機動戦士Bガンダム

登録日:2009/08/12 (水) 22:22:58
更新日:2024/01/06 Sat 17:46:26
所要時間:約 5 分で読めます





GOTTA FLY AWAY!

GOTTA FLY AWAY!

GOTTA FLY AWAY!

B GUNDAM!!


機動戦士クロスボーン・ガンダムの短編集『スカルハート』に収録された短編「バカがボォルでやってくる!」に登場する機体。
地球連邦軍のウモン・サモン少尉(一年戦争当時16歳、後のクロスボーン・バンガードの古株パイロット)が、地獄の激戦となったソロモン攻略戦を生きのびるために、自機を(勝手に)カスタムしたもの。
初出撃でドムを6機しとめるほどの性能を誇る。


  • 武装
180㎜低反動キャノン砲
マジックハンド
外装パージ攻撃




追記・修正がボォルでやってくる!

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……初見の方はこう思っただろう。「あれ?バルカンは?ビームサーベルは?ライフルは?」


その正体は、ボールの前面にガンダムの顔を模した追加装甲を施しただけのトンデモマシン。

どこからどう見てもアホ過ぎる見た目ではあるが、これはウケ狙いでもヤケクソでもなんでもなく、ウモンなりのコンセプトに基づいている。
まず生みの親であるウモン自身、ボールに乗ることが決まった際に、ボールで出撃するとまず死ぬことを正しく認識していた。
そこで、自分に出来ることとしてお面型装甲をつけることにより、ジオン側がガンダムに対して抱く警戒心・恐怖心を突く。
何よりこうした奇策を引っ提げることで「おれは生きのびることができるぞ!」と自らの勇気を奮い立たせることが出来るのだ。
以上の点から機体スペック目的ではなく、威嚇効果とパイロットのメンタル維持に重点が置かれていることがよーく分かる。

まあ当然、ボールに装甲板を付けただけなのでザクの5倍のエネルギーゲインなども見込める筈もなく、
それどころかボールの前に付いている窓の半分以上が装甲で隠れてしまい、視認性も悪化している。
更に、規格外の追加装甲により機体のバランスを著しく欠いている上に、OSは元のボールのままなので機体制御すらままならない。
一度バランスを崩そうものなら、すぐさま機体がぐるぐる前転を始める。そりゃもうぐるぐると。意外と珍しい宇宙空間あるある挙動

ん……そこの白い服の男!! 戦闘中に書き換えればいいのに、とか言わない!
あんたしか出来ないし。



【劇中での活躍及び戦況への影響】

●眉唾編

そもそも宇宙空間では遠近感がつかみにくく、物の大きさが分かりにくい。そのためジオン側はソロモン戦開戦3分で、この機体を撃墜されたガンダムの頭部と誤認。
この誤認情報から、【ソロモンの悪夢】アナベル・ガトーは、ガンダム迎撃に向かわず、アムロ・レイのソロモンへの接近を容易にした。という説もある。あくまでも説だよ!

また、(首から下を隠す為に)上官のジムと共にソロモンに上陸し、行動していた際に、ジムとの対比から、ジオン側はあろうことかその全長を40m超と推測。
後に80%の完成度で出撃したジオングが完成していれば40m近い大型MSになっていたのは、対巨大ガンダム用として設計されたからである。という説も(ry……おおおオフィシャルではございませぬぞ!

連邦軍の幕僚の中には、この機体の戦果から「ガンダムの顔が敵味方に与える心理的影響を検証する必要がある」と判断した者がおり、これがガンダムTR-1[ヘイズル]開発につながった。という説も(ry……おおおオフィシャルではございませぬぞ!


●正史編←正史? うんまぁ一応正史

ソロモン上陸後、「40mのガンダム」にビビるドムをあっという間に3機撃破。

『ガ…ガンダムはっ…頭部に強力なキャノン砲を装備しているもようっ!』
(逆に考えると、ばれる限界が3機なのかも知れない。)

対ガンダム用に配属されていた、熟練のドムパイロット3人の小隊を釣る事に成功。
この時アムロも確認されていたが、キレイにスルーされていた。

「(普通のMSではありえない戦果を叩きだしていた噂から)40mのガンダムの方が本物だ!」

上記のドム隊と交戦時、一瞬でボールだと見破られ、上司のジムが被弾する一方で、こちらは自機の砲撃の反動とめちゃくちゃなバーニア噴射でドムの攻撃をぐるぐる全て回避。
迂闊に近づいたドムの頭部をキャノン砲で殴打。ドムは爆発した。

