L.E.D.ミラージュ

登録日: 2011/08/20(土) 16:06:46
更新日:2024/02/27 Tue 19:35:03
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全世界を灰にでもなさるつもりなのかな
あんなMHを造って…

『L.E.Dミラージュ』とは永野護著ファイブスター物語に登場する人型機動兵器、モーターヘッドである。
媒体によっては『レッド・ミラージュ』と表記されることもある。
代表的なモーターヘッドの一つでありながら、モーターヘッドの枠をはみ出した恐るべき強さを持つ。

◆名称:L.E.Dミラージュ
◆全長:18.7m
◆重量:本体重量120t、全備重量327.6t
◆動力:スーパー・イレーザーエンジン×2
◆出力:3兆3千億馬力(最大出力は計測不能)
◆装甲:ネオキチン(後に半透明装甲)
◆武装:スパッド、スパイド、レーザーカッター、対人対物レーザー・ブラスター、Sマイン、グレネード、対空ミサイル、レーザーリフレクター、その他オプション
◆製造機数:予備含め41機

L.E.Dミラージュはミラージュ騎士団の主力MHであるホーンド・ミラージュの旧式化に伴い新たに製造されたMHであり、
後のミラージュマシン全ての元となったMHである。

機体名がレッドなのに機体が白いと思うかもしれないが、この『レッド(L.E.D)』はLeadの過去分詞形で、
「ミラージュシリーズを先導する機体」を意味する。
まあ結局ロックバンドの「レッド・ツェッペリン」からパクった。

本機の最大の特徴は、FSSはおろかあらゆるロボット作品の中でも上位に位置するであろう、その圧倒的な戦闘力にある。
K.O.G(ナイト・オブ・ゴールド)やザ・ヤクト・ミラージュに次ぐ圧倒的パワーに加え、
複数機での作戦行動を支援する『RAID-GIGシステム』による一糸乱れぬ集団戦など、三大MHなどお話にならないほどの戦闘能力を有している。

参考までに、本機の両足に一基ずつ搭載されたスーパー・イレイザーエンジンの出力は通常時3京馬力、最大稼働時は無限大というとんでもない数値を叩き出す。
数値が大きすぎてピンとこないが、平均的なMHの出力は2兆馬力程度なので文字通り桁が違い、1万倍以上の差が付いている。

また、追加武装にインフェルノ・ナパーム(旧名フレーム・ランチャー)がありこれが恐らく本機最大の武器となっている。
いわゆる火炎放射機なのだが噴射したまま巨大な剣のように扱うこともでき、敵対したMHは剣を交えることもなく焼き尽くされたという。
さらにこの炎は精霊や全能神であっても存在すら焼き尽くす程で、本機はもともとMH戦など眼中になく、
更に上の存在と闘うために作られたのではないかとも考えられている。

通常MHにはある程度の自我が存在するが本機には強烈な破壊・殺戮本能しかなく
血の十字架をつけたもの意外は全て破壊対象であり、天照とK.O.Gにのみ服従する。
本機にとってはヘッドライナー(騎士)とファティマは単なる安全装置・拘束具に過ぎない。
むしろ道義的に許されるなら、誰も乗せずに無人の殺戮マシンとして運用した方が力を発揮できるという始末である。
本機は製造されてからも公開はされず、コーラス・ハクーダ戦に秘密裏に投入されるなど実戦テストを繰り返し、
計38機が完成し、天照の星団侵攻の準備が整った際にK.O.G、ヤクト・ミラージュと共に公開された。

その強さをパラメーターで表すと、
仮にL.E.Dの全能力を100と表すとそれ以外の兵器はゼロである。(公式設定)

(以下公式ブックレットより抜粋)
この世で0%など存在しないというのは地球での話だ。
いかなる状況、いかなる場合、いかなる理由があろうとも、そうこの白い悪魔が壊れていようとも、L.E.D.ミラージュに勝てる確率は存在しえない。0%なのである。バングも0%、シュペルターも0%、ヤクト・ミラージュやK.O.Gですら0%なのである。
残念ながら努力や機転や運で勝てることがあるかもしれないと思い込むのは地球の漫画の見すぎである。
このMHに「もしかしたら勝てる」などということは有り得ない。それは歴史が証明している。
星団歴7777年まで、このMHを倒せたMH、器械、器械生命体、悪魔、神々、宇宙人、異次元の物体はなかったからである。

スペック的に同格のヤクトや、上位機種のK.O.Gですら勝てないとのこと。
ただしこの記述は天照が書いた「星団史」の引き写しと言う設定なので、誇張した表現ではある。

天照の星団侵攻が始まった時にはアドラー星をたった15機で制圧し星団を蹂躙し「史上最強、星団最悪の白い悪魔」として恐れられた。
非常に強力な機体であるが本機が星団に姿を現したのはたった七回である。
その原因は恐らく本機を使用すると必要以上の血が流れラキシスが悲しむと天照が判断したためと考えられている。
星団侵攻が完了し天照が隠居した際、ミラージュ騎士団と共に封印された。
なおダイアモンド・ニュートラルの作製した雷丸、暁姫、彗王丸などのマイティシリーズもL.E.Dミラージュに分類されるという。


余談であるがそのあまりの強さから「対峙しただけで星団に名を残す」とまで言われ、
後の世にはMHの分類からも外され、「MK(モーターカイザー)」、あるいは単に「星団最強のロボット」と呼ばれた本機だが、
彼女には、彼女においては、
そう、我等がちゃあ(ワスチャ・コーダンテ)にはL.E.Dですら天照にまだ心配と言わしめた、流石である。

なお運用するにあたっては、「血の十字架」に刻まれた騎士としての識別番号と、
機体に振られたシリアルナンバーはわざとバラバラに設定されている。
これはL.E.Dに乗ることは虐殺の片棒を担ぐことと同義であるため、特定されて復讐を受けないようにするための措置である。
逆に言うとそこまでしないと誰も乗りたがらないのである。


なお例外的に、L.E.D.ミラージュを 倒した 者が1人存在する。
ミラージュ騎士団の宮廷道化師スペクター。その正体は天照大神につくられし全能神ジョーカーである。

……まあ操縦しようとして転倒しただけなんだけどね。
MHそのものの構造上の弱点「転倒すれば壊れる」というのは、いくら無敵のこの機体でも例外ではなかった。

だがしかし…、そんなL.E.Dもあっけなく敗れる。
…設定変更である!
L.E.Dはなかったことにされツァラトウストラ・アプターブリンガーという名前へ。モーターヘッドもゴティックメードへ変更。ファティマもオートマチック・フラワーズという名前になった。
このツァラトウストラ・アプターブリンガーも、星団史において圧倒的な最強機体でありながら、設計は見た目全振りであり構造上意味のあるパーツが殆ど無いという大概ぶっ飛んだ機体である。

追記・修正は天照の許可をとってお願いします

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最終更新:2024年02月27日 19:35