ねこのて(ポケモン)

登録日:2012/07/15 Sun 21:08:56
更新日:2023/10/25 Wed 13:01:02
所要時間:約 5 分で読めます




大急ぎで 味方の 助けを かりて 控えの ポケモンが おぼえている 技を どれか 1つ 使う。 


ねこのてとはポケットモンスターに登場するノーマルタイプの技の一つ。分類は変化技。

この技は自分の控えポケモンの技からランダムに一つこの技の効果として使う技。

当然、威力・タイプ・命中率・クリティカル率、追加効果は選ばれた技に依存するが、猫の手自体のPPは20とそこそこ高いのが特徴。

そのまま撃つだけでは「ゆびをふる」に並ぶほどのネタ技。
最悪、地面タイプ電気技を出したりしてしまったり、すでに麻痺している相手に「どくどく」を使ってしまう事も……

だが、他の手持ちポケモンの技を上手く調整すれば「めざめるパワー」に近い奇襲技として使うことが出来る。

ねごと、ねこのて、オウムがえし、ゆびをふる、よこどり、まねっこ、さきどり、わるあがき、スケッチ、ものまね、カウンター、ミラーコート、まもる、みきり、
こらえる、このゆびとまれ、どろぼう、ほしがる、トリック、すりかえ、みちづれ、てだすけ、きあいパンチ、フェイント、おしゃべり

これらの技は猫の手の効果では出せない技として扱われており、例えば、
  • キノコのほうし
  • まもる
  • きあいパンチ
  • カウンター
の4つの技を覚えたキノガッサが手持ちにいた場合、守る、気合いパンチ、カウンターは猫の手の対象外なので、必然的にキノコの胞子を猫の手で放つ事が可能。

まぁ…それでも他の手持ちポケモンの技をかなり限定しなければならなくなり、あまり実用的ではないのだが……

ちなみに、めざパが選ばれた場合、めざパを覚えているポケモンの個体値ではなく、猫の手を使ったポケモンの個体値で威力とタイプが決まる。

廃人諸君は奇襲を越える奇襲として狙って見ればいかがだろうか?




以上、だいたいの説明を済ませたが、どうだろうか?

ただのネタ技だろうと思った方も多いだろう。しかし…この猫の手を活かす事で新たな活路を見いだせるポケモンがいるのだ。

その名はマニューラ。このポケモンは特攻が壊滅的に低く、さらに覚える物理技も威力が低いものばかり…

せっかく、素早さが高いのに苦手な相手にはほとんど活躍出来ずにやられる事も……

だが、この猫の手を使う事で鬼畜ギャンブラーと化す事が可能。


パーティーメンバー次第では、ボルテッカーストーンエッジキノコのほうしとびひざげりじしんなどを、
高い攻撃と素早さから放つ事が可能になる。

もちろん、他の技が出る可能性はあるので3匹V.S.3匹の戦い等での運用が好ましい。
マニューラ自体、鋼タイプには打つ手がないに等しい為、フレアドライブや地震で逆に狩る事も出来るかもしれない。
(鋼タイプは物理耐久が高いポケモンが多いので不一致程度じゃ狩れない事も多いのだが…)



そしてなにより、猫の手の真骨頂は優先度が±0の扱いということ。つまり、高い素早さから先制で「ふきとばし」や「ほえる」が放てる

つまり、
ステルスロックを撒く

マニューラで猫の手。吹き飛ばしや吠える等を放つ

相手がポケモンを入れ替える。ステロでダメージを受ける

猫の手発動。以下繰り返し

といった昆布が可能・・・ん?何か間違えたかな?
マニューラかステロをなんとかしない限り相手は死ぬ

マニューラ自体打たれ弱いので「しんそく」等で対処可能だが、逆に言えば…先制技かマニューラ以上の素早さが無ければ対処不可能

さらに、「いたずらごころ」持ち(変化技を優先的に使える)のレパルダスの場合、対処はもっと難しくなってしまう。
BW2では解禁された悪戯心レパルダス極悪コンボにより、一気に猫の手の存在価値が上がることになった。
このコンボは「いたずらごころで優先度の上がった猫の手で、後続のポケモンの吹き飛ばしor吠えるを繰り返し、時間切れによる判定勝ちを狙う」というもの。


このコンボは第五世代のランダム対戦の際によく話が出てくるほどには有名だが、実際のところは決着がつくのに時間がかかりすぎる*1上に付き合うメリットが全くないことからこれをやられた瞬間に切断される*2ことも多く、「いたずらごころ」そのものの対策も多かったことから最終的には地雷コンボというところに落ち着いた。

しかし「いたずらごころ」からの「ねこのて」そのものは強力であり、「キノコのほうし」を先手で打つ戦法はよく使われた。

ねこのては他にもゴウカザル等も使えるが、ゴウカザルは技が豊富なのでわざわざ不安定なこの戦法を使うメリットがあまりない。

ねこのてが使える炎タイプ中最高の攻撃種族値から放つVジェネレートという超絶ロマン技があるにはあるが…あくまでネタの域である。


XYから猫の手を使っても吠える、吹き飛ばし、空を飛ぶなどは選ばれなくなった、
結果的に使用率こそ伸びなかったが、システムの仕様を悪用し、ワンチャン与えることすらなくワンサイドゲームを展開する戦法が成立してしまうためこれは仕方ないだろう。


ただ、猫の手で選ばれない技が増えたということは、特定の技をさらに安定して発動できるようになったとも言える。
そのため未だに上記の技の使い手は猫の手パで採用の余地があり、むしろこの仕様変更で出番が増えたポケモンもいる。
これらのポケモンはレパルガッサ等の催眠パだけでなくダブルでは「りんしょう」パでも活躍が可能。
具体的なメンバー等については「りんしょう」の項目の後半を参照。

ここやリンク先で紹介したポケモンを複数採用しつつもあえて「ねこのて」軸の戦術を展開しないという「猫の手偽装パ」を使う人もいる。
これには相手の「ちょうはつ」の無駄撃ちを誘える、猫の手パで使われない技を警戒されない=攻撃や他の戦術を展開する隙を作れる等のメリットがある。

また、第7世代からは悪戯心と猫の手のコンボで相手に変化技や攻撃技を仕掛けた場合、「サイコフィールド」や悪タイプなどで無効化されるようになった。
なお、猫の手をZワザとして使うと効果によって発動した技がZワザ化する。

そんな「ねこのて」だったが、第8世代では遂に廃止されてしまった
コンボ性の高い技だが、一方でともすれば容易に「詰み」を狙える戦術である上、開発が今後ポケモンの新たな技を製作していくにあたって、常にこの技の存在を考えなければならないなど問題も考えられるため、致し方のない判断だろう。

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最終更新:2023年10月25日 13:01

*1 制限時間が60分

*2 第五世代では対戦中の回線切断にペナルティがほぼなかった。