「狙ってわれらの機体に当てたのではないのかっ??」

次に、近くにあった岩塊を掴み軌道を変更。
まだまだぐるぐる回りながらドムに突っ込んで行った。
狙われたディックというパイロットは、攻撃をかわせる状況だったにもかかわらず、迫る巨大な顔に身が竦み、岩塊でぶん殴られて玉砕した。

「人間もやっぱり動物じゃな わが友デミトリーよ…おまえのザクレロは…正しかったぞ!」

その後、何とか姿勢が安定したところをリーダー格のドムに組み付かれ、怒りに任せた拳を受けるが、追加装甲のお陰でスクラップにならずに済んだ。
余りのバカさにキレるドムパイロットに対し、


誇り、だと?
恥だと?
恥とのどっちが大事だっ!
と恥どっちが大事だ――っ!

ハナから戦争なんてくだらないことしてるのに、
説教たれんじゃねええっ!

逆ギレしたウモンは、マジックハンドでパンチを見舞いドムのメインカメラを破壊。
スイッチ一つで外せるようになっていたガンダム顔を飛ばして、最後のドムを撃破した。

「たしかに…くだらぬ…な」

ガンダム顔を失ったボールは、どことなく頼りなさそうに見えた。


――この時の経験が元で、ウモン爺さんはX-1受領時に「ハッタリでドクロでも書いておくとよい」とキンケドゥにアドバイスした。


【余談&他作品での扱い】

◎ウモンが若かりし頃にボールでドムを6機撃墜した事自体は『クロスボーン・ガンダム』本編でも一コマだけ語られている。もちろんこの時はただのボールがドムと交戦していた


トニーたけざき製のボールは軒並みパロディに分類されている中、この機体はちゃんとボールのバリエーション機と見なされている。


◎今後、Gジェネなどにクロスボーンが参戦しても、この機体は、ニナ・パープルトン刹那・F・セイエイ等に対する精神面への配慮から、登場する事はないだろう……うん……。

ちなみにGジェネ魂のクロボンシナリオにて、ウモン爺さんのセリフの中でほんのちょこっとだけ触れられている。

◎スパロボにおいても第2次スーパーロボット大戦αにて「一年戦争の時に、ボールでドムを6機も落としたのだ」と語られている。もっとも「バカがボォルでやってくる!」の発表時期とゲームの発売時期の関係でBガンダムについては語られていない。
「ガンダムが撃墜された」と聞いて前線を離れてしまった(おおおオフィシャルではございませぬぞ!)ガトーとも共演しているが、特に絡みは無い。そもそもαシリーズの時系列だとウモンは一年戦争時代から老人なので無理もないが。


◎実はGジェネFの4コマアンソロジーでウモンがボールをBガンダムに改造しなかったifとも言えるエピソードが作者の長谷川裕一氏自身の手で描かれている。

そこではリック・ドムに追い詰められた若かりし頃のウモン*1突如ウモン家*2の血に覚醒
そしてリック・ドムを殴り倒すや否や、その場にいたリック・ドムを合計6機次々と撃破していったのだという。

そしてこのエピソードを聞いたトビアとヨナはそんな事が本当に可能なのかと討論を始め*3、ウモンの方がマジに討論してる2人に困惑するのであった。なのでこれに関しては普通にホラ話と思われる

◎驚くべき事に、ガンダムウォーでまさかのカード化がなされた。
[ガンダムエースパックのAレア、バラエティーカードとしての登場]

ジョークカードであるコラボレーションカードの一枚。
裏面が本来とは異なり黄色で、公式には使うことが出来ない。
(同様のカードに『ビグザム(ハロ)』『左舷』『暴走ゾック』等が存在する)

コスト、能力は貧弱だが、テキストにとんでもない効果が書かれている。

『このカードの上からゴルフボールを転がし、ボールに触れたカード全てを破壊する(このカードも含む)』

バックスピン等でボールをコントロールすれば相手のカードを一掃できるが、うっかり自分の本国(本国が0になると負け)に当たれば大惨事である。




追記・修正はボールでドムを6機撃墜してからお願いします。
尚、万が一本当に「Bガンダム」が登場した場合も改名となる*4ので修正します。

え? ビルドストライクガンダム・バルバトス
作品タイトルが「Bガンダム」じゃないから、セーフセーフ!!
…………多分。

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最終更新:2024年01月06日 17:46

*1 実はウモンの1年戦争時代の姿はGジェネFの4コマアンソロジーが初出だったりする。

*2 「そんなものがあるのか?」と作者のツッコミが入っている。なお、ウモンのフルネームが設定されたのも「バカがボォルでやってくる!」である。

*3 GジェネFではシステム上超強気状態でチャンプステップで落としていけば不可能ではないので。

*4 きちんと漫画内で明言されている