モスラ(平成三部作版)

登録日:2010/04/09 Fri 05:13:08
更新日:2024/01/24 Wed 01:18:12
所要時間:約 6 分で読めます





1996年から1998年にかけて制作されたモスラシリーズ三部作に登場した新種のモスラ。

昭和のモスラはこちら、平成以降のモスラはこちらをどうぞ。

様々な特殊能力を兼ね備えており、それまでの女性的なイメージとは一転して男性(少年)的なものとなっている。
設定上での性別は雌だが少年的なイメージで演出されているとのこと。
性格もやんちゃで飛ぶことが好きで、二作目の冒頭では海上を飛びイルカと戯れる微笑ましいシーンを見せた。

素早いが打たれ弱いことが多かった他作品のモスラと比べると異様にタフで、敵の攻撃が多少直撃しても怯まず突き進むシーンが多い。

モスラ

  • 『親モスラ』
体長:25m
体重:6000t
翼長:50m
飛行速度:マッハ5

第一作目に登場するモスラ族最後の生き残り。
産卵したために既に寿命が尽きかけた状態、かつ一体でデスギドラに挑むという無理ゲーを強いられる。
デスギドラとの戦いも最初のうちは善戦していた*1が、幼虫の救援を得ても到底巻き返せず、わざとダムを破壊させて濁流で一時的に退け、幼虫を抱えて海上に脱出。エリアス姉妹*2と幼虫に見守られながら寿命を終えた。

■能力
  • ビームパルサー:触角からのレーザー。平成ゴジラシリーズのあれと似た主力武器。
  • フラッシュ・ダッシュ:子にも受け継がれた伝家の宝刀。マッハ80で体当たり。開幕で食らったデスギドラは悲鳴を上げて飛び上がったが、体への負担が大きく多用が難しい。
  • プレッシャーフィールド:おなじみの鱗粉と、鱗粉の中に発生する落雷による攻撃。
  • スタントリガー:足に高圧電流を纏い直接叩きつける。デスギドラの背中に纏わりついて使用したが、デスギドラは体の一部を自ら爆発させて振り払った。
  • ミルキー・ウィップ:触角から伸ばすを光の。人間よりはるかに小さいベルベラの持つエリアスの盾を器用に叩き落した。


  • 『幼虫』
体長:25m
体重:3000t

平成三部作における事実上の主人公。
親モスラの危機を察知して卵から孵化。生まれてくる時期が早過ぎたがエリアス曰く『勇気がある子』。
通常よりも小さいのに多彩な能力を使えるという万能ぶりでデスギドラに果敢に挑んでいったが、逆に親モスラに助けられて死を見届ける事となった。
このシーンでは多くのモスラファンの涙腺を崩壊させた。

■能力
  • フェイク・リフレクション:周囲の光景に擬態する光学迷彩。皮膚がプリズム状の組織で構成されているから可能らしい。
  • プチ・レールガン:上体を持ち上げ、腹部から放つビーム。ビームだけどレールガン。
  • エクセル・ストリングス:モスラ幼虫お馴染みの口から吐く糸。しかも虹色に輝く。強酸を含んでおりデスギドラも結構苦しんだが糸を轟砲一閃で破壊される。


  • 『グリーン・モスラ』
全長:24m
翼長:53m
体重:5900t
飛行速度:マッハ15.5

上述の「幼虫」が羽化した姿。親モスラと違い、全体にシャープで複眼や羽根が緑色。
第一作目、第二作目に登場。
親モスラの遺志を継ぎ、屋久島の樹齢一万年の屋久杉に繭を作り、変態。繭を破る時には、無数の小型モスラに分裂して合体するという他に例を見ない演出が為された*3
多彩な技を有しており、不死のため殺すことができないデスギドラを圧倒して再封印した。
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では、機龍シリーズのゴジラなら倒せそうなこのモスラが登場する予定があったとされている。

その後はインファント島で暮らしていたが、エリアス姉妹の求めに応じてニライカナイが生み出した怪獣ダガーラと戦う。
幾度も騙し討ちを受けながらも圧倒するが、海中深くから放たれたベーレムを体中に付けられて大幅に弱体化、絶体絶命の状況に追い込まれた。


