クノン(サモンナイト)

登録日:2012/10/26(金) 19:53:13
更新日:2021/10/20 Wed 22:38:37
所要時間:約 6 分で読めます




サモンナイト3の登場人物
CV:立野香菜子

島の機界集落「ラトリクス」の住人で、機界ロレイラルから召喚された従軍看護用機械人形(フラーゼン)。
型式番号はAMN-7H。マルルゥからは「お人形さん」と呼ばれる。


従軍看護用というだけあり、患者のバイタルや症状を速やかに把握し、設備が無くてもある程度の処置が可能。
他にもレントゲンや無線、さらに水脈や火山脈を感知する能力まで備えている。……看護用?
スペックもさることながら精巧さも高いレベルにあり、外見だけでは人間と区別するのは困難。
『4』に登場するリシェルの見立てでは、同作に登場する機械人形三姉妹とは比べ物にならないほど技術レベルが違うとのこと*1

融機人(ベイガー)故に定期的に抗体を摂取しなければいけないアルディラのために、ハイネルがリィンバウムに召喚したのがクノンであり、
その頃から、共通の召喚者であるハイネルが敗れ、無色の派閥も島から去った後にアルディラが「ラトリクス」の護人となった現在も、彼女を主に健康面から支えている。
クノン自身も、アルディラのサポートこそ自分のやるべきことであると考えており、そのためなら自身の破壊も厭わないほどに彼女を慕っている。


上述の機能の他に高度な対話機能も持っているが、仕様の問題から人間的な振る舞いは苦手で、融通が利かないところもある。
「呼び捨てでいいよ」→「かしこまりました、レックスさま」

学習機能も備えているのだが、基本的に「ラトリクス」の住人は会話機能を持っておらず、話し相手はアルディラしかいなかった上、
主人公たちが来るまでは集落間の交流はほとんどなく、アルディラもそこまでコミュニケーションに積極的でなかったため、
結果としてクノンがコミュニケーションを取る機会はかなり少なく、長く感情プログラムもさほど発達しないままであった。

集落間の交流が増え、アルディラはもちろん、彼女以外の他人とも接する機会が増えたことでクノンの感情プログラムは目覚ましい発達を遂げ、
「アルディラさまに『うれしい』と感じてほしい」という願いを持ち始めるも、そのために何をしていいのかが分からず、また、芽生えた感情も上手く処理できなかった。
一旦はそれによって機能不全を起こしてしまったり、アルディラと一緒に『うれしい』と感じることができる主人公に殺意を覚えるほどの嫉妬の感情を抱いてしまったため、
自分が故障してしまったと考えたクノンは、アルディラや主人公の傍にいるべきでないとして彼らに剣を向けてでも自分を破壊してもらおうとするが、
アルディラに必死に止められて彼女から大切に思われていることを実感すると共に、主人公から「嫉妬も人間らしい感情の一つ」と諭され、
クノンは自分の中に芽生えた負の感情も受け止め、折り合いを付けることを学んだ。

これ以降は人間の感情を学ぶこともライフワークとし、夜会話等で徐々に人間らしい言動を見せるようになっていく。ぶーぶーとか。

レックスで夜会話を進めると、抱きしめられて電子頭脳を熱くしながら『あたたかいです…』と呟く可愛らしいクノンも見ることができる。
なお、それでも好感度はレックス(アティ)≦アルディラだとか。頑張れ主人公。

また、『アルディラのサポート』のみを至上命題としていたクノンだが、徐々に『島の看護師さん』であることも誇りに思うようになった。


感情の勉強として様々なことに挑戦していて、スカーレルから「恋する乙女は片手で龍をも殺す」(※恋愛小説)を借りて読むのも趣味になる。
タイトルからは想像が出来ないが、クノン曰く感情描写が詳細でタメになるとか。

他にもオウキーニを師匠と仰いで漫才にも挑戦し、番外編ではレオルドとコンビを組む場面も。なんでやねん!なんでやねん!なんでやねん!
余談だが、『熱心にお笑いの本を読むクノンに呆れるアルディラ』という公式のイラストもある。

オウキーニ師匠とのイベントではクノンがイメージからあまりにも掛け離れた漫才を披露して、そのギャップに主人公はドン引きしているが、
画面前のプレイヤー諸君がニヤニヤしているであろうことは想像に難くない。

実は彼女は漫才という名の素晴らしいギャップ萌えを披露してくれたのだ!

それはそれとして当人達は感情について学ぶには漫才が一番とか言っており、何となくズレてる気もするがツッコんじゃいけない


なんでやねん!!!


