しているため、同級生の土門風子に度々喧嘩を売られている。

土門はまともにぶつかれば体格差や体力などから勝ち目のない相手、風子にいたっては錐を投擲したりするかなりヤバイ女だが、負けなし。



【劇中での活躍】

ある日、烈火は公園でDQNにナンパされていた少女、佐古下柳を助ける。柳は傷を癒す治癒の能力を持つ不思議な少女だった。

また、実は烈火も炎を操るという不思議な能力を持っており*1、お互いの秘密を共有したりしているうちに、柳の心優しさや人柄に惹かれた烈火は柳を『姫』と呼び、彼女の忍になって、命を懸けて守ること誓う。

そんなとき、「影法師」と名乗る女性が烈火の前に現れ、風子や水鏡を刺客として送り込んでくる。烈火が、後に現れるであろう「敵」に立ち向かえるように……。

――そして己の過去と「力の正体」を知った烈火は、仲間たちと共に「新生・火影忍軍」を結成。宿敵である紅麗、そして森光蘭を相手に戦いを挑んでいく――。



【経歴】

実は戦国の世に生を受け、時空流離の術により時を越えて平成の世に流れ着いた火影忍軍の末裔。
父は火影忍軍の当主である炎術士・桜火、母は「影法師」こと陽炎。火影忍軍の当主、すなわち炎術士の血を引く故に、炎を生み出す力を持っている。


宿敵である紅麗は異母兄弟にあたり、幼い頃に烈火の存在のせいで実母の麗奈共々、村八分にされたことを憎んで烈火を殺しかけたこともある。
現代で再会してからも、森光蘭から受けた仕打ちもあって、紅麗は平穏な日常に生きる烈火に憎悪と嫉妬の感情を向けていた。
しかし当の烈火自身は紅麗のことを「ムカつく馬鹿野郎」「いじめられっこがいじめ返しているようにしか見えない」程度に思っており、紅麗のことは何だかんだで憎めないようである。


なお、花菱茂男は時空流離の際に流れ着いて、捨て子同然の状態だった烈火を拾い育てた義父である。
喧嘩こそ絶えないが仲は良好。

ほぼ不良とは言え、母親無しでもやさぐれずに真っ直ぐな性格に育ったのは茂男が心から愛情を注いで育てたおかげ。このことに陽炎は心から感謝している。


【戦闘】

指先を強く擦ることにより炎を発生させることが出来たため、それを武器に戦う。また、上記の独自の忍術や火薬も上手く使っている。
この時点で、肉体的には自分より強い相手や凶器持ち相手とやりあっても負けなしなほどに強い。

途中から力が強まり、普通に火炎放射を放つことが出来るようになる。

紅麗との戦いで籠手による封印を解いた後は、自身の炎の型である八竜の力を使って戦う。
中盤からは、合成や同時召喚も上手く使っていた。
ちなみに合成召喚するなら後ろから順に召喚しろと言われていたのにロクに守っていない。
頭は悪いのだが戦闘に関してはかなり機転が回る。紅麗の不意打ちに対応したり戦い方にも表れている他、八竜の力を使う際になるべく周囲に被害がいかないように配慮している。

この様に紅麗と並んで作中最強に近い存在なのだが、たとえ敵であっても女性にはそうそう暴力を振るえないという弱点もある。


八竜(はちりゅう)

烈火に宿る炎の源。
元はこの世に未練を残して死んだ火影の炎術士の魂が炎の竜と化したもの。
そのため、烈火に力を貸すのは自分の未練を晴らすためでもあり、烈火の戦う理由の一つにもなっている。
炎の特性は生前の炎術士の持っていた、炎を象る化身『炎の型』によって決まる。

発動にはその竜を象徴する文字を描く必要がある。ただし、足で砂の地面に時間をかけて描いても有効など、制約は弛め。
基本的に同時使用はできないのだが、後に同時使用していたり、炎の性質を混ぜる合成火竜などを習得している。
なお、合成する際は取り込んだ順番と逆に描かないとダメージを負ってしまう(発動はできる)。
最初の内は同時使用出来ない事に烈火自身が気付いていなかった。


●竜之炎壱式『(なだれ)


文字:崩
炎の型:不明
CV:野田順子

最初の修行で従えた、髭を生やした火竜。
生前は烈火と同い年くらいの凛とした、ポニテにさらしの美少女。まじ可愛い。このアニオタWiki(仮)でも八竜の中で唯一個別記事があるほど。
性格は八竜の中でも温厚。
烈火が八竜のことをよく知らないうちから彼女側から自発的に烈火を手助けしたことが烈火の八竜習得のきっかけとなった。

