ハンデス三種の神器(遊戯王OCG)

登録日:2011/08/20(土) 12:21:12
更新日:2024/04/12 Fri 02:11:13
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遊戯王OCG初期に猛威を振るったハンデスカード(手札破壊カード)3枚の総称。

【概要】

3枚とも第2期最初のパックMagic Rulerで登場した魔法カードである。

このパックは禁止制限になるような強力な魔法カードを多数輩出したことで知られており、これらハンデス三種の神器はその代表格である。

これらの他にも《苦渋の選択》《強奪》《成金ゴブリン》《サイクロン》《ハリケーン》《デーモンの斧》など、環境に大きく影響を与えたものが多い。

魔法の支配者の名に偽りなし

いたずら好きな双子悪魔

1000ライフポイントを払って発動する。
相手は手札をランダムに1枚捨て、さらにもう1枚選択して捨てる。

ただ出すだけで1:2交換ができるというもはや悪戯というレベルでは済まされない恐るべきカード。
対象は不確定だが2枚一気に落とせるのは脅威的。

第5期終盤までの遊戯王OCGハンドアドバンテージが重視されており、カード1枚の価値がかなり重く見られていた。

そのため、ただ使うだけでカード1枚分のアドバンテージ差をつけられるこのカードは《強欲な壺》と同等に凶悪だったといえる。

《押収》にもいえるが、LP1000のコストは申し訳程度のものであり、強力すぎる効果に対してまったくつり合いが取れていなかった。

……さすがに自分らはやりすぎたと思ったのか、“ヂェミナイ・デビル”に成長した彼らは、
まるで悪戯を諫めるかのようにむしろハンデスメタな効果を持っている。


強引な番兵

相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。

ピーピングによる情報アドバンテージに加え、デッキに戻すことで墓地利用を封じる。
《いたずら好きな双子悪魔》が枚数を重視するならば、こちらは質を重視する。
1:1交換ではあるが、相手にとって最も重要なカードをデッキに埋めることができるので、被害は大きい。

3種の神器で唯一ライフコストがないが、当時は墓地利用がまだ本格的ではなかったので、デッキに戻して再利用されてしまうこちらは弱いと認識されたのかもしれない。

だが、当時メジャーだったサーチカードの《クリッター》と《黒き森のウィッチ》は次第に規制され、《早すぎた埋葬》や《リビングデッドの呼び声》など、第2期だけでも有力な蘇生カードが立て続けに登場していったため、結果的にデッキバウンスの方が凶悪な効果となってしまった。

さらに、相手の手札をすべて見られることによる副次的なメリットも見逃せない。先攻で使えば相手のセットカードはほぼ筒抜けとなり、相手の次の行動も読みやすくなる。この点も《番兵》が強力とされるゆえんであった。


押収

1000ライフポイントを払って発動する。
相手の手札を確認し、その中からカードを1枚捨てる。

強引な番兵の捨てさせるバージョン。こちらは魔法・罠を落としてやると良い。「死者蘇生を墓地に送ルーノです!」

《強引な番兵》の調整版のような性能となっているが、相手の手札を見た上で最も重要な1枚を捨てさせるという点は変わらず。

いくら墓地を利用する手段が多いとはいっても威力は充分であった。

……ぶっちゃけ宝箱を押収している兵士の足にすがりついて泣く女性のキモチがわかる、ものすごく


それぞれ制限禁止をうろうろしていたが2007年9月の制限改定で唯一の生き残りの押収がついに禁止になり、
現在はそのまま3枚とも禁止カードになっている。


【環境での活躍】

ハンデス三種の神器に共通して言えるのは以下の4点。
1、単純にハンデスカードとしての性能が高い。
2、LPを払う以外の条件がない通常魔法であり、どんなデッキでも採用できる。
3、先攻で使った側が圧倒的に有利になる。
4、後手に回った場合に対策するのが難しい。

対策カードはあったが、《イビー》《エレクトリック・スネーク》《闇より出でし絶望》などの手札から捨てられた時に何らかの効果を発揮できるというもの。
選んで捨てられる《強引な番兵》と《押収》にはほぼ意味がなく、何よりハンデスメタ以外の役割が皆無であり、それらを積むことはデッキパワーを落とすことに繋がっていた。

この時期の遊戯王OCGは【スタンダード】という名の【グッドスタッフ】が主流なので、デッキパワーを落とすことは嫌われていたのである。

よって、ハンデスされる前にハンデスするという考えが深く浸透。いずれもデッキを選ばずに使える通常魔法ということも重なり、環境はハンデスだらけとなっていった。

ピーピングハンデスである《強引な番兵》と《押収》は先攻1ターン目に使った場合の強さが尋常ではなく、後攻側のプレイヤーは対策のしようがないため、先攻ゲーを強烈に加速させていた。

先攻制圧がはびこる第9期の遥か昔、【エクゾディア】やハンデスが流行り出した時期から、すでに先攻絶対有利の風潮は確固たるものであった。

第2期登場した頃は先攻で《強欲な壺》や《天使の施し》で手札を増強しつつ3種の神器でハンデス。
相手のドローカードやハンデスは《王宮の勅命》や《マジック・ジャマー》で無効化するというなんともやる気のなくなる展開があった。

当時のエクゾディアデッキ同士のミラーマッチはこれを早撃ちしてエクゾディアパーツを叩き落とすという勝負に等しかった。

まぁその時期はドロー強化が多かった事で、若干の存在が認められていたが、

ドロー強化が大体禁止となった今、復活はほぼ無いと考えていいだろう……

一時期押収・ダストシュート・マインドクラッシュをハンデス三種の神器と呼ぶことがあった。
その後押収が禁止、ダストシュートが制限、マインドクラッシュが制限になりこの言葉も使われることがなくなった。

現在ではダスト・シュートですら禁止カードである。
マインドクラッシュは無制限に緩和されたが。



「俺のターン!


強欲な壺を三枚発動!!

天使の施しを三枚発動!!

強欲で謙虚な壺発動!!


さらに!!



強引な番p…




…あれ、

エクゾディア揃ってました^^」





強引なアニヲタ

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最終更新:2024年04月12日 02:11