■能力
  • 鱗粉:翼から撒く鱗粉。下記のような様々な技を発生させる他、電磁フィールドを発生させて撒いた範囲内の敵に電撃を浴びせる。
  • クロスヒート・レーザー:額の三つのレンズ状器官(ヒート・トリプル)からのレーザー。かなりの速度で連射が可能なメイン武器。
  • スパークリング・パイルロード:映画一作目では鱗粉を撒き、その中に光の柱を作り出してデスギドラを圧殺するという見た目も派手な技だった。しかし二作目では腹部から極太ビームを放つ技になっている。とはいえ威力は相変わらず高く、奇襲でモスラを組み伏せたダガーラをかなりの距離吹っ飛ばした。
  • エクセル・ダッシュ:エネルギーを纏い、最大速度(マッハ85)で体当りする。体重10倍以上のデスギドラと正面衝突しても平気。ちなみに威力を計算すると2.5×10の15乗J、広島型原爆45発分でございます。
  • シャイン・ストライク・バスター:鱗粉を撒きレンズを作り、太陽光を増幅して真下の敵に照射する。この技でデスギドラを戦闘不能に追い込んだ。最高温度は太陽の表面温度の20%(おおよそ1200℃)に達する。
  • イリュージョン・ミラージュ:無数の小型モスラに分身、纏わりついて攻撃する。
  • パルセフォニック・シャワー:植物をよみがえらせる力。デスギドラに生命力を吸われた北海道の原野を復活させた。
上記の他、翼から放つ電撃で浅瀬に潜ったダガーラを炙り出している。設定集だけで本編に登場しなかった必殺技もいろいろあるようだ。

モスラ2 海底の大決戦


  • レインボーモスラ

追い詰められたグリーンモスラがニライカナイが生み出した水の精『ゴーゴ』の『命の水』を得てパワーアップした姿。
第二作目、及び、『第三作目』に登場。
羽根がその名の通り虹色に変化*4し、体長・体重・飛行速度などグリーンモスラ時の能力はそのままに、バリアーや念動力まで会得。さらに、苦手だった水中戦が可能となる『水中モード』への変身が出来る。

三作目では日本中の子供を誘拐したペド怪獣キングギドラに戦いを挑むも、一方的になぶられて敗北。
「成長する前なら倒せる」と考え、二度と戻れない事を承知で『光速モード』で、1億3000万年前の白亜紀にタイムスリップ。やることがちょっとセコ……いや、何でもない

成長する前のキングギドラに背中の刺で全身を貫かれて瀕死の状態にされつつも、投下した火山の爆発に巻き込まれて力尽き絶命。
しかし白亜紀で切断された尻尾から再生し、消滅したはずのキングギドラは再び姿を現すが……

■能力
グリーン・モスラの技も全て使用可能。
  • クロスヒートレーザー・レインボー:命の水の力で七色に輝くようになったクロスヒート・レーザー。
  • シャイニングシールド:バリア。ダガーラの光線を全て跳ね返したが、キングギドラの引力光線の前には無力だった。
  • アローバスター:敵の上空に回り込み、錐揉み急降下しながら翼から乱射するレーザー。一応この形態での必殺技らしいが、初使用のキングギドラ戦で全く通用しなかった不憫な技。


  • アクアモスラ
体長:24m
翼幅:30m
水中速度:200ノット
飛行速度:マッハ15.5
第二作目、及び、第三作目に登場。

ダガーラに対抗する為に変身した『アクアモスラ』
水中戦に特化して全身が鋭利化しており、羽根もX状に四枚とトビウオのような形状だが、一応空を飛ぶ事も出来る。
ダガーラを終始圧倒し、最後は分身攻撃で体内を破壊した。
実は三作目の光速モードへの途中形態として一瞬だけ登場している。