『火玉』という無数の火球を発射し攻撃する。形が定まっているだけあって通常の炎の放出よりも強力。
色々応用が効き、弾幕として放つ以外にも巨大な1つの火球にして撃ったり、一纏めにして放った後炸裂させて多弾頭弾のようにすることも可能。
低燃費の上に他の火竜との合成のしやすさから(性質も性格相性も大体の火竜と合う)、砕羽と同じく最も多く使われた。
別れの際は、なにやら烈火に思うところありげな目線を向けていた。


●竜之炎弐式『砕羽(さいは)


文字:砕
炎の型:鷹
CV:千葉進歩

崩と同時に従えた、八つ眼と後ろに伸びた一本角が特徴の火竜。
生前は逆立った短髪のイケメンで、崩より荒っぽい性格だが好漢。

能力は『炎刃』という炎の刃を籠手から出して相手を切り燃やす。
シンプルゆえに崩と同じく汎用性が高いためかなり使われた。


●竜之炎参式『焔群(ほむら)


文字:焔
炎の型:蛇
CV:大川透

空海戦にて力を貸した、嘴状の口が特徴の火竜。
生前の姿は独特の弁髪の男で、鞭の達人。
武人気質で烈火を度々試すことがある。

能力は片腕に『鞭状の炎』が纏わること。
バンテージのように腕と手に巻き付ける事でパンチの打撃力を増加させる他、伸縮自在の炎の鞭として使える。
戦闘面以外でも使える火竜であり、使用頻度はそこまででもないが状況に応じてかなり役立った。
砕羽と組み合わせると、炎の鎖鎌になり、射程の短さを補える。


●竜之炎肆式『刹那(せつな)


文字:刹
炎の型:不明
CV:大川透

幻獣郎が文字通り逆鱗に触れたために覚醒した、眼がない火竜。
「邪悪竜」の異名を持ち、虚空の試練の時に具現化した際も唯一烈火を本気で殺そうとした八竜の中では異端の存在。
異名に違わず火竜の中では最も気性が荒く残虐な性格で協調性も皆無。
それ故に他の火竜との合成技はない……が、後述の円と併用する事で『敵に捕まって人質にされた仲間が巻き添えを食わないようにする』といった応用は可能。
生前の姿は眼球を装飾として至る所に身に付けた現代のデスメタル風の男。ぶっちゃけ見た目は裏麗と言われても違和感が無いレベル。
「火竜最速」を自称し、生前は敵味方問わず焼き払う残忍さから同じ火影の民に討たれた経歴を持つ。
当然烈火との仲は最後まで良くはないのだが、焼き払うのを好む性質のためか「戦いの場を提供してくれる」という理由で意外にも普通に召喚に応じてくれる。

能力は、隠れた単眼が開いた時に目があった相手を一瞬で燃やす瞬炎(しゅんえん)
一種の魔眼であり、瞳が合った者を無差別に燃やしてしまうため使い所が限られる欠点があるが、広範囲にいる多数の敵を一気に相手取る際には非常に有効。威力もある程度は調整が可能。
加えて元々目が見えない変わりに残りの4感が発達しており分身を見分けられる。なので別魅対策にも活用された。

また、出現した時から刹那さえ見なければ『瞬炎』を回避できるのだが、そうなると普通の敵はまともに戦えないわけで…
相手によっては恐怖のあまり目をつぶることを忘れてしまうことも。最も癖が強い火竜ではあるが駆け引きにも使える。
性格・性質共に他の七竜との相性が最悪なため、合体火竜は存在しない。


●竜之炎伍式『(まどか)


文字:円
炎の型:亀
CV:遠近孝一

烈火の音遠を救いたい思いに応じて覚醒した、三つ眼の火竜。
「炎の結界王」という異名を持ち、人間のときの姿は、見た目はニコニコして優しそうなデブだが、その実態は人を馬鹿にした態度をとる性格の悪い男。

能力は生み出される炎の玉を頂点に絶対防御の結界を生成する。
防御以外にも相手の動きを制限する使い方もできる。
合成火竜は披露していないが、この性質により同時使用の形で限定的に強力な攻撃も可能。
結界部分は最高峰の強度だが、結界の基点である頂点部分の炎の弾の耐久度はそれほどではなく、破壊されると結界の面積が縮んでしまうことが弱点*2
最悪術者が縮んだ結界に潰される事態になる。


●竜之炎陸式『(るい)


文字:塁
炎の型:不明
CV:野田順子

火車丸に『偽火』の魔道具で火竜を真似された際に覚醒した、爛れた顔を持ち、髪の生えた火竜。
生前は変装の名人と言われていた女性で、『形無しの塁』の異名を持つ。
その見た目は、超がつくほど色っぽい巨乳ロングのお姉さん。……ふぅ。ごちそうさまでした。
自身の謎かけに答えられた者に力を貸すなど謎解きを好む性格で、茶目っ気も豊富。

