幻獣朗(烈火の炎)

登録日:2012/04/06 (金) 23:54:30
更新日:2023/08/30 Wed 11:10:19
所要時間:約 3 分で読めます





イヤなら戦え!殺せ!!


貴様に迷う時間などない!!


幻獣朗とは、烈火の炎の登場人物である。


【概要】

麗「十神衆」所属の最高幹部ポジションであったが後に裏麗に寝返る。
中国で「仙人」と呼ばれていた飄々とした小柄なジジイ。
声 - 大木民夫、ゲーム版 - 河合広雄

【来歴】

前述したとおり、中国で仙人と呼ばれていた。
実力は高く負けたことがなかったが、紅麗との戦闘で敗北。実力を認められたのか、十神衆に勧誘された。

【実力】

素の戦闘能力は高く、裏武闘殺陣での烈火を圧倒するほど。しかし、紅麗には敵わなかった。
しかし最も特筆すべきは素の戦闘力以上に心霊医術の腕前。劇中では紅麗に対抗するために烈火の八竜を我が物にしようとした。心霊医術万能すぎじゃね?

  • 別魅(わけみ)
自身の分身を無数に生み出す技。所謂影分身の術。
紅麗が使っていたが実は元々このジジイの技。が、紅麗に盗まれた模様*1
後に死四天の一人、蛭湖にもパクられている。
自ら祖と名乗るだけあって、ジジイは紅麗よりも多く別魅を作れる。

  • 心霊医術
薬品や器具を使わず、患部に直接「気の力」を送り込んで治したり、患部を直接摘出したりするという医術。
更に摘出だけでなく、『混ぜ合わせる』事も可能。
これによってライオンと人のキメラである獅獣を造り出したり、瑪瑙や木蓮に魔導具を混ぜ合わせる改造を施して本来の魔導具の力以上の強さを引き出したりしている。


魔導具『夢幻(むげん)

杖の形をした幻獣朗所有の魔導具。核の文字は「幻」。
能力は細胞縮小。任意の生物の肉体の大きくしたり小さくしたりできる。
夢幻自体には殺傷力は無いが、自身の肉体を指先位の大きさに縮めたりできるため隠密行動に長けた性能を持つ。


【麗(幻)】

裏武闘殺陣の折編成された、幻獣朗率いるチーム。
全員が幻獣朗の心霊医術により強化されており、獣の細胞や魔導具を体内に埋め込まれている。
もっとも、十神である幻獣朗とは実力は天地の差*2であり「はじめから捨てゴマにすぎん」とまで言われてしまっている。

  • 獅獣
麗(幻)の先鋒。
心霊医術によりライオンの細胞が埋め込まれた、人とライオンの合成獣。ライオンのパワーや凶暴性を得た代わりに知性といえるものは失っており、人肉を生のまま食するおぞましい姿も見せる。
裏武闘殺陣一回戦では「神羅会」チームを五人抜きし全員食い殺す。しかし、二回戦では小金井の前に敗北。
直接命までは奪われなかったものの、後続の木蓮に足蹴にされたうえ、医療班が駆け付けた様子もないためそのまま死亡したものと思われる。

麗(幻)次峰。性根が腐ったゲス野郎な彼にも少しは人の心があるのかと思ったら、もちろんそんなことはなかった。
小金井と対戦後、水鏡と対決する。

  • 砂倉瑪瑙
麗(幻)の三番手。
ショートヘアで、セーラー服を着ているはかなげな雰囲気の美少女。
鬼凜や風子、牛乃等には劣るも、かなりの数の紳士を劣情させた存在。
魔導具「式髪」を体に埋め込まれており、硬質化させた髪の毛を自在に伸ばし攻撃することができる。
幻獣朗曰く「ワシの最高傑作」。

彼女の父は幻獣朗の部下として魔導具の研究を行う仕事をしていたが、人体実験に反対するなど良識的な人物であった*3。しかし、瑪瑙がその良質な髪の毛から「式髪」の適合者に相応しいと幻獣朗に目をかけられてしまう。
当然、父は反対したが「夢幻」で体を小さくされて砂時計に閉じ込められ、人質とされてしまった。そして、父を救うために瑪瑙は幻獣朗の言うがまま戦わせられていた。

父を救うため泣きながら烈火に攻撃を仕掛けるも、自分を慮ってくれる烈火の優しさに戦意喪失。
「焔群」により父を救うこともでき、そのままリタイアした。
幻獣朗敗北後は「式髪」を抜き取られて普通の体に戻り、裏武闘終了までは火影のサポーターとして彼らを応援した。自分を救ってくれた烈火には、強い感謝と信頼の感情を抱いている。
ついでにジョーカーに助けられたり逆に彼を介抱したりと微妙にフラグを立てていた。
その後は完全に日常に戻った様子。

●作中の活躍

紅麗の館にて森光蘭の迎えとして磁生音遠雷覇とともに顔出し程度で初登場。不気味な笑いをしていた。

その後、裏武闘殺陣で麗(幻)として再登場。
ジジイとジジイが改造を施した実験体でチームを組む。小金井に元同胞の木蓮をぶつけたり、父親を人質を取って無理やり瑪瑙を戦わせるなど、外道・悪党っぷりをこれでもかと見せつける。

そして麗(幻)はジジイ一人に。烈火との戦闘で圧倒する。この時、「紅麗を倒したい」と野心を露わにし、音遠を怒らせる。
紅麗を倒すために心霊医術を使い烈火の八竜を奪おうとするが、一番気が荒い刹那の逆鱗に文字通り触れてしまい、右腕を小間切れにされ、瞬炎で焼き払われる。

戦闘後は烈火とによって消火と治療をされて瑪瑙から式髪を取り出すが、麗の反逆者ということで音遠に処刑される。



その後、死んだと思われていたが、実は生きていた。SODOM編で再登場。
処刑される寸前、別魅を用いて死ぬのを免れており、再び音遠の前に姿を現した。
森光蘭の遺伝子を使い、自分自身を改造したが、慢心や彼女を甘く見ていたことが仇となり、またも処刑される。


●余談

煉華を創ったのはこのジジイ。
瑪瑙の身体から魔道具を取り出すとき、彼女の顔がエロい。
またSODOM編での登場時に音遠に発情していたことが発覚。
これにより読者の印象が
頭が良い外道ジジイ→頭がピンクのエロ爺
になってしまった。

又、木蓮やですら最後はまともな死に様に対し、幻獣郎に至っては、二度に渡り音遠にバラバラにされている。



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最終更新:2023年08月30日 11:10

*1 ただし、本人が「紅麗に教えた」と明言するシーンもあったりする

*2 後に木蓮は十神衆に匹敵するレベルの実力者となるが、この時点ではまだそこまで強くはない

*3 そんな人物がなぜ幻獣朗の研究チームに所属していたのかという疑問もあるが、森率いるCOCOM財団は表向きには慈善事業などを行う会社であるとともに、魔導具の引き起こす超常現象は科学的好奇心を引き寄せるものであるため、非合法活動をしていると知らずに善良で優秀な科学者が財団に入社してきても不思議ではない。