■能力
  • クロスヒートレーザー・アクア:今度は色が緑に戻った額からの三連レーザー。
  • エックス・サンダービーム:体全体を光らせてから放つX字状の光線。
  • アクアシールド:水を盾に変化させる。
  • イリュージョン・ミラージュ・アクア:無数に分身して攻撃する。ダガーラを体内から破壊した。えげつない
  • オーロラパワー:念動力。戦闘不能になったダガーラを上空まで引き上げ、ピラミッドに叩き落としてとどめを刺した。
上記の他、触角部分からV字型のビームを撃っている。

モスラ3 キングギドラ来襲

  • 『光速モード』
体長:25m
翼幅:30m

レインボーモスラが過去へタイムスリップする際に変身した姿。
水中モードよりさらに全身が鋭利化し、造形物は無くCGのみ。
名前の通り、光速で移動出来ると思われる。過去へタイムスリップしたので光速以上の速度も出せると思われる。


  • 『鎧モスラ』
体長:25m
翼長:50m
体重:2万t

白亜紀で絶命したレインボーモスラが、白亜紀に生息していた原始モスラ達が作った繭の中で1億3000万年もの間眠り、
現代で息を吹き返し復活、さらに成長したモスラの最強形態。

その名の通り、全身を鎧で覆った形状が特徴。
キングギドラの攻撃を一切受け付けない程の防御力を有し、
ブレード状になった羽根は、キングギドラの翼を簡単に切り裂く事が出来る。

また、自身の体長を上回っているキングギドラとの体当たりも競り勝つ程の力を持つ他、
光線技等もパワーアップしており、攻守共に完璧な形態となっている。

キングギドラとの最後の戦いは、初戦が嘘のように逆に一方的にキングギドラをフルボッコにし、
エクセル・ダッシュ・バスターでキングギドラを塵にしている(キングギドラをゴジラ以外で、一対一で倒した怪獣となった)。

全身が鎧で覆われている為、体毛や足が無いように見えたりする。
鎧と言っても、平成版メカゴジラのよう滑らかなモノでもなく、ただ鉄をくっつけただけのような無骨なデザインとなっている。
白亜紀型キングギドラに翼をちぎられた名残か、翼端がギザギザしている。
模様もそれまでのものと異なり、少し痛々しい。
一部の媒体では「機動性がレインボーモスラ時代より上がった」としている。

■能力
  • 鎧・クロスヒートレーザー:お馴染み額からのレーザー。色が青色に変わり、三本の細いレーザーから一本の太めのレーザーになっている。レインボーモスラ時ではどうやっても破れなかったキングギドラのバリアを容易に突き破るほど強力。
  • 鎧・翼カッター:硬質化した翼を刃として、敵を切断する。キングギドラの翼をぶった切った。切った翼からキングギドラが再生するんじゃね?という説も
  • エクセル・ダッシュ・バスター:体を光り輝かせて、最高速度で突撃する。体当たりなどという生易しいものではなく、もはや巨大な光弾と化している。


  • 『鎧モスラ・エターナル』
鎧モスラと体長・翼長はほぼ同じだが、体重は軽くなると思われる。
※資料によっては全データがレインボーモスラと同じとするものもあるので、それを参考にすれば体重は5900t。

鎧モスラが鎧を脱いだ姿。
平成三部作での最終形態。
グリーン・レインボーの時と比べて全体的に「白く」、かなり形状が変化しており、羽以外はむしろ親モスラの形状に近くなっている。
今まではつり上がっていた目も丸くなり、精悍な顔つきから優しい顔つきになった。
初代モスラ以上に『らしい』デザインなので、嫌いな人は三作目自体が嫌いなる程に嫌いらしい。

自身を過去に送る為に力を使い果たし、結晶化してしまったモルを復活させた事から、命に関する能力を持っていると思われる。
その後、キングギドラの作ったドームから解放された子供達に見送られ、インファント島へと帰っていった。





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最終更新:2024年01月24日 01:18

*1 後の新モスラはフルボッコにしていたので、寿命の問題がなければデスギドラも撃退できたのではという意見もある。

*2 特にロラは泣き叫んでいた。

*3 最後に頭部の小型モスラが収まることでモスラが1万年の大地の叡智を得たという演出になっている

*4 三作目では目と羽根の一部が青色に変更されたほか、触角が前向きから後ろ向きに変更された。