能力は炎でできた幻覚をみせる変幻自在の『幻炎』
これで分身したり、敵を撹乱したり様々な用途に使われる。炎としての性質もあるため、迂闊に接近した相手を焼くこともできる。
炎の性質上他の火竜とは合成出来無さそうである。できるとすれば、接近したら発動するトラップだろうか。


●竜之炎漆式『虚空(こくう)


文字:虚
炎の型:不明
CV:緒方賢一、茶風林

紅麗との2度目の戦いにて覚醒した、一つ目の火竜。
正体は何かと烈火たちを手助けしていた謎のエロジジイ。火竜でありながら勝手に外に出て人間同様に振舞う変則的な存在。
生前は魔導具の製作者の一人であり、閻水や風神、土星の環など、比較的毒気のない「人を生かすための魔導具」を作った。

炎の型は極太のレーザー砲。崩との同時発動で無数のレーザー弾幕になり、とんでもないことになる。
作中最強の威力を誇るのだが、意外にもこれで止めを刺した敵はいない。
また火力調整が非常に効きづらい…というか多分効かないという難点もある。
『圧力』だけでほぼ全ての物を貫通させるほどの攻撃性能を有しているため、炎に強い耐性のある炎術師でも当たるとどうしようもない。



以下、終盤のネタバレを含む。









●竜之炎捌式『裂神(れっしん)


文字:裂
炎の型:不死鳥
CV:小杉十郎太

八竜の長で、最後の最後まで烈火に力を貸そうとしなかった火竜。頭に二本の角を生やした竜。
その正体は烈火と紅麗の父である桜火であった。
自らの意思で烈火に力を貸さなかったのには理由があり、それは自身の炎の型・不死鳥にあった。
不死鳥の炎は死んだ者の魂を取り込み、無限に炎の霊を生み出していく『呪われた炎』とされている。
紅麗が火影の忍から『呪いの子』と呼ばれていたのも、紅麗の炎の型が不死鳥であったことが関係している。
現に烈火は、裂神の炎について聞かされたとき、その力の残酷さ故に裂神の力を使うことを拒絶している。

最終決戦時で柳が死にかかったときになって、烈火はついに裂神の炎を使うことを決心する。
その炎で柳の魂を取り込み、柳は烈火の炎として共に戦う力となった。呼び出す時は七竜同時召喚が必要。
その炎は肉体・亡くなった人々の魂を癒す「癒しの炎」で、天堂地獄を完全に消滅させる決め手となった。

ところで、裂神は八竜の中で最も新しいはずなのだが、何故長の座なのだろうか。
そもそも八竜の誕生の仕方自体が不死鳥の特性に近いのも気になるところである。


【烈火の炎】

実は本来、烈火には『炎の型』は存在せず、炎術士としての資質は無かった。
しかし父・桜火が火竜になった後に烈火の中に入り、更に父の中に居た七竜も炎の型として埋め込まれたことで生まれた異端の炎術師であり、
どちらかが呪いの子であるとされていたが、それは不死鳥の炎を持つとして忌み嫌われた紅麗ではなく、烈火のほうこそが『火影に災い(=火影の滅亡)をもたらす呪いの子』であった。
そして烈火は正しく『呪いの子』として、時代が流れてもなお残り続ける火影という存在と、それによって生まれる憎しみや悲しみを断ち切る役割を果たしたのである。

ちなみに烈火が無念を遺して死んで火竜になった場合、何の能力も無い、ただいるだけの火竜になる運命だった。
(さすがに召喚からの体当たりぐらいはできるだろうが。できればジャンプキックの際に巻き付いてくれればなおよし。)

【戦いの後】

烈火たちは平和な普通の高校生に戻っていた。
空海らとはまだ付き合いがあるらしく、第4回裏武闘殺陣にも誘われた(しかし「たりぃ」から断ったが)。
柳とは相変わらず相思相愛でいつも一緒にいる。
しかし、柳には一つ変えたいことが…


すぅー…

「もう姫はおしまい!烈火!『柳』だよ、烈火。」




「…打ち上げるぞ、!」



「うんっ!」


もう姫と忍はおしまい。
二人は名前で呼び合い、恋人として幸せに暮らしていく。


数年後、柳と結婚して、一児の父となった。

彼らの幸せは邪魔されることなくずっと続くだろう―




追記、修正は誰かの忍になってからお願いします。

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最終更新:2024年01月03日 08:22

*1 アニメではこの時点では自分の能力に気付いておらず、影法師との戦いがきっかけで目覚めている。

*2 ただし、何発か崩の炎弾を叩き込んでいるため、脆いわけでもない