◯ユニット性能
槍を使う中衛タイプで、防具として機械兵士用の装甲を装備できる為女の子ながら結構固い。見た目に反して武闘派ナースである。
因みに槍の正体は伸びる腕。巻いて収納してるらしい。よく見ると待機中のユニットの腕がたまに伸びる。

範囲をマヒさせる放電や、PS2版では専用召喚である機属性唯一の回復魔法のメディカルヒール等、補助に向いた性能。
勇猛果敢により位置取りがしやすいので、戦場を駆け回り状況に応じた立ち回りができる。
また『スペシャルボディ』で状態異常にもかからないことから、切り込み役としても戦える。

しかし、物理アタッカーとしては持てる武器の関係もあって少し攻撃力が物足りない上、
随一の防御力を持つ防具の装甲をつけられることを考えても防御力は飛び抜けて高いわけではないので、正面きっての殴り合いは不得手。

PSP版では追加武器としてドリルをゲットし、さらにドリル用必殺技の『CSSピアース』を習得。
PS2版の課題であった火力が改善され、さらに戦闘中に武器交換できる『4』以降のシステムが導入されたことで、戦術の幅が広がった。
待機型に『魔抗』や『かばう』等が追加されて防御面も強化されている他、他キャラの例に漏れずスキルの充実化が図られている。



サモンナイト4』にも番外編のゲストとして登場。
レルム村の召喚獣達の往診に向かうが、迎えに来たユエルとニアミスを起こす。
なんやかんやあって最終的には主人公達との縁から無事合流し、トレイユを後にした。
無限界廊ではヒトカタで参戦する。

研鑽の賜物かかなり感情豊かになっていて、機械人形だと知った主人公達もかなり驚いていた。

因みに愛読書の恋する乙女シリーズも変わらず帝都では大人気らしい。
クノンのお気に入りは「恋する乙女の涙は氷河も溶かす」「恋する乙女の叫びは大海原を割る」
リシェルのお気に入りは「恋する乙女の左は世界を制す」とのこと。
…これで20年以上続く人気シリーズだというのだから恐ろしい。


◯ユニット性能
新たに(3リメイクより先に)ドリルを得たレスキューナースか、まさかの機属性召喚ランクSの白衣の天使の2択。

インパクトの高い武器を得たものの、相変わらずステータスがパッとしなかったり、召喚装備数が白衣の天使でも2つだったりと、正攻法で戦うにはイマイチ中途半端な性能。
やはり力押しより器用さを活かした戦い方が求められる。
スペシャルボディ+装甲(+心眼)で耐久を確保しつつ夏空ロケットで6足勇猛果敢になるので、敵陣に突っ込んでドリルや放電、衛星攻撃等を叩き込むのが吉か。



余談だが、『3』の本編でその後の番外編につながるオウキーニ師匠との漫才関連のイベントを見るためには、
番外編出現条件であるヘイゼルイベントのフラグを全力でへし折らなければならないというある種のパラドックスが存在する。


またミニゲームのきまぐれプライズゲッター!の機械音声はクノンと同一の物(中の人が同じ)で、やたらとハイテンションでノリノリなクノンの声を聞ける。


何がでるかな?きまぐれ!プラーイズ!ゲッター!


【5】
直接登場はしないものの、管理官さんとの話を進めていくとどうやら存命で機関の重要なシステムを担っている…という話が聞ける。
アルディラに対する敬意も健在のようで、管理官さんに特別な名前と容姿を与えたのも彼女のしわざ。泣けるぜ。


【6】
レックスと同じ時間軸の『サモンナイト3』の世界から『繭世界<フィルージャ>』に召喚された。
召喚の余波(?)で戦闘機能が低下しているために、『繭世界』に召喚されていた「リペアセンター」で看護士として主人公たちをサポートしている。
『3』番外編で知り合ったネスティや『4』で知り合ったリシェルとは初対面(ネスティに関してはあちらもだが)。

なお、アメルと感情表現の特訓をしている際、『大切な人と接している時の気持ち』を思い出そうとしていつもの名前と一緒にとある名前も呟き、聞いたアメルはちょっと驚いていた。

前述の通り、戦闘機能が低下しているのでユニットとして戦闘に参加はしないが、戦闘参加できるようになるイベントバトルが無料DLCとして配信予定。



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最終更新:2021年10月20日 22:38

*1 ただし、この三姉妹は“教授”がスクラップから造り上げたという設定があるので、完成度が段違いなのはある意味当然と言えるかもしれない。